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はてなキーワード: 一言とは

2023-08-10

anond:20230810211023

おひつ自分の側に置かれただけで差別と大騒ぎするフェミさんに一言お願いしま

anond:20230810005951

書いてあるじゃん。真ん中の段落がそうだよ。

「ひどいの一言だ」のあとに、続くのがその理由と考えるのが自然でしょ。

の子は素敵だ。花柄ワンピース。明るい髪。

主述もございませんが、連接性?だったかな、があるので意味は通ります

anond:20230810003816

実体験的に、役人の特徴を一言で表すと一番しっくりくるのって多分「保身」だと思うんだよね

加点主義は無く、強烈な減点主義組織がつくられてるし

2023-08-09

文系研究者が相変わらずひどい

博物館のクラファンへのこの手の反応を見ていると、なんだかなぁと思うものの、

少なくとも霞が関ではこういう雑な議論は通らないし(そういう人がいないとは言わないが)、学術から出て来て欲しい反応もこういう議論じゃないよね、と思ってしまますねぇ。(>_<")

https://twitter.com/kouro16/status/1688937967522627584



これに人文系研究者が大挙批判して炎上しているけど、はっきり言ってひどいの一言だと思う。

予算の獲得や維持のために日々脂汗を流している人たちを罵倒し続けた結果、現在のような状況になっていることを、いいかげん学んだほうがいい。大学研究者エリートのくせに、いつも被害者面で官僚企業批判し、公共財のための負担を「自分たちを含めた国民が」どう分かち合うか、という議論を異様なほど嫌う。まるで政府の財布が無限であるかのような、あるいは巨大な無駄遣いが潜んでいるかのような、馬鹿馬鹿しい前提をいつまでたっても崩そうとしない。

そもそもこの手の人文系研究者民主党政権時の「事業仕分け」に好意的だったよね?自分は忘れていないよ。少しは当事者意識を持って欲しい。

anond:20230809183250

体重制限のある試合で、減量が必要で、の場合に水を断って体重を減らすテクニックはあるよ。

でも減量とか試合とか、誰も一言も書いてないよね。

だいじょうぶ?

anond:20230808102807

一言言わせてもらうと、2つの事をいっしょくたにしないでもらいたい。


1.睡眠導入剤だけの服用(飲酒無し)でも、数週間の服用で体が慣れてくると

  睡眠導入剤効果が無くなってくる(眠くならない)。

  (それで飲酒までになる場合も有ると思われる。個人的感想です。)


2.睡眠導入剤の服用と同時に飲酒する事が良くない事は知っているので、

  これは服用+飲酒した当事者が悪いことは理解している。

  ただ、鬱症状他、精神的な疾患に罹っている場合は、

  服用+飲酒のする事のないように周囲の力も必要となってくる。


そんなわけで、服用しても少しの間しか効果の無い薬だし、

依存してしまう薬なので、服用しない方が良いかと。

この薬が合っている人も居ないとは限らないけど、

長期間使用しても効果が有るという人は、プラシーボ効果かもしれないね

anond:20230808182449

原因があっても必ず結果に結びはつかんだろ

しかし結果にはかならず原因があるだろ

まり

結果には、全部原因があるんだよ

まり、原因をつくると結果が得られる可能性が出てくるんだよ

必ず結果に至るわけではないけどな

因果応報文字の中に必中とか絶対とか入ってないだろ

これをたった一言でいうと

「なんと、買わないと絶対に当たらないんです。宝くじは」

ってことなんだよ

ラーメン発見伝すごい

読むのはたぶん3回目だが、やっぱり面白い。以前の2回は、マンガアプリ無料で1日一話ずつちまちま読んだが、今回はKindleで購入して一気読みした。いま朝の5時前だが後悔してない。

客を信用しないところからスタートする芹沢エピソードからスタートし、26巻の最後で、それでも自分と客の味覚を信じ切る主人公芹沢の信念が示される。

もちろん、単なるハッピーエンド大団円でと言うわけではなく、客商売の恐ろしさを警告する千葉一言差しまれることで、それまでの芹沢から発せられてきた数々の教訓がそれもまたやはりラーメンの道の真実であることが理解させられる。ラーメン経営を取り巻くさまざまな想いが、まるで、何回か本編でも取り上げられる、ラーメンスープの重層的な味わいのように感じさせられる。

ラーメンというもの自体定義についても、最終巻において、ラーメンの100年の歩みを紹介しつつ、主人公自身原体験とそこから進化帰結させているのがよい。

2023-08-08

anond:20230808174424

何度も擦られたネタだけど、Bがいいね増やしたいと一言も言ってないのにAが勝手対策立案しようとするのもなかなかコミュ症なコミュ症同士の地獄の会話

電車内でマスクしてない奴って、基礎疾患ある人が死んでも構わないって思ってるからマスク外すんでしょ?

今、日本全国、電車に乗れば感染するぐらい、電車内でマスク外す奴多い。5類化された時ですら、公共交通機関病院ではマスクの着用しましょうって呼びかけられてたのに、5類だからってマスク外す奴多い。

いや、マスクするしないは「個人判断」だからいいんだけど、でも、基礎疾患持っている側が電車内でマスクしないやつに対して、どう思うか表明する事も、表現の自由があるので自由に述べていいんだよ。

で、自分みたいに基礎疾患持ってる人間からすると、「電車内でマスクしない奴は、隣の人間重症リスクある人間感染させて死亡させても構わないって思っている」ように見える。いや、そんなこと思ってないとかいう話は関係ないんだよ。基礎疾患持っている側は、それぐらいに思っていたほうがいいというだけ。お年寄りがいるのに優先席で寝たフリして絶対に立とうとしない健康若者みたいなのより、100倍質の悪い悪人だと思うわ。だって、お年寄り優先席譲られなくとも高い確率で生きていけるが、自分たちはマスクしないお前がもし、単に発症前で感染してて感染させられたら、死ぬかもしれないんだからな。

以上の話を聞いて、「迷惑な奴だなー」と思った、そこのあなた。そう思うってことは、要するに、あなたは「基礎疾患ある奴は人口の少数派だし弱いから死んでも構わない、そんな少数派より、基礎疾患のあるお年寄りの方が日本にとっては大事存在」って思っている差別主義だっていう事だ。俺たちも、声をあげずに死ぬわけにはいかないのでね、自分の命を守るために自衛させていただきますわ。「俺は基礎疾患あるぞ、お前がマスクしないってことは俺が感染して死んでも構わないって思っているってことだな、この差別主義者!」ぐらいのことは電車内で言われても仕方ないと思うぞ。

今、学校先生も、大多数がマスク外しているらしいね。そういう先生は、多分、基礎疾患ある子が死んでも構わないって思っていて、自分クラスの子を健常者だけにしたい差別主義者なんだろうね。少なくとも、基礎疾患ある子は、先生が何を言っても、絶対先生を信じてはいけない。結局のところ、先生は健常者で、基礎疾患ある子の側には立たない。口ではどんなうまい事言ってる先生も、「マスクをしていない」その一点で、基礎疾患のあるあなたより、基礎疾患のない大多数の健常者の子の方が大事あなたには死んでも構わないって思っている先生だという事を頭に刻み込んで欲しい。

後、上司立場にいるマスクつけない人。自分みたいにこっそり基礎疾患持っている部下がいるかもしれない。あなたには、部下に突然自殺されて「お前がマスクせずに差別主義者だから死んでやったんだ喜べ」と言われても仕方ないと思うよ。この前も、なんかTwitterで、転職前に上司一言言ってくれ、みたいな事を呟いてた上司がいるけどさ。どうせ、その上司職場マスク外しているんだろうな。これから上司は、部下が実は基礎疾患持ってて突然、「おまえのせいで自殺した」とか「お前がマスクつけないか転職した」とか言われる覚悟をしておかなければならない。

結局のところ、基礎疾患持っていないほうが社会多数派なので、基礎疾患持っていない側が本気出せば、基礎疾患持っている側の人間は皆、憲法でも改正して人間ではないことにして、人権奪って抹殺できるんだわ。そうすれば、病気のない人だけ世の中に残って、健常者だけが幸せに生きる「きれいな日本」が残る。マスクしていない奴は、頭のどこかに、そういう差別思想漠然と持っている訳。自分みたいに基礎疾患のない、他人迷惑かけない人間だけの世の中になればいい、基礎疾患持ってるやつは迷惑だ、生まれてこないほうがいい、マスクしていない奴は、内心そう思っている訳。上司教師なのに、部下や生徒の前でマスク外す人間は、心のどこかで健常者だけのきれいな日本を作る事に賛成している訳。本当に基礎疾患を持っている人の事を大事に思っていたら、マスクをしているはずだもの

5類化で、マスクつけないと生きられない我々基礎疾患者と、全員でマスク外して綺麗な日本人だけ残したい健常者の戦いが始まったのだと思う。我々、基礎疾患がある奴は、マスクを外している人間に対して、自分たちも生きる権利がある事を見せつけなければならない。そのためには、自分が基礎疾患持っているのに自分の前でマスク外す奴に対して「差別主義者」とか「人殺し」とか言って、健常者に自分差別主義者で悪人であることを自覚させなくてはならない。

そうやって、健常者な上司精神的に打撃を与えよう。転職は死ななくてもできる。基礎疾患のある人間は、まずは、自分上司に「お前が基礎疾患のある俺の前でマスクつけないから俺は転職したんだ!」と社内に分かるように流して、突然転職してやろう。人手不足で困らせてやろう。そうすれば、健常者も少しは反省するだろう。

生殺与奪の権利を健常者に与えるな。我々基礎疾患がある側にも生きる権利がある事を、健常者に思い知らせよう。

2023-08-07

まあ性格だよな

仕事で注意する時、「この箱ズレてるから、置くときにズレない様に注意して」とか一言で済む話を

「これ見てどう思う?そんな事も判らんの?お前の仕事に対する思いはそんなもんなんだね」とか原因も言わずにネチネチ言われるんだけど、何なんだろうね。理由言ったら死んじゃう病気なのかな。

タダでは教えんって性根が透けて見える。ホント今すぐ死んで欲しい。

2023-08-06

実家居候している。

父親は居ない。

小学生ときぐらいに母と父が喧嘩し時には殴り合い、その後離婚した。

3LDKマンションだった。

1部屋は母親の一人部屋

1部屋は子供部屋(兄2、私)兼父親の寝室(のちに別居して居なくなったが)

1部屋は衣服子供荷物部屋だった。

離婚後は母親に兄妹3人連れられ市営住宅引っ越した。中2ぐらいだった気がする。3DKの家。市営住宅なので家賃はとても安い。

1部屋は母親の一人部屋。(団地間6畳)

1部屋は兄妹3人の部屋。(団地間6畳)

1部屋は空き部屋。

母は生活保護は負けだといい毎日から晩まで仕事していた。貧しいくらしは嫌でしょ。と、そして、たまに同僚や友人と飲みどっか行っていた。晩御飯は叔母ちゃんが持ってきてくれていたが、母親エンカウントすると大変面倒くさいことが起きる爆弾付きだった。

1番上の兄が家を出ていったのは専門学校を1.2年留年した後ぐらいだったと思う。まぁ正しくは母親に追い出されたのだが。その後は、叔母ちゃんの家で暮らしている。その時、真ん中の兄は大学2年だった。私は専門学校1年。

私が21で出ていくまで、私たち兄妹は6畳の部屋以外は与えられなかった。着替えも寝室もこの6畳のみ。仕切りなどは何一つない。

引越しする時は自分荷物を全て自分の家に持っていけ。ここには何一つ置いていくなと言われた。

その後、真ん中の兄も大学卒業後家を出た。

母はとても嬉しそうだった。その後は知り合いの男をよく家に招いていた。その人とは私も小学生の時からの知り合いである。

私の初一人暮らし大家、住人、仲介業者の全てを大失敗した。ほっっんとに完璧に素晴らしいほどに失敗した。仕事に追われ、疲れて家に帰れば毎晩大家にインタホーンを押されとりあえずクレームを言わる、下の階からドンチャン騒ぎにテレビの音が聞こえるが男性が住むでいるので老人クソババア大家は注意せず、仲介業者説明してもクソババアの味方で役に立たなかった。コロナ給料は減り。耳鳴り寝不足、金不足に悩まされ。母に相談するも解決することもなかった。その後は体調とメンタルが消えてなくなっり、永眠には失敗した。

その時母親に回収され、やっと今年実家に帰ってこれた。

ちなみに初一人暮らしから内覧も一緒に見てもらっていた母親言った一言

「あそこは外観とかも微妙だったし、ヤバいだろうなと思ってた。」

現在2LDK

空き部屋だった部屋の襖をとりリビングダイニングにしたらしい。

1部屋は母親の部屋。

1部屋は真ん中の兄の部屋。

私はリビングソファベッドで寝ている。

収納のはソファベッドの下にある引き出し2つ、テレビスタンドの引き出し3つ、リビングにある引き出し1つそこに、衣服化粧品アクセサリー全て入れた。入らないのは全て売り捨てた。唯一、大切にしていた本棚だけは実家に置いてもらう事ができた。

服を置いとくことも、飲み物を出しておくことも、勤務用のバックを床に置くことも禁止必要最低限。

ある日、掃除機を掛けながら

ふと、兄の部屋を見るとペットボトルが散乱してた。自分PC自分クローゼット、母が最近買った入口の目隠し用の暖簾。押し入れには服と空箱たち。

洗濯物を洗いながら

ふと、母親の部屋見ると服が床に置きっぱだった。バックも置いてある。そして、アパレルショップの袋が1つ。母親の押し入れを開ければ沢山の服、沢山の靴。部屋に置いてあるタンスを開ければ夏服。ドレッサーには化粧品

そして、今日も母は言う。

少しは片付けろと。汚い。収納を上手く使え。

家事を手伝え。普通に綺麗にしろ。足りない、全部やれ。私は全てやってる。金も家事も。

毎日掃除できないのなら、求める基準まで出来ないのならお前は出て行け。一人暮らしでもしろ。お前は母を思いやらない。他の家族をみてみろ。

兄は自分でやるから許している。

そして、母は仕事が終わりしだい知り合いの男に会いに行くのだ。もちろん、私たちにいつも通り晩御飯はない。

兄は相変わらず、部屋からは出てこない。寝ているかPCゲームをしているのだろ。

嵐が過ぎされば何もない顔で出てくるのだ。

実家とは何なんだろうか。

幼少の頃は叔母ちゃんの家に預けられていて「叔母ちゃん家」

中学から母親の家ですごし「母の家」

ふと、「自分家」と言ったことが無いことに気づいたのはいつ頃だっただろうか。

今ではクソババア大家が居る地獄の家と実家どっちがマシなのかよくわからない。

実家とはなんなんだろうか。

母は私たち兄妹に居候と言うのだ。

私も居候気持ちで日々を過ごしている。

ちなみに、今日居候」の意味を調べたみた。

あーーー、なる。

担任教師日教組だったから~」「〇〇したら職員室に呼び出された~」考(再掲)

(かなり前に書いたものですが、バービンハイマーのミーム騒動などもあり改めて知ってみたいので、一部修正の上再掲します)

5ちゃん2ちゃん)でも、SNSでも、

・「児童学生時代教師日教組だった(せいでなんらかの不利益を被った)」

・「○○(思想信条的な何か)をしたら職員室に呼び出された」

というたぐいの話が広く出回っている。これらの話には大体、平和教育人権道徳教育同和教育への批判見解が含まれているようだ。

組み合わせて例えてみれば、「平和教育時間日教組教師が反自衛隊的な講話をした。それに対して冷静に反論する感想文を書いたら職員室に呼び出された」みたいな話だ(あくまで例えである)。

別の例を挙げれば、「人権 本物はやたらに言わない」と描かれた人権ポスターと、それを描いたとされる小学生エピソードが、たびたびなにかの機知のように出回っている。(参考:https://twitter.com/PatriotNewsJPN/status/170058241861103616

あるいは、別に放送委員として給食時間に彰晃マーチを流したら職員室に呼び出された」みたいなものもその一種かも知れない。単に流行に乗ったのかそれともオウム真理教に対する何らかの確固たる意志があったかは分けられるだろうが。

私は90年代後半~0年代に、関東の一都市公立学校義務教育を過ごしたが、

教師日教組であるとかそうでないとかを意識したことはないし、

あるいは何か「大人の建前に都合の悪い」ことをして職員室に呼び出された経験や、それを見聞きしたこともない。

子どもらしい単純な悪戯や、非行、それに対する指導などは見聞きしたことはあるし、理不尽教師の思い出もいろいろあるが)

もちろん、年代や、日教組組織率など地域的な差はあるだろう。(一般的東日本より西日本の方がその様な教育に熱心と言われているようだ)

しかし、そんなに、一言で言えば、アグレッシブ対立しょっちゅう存在するのだろうか。

特に大きな疑問として「職員室に呼び出された」という話の場合、その職員室に呼び出された後の話がほとんど見受けられないのである

それほど思い出に残る、思想的な挑戦の末に職員室に呼び出されたのなら、その職員室での対面の場で何か大きな教訓とでもいうべき体験がありそうなものだが。

2014年横浜中学生が、修学旅行先の長崎で、平和教育を行っていたガイド被曝者に対し「死にぞこない」と暴言を吐いたという事件がある。(参考:https://hi-hyou.com/archives/1193

これは学校という閉じた空間ではなく、学校外に向けて起きた事件といえるが、ネット上で見られるエピソードには当然これ程のインパクトがないし、裏付けもない。

普通のいたずらや非行とも違う、早熟ともいえる思想対立を経て、「教師日教組である」と喝破したり、平和教育などへの批判精神を表明したはずの人々は、実際何を得たのだろうか。

もし、なにか、「担任教師日教組だったから~」「(社会的歴史的な何かについて)〇〇したら職員室に呼び出された~」といったエピソード経験した(起こした)り、それについて見聞きした方がいたら、ぜひ反応を頂きたい。

できれば、大まかでよいので地方年代とその時の歳・公立私立か・職員室なり説教なりの対立で何が起きたのかなど、当時の環境も添えてほしい。

anond:20230806080302

同感。なんだけど、最近の読み上げツールは何人もの声と読み方で読み上げてくれる。(といっても一言語あたりの人数は限られているが)

[]8月5日

ご飯

朝:なし。昼:カラムーチョ。夜:手羽元白菜人参大根、舞茸、ネギの鍋。たまごネギおじやリンゴ。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

○SeaBed

・はじめに

田舎から上京デザイン事務所を立ち上げたサチとタカコ、二人の日常休日を丁寧な文体淡々と描く公称ジャンル百合要素を含むミステリーノベルゲーム

まずミステリという言葉には多様な意味があり、パズラーや本格だけを指す言葉ではなく、衒学趣味だの狂人解放治療だのをアンチミステリーだと喜んで受け入れた当時の評論家たちが悪いのであって、そのようなものミステリ呼称することの是非は呼称する側にはないのだ、と言った面倒臭いミステリオタクの言い分はこの一文だけで終わりにして、以後の感想でもミステリ部分への言及は抑えることにする。(なお虚無の幻想描写だけ否定しないのは流水によって解体済みだからなんだよなあ(何が何やら))

そんなわけで公称ジャンルはさておいて、百合作品女性同士の恋愛ものとして僕は楽しんだ。

回想シーンでは風景や情景の描写が多め

様々な時系列が入り混じりながらお話が進んでいき、未就学児時代、小中高、社会人現在と長い時を過ごす二人の女性エピソードの回想がたっぷり遊べる。

エピソードと書いたものの、所謂起承転結のような物語的な起伏はかなり薄いものもある。

食べたご飯気持ちのいい温泉、美しい風景自然の中で感じるニオイや音などなどの、ただそこにあるもの描写、それとそれを二人で楽しむことのかけがえのなさが淡々と描かれる。

良い意味で二人は仲良しなのだ以上の物語のスジが無いエピソードが多い上に、キャラクタ内面描写もお互いのことが好きなこと以外は控え目。

おそらく文学的言葉でなにか括ることが出来るのだろうけど、僕の語彙には無いので情景の描写たっぷりと尺がつかわれているということを伝えたかった。(自然派が自然描写、森とか山の描写を書く意味でないことぐらいは僕も流石に知っている)

伏線が云々と評価することも出来るのだろうが、これらの美しい文章ありのままに楽しむだけでも十分面白い作品だと思う。

勿論、それだけのゲームではなく、あくま回想シーンはそのような作風になっていると感じた。

・サチとタカコのカップルが非常に良き

控えめで友達も少なく読書趣味のサチと、

明るくていつも元気で突飛な行動をするが結果をちゃんと出すタカコのカップル

この二人の恋愛をメインにストーリーは進んでいく。

恋愛に関するフィクションって付き合うまでのドキドキがキモものが多いけど、今作ではその辺はかなり控えめ。

二人はもうすでに付き合っているところから物語が始まり回想シーンの大半も付き合って以降のものになる。

そのため、駆け引き無しキス有りセックス有りで、ひたすらにラブラブなシーンばかり。

全年齢向けゲームではあるものの、かなり直接的な表現も多くイチャイチャ度合いをたっぷり楽しめる。

性欲強めなタカコに渋々付き合うサチなパッケージと見せかけて、サチも普通にノリノリなシーンもあったりとシチュエーション豊富

恋の鞘当て的なシーンもなくもないが、基本的には二人の関係値は最初から最後まで揺るがない。

一番揺らぐのがタカコが性欲ベースで他の女性に手を出そうとするシーンで、それがかなり「らしさ」に思えてしまうのは好きが別れそうだ。

・サチの感情補正入った客観視が良き

冷静で落ち着いているサチが視点人物パートでは、最初のうちは一歩引いた客観的な描写のように思う。

事実その通りなシーンもあるのだけれど、ストーリーが進んでいくにつれサチへの理解が進むとなかなかそう単純な話ではないことがわかる。

文体が落ち着いている上に、サチが「怒った」とか「悲しんだ」のような感情表現しないため気づきにくいだけで、めちゃくちゃ感情補正をかけて客観的に見ている風を装っているように読める。

これは作中でも主観を完全に排除できないことへの言及がされているため、間違いなく自覚的演出なのだろう。

なかなかに凝った趣向で、読み進めていくにつれファーストインプレッションからずいぶん離れたところにいるサチを見るのが楽しかった。

タカコの前向きさに救われる

そんな複雑なサチに対して、タカコは最初から最後までほとんどブレない。

公式の粗筋の範疇だけでも彼女にはずいぶんと辛いことが起こるのだけど、それでも前向きの色々なことをしてくれる。

パーティ旅行などのイベントごとが好きなので、彼女が様々な話の起点になるのが特に良い。

サチを引っ張るタカコという繰り返される構図に慣れ親しめば慣れ親しむほどに、SeaBedにハマっていける。

視点人物になることもあり嘘偽りなくもう一人の主人公だろう。

・同僚達との雑談シーンが面白い

そんな魅力的なサチとタカコについて語ってきたが、彼女達二人っきり以外のシーンだと同僚を交えた職場での会話劇も楽しかった。

大人の女性ながらぬいぐるみ大好きな文と、真面目でちゃらけない犬飼の二人がタカコに振り回され、それをサチがツッコミして締めるのは、他者が混ざることでよりタカコとサチの分かち難さが伝わってくる楽しいシーンだ。

先に述べた食事シーンの豊富な文量はここでも活かされていて、オヤツを巡るいくつかのシーケンスなやり取りが面白かった。

どれも序盤に集中していて後半になるにつれて出番が激減するのは残念なところ。

・七重さんに誘惑スチル絵が頭イイ淫猥なのに不憫

旅行先で知り合った旅館業を営み女性重さん

中盤以降はかなり出番が多く活躍するんだけど、なんといってもサチを誘惑シーンの頭の良さと淫猥さが凄かった。

女性女性を誘惑するという難しいシーン。

まず、客観視が得意なサチを納得させるためにペラペラ理屈を捲し立てる。

サチに上手く言い訳を与えつつ自分欲求を飲ませようとするのが頭良くて賢さを感じた。

その上で、まあ普通にエッチな格好もするという二段構えさが、頭イイ淫猥だ。

中盤ということもあり、サチとタカコの関係値、分かち難さを嫌というほど体験した後にも関わらず、ワンチャンいけるかもかもかな? と思わず重さん側を応援してしまった。

そんなかなり策を練ったであろう誘惑シーンだが、サチとタカコの関係はブレない。

誘惑しているセリフの量と、断るときセリフの量の差がえげつなくて、全然笑うシーンじゃないのにクスっときしまった。

NTRよりも純愛の方が好きなので僕の癖としても助かった。

・生と向き合うことで死と向き合える重たいシナリオ

明るくて楽しい見所ばかり書いたが、それだけのゲームではない。

悲しい、落ち込む重たいシナリオの部分もたくさんある。

それが生と向き合うことで死と向き合える重たいシナリオだ。

ここでいう生と向き合うは、考えることを辞めないことのような意味で、思考理解することを解いていると僕は感じた。

ただその重さも、サチの独特な客観視の妙と、それでも頑張るタカコの朗らかな様が、そんなざっくりした一言ではまとめきれない多様なグラデーションのある感情になる。

読む人によってかなり受け取り方に違いがありそうで、全編ずっと悲しい話じゃんと思う人もいそうだし、同じぐらいと思う人も、いや楽しいの方が多いという人もいるかもしれない。

僕はミステリコメディにようなエンタメを求めてゲームを遊んでいるところがあるので、明るい楽しいところばかり感想を書いてしまたかもしれない。

人によっては全然異なる感想になる気がとてもする。

(何しろ公式粗筋にいる3人の主人公内2人の感想は書いても、最後の1人については触れてすらいないからね)

・おわりに

女性同士のイチャイチャラブラブの先に重苦しい生きるとは、死とはを問うシナリオが待っていた。

かなり好みが分かれそうだけど、僕は公称ジャンルの是非以外についてはかなり好きな作品だ。

テーマ的な部分以外だと美味しい食事に舌鼓を打つシーンが多いのも好きな理由

かなり辛く重い展開の中でも、腹は減るし美味いものは美味い、そんな価値観を感じれるシーンが沢山あった。

具体的には、パン生ハムとかたまごとかサラダとか乗せて食いたくなった。

anond:20230806011328

と思ったけど、中傷とかまでやってるのは流石に一言チクリと言いたくなる気持ちもわかる笑

2023-08-05

人の気持ちがわかるようになる

母親子どものことをよく分かっていて、息子の言い訳から本音を瞬時に見抜き寄り添った一言を発する…みたいなシーンを20代の頃本で読んだ。

母親ってスゲーな、こんなん何で分かるようになるんだと思っていた。しか自分がその年代となった今、確かによく分かる。

これは母親からというより、経験だと思う。

当時、私は人の気持ちが良く理解できないと思っていた。それなのに仕事では信じられないくらいの量の人々に会っていた。特定の界隈ではなく、ノンジャンルだったので本当に色んな人がいた。

気持ち分からんな、どうしてそんなことをするのか、と悩んでばかりで、良く考え込んでいた。

ずーっと分からないまま過ごし、それが理由ではないがその仕事退職した。

今は新しい場所で違うことをして過ごしている。

また、色んな新しい人と出会っているのだが、その人がどういう人か手に取るように分かるようになってた。

夕飯何にしようと思っているか言い当てるとかそんなことはムリなのだが…

パターンというのだろうか、今まで大量に築いてきた事例がパターン化されたという感じ。

私は内向的性格だったので、就職するまでは大勢が苦手で限られた慣れた人としか話してこなかった。

おそらく社交的な人は、色んな人と付き合うのでパターン化が早いのだろう。私はそれが遅れてやってきたのだと思う。

母親は、うーんまぁその本ちょっと古かったから、おそらく専業主婦だったのだと思う、それで子供を観察する時間父親より長くて、パターン化が進んでいるという事情だと考えられる。

このスキルかに活かせないかなぁ…まぁ、いまのところないんだが…

anond:20230804192751

自分他人区別したほうが良いな

気分が悪い時は、引きこもって映画でも見たほうが良いな

  • 気分が悪い時に口や手を出すと、自分が気分悪くなることのほうが多い。
  • 真夜中のラブレター現象と同じ。
  • ツイてない時、わけもなくイライラする時、誰にでもある。
  • 気分が悪い時も、上機嫌に振る舞えるのが大人

他の客に悪い絡みをする = 悪い客

  • 「そのとおりだ、ほっといてくれ」と言うだけで良かった。ほっといて欲しい客に絡む爺さん = 悪い客になったはずだ。
  • 爺さんを帰すべきではなかった。自分が帰るべきだった。長い常連を返した爺さん、の雰囲気を作ったら政治が逆転していたはずだ。
  • 嫌な客と一緒になったときは、席を外す。他にも店はある。

anond:20230805012223

お??嫌味が刺さる方が悪いとは一言も言ってないゾ!

私が刺さる派なので、だんだん蓄積して今仕事辛くなってるのかな?とか思っただけよ!

理解力乏しくて見当違いの返事かもスマ

2023-08-04

anond:20230804213505

ごめん、その内見に行くからネタバレ部分は読むことはできない。だから一言で教えて。良かった?悪かった?

ニートVtuberリスナーが通ります

遅ればせ、ながら!

暇を持て余して女性Vtuberを含む20人程度をフォローしてる

ニート俺氏が見参しました。

まだ関心を維持できてる人はいいかもだけど、

一言だけ意見を言わせてくれ!

“女は可愛いというだけで加害だと叩かれ、男は盗撮した話がスタンド・バイ・ミーみたいな情感のある話だと言われるこの世界。” 比較対象おかしい。例えば男だってエロ目線動画コメしたら普通に叩かれるでしょ

“中学生の頃にパンチラハンターという遊びをしていた” へのコメント



いや、男のリスナー女性Vtuberに「かわいい」と発言して叩かれてるのを見たことは、一度もない。

Youtubeコメントならダウンボート機能匿名のノーリスクで打てるんだが、

マイナスが付いてるのさえ、マジで一件も見たことないな。

お店の雰囲気に合っていない客について


関東田舎で働いてる。しがない機械工場勤めだ。話したいことがあって増田投稿する。

いま居るとこは、すげーのどかだ。ほぼ東京の隣であるにもかかわらず田んぼ結構並んでる。あと数か月で稲刈りだな。今週ぐらい、近くの神社夏祭りがある。嫁も子供もない自分は参加しずらいが、それでも毎年行ってフランクフルト焼きそばを買って帰る。のどか地域だと思う。地元なので思い入れはある。

それで、何か事情のある家族もいないし、二週間に一度は飲みに出る。安い焼き鳥の店で千円ちょっとだけ飲み食い(ボーナスが出たばかりだとやや高い店)して、それでスナックラウンジに行く。田舎から、そりゃあ安いもんだ。飲み放題で三千円の店とかもある。

自分が好きな店は、スナックラウンジを足して2で割ったようなお店(以降は「お店」とする)だった。婚姻的な意味を表す英語が店名になっていた。最初はなんとなく寄ってみて、「料金高いな」と思ったけど、スタッフがみんないい子ばかりで気に入った。自分はあまりお金持ってないから、いちばん安いウイスキーボトル(ニッカor角)を入れて、一時間四千円ちょっとでしみじみと粘る。でも、ごく稀には同伴だってしてやるんだぜ。いつもカウンターに座ってる。テーブルには座らない。

さて、そんな具合でお店を楽しんでいたんだが、ある時だった。『町内会長』が店に来たのだ。60過ぎたくらいの。初来店だった。今から1年ほど前。

最近の爺さんって若作りな人が多い印象だけど、この人は年相応かなって感じだった。清潔感というのか、そういうのはあった。スーツ私服を足して2で割った感じの服装だったと思う(追記 調べたらセミフォーマルというらしい)。薄緑?~ダークグレーの装いがお店のうす暗い照明に照らされてた。

この人がタイトルの人だ。店の雰囲気にあまり合ってなかった。自分はこれまで、町内会長という役職の人と会話をしたことはなかった。なんか地域代表者みたいなイメージしかなかった。一般雑誌とかアニメとか寝取られものエロ漫画あらくれ氏が描くような...)に出てくる町内会しか知らなかった。のほほんとした感じの爺さんで、腹に一物もっている感じの。。。

続きだ。見慣れない人が来たなあ、と思っていたら、出入口からそう離れていないところで立ち止まっている。スタッフ女の子数人(平均年齢は30~40)も神妙な雰囲気だった。

「どこに座ったらいいですか」と、その人が言うと、チーママが「どこでもいいですよー」と言いつつ、俺とふたつ離れたカウンター席を案内した。それで、自分に付いていた子が2人いて、うち1人がその人のところに行って、あとはチーママが付いた。

そこで、その人が「すいません。料金の説明をしてもらっていいですか」とチーママに言った。で、説明を受けると、「ボトルは入れません。飲み放題します」だって。※飲み放題の方がセット料金が高いが、ボトル代払ってキープすると安くなる。どっち派かは人による。

なんか、明らかにほかの客と雰囲気が違う。気になって、会話を聞いてみようという気になった......それで、おおよそ以下のようなキャラクターが判明した。

・お店の隣町の町内会

・町内の飲み会の帰りに寄ってみようと思った(※徒歩)

都内商社で働いていて、定年退職した2年前に地元に帰ってきた

・珍しい店名だと思って寄ってみた

こんなところか。商社名前もどこかで聞いたことがあった。こんな田舎者でも知ってる会社だ。きっと金を持ってるんだろう。年寄りからな。

問題なのはこの後だ。会長飲み放題コース(1.5hで5,500円)にしていた。女の子ドリンクが1杯につき500円のはず。で、来店から10分くらい経った頃だった。会長に付いていた若手チーママ(34)の1人が、「私、一杯いただいてもいいですか」と言った。

すると、会長左手を前に突き出して、「どうぞ」と言った。問題はその数分後だ。もう1人付いていた別の女の子(31)が、「1杯いただきますね」と言って、焼酎水割りを作り始めた。

※上の括弧内の数字は年齢だ。オンラインゲームレベル表示とかではない。わかってるとは思うが……。

すると、会長が「ちょっと待って」と言った。俺がそっちの方を向くと、会長女の子(31)をちょっと睨んでいた。チーママ心配そうにしてる。

「その飲み物は、一杯につき料金がかかるんでしょう?」

はい。500円です」

「だったら、その前に私の了解を得ないといけないんじゃないの」

「あ。はい。ごめんなさい」

「お客さんの了解も得ないで飲み物を作るのは、それは泥棒と一緒じゃないか!?」

( ^ω^)・・・

女の子(31)は涙目になっていた。で、キッチンの方にすごすごと歩いて入っていった……。

こういうおっさんを見ると、本当にムカつく。わかってないのはあんたの方だろう。たかだか500円で、グチグチグチグチと。本当にケチ臭い人間だ。飲んでて気分が悪くなる。

あんた、金持ってるんだろ。俺と違って。別にいいじゃん。女の子に500円払うくらい。くれてやれよ。場の雰囲気壊してまでやることじゃないだろ。ああ、思い出し怒りがさく裂しそうだ。マジでイラついてきた。

その後は、チーママが謝ってたはずだ。会長が「ダメだよ。あんなことしていたら。ちゃんと教えてあげないと」みたいなことを言っていた。

何がちゃんと、だよ。気持ちが悪い。何様だ。金持ってんだろ。ケチ臭いこといってんじゃねーよ。みたいな思いがして、それから3、4杯だけ飲んで家に帰った(自転車を押して)。



何が問題かというと、この会長それからお店を利用するようになったことだ。けっこうな頻度でくるようになった。自分がお店に行く日と曜日が被っていた。

おそらく会長と3回目に鉢合わせた時だったか自分がお店に入った時は、さっきの女の子(32)とチーママがいて、カウンター席で話していると会長がやってきた。自分のふたつ隣りのカウンターに座って、「飲み放題焼酎(ウイスキーだったかも...)にします」と言ってたか。いや、確か焼酎だ。でかい梅干しをグラスに入れていた。その際、チーママに「(会長場合は)ボトル入れた方が明らかに安い~」と言われてたけど断っていた。

その時、会長女の子(32)に「この間は悪かった」と謝っていた。彼女は「いいです、いいです」みたいなことを言っていた。謝るくらいなら初めから怒ったりするなよと感じたけど、まあ世代が違うだけで、悪い人じゃない、いい人なのかもしれないと思っていた。

でも、やっぱり感覚が合わないんだよな。ほかの常連(一月に1回くらい会う)の人でさ、高齢のじいさんがいるんだよ。多分70くらいかな。細身だったと思う。で、その人がよくキレたりする。酒がまずいとか、今日はいい女がいないとか、カラオケがうるさいから黙らせろとか(※この爺さんも歌う人だから相手邪魔だったのかもしれない)、とにかくうるさい爺さんだ。ほかの客にもウザがられてる。

できれば、チーママにはこの人を出入り禁止にしてほしいと思っていたし、実際に「出入り禁止にした方がいいよ。お店のためになんないよ」と進言もしていた。しかし、返事ははぐらかされるばかりで、なしのつぶて状態だった。

それでまた、ある時だった。爺さんが、その会長に絡むんだよ。で、会長相手をする。「出身は?」とか「カラオケは何が好き」とか、あとは家族の話とか。ホステスよりも話してるんじゃないかという時もあった。

そういう時に限って爺さんがうるさい。でかい声で何かを叫んだりする。気が高ぶってるのかもしれんが、こっちはい迷惑だ。頼むからかにしてくれ。こっちはこっちで目の前の嬢と話したいんだよ。うるさくて聞こえん。

それからちょっとして、高齢の爺さんは店に来なくなったけど、それまでは本当にあの二人がうるさかったよ。不愉快時間だった。

で、ようやく静かにお店を楽しめる~と思ったら、今度は若者連中(といっても30代だが…)と会長が話をするようになった。これがまた輩っぽくてうるさい。こんなにうるさいのかと思った。会長は、調子に乗って若者連中におごっていた。ホステスにもな。こっちは端っこの方でちびちびとやるしかない。

やっぱり、調子こいてるんだよな。いい会社に勤めてたからって、インドネシアに行ってたとか、赴任先の国でクーデターが起きたとか、間違えて強盗徘徊してる列車で一夜を過ごすことになったとか、マジで自慢ばっかり。若者連中は一応は聞いていた様子だったけど、たぶん内心はつまらないに違いない。

なんで自分がこんなに会長のことを覚えてるかというと、それくらい嫌な奴だったからだ。一緒になったのは軽く10回は超えているだろうか。自分にも話しかけてきたことがあった。「男前だな」とか「無理にでも結婚した方がいい」とか「結婚したら人生変わる。大人になれる」とか「気分が暗そうだね。あなたカラオケ歌わないか」とか、こいつマジで○そうかと思ったくらい、それくらい失礼な奴だった。

こっちだってやりたくて未婚なんじゃない。したくても結婚できねーんだよ。いい人がどうしてもいない。こっちは工場勤めだぞ。出会いなんてねえよ。ゼロだ。あんたの会社だと、男社員に女をあてがってくれる部署があるんだろ。大卒でも専門卒でも、かわいい女の子いっぱい雇って、総合職の男社員とくっつけるんだろ。羨ましい。

ムカつくことが多くて、あの会長のことをよく覚えている。マイナス方向のインパクトが強すぎた。ポジティブな言い方をすると、俺には眩しかったのかもしれない。俺はずっと底辺近くをはいずり回ってきた。まともな親とか、家族とか、教師とか、上司とか、そういうのは知らん。友達には恵まれたかもしれない。今ではもうぜんぶ遅い。もうすぐ40になる。人生は取り返せないのだ...。



そろそろ終わりにする。

会長の初来店から半年が経った頃か。つい先日のように思える。ようやく最後にオサラバができた。

その日、ちょっと嫌なことがあって、イライラしていて、お店に入ってもあまり喋ることがなかった。※工場内の数少ない台車をどの部門が使うかでケンカをしたのだ。マジでレベルな争いだった。中学生かよってくらいに。

態度でわかるくらい気分が悪かった。チーママもほかのキャストも、ほかに3人いた常連さんも、遠慮のためか話を振ってくることはなかった。

そんな時に、会長が話しかけてきた。「増田さん、いつもより気分悪そうですね。大丈夫ですか」だったかな。

「まあまあですね」と答えたら、「いつもと顔が違いますよ。嫌なことあったんです?」って感じだった。

その時、キレそうになっていた。で、ただ一言、こんなことを俺は言った。「会長さんは、どうしてこのお店にくるんですか。ちょっと遠出すれば金持ってる人が入るような店ありますよ?」と聞いたら、「ここが好きなんだ」って返ってきた。

「この場末のお店のどういうところが好きなんですか?」と聞いたら、「若い人が多くて、スタッフみんなが仲いいところかな」と返答があった。

「でもここ、あんたが来る店じゃないよ!?」

頭に血が上っていた。いつもは言わないであろう言葉が出てきた。ぜんぶこのおっさんのせいだ。

「客層見てみろや。あんたは恥ずかしい!!」

会長は急に黙って、でかい梅干しが入った焼酎のグラスに手をやってた。

「すまない会長。でも、みんなそう思ってるよ……」

最後に言ったら、「すまんね」とだけ言って、会長トイレに行って、お会計を済ませてお店を出て行った。

周りを見ると、スタッフ常連さんも自分の方を見ていた。そうか、そうだったんだよ、みんなあのおっさんのことがウザかったんだな。でもお客さんだし、金払いもいいみたいだから何も言わなかったんだな、と合点がいった。

そう思うと気分が晴れて、イライラしてたのがすっとんでいった。目の前にあった安いニッカの水割りを一気に飲み干してグラスを置くと、チーママが俺の方をじっと見ていた。確か、こんなやり取りがあったかな。

・気分が悪そうなのに飲んだらだめ

・もうその一杯で帰った方がいい

健康のことを考えて、安い酒はやめた方がいい

それからもう、会長が来ることはなくなった。

で、俺もだんだんその店に行くことがなくなった。というのも、自分がお店に行くと、ボトルが切れる度に、スタッフひとつ壱万円以上のやつばかり勧めてくるようになったからだ。健康のためだという。

断ると、これがまた営業トークがしつこいんだ。高い酒飲めって。いや、もう嫌になってきたよ。あの安いウイスキーボトルが好きだったのに。

今ではふたつ隣の別のお店に行っている。やはり、安いニッカや角が置いてある店がいい。こういう店では、安い値段でゆっくりするのが好きだ。

老若男女問わず大はしゃぎの夏だというのに、嫌な話をしたな。申し訳ない。

でも、どうしても気になってるんだ。これは、関東にある一地方都市の話だ。東京都内など、真の都会暮らしの人には縁が薄い話だったろう。お目汚しを。

やっぱり、あの時、あんなことを言わない方がよかったんだろうな。町内会長さんには悪いことをしたな。後悔してる。もう謝る機会はないけど、胸の中にしまって生きていくわ。

ごめん。

anond:20230804132312

言われたことない女ほど

「キミきゃわいいね!」の一言

「ワタシってひょっとしてイケてる???

「ワタシの良さを分かる人にやっと会えた???」(ポッ

って落ちるもんやで。

いや言われたことないけど

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