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はてなキーワード: 構造物とは

2020-07-17

毎朝野菜サラダを食べる私がみなさんのおかげで気づいたこと。

https://anond.hatelabo.jp/20200715105057

↑を書いたら、ブックーマークしてくれた人が結構いてありがとうだった。

そこで、コメントを見ていたら口内炎のこと結構気になっている人がいてくれて、

 

「なんだと、私毎日少なくとも水3Lは飲んでるし、ビタミン剤も飲んでるんだけどな」

(毎食後に歯みがきもするし)と思い、口内炎ができる原因っていうのを改めて調べてみた。

 

そしたら、毎朝半玉食べている「トマト」。

こいつにもしかすると口内炎の原因があるかもしれないと分かった。

 

私は、サラダを食べ始めたときとおなじ、

ちょうど3年前から花粉症発症しているのだけれど、(年々悪化している)

スギヒノキ花粉の人のナンパセントかは、アレルギー構造物質が似ているせいで

トマトを食べて口腔アレルギーを起こすことがあるらしい。

  

それじゃん?

 

かに口内炎ができるとき複数個一気にできることが多いし、

ひどいとき口内炎がない場所も含めて口全部、

何なら喉あたりまで痛いときも定期的にある。

 

言われてみればなんかおかしい。 

医者に行ったわけではないけれど、口内炎トマトが原因な気がする。

 

実際、今まさに口全体痛い期なのだけれど、

サラダはもちろん、今のつくりおきおかずがちょうど鯖トマトきのこカレーだし。

常時トマトじゃないか。こりゃまいったね。

 

ちょっと明日から、大好きだけど、トマトを控えてみようと思う。

口内炎に「?」を抱くきっかけをくれたみなさん、どうもありがとう

 

もし、なおったらまたお礼を言いに来ます

2020-06-30

コンクリートジャングル

高い建物の一階が怖い。一階にいると意識して、この階の上にはさらに階があると想像するのが怖い。

この上の階のさらに上にも階があり、そこには人がいて、物があって、何より巨大な構造物、それを作り上げる金属や石の重量感。それらを想像すると恐ろしくなる。

建物は安定した状態にある。それはそうだ。けれども永続的に安定しているなんていうことはあり得ない。今が安定しているだけで、ふとしたきっかけでそれは不安定になる。今この瞬間が、その状態変化の時だとしたら。強靭構造の一部がポロポロと崩れ始めているとしたら。

仕事中にふと一息をつき、窓の外を眺めると、そこに広がるのはミニチュア世界。箱型の構造物が並ぶ、一見安定した風景。ふとしたきっかけで崩れてしまうかもしれない景色の、今は保たれている静寂。

2020-05-28

anond:20200528151335

どうにもその好きなアイコンてのが、芸能界から降りてきた構造物に見えてしまうんですよね

アイドルで誰が好き?」という会話が理解不能だったもの

自分世代テレビっ子ですが、テレビは見なくてもアイドル至上主義の男が身近にいまして

まだまだ根深いし、金が動く以上はどうにもならないか

2020-04-21

十字架より理想的宗教シンボルってある?

描きやすい覚えやすポーズにしやす構造物として作りやすいと四拍子そろってる上に、「教祖人類の罪を背負って死んだ時に使われた処刑台の形」って設定がカッコよすぎる

寝る前の妄想舞台になる世界を考えるとき、そこでの世界宗教を作っとこうと思うんだけどキリスト教十字架に勝てる気がせん

いや、イスラム教仏教もこれといってシンボルマークなんてないし別にいらないんだろうけど

ダークソウルシリーズではキリスト教意識してるっぽい「白教」てのがあってそのシンボルは円だったなあ

円もいいけど十字には勝てない気がする

なんかないかなあ ゾロアスター教の「火を崇める」ってのはかっこいいけど、火の絵ってむずいしな

十字は線二本で描けるのにしっかりストーリーもある うーん勝てる気がしねえ

2020-04-15

[] 情報という概念が何らかの概念の近似であるという可能

https://anond.hatelabo.jp/20070905170808

13 年前に書かれた増田エントリーです。

観念的な問い. 古典力学量子力学の近似ととらえるように、

情報科学における情報という概念情報を包括するようなさらに高次な概念の近似としてとらえることが可能か。

ただし、ここで書いているのは量子情報のことではなくて、情報のものの高次な概念があるのではないか

いただいたコメントまとめ:

 情報の高次元=量子情報でいいのではないか

 認知によってその場が変化することで、情報が発生する。

 同様に、情報理論は近似であって、実はなんらかの極限状況だと、エントロピー性質とかがおかしくなるとか。

  • 情報がなにかの近似ではないのかと言われて、直感的におもいうかぶこと:

 シュレーディンガー波動方程式というものがある。原子の周りを電子が飛び回ってる単純なモデルがあって、それを特定するのは確率しかないみたいな。

 でも、時間をとめることができればそれがどこにあるかは特定できる。この場合は「時間で切り取っている」というケース。

 問. 現実をある面で切り取ったもの情報か。

 久保亮五先生の『統計力学』の最初のところにはお金を分配するだけの簡単金融経済モデルが出てくる。

 気体の「体積」「1分子あたりの熱エネルギー」「モル数」はそれぞれ違う次元の数。

 ディスク上の情報構造物の「占有領域」「最低/平均ブロックサイズ」「圧縮した場合バイト数を表現するのに必要レジスタ幅」はまったく意味が違うのに、いずれもバイト数で表される。

 これは情報科学根底にあるトラブルの原因ですが、いまは統計力学情報理論の間に安易な橋渡しができないことだけを意識するように。

 ただ、気体でも極端に自由度の低い系(絶対零度近くとか、強い磁場の下にあるとか)では体積は圧力にも温度にも比例しない。

 それと似たような話として、自由度の低い情報構造物情報理論適用外。

 個々のビットの間の関係恣意的であって、あまり統計的扱いに向かない。

 問. 古典力学の前提で、粒子間の引力も斥力も無視するとボルマン統計量子力学ならボーズ統計フェルミ統計に従うという話があるが、

 すべてのアプリケーションが書き出すビット列にそういう統計を考えることは可能か。

 アプリケーション各論を展開できるほど柔軟で包括的数学を使えば、情報構造物ミクロ理論は好き勝手に展開できる。ただし、それはアルゴリズムの単なる記述ではないのか。

当方が二十代の頃になんとなく発した問いにリアクションいただいたこととを、大変ありがたく思います

未だにこの辺の答えは出ていません。 あまりこういう問い立てや考えることをしなくなってきたのもあります

識者の方々におかれましては、何かコメントいただければと存じます

2020-04-05

anond:20200405000408

粘着しないで良いです。あなたは猫の首を切って平気な人。それもありって思う人。

いや、虫を殺すのも躊躇する方だし、猫の首切るようなのには近寄りたくもないですけど、

あなたと違って「まともな教育」を受けているので、そういった猟奇的個体存在自体は不自然なことではないなあと考えるだけです

 

自分より弱い生き物に対する攻撃性も、構造物をばらばらに分解したくなる習性も、単体で見ると十分適応的になりうるんだし

2020-02-25

anond:20200225104312

マスクゆうても構造物そもそも有機物なんだから一定以上期間が過ぎたら普通にのものにカビとか生えてる可能性は結構高いやろ。

2020-02-16

古今伝授ウイルス

思うところあって中屋敷均『ウイルスは生きている』を再読。走り読みなので細部までは目が行き届いていないが、これを読んだ時に受け取った熱を思い出した。2016年3月初版発行からそう経たぬうちに読んだと思うが、今は随分ここから遠くに来た気がする。本書が今の自分とは縁遠いものという意味ではなく、寧ろ逆にずっと俺の心を捉えて離さなかった。自分世界認識に深く影響を与えた(与えている)ので、もっとずっと昔から自分の中にあったように感じていたが、たった4年前のことなのか。

思うところが何かを明確に言語化するのは難しいが、

古今伝授を真に理解するためには、それが中世社会特質と深く関わっていることを考えなければならない(古今伝授和歌という縦糸だけで説明しようとするからダメなんだ。中世という横糸を忘れている)。中世は壮大なコジツケの体系が構築された時代神仏習合本地垂迹説・卜部神道中世日本紀等々…の奇妙奇天烈世界観!古今伝授もその一環として見るべきではないか。コジツケと言われればそうだけど、それはその時代の人々にとってとても必要なコジツケだったのだ、という。もし積極的な意義を見出すのならその方向から説明しなければならないのだ。(古今伝授を受けた天皇を中心に優れた歌人が輩出された、だから歌学教育として意味があったとかバカか。優れた和歌とは何かという定義評価軸じたいが古今伝授支配圏内形成されるのだから、優れてるかどうかを論じること自体ナンセンス。)

古今伝授古今伝授になっていく過程、つまり古今集という単なる書物が、あるいは勅撰集編纂という律令制国家の一事業が、その枠を超えた何か大きな・尊い民族文化の精髄のように認識されていくそ過程において、付与された様々な言説――三木三鳥だの八雲神詠だの人麻呂がなんちゃらかんちゃら、後世から荒唐無稽とさんざ罵倒されることになるこれらの言説は、あたか胎盤形成におけるシンシチン(syncytin)のような役割果たしていた、と考えることはできないのか。異物を異物と感じさせない、捏造捏造と感じさせない仕掛け。それは、倫理的断罪とか文化価値の優劣の俎上に乗せるのはふさわしくなく、その仕掛けを通じて何が実現されたか、その何かはその仕掛けを用いずには実現され得なかったのか、をこそ見るべきではないのか。

本来ウイルスもつ能力自己の一部として、機能として取り込む。生物自己の維持に必要機能の一部を外部環境依存する。ポータブル外部環境としての細胞生命と非生命境界は我々が思っているほど明確に線引きできるようなものではない。我々の生命定義は、あまりにも我々が日常的に馴れ親しんだもの見方に、「個人」という概念にひきずられてやしないか・・・というのが本書の示唆するものの最も深い所だ。

契沖や子規の批判は分かる。俺も一個人としては古今伝授(に代表されるもったいぶったコジツケ家)はバカジャネーノと思う。が同時に、それは文化・知・個人といったものについてこっちの定義/概念押し付けてるだけじゃないの?とも思う。

根拠がない、合理的でない、和歌質的向上につながっていない、という。では何故根拠がなければならないのか?合理的でなければならないのか?なぜ質を向上させなければならないのか?

これらの批判は、文化とは何か、個人とは何かについての定義をすでに前提にしていて、その立場から加えられている(反論する側(古今伝授擁護する側)にもその立場から反論するやつがいからどうしようもない)。まず始めに個人がある、歌は個人気持ちを詠むものだ、しかるにコレコレの御方に入門しなければ和歌は詠めないのだとはけしからんしかもその御方の教えたるやひたすらややこしい制約ばかり、かつ透明性のかけらもない、おまけにそう教える根拠はどこにあるかと探してみれば無い、要はこいつがでっち上げた妄説じゃねえか、それで偉ぶったり金巻き上げたりするなんて悪どい奴らだ・・・、こういう自他の区別、新旧の区別、真偽の判別をつけずにはいられない、ある意味病的な正義感いかにも科学合理性に偏っている。

しかし、それとは全く異なる評価軸があって、古今伝授は(中世の壮大なコジツケ志向は)その軸からみればもっとずっと整合的に理解できるはずだ。

本書の示唆する構造は、外来文化自家薬籠中の物にする日本文化性質(漢字仏教等々)、中世の遺制としての近世身分制(身分的周縁論)、象徴天皇制(近代国民国家の中の「伝統」)などに比較してみると実に都合がいい。

本来異質な要素を自己の維持に不可欠な一部として取り込み、その「元異質たち」も含めた全体として再生産されていく。あるいは新しい政権が成立する際に、それ以前からあったが途絶えかかっていた慣習を改めて制度化し流用する。取り込まれた方は同一性が失われ単なる機能に解消されてしまことなく、細胞異変があれば細胞生物独立した生物としての振る舞いを取り戻すこともあり得る(少なくともあり得ると見なされる。226事件を想起せよ)。天皇機関説ならぬ天皇ミトコンドリア説。

文化じたいが多かれ少なかれこういう性質を持っているのだが、特に日本はその傾向が顕著というか、世界中に普遍的にみられる文化現象の一例というだけでは説明のつかない点が多い。(なぜ先端技術の粋を凝らした構造物を建てる前に、土地の霊を鎮めるための宗教儀礼をやるのか?なぜ参加者は誰もその宗教信者でないのか?わけがからない。)こういう部分を説明するうえで本書の示唆する構造は役に立つ。その応用系として、古今伝授についても似たようなことが云えるのではないか

2020-01-16

anond:20200116150116

そらロボットには人権ないんやから解雇日常茶飯事やろ。それ以上にアップグレードして別の型をお安く導入したりしてサービス向上には努めてるんやで。

実際屋内の障害物が無い構造物なら人を避けるだけで仕事ができるので、ウェイターの仕事は十分AIが奪っていくと見て良いと思うで。

2019-11-20

anond:20191120091455

紀元前40年頃のポンペイ壁画には遠近法が使われていたようだ。

ポンペイの壁画の様式 - Wikipedia

また壁画トロンプ・ルイユ的効果を与えるための平行投影法(正確な線遠近法ではない)の利用も第二様式を特徴付けている。イオニア式の柱や舞台のような建築構造物を描くことにより画面に表される空間は壁面の後方に押しやられた。これらの壁画ローマの家々の窓がなく狭い部屋を少しでも広く見せる効果があったと思われる。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/82/Roman_fresco_from_Boscoreale%2C_43-30_BCE%2C_Metropolitan_Museum_of_Art.jpg

またそれ以前でも古代ギリシャ舞台美術などに遠近法は使われていたらしい。

遠近法 - Wikipedia

もっとも初期の遠近法は、紀元前5世紀頃の古代ギリシャ舞台美術に使われたものだった。舞台の上に奥行きを与えるために、平面パネルを置いてその上に奥行きのある絵を描いたという。

まり、「本物の風景のように錯覚させる」ための写実的な絵には、古代から遠近法が使われていた。

逆に言えば、中世で主流だった宗教画人物画は、それほど写実的風景を描く必要がないために、遠近法が用いられなかったということだろう。

2019-11-01

城って本質的には戦争用の建造物よな?

それが内部の火元一つでその構造物は愚か城全体を焼失させるとかダメージコントロール力低過ぎね? 本当に城なん?

2019-10-26

昆虫の翅の起源

http://lab.agr.hokudai.ac.jp/systent/akimoto/lect-ent/lect4.html

昆虫の翅の起源-----有翅昆虫の最大の特徴  鍵形質 新たな生態的地位を獲得

 進化的に新しい形質はどのようにして進化してきたのか?

進化における中間段階の謎

・翅のような形質は、ごく短い段階から少しずつ大きくなったはずである(漸進的進化観)

しかし、進化中間段階には、翅は飛翔に利用できなかっただろう(中途半端構造物

・だとすれば、翅は進化しないはずである

  翅の進化をどのように説明するか?

中間段階の有利性 前適応exaptation 「翅」は別の用途で発達し、後に別の用途

(飛翔)に転用された、と考える。では、翅の前適応とは?

水生昆虫カゲロウ)のエラから起源した可能性が高い

さら祖先を遡ると、甲殻類の脚の付属物にたどり着く可能性が遺伝子の働きから指摘されている

「翅は昆虫においてエラとして進化し、後に移動のための道具として転用され、滑空の道具を経て、上昇力を生み出す形質に進化した」

2019-10-04

anond:20191004104727

最近だと既存三次元構造物パイプとかボルトとか)を強度はそのままに肉抜きしてくれるような奴が(リトポと呼ばれる)人々の役に立ってるらしいぞ。

多分北京空港でも利用されてる。

2019-09-27

anond:20190927105912

正直基礎教養未満の化学知識で話をつなげてほしくないってのがワイの要望ではあるが、

増田の言う「二酸化炭素燃えない」は

木材燃えるよね?

石油とかも燃えるよね?

って話と論理的に繋げるとどうなるかをはっきりさせてから来てホスィ。

大前提として、植物動物も体の構造物には酸化されてないカーボンが用いられてるやろが…

2019-09-10

スタイリッシュの作り方(仮説)

スタイリッシュ

絵とか音楽とかダンスとか、

どうやったら作れるんだろうかと思った。

  

①全体のザックリな構造物に、小さな主体というギャップ

 全体的にモッサリというか、おおざっぱな風景の中に、

 例えばキャラがいて、細かく動いている。

 だいたいこういうのはスタイリッシュな感じになりそう。

  

②成立するか微妙物理法則に従って軌道を書く

 ダンスなんかこのタイプが多い。

 そんな運動できるかな?っていう運動を、素早くやる。

 一瞬、戸惑う。そんな動きできるのか、脳みそが追い付かないから。

 これがスタイリッシュを感じさせているように思う

  

う~ん、どうだろう。

色は、白黒だったり、カラフルだったりで、余り関係ないっぽい感じもする。

2019-07-15

どこかの話(前編)

スタートは午後3時30分と言われていた。その日の朝。街に人通りが少ないような気がした。風がやや強い。吉野家の窓ガラスベニヤ板を固定している人々がいた。営業中なのに一部シャッターを下ろしている店もある。不測の事態を避けるためだろう。台風来襲の前のような雰囲気

街の中心部は四層になっている。1階(G/F)は道路デモ隊が通る。2階(1/F)は駐車場で、2/Fはショッピングセンター。3/Fは高層住宅入り口ちょっとした公園がある。

予定の時間が近づいてくると、2/Fと3/Fに見物の人々が集まってきた。手にケータイを持っている。しばらく待っていると、遠くから声が聞こえてきて、それが大きくなり、やがてなじみの光景の中に無数の人々が流れ込んできた。老若男女。初めて見た。本当に単純に、フィクションテレビの中の世界のように感じられた。この街でデモが行われるのは30年ぶりらしい。見物の人々も同じ感想を持ったと思う。みな熱心に写真動画を撮っている。

時間程度、ぼんやり見ていた。何人いたかは数えられなかったけれど、見ていた間、人は途切れることはなかった。聞き取れたスローガンは「加油」。文字だと「反送中」(犯罪者を送る法案に反対する)とか「下台」(辞職せよ)とかは理解できた。アメリカの旗を振っている人もいた。

違う場所から見物することにした。デモ隊は予定の行路を進んでいたが、時間がたつにつれ途中の交差点に滞留する人も増えてきた。その交差点左折してあと500mほど進むとゴールになる。大抵の人はゴールに向かっていた。しかし、そうせずに交差点を直進して、予定外のところを行進して群衆の力を見せつけたい人がいる様子だ。その先には警察署があるので、そこを脅かしたかったのかもしれない。

時間を少し早送りする。滞留する200~300人は交差点占拠することに決めたようだ。先ほど行進していた人々とは違い、若い男女がほとんど。黄色ヘルメットマスクを装備している人も多い。彼らの一部は近辺の歩道中央分離帯に取り付けられている鉄の柵を取り外し始めた。金鋸で取り付け部を切断しているのだと思う。

違法行為だという理解はある様子で、実行する人の周りを十数人で取り囲んでいる。そして、みな傘をさしている。誰が破壊工作をしているのか外から全くわからない。時々人と人のすき間から、畳より一回り小さい鉄の柵がするすると出てくる。すると待機していた人がつかんで、どこかに持ち去る。傘の集団は少し横にずれ隣の鉄の柵を外す。全体として巨大な生き物の行動のようだった。

彼らは鉄の柵三枚を結束バンドで固定しはじめた。鉄の柵一枚だけだと自立しない。二枚だと屏風の構造から、一枚よりはましだけれど、まだ不安定。結局、三枚つかって上から見たとき正三角形になるように固定すると一番安定する。トランプカードで作る橋を想像してほしい。あれを横倒しにしたような構造物を作っている。ついに占拠は完成した。

2019-06-24

ベランダ彼女

薄いピンクバラの鉢をもらった。

ベランダにはアロエという先客がいるが、こいつは手をかけずともいつも青々と育ってくれる。バラは手がかかるとは聞くが、新緑に映えるその美しい色は手間を惜しませない魅力があったし、何せ最近仕事も忙しくないのでちょうどよい道楽になる。

だけどそんなバラという植物ものさな私が育てるにはやはり繊細過ぎたのだろう。案の定元気をなくしてしまった。あえて言い訳をするなら、しおらしい花を摘むのがあまりにも惜しかったのだ。


そのうえ運の悪いことにそれは5月のことだった。

五月晴れがくれる心地よく乾いた空気は、ハダニという厄介な居候をも連れてきた。

こいつらはダニというそ名前の割には器用に生きる。糸をはいクモの巣みたいな構造物建設し、コロニー繁栄謳歌するのだ。

その文明は明らかに発達していて、最も進んだ文明の住人を自負している私にも手には負えない代物だった。

私たち文明の利器たる農薬をまいてみてもなかなかやつらはしぶとい。まいてもまいても、やつらは発展の象徴たる摩天楼の中から屈託のない表情で私に手を振ってくる。

ただ、我々のと同じくそ文明の発展は犠牲を伴うようで、その資源となるバラますます死地をさまようことになってしまった。


だが、多くの予言書にあるように開花した文明はいつか終焉を迎えるもの

やつらにとっての恐怖の大王は物干しざおの住人の小さなクモだった。


じつは私とそんな恐怖の大王たる彼女とは以前からの知り合いでもある。私が洗濯物を干す朝、彼女は夜の仕事をするひとらしく、ちょうど店を片付けている。そして目をちょっと合わせては挨拶をする。そんな日々。

ある夕方洗濯物を引き上げる私を横目に、彼女は店を広げる場所吟味していた。私はそれならい場所がありますよ、とバラエスコートする。

私は地味な男だが、そのくらいのことはできる。彼女は満足そうに仕事をはじめたので、私も充足感に満たされ、その日買ってきた冷たいビールに心地よく酔った。


そしてどうやら、神は文明の発展とともに傲慢になっていた彼らに味方をするのをついにやめたようである

次の日から彼らはその数を減らしていき、ついには文明があったはずのそこにはいまや限界集落のみ。代わりにそこには達成感を抱いた彼女の姿があった。

翻って、神が味方したであろうバラは元気を取り戻し、その先端には新たな芽を宿らせていた。


ただ、神はとても冷酷なようで一度見限った者には容赦がない。

昔の人々が語った大洪水のごとく、そこからしばらく降り続いた雨はバラを隅々まで洗い、すべてを清めた。

あの有名な話を目の前で再現されたのである



ただ、聖書と違ったのはノアがいなかったことだけ。

あの雨はすべてを流し、彼女もまた。



別れは突然やってくるとは聞いていたが、あまりに突然。

一抹の寂しさという言葉があるが、それはこのためにあるのだろうか。

いや、言い過ぎ。

朝のベランダはいつもと変わらないし、今日も私はいつも通り洗濯物を干している。



ただ、ベランダバラは月あかりに照らされて、その力強くも可憐に咲く花は艶をもって私に今もその光を届けている。

2019-05-25

高圧送電鉄塔萌え、高圧送電鉄塔観光ってないのか?

日本では「高層ビル」「高層電波搭」「巨大大仏」は観光資源になるが、高圧送電鉄塔って「風景邪魔物」扱いで完全に公害扱いだな。

何故?

純粋構造物として眺めたら、せめて「工場萌え」「ダム萌え」程度には観光扱いされても不思議じゃないのに。

ウィキペディアに「日本の主な高層建築物」なんてカテゴリあるが、高圧送電鉄塔は「無かったことにされて」いて、殆ど掲載もされてない。

高さ100m以上の高圧鉄塔日本全国に多分1000本はあるのに、ウィキペディア無視されてる。

高圧送電鉄塔を「観光客に開放(地上100mまで登れる)」したり、コンビナートみたく「夜間ライトアップ」すれば、嫌われモノの高圧鉄塔も、観光資源として評価されないか

2018-11-25

anond:20181125213524

木製の構造物木造建築か否かは素人には判定しにくい

ここは「法隆寺世界最古の木造建築物(諸説あり)」でいかがだろうか?

2018-10-29

anond:20181029220026

人間(キャラ含む)ではないものへ「萌え」って違和感あるんだよね。

生殖対象じゃないもの欲情するような感じ。

から動物への萌え用法ですらちょっと理解しづらいし、無生物となれば言わずもがな

蕩れ(とれ)」という言葉があるが、これは発案者は「萌え」の上位概念と言っているが、

実際には建物とか乗り物とか宝石とか、そういう無機物構造物に対して使うのが適しているんじゃないかと思う。

見惚れる・見蕩れるの省略とでも思えばいい。

なので「工場蕩れ」で頼む。

2018-09-11

NECで何が起きているのか

かつて日本代表するPCメーカー、そしてシステムインテグレーター大手6社に数えられるNEC。それを退職した今、機密に触れない程度に、特に研究所の裏事情説明していこう。おそらく製品部門は違う苦しみを抱えているだろうが、高額なボーナスもらってるんだから耐えてくれ。

IT音痴研究所トップ

私が入社したのは、研究発表でのいわゆる一本釣りだった。釣りあげた部門も、当時の研究比較的近かったため、給料をもらいつつ研究ができる、という不純な動機があったのは確かだ。大手特有研修体制も魅力に感じた。

雲行きが怪しくなったのは1年目の夏である。当時研究所トップであるE氏による、研究発表の総評の場で「まだそんな研究していたのか」という発言だった。NECシステムインテグレーションといえば、重要事業の柱であり、事業からの引き合いも非常に強かった。折しも、AWS日本国内での事業が躍進し、オンプレミスとは違う流動性の台頭に、研究テーマとしては佳境の段階であった。そこに貢献するミッションは他の研究テーマでは代用できないものである

それをE氏は「そんな研究」と一蹴したのだ。翌年、予算はつかず、研究チームは文字通り解散となった。そしてシステムインテグレーション研究NECから完全に姿を消すことになった。E氏は光通信の元研究者で、正直なところなぜ偉くなったのか、今でも疑問であるが、少なくとも大のつくIT音痴であることは仲間内では有名である。それこそ当時はデータベースとは何か、すら知らなかったようである

E氏が理解できる、できないはあったにせよ、そして価値提供方法まで突き詰めて考えられていたかは怪しいけれど、少なくとも、なんのためにやっているのかわからない研究ではなかった。「バイオプラスチック 漆ブラック」などいった、海のものとも山のものもつかぬものより劣っていたのだろうか。カーボンナノチューブ研究すらまだ留保しているのに。

そしてE氏はNEC常務となり、CTOとなった。社内では最高級(給)のブロガーと称され、「未来について考える」だとか、「~について意識しなければならない」といった、きわめて抽象的、かつ薬にも毒にもならないビッグワードを垂れ流し、評論し、何かをいっているようで、実際には何ひとつ具体的な行動や指示を出せない人物である。そして未来創造会議というような、何ら結論の出ないもの露出するようになった。あれを見た人は、NECが何の会社なのかわからないだろうし、それは製品として何を提供するのかすら伝わらないだろう。漫画雑誌企画会議ですらもっとマシなものだろう。

実を結ばない研究

研究所といえば、技術部門の花形、と思われる人もいるかもしれない。事実、優れた技術はほぼすべて研究所であるしかし、本当に優れた技術NECから広報には載らず、社外からの引き合いが先行する。なぜなら、広報インパクトが優先され、そして広報ノルマを充足するために実施されるからだ。そして時には大きな「事故」となる。

数年前、橋梁構造物劣化診断という技術日経新聞掲載された。これは固定カメラ画像撮影し、振動による変化で構造内部の劣化モデリングし、内部ひび割れ可視化するという画期的ものであった。事件の発端は、その研究途上であった技術に対し、研究所理事(*2)がメディアの前で口を滑らせたこである。当然注目され、実用目途についてまで発表することになった。実際には理論検証完了し、クリアしなければいけない項目の洗い出しの最中であったという。1年後を目途とされた研究テーマは、その後研究所から姿を消した。撮影には非常に繊細な取り扱いが要求され、撮影時の振動に弱いという欠点を克服できなかったと思われる。これは当時画像診断系の学会でも度々指摘されていたもので、研究者の間で共通認識であったが、残念ながら理事には理解できなかったようである

談合事件役員人事

ここ数年のNECもっとインパクトがあった事象は2件の談合による指名停止であろう。煽りをくらい、全く無関係研究所予算がまずは削減された。そして賞与が大幅に減額である。社内ですら、談合当事者やその上司名前は完全に秘匿され、明に責任をとった人物存在しないことになっている。おそらく、公表した場合、全社員から報復を受けることを恐れたのであろう。

すると、不透明な人事はいたるところにあることに気がつく。前期の大幅に未達だった中期計画責任者だった遠藤社長会長になり、その策定の中心人物だった新野副社長社長となった。そして次の新中期計画は1年目でとん挫したにも関わらず社長以下留任ときたもんだ。

グローバルビジネスの低迷。これからNEC生命線とまで言われていたグローバルBU。彼らは海外売上比率を25%を目指すと宣言していた。中期計画に対して、何ひとつ貢献できずKPIを外したそのトップ、真っ先に責任を取らなければならない人物M氏は、翌年副社長となった。その自浄作用の無さもさることながら、株主債権主の銀行は一体何を考えて、彼らの役員人事を承認しているんだろうか。株価は買値の1/10となった、もう値動きすら見たくないから早く潰れてくれ、と思っているのだろうか。

今後、NECは暗黒の時代を迎えるだろう。折しも今年は3000人のリストラを掲げ、断固と構造改革を実施する覚悟を強調する新野社長しかし、彼にあるのは覚悟だけであり、スタッフを減らす方策すら定まっていないだろう。現状、10人が事業仕事をし、8人が彼らの事務担当するような人員である。そして今回の早期退職は主に事業の主力たちが手をあげるようである

最後

思えば、個人努力が何に対しても反映されず、学習性無気力に苛まれ続けたNECライフであった。管理能力に長けた上司はおおむね本社接収され、帰ってくることはなかった。そして残ったのは、管理職不適格でありながらも、降格制度存在しないことによる吹き溜まりである会社学会仕事をしにきている主幹研究員なる人種もいれば、1時間前の記憶すらないような痴呆老人である。そんな中、近頃はカルチャー変革(*3)を謳っているようだ。NEC暗黒時代たる本質まで踏み込み、ぜひNEC再生していただければと思う。

(*1)ビジネスマナー研修思想教育といったものからディスカッションなどがあったが、参加者講師レベルが低く、こいつら大学出てるのかすら怪しげだった。彼らが同期となって、社内キャリア形成意味もつ存在だと思うと、ぞっとした。さまざまな節目に集合研修は行われたが、効果を測定する様子もなく、ただそこに予算があり、研修実施することが担当者の評価だ、というような空気であった。そしてその直感は、NECスタッフ部門全体に共通するものであると後にわかる。

(*2)理事とは事業部長、本部長、中央研究所傘下の研究所経験者で、様々な理由部門消滅したりすると発生する役職である最近では、関西研究所CCII本部長、シンガポール研究所歴任し、価値共創センターを立ち上げ、これらのすべてを失敗させたY氏が理事となっている。彼らは理事になると、「天下り」先を探すことがメインの仕事になる。そして彼らが天下れば、空席となった理事は別の元所長が補充される。

(*3)カルチャーは変革できても、働き方全般違法裁量労働たるVワークの制度は変えられないだろう。また社員モチベーションを上げるための施策は、すべて人事部門判断によって握りつぶされると思われる。総務部人事部門抵抗をどのように回避するのか、外様役員の腕の見せ所だろう。

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