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はてなキーワード: 乗数効果とは

2024-01-19

anond:20240118134259

あれっ? 乗数効果なんか大して期待できないか国内投資は減らして公共事業も減らそうとか言ってなかったっけ? あんたら日本人は?

2023-09-02

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか』を読んでの感想・疑問

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか』を読んだ。ナチスの行った行為についての<事実>や<解釈>については自分が誤解していたこともいくつかあり、とても面白く読めた。一方で、著者らの<意見>は、タイトルの問いに対する十分な回答ではないというのが正直な感想である

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか』というタイトルを読んで私がまず考えたことは、著者らは「良いこと」をどう定義しているのだろうかということである

事象Aは善い」と判断するためには

事象AはXである事実および解釈

②Xは善い(価値判断

③したがって事象Aは善い(意見

三段論法を経る必要がある。

①については著者らの言う通りナチス実施した行為について歴史学方法事実とその解釈検討することは重要であろうし、素人の考えが誤っていることは多々あるだろうこともよく理解できる。素人の私が専門家の整理に対してとやかく言うつもりは(あんまり)ない。

一方で、②については、"「~であるから「~べき」は導かれない"というヒューム法則が端的に表すように、事実解釈とは独立した善悪についての価値判断である。①についてお互い同意していたとしても、②が異なれば善悪意見真逆になることは十分あり得る。

もちろん、何を善いとするかは自由に決められるわけではない。「ナチスは良いこともした。なぜなら ②ナチスのしたことは善い からである。」という主張は(そう言うのは自由だが)多くの人を説得できないだろう。

そこで普遍可能性という基準が出てくる。普遍とは簡単に言えば、固有名詞を含まない、という意味合いである。例えば、「金を返さないのは悪いことだ」という価値判断採用するのであれば、誰であろうと金を返さない人は悪人である判断しなければならない。

あなたが私に金を返さないことは悪いことだ」とするならば、「私があなたに金を返さないこともまた悪いことである」としなければならない。ナチス行為を何らかの理由で善い/悪いこととするならば、他の〇〇国がした同じようなことについても、別扱いをする普遍的な理由を挙げなければ、同様に善い/悪いこととしなければならない。

ナチス政策Aが良くないことならば、同様(に見える)〇〇国の政策Bも良くないことですよね?という問いはWhataboutism論法ではなく、価値判断普遍可能性についての確認である。同様に良くないことだと言うならそれでいいし、違うならその理由説明すればいい。

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか』は歴史学の本であり倫理学の本ではないから、ナチス政策についての事実解釈説明がメインなのは当然であるしかしながら、「良いこと」もしたのかというタイトルにするならば、著者らの価値判断普遍可能であるかについてもある程度の紙幅を割くべきだったろう。

さて、本では素人が考えがちなXとして、A:オリジナル政策、B:目的が善い政策、C:結果が良い政策 の3つを挙げ、「素人考えでは政策AはXに見えるが歴史学手法解釈するとAはXではない。よってナチスは良いことをしていない。」とする方式説明が進む。

A:オリジナルは善い について。

まず、著者らがオリジナル定義をかなり狭いものとしているのが気になる。まったくのゼロから何かを考え出すこと以外にもオリジナルさを見出すことは特段おかしな考えではないはずだ。

私はメーカー勤務の研究者であるニーズ先行の商品開発は、(i)市場調査部が計画を立て、(ii)R&Dがラボ試験をして、(iii)工場大量生産化するという流れで進む。ここで、市場調査計画したことをただ実験して、ただ大量生産しただけなので、研究者工場技術者オリジナルなことはしていないと言われたら、ちょっと待てよとなる。

また、実はコピー製品安定的製造するのはかなり難しい。同じ会社の別工場品質がぜんぜん違うことは珍しくないし、他社製品コピーするのに数年以上かかることも珍しくない。

私は政策計画・実行したことはないが、計画を実際の法案として成立させることや他国制度法律文化経済も違う自国で同じように実施することには何らかのオリジナリティ必要であろうことは想像できる。

これについては、著者らも書いている通り、オリジナルであることと良いことは何も関係がない(もちろん、オリジナルでないからといって良くないとも言えない)ことを説明するのが適切だったのではないか

「確かに狭い意味ではオリジナルでないことは同意する。しかし広い意味ではオリジナルであったし、A:オリジナルは善い という価値判断の元、ナチスは良いこともしたという意見は変わらない」と言われるだけのように思う。

B:目的が善い政策は善い について。

著者らはナチス政策の真の目的戦争のための「民族共同体」の構築であるとして、それは良くない目的である価値判断をする。これは(i)戦争のためという目的は良くない、(ii)「民族共同体の構築」という目的は良くない という2つに分解できる。

(i)戦争のためという目的が良くないとすると、例えば福祉政策戦争のために発達したことは多くの指摘があるが、福祉政策は良くないことと言えるのかという疑問がでてくる。またインターネットロケットなど戦争のために生まれ発展した技術は良くないことと言えるのかという疑問もでてくる。

先に書いた通り、これらを良くないとするなら(同意を得られるかは別として)普遍可能性についてはクリアしている。しかし、これらを良いとするならば説明必要だろう。

また(ii)「民族共同体」の構築が良くないとすると、例えば「国家共同体」の構築のために移民特に既存国民にとって良くない影響を及ぼす可能性が高い移民)を排除することは良くないことなのかという疑問がでてくる。

私はリバタリアンとして個人自由尊重する立場から国家移民制限することは良くないことだと考えるが、日本はもちろんヨーロッパアメリカの現状を見るに、世界全体で受け入れる人は少ないと思われる。

民族共同体」の構築という目的問題ないが、その方法としての搾取・断種・敵対者排除問題であるという主張も考えられる。私もそれらの方法について全く支持しない。

しかし、目的問題ないとするならば、②目的が善い政策は善い の反論としては不適である

また、占領地・植民地から搾取障害者の断種、反政府思想弾圧などは同時期の他の国でもあったことであり、それらと比べてナチス政策はと同程度に悪いのか、それともより悪いと言えるのかという疑問もでてくる。

C:結果が善い政策は善い について

先に書いた通り、①事実解釈について素人の私が専門家の整理に対してとやかく言うつもりは(あんまり)ないが、気になる点をいくつか挙げる。

(i)失業者600万人に対して雇用創出政策では50万人程度であるから効果限定的というのは乗数効果を全く考慮にしていない。私個人としては政府雇用創出政策効果懐疑的ではあるが、ケインジアンはこの<解釈>に文句があるだろう。

(ii)「膨張する国家支出と巨額の負債国家財政を圧迫し、やがて財政破綻の危機インフレ圧力に直面することになった」について、例えば日本社会保障政策も同様という論者は多いが、良くない政策だと言えるか?(なお、私は良くない政策だと考える)

(iii)「「軍備の奇跡」なるものも結局のところ戦争の集結を引き延ばし、多数の人命を犠牲にするだけに終わった」は枢軸国側が負けることを知っている前提の意見ではないか。(現在はともかく)露宇戦争開始当初はウクライナが人命の犠牲を避けて早く降伏すべきという意見はそれなりの数あり、またそれに対する批判も多くあった。

(iv)例えば医療分野の発展はその大部分を動物搾取を前提としているが、動物愛護思想の人が「医療は"何も"良いことをしていない」と主張することを認めるか?もし動物愛護思想を認めた上で医療分野は「良いこと」もしたと言うならその理由はなにか。

(v)タバコについて、一方では「最終的には自己責任であった」と強制がなかったことを問題としているが、もう一方では特に女性について「家父長的干渉主義」という強制があったことを問題としている。これはダブルスタンダードではないか

ナチス政策行為の"総和"として大きくマイナスであることは多くの人が認めるだろう。

しかし、"個々が全て"マイナスであったというのはかなり強い主張になる。

ナチスは「私たちはこうあってはならない」という「絶対悪」であり、そのことを相互確認し合うことが社会の「歯止め」として機能している」ことが正しいとしても、それは"総和"で達成できるのではないだろうか。

2023-07-26

anond:20230726174024

GDPの大半は中間マージン中抜き)でできている

乗数効果ってやつだ

第3次産業(商)はものを直接作らないから、ものを作る第1次第2次産業(農工)の方が偉い、だなんて江戸時代みたいなこと言うなよ

2022-08-25

anond:20220825175714

本当にわかってるのかなぁ?

電気料金が上がるというのは電気を使うあらゆる分野で値上がりするということだぞ。

乗数効果も考えると消費者にとっての打撃は電気料金を値上げした幅の何倍もになってくるんだぞ。

もしも電気料金が今の倍くらいになったら文明崩壊級の惨事になってもおかしくない。

今の文明の基礎が電気だということを侮ってないか

2022-06-27

anond:20220627223630

ケインズ理論乗数効果投資乗数だよ。

投資資金需要、貯蓄は資金供給の当てはめなんだ。そして一定の期間で縛ったとき最初に動く金は何か?と考えたら、借金や増資などの資金需要過去自分から資金調達と考える。

そうすると、すべての需要は、最初に動く金と、動いた金が別の人の収入となり呼応して動く金のどちらかになる。

2022-04-25

anond:20220425110632

賛成。誰も使わない道路じゃ無くて、乗数効果の高い公共事業(具体的には育児)をやるべき

2021-11-21

anond:20211121215818

一部本当のこと混ぜとけば残り嘘つけるってか?

れいわについて最初の3行以外言いがかりじゃないの。

過去の貯蓄の取り崩しや、資金調達しての支出など最初に動く金を初項、収入に占める消費の割合を公比とした等比数列の和が経済規模だ。

なおこの等比数列効果自体乗数効果なので、消費税は景気に最も悪い税金。また、金融所得富裕層所得法人利益はほっとくと貯め込まれるんだよ。

なのに減税バカバカしてきたからこその不景気と、不景気ゆえの設備研究投資不足での衰退なんだよ。具体的な支出設備研究投資などに紐付いたものは減税で、それ以外は増税メリハリをつけるべき。

それから研究者、技術者医師ら高度人材の敵こそ新自由主義だろ?研究者、技術者はすぐ確実に儲かるかわからないことをやってるから新自由主義では買い叩かれる。医師なんか医療費削減なんか新自由主義のまさにターゲットだな。

不景気の維持と、近視眼的な費用対効果で、新しいチャンスを作らなくするのも新自由主義だな。頑張ってるやつが報われるのじゃなくて、金を持ってるやつが報われる社会。頑張ってるが金のないやつは成功しそうなところで奪われる。

口先だけ起業イノベーションだ叫んで、実際のところ雑草だとしか思っておらず踏みにじっても構わんし、アホをおだてりゃいくらでも湧いてくるとでも思ってるのだろうが。

まずはMMT経済を上げるべきだわ。乗数効果向上のためにも税制は直さないとならない。何より、近視眼的な費用対効果と、やりがい搾取をやめて長期的な費用対効果を考えないとならない。長期的な費用対効果なんざわからんというのならまずばらまけ。

2021-10-23

anond:20211022084346

こういうの見ると

中抜き」ってほんとアホの言葉だよな

それより「乗数効果」を覚えてほしい

2021-07-26

anond:20210725203035

乗数効果はむしろ否定する理由を教えてほしいものだが。

マクロ経済学乗数効果否定しないよ。たださ、マクロ経済学会計学の要素を経済学に持ち込んだのが、諸悪の根源なんだよ。損益計算書貸借対照表は左と右の領域が一致するという、ルカ・パチョーリ以来の複式簿記の前提を経済学に押し込んだ結果、おかしなことになるのだ。GDP を求める式は一年の期間を使うが、その間にもインフレデフレが生じるから、正しく計測できないはずだろ?そのせいで、予算策定に間違った指標をもとに政治運営が行われてしまうのだ。それに、政府アクションマクロ経済学で行われると、リアルタイム投資判断がされる民間セクターよりもタイムラグが生じる結果、投資効率が下がる。よって、マクロ経済学机上の空論となってしまった。最近経済学者は「情報の非対称性」とは言っているがね。

財政出動資源枯渇や輸入ができないような外貨借金ゆえのインフレでは成り立たないことはあるが、それに逐一事前に対処するのみ。

そうだね。同意する。

新自由主義はもう30年の不景気と衰退しか生んでないな。

いいえ、違います新自由主義の結果、文系領域芸術領域では「アジア理系どもにブツを作らせて、パテントを払ってもらう」という手法金持ちになりました。理系も、医学薬学研究領域を除けばデフレメリット享受してますし、老人方も解雇規制のお陰で「若者に不幸を背負ってもらいつつ」も終身雇用され、世界一寿命享受しています若者にはたらいてもらわなくても、世界中から投資のリターンがくるから、全く問題ありません。新自由主義メリットを最大に享受しているのに、どうして有権者メリットを手放すのですか?

2021-07-25

anond:20210725182448

乗数効果はむしろ否定する理由を教えてほしいものだが。

財政出動資源枯渇や輸入ができないような外貨借金ゆえのインフレでは成り立たないことはあるが、それに逐一事前に対処するのみ。

新自由主義はもう30年の不景気と衰退しか生んでないな。

anond:20210725165703

ひろゆきかよお前。

違いますけど。

難癖つけて、経済理論上の乗数効果いわれてもそんなもの信じてるのみたいに反論にならない反論をして、夢想的にリスクをとれとほざくだけが反論か?

から現実と一致しない学問に何の意味があるんだと聞いてんじゃねーか。間違っているのに信じろって、俺は学問奴隷じゃないぞ。

anond:20210725151839

難癖つけて、経済理論上の乗数効果いわれてもそんなもの信じてるのみたいに反論にならない反論をして、夢想的にリスクをとれとほざくだけが反論か?

ひろゆきかよお前。

2021-07-24

anond:20210724225730

金融投資混同されるのが嫌なので投資資金調達しての支出としていますが、これ乗数効果の式ですよ。完全に経済学です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%97%E6%95%B0%E5%8A%B9%E6%9E%9C

なので、資金調達しての支出か、消費か、どちらかをあげないと景気をあげないのです。

2021-05-29

anond:20210529133624

積極財政って言ってもどこに予算を重点配分するんだ?

個人への直接給付乗数効果がないか意味ないぞ

ベーシックインカムはたぶん年金と一体にされちゃうから、ある程度厚生年金払ってきた人たちは損をする

だったらデジタル庁でIT公共事業やってくれた方が何らかの仕事が降ってくる可能性がある

2021-05-08

日本GDP比で見たらコロナ不況対策に金を出してるという言い訳

こういう言い訳をたまに聞くが、それが事実かどうかはとりあえず置いとくとしても、

大衆にしっかりと金出してるアピールをしないのだから経済対策の不備と言い切ってしまって良いだろう

実際に金を出すことは必須として、市場コミュニケーションを取って安心感を与えて、

コロナ後には消費がしっかりと回って景気がV字回復する、もし失業したりしても政府が面倒をみてくれる

こういう安心感市場に与えないといけない

振り返ってみれば、バブル崩壊後にその真逆をやり続けたのが日本政府だよな

自己責任自己責任念仏唱え続けて、すっかり消費や投資が萎縮して経済が滞り、

気がつけばかつての科学立国、物づくり大国は栄華は失われて衰退まっしぐら

バイデンを見習え。無差別な減税に給付に大盤振る舞いが功を奏して、アメリカはすっかり経済V字回復ムード

乗数効果がどうした、GDP比でみたらとか、そんな専門家しかわからんかいはいいから、

一般庶民安心してお金を使えるようなわかりやす景気対策しろ

消費者心理に働きかけるのが大切だろうが

2021-02-23

anond:20210223012303

今回の給付金は良い事例だと思うよ。基軸通過国である日米共に山ほどばらまいたが、金利は上がらず、相場にも大きな影響はなかったので、短期的な効果裏付けられたと思う(国ごとに異なるユーロは知らん)。

 

乗数効果を考えると、直接ばらまくより、gotoなどの公共事業の方が良いんだけどね。

https://anond.hatelabo.jp/20210222233810

1.MMT信奉者ではないか

MMT論者なら、五輪賛成もありだろう。公共投資リソースに余裕があるなら五輪もありだ。

MMTは行ける証拠ダメ証拠もない、ゆるふわ仮説段階の経済理論というのが自分認識。今やるなら大博打になる覚悟必要だ)


2.公共投資としてやや筋悪だから

建設投資自体別にいい。だが五輪のような一過性イベントへの建設投資は、日本の現状では優先順位が低い。

承知の通り、五輪は一地域、一時に需要が集中する。需要自体はいいが、こういう需要増は中長期的な効果投資額の割に低い。

一気の需要増では建設コストが高くなるので作られたインフラコスパが悪く、一時の特定需要に合わせたインフラである以上、流用すれば無駄ではないにせよどうしても効用が落ちる。

同じ額の建設投資をするなら、日本全国津々浦々の老朽化インフラの中期的な修繕整備に廻した方が、フロー乗数効果ストック効果も高いはずだ。

衰退国家必要経済政策は絶えざるデフレ圧力需要減少の中で軟着陸するための撤退戦戦略

「強力な需要喚起で、そこを経済成長起爆剤に!」みたいな考え方は成長過程では妥当政策だが、ファンダメンタルマイナス気味の国家では通用しない。


最も重要な「経済成長」を達成する手段がもはやない、「不幸の中でマシなものを選べ」というのが、日本経済政策選択肢の現状、という認識が前提。

ゆえに財政出動としての効率の悪さから、開催決定前から五輪招致自体に反対している。

緊縮は自殺行為だが、五輪開催のような根底に「どこかに低成長脱出経路があるはずだ」という夢想がある政策も、延命治療リソースを減らす寿命を縮める行為に変わりはない。

本邦には「プラスからいいじゃん」というような余裕はない。限られたリソースを最適に運用しなければ、衰退まっしぐら崖っぷち国家なのだ

(繰り返すが、もしMMTが正しければ、という点に一縷の望みがあることは認める。)

2021-02-22

Gotoトラベルって理想的公共事業では

感染症への影響を無視して経済面だけ見ると、

・国費以外に国民の貯蓄を利用させる

観光産業裾野が広い

等で乗数効果が期待できる非常に良い公共事業なのでは…と思った。インバウンド期待も良いけど、補助上限を引き下げて2年ぐらい継続すれば? 特に対中関係なんかこれから悪くなると思うし。

 

ホテル相場が上がると低所得外国人観光客日本を避けるかもしれないけど、その分、観光公害が減って良いんじゃないか、という気もする。1泊1万円の宿に泊まる外国人100万人呼ぶよりは、1泊3万円の宿に泊まる外国人10万人呼んで、空いた1万円の宿にはgoto日本人客が入るみたいな感じで。

 

ただこれ、昔、途上国で指摘されてた外国人自国民とでの二重価格なんだよね…。恥も外聞もなくなって来たって気もするけど。

2021-01-25

俺はアベ友スガ友だったのか

中小企業役員だが、昨年来コロナ理由助成金2000万を受け取り、低金利・無保証で3000万の新規借入を受けられた。gotoも間接的に恩恵を受けた。お陰で社員リストラは避けられたし、借入金があるから売上0でも半年運転資金に困らない。

 

はてサに言わせれば、俺は利権に群がるアベ友スガ友であり、こんな奴がいるか政権支持率は30%を切らないらしい。

 

もうね、アホかと、バカかと。

 

助成金使っただけで特定業界利権呼ばわりかよ。一律10万配れって社会主義か。そもそも乗数効果が生まれ公共事業の方が景気押し上げにつながるのは、散々過去議論&実感してるじゃねーか。

 

結局はちゃんと働いたり商売やってる層が救われることに対する嫉妬なんだろうな。反体制なはずの芸術系にも多額の助成金出てるのに、そこら辺は一切叩こうとしないし。社会主義は30年も前に失敗したし、社民はもはや泡沫政党だぜ。現実見ろよ。おじいちゃんたち。

2020-09-17

anond:20200917000603

東京解禁の噂だけで高級旅館の予約が満杯になる

乗数効果としては優秀だと思うよ

使う予定のなかった金を旅行に使ってくれるんだから

GoToトラベル富裕層資産が増えるわけではないか格差が広がるものでもない

貧乏人にお金突っ込んでもなかなか経済効果が見えてこない

2020-07-19

ちきりんGoToキャンペーン 記事について 【 再改訂版

 ちきりんGoToキャンペーン解説記事について、別ページに記した。

  → ちきりんの GoToキャンペーン論

 

 この記事は書きなぐった文章なので、批判を浴びた。そこで、改めて書き直す形で説明する。

 

 ※ 前半については、わかりやすくするため、再改訂しました。

 

 ──

 

 ちきりん記事こちら。

 → Go to キャンペーン大混乱について

 ※ ちきりん記事は、「なぜ GoToキャンペーンを強行するか」について、役人視点から解説したものだ。しかしそれでは、役人の都合が書いてあるばかりで、国民視点がないので、国民視点から物事をとらえ直す。

 

 資金投入の効果

 

 ちきりん記事の最大のポイントは、次のことだ。

 「1兆円を補助金にして、個人客の2兆円を引き出せば、3兆円の効果が出る。それは経済的効果である。一方、1兆円を観光業界に直接給付するのでは、1兆円の給付で、1兆円の効果なので、あまり効果的でない」

 つまり、「1倍に対して3倍の効果があるから有効だ」というわけだ。

 

 具体的には、次の記述だ。

 

コロナ対策費として、その 1兆円をそのまま旅館支援金として給付しても、旅館収入は 1兆円にしかなりません。

 

しかし、

 

国が1兆円を使って旅行費の3分の1を補助すれば、旅行に使われる費用の総額は、

国が出す 1兆円 + 個人旅行費として負担する 2兆円 の合計 3兆円となります

 

この場合旅館側には 3兆円の収入が入ります

 

まりこの方法なら「税金は 1兆円しか使わずに、3兆円分の支援をすることが可能」になるわけです。

 

 これは、もっともらしいが、売上げと利益区別できていない。

 ちきりんの言うようになったとしても、その3兆円は、売上げだ。売上げの全部が所得になるわけではない。そのうちの大半は、原価となって、外部に流出してしまうからだ。

 

 ちきりん説明では、「1兆円を投入して、3兆円の効果が出る」というふうに説明しているが、それで増えるのは売上げであって、所得ではないのだ。ちきりんは「収入」という言葉を使って、売上げと所得混同している。だが、売上げとしての「収入」がたくさん増えても、所得としての「収入」はたいして増えないのだ。

 

 ──

 

 だが、それにも増して、もっと重要なことがある。それは「レバレッジ比率が小さい」ということだ。ここが、このキャンペーンの最大の問題だと言える。

 

 たとえば、補助率が 20% であれば、1万円の補助金で、5万円の支出が生じるからレバレッジの倍率は5倍となる。これならば、たしか有効政策となるだろう。私も反対しない。

 

 ちきりん説明では、1万円の補助金で、3万円の支出が生じるからレバレッジの倍率は3倍となる。(補助金割合33である。)

 「これならばそう悪くはない」と思う人も多いだろう。しかし、レバレッジの倍率が3倍であるというのは、嘘であるちきりんモデルは、嘘である

 

 GoToキャンペーンレバレッジ倍率は、何倍か? 2倍である。たったの2倍である

 モデル的に言えば、観光業者は、政府から 100万円分の支出を受けるが、その支出を、100万円の現金でもらうかわりに、200万円の売上げ増をもらうだけだ。

 

 この点を根本的に勘違いしている人が多い。たとえば、「京都某所で旅館を営んでいます」という人が、現金給付について、「多少の現金もらっても焼け石に水ですわ」と述べている。

  → 京都で観光業を営むものです。Go toが東京除外で

 

 だが、「 100万円の現金給付をもらっても焼け石に水であるとすれば、「 200万円の売上げ増加」があったとしても、「焼け石に水」以下でしかない。「 200万円の売上げ増加」のうち、原材料費光熱費100万円を支払ったら、残りは 100万円。そこから人件費を払ったら、あとはもう何も残らないだろう。(固定費もまかなえない。)

 こんなことをするくらいなら、従業員を全員解雇した上で、給付金の 100万円をもらうだけの方が、よほどマシだ。それならば、固定費ぐらいはまかなうことができる。

( ※ あるいは、営業しないで、休業補償の形で、従業員給料を国に払ってもらえばいい。この場合も、固定費ぐらいは払える。)

 

 ──

 

 さて。以上の話の眼目は、「レバレッジ倍率が3倍でなく2倍でしかない」ということだ。以下ではこのことを説明しよう。

 

 まずは、GoToキャンペーン制度を正確に知る必要がある。情報は下記にある。

  → Go To Travel キャンペーンは7月22日から!その内容は? | LINEトラベルjp 旅行ガイド

 

 ここで示されたモデルは、2名で4万円。1名2万円。

 これに対して、政府補助金は、宿泊に 7000円の割引で、地元消費に 3000円のクーポン券。合計で1万円。

 このとき政府支出は1万円。宿泊施設の売上げは2万円。地元商店の売上げは 3000円。合計、2.3万円。

 すると、「レバレッジ効果は 2.3倍だろ」と思うだろう。確かに、全体としては 2.3倍だ。しかし、宿泊業者に限っては、宿泊費の2万円をもらえるだけだから、2倍なのである

 

 たとえば、先の京都旅館業者は、「政府から 100万円を直接もらっても焼け石に水から、500万円ぐらいの売上げ増加があった方がいい」と思っているのだろう。しかしそれは「捕らぬタヌキの皮算用である。実際には、「政府から 100万円を直接もらう」ことのかわりは、「客の売上げが 200万円だけ」なのである100万円の利益所得)を得るかわりに、たったの 200万円の売上げ増加があるだけなのだ

 

 ──

 

 では、どうしてこういう「当てはずれ」みたいなことになるのか? 換言すれば、どうしてレバレッジの倍率が著しく低いのか? そのわけを言おう。

 レバレッジの倍率が著しく低いのは、このキャンペーン目的が、「観光業界の支援」ではなく「金のバラマキ」(票の買収)であるからだ。

 人々は、GoToキャンペーンを「観光業界の救済のため」と思っているのだろうが、本当はそうではない。そのことはレバレッジの倍率を見ればわかる。このキャンペーン目的は、あくまで「金のバラマキ」なのである。それで票を買おうとしているわけだ。(だからこそ、買収のために、割引率を上げようとする。今回は割引率が 50%にまで上がっている。)

 そして、その分、損をするのが観光業界だ。本来ならば自分たち100万円をもらえるはずなのに、現実には、得をするのは客ばかりであって、観光業界は 200万円の売上増加だけで、お茶を濁されてしまうのである。(割引率が高ければ、レバレッジ倍率が下がるからだ。)

 

 《 注 》

 さらに、別の面がある。GoToキャンペーンで1兆円を払ったからといって、それで3兆円の需要が丸々増えるわけではない。(1兆円は純増にはならない。)

 そもそも「このキャンペーンがなければ需要ゼロになる」というわけではない。「コロナ収束すれば旅行をしたい」と思っている人は大勢いる。そういう人は、キャンペーンがあってもなくても旅行をするのだから、「キャンペーンによって増える純増の分」は、3兆円にはならないのだ。純増の分は、おおざっぱに、半分ぐらいだろう。

 この分を差し引くと、実際には、1.2兆円の増加にはならず、その半分の 0.6兆円ぐらいの純増に留まりそうだ。

 

 ※ 一方、直接給付ならば、1兆円は丸ごと純増となる。

 

 ──

 

 では、正解は何か? ここで、私の推奨を示そう。それは、「直接給付をせよ」ではなく、「5倍のレバレッジにせよ」だ。

 先に「 GoToキャンペーンよりは直接給付の方がマシだ」と述べたが、それは「直接給付が最善だ」ということを意味しない。

 先の比較あくまで、「直接給付と2倍のレバレッジのどちらがマシか」という比較であって、「2倍のレバレッジよりは直接給付の方がマシだ」と結論した。

 ただし、最善の策は、「直接給付」ではなく、「5倍のレバレッジである。(つまり割引率 20である。)……これを私の結論としておこう。

 ※ 割引率 20%では、すぐには埋まらないだろう。だが、別に、すぐに埋まる必要はない。そもそも「夏の時期だけに観光客が急増して、秋以後はガラガラになる」というのでは意味がない。長期的に少しずつ、客が増えればいい。だから、割引率 20% でも足りるのだ。しかも、レバレッジが5倍だから、2倍のときよりも、総額は 2.5倍に規模が拡大する。

 ※ 地元クーポン必要ない。それよりは、投入資金を値引きに集中して投入する方がいい。そのことで、割引倍率を高めれば、その分、客が増える。たとえば、レバレッジ倍率が5倍なので、客が大幅増になる。そうなると、いちいち地元クーポン提供しなくても、地元経済自然に潤うはずだ。(地元クーポンを使っても、現金払いがクーポン払いになるだけで、実質的な軽波及効果ほとんどないだろう。つまり地元クーポンは、ただの無駄。)

 

 《 蛇足

 「いきなりレバレッジ5倍論を出すな」

 と言われそうだ。済みません。レバレッジ5倍論は、前の記事改訂前)の最後にも記していたのだが、本記事では唐突に思えそうだ。

 ただ、それは仕方ない。本記事は、「レバレッジ2倍の GoToキャンペーンは駄目だ」と否定することが目的であって、「代案を出すこと」は目的ではないからだ。

 しかし、代案を出さないと、「直接給付こそが最善だ」という主張だと勘違いされかねない。そこで、代案としての「5倍論」を出すことにしたわけだ。

 唐突に見えるとしたら、ごめんなさい。

 

 なお、「レバレッジ5倍論」とは言っても、私は「今すぐやれ」という主張ではない。「やるなら、あとで」という主張だ。

 

 ──────

 

 以下では、ちきりんの論旨に従って、個別に論じる。

 

 1.なぜ今、こんなキャンペーンをするのか? もっと後でもいいのでは?

 

 「今すぐやらないと死んでしまう」というような解説をしているが、それは、今でなくて将来でも同じだ。今すぐ死ぬか、二カ月後に死ぬか、半年後に死ぬか、どっちでも同じだ。

 つまり、「今すぐやったとしても、どっちみち秋には死んでしまう」というふうになる。秋には第二波が襲いかかってくるからだ。10月以後には、客が激減するだろうが、そのときにこそ、政府支援意味がある。

 ひるがえって、7月と8月は夏休み需要があるだけ、まだマシだ。比較的マシである夏休みの時期に政府支援をしても、あまり意味がない。

 どうせなら、状況のひどくなる秋以後に支援するべきだろう。(今は感染者の減少の方を狙うべきだ。その方法は下記。)

 

 9 今回のゴタゴタの一番の問題

 

 根源的には、GoToキャンペーンは、一切必要ない。最優先の課題は、感染者数を減らすことだ。

 感染者数が大幅減少した水準(5月25日から6月24日の水準)をずっと維持していれば、GoToキャンペーンなんかやらなくても、夏休みには自然に大量の観光客が戻る。1円も使わないで、3兆円以上の効果が出る。

 そして、そのために大切なのは、「感染を減らすこと」という目的を実現する手段である。それは、「多人数会食の禁止」と「マスク義務化」だ。この双方を実施すれば、東京都でも全国でも感染者は激減するだろう。以前の水準に戻すことも可能だろう。

 

 しかるに、現実には、この双方が実施されていない。そのせいで、感染者数が急増する。こんな状態GoToキャンペーンをやっても、「旅行すれば、旅行先で感染する」と思う人が、怖がって、旅行したがらないだろう。出した金が無駄になる。

 

 そもそも GoToキャンペーンは、一切必要ないが、仮に実施するとしても、コロナ収束したあとのことだ。それならば、人々が安心して旅行に行けるので、金を出したこと効果がある。

 実際、政府はもともと「コロナ収束したあとGoToキャンペーン実施する」と言っていたはずだ。その当初の方針をひっくり返して、「感染拡大のさなGoToキャンペーン実施する」というのは、狂気の沙汰というしかない。

 

 4.東京だけ除外しても意味がないのでは? 神奈川千葉埼玉の人も、多くが東京への通勤、通学者のはず

 

 ちきりんは何やら弁解しているが、「経済を回すこと」ばかりを優先して、「感染の拡大を止める」ということをまったく失念している。

 

 安易GoToキャンペーン実施すると、日本中コロナだらけにしかねない。すると、緊急事態宣言ロックダウンにして、経済を全面ストップさせることになりかねない。そういうことになったら、日本は大損だ。

 目先の GoToキャンペーン利益にばかりとらわれて、将来訪れる大損害に気づかない。これでは、 損じゃね? 

 

 


 

 【 関連記事

 https://anond.hatelabo.jp/20200718000431

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 【 追記

 ブコメへの回答。

 

redra22 「わたしが言ってるんじゃなくて政府役人はこう考えてます」という逃げ道を作ってるちきりんの手のひらからは逃げ切れてないなあ。

 本記事は、ちきりん批判したいわけではない。批判対象は、ちきりんではなく、GoToキャンペーンのものです。

 政府GoToキャンペーンを推進して、ちきりんがその正当性解説している。ここで、政府ちきりん批判するのではなく、GoToキャンペーンのもの批判しているのが、本記事です。

 本記事結論は「政府けしからん」「ちきりんけしからん」ではなくて、「 GoToキャンペーンをやめよ。かわりにコロナ対策をせよ」です。

 

hankatsuu 「本来の「観光業支援」とは別の分野に流れるわけだ。」それ、駄目なの?

 ダメじゃないけど、効率が悪い。かなりの分は、輸入品を通じて、外国業者利益になる。日本国民の税を投入して、海外外国人を支援するのでは、金が無駄になる。

 そもそも、周辺を支援したいのであれば、周辺に直接金を投入すればいい。旅行関連業など。

 困っているのは、業者であって、業者を利用する観光客じゃないんです。観光客にばかり金をプレゼントしても、助ける方向が間違っている。

 

 なお、レバレッジを利かせたいのであれば、援助額を「半額の割引と贈与」なんかにしないで、「 20% の割引」にすればよかった。それなら、5倍の効果が生じる。このくらいの支援ならば、特に悪くはないだろう。

 

exaray 直接給付でも固定費人件費はかかるので1兆円は1兆円のまま残らず、

 本記事で言う「利益」は、会計上の利益のことではなく、経済学上の「所得」のこと。原価を差し引かれない金のこと。これを会社がもらって、経営者労働者が分けあう。1兆円は、法人所得労働者所得に分かれる。当然、労働者にも多額の金が回る。

 企業決算黒字が多額に出る、と言っているのではない。あくまで「あとで原価の分を差し引かれない所得」という意味だ。

 

Gim 「ちきりんは売上と利益区別できていない」という増田理解が浅い。もっと言うと間違い。この部分の言説は、ちきりんが正しく、増田が間違っている。極端な話で言うと、3兆円の原価分は別の誰かの売上になるため

 こういう誤解をしている人が多いが、GoToキャンペーンは、「日本経済振興策」ではなくて、「観光業界救済策」である

 「観光業界を救うため」という名分で国費を投入するのに、観光業界とは別の業界を救うのでは目的合致していない。

 特に海外業者や、ボロ儲けしている小売業を救うのでは、意味がない。助けなくてもいいものを助けるから、肝心の困窮者に回す金がなくなる。

 

 そもそも、3兆円も増えるわけじゃない。レバレッジ効果は 2.3倍だから、最大でも 2.3兆円でしかない。しかも、支出される 2.3兆円のうち、半分ぐらいは、もともと予定されていた旅行の分を置き換えるだけだから、純増は 1.2兆円ぐらいでしかない。そのうち半分が関連産業に回ったら、観光業に残るのは 0.6兆円だけだ。

 実際には 0.6兆円しか増えないのに、3兆円も増えるというのは、ちきりん計算が間違っている(甘すぎる)から。捕らぬタヌキの皮算用だね。

 

hdampty7 マクロ経済学だと入門だと思うんだけど「消費性向」とか「乗数効果」とか基本的概念を把握した上で批判して欲しい。増田の言ってることはまさに政府官僚が目指していること、周辺への波及効果が高い政策

 補助金を出す政策のもの批判しているわけではない。

 (1) レバレッジ効果が 2.3倍しかないのが問題だ。5倍ならまだしも。

 (2) 1兆円の利益を受けるのが客であって、観光業ではない、ということに気づくべし。似た例では、公共事業があるが、公共事業では利益を受けるのは国民であって、特定の一部国民ではない。このことに気づかないと、「国民一律に 10万円を給付するのも、俺様一人が1兆4千億円をもらうのも、経済波及効果は同じだ」という理屈で、特定の一人が利益を独り占めできる。

 

 経済波及効果ばかりを考えて、利益を受けるのが誰であるのかを考えないと、「利口ほど詐欺師にだまされる(自分の金を奪われる)」という結果になる。

2020-07-18

ちきりんGoToキャンペーン

 

 《 後日記

 本記事は、記述が未熟なので批判を浴びました。そこで、改訂版を、別ページに記述しました。そちらをご覧ください。

  → ちきりんの GoToキャンペーン 記事について 【 改訂版 】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※ ただし、本記事も元のまま残しておきます

   以下の通り。(読む必要はありません。)

  


 

 ちきりんGoToキャンペーン擁護記事がある。

   ※ 「擁護」という言葉に噛みつくブコメが多いので、「擁護」を「解説」に改めてもいい。

      この言葉はどっちでもいい。本項の話とは関係ない。

   

 → Go to キャンペーン大混乱についてちきりん

 

 これが、あまりにもひどいので、(引用しつつ)解説する。

 

 1.なぜ今、こんなキャンペーンをするのか? もっと後でもいいのでは?

 

 「今すぐやらないと死んでしまう」というような解説をしているが、それは、今でなくて将来でも同じだ。今すぐ死ぬか、二カ月後に死ぬか、半年後に死ぬか、そんなことはどっちでも同じだ。

 

 どうしても早めにもらいたい、というのがちきりんだが、それは、

 「今すぐ四つもらうのが良くて、今すぐ三つではイヤだ」

 と同じだ。朝三暮四の猿。ちきりんは猿知恵。

 

 もうちっとまともに考えるなら、7月と8月は夏休み需要があるだけ、まだマシだ。苦しくなるのは、第二波が襲いかかってくる、10月以後だ。このころには客が激減する。その時にこそ、政府支援意味がある。

 比較的マシである夏休みの時期に政府支援をしても、下手をすると、需要供給を上回ってしまうので、金が無駄になる。

 

  2.Go to キャンペーンではなく、旅館観光施設など観光業者に直接、補助金を払えばよいのではないか

 

 ちきりんはこう書く。

 

コロナ対策費として、その 1兆円をそのまま旅館支援金として給付しても、旅館収入は 1兆円にしかなりません。

 

しかし、

 

国が1兆円を使って旅行費の3分の1を補助すれば、旅行に使われる費用の総額は、

国が出す 1兆円 +  個人旅行費として負担する 2兆円 の合計 3兆円となります

 

この場合旅館側には 3兆円の収入が入ります

 

まりこの方法なら「税金は 1兆円しか使わずに、3兆円分の支援をすることが可能」になるわけです。

 

 これは、売上げと利益区別できていない。

 仮にちきりんの言うようになったとしても、その3兆円は、売上げだ。売上げの全部が収入になるわけではない。おおざっぱに、10割のうち、5割ぐらいは原価となって外部に流出する。たとえば、食材費とか、交通費とか、光熱費とか。

 残りの5割のうち、3割ぐらいが人件費となって、2割ぐらいが粗利となる。粗利によって、販促費などの経費を払って、残りの1割が利益となる。

 結局、3兆円のうち、3割と1割の合計である4割( 1.2兆円)が、労働者賃金会社利益になる。一方、原価の5割と経費の1割という合計6割は、会社の外に流出する。

 たとえば、料理に使う魚や肉などの金になって流出する。

 これらの分も、確かに経済振興効果はあるのだが、それは必ずしも観光業を振興するわけではない。地元経済を振興するとも限らない。つまり本来の「観光業支援」とは別の分野に流れるわけだ。

 その金は、無駄になるわけではないにしても、本来の狙いの分野とは別の分野を振興することになる。

 以上からわかるように、決して「1兆円の3倍の3兆円の経済効果」があるわけではない。実際に観光業に回るのは、4割の 1.2兆円程度だ。

 

 「それでも元の1兆円よりはマシだろ」

 と思うかもしれないが、さにあらず。GoToキャンペーンで1兆円を払ったからといって、それで3兆円の需要が丸々増えるわけではない。もともとある2兆円ぐらいの需要が3兆円ぐらいにふくらむだけだ。この「キャンペーンがなければ需要ゼロになる」というわけではない。「コロナ収束すれば旅行をしたい」と思っている人は大勢いる。そういう人は、キャンペーンがあってもなくても旅行するのだから、「キャンペーンによって増える純増の分」は、3兆円にはならないのだ。

 この分を差し引くと、実際には、1.2兆円の増加にはならず、その半分の 0.6兆円ぐらいの純増に留まりそうだ。

 それだったら、観光業だけを狙って、1兆円をそのままばらまいた方が、よほど有効だ。

 

 《 加筆 》

 「観光業の周辺にも金が回るから、それでいいだろ」

 という意見がある。なるほど、そう思う人も多いだろう。

 だが、観光業の周辺に金が回るということは、その分、観光業に回る金が減るということだ。それでは肝心の観光業を救う分が少なくなる。

 効果をなるべく広げたいのならば、国民全体を対象に、「一律給付金」を再度実施すればいい。同じ金額国民全員に配れば、1人1万円ぐらいをもらえる。その方が効果的だろう。(広く、という点では。)

 ともあれ、観光業の取り分は、GoTo ならば 0.6兆円 で、直接給付ならば1兆円だ。観光業を救うという目的のためならば、同じ金額でも、直接給付の方が効果なのだ。つまりちきりん算術は成立しない。

( 1兆円に対して3兆円の効果がある、という説は成立せず、1兆円に対して 0.6兆円の効果しかない、ということ。)

 

 ──

 乗数効果について言及している人がいるが、乗数効果は、補助金だけにあるわけじゃない。直接給付場合にも、乗数効果はある。どっちも似たような効果があるので、言及しなかっただけだ。とっくに考慮済み。

 「乗数効果」という言葉を知ったばかりの素人の出る幕じゃない。

 

 3.旅行なんて時間お金に余裕のある人しかできない。なぜそんな人の旅行代を税金支援する必要があるのか?

 

 「それでも効果があるからいいのだ」

 というのがちきりん理屈だ。それは、わからなくもない。が、だとしても、このキャンペーン本質的には「貧富の格差の拡大」「金持ち優遇」に当たる、ということは理解しておく方がいい。

 

 だいたい、ちきりん理屈で言うと、「一律 10万円の給付」をやめて、「金持ちに限って多額の給付をして、貧乏人には給付をやめる」というのも、許されてしまう。

 ※ 所得税の減税ならば、そうなる。

 

 もう、メチャクチャだね。

 

 4.東京だけ除外しても意味がないのでは? 神奈川千葉埼玉の人も、多くが東京への通勤、通学者のはず

 

 ちきりんは何やら弁解しているが、「経済を回すこと」ばかりを優先して、「感染の拡大を止める」ということをまったく失念している。

 

 「金よりも命が大事」という発想がないんだね。馬鹿馬鹿しいにもほどがある。もうちょっと常識のある人かと思ったが、今やスーパースプレッダーも同然だ。日本中コロナだらけにして、ロックダウンにして、経済を全面ストップさせることを狙っているとしか思えない。

 

 「観光業界は救われました、日本経済全体は死にました」

 というふうになるのを狙っているんだね。

 

 5.なぜ「キャンペーンに反対」の人がこんなに多いの? 賛成の人だってもっといるのでは?

 

 ここでも理屈は同じ。猿と同じで、目先のことしか考えられない。感染が拡大したら、日本中経済ストップするということを、理解できていない。

 

 6.そもそもなぜ観光業界にはここまでの政治力があるのか?

 

 政治力関係ない。単に(方針を決めた)菅官房長官馬鹿なだけだ。「馬鹿(菅官房長官)に政治力がある」だけのことだ。

  → 「それはダメ」菅氏一蹴の1都3県案 東京だけ除外の裏:朝日新聞

 ※ ふるさと減税と同じ構図。

 

 7.東京の人がいちばんたくさん税金を払っているのに、東京の人だけ除外だなんて不公平では?

 

 質問自体馬鹿馬鹿しいので、無視

 

 8.今回、いちばんかわいそうなのは

 

 あんたの頭だよ。

 

 ──

 

 そもそも観光業可哀想なら、観光業に金を出せ。ひるがえって、客に金を出しても、客が得をするばかりで、観光業の方には金があまり回ってこない。客ばかりが得をするような制度では、金を出す方向が間違っているだろう。

 

 可哀想観光業に金を出すのでなく、観光業を利用する金持ちにばかり、集中的に多額の金を出す。金を出す方向が間違っている。

 

 9 今回のゴタゴタの一番の問題

 

 根源的には、GoToキャンペーンは、一切必要ない。最優先の課題は、感染者数を減らすことだ。感染者数がゼロ同然になれば、GoToキャンペーンなんかやらなくても、夏休みには自然に大量の観光客が戻る。1円も使わないで、3兆円以上の効果が出る。

 そして、そのために大切なのは、「感染を減らすこと」という目的を実現する手段である。それは、「多人数会食の禁止」と「マスク義務化」だ。この双方を実施すれば、東京都では感染者が激減するだろう。

 

 しかるに、現実には、この双方が実施されていない。そのせいで、感染者数が急増する。こんな状態GoToキャンペーンをやっても、「旅行すれば、旅行先で感染する」と思う人が、怖がって、旅行したがらないだろう。出した金が無駄になる。

 

 そもそも GoToキャンペーンは、一切必要ないが、仮に実施するとしても、コロナ収束したあとのことだ。それならば、人々が安心して旅行に行けるので、金を出したこと効果がある。

 実際、政府はもともと「コロナ収束したあとGoToキャンペーン実施する」と言っていたはずだ。その当初の方針をひっくり返して、「感染拡大のさなGoToキャンペーン実施する」というのは、狂気の沙汰というしかない。

 トランプ並みの狂気だね。

 

 それに気づかない人々にも呆れるばかり。馬鹿たことばかりをやっても、ただの無駄だ。 損じゃね? 

 

 


 

 【 関連記事

 https://anond.hatelabo.jp/20200718000431

 https://j.mp/3h9cNMD

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 【 追記

 

 ブコメに答える。

salon_hiyake ちきりん文章だと、現状こういう風になっているよね、という分析ばかりで、それが良い悪い、の判断は入れないようにしてると読めるのだけど。

 

codingalone  さっと読んだだけだが、わりとフラットに書かれてると感じたがなぁ。擁護してると思うのはちきりんに対して特別感情があるからじゃないの?

 

gomisute44  あれって擁護なの? あれは傍目から見て気狂いとしか思えないGoToキャンペーンを何故強行するのかを役人視点から解説した記事で、それ自体の善し悪しを語ることが主題ではないと思った

 

Outfielder  ちきりんさんの話を「GoTo擁護」として理解してしまうような歪んだ読解力と、敵認定した連中が出した施策はとにかく悪口を言うという党派性思考とはワンセット

 

 この記事の冒頭で「擁護」という言葉を使ったのが引っかかってしまったのだろう。「擁護」というより感情を込めずに、「 GoToキャンペーン否定論に対して、GoToキャンペーン肯定する趣旨解説」と言った方が良かったかもしれない。

 

 指摘された「何故強行するのかを役人視点から解説した記事」というのは、たしかに、それはその通りだろう。

 とはいえ、「何故強行するのかを役人視点から解説した記事」というのは、それ自体擁護になってしまっている。なぜなら、「役人視点から解説した」というのは「黒を白と言いくるめるようなもの」つまり「虚偽」であるからだ。

 たとえば、売上げと利益混同するという手口もそうだ。

 旅行推進で感染が拡大すれば、ロックダウンで全国経済麻痺しかねない、という危険性を隠しているのもそうだ。

 夏には救われても秋になればまた恐慌状態になるというのを隠していることもそうだ。

 

 要するに、真実隠蔽して、ありもしない虚偽を吹聴する。「今さえしのげば、あとは大丈夫」という虚偽を吹聴する。こういうふうに嘘ばかりを書いて真実を記さないのだからちきりんの話は、ただの政府太鼓持ちというしかないだろう。

 

 結局、上のブコメの人たちは、詐欺に引っかかっているのも同然なんだよ。詐欺師の口車にだまされるのと同じ。「儲かりますよ」と言われて、ホイホイと金を出して、大損する。

 そして、その詐欺師の口車を指摘しないで、「詐欺師の口車は正しい」というような解説を書く人は、詐欺師のお先棒をかついでいるのも同然だ。

 ここでは「解説を書いているだけだ」というような逃げ口上は成立しない。「詐欺師のお先棒をかついでいる」とはっきり指摘するべきだ。つまり、「ちきりんは嘘つき政府の嘘を正しいものとして解説することで、詐欺師の嘘に加担している」と。

 

 ──

 なお、擁護かどうかなんて、どうでもいいことに噛みついているのが、ブコメだ。

 擁護かどうかは、話の論旨じゃない。「擁護」という言葉は取り消してもいい。冒頭に記しておこう。

 【 さら追記

 

> タイトル変えて公平ぶるのずるくね?

 と書いている人がいるが、タイトルは変えていません。

 本文を含めて、削除した箇所は一つもありません。加筆した箇所があるだけです。

 ──

 それより、タイトルと言えば、ちきりんタイトルは「 Go to キャンペーン」云々となっていて、To が小文字の to になっている。

 こんなところで書き間違えるんだからちきりん理解が いい加減だというのは、明らかだろ。

 

2020-04-23

10万円一律給付の唯一の目的は「生存権保証である

したがって、議員公務員給付する必要はない。経済的に余裕のある人が辞退するのは妥当であり、特に他人干渉することではない。

まず、経済で人は死ぬ失業者数と自殺者数の相関を見れば明らかだ。単に「生活が苦しくなる」という話ではなく、人が死ぬ。当然、これは生存権侵害であり、政策によりこれを救済する必要がある。経済弱者は、今日資金が付きて死を選ぶかもしれない。一日も早く、生活費を手にする必要がある。だから、一律給付実施された。給付が一日早ければ、何人か、命が助かる可能性がある。だから、多少給付金額無駄になっても、対象を選定する手間をかけず、一律給付したというだけのことだ。「生存権侵害されている」とまでは言えないレベルの人は、給付金を受け取ろうが辞退しようがどうでもいい話だ。逆に、「生存権侵害されている」と言えるレベルの人に対し給付金額が増えれば、それだけ助かる命が増える可能性がある。

ここで、日本政府の財源は限られている。もともと財政難で、どこにも金は余っていない。昔の日本なら、国債発行と経済成長でなんとかできただろうが、衰退国家では不可能だ。成長国家では、借金はするだけお得だ(例えば、100兆円の借金は、7%の成長を続ければ,10年後には50兆円相当の税で返済できる)が、衰退国家ではその逆だ。つまり、今年使った金額以上の増税が将来的に必要になる。全ての課題に対し「国家が金を出せばいい」というのは,非常に危険だ。これから日本は、新しく何かに金を使うためには、替わりに何かを捨てる必要がある。予算の使い道について、A案・B案を冷静に比較する必要がある。

今、A案は「議員公務員も含めて一律給付」だ。B案は「議員公務員には給付しない。その分の財源を貧困層向けの追加の給付金に回す」だ。公務員給与原理的に保障されているとはいえA案生活が助かる人もいるだろう。A案理想的に見える。しかし、B案で助かる命に比べれば、相対的重要度の低い話だ。目の前の現象公務員への給付金額)だけでなく、その金で替わりに何ができるか(貧困層への給付金額増額等)を常に考える必要がある。

コロナ対策を頑張っている公務員医療関係者にも、報奨金として報いるべきだ」という論点的外れだ。もちろん関係者に報いること自体必要だ。一方で、今、急いで一律に報奨金を出す必要性はどこにもない。逆に、時間があれば、報奨対象者を選定することができる。当たり前だが、現在でも大半の公務員コロナ関係ない通常業務を行っていて、コロナ対策を行っているのは少数派である。報奨金の対象限定することができれば、その分の予算が浮く。なるべく広く公務員に報いたいという気持ちもあるだろうが、その金で替わりに救える命があるということを理解する必要がある。したがって、一律給付金は報奨金として扱われるべきでないし、公務員給付対象に含める理由にはならない。

また、一律給付景気対策だと勘違いしている人も多い。確かに景気対策として効果があれば、経済死者数も減少するだろう。しかし、経済全体がほぼストップしたこタイミングで、個人消費が増えたところで乗数効果は小さく、景気対策としての効果は極めて限定である。この給付金が景気対策だと真面目に考えている人はどこにもいない。もちろん10万円を飲食店使用すれば、その店自体は助かるかもしれない。しかし、その金の大半はその飲食店の貯蓄になり、日本経済全体を刺激しない。ここでもやはり、その10万円で替わりに救えた命があったかもしれない、ということが重要だ。

以上を考えると、生活が困窮していない人が、給付を辞退することは妥当である別に辞退が美徳だとかい寒いセンスではない。財源が相対的重要だと考えるから辞退するだけである別に賛同しろとは思わない。一方で、「辞退は悪だ、同調圧力だ、寄付しろ」などと言って他人が口出しすることでもない(それ自体同調圧力だと思わないんだろうか)。そもそも同調圧力程度で「自分も辞退しようかな」と思う程度に余裕のある人は、給付されようがされまいが、最初からどうでもいい話だ。支援団体等に寄付するのもいいだろうが、基本的支援団体ミクロローカル問題対処することが得意だ。日本全国に多様な困窮がある現状で、支援団体NPOお金を渡したところで、果たしてどの程度の範囲カバーできるか疑問だ。緊急事態国民全体の生存権保障するには、政府役割が最重要だ。

2020-04-21

乗数効果の高い10万円の使い道はなにか?

お金に余裕がある人は10万円を短期で使ってしまわないと次がない。


麻生さんが失敗だったと言っている定額給付金1万2000円は、3000円しか使われず、9000円は貯蓄に回った。

今回の10万円の見通しは4割程度と、また貯蓄に回るとされている。


今回失敗したら本当に次の不況時にお金は出なくなる。

1万くらいなら金額が少なかったと言われるだろうが10万円だ。

効果がなかったとなったら次の不況時はもっと手がなくなる。


で、タイトルに戻るが、乗数効果の高い消費方法を多くの人がする必要がある。

多くの選択肢があれば、その中から個々人が好きなのを選んで使用することができる。



大抵こういった〇〇万円と言ったときは、NISAインデックス投資とか出てくるがダメだ。

2020-03-07

総理のお友達に反緊縮を主張する人は居ないのか

総理がお友達意見を優先するなら、10兆円ぐらいの財政出動を主張しているお友達は居ないものか。

 

必要性があって(誰も使わない道路NG)、維持費が適切(毎年初年度と同じ維持費がかかるのはNG)な公共事業に、国債を財源としてどーんと10兆円ぐらい補正予算を組んで欲しい。乗数効果含めたら10兆円以上効果あると思うし。

 

1000兆円発行している国債が、たかだか1%増えたところでハイパーインフレにはならんでしょ。なるならとっくになってるって。

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