はてなキーワード: アニメーターとは
この成功の要因については様々な説明がなされており、どの説明も面白いものばかりだった。
新海自身は、この100億円突破について、かつてインタビューで「怖い」と述べており、
これまでの新海誠作品を振り返ると、反省と改善を繰り返しつつ、自らの作家性を活かして新作の制作を行っていることがわかる。
今回は、多くの人々が指摘するように、物語のプロットや脚本の作成に第三者の目を強く意識したことが、功を奏したといえるであろう。
特に、客観的な意見を募るも最終的には監督のやりたいことを重視させた東宝の川村元気の功績は大きかったのではないだろうか。
新海誠という監督は、作家性の強いクリエイターではあるが、今回の一件からわかるように第三者の意見を柔軟に取り入れることのできる監督である。
そして、観客が自分に何を期待しているのかについても自覚的である(これは、「星を追う子ども」の経験から得たものであると思う)。
したがって、物語の内容に関しては、面白いかは別にして、下手なものは作らないだろうと思うのである。
さて、では私は何を不安視しているのか。
新海誠作品は、その物語に特徴がある一方で、美しい映像、編集も評価されている。
今作も、これまでの新海作品同様、美しい風景の描写が惜しげもなく用いられていた。
そして、今作では、これまで新海誠作品の弱点とも言われていた「人物」の描写に関して、スタジオジブリ出身の安藤雅司が作画監督として参加し、もはや敵なしといった布陣になっている。
前回の増田にも書いたが、どうもアニメ業界の保守本流たる安藤と新海は相性が良くなかった。
それは、新海の出自や経験不足に起因するところであり、仕方のないことでもある。
安藤のインタビューからは、アニメーターとしてのこだわりが強く感じられるが、新海はそのこだわりが理解できていない。
しかし、「次回作は観客として」、「次回作は若い人と」などの発言から、今作での苦労が垣間見えるのだ。
今作で、新海誠はアニメ業界の保守本流とあいまみえることとなった。
新海誠は作画に関する多くを安藤に任せる形にしていたようである。
アニメーターとして確固たる地位を築いている安藤を、畑違いの新海がコントロールするのは難しい(前回の増田に対するブコメでも指摘があった)。
おそらく次回作でも、安藤とは限らないが、アニメ業界のいわゆる大物と組むことになる可能性は高い。
新海は、今作の反省をどのように活かすことができようか。
物語については、「星を追う子ども」で多くの批判を受けた。そして改善した。
私は、「星を追う子ども」で起きたことが、絵作りや編集に関して生じるのではないかと危惧している。
アニメーターに任せすぎることで、新海の良さを殺してしまうのではないかという不安がある。
安藤の「次は若い人と」という発言は、このままでは絵作りの点で新海が安藤(アニメーター)の作家性に喰われてしまうという意味もあったのではないか。
随分と適当なことを書き散らしてきたが、私は新海誠の大ファンだ。
中学生の時に、「雲のむこう、約束の場所」の予告を死ぬほど見て、本編が公開されてからは小遣いをやりくりして何回も見た。
それ以前から新海誠に注目していて、毎度マウンティングしてくる友達が、「君の名は。」のヒットに泣いている。
「俺の新海誠が~」とか言ってるので本当にどうしようもない。でも気持ちはすげー分かる。
遥か遠いところへ行ってしまった。
うれしいような。哀しいような。
セカイ系の彼方へと、ゼロ年代を引き連れて、あずまんと宇野が決裂する以前、あの震災の影響のない世界線に旅立ちたい。
でもね、奇跡はおきないんだ。
あずまんと宇野は変わってしまった。ネットの世界も変わってしまった。
震災が起きなかった、なんて有りえないんだよ。
震災は起きたんだ。
かといって、秒速みたいじゃ駄目なんだ。
以上
追記:誤りを訂正しました。ブコメにてご指摘ありがとうございます。
追記2:「前回の増田」とはhttp://anond.hatelabo.jp/20160921161913です。
追記3:誤りを訂正しました。ブコメにてご指摘ありがとうございます。
その中のインタビュー記事を読んでいて、ふと感じたことがあるので増田に書き残しておきたい。
新海誠は、アニメ業界出身の監督ではない。手探りでアニメを製作してきた人間である。
これまでの作品のスタッフに、アニメ業界出身者がいないわけではない。
しかし、今回の「君の名は。」では、作画監督に安藤雅司が起用されている。
彼は、スタジオジブリ出身のアニメーターで、いわばアニメ業界の保守本流に属している人間だ。
安藤に対するインタビューの中では、「インディーズ」という単語が度々登場する。
曰く、「君の名は。」は、新海誠がインディーズからメジャーに至る転換点である。
安藤自身は、「君の名は。」の持つインディーとメジャーの二面性に、クリエイターとしての面白さを見出していたようである。
しかし、インタビューの端々に、新海誠がアニメ業界出身ではないことに起因する苦労が見えていた。
新海誠は、アニメ業界の保守本流、メジャーと対峙して、どんな気分だったのだろうか。
私は、安藤や田中のインタビューから、彼らの新海誠に対する「上から目線」みたいなものを感じてしまった。
こいつはアニメがわかってない、みたいな。
それは新海誠の出自を見れば当たり前であり、単純に経験不足であるから仕方がないものでもある。
もちろん、そのことが新海誠の価値を下げるものではないと、安藤と田中は述べている。
しかしなぜだろう、「君の名は。」において、新海誠だけ、一人浮いて見えてしまうのだ。
日本を代表するアニメーター軍団は、新海誠を遠巻きにして眺めている。
旧知のスタッフは、その後ろで新海誠を不安そうに見つめている。
神木きゅんは、狂信者のように新海作品の魅力を語り続け、川村元気が無言で頷く。
興行収入が増えれば増えるほど、なぜか切ない気持ちになってしまうのだ。
私の中の「新海誠」は、この狂騒の中、寄る辺なく漂うしかないのであろうか。
唯一の安息は、雲のむこう、約束の場所にしかないのかもしれない。
追記:
id:cider_kondoさん。確かにそうですよね…。なんというか、新海さんもまさかで安藤さんが作画監督をやってくれるとは思っていなかったのではないかとも思ったり。
id:fusanosuke_nさん。安藤さんから見たら確かにそうなんですが、新海ファンとしてはなんか悔しくなっちゃうんですよね。
id:sgtnkさん。それはすごいですね……。
id:ustamさん。星を追う子供も嫌いじゃないんですけどね……
id:liatris5さん。新海さんも新海さんなりに苦労しているので、本職の方に悪く言われるのは悲しいところですよね。
id:mementm0riさん。そうなんですよね。これまでの新海さんを見てるので余計に。細田さんも素敵ですよね。
手に職を得て、自分の働く環境や働き方をある程度選べるようにはなった
とりあえず生きていける分+貯金月にいくらか分だけ働いて、あとは時間は趣味(読書なので割と金がかからない)に使って、それなりに幸せである
良かったことはそのくらいだな
大学で学んだことはもちろん仕事に役立っているが、仕事そのものが好きじゃないので嬉しくはない
向上心がないのでもっと仕事で活躍したいとかも思わないし(だって活躍するって忙しくなることだろ?)
進路で迷ったことが何度かあるが、そのたびに親に「一番良い」レールを指示されて、乏しい経験の中から考えてひねり出した俺の意見は一笑に付された
ミュージシャンやブロガーやアニメーターになりたいと主張したわけじゃない
国家資格が取れる道で自分がやりたいと思えそうなものを提案したけど、それが親の考えではやや「劣る」道だったから相手にされなかったんだ
親に反抗できなかったのは自分の根性なしのせいなので、それはそれで仕方がないと思うが、そこで折れたときに色々とバッドステータスを受けてしまった
「俺は世の中の事なんか何も分からないバカ」「物事の決定に自分の好き嫌いなど考慮してはいけない」「周囲に迷惑をかける可能性がある選択はしてはいけない」
親が直接こういうことを言ったわけではないが、自分を納得させるためにこんな感じの考えに心を支配されてしまった
それでも少しずつ解除はしていって、以前よりもだいぶ楽になったし、そうなるとレールに従って得た職や技術がそれなりに便利な道具になる
しかしここまでにもう20年ほどかかってしまったし、まだ完全に解除は出来ていないし、死ぬまでにそれが可能かもわからない
レールを外れたらそれはそれで別のバッドステータスが待っていたかもしれない
でも今受けているバッドステータスの少なくとも一部は受けずに済んだかもしれない
全ては「かもしれない」だけで確かめようもない
まあ少なくとも、レール通りだからって楽で退屈で変化がないなんてことはないよ
あらゆる道にはその道なりの苦楽があるし、道の先がどう曲がるか、坂があるか、あるいは急に途切れているのかなんて、誰にも分からない
資料を見ないでもそこそこの絵を描けるレベルなるとわかるが(というか一度はやらかすが)、
交差したり後ろにまわしたり等々のポーズをつけると親指の位置って勘違いしやすいのよ。
普段自分が目にしている親指って手を返したり腕をひねった時を除けば常に上を向いているわけじゃん。
そのせいで「親指は上側」って意識が強烈に働いちゃう。「親指が上」にあわせて手を作画した結果として両手が入れ替わってしまうってわけだ。
俺はアニメーターじゃないがそんな素人向けの講釈をされるほどのあれでもないんだ
俺はそういうミスは仕事はじめてからは一度もやらかしたことない
まあ工程で気付かれなかったりスルーされたりする理屈はわかった(ちょっと予測もしてた)が
やっぱ元の段階でプロがそういうラフを描くのは理解しにくい部分がある
ましてアニメーターで雑誌や商品ジャケットに載る絵を描くのは腕を認められた実力者なんでしょ
そんなこといちいちやってられないのはむしろわかる
けど頭の中でキャラ人形だったり自分の体だったりを回転させて確認しないか?
画像だったら俯瞰で手を組ませて上に上げさせて「あ、親指前にくるよな」ってさ
アニメーターはこういうの苦手なんじゃないのかと思ってる
資料を見ないでもそこそこの絵を描けるレベルなるとわかるが(というか一度はやらかすが)、
交差したり後ろにまわしたり等々のポーズをつけると親指の位置って勘違いしやすいのよ。
普段自分が目にしている親指って手を返したり腕をひねった時を除けば常に上を向いているわけじゃん。
そのせいで「親指は上側」って意識が強烈に働いちゃう。「親指が上」にあわせて手を作画した結果として両手が入れ替わってしまうってわけだ。
(足も同様。似た理由の作画ミスが人差し指を立てた指六本ミス。グーの「握った指は4本」という意識が邪魔する)
描いている時は「ラフ・下書きが正しい物」という前提で描き進めていくのでミスに気付けないんだよな、これが。
さらにデザインやらの仕事で絵に関わる他の人は自分の仕事に影響する部分に意識を集中してしまうので指6本や手が逆系は気づきにくい。
印刷辺りの工程に入ると流石に気付く人も多いが(同人の表紙ミスを印刷所に指摘される等)、商業系の仕事では納期ギリギリな人が多いためそこまで来ると既に手遅れでスルーされる。
とまあそんなわけで公の場に出てしまうわけだ。つらい。
気付いてるかなあ?
ちょっと手を組んだだけで手の指を逆に描いちゃってる版権絵とか何度も見たし
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51M6JZY3ZCL.jpg
アニメーターはこういうの苦手なんじゃないのかと思ってる
世に出るまで大勢の手を渡るはずなのに誰も気付かないという
ミユキです。
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2016年9月、タイのプーケット移住を機に自身の創業会社の社長を辞任し、ミュージシャンとしての再起に向けて再始動
現在はレコードレーベルオーナーとして音楽活動に心血を注ぐ新進気鋭の自由人
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すごいめちゃくちゃで、ふわふわとした話を圧縮して(いるかのように騙されながら)、勢いで見せられたという感じである。
思いつくまま適当に文句を言います。誤字脱字はスルーしてください。読みやすさは保証できません。
単純に、これ、この二人の恋愛物語が、なんでこういう話でないといけなかったんだろうって思ってしまった。現実世界を写実的にアニメビジュアルで美しい世界でやっていればいるほど、プロットが進めば進むほど、リアリティがなくなって、ふわふわしてくる。秒速5センチとかは、ファンタジー要素は、クズ主人公が理由もなくモテること以外は別段、物語に存在しないから、ああいうクズのナルシシズムの物語として説得力があったが、君の名は。みたいに大きな舞台設定をコントロールする力量がないからもうひたすらめちゃくちゃで、あきれる。なんか最後の方とかエヴァもどきの精神世界みたいな描写とかもあったし。2016年であんな描写見て、何を説得したいのか謎だった。もっと普通のドラマの描写を作って言いたいこと言えよ。
もし、これがテレビアニメ1クールだったら、予算も時間も潤沢でなく、画面にオーラもなくお得意の映像美もろくすっぽ使えないだろうから、物語面が強調されて、みんながアレコレと粗を突っつくので「すごいきれいな映像の映画を見た!」っていう勢いがなくなり、凡作認定されていただろう。元々新海誠みたいなのって、エヴァンゲリオンと村上春樹を創作のよりどころにしているような、たいして才能のない作家であって、自意識過剰で独りよがりな恥ずかしい妄想で物語を構築しようとする奴が一人で短編アニメをそういう感性で作ってそれが玄人筋にセカイ系だのと変な刺さり方をしたせいで、なまじポエムとかキラキラした画面作りがうまかったせいで長編アニメ映画作家としてのレールに乗ってしまったのが間違い。このあたりの、「アニメーション映画の作家」のブランド化を擁立する回路と発想の貧しさってかなり根本的にどうしようもないことになってると思う。漫画みたいにさ何十人何百人と作家がいるんならいいんだけど、新海誠って、ただ異様に夢見がちで異様にロマンチストなだけでしょ? それがこのひとの作家性でしょう? 東宝が大衆向けに成立させるためにいろいろテコ入れ指導しただけで、悪いところは何にも治ってないよ。寝取られ趣味を指導されてセルフパロディで両想いハッピーエンドなんてところは作家の力量の場所じゃないだろう。
君の名は。にしたって文芸的な発想として、基本的にやってることは、ぶっちゃけ今やってるアニメだとリゼロあたりとほとんど変わらない。何か一つか二つ、使い古された仕掛けを元ネタとして、そこに自分の価値観人生観恋愛観青春観家族観女性観男性観などを展開していく土台にするわけだけど、この映画、雰囲気しかない。ひたすら美しい彗星を見上げるキミとボク、っていう。あそこから恋愛物語を出発させていくんだけど、それが、あの映画。40過ぎた男が「オリジナルで」やるのが、あれ。背景美術の美麗さ、超豪華アニメーター陣の画面の力をとっぱらえば、何がある? 単なる借り物の想像力で自分語りしているだけでしょ? その自分があまりに貧相なんでもうつらいつらい。
ポスト宮崎? つまり20年後の国民的な映画作家? 本当にこの人でいいの? まあジャニーズ帝国みたいにジブリ帝国だった時期があるせいでこういうことになってしまったんだろうけど、画面作りに非凡な才能があるというだけで、大した教養もない奴を神棚に飾らなければならないカリスマを祭り上げる発想が薄気味悪いし居心地悪いしもう最悪。
コイツ一度でもテレビアニメの平均的な予算と時間でやらせたほうがいいわ。君の名は。ではこれまでついてきてくれたアニメーターたちを切り捨てて東宝マネーであてがわれた超豪華なメンツのアニメーター引き連れて興行収入はこれまでの最高が1,5億を初日だけで軽々と塗り替えるくらいの大宣伝攻勢。プロデューサーたちは頑張ったよねえ。シン・ゴジラより興行収入あげちゃうかもしれないんだから。宣伝はうまくいったよね。口コミはどうなんだろうなあ。シンゴジラみたいになるのかなあ。どう考えても駄作だけどなあ。
本編のうざったさは、まず、入れ替わりの際の決まりごとの曖昧さ、具体的なルールや法則性の明示のされなさ。これにいらつく。元に戻れば記憶が薄れるとか、バカにしてるだろ。
他人と入れ替わったのに学校に行きバイトに行き、お互いの素性を知っても連絡を取ろうとしない。そんな日常を代行するくらい打ち解けても自分が生きている時間や日付に気付かないという脚本がわざと主人公たちをバカにしていて、もう序盤で冷めていた。写実的アニメのくせしてこのラインのリアリティの話なんだなと。思春期の男女が入れ替わって? 家族や友人がそれまでと変わらずに? 陰口叩いてくる同級生の威嚇のために机を蹴っ飛ばすの? ホントに大丈夫? そのレベルのリアリティでやってくの? 女子力が高い男子高校生と女子大生が仲良くなる過程のディテールもろくにかけないからランチして笑ってればいいの?
前半のガバガバなリアリティが死ぬほど退屈で、アホらしかったわ。憧れの年上のお姉さんのマネキンっぷり、生々しさの演出がタバコって失笑でしかない女性観。もう一段階読み込むと、バカな男たちが惹かれる顔と身体だけの女として、あの先輩を描いているかもしれない。青春の幻影的な? まあ嘘だけどね。魅力的な現代的な女性像なんて新海誠に誰も期待してないでしょう。もう単純に、長澤まさみばりにいい女っていう記号でしかない。
主人公をめぐる人間関係にしたって、後半の探索を円滑に進めるメンツの確保のためでしかなくて、ハリボテ感がすごいんだよね。まあこういう部分はオリンピック見ても分かるように日本中がスクールガールスクールボーイコンプレックスで単に学園物っていう牢獄にいるようなもんだから、ガキっぽい世界観になるのは国民病なんだけど、ただの事実として、選択した物語のギミックにふさわしい舞台設定の調整と情報量のコントロールがド下手。何か原作をつけてアニメを作ったこともない、TV放送で1話20分で回したこともないんじゃそうなって当然だよ。
まあこういう勢いで迫力を出している、野生のバカであるがゆえの新海誠という作家性があるのも事実とはいえ、君の名は。を名作として崇めようとするのはやめたほうがいい。新海誠は文芸的にはリゼロと同レベルなんだから。あのバイト先のレストラン、高級シャレオツぶってるけど、客の民度から察するに最低ランクでしょ? パンケーキのお店のほうがランクはるかに上なんでしょ? 物語の動かし方がつまようじドキュンを活用することでしか分からないんでしょ? やばいよ、あれは。つうか長澤まさみがなんか機転を利かすのかと思ったら謝るだけだったし、ガチで思春期男子が顔と身体だけであこがれてる女性っていうイメージなのかもしれないなあ。まあどうでもいいが。
最初から最後まで、子供っぽいふわふわした基準のリアリティで物事が進んでいく。入れ替わりギミックのぼんやりした設定だけじゃなくて、人間関係とかもヒロインにおいてすら、投げっぱなし。思わせぶりなセリフで色々匂わせるんだけど、それだけ。冒頭で、ヒロインとおばあちゃんが父親とうまくいっていないという物語的な課題を提示しているのにほっぽりだす。ヒロインの家系の巫女的能力があることだけほのめかして、クライマックスの筋に絡まない。ものすごい空虚な存在でしょ、父親が。碇ゲンドウ的ですらない。母親なんて排除しちゃってるもん。
後半の畳みかけるような展開は、正確に把握できたかどうか自信がないけど、もしかしたら、きっちりつじつまが合うように作られているのかもしれないけど、仮にそうだとしても、見ている側との意思疎通がほとんど感じられない。何がどうなれば物語としてオーケーなのか、ゴールが正確に提示されないでしょ? 酒を飲んだら入れ替わりが発生するとか、そんなん言われても、法則性はないのでどうとでもなる展開でさ。
んで助けに来て、おばあちゃんは入れ替わりに気付いても、彗星の話は信じないとか意味不明だろ。父親を説得にも失敗して声を荒げたら「お前は誰だ?」というところでやっぱりあの家系は死んだ母親ふくめて代々そういうことがあったんだと示唆されるわけだけど、なぜか場面転換して逃げ出すように「俺じゃ説得できないのか」って好きな女性の父親とのコミュニケーションを放棄して、なんか展開おかしいなあと思ったけど、彼女とバトンタッチで世代を超えて組糸の家族の和解がテーマかと思ったらそっちも何もない。わだかまりを解消するとっかかりが示されるわけでもない。
土建屋と放送部とか、人間関係と設定がご都合主義的なのはまだ許せても、カタルシスが用意できてない。子供と大人が揉めて、対立して、そこで何かしらのきっかけでうまくいきはじめて、カタルシスが生まれるはずなのに、あれ、なに? 避難訓練て。リゼロみたいに、自分が頑張ってますってアピールするためだけにあの状況があったの? 大人たちは?
現実なのかよくわからない「たそがれ」の場所で幻想的な背景の中でマジックで「好きだ」ださいわ~、普通書かれたらその場で見るだろ。ださいわ~。
そのへんのラノベアニメにないもんっつったら時間のメタファ~()であるあの伝統工芸とかなんだろうけど、物語の中のアリバイ作りとかになっちゃってない? 組糸にしたって、ただのドラマティックな恋愛の盛り上げ役っていうかさ、あのアニメの中の世界であの伝統芸能がどういう存在でこれからどうなっていくのか、とか故郷を災害で失い、跡形もなく消し飛ばされた人々は、東京でつつましく暮らして結婚とかしちゃいますよ? 憧れの先輩も結婚とかしちゃいますよ 君たちも幸せになろう? 頑張っていこう?
は?
震災の記憶と自意識過剰な文学青年が出会って作品にしちゃう最悪のケースの一つ。自分たちを彩る美しい壮大な光景、君の名は。の描く震災は、ロマンティックで残酷な恋愛が体験できるアトラクションなんだよ。BGMはRADWIMPSでさ。
要するに、子供の幼稚な恋愛の話しか興味がないし、子供の幼稚な恋愛の話しかできないの。この人は。庵野が言うコピー世代っていうのよりもう一段階ひどい。子供の世界観でしか物を語れないうえに、何か題材を選んだとしても、それを自分の自意識のファッションみたいに扱ってしまう。
なんか、今回の新海誠をとりまくメディアとかアニメファンの状況が、裸の王様が誕生した瞬間を目撃したような気分になる。
追記
トラックバックで白状がどうとか頭のおかしいこと言っている人がいますがなりすましの変人です。書いてることも奇妙でどういう意図があるのかよく分かりませんが。
「みんなが当たり前に持っているものが自分の家にはない。みんなが普通にできることが、自分の家ではとても困難。自分は貧困なのかもしれないと思った」
というやつ、確かに希望の進路を金銭的な理由で諦めなければいけないのは辛いと思う
でもその進路先がアニメ系専門学校と聞くと急に印象が変わってしまう。
アニメ系専門学校に進学したあとの未来が開けているとは思えない。
アニメーターになる条件で一番大事なのは都内実家住まいであることとか実家が裕福であることなんて言われるくらい、
歪な業界ではあると思うので改善して欲しい気持ちはあるがそれが本題ではないのでさておき。
そういう進路を選ぶにあたり、親がお金を出すかどうかっていうのは、
貧困かどうかというよりも裕福かどうかの話なのではないだろうか。
http://anond.hatelabo.jp/20160820004448
いま貧困なら、お上が助けてくれるのを待つより給料良い職に就いて親も幸せにしてあげようと思わないものなのかな。夢かなぐり捨ててでも、商社とか証券会社とか目指すべきでしょう。
貧困がどうこうだのPCを買えだの言う奴らは、だからと言って彼女の人生の責任をとるわけではない。
とれるわけがない。
娯楽費を削れだの、アニメーターの道を諦めて手に職つけるなりしろだの尤もらしい事を言う。尤もらしいがそれは必ずしも成功ではない。
StudyGiftのように金をせしめようとしたわけでもなく、貧困があることを知ってほしいと自分の例を出しただけで、ここまで叩かれるのは訳が分からない。不憫としか言いようがない。
今回の件で、生徒会長まで務めた彼女は尊厳を傷つけられ、好きだった絵を投稿するTwitterアカウントを閉じざるをえなくなり、住所を曝される恐怖を植えつけられた。そして数ヶ月もすれば騒いだ奴らは忘れている。だが彼女の受けた屈辱に、奴らは何ら責任を負わない。
わりと同意なんだけど、自分の場合十代の頃は増田が知ってるようなお金の使い方を知らなかった。
自分も高校生の頃漫画絵を描くのが得意でやっぱり絵にかかわる仕事がしたかった
TVでよくやってるアニメの専門学校にいけばそういう系に就職できるんだなと思ってた
アニメーターの給料だとかそんなもんは全然知らなかったし、本当に知識がまったくなかった
美大いくのはもっとちゃんとした、芸術系の人がいく学校で全然違うと思ってた
実家が裕福な方ではなかったから田舎出て都会の学校にいけるような気力も金もなかっただけなんだけどね。
そうでないなら制作会社の直近(都内、中央線・西武新宿線沿線)に実家があるのは必須。
行くとしても専門学校はやめろ。そんなん行くより高卒で業界入って現場で仕事覚えた方が早い。金ももらえるし。
画材も紙と鉛筆だけでいい。とにかく画力を上げろ。画力で人を殺してのし上がる世界だ。
しかし出来高1枚200円社会保障無しで二年やってようやく月収が10万超えるかどうかだぞ。
そのうえ順調にステップアップしていっても仕事がどんどん激務になっていくだけで、
自分や家族が体を壊したらそこでおじゃんだし、仕事がいつまで続くかわからない。
大体アニメにおけるキャラクターデザイナーの仕事とは他人の絵を鉛筆だけで他人が描けるようにする仕事であって
さらにその後下手くそな奴らが雑に描いた絵の尻拭いをひたすら続ける仕事だ。
専門学校に行くなら悪いこと言わないからデジタル環境導入してゲーム業界目指したほうがいい。
そっちなら大手でなくてもアニメ業界に比べれば社会保障も給料も人並だ。
とにかくアニメ業界はやめろ。絵を描いて金を貰う生き方は他にもいっぱいある。
普通のOLやりながら金ためて休日にイラスト描いてって生き方でも絵で食ってけるようになるチャンスはある。
夢を諦めるなとは言わない。
しかしその夢は本当にアニメ業界でしか叶えられないのか、そもそも自分がやりたいことは本当にそれなのか。
一回冷静に考えてみてほしい。
NEW GAME! という、美少女しかいないゲーム会社を描く作品がある。
放映開始当初から「働くおっさんたちが過労のあまり幻視している理想の会社」という言説がありまして。
この仮説を裏打ちする根拠は作品全体を通して随所に見られるが、ここでは第七話を例に論証してみるぞい。
何かが待っているのかな?(納期)
強くなれる(圧倒的成長環境)
そう君は1人じゃないよ(失踪するなよ)
Stand up★(朝礼)
何気ないような朝がきた(絶望)
おふとんが いとしいな(出社拒否)
走りだそう(通勤ダッシュ)
……すべて。
楽になりたい。
夢。
おっさんが現実を思い出さないように、肝臓や胃腸検査の話が全く出てこない。
元気が出るお薬。
沖縄出身者の性『阿波根(あはごん)』を笑いのネタにするのはどうかと。
オッサン、ならびにアニメーター(やはりおっさん)はPCを気にする余裕さえなかったのか。
入社して間もないと言っても、いきなり3Dキャラが作れて初任給ももらってる青葉(主人公)が、エラー警告の存在すら知らないというのは考えられない。
おっさんたちは疲れているのだ。
こういう娘をリクルートしてくれ人事。頼むぞい。