はてなキーワード: 米国人とは
私は米国人だが、日本では男が出勤する車の中で乱暴にシートベルトを締めていたり、車に乗ったとたんにしかめっつらをする女がいたり、渋い顔をして歩いているババアがいたり、帰宅途中で錯乱している小学生男児がいたり、苦渋の表情で部活から帰宅している女子中学生がいたり、夜中に意味不明に徘徊している老人がいたり、道を尋ねただけなのに驚く女子高生がいたり、朝方校庭を散歩しているだけなのにアパートから不審者を凝視するような目つきで見てくる者がいたり、メタルブルーに輝く可愛い女性用自動車なのに腕の大きい筋肉ダルマや顔のやつれたおっさんが運転していたりと、私が知っている日本人の事情に照らして、ここまで美しく豊かな社会であるのに幸せそうな雰囲気を醸し出して生きている者がめったに観察されないし、健全で豊かな民主主義社会にしては不自然な点が多すぎる。また、こんな社会では不愉快すぎて誰も他人の顔を直視できないだろうし、余計なことも言えず息が詰まる不幸な社会だと思う。
私は米国人だが、日本では男が出勤する車の中で乱暴にシートベルトを締めていたり、車に乗ったとたんにしかめっつらをする女がいたり、渋い顔をして歩いているババアがいたり、帰宅途中で錯乱している小学生男児がいたり、苦渋の表情で部活から帰宅している女子中学生がいたり、夜中に意味不明に徘徊している老人がいたり、道を尋ねただけなのに驚く女子高生がいたり、朝方校庭を散歩しているだけなのにアパートから不審者を凝視するような目つきで見てくる者がいたり、メタルブルーに輝く可愛い女性用自動車なのに腕の大きい筋肉ダルマや顔のやつれたおっさんが運転していたりと、私が知っている日本人の事情に照らして、ここまで美しく豊かな社会であるのに幸せそうな雰囲気を醸し出して生きている者がめったに観察されないし、健全で豊かな民主主義社会にしては不自然な点が多すぎる。また、こんな社会では不愉快すぎて誰も他人の顔を直視できないだろうし、余計なことも言えず息が詰まる不幸な社会だと思う。
ギズモード・ジャパンの「自由過ぎるAndroidがユーザーに敬遠され始めてる? 悲劇のガラケー化する懸念まで噴出中...」という記事が話題だけど、コメントでも指摘されてるように超訳ですごいよ。っていうか訳ですらない。翻訳するとき、ちょっと文の構成をいじっちゃったとか、勢いで書かれてないことまでコメントを付け加えちゃったとか、そういう冒険でドキドキすることもあるわけですけども、湯木訳はもう本文以外の電波的ななにかを受信しているとしか思えない。マジでイタコレベル。感動した。イタコ訳と名付けよう。
これがイタコ訳。
http://www.gizmodo.jp/2010/08/android_10.html
「原文」になってるもの。
http://gizmodo.com/5593264/bloatware-creeps-into-android-phones
ちゃんとした訳は下のURLにあるので見比べながら楽しもう。
http://trans-aid.jp/viewer/?id=12179&lang=ja
そもそも米国人の文章なのにガラケー化の懸念が出てくるはずがない。いきなり日本仕様で先制パンチ。百歩譲って米国の非スマートフォンもガラケーなんだと考えたところで、原文には「多機能携帯の再来」とあるだけ。
iPhoneにブロートウェアがないという話はある。原文はそれだけ。対立構造煽りまくり。PV稼ぎまくり。
「大きな苦情の嵐になり始めている」が日本語としてよく分からない。苦情の予測ができるに違いない。すごい。
イタコ訳:実のところ、弊社としましても、本当のところは最初からスマートフォン本体にアプリをプリインストールするのではなく、ユーザーの皆さまが自由に後で欲しいアプリだけをAndroid Marketなどのアプリストアからダウンロードする方式を推奨していきたいと考えています。でも、この点で最終決定権を握っているのは、一般的に携帯電話キャリアのほうでして、弊社もキャリアの方針には従わざるを得ない状況になっています。やはりキャリア側は、ただ単に端末を販売するのみならず、その後の売上げを確保することも含めたビジネスプランを立てていかないといけないでしょうから...
まとも訳:「端末によっても、携帯電話会社によっても十人十色だ」と、HTCの広報担当者であるキース・ノバックは言う。「とはいえ総じて、携帯電話会社の都合でインストールされ、その収益源になっていると言えるのではないか。」(略)「われわれは提携する携帯電話会社と歩調を合わせなければならない。」ただ、「消費者に選択権を委ね、Verizonのように、プリインストールされたアプリを別途ストアに移したいと考えている」
一番戦慄したHTCのコメント部分。原文ではこれだけ。これぞイタコ。HTCの人の心が読める。っていうかHTCの人が「従わざるを得ない」とか言うはずない。インタビュー先が口を割らなくてもなんでも書ける。
イタコ訳:現在、Androidケータイで問題になってきているBloatwareは、フィーチャーフォンの古き良き時代を思い出させるものでもあります。携帯電話メーカーもキャリアも、とにかく他社のモデルとは違う面をアピールしようとするあまり、さまざまな音楽サービスやコミュニケーションソフトなんかを搭載して、かえって多くのユーザーが使わない機能ばかりで膨れ上がった携帯電話の新モデルが次から次へと販売される事態を招きました。それが特にAndroidを搭載するスマートフォンでも生じるようになったということですね。滑稽なことに、メーカーやキャリアは、まさかユーザーがプリインストールされている数多くのソフトウェアアプリを消し去りたいとまではだれも思っていないなどと決め込んでいるのですが、実際にはその逆のようです。アップルのiPhoneでは、最初からキャリアによってプリインストールされているものなんてほとんどありませんけど、Androidならば販売後も売上げを伸ばせそうなソフトウェアアプリを自由に入れられることに着目したキャリア側が極端に走っていることに、ユーザーは不快感すら覚えていますよ。データ通信プランだけでは思ったように利益が伸びないキャリアのジレンマは理解できますが、ここで判断を誤ると、かえって消費者がキャリアから離れていく逆効果になってしまうでしょうね。
まとも訳:「かつての多機能携帯の再来だ」と、Forrester Researchのチャールズ・ゴルヴィンは言う。「端末メーカーやキャリアは、メッセージング機能や音楽機能で多機能携帯の差別化を図ろうとしていた。同様の戦略がスマートフォンでもなされようとしている。」今のところ、これらのプリインストールアプリを削除することは不可能だ。ゴルヴィンは言う。「多くの携帯電話会社は、消費者がそれらに注意を払ったり、削除したいとまで考えているとは思ってもいないのでいだろうか。」
こちらはForrester Researchのチャールズ・ゴルヴィンによるコメント部分。なにこれ。湯木進悟は神か。我々に見えないものが見えるのか。
イタコ訳:どのAndroidケータイを買ってきても、ほぼ間違いなく米国内では多種多彩なソフトウェアアプリがプリインストールされている状態です。
まとも訳:もっとも、全てのスマートフォンがそうだ、という訳ではない。AT&TはiPhoneに余計なソフトウェアを入れないようにしているし、モトローラのDroidには基本的なアプリしか搭載されていない。GoogleやT-Mobileもまた、Nexus Oneにブロートウェアを入れようとする誘惑に抗している。
訳で意味が反対になるパターン。DroidやNexus OneはAndroid。原文読んでない。原文なしでも出来る訳。天才。
イタコ訳:おまけに多くのアプリが、最初の試用期間のみ無料であるものの、一定期間が過ぎると勝手に有料に切り替わって、利用料金を請求される羽目になるというイワクつきだったりもするんですよね...
例えばなに? 書いてない。原文にも書いてない。彼だけが知ってる。本当に翻訳家か。それとも全知全能か。
イタコ訳:現時点では、BloatwareがAndroidケータイのシステム面で与えている影響はストレージ容量の占有くらいに限られていますけど、今後はCPUパフォーマンスにまで深刻な影響を及ぼすレベルになってくれば、もう消費者も黙ってはいないでしょう。そして、とにかくユーザー獲得競争が熾烈な携帯電話業界では、消費者に見限られるほど恐ろしいことはありません。ですから、自然とAndroidケータイのBloatwareも減少傾向をたどって沈静化していくのではないでしょうか。とりわけパソコンよりもリソースの限られるスマートフォンでは、もしBloatwareの問題が根強くなると、一気にユーザーの不満が爆発する方向にだって進みかねませんからね。
まとも訳:現在のところ、携帯端末におけるブロートウェアは、システムリソースではなくむしろストレージを占有するという点で問題である。新規顧客の獲得に鎬を削るAT&TやVerizonが、プリインストールアプリに関して一線を踏み越えてしまうことはないだろう、そうゴルヴィンは考える。「市場は飽和している。顧客の流失を黙って見過ごすことは許されない。」
ふたたびゴルヴィンのコメント。なんかこれくらいならまだ翻訳っぽいかもと思ってくる。日本中の翻訳家歓喜。すごすぎる。
まだまだあるけどきりがない。マジ感動した。この訳を読んだあと、原文を読むとふつうすぎてつまらないもの。これぞエンターテイメント。神の業。湯木イタコ訳に今後とも注目。
ttp://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/41dc6ca48ed580acf561f25ad690a6b9
トヨタに米国人のトップが居つかないことは有名だが、実はミドル層でも優秀な人材が離職してるという話を聞く。
給与の問題はよく言われる(日本のメーカーは米国に比べ圧倒的に給料安い)が、
どうもそれだけではない、トヨタ文化になじめないでうまくいかないケースもあるように思う。
離職して他の日系の自動車メーカーに行った人に話を聞く機会があったのだが、
彼によると、「自分以外の日本人の皆が分かってるのに自分だけ分からない」と言う状況がたびたびあるんだとか。
最初は自分が外国人だから、と思っていたが、今の日系メーカーではだいぶ違うらしい。
トヨタでは同僚に「聞く前に考えろ」とよく言われたが、「確実にやりたいなら言葉で正確に伝えるべきじゃないのか」と彼は思うのだとか。
空想だが、トヨタ本社の感覚としては伝えてるつもりでも、アメリカ人の感覚なら「伝えられて当然」の経営陣の判断やその背景が、米国本社に伝わってきてないのではないか?
ttp://mitsuhiro.exblog.jp/13280892/
最近、米国に留学にいく日本の若者が減ってきたと新聞に書いてあります。でもそういう傾向はわれわれの分野でももう15年くらい前からはっきりしていました。ポスドクはまだいるのですが、大学院生で日本人に会うのが米国では顕著に減ってきたと思いました。
いまはポスドクも減ってきました。でもその原因は別に若者が新聞で書くように、草食的になってきたからではありません。
米国に留学しても,帰国してから有利な点が無くなってきたからでしょう。
以前は米国留学が当然でいかないと非常に不利だと思っていた日本人研究者が多く、その結果大学院生でもいってみようかという気が起きたのでしょう。
博士の学位をとっても顕著な利点がなければ大学院博士課程にはいかないでしょう。いくとまるで罰をくうような経歴になるのなら、誰がいこうとするでしょう。
たぶん新聞は日本の若者が他のアジア諸国の若者にくらべるとどん欲さが足りないといいたいのでしょう。でもそれは無責任な表現でしょう。
米国で博士の学位をとってどうしろというのでしょう。米国人になれというのでしょうか。
日本のほうが食べ物もうまいし、人情もこまやかだったら、なんで米国人になる必要があるのでしょう。可能なら日本人として研究稼業をしたいでしょう。当たり前のことです。逆も真なりです。米国人の若者の大半は外国になど留学にいきません。
日本の若者が米国人化した、つまり自国がベストと思う意味で,国内化したといったほうがより正確な表現でしょう。米国と違う点は博士になろうとする米国人はまだまだ多いのに日本ではどんどん減っているという事実です。恵まれない職業なのに無理して頑張ろうという気があまりない若者たちを表現するのに,草食系、肉食系どちらでもないでしょう。
ことを嘆かわしいと思っている少数派の意見
普天間のことは書かない。どれほど日米同盟を痛めつけてくれたか、書き始めたら平常心を失いそうだ。ここ20年くらいの歩みがご破算にされ、時計の針が戻されてしまった。
普天間の海兵隊に出て行かせていいのか
米比両軍、毎年恒例の軍事演習を実施 - フィリピン
問題は乱暴者、狼藉者の如くに言われ、とっとと出て行けと言われる普天間の海兵隊(マリーン)である。あれは邪魔者なのか。
居なくていいのか。少し減るのはやむを得ないのだとしても、居てくれないと困る。
もう1つの考え方は、彼らマリーンを日米をつなぐ血の紐帯とみることだ。若い米国人のblood poolが沖縄にあり、日本の各所にある。これくらい、米国が日本防衛に示した堅いコミットメントの証拠はない――沖縄のマスコミも、少しはこういう観点からモノが見られないものかと思う。(同上)
海兵隊が日本を守るために戦って血を流したのですか? 知りませんでした。詳細を教えて下さい。
米国のシーファー前駐日大使は「日本のマスコミが沖縄のマリーンを『檻に入れておくべき野獣』みたいに扱う」ことに、「表立ってこそ言わないが、常々極めて不当だと思ってきた」と打ち明けたことがある。(同上)
扱いはともかく、日本人の多くが(暗黙のうちに)そう思っているのは事実でしょう。もちろんそれは海兵隊にとって失礼なことですから、この機会に日本国外移転という解決策を考えてもいいのではないでしょうか。
海兵隊がお嫌いのようですが
ttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2332?page=2
米国のシーファー前駐日大使は「日本のマスコミが沖縄のマリーンを『檻に入れておくべき野獣』みたいに扱う」ことに、「表立ってこそ言わないが、常々極めて不当だと思ってきた」と打ち明けたことがある。
アフガニスタンでタリバンの掃討作戦を展開する米海兵隊員〔AFPBB News〕
さもありなん。米国人がマリーンに寄せる尊敬と信頼の情は深く、常に誇りとしてきた存在だからで、それをならず者の集団であるかの如く言われることに内心腹立たしく思っている米国人はたくさんいるはずだ。
マリーンが鉄の規律を誇るのも、誰より早く敵弾の雨を浴びなくてはならないからで、そんなマリーンには、他の3軍にない一家意識が生まれた。
そのことを、麻生太郎氏が外務大臣当時、小泉純一郎官邸のメルマガに書いている。
マリーンが「大挙グアムへ移っていきます」と結んだ一文は、普天間移設とグアム移駐がすぐにでも進みそうな書きぶりで、情勢認識が大甘だ。けれどもそこに紹介されている海兵隊独特の「ある伝統」の一件――、これを日本で知っている人は極めて少数だろう。今もって読むに値する。
これ以上のことは、前々回紹介したリポートを今翻訳中なので、そこででも付け加えて書いておきたい。米国が日本に寄せる期待値が、20年、いや30年分ぐらい、後戻りしてしまったという事実についてである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091120/210271/?P=7
それから、米国が1万6000円で揉めているのに、日本では7万6000円でも揉めなかった。さらに36万円と言っても、皆さん何も怒らない。この温度差は何なのかと思います。私の米国での経験から言いますと、米国人は国や企業がお金を払うと「結局俺たちに負担が回ってくるんだろう?」という議論がすぐ始まります。しかし日本の場合、「企業努力で吸収して自分には降りかかってこない」という感覚があるような気がします。
税金をお賽銭みたいに考えている国だから仕方ないのではないかと思う。神社へ行けば5円で無病息災が叶う国だ。1円でも税金を払ったら100円取り返そうとする。4円もらって利幅が3円でも「俺の血税を官僚どもが無駄遣いしてるせいだ!だから4円しか返ってこないんだ!!」と。
米国の大学に入ってとにかくがむしゃらに勉強してきた。人付き合いは苦手ではないが面倒だったので勉強に打ち込むことによって避けてきた。勉強が楽しかったので交際相手を求める気持ちもなかった。
そのうち努力の成果が人に知られるようになってきた。米国が実力社会だというのは大部分真実だと思う。さまざまな賞やらなにやらで「できる人」と見られるようになってきた。すると周囲の人間のほうから自分に近づいてくるようになった。私を利用するためではなく、私の素性がわかったから近づいてくるようだった。来るものは拒まずなので、深い付き合いは避けつつもそれなりに付き合っていたらいつのまにか親しい人が増えていた。
そうこうしているうちに、数年来の同級生の女の子と急接近した。自分から見て同じ学部の中で一番かわいい子。性格の点から米国人の女性を交際相手にするのは不可能と考えていたが、そんな思い込みを払拭する性格の良さ。自分にはもったいないほどの女の子で、素直にうれしかった。
でもそのとき(つまり今)はすでに卒業まで残り二ヶ月。いじらしいことに、自分も相手もそのことを認識しているので、あと一歩は踏み出さない。(何でもストレートな他の平均的な米国人女の子/女性とちがってそんなところも日本人のわたしに好ましくうつる。)私としては踏み出したいけど踏み出せない。
あの911から八周年!
日本の記者は現場にも近寄らず、安全地帯から欧米の派兵を論評するなって
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また風向きが変わった。
カブールからのビッグ・ニュースが飛び込むまで、ドイツではNATO(正確には多国籍軍の現場司令官がドイツ人だった)の不手際による誤断で、アフガニスタン住民七十余名を米軍機が爆撃し、死亡させたことを非難する論調が強かった。
ドイツではメルケル与党の苦戦が伝えられた(ドイツ総選挙は27日)。
醜態は現場司令官の誤断、タンクローリー二台がタリバンに乗っ取られ、その周囲を武装したタリバン百余名の兵士が取り巻いている、と僅か一人のアフガニスタン住民の情報をもとに米軍に空爆を要請した。交戦協定では民間人が混じっている可能性があれば、空爆は行わない。情報は複数が望ましい。
西側マスコミは一斉に非難した。
オバマ政権とて言い訳に苦労し、しかしゲーツ国防長官は「我々は撤退しない。テロリストに屈服すれば米国ばかりか西側もイスラム諸国さえもが、テロリストの軍門に屈するからだ」と言明し、NATOのラムソセン事務局長も「早期撤退は考えていない」と記者会見したばかりだった。
誤爆現場には欧米のジャーナリストが飛んでいった。日本の記者は誰も行かなかった(フリーの記者がいるかも知れないが現時点で確認されていない)。
思い出されたい。
湾岸戦争、イラク爆撃のおり、NHKはアンマンから「こちら現場です」と放送しておりましたね。アンマンは隣国ヨルダンの首都、バクダットとは数百キロ離れていますよ。
そしてCNNは現場にいた。実況中継の映像は全世界に配信された。
毎年、戦場取材で死亡するジャーナリストは七十名から百三十名いる。
日本人はフリーのカメラマンがミャンマーで兵士に狙撃された事件が、記憶に残る。
▲急襲作戦はマスコミに伏せられた
タリバンが人質とともに潜伏した個所で、タリバンは英国人ジャーナリストら人質をクンデス郊外の陣地からパキスタンの無法地帯(タリバンの支配地域)へ移動させようとしていたからだ。
英国特殊部隊とアフガニスタン兵は急襲により英国人ジャーナリストを救出したが、通訳のアフガニスタン人は悲惨にも犠牲となった。タリバン兵士十数名が銃撃戦で死んだ。ブラウン英首相は、この作戦を承認していたとロンドンの「タイムズ」紙は伝えた。
救助された記者は英国籍(アイルランドとの二重国籍)のファレル記者で、アフガニスタン通訳のムナディ(四年間、カブールでNYタイムズ記者でもあった)はファレルを助けようとして銃弾に斃れた。
拘束されたのは日曜から水曜までの四日間で、あちこちを移動させられ、トヨタカローラのおんぼろ車で泥だらけの村や穀倉地帯を目隠しをされたりした。
生き残ったファレルが英国大使館に回答したところではタリバン側の扱いはよく、しかし、アフガニスタン人通訳をぶん殴ったり蹴ったり「おまえらは敵だ」と容赦なかったという。
食糧はそれなりに与えられ、水も飲まされた。
二年前にイタリア人ジャーナリストが通訳とともに拉致されたケースでも外国人ジャーナリストだけは扱いが良かった。
救出作戦には米軍が武装ヘリを用意し、要請があれば航空機も出動を準備したが、すべては英国特殊部隊が行った(NYタイムズ、9月10日)。最高司令官のマクリスタル将軍には逐一報告がなされた。
カルザイ大統領は「有能なアフガン通訳は残忍な方法で、敵に殺された」と強く非難し、ブラウン英首相は救出を決断した英国部隊を賞賛する一方で、「遺族にはちゃんと補償をしたい」と述べた。
かれは特待生としてドイツにも派遣され、ロンドンのタイムズの契約記者でもあり、ラジオ放送を開始する直前だった。極めつきに優良な記者だったと2001年か04年にかけてNYタイムズで同僚だった多くのNYタイムズ記者らが追悼と哀惜の談話をだした(NYタイムズ、9月10日)。
クンダス地区はタジク人とパシュトンの共生地区で倉庫の地下室にはロケット砲も隠されている。
英国特殊部隊のヘリコプターは午前貳時半から作戦を開始し、付近は銃撃音と爆発で地響き、銃声が唸り、ファレル記者自身もどちらが撃っているか分からない銃撃戦の渦中で恐怖の体験をしていた。
英語が聞こえた。かれは「私は英国人人質だ」と叫んだ。銃弾の嵐のなか、英国兵士に救出された。
通巻第2706号
さっき羽賀研二レビューを書いた増田ですが、そういうこと(論理より情緒)だと思います。米国人より日本人は、また日本人でも一般人よりいわゆるDQNな方は、特にそういう志向があると、私は思います。それもあって、あえて、『誠意』(二重鍵括弧付き)と書きました。
論理で話が済むんだったら、「概算でもこれぐらいの工期が必要です。正確な期日は現地調査後の積算が必要ですので、お待ちください。」、「積算の結果、この工期が必要です。しかもお盆休みですし、天災で、突発事案ですから仕方ありません。」といえば、まぁ納得するはずなんです。ところがどっこい、概算の積算も済んでないのに短納期の期日を名言しなきゃいけない。論理で説明しようとすると「ウダウダ言ってるヒマがあったらとっととやれ!」となってしまう。これは、論理より情緒が重視されている結果だと思います。
社外秘ですが、日本の某社の記者会見対応マニュアルで、「とりあえず謝れ。謝らないと印象が悪い。ただし、まだ悪者と決まってない時に謝る時は、『世間をお騒がせしてすみません』と謝れ。罪を勝手に認める必要もないが、とりあえず謝らないといけない。」なんて書いてありました。シンドラーエレベータの時に「外資は事件を起こしたのに謝らない」と叩かれていましたが、彼らは論理として合ってるんです。だって、まだ悪者と決まったわけじゃないのに、無い罪を謝る必要は無いんですから。
日本のコンテンツ商品を(著作者に無断で違法に)複製し、翻訳し、配布する人たちがいる。アニメにおいてはファンによる字幕(subtitle)、通称ファンサブと呼ばれる。漫画などの本では翻訳スキャン (scanned translation, scanslation)と言われる。たとえば以下のようなサイトが有名だ。
アニメ | http://www.downloadanime.org/ |
---|---|
ライトノベル | http://www.baka-tsuki.org/ |
ふとしたきっかけから中の人たちと知り合った。だいたい10代後半から20代の青年が多い。国籍は多岐にわたる。意外に多いのが中華系米国人や中華系英国人で、漢字を知っていることのアドバンテージと英語能力を活かしている。アニメの場合、作業はテキスト起こし⇒翻訳⇒字幕作成⇒時間軸同期といった段階を経て行われ、最初の2工程では日本語能力が必須となるが後半はそうでもない。このため日本語をまるで知らない人も作業班に参加している。
法的にははっきりと黒の営為だが、それは認めようとしない。グレーという言い方を好む。北米地域で商業的にリリースが開始されたら翻訳ファイルの公開を止めるなど、一定の「配慮」を見せているのだから悪質ではない、という理屈だ。むしろ海外のotaku marketの拡大に奉仕する公益的な活動だと自己規定している。そこを突っ込むと激しく攻撃的な反発を招く。というか招いた。
10代でこの世界に入り、だいたい25前後で抜けていく。まったく足を洗ってotakuとは何のかかわりもない生活に移行する人もいれば、商業的な翻訳者になったりする人もいる。
彼ら・彼女らと接する上で認識しておくべきだと思った点は以下の通り。
「そんなことしているのは日本だけ」とか「米国ではそんなことしていない」とか日本語で書いてるヤツって馬鹿なの?米国人なの?
【8】「マスクをすると仕事ができません」。新型インフル対策の温度差
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090520/195232/
そもそも専門家でもない人が、
今の状況でマスクをつけることの是非や新型インフルエンザの状況について、
読者に予断を抱かせるような記事を軽率に書いたりするもんじゃない。
> 彼女が在米の通訳の方に相談したところ、「マスクをしていると記者会見の会場に入れてもらえない。外すべきです」と進言されたそうだ。
→これって、 「イスラム圏に行くときは、女性は肌の露出を抑えた服装にし、モスクを見学するときはスカーフをつけるべきです」というアドバイスと同じレベルと思う。
> 日本のほかの雑誌社は出張を止めたらしく、日本人の記者は私だけです。そのため複数人で取材するはずのセッションが全部、単独インタビューになり、通訳も私に専属のようなことになり、なんだか得をした気分でした
いわゆる後爆観音(こうばくかんのん)のなかでも現存する最古のものはパキスタンで粉々になっており、辞書によればシビアな顔面の観音像の背後に、著しくデッサン力に長けた漫画家が模写したような茸子雲が上がっており、急激な燃焼により根元から笠にかけての白~赤~黒煙のグラデが再現されていることからケロシンの発火であると推測される。周辺には飛び散るエンジンパーツ、トランスミッターギア、助手席の手首などを細密に表現したパーツがあり、観音像の煙草を捨てる仕草と相俟って神々しい暑苦しさを醸していたそうだ。
1216年ごろ、日本各地で背中に黒焦げの穴が開いた死体が発見され、捜査によると(麻雀が普及するのは25年後)連続猟奇殺人ではなく、「おのれの精神の背後にある爆薬を用いての崇高な自決」であると結論付けられた。神はこの性質を利用してユニークなゲームを思いついた。
すなわち、複数の人間を背中合わせで放射状に配置し、同時に背爆させる事でさまざまな角度に人間を射出させるというものであった。このゲームタイトルが件のbackshabie(backとbuck《もちろんbuck-tickの》をかけた駄洒落だが米国人には通じない)と名づけられたそれであり、おもにPS3・PS2・地獄などで発売された。
・ゲーム内容
背爆の角度をコントロールして別の人塊にぶつける事で連鎖が狙え、より多くの人数をあれするかで競う。起爆する最初の一人とパドル(1~3個)を操作してパターン豊富なステージをクリアしていく。
各面の連鎖ボーダーをクリアすると豊作・戦乱・飢饉などのボーナスが与えられ、人数がパワーアップする。メモリー消費人数は1ゲームあたり100人~120,000人であり、人口の減少が懸念された。
同じ頃、僕は高校三年生であり、嘘みたいなこの世界に飽き飽きしていた。上空には巨大な体力ゲージ(誰の?)が表示され、人が死ぬと大量のコインになり、i-statusのキーパッドをsukoshi叩いただけで7357hit!とか表示されるし、もううんざりだ。本当のコインはこんなめっきみたいな金色をしていないはずなんだ。桜の花びらのブラウン運動も、トリートコンボと呼ばれる一連のヒット加算システムのせいで大量のヒットマークまみれになって、風情が台無しになっている。苛立ち紛れにパンを投げ捨てると、背後から大きなパワーアップ音が聞こえた。驚いて振り返ると、そこにはもう誰も、世界も学校も彼女も何もかも、僕もいなかった。急速に薄れ行く意識の中で、僕は1Pボタンを押した。
主は1日目、キャラクターセレクトを行えり。マカダムタイプ、弱パン連打系、レーザー強化4。歯医者。
主は2日目、パワーアップカスタマイズを行えり。2次元ブースト、3次元ブースト、地獄ヶ原ブースト、626間ショット、ナイアガラショット、種もみ、エジンバラ刀ショートブリット装備、もみ心地セット、十脚人胸郭、松本城、グッドルッキングフェイス等を揃えり。
主は3日目、爆弾の解除方法を見つけたり。おのれの精神の背後に手を回し、脳の赤いコードを切除することにより、爆弾の機能を損なえり。
主は4日目、太陽を盗めり。枯渇した精神の火薬に変わり、天体が絶対神的依存対象となり、人類は無限のエナジーをエナジャイズされるが世界は暗闇に包まれた。
5日目、この世界を救う伝説の勇者が出現した。暗黒の世界で太陽を心に灯した人類どもは荘厳な惑星的巨体と成り果てたが、その火は実は一つに過ぎなかった。
6日目、無名の力を持つ勇者は全存在の全的な意味を持った名前を持つ神の対となる補完物質であった。双方の力の激突により、その狭間の存在物のもろもろはすり潰され、また新たに産まれた。
7日目、嘆息した神はセーブした。スコアネームに「SEX」と入力し、「産めよ、増えよ、あまねく地は生命に轟き満ちよ」と半ば自棄になって言い放った。その後、現在に至る。
(完)
日本経済新聞 2009.2.11 大機小機
米国を震源とする金融経済危機が急速に世界のあらゆる国々を襲っている。
最初は米国のサブプライムローン証券化商品の値下がりによる金融機関の巨額損失問題として軽く考えていたが、欧米の金融機関の自己資本不足から急激な信用収縮が起こり、金融市場の機能が麻痺して深刻な経済危機へと発展したのである。
米国が膨大な物資を輸入し、貿易赤字を垂れ流して世界経済を引っ張ってきた二十世紀型の成長モデルは見直さざるを得ないであろう。一方、基軸通貨の米国は冷戦構造の崩壊による資本主義経済の爆発的広がりを受けて始まったグローバルな経済成長に対し巨額な経常収支の赤字を通じて成長通貨ドルを世界に供給してきた。
結果的に米国は世界の中央銀行としての役割を果たしてきたわけで、冷戦終了後の旧共産圏の国々やそれに続く発展途上国の経済が順調に離陸し、再び共産主義や全体主義に戻る国がほとんど出なかったことにつながった。そうでなければ、世界中に北朝鮮やキューバのような国が今も多く存在していたかもしれないのである。
もちろん、本来、住宅を買う能力のない人にまで持ち家を買わせるサブプライムローンや、値上がりした住宅を担保に追加貸し出しを行って過剰消費をさせるホームエクイティローンなど、バブルをあおるような金融機関の経営は変わらざるを得ない。当然、米国人のライフスタイルも収入以上に消費する貯蓄率マイナスの生活から、収入の範囲で消費する貯蓄率プラスの生活へと変わるであろう。
そうなると、米国の経常収支の赤字は大きく減少するが、同時に世界経済の成長は大きく減速し、日本や中国をはじめ、対米輸出依存度の大きい国の経済は大きな打撃をうける。世界の総需要はいったん縮小したら、経済危機を克服した後も危機前の水準へすんなり戻るのは難しい。企業経営者も劇的に落ちた需要が元に戻ることを前提に経営する事は出来ない。
米ドル以外に世界通貨としての役割を果たすことのできる通貨が見当たらないなか、米国が節度ある国際収支国になったら一体誰が世界経済の成長のために成長通貨を供給するかと言う深刻な問題も頭に入れておくべきである。
数年たったら猛烈なドル不足時代を迎えてドル高が進んでいるという可能性もあるのである。
(枯山水)
http://anond.hatelabo.jp/20090121155728
(M)我々の試練は新しいのかもしれない。
(A)私たちの挑戦は新しいものかもしれない。
(Y)我々の挑戦は新しいものかもしれない。
(M)それに立ち向かうための道具も、新しいかもしれない。
(A)立ち向かう手段も新しいものかもしれない。
(Y)我々がそれに立ち向かう手段も新しいものかもしれない。
(M)我々が成功するかどうかは、労働と誠実さ、勇気、フェアプレー、忍耐、好奇心、忠誠心や愛国心にかかっている。
(A)だが、成否を左右する価値観は、勤労と誠実さ、勇気と公正さ、寛容と好奇心、忠誠と愛国心、といったものだ。
(Y)しかし、我々の成功は、誠実や勤勉、勇気、公正、寛容、好奇心、忠誠心、愛国心といった価値観にかかっている。
(M)古くから言われていることだ。だが、真実だ。
(A)これらは古くから変わらない。そしてこれらは真理だ。
(Y)これらは、昔から変わらぬ真実である。
(A)私たちの歴史を通じて、これらは前に進む静かな力となってきた。
(Y)これらは、歴史を通じて進歩を遂げるため静かな力となってきた。
(A)必要なのは、こうした真理に立ち返ることだ。
(Y)必要とされるのは、そうした真実に立ち返ることだ。
(M)責任を果たすべき新たな時代だ。
(A)今私たちに求められているのは、新たな責任の時代だ。
(Y)いま我々に求められているのは、新しい責任の時代に入ることだ。
(M)我々米国人一人ひとりが、自分自身や国家や世界に義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、喜んで受け入れることだ。私たちにとって、困難な仕事に全力で立ち向かうことほど、自らの性格を定義し、精神をみたすものはない。
(A)それは、一人ひとりの米国人が、私たち自身や我が国、世界に対する責務があると認識することだ。その責務は嫌々ではなく、むしろ困難な任務にすべてをなげうつことほど心を満たし、私たち米国人を特徴づけるものはないという確信のもとに、喜んで引き受けるべきものだ。
(Y)米国民一人ひとりが自分自身と自国、世界に義務を負うことを認識し、その義務をいやいや引き受けるのではなく喜んで機会をとらえることだ。困難な任務に我々のすべてを与えることこそ、心を満たし、我々の個性を示すのだ。
(M)これが私たちの自信の源泉だ。神が未知の運命を自らの手で形作るよう、我々に求めたものだ。
(A)これが、不確かな行き先をはっきりさせることを神が私たちに求めているという、私たちの自信の源でもある。
(Y)これが我々の自信の源なのだ。神が、我々に定かではない運命を形作るよう命じているのだ。
(M)なぜ男性も女性も子供たちも、どのような人種、宗教の人々も、こうして就任式に集まることができるのか。なぜ約60年前なら地元のレストランで給仕されなかった可能性のある男の息子が、こうして皆さんの前で宣誓式に臨むことができるのか。これこそが、我々の自由、我々の信条の意味なのだ。
(A)これが、私たちの自由と信念の意味だ。なぜあらゆる人種と信仰の男性と女性、子供がこの広大な広場に集い、共に祝えるのか。そしてなぜ、60年足らず前だったら地元のレストランで食事をさせてもらえなかったかもしれない父を持つ男が、(大統領就任の)神聖な宣誓のためにあなたたちの前に立つことができるのか、ということだ。
(Y)これが我々の自由と信条の意味なのだ。なぜ、あらゆる人種や信条の男女、子どもたちが、この立派なモールの至る所で祝典のため集えるのか。そして、なぜ60年足らず前に地元の食堂で食事することを許されなかったかもしれない父親を持つ男が今、最も神聖な宣誓を行うためにあなた方の前に立つことができるのか。
http://anond.hatelabo.jp/20090121152543
(M)イスラム世界との関係では、互いの利益と互いの敬意を基本として共に歩む方法を探す。
(A)イスラム世界に対して、私たちは、共通の利益と相互の尊敬に基づき、新たな道を模索する。
(Y)イスラム世界よ、我々は、相互理解と尊敬に基づき、新しく進む道を模索する。
(M)対立をあおったり、国内の社会問題が生じた責任を西側世界に押しつけようとする指導者たちよ、何を壊すかでなく、何を築けるかで、国民に評価されることを知るべきだ。
(A)紛争の種をまき、自分の社会の問題を西洋のせいにする国々の指導者に対しては、国民は、破壊するものではなく、築き上げるものであなたたちを判断することを知るべきだと言いたい。
(Y)紛争の種をまいたり、自分たちの社会の問題を西洋のせいにしたりする世界各地の指導者よ、国民は、あなた方が何を築けるかで判断するのであって、何を破壊するかで判断するのではないことを知るべきだ。
(M)腐敗、策略、口封じで権力にしがみつく指導者たちは、大きな歴史の過ちを犯していることを知るべきだ。
(A)腐敗と謀略、反対者の抑圧によって権力にしがみついている者たちは、歴史の誤った側にいることに気づくべきだ。
(Y)腐敗や欺き、さらには異議を唱える人を黙らせることで、権力にしがみつく者よ、あなたたちは、歴史の誤った側にいる。
(M)しかし、その握りこぶしをほどくならば、我々も手を差し伸べる。
(A)そして、握りしめたそのこぶしを開くのなら、私たちが手をさしのべることを知るべきだ。
(Y)握ったこぶしを開くなら、我々は手をさしのべよう。
(M)貧しい国々の人々には、我々が一緒に汗を流すことを約束する。農地が豊かになり、きれいな水が流れるようにし、空腹を満たすとともに、飢えた心も満たす。
(A)貧しい国の人々に対しては、農場を豊かにし、清潔な水が流れるようにし、飢えた体と心をいやすためにあなた方とともに働くことを約束する。
(Y)貧しい国の人々よ、我々は誓う。農場に作物が実り、きれいな水が流れ、飢えた体に栄養を与え、乾いた心を満たすため、ともに取り組むことを。
(M)そして我々のように比較的豊かな国々は、国外での苦しみに無関心でいたり、影響を気にとめずに、地球の資源を浪費はできない。
(A)そして、米国同様に比較的豊かな国には、私たちはもはや国外の苦難に無関心でいることは許されないし、また影響を考えずに世界の資源を消費することも許されない、と言わなければならない。
(Y)我々と同じように比較的満たされた国々よ、我々が国境の向こう側の苦悩にもはや無関心でなく、影響を考慮せず世界の資源を消費することもないと言おう。
(M)世界は既に変革しており、我々もそれに合わせて変わらなければならない。
(A)世界が変わったのだから、それに伴って私たちも変わらなければならない。
(Y)世界は変わった。だから、我々も世界と共に変わらなければならない。
(M)我々は進む道を熟慮しながらも、今まさに、遠く離れた砂漠や山々で警戒に当たる勇敢なアメリカ人たちへ謙虚に、そして感謝の念を持ち、思いをはせる。
(A)私たちの目の前に伸びる道を考えるとき、つつましい感謝の気持ちとともに、いまこの瞬間にもはるかな砂漠や山々をパトロールしている勇敢な米軍人たちのことを思い起こす。
(Y)我々の前に広がる道について考える時、今この瞬間にもはるかかなたの砂漠や遠くの山々をパトロールしている勇敢な米国人たちに、心からの感謝をもって思いをはせる。
(M)彼らは今日、我々に教訓を与えてくれる。アーリントン国立墓地に眠る英雄たちと同じように。
(A)アーリントン国立墓地に眠る戦死した英雄たちの、時代を超えたささやきと同じように、彼らには、私たちに語りたいことがあるはずだ
(Y)彼らは、アーリントン(国立墓地)に横たわる亡くなった英雄たちが、時代を超えてささやくように、我々に語りかけてくる。
(M)彼らが自由の守護者だからだけでなく、彼らは奉仕の精神を体現し、自分たち自身よりも偉大なものが存在し、それに意味を見いだす人たちだからこそ、たたえる。
(A)私たちが彼らに敬意を表するのは、彼らが私たちの自由の守護者だからというだけでなく、彼らが奉仕の精神の体現者、つまり自分自身より大切なものに意味を見いだそうとしているからだ。
(Y)我々は彼らを誇りに思う。それは、彼らが我々の自由を守ってくれているからだけではなく、奉仕の精神、つまり、自分自身よりも大きい何かの中に進んで意味を見いだす意思を体現しているからだ。
(M)そして、この歴史的な瞬間に、まさにこの精神を我々がみな共有しなければいけない。
(A)そして今、一つの時代が形作られようとしている今、私たちすべてが抱かなければならないのがこの精神だ。
(Y)これこそが時代を決するこの時に、我々すべてが持たねばならない精神だ。
(M)政府の能力や義務は、究極的には米国民の信念と決意が決定する。
(A)なぜなら、政府はできること、しなければならないことをするにせよ、この国が依存するのは、究極的には米国人の信頼と決意であるからだ。
(Y)政府はやれること、やらなければならないことをやるが、詰まるところ、わが国がよって立つのは国民の信念と決意である。
(M)それは、堤防が決壊した時に見知らぬ人をも招き入れる親切や、友人が仕事を失うことになるよりも、自分の労働時間を削ってでも仕事を分け合おうという労働者たちの無私無欲のおかげで、最も暗い時を切り抜けることができる。
(A)最も難しい局面を乗り切るのは、堤防が決壊した時に見知らぬ人を招き入れる親切心であり、友人が仕事を失うのを傍観するよりは自分の就業時間を削減する労働者の無私の心だ。
(Y)堤防が決壊した時、見知らぬ人をも助ける親切心であり、暗黒の時に友人が職を失うのを傍観するより、自らの労働時間を削る無私の心である。
(M)煙に満ちた階段を駆け上がる消防士の勇気や、子どもを育てる親たちの意志が、最終的に我々の運命を決定付ける。
原文(読売より)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081107-5171446/news/20090121-OYT1T00080.htm
毎日訳(以下M)
http://mainichi.jp/select/world/obama/speech/news/20090121k0000m030175000c.html
朝日訳(以下A)
http://www.asahi.com/international/update/0121/TKY200901210035.html
読売訳(以下Y)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090121-OYT1T00132.htm?from=navr
(M)市民の皆さん
(A)市民のみなさん。
(Y)市民の皆さん。
(M)私は今日、厳粛な思いで任務を前にし、皆さんの信頼に感謝し、我々の祖先が払った犠牲を心にとめて、この場に立っている。
(A)きょう私は、私たちの前にある職務に謙虚な心を持ち、あなた方から与えられた信頼に感謝し、先祖が払ってきた犠牲に心を留めながら、ここに立っている。
(Y)私は今日、我々の前にある職務に対して厳粛な気持ちを抱き、あなた方から与えられた信頼に感謝し、我々の祖先が支払った犠牲を心に留めながら、ここに立っている。
(M)ブッシュ大統領が我が国に果たした貢献と、政権移行期間に示してくれた寛容さと協力に感謝する。
(A)ブッシュ大統領の我が国に対する貢献と、政権移行期に見せた寛大さと協力に感謝したい。
(Y)ブッシュ大統領の我が国への奉仕、並びに大統領がこの政権移行期間に示した寛容さと協力に感謝する。
(M)これまで、44人の米国人が大統領としての宣誓を行った。
(A)これで(私を含め)44人の米国人が大統領の宣誓をしたことになる。
(M)その言葉は、繁栄の波と平和の安定の時期に語られることもあった
(A)宣誓は、繁栄の高まりや平和な時にも行われてきた。
(Y)宣誓は、繁栄の高まりのときや、平和で静かなときに行われたこともあった。
(M)が、暗雲がたれ込め、嵐が吹きすさぶただ中で行われた宣誓もあった。
(A)だが、多くは、雲が集まり、嵐が吹き荒れる中で行われた。
(Y)しかし、しばしば、宣誓は、暗雲が垂れこめるときや荒れ狂う嵐のときに行われた。
(M)こうした試練の時に米国が前進を続けられたのは、政府高官の技量と展望だけでなく、「我ら(合衆国の)人民」が、先達の理想と、建国の文書に忠実でありつづけたためでもある。
(A) そのような時に米国がやってこれたのは、指導者の技量や洞察力だけによってではなく、「我ら合衆国の人民」が先人の理想に誠実で、(独立宣言など)建国の文書に忠実だったからだ。
(Y)こうした時、米国は、指導者たちの技量や理念だけに頼ることなく、我々人民が祖先の理想に忠実で、建国の文言に正直であることによって、乗り切ってきた。
(M)それが我々の伝統だった。
(A)これまではそうだった。
(Y)ずっとそうやってきた。
(M)我々の世代にとっても、そうありつづける。
(A)そして、この世代の米国人もそうあらねばならない。
(Y)この世代の米国人も同様にしなければならない。
http://news.google.co.jp/nwshp?hl=ja&tab=wn&ncl=1268942087&topic=h
http://mainichi.jp/select/world/news/20090121ddm001030119000c.html
市民の皆さん
私は今日、厳粛な思いで任務を前にし、皆さんの信頼に感謝し、我々の祖先が払った犠牲を心にとめて、この場に立っている。ブッシュ大統領が我が国に果たした貢献と、政権移行期間に示してくれた寛容さと協力に感謝する。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090121-OYT1T00132.htm?from=navr
◆危機への決意◆
市民の皆さん。私は今日、我々の前にある職務に対して厳粛な気持ちを抱き、あなた方から与えられた信頼に感謝し、我々の祖先が支払った犠牲を心に留めながら、ここに立っている。私は、ブッシュ大統領の我が国への奉仕、並びに大統領がこの政権移行期間に示した寛容さと協力に感謝する。
http://www.asahi.com/international/update/0121/TKY200901210035.html
市民のみなさん。
きょう私は、私たちの前にある職務に謙虚な心を持ち、あなた方から与えられた信頼に感謝し、先祖が払ってきた犠牲に心を留めながら、ここに立っている。ブッシュ大統領の我が国に対する貢献と、政権移行期に見せた寛大さと協力に感謝したい。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090121/amr0901210254003-n1.htm
「われわれは危機のさなかにある。米国は、暴力と憎悪の根深いネットワークに対する戦争を遂行中だ。また、一部の者の欲望と無責任さの結果であると同時に、われわれ全体が厳しい決断を下し、国家を新たな時代に備えることに失敗したことにより、経済は激しく弱化している。さらには、米国も衰退は不可避であり、次の世代は視点を下げねばならないという、自信喪失もみられる。
http://www.nikkei.co.jp/senkyo/us2008/news/20090120e3k2001720.html
私は今、直面する使命を謙虚に受け止める。あなたがたにもらった信頼に感謝する。先祖が払った犠牲を忘れない。ブッシュ大統領の国への奉仕と、政権移行期に示してくれた寛大で協力的な姿勢に感謝する。
http://www.nikkei.co.jp/senkyo/us2008/news/20090121u0c1l000_21.html
My fellow citizens:
I stand here today humbled by the task before us, grateful for the trust you have bestowed, mindful of the sacrifices borne by our ancestors. I thank President Bush for his service to our nation, as well as the generosity and cooperation he has shown throughout this transition.
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009012001000970_Detail.html
一、44人の米国人が大統領就任の誓いを立ててきた。その誓いは繁栄の高波や平和の静かななぎのときに語られることもあったが、多くは暗雲と嵐の中で行われてきた。米国は、高位の者たちの技量によってではなく、祖先の理想と建国の文書に忠実だったから存続してきたのだ。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20090121-452130.html
一、44人の米国人が大統領就任の誓いを立ててきた。その誓いは繁栄の高波や平和の静かな水面に語られることもあったが、多くは暗雲と嵐の中で行われてきた。米国は、政府高官たちの技量によってではなく、祖先の理想と建国の文書に忠実だったから存続してきたのだ。
最初、文章で読んだんだよ。ちょっと参ったなと思ったのは、この部分は単に敗者としての決まり文句でなくて、初めて肌の黒い大統領を生んだ米国民にたいしてのloveを表明しているわけでしょう。そういうことを全部踏まえてるから、ただの決まり文句の枠に収まり切らないものがあると思った。とくに"or Sen. Obama"が本音だろう、えらい爺さんだなあと。ほんの4カ月前、アメリカの女の子にオバマは大統領になれると思う?って聞いたら、即答で無理だって返ってきた。予備選挙が長すぎて本選挙が準備不足気味だったのもあるけど、やっぱり肌が黒いのが問題だと(弁護士の米国人はあっさり、なれるノープロブレムって返答した。どっちもニューヨーカーで民主党支持)。そういう深刻な背景があるから。
で、ビデオで見た。想像したのと全然違ったw。ブーイングの嵐とはいわないにしても、聴衆がかなりひいてしまった雰囲気の中で"whether they supported me or Sen. Obama" を繰り返してるんだな。ここで共和党の一匹狼マケイン爺さんは、やっぱり一匹狼に戻っちゃった感じで、一人オバマ側に向かって訴えてる感じがした。むなしいな。
まあ、そういうところ。