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はてなキーワード: 日本的とは

2023-05-11

本当にコロナ話題無くなったな

俺が望んだ世界なので俺は嬉しいけど、311放射能の時と同じっつーか、本当に解明も発表もせず臭い物に蓋をして自然消滅だな。良く判らんワクチン打っただけじゃん。カワイソー。

またどうせ数年したら新ウイルスマスクだのワクチンだの同じ事繰り返すんだろうけど、次そうなったらもう俺は従わないから。ノーマスクニュースに出たらヨロシク

 

>dd369 いかにも日本的だなあ。重要な事も雰囲気で決まって誰も責任取らない。それで先の戦争に負けた。

2023-05-07

郊外ターミナル駅の駅チカで昼から飲めるそこそこ大箱の店は最高だ。

連休が終わる。

といっても連休らしいことは殆どしなかったのだが、唯一にして最高の体験として、立川居酒屋「玉河」行った。

着いたのは16時くらいだったのに、もうしっかり混んでいる。ひとり客のおっさんもたくさんいる。ひとりのおっさんであるおれもおっさんの並ぶカウンター席に通される。文庫本を読むおっさんと、すてきな老人カップルに挟まれメニューにらむ。絞られた日本酒セレクトが素晴らしい。

いい気分になって、序盤から日本酒カツ煮と麻婆茄子を頼んでしまう。めちゃくちゃだ。

しかしこのカツ煮がすごかった。何これすごいうまい。忘れらんない。

麻婆茄子は意外と普通。その塩梅もおれにはちょうどよい具合だった。明日も行きたい。


一気にお気に入りトップテン上り詰めた玉河だったが、同じくトップテン入りしている所沢の「百味」とよく似ている気がした。

郊外ターミナル駅の駅近で、長らく生活者を支えてきた、そこそこ大箱の店。だから客も店員世代交代成功していて活気がある。

おそらく地元の酒屋とのつながりも深いから、飲ませる酒にこだわりがある。一方で食堂としての機能もあって定食も出す。だから座席バリエーションが広い。

カウンターテーブル、靴の脱げる堀り座敷席なんかもある。

そのあたりは江古田にあった「お志ど里」なんかも似ている。ただ江古田学生街で、労働者はあまりいない。だから酒場担い手まで受け継がれることはなかったんかなと思う。


一方で最近注目しているのは、大久保上野といったアジア系労働者が多い街に芽生えた「ネオ酒場」とも呼ぶべき個人店だ。

アジア系店員日本的なザ・大衆酒場を受け継いだスタイルで、とにかく安くて旨い。そのうえ中華タイ料理といった彼らの得意料理アクセントとして加えている。

客層もバラエティに富んでいて、当初はその得体の知れなさを敬遠する向きがあったが、サービスの質自体が圧倒的に高いから、今後はどんどん主流になっていくだろう。

これと逆行するのが、いま往年の姿と変わりつつある赤羽立石中心街

東京酒場は大変革の時を迎えていると思う。

2023-05-04

転職ステマ増えてきたな

転職をすれば給料が増えます

・失敗をしても転職し直せば良いんです

・元の鞘に収まっても挑戦した経験無駄になりません

転職メリットしかいかガンガンしましょう

こういった言葉しか乗ってない体験記はステマですよ。

転職なんてそんな上手く行くもんじゃない。

労働基準法採用してない会社がある業界は、他のところも労働基準法採用してないことが多いよ。

ライバルを蹴落とすためのチャンスが有るのにその引き金を引かないのは、お互いが紳士協定によって牽制しあっているかだってのは明白でしょ。

他業種への転職は見かけ以上のリスクコストがかかる。

経験者歓迎なんてアルバイトだけで、この身分制社会で一度アルバイトレベルまで落ちたら再度這い上がるのは簡単じゃない。

スキルを磨いていれば大丈夫と思っていても、そのスキル証明する手段なんてそうそうあるもんじゃない。

コーダーみたいな単純労働者ならともかく、管理的な業務においては職歴けが身分証明するけど、その職歴通用するのは自分会社の中だったりするもんだよ。

そもそもスキル自体自分会社に特化して進化しているだけで、外の世界じゃ全然役に立たないこともある。

どこ行っても共通してるスキルを育ててきているって自信は何をもって証明できる?

もしも客観的証明する手段が一つも思いつかないなら転職なんてするもんじゃない。

そして、多くの人はそれを持ってないよ。

特に日本的メンバーシップ雇用の中に長く居た人種ほどね。

最初の数年ぐらいはどこの会社でも使える基礎的ビジネススキルが伸びていくけど、その後は今いる会社の中でしか通用しないスキル、それどころかスキルでさえない慣れや人脈といったモノだけしか伸びてないことも考えた方がいい。

2,3年おきに転職してる人は逆に万能なスキルだけしか使ってなくて特化した武器が一つも育ってない可能性を考慮した方がいい。

何でも出来るは何にも出来ないって壁は35を超えたぐらいで突然叩きつけられるよ。

もちろん管理職としての経験なんかが急に求められることもある。

転職ばっかコロコロしてると作業者としての経験はあっても管理職としての経験が欠けてたりする。

たとえ与えられる予定の役職作業者でも、管理職としての経験から来るフォロワーシップが求められることだって多いんだよ。

転職簡単じゃないよ。

一社にずっといるのも簡単じゃないけどね。

安易に「転職最高です!転職しない奴は馬鹿」みたいに言ってる記事は読まない方がいい。

転職するべきかどうかの判断重要からね。

そして、転職エージェントはすぐに「とりあえず別の会社にぶっこんじまえばこっちのものだ」って考えてくるよ。

あいつら口先じゃ客のことを考えて不幸になりそうな縁談は拒否っていますと言ってるけど、実際にはよっぽどヤバイ奴以外は適当に転がしときゃ良いと思ってるから

無数にいる商業動物の一匹ずつをどこまで丁寧に管理するかはその人次第ってことだ。

ちゃんと考えてくれる人に当たったらいいけど、大抵の場合は直近半年の間上手く言ってる感が出せるならどうでもいいと雑に転職させに行くから

転職引っ越しと同じで慣れてこないと難しい所あるけど、引っ越しみたいに「金を払い直せば案外簡単にやり直せる」ってもんじゃないのは意識したが方良い。

いい話しかしない転職話はステマだよ。

騙されてそうなやつ多くて不安なっちゃうな

2023-04-24

anond:20230424204352

スペイン語圏友達も「Japón desconocido(まだ見ぬ日本、知られていない日本的な)」という日本の闇の部分について面白おかしく真面目に語るチャンネルをよく見てるらしい。

日本すごい!→いやこんな闇もある。日本よりラテンアメリカの方が上だわ→いやさすがに日本の方が上だろ→日本すごい!→いや…とループしてるらしい。

2023-04-22

今後はトイレを一本化するでしょう。

ジェンダーレストイレとか言うと燃えるけど、3種類以上のトイレ設置する余裕がないってなったらどうするか。

全部まとめて共用トイレにすればいい。オールジェンダーレストイレだけど共用トイレなら日本的だね。

実態歌舞伎町タワーの小便器も一緒の入り口にするだけなんだけど。

すべてのジェンダー安心して利用いただけるよう監視カメラを多数設置しています。とか性別以上に監視カメラで防犯アピールしよう。

今まで必要だった壁の分だけ面積が節約できて施設側にも優しいね

2023-04-18

散歩コースとしてのコストコ発見したこと

散歩コースとしてたまにコストコに行くのが好きだ。

散歩ときは本が一冊ぐらい入る手提げ袋を持っていくが、コストコに入るときカードをかざすと(外国人)店員さんからいつも「カート要らないの?」みたいな反応される。

コストコを出るときにも(外国人)店員によるチェックがあるが、小さな手提げ袋にコストコ商品が入らないことはほぼ明らかであり、いつもはほぼノーチェックだった。チェックは不必要から、外へgogo!みたいな感じのときも多い。だが、今日は珍しく日本中年女性の方がチェック係だったようで、口頭ではあったが商品を持ち出していないかを尋ねられ確認したそうな仕草を示された(でも結局立ち止まることは無かった)。

n=10~20のうちの1回とはいえ、少し違和感あった。今後も同じようなことが何回かあったら、明らかに無駄なことでも自分仕事と言われたらそれだけをひたすら遂行する、みたいな日本職業倫理弊害みたいなものが言えるのかなと思う。それは、(店舗雰囲気などの)全体最適を考えようとする姿勢の欠如でもあるし、それは「明らか」ではないみたいな議論リソースを使われる可能性もあるし、生産性の低さにもつながるのだろう。そのときに、こういう人は外国コストコで働く機会があってもそんな感じなのか、ということは知りたくなると思う。

話は変わるが、外食チェーン食事していると、お店が暇になると高確率掃除がはじまる。店舗キレイに保つの大事だと思うし、クソ真面目に業務遂行するのも良いが、掃除中に食事をするのは必ずしも好きではないので、暇ならば店員同士で雑談でもしてくれればよいのにと思う。隣のテーブル誰も座っていないのに1時間に何回拭くんだろう、そしてそのアルコール消毒スプレーを噴射すると自分が食べる予定の食事に入ってきた気もする、それもサービスなのかな?、みたいな。

2023-04-17

堀井さん・こういちさん・鳥山さんという三大偉人

この三大傑物が同じ作品をつくってしか成功させたという歴史的偉業よな

ストーリーじたいは大学童話専攻である堀井さんの人格がよくでている暖かい日本的人間味のある物語だし、

それにバロック的なこういち氏の名曲が重なり、

鳥山さんのコミカルモンスターキャラがすべてを調和させている。

かみげーだよこれもう。

2023-04-13

anond:20230413123843

シンプルな食の美しさに気付かせてくれる。

豪華だったり、種類が多かったり、高かったりする飯もいいけど、これ以上なく削り落とされた食に日本的ミニマリズム美学を見出せる。

2023-03-23

コメの国、日本的で良いと思うけど、実際はべつの機密的なものも入ってるんでしょうな

SNSでは、うまい棒の箱に注目した人たちが「ゼレンスキー大統領の好物?」「中身は何なんだろう…」などとさまざまな考察を巡らせている。

だが、政府関係者への取材によれば、箱の中身は、首相地元広島県宮島で作られた50センチ大の「しゃもじ」だという。しかも、ゼレンスキー氏宛てに「必勝」の文字と「岸田文雄」の署名入り。しゃもじは「敵を召し(飯)取る」との意味で、験担ぎにも使われている。首相ロシア相手勝利できるよう、ゼレンスキー氏にエールを送ったようだ。

MLBMVPの大谷と、MLB有数の投手になったダルビッシュMLB1軍スタメンヌーバーがいる今回のチームの空気は一番見ていて面白かった

イチロー時代侍ジャパンも良かったけど、今回は日本的な閉塞感のまったくない未来に満ちた感じだった。

2023-03-12

就職氷河期サバイバーとしてのひろゆき

ひろゆき論(https://websekai.iwanami.co.jp/posts/7067)を読んで、ひろゆき根底にあるものがなんとなく分かった気がする。そして、リベラル派に対する冷笑的な態度の理由も。

就職氷河期世代は、1990年代後半から2000年代前半にかけてのバブル崩壊後に就職した世代を指す。日本社会において若年層が深刻な雇用不安に直面した世代だ。このような世代が生まれた背景には、バブル崩壊による経済の停滞や、企業正社員採用を減らし、非正規雇用を拡大したことが影響している。いわば日本的システムを維持するために若年層が切り捨てられた世代だ。

就職氷河期世代にとってリベラル派は何の役にも立たなかった。氷河期世代は長期にわたって雇用不安低賃金非正規雇用などの問題に苦しんでいた。しかし、リベラル派の寄り添う「福祉国家論の立場」も「アイデンティティポリティクス立場」も自分たちを救うものではなかった。彼らにとって、必要だったのは、より実用的な解決策だった。

日本社会によって切り捨てられた世代にとって「プログラミング思考」は処世術だった。「オワコン」の日本をどうやってハックし、ショートカットできるのか。インターネットを中心としたIT業界は、既得権益層のいない能力次第で成功できる業界であり、就職氷河期世代にとって救いとなっていた。

ひろゆき世代体験は、同時に「失われた30年」を現在進行形体験している彼の支持者にとっての処世術にもなっている。「オワコン日本自分たちを救ってくれる存在ではない「情報強者」となって、「集団としての権利よりも個人としての利益を得るために立ち上がるほうが、やる気も出るし、現実的だ」。

著者の結びにある「プログラミング思考を追い求めていけば、いわゆるシステム思考に行き着くはず」という主張については良く分からないものの、ひろゆき支持者が「自己社会の複雑さに目が向けら」れていないという主張については首肯できる。

しかし、この現代社会では、自己社会の複雑さに目を背け冷笑することしかできないというのも、事実なのだろう。

2023-03-11

anond:20230311004452

さっさと通報して良い!

が、浸透するのが理想じゃないかね。

当事者であろうが第三者(目撃者)であろうが、交通事故レベルで、ともかく通報しましょう!な風潮にもってこうとするのが、現実的対処ではなかろうか。


そりゃあ中には面倒がるKもいる。っていうか面倒がるKしか居ないかもしらんけど。

建前上Kは、ぜひ通報してくださいって言わざるを得ない案件なんだわ痴漢

解決しなくても、積み上げていく事で地道に異常者を減らしていきましょう、が日本的アプローチかと思う。


益田被害者で、そこを疑う気も何もないし、被害者は労られて然るべき世の中であって欲しいんだけど。

その上で、どうして見ず知らずの第三者が必ず助けてくれると思うのか不思議

一昔前ならともかく、このご時世で。

痴漢なんてするような異常者に立ち向かうには男性でもリスクを考えるのが先になるの、しゃーねーと思う。

一握りのマッチョが居れば幸運、程度じゃないのかな。

そんで一部の異常者(痴漢)に遭遇したのが不運。

から交通事故を見たら通報するのと同じノリで通報できる風潮になるといいよね。

2023-03-10

anond:20230309154406

あとカナダ日本はめちゃくちゃ似てるよ

これカナダ育ちの日本人の同僚からも聞いた。

日本カナダと同じで気配りと譲り合いの国で僕には合う」という肯定的意味だったが。

ということは、カナダ日本的な同調圧力とか空気読みの強制などがあって、日本のそういうのが嫌で海外移住したい人には向かない国なのかなあ。

その人は、子供の時に親とともにカナダ移住大学までの教育を全部カナダで受けたという日本国籍持ちなんだけど、

日本に来るまではアメリカで働いていて、アメリカは明らかにカナダと違って合わなかったが、日本は気に入ったそうだ。

2023-03-05

凍結騒ぎでお手紙拒否しなければならないほど送られているTwitterくん、ふとNHKTwitterJPのオフィスが紹介された時、あまり陽キャぶりだったことを思い出した

アルファツイッタラーからしたらめちゃくちゃな運営なくせしてアレだったので、今回のことでさぞこりたろうと思ったが、よくよく考えたら陽キャが社内にたまたまいた陰キャ手紙クレームも全部押し付けてそうと思った瞬間めっちゃ辛くなった

妄想の域とはいえまり日本的カーストステレオタイプの定着ぶりに涙ちょちょぎれそうですわ

2023-02-10

ソフトウェアエンジニア略称が欲しい

エンジニアを名乗ると大多数を占めるソフトウェア以外のエンジニアから罵詈雑言を浴びせられるので自分職業を名乗る時はソフトウェアエンジニア呼称しているんだがいかんせん長い。

特に文字にした時に間延びしてしまう。

SEと略すと日本ではシステムエンジニアで上流下流という枠組みの上流担当意味してしまうし、かといってプログラマーだとやっている仕事に比べて指し示す範囲が狭すぎるのでそれも正確ではない。

ソフエンみたいな日本的な略称も今更ダサい

個人的にはシステムエンジニアという呼称が滅びてSEソフトウェアエンジニアを表すようになってほしい。

大体システムって本来コンピューターシステムだけじゃないんだからコンピューターシステムエンジニア、略してCSEとでも名乗っておけと思う。

まぁとにかくソフトウェアエンジニアを名乗るときのもう少しわかりやす呼び名が欲しい。

2023-02-08

anond:20230208120506

自分だったら元気なうちにやりたいことやって、死期を自分で決めて苦しむ姿を周りにみせずに安楽死したい。

統一教会支配日本的に、この制度ができると困るのだろうか?

2023-02-06

anond:20230206204339

なおbitchとはクソ女という意味であり

日本的カタカナ語で言うところのビッチはwhoreです

共産党民主主義理解について考えた。

日本共産党民主主義的な変革を通じて、ゆくゆくは社会主義を目指している政党だというのは知っていた。

ソ連中国方向性に異を唱え、社会主義の前に、まずは民主主義確立を目指すという意味では、共産党憲法擁護者であったし、自由議会制民主主義擁護者としてふるまっていると思っていた。

そういうことを知っていたつもりだったけれども、このたび、異論を許さない態度で党首公選制を訴えた党員を除名処分にするニュースはあまりにも自由民主主義の考え方と乖離する、という違和感が強い。もちろん、50年代60年代に、ブントからさまざまな新左翼党派が生まれた経緯を反省すると、党の結束重視、分派につながる動きへの警戒は理解できるものの、なんとなく民主主義擁護している風の皮をかぶりながら、やっぱり統制好きな人たちなのか?という印象はぬぐえない。


そこで日本共産党綱領民主主義というキーワードがどういう文脈で使われているかを改めて読み直してみた。

まとめると、以下の特徴が読み取れた。

民主主義的な変革(革命)は専制政治覇権主義との闘いであ

・変革(革命)の担い手労働者、勤労市民、農漁民中小企業家、知識人女性青年学生からなる統一戦線である

民主主義が達成されたのちは社会主義を目指す


民主主義設計された所与のプラットフォームというより、【変革】により戦った【主体】が勝ち取る動的な運動認識されている。その主体定義されリスト化されており、その【統一】には社会構成員全員が含まれているわけではない、というのも注目に値する。はっきり書いてないが打倒されるべき悪しき存在匂いがぷんぷんする。昔よりマイルドになったとはいえ人民が戦って勝ち取るぞ的な歴史観がすごい。

綱領最後に、現在日本社会必要とする民主的改革の主要な内容として、国の独立安全保障外交の分野から憲法民主主義の分野、そして経済的民主主義の分野で目指すべき方向性を示している。

この中には安保破棄といったおなじみのものからジェンダー平等など最近になって共産党自身認識を改めたものも含まれている。

経済的民主主義の分野においては、労働規制食糧安保などが強調されているが、自由主義経済擁護はやはり、というか、やっぱり記載がなかった。

憲法民主主義の分野の記載で、もうひとつ特徴的だと思ったのは、民主政にとって、ある重要メカニズムが全く記載されていないことだった。

それは言論表現の自由記載だ。

ははあ、と腑に落ちたところがあった。なぜ民主政にとって、もっと重要概念が抜け落ちてしまうのか。

共産党の考え方では、民主主義は、戦いと表現されることから象徴されるように、そもそも主体的に、イデオロギー進歩として達成されるべきもの認識されており、しかもそれは社会主義革命に至る途上の段階とされる。

民主主義革命に向かう運動理解され、この革命担い手主体」がキーワードになるんだな、と改めて気が付かされた。運動主体が【統一】されるべきである、という共産党員の自画像が、今回の件で、党外発言攻撃とまで罵る背景にあるように思えた。

というのは、いわゆる自由主義社会においては、「主体」について全く異なる理解をしている。多様な主体のもとで、社会が進展するという考え方のほうが支配的だからだ。

広い意味でのリベラリズムでは、リバタリアニズムレッセフェールなど完全放任まで幅があるものの、経済社会進歩は、特定イデオロギーによって達成されるのではなく、優れたもの自然選択されるという淘汰圧客観的社会ダイナミズムとして理解されている。

表現の自由についていえば、特定イデオロギーの正しさは、歴史自然に結果を出すものであって、教会政府が真理として押し付けものではない、というのがヨーロッパでもアメリカ政治体制でも共通の前提となっている。

そのような認識の下では、多数の目から一見すると正しくない言論や行い、考え方についても、その考えが社会存在することを排除しないのが美徳となる。

差別的言論しかりであり、正しくないと思えるもの一定程度、社会蔓延するのを認容する、というのは、長い目でみて、社会進歩するための副産物と考える。

したがって、雑にまとめれば、自由主義社会制度設計では、ブルジョアプロレタリアートといったイデオロギー的な主体覚醒必要とされないし、イデオロギー的な主体覚醒人民の団結を呼びかけるような政治体制は、資本主義的な搾取構造以上に、暴力装置である、というのがリベラルからみた共産主義問題点といったところだろう。自由主義では、イデオロギー的に多様であっても、そして無自覚であっても成立し、発展しうる社会設計を構想しているのに対し、共産主義では、変革の主体が強く意識され、その主体統一戦線)されることが変革のキーだと考えられている。

翻って、共産党綱領を拾い読みすると、文脈としては

民主という言葉が登場するたびに、それは専制によって奪われてきた歴史であり、覇権主義との闘いであり、それに抗い変革を進める担い手が強調される。

そして、ひとたび担い手に注目するやいなや、担い手気づきというか覚醒が求められる。革命は待ってても自然には起こらないということだ。

これは共産主義独特の進歩史観だ。ここに、担い手教育し、同じ価値観イデオロギーを共有させようとする契機がある。

これは、党首公選制を唱えた者を破門する、という最近みられた動きと表裏一体ということになる。

綱領言論自由記載が一行も存在しないのも納得である言論自由もつ社会ダイナミズム理解しつつ、イデオロギーを啓もうすることは自己矛盾だ。

というわけで、社会の変革にとって、イデオロギー共鳴する主体醸成を重視するか、

それとも自由ダイナミズムを重視するか、ここに分かれ道がある、というありきたりな結論に至ってしまったな。

政治体制言論自由進歩史観プレイヤー
自由主義どちらかというと放置蓋然的客観的多様性重視
共産主義どちらかというと統制的必然的主体一体性重視

みたいなイメージになった。


しかし、共産党の皆さんに是非、戦後世界歴史をもう一度振り返ってもらいたいと思うのは、

例えば、黒人差別撤廃をめぐるダイナミズム

言論表現の自由がもたらす社会不協和音暴力という副産物をある程度社会が許容できたからこそ、社会運動が大きく広がった。

この運動はもちろん差別と闘う社会変革の主体抜きには語ることはできないが、過激言論民主主義副産物とする社会プラットフォームがあることによって、運動価値昇華された。

暴力性という点では労働権の暴力性(争議権)も社会改革の進展のかぎだ。今では自明性に埋没して疑いもしない労働者という言葉、実は【労働者概念】とその暴力性は、革命概念と地続きり、出自はもちろん自由主義ではありえない。

異なる出自もつつの権利争議権言論自由は、社会変革のダイナミズムに伴う暴力という意味では実は共通項だ。

他者危害原則が基本の社会において、なぜ規範からの逸脱という暴力、そして異端存在を、広く多様性という価値を認めて、一定程度、許容する仕組みを自由主義社会は構想しているのだろうか?同一コミュニティに閉じている限りは進歩進化もない、という、それはやはり、進化プロセスに対する直感が働いているといわざるを得ないだろう。

争議権というのは、学校が停止したり電車全面的に止めたりと経済に甚大な被害を与える超暴力的な行為を時に伴うが、そのような痛みを社会が許容することによって社会改善することがある。自由主義社会はこうした社会変革に伴う暴力一定コントロールに置いたうえで社会進歩を進めてきたといえる。

ちょっと余談になるが、日本での社会権の受容はGHQ改革に始まって、やや独特の経緯をたどって欧米とは異なる展開となった。

敗戦直後、それまでの動員される勤労者から主体的な労働者へ突然、主体の変換が起きた。その結果としての、労働者階級の過剰な希望、そして暴力に伴う社会的な混乱は、失望社会秩序維持へのさらなる圧力を生み、やがて国労新左翼けが残った。そして秩序を乱す奴イコールテロリスト、という空気蔓延した。

日本国労新左翼と一緒になって調子に乗りすぎた結果、争議権は骨抜きになった。日本では社会秩序と暴力が明確に対立概念となり、争議はなれ合いとなり、労使協調という言葉象徴されるように、労使間の秩序模索にすぎなくなった。ただ一方、ヨーロッパではそんなことはなく、社会権の潜在的なラディカリズムが広く受け入れられている。病院だろうが航空機だろうが、誰が困って死のうがストが決行される暴力性が顕在なのだ。なんなら革命政府転覆させるぜくらいの勢いで。

ともあれ、自由主義社会社会主義的な発想でラディカルな主体の考え方を一部取り込んでいる、という動きは、自由主義VS社会主義と単純に括ることができないことを示している。

絵画トマト投げみたいな環境急進主義しかり。ヨーロッパになぜあれほどラディカリズムがパフォーマンスを繰り広げられる余地があるかというと、そもそも自由主義社会社会変革の萌芽を言論統制などによって政府の力で摘まない社会設計になっているからだ。彼らはヨーロッパニュース上ではResistantと表現されてもテロリスト表現されることは少ない。それは「労働者」という主体を仮構したうえでの争議権の意義とパラレルなのだ

なんなら、「LGBTしかり、なのだ共産党は実は、長い間、同性愛者を差別してきた歴史がある。かつては「労働者」という概念が主役で争議権という武器社会変革上、最重要な部分だったので性的マイノリティに考えが及ばない時代だった。LBGTというイデオロギー的な主体の意義に気が付き、公式に考えを修正したのはつい3年前の2020年のことだという。

https://www.sankei.com/article/20210706-L4MJ2RSGZFLHJLGW2LWKXILBGI/

LGBT存在に気が付き、こうした修正可能になるのは、自由主義社会が、ラディカリズムも含めて、多様な言論放置できる社会からだ。そのくせ日本共産党LGBTをあたか自分たち応援団かのように仲間に入れようとするのは、労働運動が退潮し、運動屋台骨が骨粗しょう症のようになってしまった日本文脈を思い起こすと、図々しいという気もする。皮肉なことにこの記事執筆した元板橋区議の男性も、党本部から除名処分を受けている。

結局のところ、共産主義においては、社会変革のための主体を重視し、その統一をもとめるがゆえに、主体のもの議論決定論的なものになってしまい、議論されにくい。

その結果、主体自身の変革は阻害される、というジレンマというか自己矛盾はらんでいるといえるだろう。社会を変革したがるくせにね。これはある意味自らの正義の禍々しさに苦悩するヒロイズムジレンマだ。自由主義社会ダークヒーロードラマ映画プロット西部劇の昔から最近ではジョーカーに至るまで一定需要があるのは変革の萌芽は必ずしも正義によって見出されるものではないという世界観の違いに由来する。

でも、自由主義社会にいる日本共産党としても社会の変化にも気が付かざるを得ない。

その過程で、弱体化した【労働者】を補完するべく、新興の主体、LBGTグループ統一戦線の一員として、ちゃっかりと追加したりする、ということが起こったりするわけだ。

変革主体の変遷は、共産党自画像の変遷でもある。

であれば、社会主義革命を目指す共産党においても、内なるノイズをある程度、コントロールしつつ許容し、社会変革への考え方をより確実にする、という方向性もありうるんじゃないだろうか。その結果、やっぱ内ゲバコントロールできなくなって、この調子じゃ人を教育して主体構成を前提とした社会主義化って無理じゃね?となって解散するならそれもよしなんだよ。


今回の除名騒動を受けて、党内で議論すべきことは党内で、というのが統治の基本、という主張が共産党から強調されているようだ。

一見正論だが、しかし、俺はちょっと違うと思う。それは、つまり寄り合い】だ。

なぜなら、そのようなガバナンスの考えこそが組織の硬直化を招来し、日本労働運動が労使間の秩序模索堕落した一因であるし、日本組織風土に風穴があかない最も大きな要因だからだ。寄り合いといえば、かつて日本農村漁村調査した宮本常一は、寄り合いによる時間をかけた合議の意思決定を観察し、他者の信頼醸成のプロセス共同体のしきたりにない、外部社会の新しい事柄の受容のキーとなっていることを見抜いた。宮本はまた、共同体を飛び出し、放浪の旅を経て戻ってくるようなアウトロー存在を外部の知識をもたらす【世間師】として共同体が受け入れる様子も描写している。寄り合い的なコミュニケーションにおいても、異物を内部化するプロセスはあるということだ。

民主主義という視点に戻ると、言論価値、そして、争議という変革の手法組織どころか社会迷惑をかけることを前提に行われることの意味をもう一度振り返ってもらいたい。

そうであれば、組織内の問題に対しても、規範からの逸脱に対する寛容度はかわってくるのではないかな。

以上が、今回の件を機に、日本共産党綱領を読み直した感想だ。

2023-02-02

anond:20230201183949

華美に走ることへの対処法が一律禁止というのが実に日本的なのだよね

anond:20230201185913

良くも悪くもあった日本的な特徴の、良い部分を捨てて浅ましい部分だけ残す自称愛国主義者、いるよね。

2023-01-26

anond:20230125162619

めちゃめちゃ間違ってて腹立ったから訂正するわ。

増田の考え方は日本基準に染まったもの。それを無理やりニュージーランドに当てはめてるのがそもそも大きな間違い。

育児休暇を取り、自分の子どもは自分の手で育てなければならない」という考え方はガチガチ日本ガラパゴス的な考え方だろ。

欧米ではベビーシッターを雇ったり、子育てを外部に発注するのが当たり前。一から百まで外部に頼らないで自分子育てしろ、なんて馬鹿げた考えはない。

一番引っ掛かるのはこの部分

パートナー育児を任せてとっとと働きに戻る

女性が働きに戻る=子育てを疎かにしている

という増田の考え方こそ明確に間違ってる。

子育て外注していたとしても、子どもの成長に必要スキンシップ時間が確保できているなら何も問題ない。

日本の古式ゆかしい子育て論をニュージーランドに強引に当てはめてんじゃねえよ。

2023-01-21

anond:20230121164557

1週間謹慎して対象SNS辞めるって日本的だな!

被害を与えたとかではないならそこまでしなくてもと思うけど、自身がそれが相当だと思う批判だったって事なのかな。

2023-01-20

anond:20230119234403

過剰演技系はむしろ危険

日本的キラキラ感は、嘘くささと似てる

デコトラや、派手派手しい車のホイールみたいな

2023-01-15

ネットにずっと張り付くようになったが、日本的に良かったことなんだろうか

別に所得が増えることもなく、ニュースによって怒るようなことばかりどこのサイトに言っても話題にしていてさ。

かといって法律や立て付けに詳しくなっているわけでもなく。

多くの人が食っていけるだけの仕事を作れているわけでもなく。

困っている人を助けるわけでもないし。

誰か困っている人を1人助けるよりも、これは酷いっていうのに対してコメントしたり拡散したりする方が満足感が高いってなっている。

世の中色んな人が居るなってのは可視化されたが、結局、他人他人であって理解することは出来やしなかった。

そして毎日なにか炎上しているのを取り上げる人に対して金が支払われている。

2023-01-11

賃上げの波の次は、人材切り捨ての波が来る

ファーストリテイリングユニクロ)が大幅な賃上げを行うと発表した。賃金水準世界的な基準に合わせ、人材獲得における競争力を高めようとするものであるファーストリテイリングだけでなく、大企業を中心として賃上げの機運が高まっており、次の春闘では「賃上げの波」が来る可能性がある。

しかし、「賃上げの波」が来た次は、「人材切り捨ての波」が来るだろう。人材切り捨ての波とは、優れた人材はより高い報酬を得られる一方、そうではない人材は良い報酬を得られず、最終的には企業から切り捨てられるという、格差拡大の波のことである

ファーストリテイリング会長社長である柳井正は、かねてより世界同一賃金を構想しており、2013年朝日新聞インタビューで「年収1億か年収100万かに二極化する」と述べた。この発言は「年収100万円」というワードが独り歩きしたこともあって批判されたが、世界的な賃金水準に合わせるということの持つ意味においては一つの真実であり、今回の賃上げバックグラウンドにこの考えがあるのは確実だろう。世界基準で見たとき、「日本人であるが故に賃金が低く抑えられている人」もいれば、「日本人であるが故に高い賃金を得ている人」もいるということである

今回の賃上げの波では、ベースアップを行う企業もあると報道されているが、ファーストリテイリングのような競争力向上のための賃上げがより中心になってくると予想される。これは、格差拡大につながっていくことを必然的意味する。優秀な人材さらに高い給与を得ることができる一方で、そうでない人材は切り捨てられる。現行の労働法制を維持する限り基本給の減少に至る例は少ないだろうが、横ばいであっても上昇する物価水準に対して実質的賃金は目減りする。そもそも、現行の労働法制が維持されるかも分からない。賃金よりも雇用の安定を取った日本的雇用を崩す以上、賃上げを行った見返りとして、財界から解雇規制などの緩和を求める声が高まるかもしれない。

賃上げはそれだけをして終わる話ではないという前提で、賃上げの波を迎えなくてはならない。

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