2023-05-07

郊外ターミナル駅の駅チカで昼から飲めるそこそこ大箱の店は最高だ。

連休が終わる。

といっても連休らしいことは殆どしなかったのだが、唯一にして最高の体験として、立川居酒屋「玉河」行った。

着いたのは16時くらいだったのに、もうしっかり混んでいる。ひとり客のおっさんもたくさんいる。ひとりのおっさんであるおれもおっさんの並ぶカウンター席に通される。文庫本を読むおっさんと、すてきな老人カップルに挟まれメニューにらむ。絞られた日本酒セレクトが素晴らしい。

いい気分になって、序盤から日本酒カツ煮と麻婆茄子を頼んでしまう。めちゃくちゃだ。

しかしこのカツ煮がすごかった。何これすごいうまい。忘れらんない。

麻婆茄子は意外と普通。その塩梅もおれにはちょうどよい具合だった。明日も行きたい。


一気にお気に入りトップテン上り詰めた玉河だったが、同じくトップテン入りしている所沢の「百味」とよく似ている気がした。

郊外ターミナル駅の駅近で、長らく生活者を支えてきた、そこそこ大箱の店。だから客も店員世代交代成功していて活気がある。

おそらく地元の酒屋とのつながりも深いから、飲ませる酒にこだわりがある。一方で食堂としての機能もあって定食も出す。だから座席バリエーションが広い。

カウンターテーブル、靴の脱げる堀り座敷席なんかもある。

そのあたりは江古田にあった「お志ど里」なんかも似ている。ただ江古田学生街で、労働者はあまりいない。だから酒場担い手まで受け継がれることはなかったんかなと思う。


一方で最近注目しているのは、大久保上野といったアジア系労働者が多い街に芽生えた「ネオ酒場」とも呼ぶべき個人店だ。

アジア系店員日本的なザ・大衆酒場を受け継いだスタイルで、とにかく安くて旨い。そのうえ中華タイ料理といった彼らの得意料理アクセントとして加えている。

客層もバラエティに富んでいて、当初はその得体の知れなさを敬遠する向きがあったが、サービスの質自体が圧倒的に高いから、今後はどんどん主流になっていくだろう。

これと逆行するのが、いま往年の姿と変わりつつある赤羽立石中心街

東京酒場は大変革の時を迎えていると思う。

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