はてなキーワード: アニメ映画とは
タコピーが何だったのかという点の説明が無さすぎたので作者がタコピー(マッチポンプメサコン野郎)に思えてしまった
勝手に手出しして勝手に自己犠牲して勝手に解決して勝手に「ありがとう、バイバイ(笑泣)」って何なん?
メンヘラを救おうとしたら死ぬ覚悟での対話がが必要ってことが言いたかった…?
のであればわからんでもないけど…うーん
毒親持ちに介入する「お節介さ」(これは作者が家庭問題をモチーフとして表現に用いることを含む)に対しての自己批判が無いというか
いやそれが原罪?詳しくないけど原罪って死ねば解決すんの?救われてはないの?
確かに死で報いは受けてはいたんだけど、結局タコピーの行いは肯定されていた(友達できました&親の悪口言いつつも何とか生きられています、は割と穏当に落ち着いていたハッピー性の表現だと思う)のが納得行くような行かないような微妙な気持ち
結局タコピーは天国に行けたのか地獄に落ちたのかって描写がされなかったのがモヤっている
(天国地獄というのは概念としての話。罪というからにはどちらかに行くのがケジメでは?
(例えばハッピー星で今回の件を怒られるとか怒られないとかそういう描写)
喩えとして出すのが適切かは分からないけど
クジラックス作品のロリコンは逮捕されたり裁判されたりはする(ことも多い)(≒地獄描写がある)じゃないですか
何かそういうアレです
ハッピー星人=他人を救おうとする存在=そもそもエゴだよね=原罪 ってことかなぁ
タイトルがそういう意味ならわからんでもない(けどそれを読み取れと言うならちょっとでもいいから解説欲しかったな)
わざわざ言うのは野暮、自発的に気づかないと意味ないってことならそれもわからんでもないけども
上記に関連するけれども、タイムリープとハッピー星の存在の背景とか、結局タコピー何者だったん?とか
ハッピー星人の生態?とか、タコピーがハッピー星人の中でどういう特性があるのかとか
宇宙人がいることとか超常現象が起きることは全然ファンタジーでいいんだけど、ファンタジーなりの理屈(SF的な)が欲しかった
商業的に思想出せなかったなら同人誌で補足が欲しいまである…(何となくだけど作者あんまりそこに興味無さそうな気がするし、仮に作者がやりたくても契約関係で出来無さそうな気がする)
尺の問題と言われればまぁ…納得だけど個人的にはそこが一番見たかった
「しずかちゃん」という名前といいハッピー道具といい、ドラえもんリスペクトとおもわれる要素があったのでなおさらSF描写期待してしまっていた……
時系列解説するような多少メタ視点キャラが作中に出てきて欲しかった…
(無理に作中に出てこなくても、単行本とかに後出しで解説補足されたりしたらそれでもいいけど、これもイメージだけど作者があんまり作品外で語るの好きそうなタイプには思えないので)
東くんは兄と仲良く喧嘩できてて友達とゲームできてて、しずかちゃんとまりなちゃんは親の悪口言いながら何とか生きてるみたいな落とし所は別に悪くはないし、よかったと思う
ただもうちょいモンスター映画みたいなラスト(最後にニョロっとリアルなタコの触手がフレームインするみたいなやつ)の方が個人的な好みではあったんだよな…
B級でもいい、コズミックホラー要素が欲しかった(タコモチーフだし)
そうじゃなきゃせめて虐待描くならば描くなりに、教師とか警察とか児童相談所とかの大人&社会要素が欲しかった…
※この辺は某方の「虐待描写のリアリティ」noteが詳しいです
話題性がTwitter露悪好きサブカルお気持ち論壇的にウケたんだろうなぁということは分かる
狙ってなかったバズりだったのだとすれば、今後の書籍の売上次第ではWeb漫画マーケティングの成功例として参考にはされそうだなと思った
タコピーが作品名でもありキャラ名でもあり固有名詞であり、なおかつ表記揺れしづらいのはSNSにおけるWeb漫画のトレンド入り的な意味で大事な要素だよなぁ…狙ってやってたなら凄すぎる、担当者優秀だ
今(更新日の明け方)見たらおすすめトップに公式の更新告知ツイート表示されてたし、Twitterのプロモーションも出してるし、こないだのYouTubeの単行本CMといい少なくとも現時点でSNS宣伝費にそこそこお金出してるのは間違いない
商業作品としてはちゃんと売ること・完結させることがなによりも優先されるべきだと個人的には思うし、説明不足に感じた点はあったにせよリアルタイムで追えて楽しかった
更新頻度とか連載期間とか…或いは打ち切りとかも…紙のジャンプがアンケートで諸々決まってるみたいにPV数とかTwitterトレンド入り具合とかに左右はされてるんだろうけど
この辺の采配や裏の仕組みが分からないから実際尺不足だったのかどうかとかはよく分からん
バズった→上下巻で書籍化決定(それが一番売れるという判断があった?)→構成に影響
みたいな事情がありそうな無さそうな…
上記の補完コミの映画化されるなら凄く見たい、作者は絵コンテだけ監修してもろて、監督と脚本はベテランの別の人がいいです(誰と言えるまで詳しい訳ではないが、例えば新房昭之ででっかいスクリーンでドアップでシャフ度になるしずかちゃんとかオタクは見たくない?私は見たい)
とにかく丁寧なアニメ映画として見たい感はめちゃくちゃある
見開きページとか表情のアップとか
とにかく絵面での演出が過多に思えるくらい盛り盛りなので動画映えしそうだな〜という感じ
実際作者も映画好きという情報は何かで見たし、好きかつ得意なことなんだろうなぁ
アニメ映画化したら観に行きたい(実写映画化したらそれはそれで一周回って見たい。そして邦キチで取り上げられて欲しい)
CM動画は良かった(聴覚情報としてきゅうべぇ感強いタコピーボイスにはテンションが上がった)
(忠実な原作再現動画が見たい訳ではなく、説明不足に感じた点に関して別の人の解釈や補完が入った再編集版が見たいという意味で)(あと仮にタイミング悪くて何かの事件とかと被ると放送に影響しそうでそれも何かヤダ)
→わかる。
→わかる。
どこがどう期待外れだったか、何を期待していたのか長文で言語化してくれ〜今後出てくるであろうオタクの長文にめっちゃ期待している
→わからんでもない。
確かに着地点に意義はないんだけど
説明不足感がね…
→気持はわからんでもない。
男女カプ好きにはきつかったかもねぇ…
→おちつけ。
期待外れって言ってる人の期待ポイントなんだったか確認してから言ってくれ…会話が大事だっピってタコピー言ってたじゃないか…
→なんかちょっとわかる。
けど単行本上下巻出たら、サクッとKindleか何かで買って読んでも別に損はしないんじゃないかなと思いました
少なくとも商業漫画として1000円ちょいの価値は間違いなくあると思うので…
絵が好みじゃないなら無理して履修しなくてもいいとは思う(良くも悪くも漫画という媒体にしては詰め込まれている情報量が多すぎる感はある)(だからこそ個人的には動画で見たい)
SNSに溢れる感想で食傷気味になるのはわからんでもないが、最近の「親ガチャ」論とか毒親のトレンド(?)ありきでの作品なのであんまり何年も寝かせすぎず、2022年中くらいに履修しておくのが良いのではないでしょうか
(或いはメディアミックスの続報が出て更に嫌になる前に……)
なんかこういうのが見たいんじゃないんだけどなぁって感じなんだよな。
サブカル臭かったり、一般ドラマの延長線みたいなのだったり、劣化ジブリだったり。
アニメで見たいのって、かっこいいバトル演出!爽快なアクション!って感じじゃないの?
鬼滅や呪術がウケたのって原作の評価もあるにせよ、そういうのを見せてくれるからじゃないのか?
カッコイイを詰め込んだデザインのキャラたちが戦い、ちょっと陰のある物語を描きつつ、クライマックスはカタルシスのある覚醒!アニメーターの渾身のアクション!BGMとの同期がバチっと決まって1000回見返したくなるような爽快感!叫ぶ声優!激しいがその声は心地よい!ピカカッ(絶妙な間)チュドドドカーン!気持ち良いタイミングでブワーッ!イケメンキャラの顔がサワー!ウオオオー!グワー!すげー!かっこいい!かっこよすぎるっ!すごい!みんな見ろっ!って言いたくなるようなさぁ、そういうのを作ってほしいんだけど。
めんどくさがりで夜の歯磨きさぼりがちだったけど、リステリンを常に届く場所に置いて眠くなってきたら最低限うがいだけでもする
歯医者嫌いだったけど、クリーニングが結構気持ち良くて癖になる。虫歯もなりにくく、なっても早期発見。銀歯治療にならない
朝一のルーティンとしてジムで20分ほど運動。フリーウエイトなら短時間でも数年単位で長期間やると目に見えてマッチョに。確実に成長出来るので嬉しい。
・鶏そぼろの作り置き
鶏そぼろを1キロ単位で作り置きしておく。飯はカロリー計算して比較的自由に食べるけど、食べやすい鶏肉料理があると非常に便利。
カロリー計算アプリ。ファーストフードもコンビニ飯も検索するかバーコードで一発計算。
・箸は割箸を使う
洗うの面倒
洗うの面倒
考えるの面倒
カジュアルでフォーマルでもいけるジャージ並みに着心地良いやつ買って着回す。定期的にクリーニング。
・白い蛍光灯やめる
なんか白い蛍光灯つけてると眠くなくなる気がする。間接照明の強弱だけで十分生活できる
米、飲み物、ティッシュ、トイレットペーパーとか全部アマゾン。値段とか知らん。
椅子机、ベッドから動かない人間なので、洗濯機冷蔵庫椅子机入れたらほとんどスペース無くなる極小物件に引っ越し。寝る場所はロフト(何故かロフトの方が広い)
・犯人はエンディングでこの街の未来が見たいとか言ってるけど死刑になるので余命は長くないと思われる
後藤隊長がぶつぶつなんか呟いてるかと思うと突然上司にキレ出すところは共感性羞恥で発狂しそうになった
・バックアップ系の特車2課の面々は良い人たちだと思った
・登場人物が突然ギリシャ哲学対話編みたいな話をするシーンが萎える、押井守の語りはキモい
・登場人物に念仏みたいな厨二理論を語らせるあたり、押井はコミュ障のキモオタなのかと思ったが、
意外とギャグシーンを描くのが上手なので、その辺は功成り名遂げた映画監督だけはあると思った
【追記】
このエントリを書いてから何度か見返したことと、今話題の暇空茜がTwitterで感想を呟いていたのを見て
暇空の感想としては、ロシアとウクライナが相変わらずリアルな戦争状態にあり、
中国の台湾侵攻、沖縄侵攻もリアリティを持ってきた2023年の世界では、
自衛隊がクーデターを起こすというシナリオが牧歌的なもので迫力に欠けるのが傷というものだ
論旨はわかるが作品の評価としては後出しじゃんけん的なのでズルい
パトレイバー2が作られたのは90年代の初頭、日本が経済的上り調子のピークにあった時代で、
社会がどんどん豊かになっていく中でのカウンターとして平和ボケしているという社会批判が効果的だった時代でもある。
この映画で押井守が描きたいのも平和ボケした日本に喝を入れる戦争という状況だ。
今の時代から見ると色々と異をつけたい部分もあるし、拓殖や拓殖と南雲の関係の描き込みが説得力に欠けるとか、
批判しようと思えば突っ込みどころもあるのだが、押井のこんなところがダメねえフフンと片付けてしまうのは正当な評価ではないなと思う。
押井守やパトレイバー2の評価は、当時の時代状況やアニメーションという産業での位置づけも含めて評価すべき。
つまり、当時のアニメ産業の中でここまで政治的・軍事的な要素を持ったシナリオ・設定を曲がりなりにも構築できてアニメ映画を作れる人間というのは押井守と
あとはもう富野ぐらいしかいなくないかと。それに加えて押井節とも言える独特の語り口、作家性を持っている。
ガキ向けの低レベルエンタメでしかなかったアニメという産業が成熟して、ここまで強度のある重厚なシナリオを受け入れられるまでに成長したことと、
観客の喜ぶ要素主体ではなく、作家が描きたい要素主体として作品を作れるようになったことを押井作品やパトレイバー2は示している。
はたまた新宿へ呪術廻戦0を見に行き、百鬼夜行の一部と化しているかもしれない。
一般企業のOLである私は、クリスマスとはいえ平日の金曜日なので普通に仕事である。
だが私は今まで1度もコミックマーケット、通称コミケに行ったことはない。
負けたというのはコミケの戦場で打ち破れたのではなく、【当時の彼氏が彼女よりもコミケを優先させた】という話である。
毎年クリスマスが近づくたびに思い出す忌々しいにもほどがある記憶なので、いい加減呪縛から逃れるためにも吐き出そうと思う。
数年前、私には彼氏がいた。学部は違うが大学の同級生で、卒業後に付き合い始めた。
お互いにオタクで、私は拙いながらも小説を書き、相手は小説と時々漫画を描いていた。
もともと元カレは同人をやっており、サークル参加しているとは聞いていた。
だが私は二次創作は読む専門で、本を作る工程が大変であるのは知っていても、具体的にどれだけ大変なのかは知らなかった。
ただお互いオタクなので、イベントがどれだけ重要なのかは理解しており、うまく付き合っていけるだろうと思っていた。
きっかけは付き合って数ヶ月後、初めてデートをドタキャンされた時だ。
「体調が悪くなってしまった」
ちなみに遠距離で、私が元カレの家に行くには電車で2時間、更に路線バスで30分ほどかかる。
そのためお互いに比較的アクセスしやすい都内で、大体月に2~3回程度会うスタイルだった。夕方も大体早めに解散し、元カレの帰宅が遅くならないように気を遣っていた。
体調が悪い中長距離移動するのも大変だろうと心配したし、手伝いが必要なら家に行こうか? とも申し出たものの、寝ていれば大丈夫と断られた。
早く元気になるといいな、と当時は真面目に心配していたのだが、のちにこれは半分嘘だと発覚する。
初めてドタキャンされてから、3回の内に1回はデートをドタキャンされるようになった。
理由は体調不良。純粋だった私は真面目に、頻繁に体調を崩すなら病院に行ったらどうか、それとも仕事が大変なのかと聞いたが、
本人は大丈夫大丈夫と言うし、会う時には普通に元気だった。何なら私よりハイテンションだったくらいである。
ドタキャンが3回目を超えた。
おかしくね?
馬鹿な私はようやく気が付いた。
そこで普通にデートできた場所と、ドタキャンされた場所の違いを考えてみた。
共通点は1つ。
ドタキャンされたデートの行き先は全部、【私が行きたいと言った場所】だった。
(誤解なきようにあらかじめ補足するが、私が希望した場所もドタキャンせずに一緒に行った時もある)
つまり【元カレが行きたいと言った場所】は、絶対にドタキャンしていなかったのである。
元カレは当時某動物アニメにはまっており、よく動物園に行きたがった。私も動物は好きだったので特に行き先に不満はなかった。
ただ一つ嫌だったのは、元カレが行きたがった時期が初夏から真夏だったことだ。
初夏とはいえ晴天だとかなり暑いし、真夏は薄っすら地面に陽炎さえ見える。
ぶっちゃけあまりの暑さに人間も動物もぐったりしてて覇気がない。
汗っかきの私は化粧をドロドロにして汗だくになりながらも、元カレが楽しそうにしているので不満なく付き合った。
豪雨の上野動物園にも付き合った。当時の私はものすごく健気だった。疑うことを知らない馬鹿とも言える。
私の行きたい場所ばかりドタキャンされるのに気が付いてから、元カレに対して不信感が芽生えた。
本当に体調が悪いのか? 疑いたくないが、偶然にしてはあまりに出来すぎている。
そもそも体調が悪いなら当日の朝ではなく、3回あるうちの1回くらいは前日の夜に気づかないものか? 薬を飲めば翌朝治るのではとワンチャン祈っていたのか?
(元カレが住んでいる場所はかなりの僻地で、職場も男性ばかりだったので浮気はそもそも疑っていなかった)
私が行きたい場所は、某擬人化ゲームが趣味なこともあり美術館や博物館が多かった。
もしくはオタク趣味の関係ない、新宿や浅草の散策デート。デートのプランを聞いた時は快諾してくれたが、
もしかしたら本当は嫌だと言えなくてドタキャンしてしまったのだろうか。
回りくどい言葉で質問するのは性に合わず火の玉ストレート、本人に直接ラインで訊いた。
「体調が悪いのは本当なのか?」
理由があるならきちんと話してほしい、スケジュールを合わせているので当日朝のドタキャンは困るとも。
しばらくして、元カレの返事がきた。
「本当に体調が悪い日もあったが、全部ではない」
流石に怒った。前述したとおりお互いにオタクだ。イベントに理解はあるつもりだった。
正直に締め切りがヤバいと言えば納得したのに何故しょうもない嘘をつくのか。病院に行った方がいいと真面目に心配していた私が馬鹿じゃないかと。
黙っていてごめんと謝られたため、
・原稿の締め切りを抱えているならあらかじめ言うこと
・デートをキャンセルするならせめて前日か数日前の夜に言うこと
この2つを約束して、仲直りをした。
だが、ドタキャン癖は治らなかった。
デート当日の朝6時頃に「今日行けなくなった」とラインが来る。私はそのラインの通知音で目を覚まし、メッセージを確認してがっかりする。
1ヶ月に1回はそんなことが続いた。
そんなに頻繁にイベントに参加しているのかと聞くと、元カレは1人で参加しているのではなく、友人同士複数人で組んだサークルで活動しているのだという。
今はサークルが波に乗っているので、可能な限り多くのイベントに新刊で参加したい。詳細は忘れたがこんなニュアンスのことを言われた。
サークル参加に詳しくない私は、そういうものなのか? と引き下がった。
締め切りが大変なら手伝えることは手伝うからドタキャンはどうか止めて欲しいと訴えたものの、結局治らなかった。
嫌われたくなくて強く言えなかったのもあるし、元カレは後から謝れば許してくれるだろうと思っていたのかもしれない。正直舐められていたと思う。
そしてやってきたクリスマス。もう何度もドタキャンされて精神的に消耗していたが、さすがにここでドタキャンはしないだろうと思っていた。
ただオタクなら知っている。
サークル参加するのは知っていた。正直、ものすごく嫌な予感がした。
クリスマス当日は土曜日だったけれどコミケがあるならキツイだろうと考えた私は、12月上旬に都内のクリスマスマーケットに行きたいと言った。
だが11月末。「デートは無理かもしれない」と元カレからメッセージが来た。
会えないのは残念でも、ドタキャンじゃないだけ全然いい(そう考えている時点でだいぶ末期だった)。
すると珍しく元カレから代替案を出された。「クリスマス当日は元カレ家でゆっくり過ごしたい」と。
そりゃあもう喜んだ。クリスマス当日を一緒に過ごせるなんて! と舞い上がった。会えるなら2時間半の距離なんて横断歩道をスキップ渡るくらいに感じられた。
おしゃれなレストランでデートじゃなくても、スーパーのチキンや総菜とケーキで充分だった。あとは軽いおつまみをいくつか用意して、アニメや何か映画でも見て過ごせたらいい。
お家デートならおしゃれしすぎず、かといってカジュアル過ぎない格好にしよう、かわいいと言ってもらえるような服にしようと考えた。
ただやはり不安は消しきれなくて、もしも都合が悪くなったら前の日までに言って欲しいと何度も伝えた。
そして23日の夜も明日は大丈夫かと確認した。大丈夫だよ、と返事が来て本当に嬉しくて、遠足の前の日の小学生みたいに眠れなかった。
そして24日。
私は朝5時に起きて、頑張ってメイクをして、慣れない手つきで髪を巻いた。
相手の家に10時に到着するためには、6時半には家を出なくてはいけない。そろそろ家を出ようとバッグの中身を確認していた時だ。
メッセージの内容はこうだ。
「ごめん今日は無理。家にも来ないでほしい」
呆然とした。
わくわくしていた気持ちが、落としたガラス細工の如く粉々に破壊された。
泣きながらキレて彼氏に電話をしたと思うが、確か向こうはひたすら「ごめん」しか言ってこなかった。
というよりそれ以外に何か言われても全て言い訳にしか聞こえなかっただろう。
電話を切ってしばらく泣いて、気が付いたら化粧も落とさず着替えもしないままベッドで寝ていた。
時刻は正午を過ぎていた。
泣きすぎて目の奥と頭が痛いまま、しばらくぼんやり時計を眺めていたのは覚えている。
14時を過ぎたあたりで、おざなりに化粧と服を直して外に出た。
電車に乗って、数駅先の大きな駅へ向かった。
行きたかった場所よりも規模は小さかったけれど、クリスマスマーケットが開催されているのを最寄り駅に貼られたポスターで知っていたからだ。
色々出店を回っているうちに16時を過ぎて、あっという間に薄暗くなっていった。青で統一されたイルミネーションが、駅のコンコースを眩しく彩る。
意味もなくイルミネーションを写真に撮っていると、少し遠くから音楽が聞こえてきた。
よく見ると、駅と繋がっている広場で特設の野外ステージと出入り自由の客席が設けられ、何組かのアーティストが歌を歌っている。
クリスマスのチャリティーコンサートだ。看板に書かれたタイムテーブルを見ると、とある女性シンガーソングライターの名前が目に留まった。
知っている名前だ。とあるアニメ映画の主題歌を歌っていて、大好きな曲だった。
必ずその曲を歌うとは限らない。
それでも私は居ても立っても居られなくなって、偶然にもぽっかり空いた最前列のパイプ椅子に座って彼女の出番を待った。
そこから更に何組かのアーティストが歌い楽器を入れ替えて、やがて彼女が現れた。
彼女は【失恋ソングの女王】と呼ばれることもあり、優しい歌声と切ない歌詞が持ち味だ。
クリスマス向きじゃないかもしれないと自分で触れながら、彼女は歌ってくれた。
歌詞がこんなに心に響いたのは初めてだった。
初めて聞いた曲だったのにその歌詞が忘れらなくて、今でもはっきり思い出せる。
気が付いたら私は泣いていた。
歌がとても素敵で感動して、でもどうしようもなく辛くて悲しくて惨めで、心の中がぐちゃぐちゃになって涙が止まらなかった。
凍えそうな風が吹きすさぶ中、広場の巨大なクリスマスツリーのイルミネーションに照らされて静かに号泣する女は端から見たらさぞホラーだったことだろう。
そして女性シンガーソングライターは、あのアニメの主題歌を歌ってくれた。
大好きな曲をこんなに近い距離の生音声で、しかも無料で聞けるなんてなんて贅沢な時間なんだろう。
嬉しかった。今日この場所に、この時間に訪れていなければ絶対に聞けなかった。
けれど本当なら、本当は私はここにいないはずだったのだ。
ドタキャンの理由は想像通り、冬コミの準備が終わっていなかったからだ。
私はコミケに負けた。
同人誌を作るのが大変なのも理解をしていたし、複数人のサークル活動でメンバーに迷惑をかけられないというのもわかる。
ただドタキャンはしてほしくなかった。
正直、私は美人ではない。どんなに着飾っても【おしゃれなカラス】にしかなれなくて、心の底でイケメンの元カレに引け目を感じて強く言えない馬鹿な女だった。
本当は暑い中動物園にばかり行くのも嫌だったし、豪雨の中歩かされたのも嫌だった。でも我慢してしまった。
元カレはきっとそんな私を舐めていたのだろう。
結局、私は冬コミの締め切りとサークルメンバーには勝てなかった。
元カレが好きだったアニメも、コンテンツに罪はないのに見れなくなった。
そして何より、何度もドタキャンと遅刻を繰り返す人間が許せなくなった。
恋人や家族ができても、趣味を続けたいという気持ちは大事だし尊重したいと思う。
最低でも10を9、8に減らす覚悟をして、恋人や家族にキャパシティを割いて欲しい。
少なくとも一度した約束をドタキャンするのは最低の行為だし、そもそもできない約束をするべきではない。
約束を守れない人間は、一度箪笥の角に小指をぶつけて骨折してほしい。
ドタキャンする奴は首にチップを埋め込まれて爆発四散してほしい。
それでは皆さん良いクリスマスをお過ごしください。
お前のピークは、間違いなくminoriのOPを作ってた頃なんだ。
俺たちはお前がイースⅡのOPを作ったとき、時代の変わり目を見た。
かつてのイースⅡが各地のゲームショップでOPを流しているのを見た時、当時を生きた多くのゲーマーがゲームのOPが変わった瞬間を目撃しただろう。
お前は受け継いだんだ。
ゲームのOPだけで、コントローラーをまだ握ってもいない奴らをゲームの世界へ沈める、その文化のバトンを。
お前が握りしめたままバトンを持ったまま別の世界に行っちまったから、ゲームはバラバラになっちまった。
そこで誰かの魂に託さなきゃいけない。
世界がお前を見つけたのは、彼女と彼女の声かも知れない、ほしのこえで誰もがお前を才能の塊だと認めただろう。
でもお前がお前になったのは、WINDなんだ。
雲の向こう約束の場所へと続くお前のスタイルはあそこで完成したんだ。
柔らかな重さを持った日差しが差し込む教室の景色を、太陽の光で(青いペンキや赤いグラデーションではなく)染まったあの空を、お前はあそこで完成させたんだ。
ゲームOP映像作家としてのバトンを受け継ぎ、そのレースの中でお前は完成したんだ。
それはひいては日本の二次元カルチャー全体に言えることだろう。
オタクを蔑む者たちにだけ寄り添っていては駄目なんだ。
時代の先を走ることで嗤われることを恐れない気持ち悪い奴らの向かう先へ先回りして灯火を掲げる者たちがいるんだ。
お前が託された聖火がこの冬へと向かい始めた世界に必要なんだ。
帰ってこい。
あと1回でいい。
お前が捨てた世界を燃やし尽くしにこい。
その炎の中で立ち上がってきた奴らが次の時代を作るだろう。