はてなキーワード: 携帯とは
なんも機能ないよ。ハンコも押さないしIC的なものも入ってないし手帳の中に何かほかの書類とかを挟むわけでもないし。マジでカードで済むようなものを二つ折りの財布より少し大きいくらいの手帳にしている。携帯しにくいだけ、無くしにくいだけだし、ほぼ嫌がらせだと思ってる
元夫とは5年以上前に別れてから一度も連絡は取ってないしどこで何をしてるかも知らなかった
先日、共通の知人がTwitterで元夫の投稿をRTしていたのでつい見てしまった
元嫁がメンヘラで大変だったからメンヘラには詳しい!とか、夢を応援してくれなかったけど今は夢を叶えてめちゃくちゃ稼いでるから周りに反対されてる人は気にせず頑張れ!的な
メンヘラかぁ…確かに結婚生活を思い出すと未だに動悸がするくらいに辛い精神状態だったから、まぁ間違ってはないんだけど。
携帯の連絡先とSNSの男友達全削除させられたり、友人と遊びに行くと言ったらそんなことしてる暇あったら俺に構えと言われたり、その反面家では無視されたり、家事は別に頼んで無いしお前の趣味で勝手にやってるんだろって言われたり…
まぁ普通の精神状態じゃいられない2年間だったよね。それはごめん。
夢…結婚したら俺より働くな!って残業無いような仕事しか転職先も認めてくれなかったよね。お陰で年収めっちゃ下がって収入倍くらい違うかったのに生活費としてくれたのは月10万だけで、お金渡してるだろ!って外食とか旅行とか全部家計から出させたり。家賃でほぼ消えてたなー。
家計のこと考えてって言いたかったんだけど…伝わってなかったか。
でも1人じゃ行けないって言うから交流会?みたいなとこに付き添って、憧れの人に声掛けてあげたりした気が…気のせいか?
そう言えば当時も喧嘩したらTwitterに愚痴られて、それを見た私が謝るっていつもやってたなー
そして喧嘩の後、元カノの家に泊まりに行ってたのも知ってた。気付いてないと思ってたかもだけど
起業して社長らしいけど、タワマンからの夜景にお酒、ブランドものの写真を見て、価値観が違いすぎて2年で離婚したのはお互い正解だったんだと再確認できた。良かった。
でも実名でやってて、共通の知人も見てるアカウントなんだから、そういう発言は出来ればやめて欲しいかなー
まぁいいんだけどさ…
今になっても、その結果の封筒がまだ自宅に届いていない。
しかしある日、私はいつものように漢字の意味を調べるために、電子辞書を使って勉強し、ふと思いついたことがある。
「もし常用漢字や単語の意味を多く理解し、読み書きができ、漢字検定2級の合格通知が出たとしても…
果たして長文の読解能力も、本当に同時に身に付けているかどうか?」である…
実は半年以上前に出版された『AI vs. 教科書が読めない子供達』という有名な本を一回だけ読んだことがあるものの、
その時はあまり印象が薄く、「なんだ…漢字とか単語の意味を電子辞書を使って覚えれば、文章の理解ができるんじゃないの?」という軽い感想だけで終わってしまった。
ところが今になって、前に読んだその本の内容についてをよく思い出して考えると、
「それじゃあ…漢字の読み書きと長文の読解能力は、別なのか?」といった、少し難問で深い疑問も生まれた…
さすがに放っておくワケにはいかなかったので、自分で読解を使ったテストを実施してみました。
まず、書店で売られている中学校の国語の長文読解の問題集を購入し、やってみた結果について話します…
やはり、常用漢字の単語を多く覚えていたとしても、長文で書かれた物語や説明の意味を理解し、解いていく力は、結局あまり変わらなかったようです…
つまり何が言いたいかと言えば、「単語の意味の理解」と「文章の仕組みの理解」とはあまり比例しなかったということである。
そりゃそうですよね…。だいたい、コミュニケーション能力や文節の仕組みの理解力を高めない限り、「長文の読解力」は上がらないわな……
結果が出たところで、「よし、問題解決したわ!」と楽観的で終わるワケにいかないのです。
そう…もし文字や漢字の読み書きができても、読解力が低いままだと、何が起こると思いますか?
私は最近、壊れかけている古い携帯電話から、新しい携帯電話を買うために携帯ショッピングに行き、休憩室で待機した時のことです。
「なんでこんな請求書なんだ!?もっと安くしろといったはずだぁっ!おい店員さん!」
契約場から、いきなりクレーマーオジサンの怒鳴り声が聞こえたのです。
「前回、前より無駄のない便利なプランを変えて、安心修理プランも加えれば、料金が200円は発生しますと忠告をしたのですが…」と分かりやすく説明しているのに
「そんなの聞いてないわ!とにかくムダ金減らせよコノヤロー!」
と怒鳴り続ける…
クレーマーオジサン…携帯電話の契約書に書かれている説明の内容、どうやら理解していないようだと、私は感じました…。
本当に深刻です…
文章の内容の理解力が低ければ、こういった勘違いも起きてしまい、大問題になるのです。
2018年、PISAによる学習到達度調査が行われ、その中に「読解力」についての分野がある。
結果を見ると、日本の読解力はなんと…、読み書きのできない非識字者が約1600万人もいるアメリカより下だったのだ…。
「一体これはどういうこと?」「先進国のはずの日本が、なぜ読解力がこんなに低いの?」と、
今年で37になる。
恐縮だが、私はモテる方だ。
年に2回は女子から食事に誘われる。飲み屋に行くと女性客に話しかけられるし、タイプの子に「付き合って」と伝えてもフラれたことはない。
若い頃はモテなかった。高校生や大学生の頃は、いつもモジモジしていて、おどおどしていて、恋愛に受け身だった。今の私が当時の私に抱く感想というのは、正直いいものではない。
どうしたことか、27才の頃から急にモテ始めた。仕事とかで自信がついて、笑顔と余裕が増えたからだろうか。顔つきも若い頃に比べて変化した気がする。目力も強くなった。何よりも心だ。
さて、『好き避け』という言葉を知る機会があった。かぐや様のアニメで知った。
恋する女子にありがちな症状で、意中の人の前で、「あなたが嫌い」みたいな態度を取るらしい。
私の中で稲妻が走った。そういうことだったのかと…
「私のことが苦手なんだな」という態度を取った子でも、なぜかガードが緩い子が何人もいた。
貴重な経験だったのかもしれない。記録として残しておきたい。
印象に残っている子を3人挙げる。特定されたら困るので、ある程度は時系列などをぼかしている。
1人目.カシワギさん
・ある年の春
会社の製品を一般市民にアピールするための行事で一緒になった。
かなり若い子(18か19のはず)だったので、イベントでの動き方がわからず、仕事がなくて泣きそうになっていた。
私がその時にやっていた、くじの引換券を整理する仕事をあげたら、そそくさと仕事を始めた。それから十数分おきにトコトコとやってきて、「もっと」みたいな無言の催促をしてきた覚えがある。
・ある年の夏
当時は、土木コンサルで働いていた。土地の測量や道路の設計をする仕事だ。
ある時、公図が必要になって、カシワギさんが働いている部署に行く機会があった。
ブルーマップのコピーを渡したら、必要なデータをすぐに拾ってくれたのだが、様子がおかしい。
公図のコピーをくれる時に、かなり上ずった声で、「個人情報なので気を付けてください!」と言われた。
受け取った直後に目が合ったが、瞬間、凄まじい勢いで真下を向いた。
廊下ですれ違った時に挨拶をしたら、真横を向きながら「お疲れ様です」と言う。階段でぶつかりそうになったので謝ったら、口をへの字に結んで何も言わずに上階に向かった。
カシワギさんのいる職場で調べものをさせてもらっている時に、不明な点があったので声をかけたら、ロケット砲みたいな勢いで椅子から飛び上がって、私の前にまっすぐに来た。顔は強張っていた。
・ある年の秋
夜9時頃に退勤して、駐車場の中を歩いている時だった。カシワギさんを追い越したのは。
「お疲れ様です」と声をかけると、いきなり携帯の画面を眺め始めた。もちろん無視だ。
「そんなことしたら駄目だ!よくない社員になってしまうぞ」と怒ったら、悲しそうな顔で立ち止まった。
ハラスメントはしたくなかったので、私はそのままマイ自動車の方に向かった…
・ある年の春
いきなりだった。イベントで一緒の受付係になって、話が盛り上がって、そろそろ午前の部の片付けかなというところだった。
やんわりと断った。危うく、若い社員らによるイタズラに違いないと判断するところだった。
今思えば、好きになった理由的なものを聞いておけばよかったのかもしれない。
この時分は、好き避けなる言葉を知らなかった。
これまで私を好きになった女の子は、みんな私の目をキラキラとした瞳で見つめてきた。顔はほころんでいた。隙あらば間近に寄ってくる。
2人目.イイノさん
会計をして、レシートを受け取って、商品をレジ袋に入れに行こうとする時――かなりの確率でこちらを見てくる。
私もイイノさんを見返すと、流れるような動きで体ごと視線を逸らす。
とにかく動きのある子だった。例としては…
①レジの入り口で、イイノさんの視界に私の姿が入った途端、彼女はクルッとターンをする。ポニーテールが空気を弾いて宙をまわるので、見逃したとしてもターンしたことは嫌でもわかる。
②レジを受けてもらって、商品を袋に入れて、さあ帰ろうかというタイミングで、イイノさんは必ず私に背を向けている。ほかの店員さんは、レジカウンターに向かってまっすぐ(客から見て垂直の方法、または斜め)を見ているのに、あの子だけは私に向かって背中を向けている。それで、いつも買い物袋をワシャワシャと掴んで離してを繰り返している。
③ある時、イイノさんが髪型を変えていた。千円札を渡したところで、「髪の感じ変わった?パーマかけたんだね」と聞いたら、「ハイ、変えました……」とだけ答えた。お釣りを握っている手が震えていた。10円玉が零れ落ちそうになった。このご時世だというのに、イイノさんは直でお釣りを渡してくる。ほかの店員さんは、お客さんに直接手渡しせずに、四角い入れ物みたいなやつにお釣りを置くのだが…
いま勤めている会社の後輩だった。
挨拶する時は割と普通なのだが、距離が近づくと一気に駆け足になる。
ある時、逃げようとするのを片手でブロックして、「フジワラさんは陸上部だったの?」って聞いたら、「ごめんなさい」と言って俯いた。笑んでいた。
朝、出勤する時に廊下を歩いていて、その子がいるオフィスを通りかかるのだが――私の姿を認めると、掃除をやめてこちらに歩いてくる。そのままずっと、私の部署まで数十メートルを一緒に歩くことになる。そんな体験を二十回はした。
ある時、仕事で一緒のチームになった。会社そのものをPRするための行事だった。どんな記念品がいいとか、会場の導線はどうすべきとか、いろいろ打ち合わせをした。
この子も、私と目を合わせなかった。合うといえば合うけど、まずいものでも見たかのように視線を下げる。2人でいる時に複数の選択肢があった時に意見を聞くと、必ずと言っていいほど「どっちでもいいですよ」というフレーズが出てくる。
ふふっと笑いながら言うので、ムカついてしまうこともあるけど、私がどちらかを選ぶと、その後は必ず言うことを聞いてくれる。
なんだかんだで賢い子だった。仕事の内容に注文をつけまくっていたら、いつの間にかレベルの高い成果品が仕上がっていた。
一か月後に私から告白した時は、「わたしでいいんですか?」とドラマみたいな台詞を返してくれた。
それからも色々と世話になった。今の私のポジションがあるのは、はっきりいってフジワラさんのお陰だ。感謝している。でも、当時の私は感謝の言葉を述べなかった。
今でも夢に見る。
あの子のお墓に行って、目を閉じると、あの子の姿をした何かが私の方に降りてきて、「ありがとう」「ごめんね」と呟く。それで、私は「よい旅を」とだけ告げてお墓を離れる。そういう夢を見る。
ありがとう。今ここでこんなことを書いてもしょうがないけど、とにかく私はフジワラさんに感謝しているし、尊敬している。来世で会いたい。
長くなった。
三千字以上も書く事ではなかった。不快になった人がいたらごめん。
読んでくれた人に感謝する。
switchライトよりswitchヘビー売るべきじゃないですか?
リングフィットとかフィットボクシングやるより十キロくらいのswitchを携帯モードで遊んだほうが普通のゲームをしつつ筋トレにもなってコスパよくないですか?
高校時代から10年来の友人を失った、なんとなくフェードアウトではなくて友だちからの相談に親身になれずそんな自分の状態を相手に冷静になれないまま伝えた事で連絡不通になった、相手を心底傷つけたと思う
連絡がとれないことはわかっていたけど(SNS総ブロック、共通のグループはすべて抜けている、携帯番号や直メールは高校時代の記録しかないから使えないと判断)つい先日謝罪のメッセージを送った
ブロックされているので当然既読もつかない、私からの謝罪も受け付けたくない程なのか…と思うともう心底死んでしまいたい気持ち、友達失うことがこんなに辛いことだとは思わなかったが謝罪を受け付けないことも相手の権利なので黙っているしかない
用事がある時は大抵の人は社有車でその道を通らなくてはならないので
必ずといっていいほど、誰か社員が道路で煙草を吸っているのが見える。
得てして携帯をいじったり、打ち合わせをしているようにしていて
人より出来る人間を装っている気がして
結果的にサボってるひとが丸わかりなのに
偉そうにしているのだなぁと思うと
なんだか
いつもモクモクする。
寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。
「エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」
はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。
「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」
からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒー。テーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。
ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングのテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、
頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。
「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」
「うーん」
どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやかな歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングのソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホのバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味二時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。
「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」
みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。
ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店で仕事をしていた。小資本の飲食店や小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策のコラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりのコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。
解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランもコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒後から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミングで実家でゴロゴロしてやろうと、そういうことである。しかし状況が状況なので、帰国を決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、
「帰るで」
ポッと送ったLINEに、
「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」
と還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM:青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである。
「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」
私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。
「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味が分からん。初恋の人とか言わんでよ?」
私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、
「初恋かぁ……」
ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリスで出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、
「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」
別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。
「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」
言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。
(結局話したいんでしょうに……)
「みさちゃんも墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学の受験勉強を毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」
父の実家は西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母の墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。
「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」
父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室のストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。
「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」
突如文学的な表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端な恋愛小説のようで、
(これは、脳内でキレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)
そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。
「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」
「最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」
父はムッとした表情で言った。
「隣の高校の女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」
「ほうほう。で?」
「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女は英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」
「馬鹿なのではなかろうか」
「いや、馬鹿でなくて!」
父は鼻息荒く私を遮り、
「たしかに最初は一方的なものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」
若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。
「彼女の教え方が本当にうまいもんだから、ギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」
突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、
「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」
ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、
「あっ、忘れてた」
と言って、電気ケトルのスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。
「いや、死んでない」
「おい」
「死んでないんだけど、消えた」
は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。
「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子の高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」
ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。
「夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女が図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」
そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。
私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、
「父さんは合格したよ?」
知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。
「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」
興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。
「あの日、合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分の受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」
(ヤバイ、泣きそうだ)
目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。
「当然彼女の番号はおろか、受験したかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」
「……でも、来なかったんでしょ」
ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。
「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」
自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、
「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるもの。あんなに行きたがってた大学だったんだから」
父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。
(なんて切ない話だ……)
還暦もとうに過ぎたオジサンのコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内で有村架純あたりを勝手にキャスティングしていた才色兼備の不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優をキャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファで眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。
「でも、この話には続きがあってな」
ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。
「父さん結婚前にイギリスで単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」
私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリスで出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純をキャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。
「あ、母さんじゃないぞ」
私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。
「日本人の駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」
「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそこから話が止まらなかったでしょ」
「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」
「なにを悟ったん?」
「電話番号だけで、ホテルの名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」
「なるほどねぇ」
そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。
「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」
話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚したから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。
「あら、そういうパターン」
「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」
それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。
「心から嬉しかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」
照れくさそうに笑いながら父は続けた。
「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」
「どういうこと?」
今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。
「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリの英語で観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」
「そんな約束してたんだ」
「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」
一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。
(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)
父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。
「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」
キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。
「ただいまぁ」
「あら。何仲良く話てるの珍しい」
リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックをキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。
「なになに?なんの話してたん?」
トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。
「いや?たわいもない話だよ」
父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、
「ちなみにな」
父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと
「彼女と再会したとき、パブに彼女と一緒に来てたのが母さんだ」
そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。
「えぇー!?なにそれぇ!」
「ねぇー!何の話なのー?」
あの人との馴れ初め話は、また後日みかんでコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。
これまでは自宅のWifi微妙だったからそのままにしていたが引越で自宅のWifiも良いものになったのでポケットWifiを解約しようかな。
せいぜい月4000円強といっても年にすれば5万から6万になるわけだしな。
ただ、ポケットWifi使えない分携帯のネット代が多少上がるだろうから節約額はざっと考えて年間2万くらいかな。
労組が腐ってるってんならその腐敗を正すのも被雇用者の責任だよね。
国や経営者に文句言える程きちんと雇用者と相対してる人どれだけいるの?
長年いろんなところで被雇用者として働いてきたけど、経営者と交渉するって意識のある被雇用者はほとんど見ないよ。
起こりたてほやほやの話なのでうっかり特定されるかもしれないけどまあよい。書く。
金・土にかけて旅行に行き、帰りの特急でごきげんで一杯やっていたら、ふと、通路を挟んで斜め後ろから携帯の着信音が鳴り響いた。
それだけならば大して気にもならなかったが、その人はそのまま電話に出てスピーカーで話し始めた。
話はなかなか終わる気配がなく、途中で通りかかった車掌がデッキに移動するよう言うが男性は動かず話し続ける。
不穏な気配を感じ、私を含めた周囲の席の人がちらちらとそちらを見た。
女性は小声で男性を窘めているようだったが、男性はまるで意地になっているかのごとくそのまま会話を続けていた。
車掌がもう一人乗務員を連れて再び注意に訪れ、押し問答の末ようやく男性は電話を切った。
男性は電話を注意されたのが気に入らなかったらしく、隣の女性に延々と説教…というか八つ当たりをしていた。
声がでかいのでよく聞こえる。
誰にも迷惑をかけていないのになんで口を出されるんだ、電話がかかってきたんだから仕方ないだろう、みたいなことを延々と女性に向かって言っていた。
車内の雰囲気はひどく悪く、私はもう一度車掌さんを呼ぼうかどうしようか迷いながら引き続き飲み始めた。
女性は小声で何か反論し、「周りに見られて恥ずかしいからやめて」と言ったのが聞こえた。
おっさんは「見られたからなんだっていうんだ、あんなビール飲んでるブスに見られたって関係ねえだろう」と反論した。
ん?
ちょうど酒を傾けたタイミングだったし男性にとって一番視界に入りやすいのは通路を挟んで斜め前の私のはずだ。
流石にむかっとしたので(私の容姿にどれほどの欠点があろうがそいつにブス呼ばわりされる筋合いなどない)、
顔を向けてはっきりと睨みつけた。目が合って、私が怒っているのだと伝わったと思えたところで前を向いた。
男性はその瞬間一瞬黙ったように思えたが、私が前を向くと女性への八つ当たりをねちねちと続行した。
話の内容は妙な方向にスライドしていた。
人は大きく生きなくてはならず、小さなことに目くじらを立てるのは人間が小さい証拠で、だのなんだの。
八つ当たりはやむ気配がなく、女性のすすり泣く声が聞こえてきた。もう酒は味がしなくて飲むのをやめた。
「おねえさんおねえさん、さっきは悪かったね、言いすぎたよ。乾杯!」
うるせえ許さないと言っていいはずで、
これ以上続けるなら乗務員に連絡すると言ってもいいはずだった。
しかし私は、へらへらと笑って、己の酒をかるく上げてしまった。
他人のことに口を出すべきではないと思った。
乗務員を呼んで大事にするより、これで男性がいい気分になって黙ってくれたらそれでいいんじゃないかとも思った。
自分自身には謝罪を向けられたわけで、これ以上怒ってみせることに躊躇いがあった。
乗務員を呼んだら、男性も女性も一緒くたに「迷惑客」として扱われるんじゃないかと思った。そんなのあんまりな気がした。
どれも言い訳だった。
最悪なことに、男性は今度は私をだしにして女性に説教をし続けた。
ほらな、見ただろう、謝ればああやって許してくれるのにお前はいちいちうるさい、というようなことを言っていた。
私がへらへらしたせいで女性はより一層いやな思いをしている。最悪だった。
なんで私はこうなんだ、と思って後悔が頭に上ってぐらぐらした。すすり泣きばかり聞こえた。
地獄みたいな時間が過ぎて、どうやら彼らは降車駅に着いたようだった。
男性は降り際に私の肩を叩いて、おねえさんごめんね、と馴れ馴れしい調子でもう一度言った。
「私はいいのであちらの女性に謝ってください、あの方悪くないです」
と今度こそ私は言った。
男性はきょとんとして「あいつ俺の娘だよ」と答えた。大体わかっとるわ。だからなんだ。くそじじい。
「謝ってください」ともう一度はっきりいった。男性は降りて行った。
女性は先に降りていたのかもしれないし違うかもしれない。私も冷静じゃなくて居場所を確認できなかった。
私が言ったことが聞こえていたら、せめて少しでも慰めになったろうか。ならないかもしれない。わからない。
男性たちが下りた後、私の通路を挟んでとなり、男性たちの前に座っていた人が、
言ってくれてありがとう、ということをいった。
自分も余程割り込もうかと思ったんだけど、他人が入ると大事になってしまうから。
そうなんですよね、私もずっと車掌さん呼んでこようかどうしようか迷って何もできなくて、と答えた。
穏やかな乗客同士、ほっとした顔で笑いあった。
でもそんなのは結局我々自身の安心とほんの微量なスカッとを喜んでいるだけで、何もできなかった苦みはどうしても消えない。
何をしたらよかったのか今もわからない。へらへら笑う以外の何が最適解だったのか。
でもへらへらと笑ったことはすごく後悔している。
高校の時は酷い落ちこぼれで、毎回赤点、長期休暇は補修三昧、毎年留年の危機だった。
遊ぶの大好き、バイトも大好き、授業中は机の下で携帯触って、よく没収されてたな。
大学は推薦で地方の国立へ、先生には可愛がられてたからダメ元で推薦状を書いてくれた。
面接と小論文だけだったので馬鹿でも地方の国立大学に受かってしまった。
大学でも当然落ちこぼれたのだけど、当時の彼氏がめちゃくちゃ勉強出来る人で、テスト前のデートはだいたい勉強だった。成績はするする伸びた。
就活はやる気にならなかったので別の大学院に進んだ。サクッと受かった。旧帝の院。学歴ロンダリング成功。
そのままある程度研究して、卒業して、上京して、外資系の大企業に入った。
地元に帰った時、久々に連絡を取った高校の友達グループと飲みに行った。
話してて気づいた、すごく見下されてる。
友達の中で、自分は赤点ばっかの馬鹿な友人のままで止まっていた。
引かれると思って今働いてる会社名とかあえて濁して仕事の話をしたら、弱小ブラック企業で働いてることになってて、それが私にお似合いということになってた。
婚約したと話したら、結局大学院まで行ったのに男に逃げるんだねーとなっていた。
逃げじゃなくて仕事するよって伝えると、夫の稼ぎが無いことになってた。
とにかく悪い方に捉えられる、下に見られる。
夫は私より優秀で、私の数倍稼いでいる。ベンチャーだけど経営者だよ。
どこの大学院に進んだとか、どこの企業で働いてるとか、どうでも良いと思ってあえて言ってないのだけど、自分の近況を都度伝えないと、高校時代の自分のままのイメージで固定されてしまうのかも。
夫には友人(との関係を)切ったら?って言われるけど、貴重な地元の友人なので、年に数回会うレベルだし良いかなと思って放置してる。
疲れた。
人って変わっていくものなのに。
うちの会社、個別にPCはもちろんあるんだけど、研修や会議用に会社のモバイルPCも貸し出ししている。
貸し出ししたおじさんから「このPCにメールを送りたいから、メールアドレス教えて?」って聞かれたんだけど、pcに固有のメールアドレスないです。
携帯メールをpcに転送したいってことだったんだけど、「携帯からパシュッとPCに送れないの?家ではスマホからテレビにパシュッと送れるよ」って言われたけど、じゃあ自分でパシュッとしてください。
「ご自分のGmailや Outlookにメールして、webから開いてください」って言ったら、ドコモのメアドしかないし、webからメール開くの意味もわかんないって。
そして、「このPCのメアド教えてくれればいいだけだろ、PCなのにメールできないとかないだろう!」って怒られたんだけど、私も備品預かりしてるだけで、PCわかんないし理不尽。
39℃超えて2日か3日目くらいの頃だったと思う
全然体も動かせないし、じっとして布団に入っていた。
39.8℃とかそのあたりをさまよっていた時に
突然体かすーっと軽くなった
そんなはずはないのに
なんかなんでもできる気がする
でも脳内はなんかちょっとしたパニック状態で10人くらいが一気に話しかけてくるような感じがした。
そんな折、自分は異常なのか、正常なのか確かめなければならないという衝動に駆られた
そうだ裸になろう
そして裸になって道路で寝てみよう
(通りすがりの人が騒げば異常だと言うことが確かめられる。と思った気がする)
30秒か、2分かわからないけどそんなもんだろうと思う。寝てみた。
幸いかどうか、人は通らなかった。
そして、ふと「あぁ自分は異常かもしれない。でも確かめられなかったな」
と思いながら部屋に戻った。
取り合えず、携帯の電話帳を開いて、実家の母に電話をしてみようとした。
キーを押すのもやっとだった。
「いいよ」と言ってくれたが、ビビって呼べなかった。
後輩に付き添ってもらってようやく辿り着いて点滴を打ったら快方した。
そんな気がした。