はてなキーワード: エレベーターとは
私は本が好きだ。
外に出るのが嫌いで、一人で家でゴロゴロする休日が何よりも好きな人間だから、読書は一番の趣味といえる。
本を読んでいると、たまにこれは私のことを書いたんじゃないかって思える時がある。でもそれはきっと、私が経験した出来事が世の中にたくさんあるうちの一つだったってだけなんだろう。
そんなありふれた話をどうしても誰かに聞いて欲しくて、よくある話だなつまらんわって吐き捨てて欲しくて日記を書く。
育ってきた環境のせいなのか、私は人を好きになることが苦手だ。もっときちんと説明すると、恋愛感情を持つことが苦手。人間的に好きになっても、例えば異性として、肉体的な接触を伴いたい相手として好意を抱くことが少ない。
だから、20年以上生きてきて、好きになった相手は片手の数で収まるほどだし、これは私の価値観の中ではとても少ない人数といえる。
その数少ない人々には共通点があって、それは初めて会ったとき私の中で「この人のことを好きになるし、好かれる」という確信を抱くところだ。かなり主観的で自意識過剰で、根拠のない共通点かもしれない。要するに私は、一目惚れから始まるタイプなんだろう。だから、友達から恋人へ関係性が変わることはほとんどなく、周囲の環境が変わらないと(自分を取り巻く人が変わらないと)新しい恋愛に出会うことが出来ないタイプともいえる。
そんな私はこの四月に会社に勤めることになった。男女比は半々くらいだけど、かなり年上の方が多い会社。そんな場所で好きな人が出来るとは思わなかったし、そもそもずっと働きたいから社内恋愛はしないようにしようと思っていた。(なんとなくめんどくさくなる印象があったから)
でも、入社して最初に挨拶中、コンタクトをつけてくるのを忘れてぽやぽやした視界の中で、他部署の男性を目にし、きっとこの人を好きになると思ってしまった。いやいやこんなボンヤリとした視界で判断できないやろと自分を律して、仕事に慣れることに集中していた四月五月。
彼は私の同期の直属の指導員だった。
部署は違うけれど、同期に指導する声はよく聞こえてきて、しかもその声がよく通る私好みの声で。あの日のボンヤリとした視界を補うように、聴覚から好きになってしまった。
とはいえ仕事上で関わりもないし、そんなに積極的にどうにかしたい気持ちもなかったので、社内に推しができてラッキーくらいの軽い気持ちで日々仕事をしていた。
それが崩れたのが10月の話。
私が何気なしに指導員の先輩に提案した飲み会が、思った以上に大掛かりなものになり、そこに彼が参加することになったのだ。初めて彼と会話らしい会話をした私は、この人ほんとに好きだなと気持ちを深めてしまったし、きっと自分は彼のタイプだろうなと手応えを感じていた。実際に彼もそのことを認めていた。
なんとなく、話し流れと社交辞令で、ワインを飲みにいきましょうと約束をした。
きっと、社会人の方々なら安易に想像できるのだろうけれど、部署が違えば仕事も違い、忙しい時期もリズムも違う。
あえて多部署の後輩を誘うこともないだろうとそんな約束はお酒とともに飲み干してしまったし、期待もしていなかった。だから11月の頭、彼とたまたま帰りのエレベーターで一緒になったときに、日程決めてないなって話しかけられて動揺した。安易に好きになった。もうそもそも好きなのに。
結局その日も具体的な日時は決めなかったのだけど、彼が飲みの場での約束を守るタイプの人間だとわかっただけで嬉しかった。
そして、今月、また彼と同じエレベーターに乗る機会があった。
きっと今日飲みに誘われるなと思ってエレベーターに乗り込んだ私は、実際に最寄駅に着くころ彼とどのお店に行くか話し合っていた。
私より勤続年数が長い彼は、良いお店のストックをたくさん持っていて、ワインの美味しいお店という私の希望を叶える素敵な立ち飲み屋さんに連れて行ってくれた。
そこがめちゃめちゃ美味しくて、彼と話すのもとっても楽しくて、お互いに趣味や価値観が合うことも確認できて幸せな時間だった。
そこで終わらせておけば良かったのに、どうしてだか2人して一緒に帰り、2人して一緒のベッドで寝ている。
彼には恋人がいて、私は多部署の後輩でしかなくて、友達ほどの信頼関係もないのにセフレになんてなれるはずもなく、一番中途半端な関係になってしまった。
こんなのほんっとうによくある話で、私は今まで同じような状況に陥った友人たちを散々説教してきたのに、これからどうしたら良いかわからない。正直超困惑してるしもうお酒飲まないと誓う。
どうしていいか分からない中で、確実に分かることもあって、私は彼を嫌いにはなれないし、そんな中で私は働き続けなければいけない。
めちゃめちゃ沼やんってなる。
それも底がないタイプの沼。
人生ハードモードだなって自業自得ながら絶望するけど、私の大好きな島本理生さんの本がもっと実態感を伴って理解できるようになるかもしれないと思うと少し嬉しい。
ハマるなハマるなと言われて引きとめられていた沼に底なし沼ってどんなんなんだろうと興味本位で近付いて案の定沈んじゃう人生も経験しないと島本理生は一方通行でしか読めない。これは私の希望的観測だけど。
島本理生に憧れた女がどうなるのか、また誰か聞いて欲しい。
オフィスはスマートカジュアルだと決まっているのに、パーカーを着てフロアを歩いているエンジニアは、非エンジニアからすると、パーカーに独特のもっさりとした感じが、やる気を下げる。
パーカーを着ている人は上下ともいつも同じ服なので、身なりが悪い。
エレベーター内でも他社の人やビルの来館者から評判が悪いと聞いており、弊社の社員は身なりが悪い、会社としてちゃんとしていないというメッセージを周囲に発してしまっている。
ジャケットを着てキーボードを打つと膝の部分が擦り切れるといっている人は、膝当てがついたジャケット買えばよいだけの話だ。
エンジニアだからパーカーにジーンズとクロックスでよいという発想は硬直しており、変化を拒む頑なさと怠惰が入り混じっている。それはあたかも、GOSMIAのことをGSOMIAと誤って覚えていることに気づきながら、直さずに誤った語用法を続けるようなものだ。
私の好きなラーメンインフルエンサーが食べてた美味しいカレーうどんがあったので、
そのお店は65階建てのビルの42階でみんな何度かに分けて42階に向かうんだけど、
よくある都会のビルのエレベーター空いたら直接すぐ店!のスタイルで、
一旦エレベーターホールとかああいうアイドリング空間ないのかよ!って
みんながお支払いして出て行ったあと、
そこで割り勘の計算しだしたりするからってまったく割り切れない話しだけど。
そんなわけで、
相変わらずな年甲斐も無く事務所総出でって言っちゃいそうな勢いで
今どき私もまだ見たことのない、
噂で聞いたスーパー玉出が最初パチンコ屋さんだと思ってる友人もすごい玉出率!って一体何時になったらあなたのヒーローインタビュー終わるのよ!?ってそりゃ1銭パチンコならねーってそんな勢いで
そのまま店にじゃんじゃんばりばりと50人ぐらいでなだれ込んだんだけど、
私は一瞬ジョイフル本田のあまりの広さに遭難しそうになったことがあったし。
どちらかにしようか迷ったけど、
いや正式にはどちらかというと選択肢は2つしかない印象の象印なんだけど
3つから選べる中華麺、うどん、そばの3つで私は迷わずカレー蕎麦にしたの。
ここのカレー自体はあんまり辛くないなと最初は甘く見ていたんだけど、
3兆個のギャグをモツでお馴染みの流れ星のちゅうえいさんも言わなさそうな切り口で、
すぐあんなには一瞬で思い付かないわよ!ってぐらい私は逆にああ!あの時のカレー蕎麦のカレーが辛かったんだ!って文字通り辛い思いをしたわよ。
あの超時差で来るジェットラグの辛さはなに!?って思っちゃった。
もうこの時期汗かくほどの温まりっぷりがいいっちゃいいだけど、
みな事務所総出で行った65階建てのビルの42階から全員降りきるまでにはすでに又空腹になるぐらい、
それなら私階段で下った方がカロリーより消費できたかも知れないマウンテン!なビルの高さに驚いたサンシャインだったわ。
でもあの当時一番高いビルだっていつの時代だか分からないけど、
東京では一番高い建物は東京タワーという今頃リリーフランキーさんも言わないぐらい
森ビルの展望台がその東京タワーより随分高いことに上ってから気が付いて、
眼下に広がる東京タワーはなんだかちょっと時代のさみしさも感じてしまったわ。
でね、
1階に降りたところに42階のカレーうどん屋さんの総本店があって、
ラーメンインフルエンサーがインフルエンドしていたお店は総本店の方で、
じゃ私たちが事務所総出で行ったあの苦労はなんだったのかしら?って
でもプラスに考えたら42階から降りてきたときにもうすっかりお腹が空いちゃったから、
もう一軒よらない?って、
そのまままたなだれ込もうとして縄のれん大将やってる方式で入店したんだけど、
まあそんな日もあるわ回る四時台だわ。
うふふ。
お馴染み私の好きなパン屋さんのハムサンドとウインナーサンドにしました。
厚切りのハムとウインナーは炒めてあってしなっとしたフランクシナトラが挟んであって美味しいのよ。
八代亜紀さんも好きそうなぬるめのストレートホッツ白湯ウォーラーにしたわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
朝、出社後、急に腹が痛くなった。しかもエレベーターの中でだ。差し込むような痛み、そして強烈な圧力で肛門括約筋を攻める便意。うんこが出たがっていると、すぐにわかった。
しかしすぐには手が打てなかった。このエレベーターは重たい機材の搬入出にも使うもので、積載量はやたらと多いがスピードもひどく遅い。のろのろと4階から1階へ向かっている。ベーターの中には人が8人ほど。絶対にここで漏らすわけにはいかない。
しかしそんな私の意志とは関係なく、便は出るときは出るのだ。ムリムリムリィッ! と出た便を、何とかかばおうとして、私は右の手の平をズボンの中に突っ込み、肛門に当てた。手の平の中に暖かい粘着質のものがもりもり溜まっていく。ああ、やってしまった。匂いも漂って来た。だがまだベーターは2階にも着かない。私以外のみんなは談笑しているが、この便臭に気づかないのか?
結局ベーターを降りてトイレまで右手にうんちを載せたまま駆け込み、よーく手を洗って事なきを得た。うんちを漏らしても社会では生きていけるんだ。
カップリングした。
連絡先交換後に、お互いカップルで同じエレベーターに鉢合わせ。気まずかった。
私のショートヘアはお好みじゃなかったか、とこっそり連絡先は処分した。
関西弁と営業マンの話術が心地良く、この人だろな、と思ってた。
でも次のみに行きましょ、って言われて解散。
お礼ラインしよおもって、忘れてたー!
どうやって連絡取ればいい!?
使い方もよく分かってない状態。
早くPC開きたい。
お茶二杯も奢ってもらって礼もしないのはさすがに落ち着かない。
てか、全くときめき無いけど、こんなもんかねえ…
居心地良さで選んだ第二希望の人。
年中肩凝りの私の理想だったのになぁ。
マッサージ、大好きなのに、、、
とにかく、収穫あって良かった。
あとは連絡取ればいいよね。うまくいくといいけど
そもそもホテルとか旅館とかそういうものが好きで、部屋の良し悪しにかかわらずテンションが上がる
ホテルでエレベーターから降りて廊下に出て、手元の札の部屋番号を探して歩く時間とかすごい好きだし、旅館の広縁なんてたまらない
でもゲームだと宿屋の扱いって結構雑なんだよな まあ内装までしっかり作り込んだところで骨折り損だろうから仕方ないんだけど、受付で金払って暗転して終わり じゃちょっと味気ない
ブレスオブザワイルドは割とよかった 個室が全然ないのが残念だったけど、ちょっと金を出してふかふかベッドを選べばボーナスが得られる みたいなフレーバーも効いてた
フォールアウト4もよかったな 「部屋まで案内します」て言われて部屋までついていくシークエンスがあってかなり感動した 牢獄みたいな部屋だけど
ポケモン剣盾もなかなかだったな 自分で自由には泊まれないけど、ロビーの雰囲気とかちゃんと廊下があるところとかすごくよかった 駅もそれっぽかったしああいう現代の街並みをデフォルメした感じの描写はいいなあ
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同僚にセクハラを繰り返され、交際相手を調査され、流出させられ、逆上されて罵詈雑言を吐かれまくりました。
私のいない飲み会が繰り返し開かれ、何度も何度も同じ悪口を言っていたと聞きました。
(言わなくてもいいのですが)
1年間耐えてきたけど、1年耐えて消えないお気持ちはもうどうしようもないと思うので退職いたします。
仕事はだるいけれど職場の人はいい人たちですし、給料はそこそこいいですから、まだ辞める気はありませんでした。
エンジニアはしょせん男社会ですから、女性の同僚も少ないですし、男性たちが彼の味方をするなら居場所がありません。
ひとまず部長に話してみますが、きっと言われる「そんなことで?」に今から胃が痛みます。
あなたが軽い気持ちでした行動すべて、私にとってはいつまでも付きまとう恐怖でしかなかったですし、LINEで何度も暴言を吐かれたときは駅でうずくまって泣いてしまいましたし、会社にも行けませんでした。
温和な男性に対しても恐怖心を覚えるようになりましたし、住所も調べられたのでいつ、何をされるか気が気じゃなかったです(今もですが)。
会社のエレベーターで一緒になりそうなときは急いでトイレに駆け込んで逃げましたし、同じ電車に乗りこむのが見えたときは次の電車を待って会社に遅刻しました。
1年経つけど、いつまでも憎いしどこまでもしんでほしいです。
人事部に言って、解決の場を設けようか?と言われたこともあったけれど、私の気持ちを伝えたところで彼が言うのは「え、マジ?そんなことで?」でしょう。
そしてお気持ちの入っていない謝罪をし、人事部は笑顔で「よかったね!」というのでしょう。
私のお気持ちはあなた方には分かっていただけないし、分かっていただいたところで無意味です。
これまでのお気持ちと、これからのお気持ちすべてに責任を負えないのなら何もしないでいただきたいのです。
明確な悪意に立ち向かえるほど、自分の好奇心のために他人のプライバシーを荒らせるほど、私は強くありません。
私は幸せですが、ただ一つ、あなたという存在がこの世にあることが唯一不幸せでした。
私に嫌がらせを続けてきた人へ、いつか絶対に不幸になってください。
その日を心待ちにしています。
こりゃ辛いわ。
新幹線以外ありえんわ。
山手線なんか乗れる気がしない。
かといって、車が楽かというと、30分がリミット。
子供が2人いたら2つ、3人いたら3つ付けるんだろ?
ミニバン以外無理だわ。
とりあえずミニバン買うわ。
でもミニバンでも無理くさい。
チャイルドシートは7歳までだから、7歳以上歳離せばいいのか?
1組の夫婦から3人子供が生まれないと人口増えんのだが、そりゃ人口減るよ。無理だもん。
飛んだり跳ねたり始まるから一階じゃないとキツいだろ。
ダサい玉くさい玉田舎臭い玉あたりに家買って、ミニバン買って、遠距離通勤するしか道はないんかよ!
クソが!
なんやかんや、今年だけで数千万の買い物になんのに、妻が全く金を出してくんなそうのなのもイライラ。
産んでから無職だし、しょうがないんだけど、家と車なんか一気に買ったら貯金全部パーだよ。
今年の大きな買い物はアルファードと一軒家とスマホとパソコンとテレビ。
貯めるのに何年かかったと思うんだよクソ!
三十代で4000万貯めたのって、中小企業のサラリーマンにしちゃ頑張ったほうなのに、一瞬でゼロ!
fuck!
エレベータのメンテの人が今日たまたまメンテでいらっしゃったので訊いたんです。
エレベータって夜中に勝手に動くことあるんですか?と。そしたら遠隔で診断やメンテナンス出来るように夜の1~3時に動かすことはあります、だそう。
時間も言ってる時間とあってるし、あながちこないだ深夜勝手にエレベータが動いて違うフロアに移動してたこともあり得るってことで、ちょっと安心しました。
でも夜中に自分のいるフロアにチーンってエレベーターがきたら恐ろしいですよね。
今日も何個か増田を書きましたが、恐ろしいことにまたブクマやトラバはつきませんでした。
こないだ会社に深夜まで残っていたとき不思議なことが起こったんです。
最後に各階戸締まり確認して帰ろうと思ってエレベーターをみたら、3階で私が最後に降りたはずなのにエレベーターは2階に移動してたんです。
もうさすがに25時すぎとかには社内に誰もいないはずなのに。遅くまで1人でいる分には全然怖くないんですが、ちょっとそれにはゾワッとしました。
気のせいならいいんですが、でも確かに自分が最後に3階で降りたはずだったんですが……。
今日も書いた増田にはブクマやトラバがつきませんでした、気のせいかもともう一回見てみたんですがやっぱりなかったです。うーん。
エレベーターで女性と2人きりになると相手が不快だろうなと思って、エレベーターホールに女性1人しかいない状態だったら階段を使うなり一回トイレに行くなりするようにしている
まあ気の遣いすぎなのかもしれないけど、多分こういうことをやってるのは俺だけじゃない 自らがキモいことを自認する男ならけっこうみんなやってるんじゃなかろうか
でも、それで階段を登ってるときってけっこうミジメだよ じゃあ気にせずエレベーター乗れよ!と思うかもしれないけど、お前も顔と挙動がキモくて不審な感じがする男に生まれてみろや と言いたい
性犯罪に興味はない いや、性犯罪が無くなってほしいと強く思うという点で興味はあるんだけど、自分がやりたいとは全く思わない
だからすごい損な感じがするんだよ 性犯罪に怯える女性に気を遣うべきだとは思うんだけど、それはそれとしてなんで何もしてない俺がこんなことをしないといけねえんだとも思う そりゃあどんな状況だろうと迷いなくエレベーターに乗りてえよ
恒例の「別に出なくてもいいんだよ? 飲み会」にて、いつも大人しくて可愛がられていた経理が遂に爆発した。
「経理ちゃんは美人で得してるねえ」そうですね「経理ちゃんは肩凝りひどそうだねえ」そうですね「妹さんもそうなのお」
バチコーンの音が三回続いた果てにチーフと副社長の「まあまあ」が飛び交い、さらに小一時間たった後、経理はこっちにやってきた。
いつになく顔が真っ赤で、酒臭い。これはアルコール限定解除したっぽいな。
これから話すのはこの経理に関する顛末だ。長くなるが大丈夫な人は聞いていってほしい。主に俺のために。
翌日マグカップに不審なポストイットが貼ってあった。「実はカタチから入るタイプなんで一緒についてきてもらってもいいですか」
謎の距離感に戸惑いつつも俺は、週末に”しまうら”に連行されることになった。
「RPGでも町についたらまず装備を揃えるタイプなんで」誰だってそうだが。
というか経理ってこんなやつだっけ。職場では昼休みとかに話す仲だが、基本無口でイワユルおっとりさんの印象があった。例の宣言が効いてきているのだろうか。
いままでは、タイトなジーンズ・カカトがあまり高くないパンプス。上半身フワリを下半身で締める。フェミニンな見た目だったが窮屈だ。まずはここらを改善していく。
”しまうら”は近年ではラインナップがかなり充実してきているみたいだった。petit price でも大人の全身が問題なく揃うのだ。
昔のユニクロのようにシャツだけはヤメトケみたいなのは無いし、縫製も下手な若者向けブランドよりはよほどシッカリしていて、何より値段が安い。
安すぎて不安が頭をもたげてくるくらいだ。
ねえ、いい大人がスリッポン・アンダー二千円で通勤は流石にどうかと思うし、せいぜい紐靴にしようよ、スニーカーはニューバランスが大正義だよ、革との混合もあるよ。などと申し上げた。
「徹頭徹尾ラクでいいじゃん。ベジータの戦闘服みたいでさ」旧型の肩のないアレか。
やがて試着室から出てきた経理を見て唸らざるを得なかった。なるほど。これはパーフェクトに過ごしやすそうな格好だ。カジュアルコーデに擬態したジャージみたいだ。
実際あまりにも楽チンだったらしく、経理は服のタグを切ってもらい、礼をくれたあと、そのまま着て帰った。
面白いので次の日は早めに出社して、経理の出社を観察することにした。
しまうら装備で全身を固めた経理はさらにサングラスを重ねてやってきた。頭部の強化もバッチリだね。
はたして、モーセが海を割るように、様子をうかがっていた有象無象は散っていった。先週の三連撃が効いているのか、マネージャー界隈も文句は言えないようだった。
ギョッとしたので忘れられないのだが、この朝の経理は仕事の手始めに机の上を、散らかし始めたのだ。書類の束をひっくり返していた。
後にこれについて、経理はまず原則論を説く。「片付いた机は美的見地からみると、良い」環境が美しく整っていれば、それは周りの人間の生産性を向上させる。へえ。
俺などは誰かに片付けろと言ったことも言われたこともないけれど、なんとなく散らかすのが気が引けて、備品の山からくすねてきたブックシェルフやらトレイやらで書類を整頓し、ティッシュボックスを磁石バーで机の天板の裏に貼り付けていた。部署内では割と褒められた。増田クンのとこもキレイだね。となりで仕事してて気持ちいいよ。エヘヘ。
しかし経理は原則を完全に無視した。「個人の効率性の観点からは結論は、全く異なる」いま必要な書類を最も手近な場所に文字通りぶち撒ける。好き放題スペースの許す限り広げる。物理的に距離が近いんだから、アクセス速度は最速になる。
俺の部署にはデジタル管理派も多いのだが、経理は紙の書類を愛した。いわく「紙は縦引きができないが、代わりに解像度が最高で、レスポンスも最速のデバイス」らしい。
不要になったらそのタイミングでガッとまとめる。付けやすく取り出しやすいクリップで留めて雑にボックスにブチ込む。経理はクリップの役目をプラスチックの洗濯バサミに負わせていた。
「もう手段は選ばないことにしましたから」全体が下がったぶんを突出した誰かが補えば、まあ帳尻は合う。
経理は化粧もそこそこに、ときには髪を振り乱して仕事と格闘していた。明確に差が出てきたのは三ヶ月後だった。
チーフを通して噂話として聞いたのだが、解き放たれた経理は旧版の実に二倍の速度で稼働しているだけでなく、こっちの部署からも進んで雑務を引き受けているということだ。俺はこれは咎める必要があると思った。
なあ、華を拒絶だの女を捨てるだの言ってたけどさ、もともとそんな役割みたいなのを経理が背負う理由はないんだし、だから捨てた分を仕事でカバーしなきゃ舐められるみたいなことは考えなくていいんだよ。
無理しなくていいんだよ。
このようなことを赤坂のバーにて弥勒菩薩の表情で述べショットグラスをあおったところ、直ちに喉にチョップを食らった。
ゴッ ゴホッゴホッ な、なにすんねん
「増田のそういうとこ、言うなれば気の抜けたコーラだと思われます。ワンペナね」ペナルティを食らってしまった。
フォローしてくれる気持ちは嬉しいけれども、と断った上で、いまの自分は仕事が純粋に楽しいからやっているのだと打ち明けてくれた。
もはや制限はない。邪魔は入らない。前よりはるかにペースが速い。成果が目に見えて現れる。能力の向上を実感する。成長している感覚が身に染みてわかる。
化粧の省略やら洗濯バサミの工夫やらハードディスクをSSDに変えた話やら完全栄養食の検討やら、エンボディチェア導入の話やら。エンボディチェア?
話には聞いたことのある椅子だ。経理いわく発売日はちょっと古いが、めちゃめちゃ背中にフィットして、時折ぶり返す腰痛のために良いだろうとのこと。
しかしその椅子、とにもかくにも値段が張るはず。ひょっとして十万超えるんじゃないの?
「近所の人同士で直接売り買いできるサイトがあるんですよ。そこで中古を買えば送料込みでもっと安くなる」
うーん、それって経費で落ちるの。っていうかそもそもそこまでやる?
真剣な目だった。
経理はただただ自分の為だけを考えてる。考えればそれは仕事人として当然のあり方である。そんな経理を上から目線で慰めんとした俺は、なるほど気の抜けたコーラである。しつこく粘り気のある苦さが残る(いや無理やりの解釈だこれ。真意不明ナリ)。
酔いでボンヤリとした脳が、まれな顧客との会合のために十万円のセミオーダースーツを注文していたのを思い出していた。もちろん言えなかった。
「増田もわたしも、一日の時間の大半を会社の椅子で過ごすじゃないですか。だったらそこにカネ掛けるのが最もコスパがいい」
気の抜けたコーラを脇目に、拘束具を脱ぎ捨てた経理はすでに周回差をつけつつあるようだ。
夜がふけて、経理は俺の背中にしがみついていた。類人猿ゲーム「Ancestors」で子供のお猿が親のお猿にしがみついてたみたいに。飲みすぎですよ経理さん。
タクシーまで担いでって運ちゃんにドン引きされたあと、マンションに辿り着いた。エレベーターまでが意外に長くて、経理の意識はすでに朦朧としていた。
経理いわく「アルコールが眠気に変換される体質・眠り上戸」らしい。そういうのがあるんだ。
「すみませんねえ…」
キミ体重重いよ。
「一理あるっすねえ… もってくれよぉ! お前のカラダぁ!!」
不意打ちを食らい、よろけてしまった。急に笑かすなや。
経理の部屋の内装は、むしろ男っぽかった。木製の棚板のアイアンのシェルフ。自然色をベースにしたモノトーンに寄せた家具。経理はもともとはこういう奴なのだ。
無印良品と思しき匿名的なベッドに経理を押し込んで、覚悟を決めた。終電は既に消え失せていた。
ある程度以上酔っていると、体質次第では急性アルコール中毒になりかねない。寝ているうちに吐瀉物が喉に詰まって呼吸ができなくなるケースを聞いたことがある。
今夜、この部屋を離れる訳にはいかない。
「ごめんなさいねえ… 増田、男性なのに」そっちにワンペナ、これでチャラな。
応答を聞かず寝入ってしまった経理を尻目に、タバコをくゆらせて一服し、冷蔵庫から引っこ抜いたコーラ缶(150ml増量)をカラにして灰皿とした。これくらいはいいだろうと思ったんだが、これが完全に裏目に出て翌朝こっぴどく叱られてしまう。息つく暇もない、情け容赦なきフルボッコだった。
長くなったが、以上が経理に関するレポートである。俺は考え直さなければならなかった。会社には経理以外も女性がいる。そして俺たち男性についてはどうだろう。
ここに断っておかなければならない。俺は、経理の女性を捨てる観念が必ずしも妥当なものだとは考えていない。相互作用的に周りを巻き込むのは良いが、そもそも捨てずに済むなら越したことはない。
経理なりのリミッター解除の方法が、ただそこにあったんだと思う。
先に述べた顛末のあと俺は海外に飛ばされた。連日ケチャップとマスタードの濃い味ファストフードを食みながら、自らを振り返った。結果、男性であることはむしろ自分自身をブーストする効果があるという結論に至った。
カフェインのような働き。
ギリギリに追い詰められた状況で「おれは男だ!」の考えが、必要なエネルギーを強制的に絞り出す。たちの悪いことには、深いレベルに刷り込まれた思考の習慣は常時起動型の特性なので、都合の良いときにだけ発揮させるのは、たぶん、難しい。
ならば捨てるか。あの人のように。
迷いを残したまま、つい先日、俺は再び日本に舞い戻ってきた。さてじゃあもう一度、元の職場で頑張りますかという矢先に、懐かしの経理から久々のラインが来たんだ。
皮を被り直したみたいに、経理ははじめ、煮え切らないスタンプでごにょごにょ言っていた。
そういうのいいから、さっさと用件を言ってくれと頼むと、
結婚が決まった、とのこと。
おめでとう。間髪をいれずにクラッカーを打ち鳴らすスタンプを出すことができた。職場の外では女性である。解っていたことだ。もちろん。
ここ三年で知り合いの女性の八割(八人)もが結婚した。良いことだろう。人生を前に進めた、という言い方はペナルティを食らうかもしれないが。
でも正直にぶちまけるとこのとき瞳は高速でサッカード運動を繰り広げていた。お・お・お・め・め・め・ででで
これからどうしよう。
何もかも押し殺して「割と仲の良い社員ふたり」の関係に落ち着く?
この世界で誰も彼もがやってきたように。自分の気持ちに蓋をして「男女の友情はあるんだ」学派に転向したフリをする。
生活を、やっていく。
みんながやっているように。それが男… いや人間の強さである。これこそが真の勇気である。
そんな振る舞いができるだろうか。
「できる」んだなあ。
どうしようもなく「可能」なんだよなあ。そういうのはさあ。
平成31年(わ)162号
準備書面を閲覧。
======================
【準備書面】
(ア)被告1は「CとAと俺、直接じゃないけど。Dと誰かと。あとまあ、Eと、今回の件には関係ないけど。FとかGとかHとか、あとまあ。」と答えた。ここで山口の発言があったため、回答として完結しないまま終わっている。
(イ)被告1は「繋がり」を持つという行為をしている当事者を説明するため、メンバー側の当事者と、ファンの当事者を挙げている。
(ウ)被告1は「CとAと俺、直接じゃないけど。」と発言している。この部分は、CとAと被告1自身が「繋がり」を持っているということを意味する。そして、それに続く「直接じゃないけど。」の部分は、C及びAと被告1は、いずれも直接の繋がりではなく、被告1の友人がC及びAとの「繋がり」を持っているため、被告1もCやAと接触を持ったことがあるということを意味している。
(エ)被告1のこれに続く「Dと誰かと。あとまあ、Eと、今回の件には関係ないけど。」との発言は、「Dとファンの誰かが繋がりを持っている。」という意味である。「あとまあ、Eと、今回の件には関係ないけど。」以下の発言も、ファンと「繋がり」を持つという行為をしているメンバーの固有名詞(E)を挙げた上、Dと誰かの繋がり、Eとファンの繋がりは「今回の事件には関係ない。」と説明している。被告1は、「CとAと俺」について「直接じゃないけど」と説明をしているのと同様、ここでも「Dと誰かと。あとまあ、Eと」と当事者を特定してから、その繋がりは「今回の件には関係ないけど。」と説明している。
(オ)以上のように、被告1の発言は「繋がり」を持つという行為をしている当事者を挙げたものであり、山口氏の自宅前でのトラブルに関与したメンバーの名前を挙げたものではない。このように、被告1は、「繋がり」を持つという行為をしている当事者を挙げているため、「CとAと俺。」「Dと誰かと。」というように、メンバー側の当事者と、ファン側の当事者の双方を挙げているのである。
======================
▼以上(ア)〜(オ)を通して
被告らが、一連の言動により、本件事件に他の複数のメンバーが関与していることを認めたとの点は、否認する。
その詳細は前記のとおりであり、被告1は「繋がり」を持つという行為をしている当事者を指摘したに過ぎず、本件事件に関与したメンバーの名前を挙げたものではない。
▼
また、山口氏が「他のメンバーが事件に関与しているのではないか」といった疑念を抱いたとの点は、否認する。
被告らは、山口氏と話をするために、山口氏を自宅前で待ち受け、山口氏が帰宅した際に、被告2において、山口氏が玄関ドアを閉めるのを妨げたに過ぎない。
したがって、客観的には、原告準備書面にいう「およそ一般人から見て犯罪であると思しき事件」が存在しない。
▼
そして、山口氏の主観を基準として見た場合、被告2がとっさに山口氏が玄関ドアを閉めるのを妨げた瞬間に限定すれば、自己が「犯罪と思しき事件」に巻き込まれているかもしれないとの不安を抱くことは、合理的である。
▼
しかしその後、被告1が名乗り出たのであるから、自己と被告1との関係を知悉しており、さらに平成30年10月21日に開催された握手会において、被告1から「今度話をしに行きたい」と言われていた山口氏から見て、遅くとも公園に赴く前には、被告らが山口氏と話をするために、山口氏を待ち受けていたことを認識していたと認められる。
▼
したがって、山口氏は「およそ一般人から見て犯罪であると思しき事件」が存在しないことを認識していたはずであるから、存在しないと認識している事象に、他のメンバーが関与していると疑うことは、論理的にありえない。
======================
【被告1の陳述書】
▼事件当日について
314号室で待機していると足音が聞こえた。のぞき穴で確認したところ、山口氏が帰宅していたので、まず被告2が廊下に出て、山口氏に声をかけた(かねてから被告2に間に入って欲しいと頼んでいたため)。
被告1は被告2がすぐ帰ってくると思ったが、数十秒ほど経っても帰ってこなかった。
どうしたのかと思い廊下に出てみると、山口氏と被告2は303号室のドアを引っ張り合っていた。山口氏は室内から、被告2は廊下からドアを引っ張り、山口氏は被告2の胸のあたりを手で押し、追い払おうとしていた。
この際、山口氏が「助けて」などと言ったり、叫んだりしていた記憶はない。被告1は慌てて二人に近づき、山口に「僕だよ、○○(※)だよ」と声をかけた。
山口氏は被告1の顔を見て、被告2の胸を押すのをやめ、ドアの引っ張り合いも終わった。被告1も被告2も山口氏の玄関内に入っておらず、顔も掴んでおらず、アイアンクローもしていない。
山口氏は玄関から出てきて、「いきなり、どういうつもりなの?」「どうして被告2がいるの?」「被告2の推しメンは○○でしょ」「○○は314号室にいるんでしょ」「被告1も○○と繋がっているんでしょ」などと発言した。興奮していた様子だったが、泣いてはいなかった。
エレベーターから降りてきた男性が通りかかったのは事実だが、その際は山口氏と被告1被告2が廊下で話しているだけである。山口氏も、通りかかった男性に対してまったく訴えていない。
そのためこの男性は、「おおよそ一般的に言われるような事件が起きているとは到底思うわけもなく」、その場を立ち去っている。
▼被告2について
被告1は山口氏と話したかったが、自身だけでは難しかった。被告2はメンバーの間でもひょうきんで明るいファンと認識されており、おかしなことをする人間ではないという信頼があったため、間に入ってもらった。
▼公園での会話について
山口氏はAKSのスタッフの前で「何で私の部屋を知っているの?」と聞いてきたが、これに正直に答えると「山口氏自身から聞いたから」ということになる。これはスタッフの前では言えなかった。
ネット上で言われている諏訪氏の名前は記載なし。初瀬という名前が記載されている。
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怖いというか苦手というか、関わりたくない。
すぐ近くに公立小学校があるから、うちのマンションのエントランスが集団登校の集合場所になってて、朝はまぁまぁな確率ですれ違う。
会うときは基本2〜3人の男子たち(顔までは覚えてない)で、挨拶しても返してくれないから挨拶するのはやめた。
この前は私がエレベーターから降りるタイミングで出口に3人固まってて「イエーイ!最上階まで行こうぜー!!」と降りる私を待たずに乗り込んできた。
クソ邪魔。学校行けや。朝のエレベーターフル稼働時間に遊ぶのやめてほしい。
あと最近は私がオートロックの裏口を出て扉が閉まる直前に、外から男子2名が走って向かってきてオートロックを突破していく。
大人だったら完全にアウトだし、マンション出口に待ち構えてる、ましてやこちらを見た途端に全速力で走って向かってくるのはなかなかの恐怖。
今日に至っては出口のすぐ目の前に突っ立っていたので本当にびっくりした。
そういうマナーというものが確立されてない小学生男子に関わりたくないし偉そうに説教なんてしない(気が小さいのでできない)けど、オートロック突破はやめさせたい。
とはいえ他の住人と付き合いもないし、小学生だし、わざわざ管理会社に苦情言っても無駄だろうしなぁ…。
直接言う他ないんだろうか……