はてなキーワード: SiERとは
タイトルを見てピンと来る人は、おそらくは由緒正しきソフトウェアエンジニアなのだろうと思う。
言わずと知れた、ブルックス先生の「人月の神話」に収録された1つである。
結論から言うと常に銀の弾丸はないと言われ、これから先しばらく銀の弾丸は現れないと言われていた。
以下に現役ITエンジニアとして今日までに感じた「銀の弾丸の近況」をメモする。
その一方で、とても喜ばしい1つの風潮がある。
大手SIer各社における「オーダーメイド型」から「既製品提供型」への移行である。
何故か、を話す前にとても大雑把な「銀の弾丸などない」の個人的な解釈をすると「無駄なものを作るな」が本質的な話であると思っている。
語弊があるかもしれないけど、作らなければプロジェクトの炎上リスクは大きく低減するはずである。
そして、大手SIerは人月型商売に限界を見出し、前述のような風潮にある。
これは歓迎すべきことなのだろう。
これに限らず、概ね、あの論文で触れられた内容な実現されそうな雰囲気がある。
銀の弾丸は未だにないけど、銀の弾丸の完成に確実に1歩ずつ近づいている様子はある。
まだ、IT分野への希望を捨てないで生きていこうと思う今日この頃である。
そう感じている私は、いわゆる元請とか、大企業とか言われるような場所のゴリゴリの技術職である。
それと、もう1つ重要かもしれない点は私はどちらかというと「既製品を作る側」にいる点。、
だから歓迎している側面もあるのかもしれない。
最後に
「これに限らず、概ね、あの論文で触れられた内容な実現されそうな雰囲気がある。」と書いたものの、
実現される雰囲気がないことが1つあるとしたら、それは間違いなく要件定義に関する部分である。
それくらいじゃ日本の大手は本気で慌てないと思うんだよね。というか多分そこまで慌てていない。
だからGAFAは日本の大手、もっとはっきり言えば大手SIerを本気で慌てさせるために、一流PGだけじゃなく、一軍PMやコンサルも引き抜け。
彼らの働きぶりは低く見積もっても、年収3000万くらいの価値がある。
ちなみに大手の一軍というのは、それぞれの会社では事実上の「最終決戦兵器」と化している。
すなわち、炎上して大火災になったプロジェクトを、会社が本気でクローズさせようと決心した段階になって、ようやく登場するんだよね。
そう、あのみずほのように。
極稀にプロジェクトの最初からいることもあるけど、それは日本のSIで天国案件が数えるほどしかない理由でもある。
というわけで、そんな神の手(?)を持つ紳士淑女を、消防士あるいは特攻隊長みたいな仕事で、まさしく火事場の渦中に特攻させるなんて、それこそ日本のITの損失だわ。
そこでGAFAが新サービスとしてのSI事業の中核を、大手から引き抜いた日本最高レベルの「手配師」に任せれば、あっという間に日本のSIはGAFAが牛耳るようになるだろう。
もちろんこれだけITが発達した現代において、大企業や官公庁の基幹システムをGAFAに押さえられるというのは、日本がグローバル企業という「世界帝国」に支配されることを意味するのだが、なんだかそっちのほうが良さそうに見えちゃうんで。
いきなり客先に飛ばされて「はいこれ今進行中のプロジェクトね。それと次に立ち上げるやつ。じゃあ納期と品質は守ってね」とか言われてもね、無理っすよ。
明後日の方向にすっとばないための準備として、まず社内ルールの把握にマニュアルと1日の時間をくれ、マニュアルがないなら教育係と自分に2日時間をくれ、それとは別に1プロジェクトにつき5日は欲しい(仕様の概略、今どこまで進んでるか、起きてる問題、5W1H、支持する内容で1日)、新規立ち上げでも同じで納期に5日補正をくれ、これらは全部平行じゃなくて純粋に加算で頼む、そうでないと炎上の片棒しか担げない。
そんでまあ実際行くとだ、補正は3日もなくて、そのうち1日は手続きと顔合わせに消えるわけだ。
無理やろ。
今のスパンで回せてないやろ。
それもこれも3年縛りがまず悪い。
せめて6年だ。
独立系SIerの経営者が、「 顧客から言われたから仕方なかったんです」みたいな責任転嫁をしているのを見たり、SIerの従業員が常駐先に直接指示は違法とか愚痴ってるの多いけど、犯罪なのは受注側なんだよね。
個人的な観測範囲の話にはなってしまうが、いわゆる情報系で皆どこを目指すのかという話
普通の情報工学科に所属しているが自分から勉強していない人ほどメーカーや大きい所のSIerを目指しているようなイメージがある。
逆に自分から勉強している人、プログラミングでなにか作る人、webサービスを作ったり、サーバー自分でいじるような人はそういう所を目指してないような気がする
以前、書こうと思ってたけど、一度もういいやと思ってたこと。
ふと言われた言葉を思い出してしまい、思い立ったので書き捨てておく。
4ヶ月前に年度末に退職したいことを報告。
退社にあたって社内で話を通す必要があり、待ってと言われ、ひと月くらい進展はなかった。
退職前月の半ばごろに、退職予定の10日前に撤退ね、有給は適度にとってくれと言われた。
有給休暇を消化したかったのですが、できないんですかね?と課長に聞くと、
「退職したいっていったとき有給休暇消化したいなんて聞いてないけど?」
「そこまで見なきゃいけないのか」
「お前の権利じゃん?」
みたいなことは言われた。
最後のは自分自身の権利に対してあまりに無頓着だったと結構心にきた。
完全に自分に非があったのでコミニュケーションミスでしたね、とスパッとまとめて終わりにした。
「退職日を有給消化目的でズラすことは可能ですか?」と聞くと、
「難しいかな」
とめっちゃ渋い顔された。
のでめんどくさくて、じゃあ大丈夫ですと言った。
退職にあたって常駐先の社員さんやお世話になった先輩や仲の良い同期と飲んだときに、だいたい「有給休暇は消化できた?」と聞かれる。
ざっくり話して「ちゃんと消化したいって言わなかったのでできませんでした🤪」っていうと、「えーマネージャーの仕事だと思うけどね」とか言われる。
あと、有給休暇を消化できなかった話って多少なりとも誰かにするのって考えてるのか少し不思議に思った。
お客さんからは「まあSIerなんてね…」みたいに言われるし、同期からは「うちらしいね」と言われる。
ま、きっと大した影響じゃあないんだと思う。
それなら自分が増田に社名出して書き捨ててもいいんじゃね、と思った。
ここまで書いて穏やかな気持ちになった。
こんな日記をここまで読んでくれた人へ、ごめんなさい、ありがとう。
それではおやすみなさい。
コメント読んで、単価、フリーソフト、中抜きやピンハネについてのみ言及しときます。
未経験で入社したというのと、客先は3つ経験したのですが、これは2つ目の客先の単価だからです。
だいたい入社してから5ヶ月経った時の単価で、ある程度の予想が含まれます。
この時は仲介業者(大手SIer)の営業さんに「安ければ安いほどいいので業務経験がなくても大丈夫です」などと言われて入った客先なので、安く買い叩かれてて当然だと思います。
たぶんISMSの規約とかに「フリーソフトは個々でダウンロードせず、一括でダウンロードしたインストーラーをプロジェクト参加者で共有すべきである」とか追加されると、変わるのではないか、と思います。
実利益の2/3ほどを会社の運営費にしないと会社がうまく回らないというのは知っています。
そのため単価60〜70万が20ほどに減るのは一般論的には変なことではないのも知っています。
単価が目に見えるのがかなりの悪であることと、普通の派遣会社を経由した時給でのお仕事であれば同じような仕事をしているのに2/3も削られないため、ピンハネされていると考えてしまうのだと思います。
SIerで働いてるけど、インフラ屋じゃなくてもAWSは使うしDB設計も普通にアプリケーション開発の部分じゃないのか
SIerも現場によるけど、結構まったりしてるところも多いし給料も悪くないし結構良いよね
枯れた技術を使ってるから、逆に一回覚えちゃえば長く使えるしさ
ウェブ系は技術力信仰やテクノロジー万能主義のイデオロギーにどっぷり浸ってるけど、
冷静になって考えてみれば、労働者やユーザーが本当に幸せになってるかどうかなんて怪しいもんだね
次々新しい技術にキャッチアップしていくことが正しいとIT屋がマッチポンプで煽ってるだけだと気づいたよ
ウェブ系なんて給料安いクソベンチャーが、やりがいを餌に技術者を搾取してるだけのゴミみたいな業界
★スペック
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・文系卒。
・SE(手も動かしていた)
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昨年の12月頃からQiitaやはてなブックマークを見てweb系に興味が湧いた。
3年ほどSEの経験を積んだのでWeb系もいけるだろと思い転職を決意。
そして面接へ挑んだのだが……クソ野郎どもにコテンパンにされてしまった。
「それってうちじゃ一か月で出来るんですが三ヶ月かかったのですか?」
例3 : 即戦力を求められる
「~~の部分は実務経験がない?それは困るねぇ~w」
★思ったこと
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・フルスタックを求められる
・まともな人生を送りたい人はやめとけ
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キモオタは人生の全てを趣味や仕事に捧げることがデフォルトですが一般人はそうではありません。
恐らくTwitterやQiitaにはそういう思考のオタクが溢れているためWeb系が天国に見えるのでしょう。
それらのサイトではよくSIerが批判されていますが普通の人生を送りたい人にはそれで十分なのです。
今SIerに居る方でWeb系のオタクに騙されそうになっている方はもう一度考え直してみてください。
https://twitter.com/MAEZIMAS/status/1113114798672113665
一流の老害は「君たちこそが真のニュータイプだ」とか言って、若者を自分の既得権益確保のための鉄砲玉にする。
…いやマジ本当に、若い人気をつけてね。若者説教おじさんは、せいぜいまだ極限の不愉快ですむけど、若者応援おじさんに乗せられると最悪人生詰むので…
というツイートが流行っているので、私が遭遇した若者応援おじさんについて書こうと思う。
当時の私は親との折り合いがつかず、学力もそこそこあったし、勉強もしていたのにも関わらず大学に進学せずにフリーターをしていた。実家を出たかったし、大学にも進学したかったから金の工面が当面の目標だった。そんなときに出会ったのが若者応援おじさんのAさんである。Aさんはバブルの頃に就活をしていて、まだインターネットやパーソナル・コンピュータというのが流行る前から電子工作やプログラミングをやっていた人だった。実際、経歴を聞いてみると10回以上転職を繰り返しているものの、有名企業(今にして思えば、カビ臭いSIerだが)で部長をしていたことがあって、年収が1700万ぐらい稼いでいたこともある人だった。
最初に出会ったときは自分が如何にすごいかということを熱心に語っていた。80年台後半ぐらいのコンピュータ開発の大型プロジェクトに関わっていたとか、セキュリティの専門家とか、今までに触ったことのあるプログラミング言語が300個を超えるとか。でも、当時の技術的なトレンド(MongoDB、Ruby on Rails、AngularJSとか)についての知識が限りなく少なく、「フレームワークなんてその場で覚えればいい」みたいなタイプだった。中学生の頃にラジオ工作したとか、はんだごてで電子回路を設計したとか、そういう話は熱心にするのに、Bram Moolenaarの名前を知らなかったりした。要は、最近のプログラマがどういう関心やインセンティブでプログラミングやってるかを知らずに、過去の栄光を語ってるようなタイプだったと思う。
まぁ、それでも、その人のコネで中規模程度のSIerに入社して、そこそこいい感じの待遇だったように思う。当時の私の技術力は『わかりやすいJava入門』『たのしいRuby』を一通り終わらせて簡単な言語仕様を把握したぐらいでろくにコードも書いたことのないような人間だったから、定時で帰れて手取り二十万もらえるのは甘い汁を吸えたとは思うんだ。
でも入社を決めた一番の理由が、そのAさんが私の関心に理解があると思っていたからだ。というのも、当時の私は「人工知能や人工生命に興味があります。三年後に大学に入学するまでにプログラミングスキルを磨きつつ生活費と学費を稼ぎたい」ということを明言した上で、それを叶えてくれる会社を探していた。技術力はないものの、「自頭がいいから入社してからプログラミングを覚えればすぐに戦力になるよ」と複数の人間から言われていて、それぞれ就職先を紹介してもらえるような状況になっていた。今から思えば、そんなコードを書けない人間を自頭なんて胡散臭いもので褒めるような人間は信用してはいけないと思うし、口車に乗せられたと思うのだけど。そこは自分にも甘いところがあったように思う。あ、あと、補足しておくと、当時はDeep Learningなんていうのは全く人口に膾炙してなかった時期で、スチュアート・カウフマンや金子邦彦に憧れてたような、周回遅れの複雑系に魅せられた若者が私だった。
①親との折り合いが悪く、大学に進学したいが、金が足りない
②実家を出るために生活費を稼ぐ必要があったが、飲食のバイトとかではスキルが身につかない状態で、価値の高い若い時間を無駄にしてしまう
③そんなところに現れたのが過去の栄光を話す若者応援おじさんのA
④自分は殆どコードを書いたことのない業務未経験で、21世紀になっても複雑系の話に興味をそそられるような斜に構えたスノッブ
では、入社後の話をしよう。私が配属されたプロジェクトは80万行程度のJavaのコードで動いてるBtoB向けの製品を保守開発してるプロジェクトだった。やってることはGoogleやAmazonやMicrosoftみたいな大手ならやってるようなサービスの完全下位互換みたいなソフトウェアを、情弱だけど社員数は多いみたいな企業に売りつけるような仕事だ。国産とか、セキュリティとか、そういうよくわからない言葉を並べ立てて、海外のUIも洗練されていて、優秀なエンジニアが管理してるものをセキュリティ的に怪しいと不安を煽り立てて売りつけるようなやつだ。そんなクソみたいな製品でも年間5億円ぐらいの売上になるのだから、IT系って糞だなって思う。ネット上では優秀な人間ばかりがアウトプットしてるし、NDAの名の下に詐欺まがいのソフトウェア(今回の例なら無料でUIも洗練されていて、使いやすいサービス)が明るみにならないのだから、こんな国はさっさとスクラップ・アンド・ビルドすればいいのにって思うよ。IT化されてないのが時代錯誤で〜みたいな記事はネット上でもバズるけど、実際には10年前のスパゲッティコードを惰性と不安につけ込んで売りつけるようなSIerがたくさんある。そんで、そんな意味不明なソフトウェアを導入すれば、どこに何があるのか分からないUIの操作に大切な業務時間を奪われて、日本全体の生産性が落ちてしまう。ユーザーの時間と生産性を奪い、開発者にとっても技術的負債にしかならないようなソフトウェアを売りつけてる悪性腫瘍みたいなSIerはさっさと滅んでしまえばいいと思うよ。
まぁ、私が配属されたプロジェクトはそんな感じだ。まるで意義を感じないが金にはなってるプロジェクトに配属された。そのプロジェクトの根幹部分は一人のエンジニアが設計開発しており、そのエンジニアは既に退職して、どこに何が書いてあるのかわかってない人間が後任として保守を行っている。盲腸みたいに全く有難みのない機能を増やすことでより高く売りつけるようなプロジェクトだった。
そのプロジェクトの中にいる人について話そう。プロジェクトマネージャーは仕事漬けで毎月350時間ぐらい働いている60連勤とか当たり前で、常に酔っ払ったような、眠そうな目をしてる人だった。にも関わらず、同じプロジェクトの人間は仕事がなさすぎて業務時間中に関係ない談笑をしたりしていた。プログラマやテスターや文書作成をするスタッフが40人ぐらいいるところで、閑散期(機能追加のサーバーリリース前以外)は暇そうにしてる人が多かった。プロジェクトマネージャーを除いて。要は、PMは一生懸命働いているが、その一生懸命さは惰性で行われており、無能なのに業務時間が長いPMがいて、その人が全部仕事をやってしまう。他人に頼めない性格らしくて、存在意義が分からない業務を他人に頼んでは「なぜこんなこともできないんだ?」って怒鳴るのが生きがいみたいな人だった。頑張ってることがアイデンティティになってて、その頑張りに意味があるのか、必要なのかという吟味ができず、タスクを他人に振ることもできず、情報もそのPM一人だけが握っているから、周りの人も「私が仕事を請け負いましょうか」ということもできない。それで新入社員をイビるような存在意義のわからない仕事を振って、できなかったら人格否定をするような感じの。
私が受けた仕事ととしては、週に1回ベンダーのところに会議をしに行くんだけど、そのときの社内の資料を全部紙でプリントアウトして持っていくというのがあった。文書作成スタッフが製品の仕様をWordでまとめて、600ページぐらいのpdfにしたものが1500万円ぐらいで売れるらしく、その増えた言語仕様をプリントアウトしてベンダーのところまで持っていく。追加された仕様以外にも、今週やったテスト内容をExcelで纏めたものをプリントアウトしたりしていた。紙の量で言うと、一回の会議で2500枚ぐらいで、それをキャリーケースに詰めて客先であるベンダーまで持っていくらしい。聞いた話では、その2500枚の会議資料は殆ど読まれずに捨てられるのに、そのPMはベンダーにその慣習を廃止しようとは提案しない。ベンダーとの週一の会議の他にも、進捗報告を主とする社内会議があって、PM以外の人はあのプリントアウトする悪習は廃止すべきという話が上がっているのにPMが首を縦に振らないから一向に改善されない。まぁ、そのプリントアウトするのをやるのが私の仕事だったわけですよ。毎週4時間ぐらい掛けてWordやExcelの文書サイズとか調整してさ。元の文書のサイズや余白が狂ってるのに、客先に失礼だと言われて、手直しして、プリントアウされたコロコロコミック何冊分だよ? みたいな紙の束をホチキスで止めていくんだけど、ホチキスの止め方が汚いとやり直し。
じゃあ、なぜPMは頑なに意味のない業務をし続けて、それによって新入社員を使い潰そうとするのかと言えば、弊社の業績が悪くて倒産しそうだったときにそのベンダーが手を貸してくれたからそのときの恩義があるとかなんとか言っていた。だから、靴を舐めるようなことをするし、他人の生産性を奪うようなクソ製品を世の中に出して何も感じないらしい。読みもしない産業廃棄物を作り出して、それを無碍にされて喜んでいるような業務が、今の日本の何割を占めているのだろう? そのPMの口癖は「俺はプログラミングは全くわからないが、こんなプリントアウトの段取りもできないようなやつはプログラミングなんてできないと思うよ」だった。FizzBuzzどころか変数や関数すら知らないような人間にこんなことを言われるのは屈辱だったし、これが高卒未経験で就職することなのだろうと思った。
他にも、私が受け持った仕事に、製品が動くかどうかを確認するテスターという仕事があった。RSpecやSeleniumで自動化しようと言っても、そんな技術を持ってる人がいなかったから、一々自分でその製品を触って仕様通りになっているかを確認しないといけなかった。画面遷移が600ページのpdfになっているから、それを見ながら正しい画面遷移ができているかを確認する業務だったが、正直人間のやる仕事ではないと思う。画面遷移だから前のページから次のページに移行したときに前にどのページだったなんてスクショを撮ったぐらいじゃわからないのに、「このテストをExcelにした内容じゃ、本当にテストしたのかわからないだろう?」と言われた。言われたとおりにExcelファイルにスクショをひたすら貼り付けていたというのに。しかも、その他にも特定のファイルをアップロードするときにどの条件だとアップロードができないかを判別するテストをどうやって行うのか考えろというのがあった。今までにテスターをやっていた人に聞いても指針なんてないと言われ、「賢い人はそういうのを考えつくものだ。俺はパソコンに詳しくないが」とPMに言われ、嫌気が差した。
まぁ、ここまで書けば、如何にブラックと言うか、理不尽で不合理な職場かというのはわかったと思うけど、いい面もあったんだ。前にも書いたように、未経験の高卒が手取り20万貰えたのは嬉しかったし、研修のない会社だったから、最初の二ヶ月ぐらいは一人で勝手に勉強しててと言われたから、実働換算で時給3000~4000円ぐらい貰える計算だったのかな。一番瞬間時給が高かった日はメールの返答に20分ぐらい使ったときだったから、日給1万、実働換算の時給が30000円ぐらいになった。それぐらい放任されていた。
最初は社長が「君にはソースコードのUMLを書いてもらおう」とか言って、クラス図を書く練習をしていたんだけど、現場の人は「今更UMLなんて必要ない」「ソースコードを読めばわかる」と言って、全く必要とされていなかった。だから、業務とは関係ないTCP/IPやRubyやGitの勉強をしていた。家のことで勉強に対してモチベーションが落ちていた私は、金を貰えるという環境では目の前の勉強に集中できるようになって、元の勉強するための生活リズムっていうのか、そういうのを取り戻せた。それは当時の私にとっては有難かったと思う。
ここまでをまとめると
⑤無料で使えるサービスの下位互換といえるような、他人の生産性と金を無駄にするような製品を開発してるプロジェクトに配属された
⑥PMだけが忙しく働いて、周りの人の割り振りができていない。
⑧社会悪のようなソフトウェアを売りつけて金を稼いでいるプロジェクトだった。
⑨仕様書やテスト内容のプリントアウトという必要ない業務をしたり、指示内容と叱責内容が矛盾する理不尽を受けなければならなかった。
⑩しかし、勉強してるだけで月20万貰える環境は有難く、当時の私にとっては願ったり叶ったりだった。
では、次に私がその会社の入社から辞めるまでの経緯について書こう。最初のうちは、自分の勉強時間を取れていたし、振られる仕事も理不尽で意義を感じられないものであるものの、すぐに終わることが多かったから問題ないと感じた。それが徐々に仕事が増えていき、勉強時間が取れなくなっていった。
ここで若者応援おじさんAの登場である。Aさんは私と会ったときは有名企業に勤めていて、そこを辞めて私を紹介してくれた中小企業で働き始め、その数カ月後に私を紹介してくれた。元々、その会社の社長とは懇意にしていたから、一緒に働こうという話が何十年も前からあって、今回ちょうどタイミングが合ったから、その友人の会社の重役として就職したらしい。私が就職したのはその数カ月後だった。
Aさんは「何か問題があったら、部下や上司という立場を気にせずに忌憚なく言ってほしい」「俺は人を見る目はある方だ。君は一本芯の通ったところがあるから、周りに流されずに新しいことをできるだろう」「君には将来性がある」「俺は新しい会社でも権力を持ってるからへんなことを言ったり、したりしてる人がいたら遠慮なく言ってほしい」とかそういうのを入社する前に言っていて、まぁ、色々とおかしいところ、FAKE野郎みたいな発言が多かったけど、そこだけは信じてたんだよね。本当に騙すんだったら、そんなすぐに辞められるようなリスクを上げるような発言はしないだろうってさ。ちなみにFAKE野郎って感じたのは、一方的に自分の話だけをして、私が質問すると煙に巻いたり、私のことを買ってるという割には私の話をすぐに中断させて自分の話をし続けるとか。その人はFラン出身だったから、ちょっとインテリなことを言うと「君は変わってるね」って言ったり、きょとんとした顔で10秒ぐらい固まった後、すぐに自分の自慢話を再開したりと、決して自分の知らないことや分からないことを認めようとしなかった点だ。他にも、「私と働きたいと言ってくれていた会社はあったけど、そこは技術的に成長できそうだけど給料は月7万程度でバイトの身分だから、迷ってるんですよね。バイトだから自由時間は多く取れるんですけど」みたいな発言をしたら、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、私が感じていた不安を取り合ってはくれなかった。Aさんは「俺は社内で影響力を持っているから、君を正社員にすることもできる」みたいな話を延々としてたのに、いざ蓋を開けてみると、「君の面接での受け答えが駄目だから、契約社員として雇用することになった」「あれから上層部に渋られてしまって、請負契約にすることになった」と話が二転三転していった。だったら、他にも選択肢があったのに、他のところに就職したのにと思ったが、自分の能力や経歴で負い目を感じていたから強く言うことはできなかった。高卒で就活するというのはそういうことだ。他にも選択肢があるのにも関わらず、どうせ労働に関する知識がないと足元を見られて、条件を徐々に下げられ、他に選択肢をなくした後で、悪い条件で働かざるを得ない状況になっていた。結局、勤務時間がタイムカードで管理されてるのにフリーランスとして請負契約を結ぶという偽装請負で契約させられ、もっと技術力を磨ける選択肢は潰されてしまっていた。
私は会社の問題点を丁寧に分析してpdfにまとめてAさんに送ったんだ。それが間違いだった。如何に会社がそのベンダーに良くしてもらったか、大変なのをわかった上で俺たちが会社を立て直してきたかということばかりを話していた。百歩譲ってそこはいいとしても、ベンダーとは関係なく職場環境を良くするための話までいい加減に聞かされてうんざりしていた。
「Aという問題があります。その背景にはBがあります。そのためにはCという解決策があります」
という話をしたときに、「Bぐらいみんな当たり前にしている。君だけ特別扱いすることはできない」みたいな返し方をされて、問題が発生してる事自体はないものとされていった。結局、職場にはびこる不合理で理不尽な業務やルールは改善することはなく、私への人格攻撃で終わってしまった。
毎日どうでもいい作業で疲れ切って勉強時間が取れなくなってしまった私は、最初に出会った頃のAさんの言葉を信じて、「私が本当にしたいことは、仕様書やテスト時のスクショをプリントアウトしたり、よくわからないテスターをやったりすることではない。このままでは、プログラマとしてのキャリアを積むための勉強時間を作ることもできないし、業務内でコードを書くこともないから業務時間を短くしてほしい」と言った。少なくとも、最初Aさんと会ったときは、「君には人工知能や Permalink | 記事への反応(1) | 23:52
元増田です。
しばらく見ないうちにプチバズってたのでちょっと驚きました。
はてブや言及コメントも拝見し、いろんな意見があって面白かったです。
否定的な意見の中で代表的なものについて、いくつか反論(補足?)しておこうかな、と。
元記事と違って完全に私個人の主観の話なので、NTTに勤める人の一般的な価値観ではないことはあらかじめ言っておきます。
「無能だから転職できないんだろ」みたいなニュアンスですね。半分正解、半分不正解といったところでしょうか。
そもそも失職や転職のストレスを一生味わいたくないから今の会社を選んだので、転職してやっていくためのスキルや経験を積む必要性を感じていません。
少々自分語りになりますが、私の父は私とは真逆の仕事第一で家庭を顧みず、中小企業勤務で倒産や転職を繰り返した人でした(いまも働いているけど)。
加えてギャンブル好きなのでたまの休みもパチンコに行ってしまうため、家計は火の車で、家に借金取りが来るから知人の家に避難するなんてことも割と日常茶飯事。
そんな父を反面教師として育ったためか、物心ついた頃から「仕事はほどほど、家庭と趣味に生きよう」と決めていました。
実際に就職したり家庭を持ってみて、この判断は正解だったと思っています。
私は器用ではないので、妻との夫婦生活、子供の世話や将来に向けた教育・投資、加えて自分の趣味も充実させようとすると、とてもじゃないけど仕事のことを仕事中以外に考える暇も余裕もありません。ましてや転職なんてもってのほか。
私にとって仕事は完全に金を稼ぐ手段であって、それ以上でも以下でもないのです。
もし退職するとしたら、そこそこ軌道に乗ってきた副業(というか趣味がたまたま金になっている)がさらに伸びて、その収入と資産運用だけで死ぬまでやっていけるフィナンシャルプランが完成した場合ですね。
かなりリスクを避けたい性格なので、今の会社で定年まで勤めた場合の生涯賃金の倍額くらいの収入が得られるプランじゃないと辞めないと思いますけど。
そうですかね。ここは学生時代からかなり吟味した結果なので、割と自信をもって「大丈夫」と言えます。
一番安定している公務員は、副業禁止を始めとする縛りが強すぎて却下しました。収入も世間のイメージよりだいぶ低いですしね。
次に挙げたのがインフラ系で、最後まで迷ったのが鉄道会社、電力会社、そして通信会社でした。
いずれも産業革命レベルの発展が無い限り業界自体は安定です。加えて各企業の大株主の構成(というか国や自治体の資本がどの程度あるか)、財務諸表などを加味して選びました。
最終的にNTT(所要5社)が就職先候補に残り、その内2社にエントリーして内定をもらった結果、茸に行くことに決めました。ここが潰れるときは日本の終わりだと思ってます。日本が終わったら自分も終わりでいいかな、と。
出ました。コーディング至上主義です。特にSNSでは「コーディングできないSIer vs プログラマー」みたいな話がウケますね。
システムを世の中に出すのに必要な仕事はコーディングが全てではないですよ、としか言いようがありません。パン屋に必要なのはパン生地をこねて焼く人だけでは無いですよね。
ちなみに私自身は学生時代にコーディング経験がありますが、社会人になってからは仕事でコードを書くことはありません。
外部設計はもちろん内部設計のレビューやバグが出てログ解析する際の一次切り分けにソースコードを見たりするので、一応関わっている開発プロジェクトの言語知識はあります。
数年前に開発部に異動してきてから業務時間中に学んだものであって、業務時間外にわざわざ勉強したりはしていません。
私は自分のことをエンジニアだとは思っていませんし、一生開発業務をやるわけではなく「今は開発職」というだけです。
そもそも弊社は3~5年周期で社内異動を繰り返す(いわゆるジェネラリスト育成)ため、深く狭い知識より広く浅い知識を身に着けるスタイルになります。
・PowerPointでシステムのグランドデザインを書ければ、あとはBPが仕様書に落とし、ベンダが作ってシステムが出来上がる
・tableauで分析データを出せれば、あとはコンサルが改善案を出してくれる
・Prottでプロトタイプを作れれば、あとはデザイナーがデザイン仕様に落とし込み、ベンダが作ってWebサイトが出来上がる
ちょっと大げさに言えば、部署は違えど弊社のプロパーの仕事はだいたいそんな感じです。だから、自分で手を動かすことにやりがいを感じる人には向きませんよ、と言ったのです。
私が一番驚いたのは、想像以上に仕事にやりがいや人生における重きを置いている人が多いことです。
弊社にいると、管理職含めて「仕事はあくまで仕事、家庭や趣味が最優先」な人が大半なので、かなりカルチャーショックでした。
私はとにかくコスパ重視の人間なのですが、今の収入と労力のバランスは最高だと思っています。
もちろんもっと勉強して資格を取ったりガンガン外部で活動して人脈を作って高給の企業に転職すれば、収入は多くなりますが、私にとってそれはコスパが悪いのです。
今以上に安定している企業は無いであろうという理由もありますが、加えて私生活の時間を犠牲にすることへの抵抗が大きい。
「年間300時間も残業してワークライフバランスとか社畜かよ」というコメントもあったので、ちょっと気になって昨年度の労働時間を調べてみたところ、残業込みでざっと1900時間。
まぁ上を見ればきりが無いですが、そんなに長くは無いかなと思います。今の生活基盤を維持するには、それくらいは仕事に費やさないと罰が当たるんじゃないかと。
あと、こればかりは個人差が大きいと思いますが、私はもともといっぱいいっぱいの状態で何かをし続けるのがとても苦手なので、ゆるゆるの環境が好きなのです。
だから、スキルの高い人たちが集まり切磋琢磨しあって互いを高め合う、ちょっと勉強をサボるとおいていかれてしまう、そんな環境はたとえ高給でもお断りです。
弊社はだいたいどの部署でも勤務中の脳ミソの平均CPU使用率が20%くらいで仕事が回るので、理想的です。
私は人生でもっとも頑張る期間を高校生の3年間と決め、予定通りそれを終えました。
現役で国立大に合格し、自分で学費を稼いで大学院まで進み、失職や転職のストレスに悩まされないホワイト企業に進む。これで人生の基盤が完成した、と喜んだものです。
今はその基盤の上で、自分の趣味や家庭生活、育児に教育とやることが盛りだくさんなので、基盤の変更やアップデートにかけるコスト(時間)は持ち合わせていません。
なお、一応仕事も世の中にそれなりにインパクトを与えるものやサービスを提供し、フィードバックを得られるので、仕事自体のやりがいも皆無というわけではありません。
仕事でかかわる社内外の人も良い人が多くて、その点もとても満足しています。
今より給料が多く、今より労働時間が短く、それでいて一生潰れない会社に、ローコストで転職できるチャンスが来ない限り、転職することはないでしょう。
いまは大手SIerで小規模案件のプロマネ兼設計者をやったり、維持管理の仕事やったりしてる。大した技術力もなく、仕事につながるような趣味もなく、若くもない。既婚の女。華々しく、キラキラした、人生がガラッと変わる転職をなんとなーく思い描いてたけど、考えるうちに、今の生活がほんの少しよくなるような現実的な転職を目指していこうという気持ちになったのでメモ。
・今の職場の労働環境に不満があるだけで、SIerの仕事は基本的に好きなので、同じ業界内での転職か、もしくはSIerでの仕事経験を活かしてできる仕事をしたい。
・プロマネの仕事は好き。進捗を見つつ作戦を練るの楽しい。今の自分は、そういうの自己流でやってるし、社内ルールに則ってやるということに最適化してしまってるような気がするので、他社に行ってやっていける自信ない。設計手法とかマネジメント手法を勉強して、自分の案件に適用してっていうのを繰り返して、自分の知識や経験を、理論と紐付けて発展させていければ他社でもやっていけるかも…!
・設計の仕事も好き。どう設計するのがいいか考えること、どう書けば伝わりやすいか考えてドキュメントを書くこと、あと、どうすれば説得できるか考えて用意してお客さんと打ち合わせすることとか楽しい。これも、いろいろな手法が研究されてるだろうから、少しずつそういうものに触れていって、自分の考え方と理論とを紐づけて発展させていければいいかも…
・プロマネや設計の仕事や、それに近い仕事を目指しても良いし、COBOLとJavaは一応実装もできるので、今ある会社のアンダーに入るような会社への転職も可能かもしれない。収入は下がるけど、責任の小ささとかは魅力的。まあまあ若いけどCOBOLとかJCLとかの知識もあるのは武器になるかも。
→まとめると、プロマネや設計の仕事については自分のやり方や自分が思っているコツと理論を紐づけたり、新しい手法を勉強して使ってみたりすれば、他の会社でやっていくための武器になるのでは?と思う。それか、若いけどCobolやJCLの知識もあることを武器に転職するという選択肢もあるかも。
・24時間365日のオンコール体制。気持ちが休まらずしんどい
・車の事故に異様に厳しい。事故しないようにするのは当然だけど、事故した時の連帯責任とかが異様でなんか怖い
これぐらい。