はてなキーワード: LANとは
ちなみにこの失敗は私のせいとはバレてません。
これから話す失敗をしたのは27〜28歳の頃のミスで、入社後1年経ったくらいのミスです。
入社先はIT業界の人売り企業で、客先常駐を主とする下請け企業でした。
ちなみに年収は300万くらいでした。
入社後はじめての常駐先。
チーム常駐でした。
常駐先は300人くらいの人が働いているビルでした。
そこでチームの席が移動になり、使ってるPCの移動をしました。
PCの移動の際にLANもPCと繋ぐ必要がありましたが、そこでやらかしてしいます。
繋ぎ方を間違えてLANがループになるようにつないでしまったのです。
と繋いでいるところに
と繋いでしまったようなのです。
これにより処理できないトラフィックが発生。300人規模のビルのネットが一切使えなくなる。約1時間後にやっと復旧。
ビル全体の業務を1時間も止めてしまいました。中には保存できていないデータがあったりすると思うので、被害はさらに大きいと思います。
なお、この災害の原因は我々のチームの席移動が原因というのは突き止められていました。
しかし、チームの責任として扱われ、私が(上司の指示で)挿したLANが原因だとは私以外は気づいていませんでした。不幸中の幸いというかなんというか…。
LANを挿す場所がすごくごちゃごちゃしてたので、きちんと上司に確認をとって挿す場所を教えてもらったのですが、どうやらそれが間違っていたようでした。
まあ、上司もチームメンバーなので当然私と同じく引っ越しがあり、自分のことで精一杯だったんだろうね。
次は別の常駐先の話。
私がメインで行ったプロジェクトがありました。
メインと言っても下請けなのでメンバーとしてなんですが、他のメンバーがあまりにもやる気がないので私が事実上プロジェクトリーダーとしてやってました。
皆がやる気がないのは、そのプロジェクトの内容が特殊で、お客様に見せてはいけない情報が登場するのでその情報を見せないように修正する、というプロジェクトだったからです。
要件定義もお客様が提案するのではなく、常駐先でのお偉いさんが作成。
案の定、よく意味のわからない(具体性に欠ける)要件定義でした。
さらに何を見せないようにするのか、と言った情報も下請けにまでは回って来ず、我々下請けとしては常駐先の社員さんが言った情報を鵜呑みにして設計やら実装をせざるを得ませんでした。
この常駐先の社員さんがまた適当な方で、プロジェクト自体失敗が危ぶまれていました。
本来は見せてはいけない情報だが、それを見ても問題がない特別な部署があったらしく、データが見れないというクレームが発生しました。
暫定処置は3日ほどで行い、本格対応は2週間かけて行いました。
しかし、このクレームをしてきたお客様は3日間も業務が滞ったわけです。ちょっと被害が大きいですね。
それで、この不具合の原因は、要件定義の不備と常駐先の社員さんの迂闊な承認が原因ということになったのですが、実は少し違います。
もともと常駐先の社員さんの要件定義の中にはなかった内容なのです。
ただ、その要件定義には矛盾があり、私が提案した要件の中で不具合があったのです。
だって、そんな情報を見ても構わない部署があるなんて知らないし。。。
まあ常駐先の社員さんが迂闊に承認したというのが一番の原因なんですけどね。
でも業務を3日も止めてしまったのはほんと申し訳ないです。。。
下請けって、その失敗の被害規模がどれほどかわからないんですよね。
システムを利用してるお客様が何人いるか、もしくはどの部署の人が使ってるのか分かってないですし、リリース日やリリースの影響を報告してもその報告がどういう方法で実際に利用しているお客様に伝わるのかも分かっていません。
ちなみにリリース日やリリースの影響などはお客様の中で課長級くらいの方に報告していました。
そもそも下請け客先常駐は情報が絶対的に欠けやすいので、クソですね。
最近は経験も積んできたので、被害規模をしっかり把握するように意識したり、被害規模を把握するための質問などをするようにしたりして、このような懺悔すべき事項はほぼないですが、未経験だとミスしてしまいますね。
IT業界の多重下請け構造は下請けに未経験が入ってたり、情報が下請けまでしっかり届かなかったりするので、ほんとクソだと思います。
Eurogamerにより独占配信されたStadia開発者二人に対するインタビュー記事。
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タイミングの問題です。20年間の蓄積によりGoogleにはデータセンタ内のパフォーマンスに優位性が存在します。Googleはデータセンタ内ではHWメーカーです。我々はデータセンタ内で何年もの間、高い性能で端末間を接続する基盤を構築してきました。Youtubeでの経験からプレーヤーサイドの観点からだけでなくデータセンタ内部からの技術的観点からの技術統合を行ってきました。他社でもその視点は存在していますがGoogleにはその点に固有のアドバンテージが存在します。
その通りです。我々にはレガシーがありません。全てが21世紀のために設計されています。開発者は制限の無い計算資源が利用でき、何よりもマルチプレーヤーをサポートできます。これまでのマルチプレーヤー環境は一番遅い通信に影響を受け開発者は最も遅い接続に対し最適化が必要でした。我々のプラットフォームではクライアントもサーバも同じアーキテクチャの下にあります。これまではクライアントとサーバの間のpingに支配されていましたが我々の環境なら最速でマイクロ秒で済みます。だからプレーヤーの数は単一のインスタンスにて動的にスケールアップが可能です。バトルロイヤルなら数百から数千、数万のプレーヤーが集まることも可能です。それが実際に楽しいかどうかは置いておくとしても、新聞のヘッドラインを飾ることが可能な技術です。
両方です。
ユーザが我々のプライベートLANからはみ出さないだけでもその効果は大きいものです。Googleは45万kmに及ぶ光ケーブルにより世界中のデータセンタ間を接続しています。米国の西海岸から東海岸まででも20ms、フランクフルトからマドリッドでも20ms。これにより開発者は最も極端な場合においてもレイテンシが予測可能でそれに従い設計を行うことができます。
StadiaはYoutubeの技術と深く結びついていますが、実際には一歩引いています。今日のゲーム業界を考えてみて下さい。2つの世界が共存しています。1つはゲームをプレイする人々で、もう1つはゲームを見る人達です。2億人の人々がYoutubeでゲームを毎日見ています。2018年には述べで500億時間がゲームを視聴するのに費されています。時間と人口の双方で信じられない程の視聴が存在します。我々のビジョンはこの2つの世界を1つにすることでゲームを見ることができ、かつ、プレイもできる、双方向に楽しめることです。
つまり重要なのはゲームシステムでもなくコンソールでもありません。噂とは異なり我々はコンソールビジネスには参入しません。我々のプラットフォームの要点はコンソールでは無いことで、皆が集まる場所を作ることです。我々は箱でなく場所を作る。今までと異なる体験を得られる場所です。ゲームを見るなり、遊ぶなり、参加する場所であり、かつユーザが楽しむ場所であり、ユーザが他人を楽しませる場所です。
だから我々のブランドはStadiaといいます。これはスタジアムの複数形です。スタジアムはスポーツを行う場所ですが同時に誰もがエンターテイメントを楽しむ場所でもあります。だから我々はそれをブランドにしたかったのです。皆が遊んで、観て、参加して、さらにはゲームをする場所。一歩下がって見ることもできる場所。常にどのボタンを押したかを意識しないでも良い場所。他のアーキテクチャでは実現できない場所です。
その通りです。そして単純に技術的に深い点を求めて、我々は第一世代でも4K60fps、HDRとサラウンドをサポートしました。さらに開発者が必要なインフラに従ってスケールします。それだけでなく、同時にYoutubeに常に4K60fpsHDRで画像を送信することが可能です。だからあなたのゲーム体験の思い出は常に最高の状態になります。
プレーヤー次第です。Googleは全てを記録はしません。もしプレーヤーが望むならGoogleは4Kでストリームします
共有が友達だけか、世界中に公開かも自由に選択可能です。Googleはユーザに制御を明け渡します。もしユーザがYoutubeで公開すれば誰でもリンクをクリックすることでそのゲームを遊ぶことができます。
そう。そしてこれはマルチプレーヤーゲームのロビーの新しい形となります。Youtubeのクリエイターなら誰でもがファンやチャンネルのsubscriberを自分のゲームへと誘うことができます。生主として、Youtubeのクリエイターとして私は視聴者を私のゲームに瞬間的に招待できます。それが私と10人の友達でも、(訳注: セレブの)Matpatと彼の数百万の購読者でも、技術は同じです。
Googleアカウントの一部です。従ってGMailアカウントがStadiaへのログインに利用できます。他の基盤についても説明させて下さい。最初のサービス立ち上げから全ての画面への対応を行います。TV、PC、ラップトップ、タブレットに携帯です。我々のプラットフォームの基本は画面に依存しないことです。これまで40年間、ゲーム開発は端末依存でした。開発者として私は制約の範囲内で、私の創造性を開発対象の端末に合わせてスケールダウンする必要がありました。
我々はStadiaでそれを逆にしたいのです。我々は開発者に対し彼らの考えをスケールさせ、どの端末の縛りからも解放したいのです。パフォーマンスに優れ、リンクをクリックすればゲームは5秒以内に開始されます。ダウンロードもなく、パッチもなく、インストールも必要なく、アップデートもありません。多くの場合、専用のHWも必要がありません。従って古いラップトップでChromeブラウザを使用する場合にでも皆さんが既に持っているだろうHID仕様に準ずるUSBコントローラが動作します。そして、もちろん、我々自身のコントローラも開発中です。
コントローラを自作する理由にはいくつかあります。1つはTVへの接続です。我々はChromecastをストリーミング技術に採用します。Stadiaコントローラの最も優れた機能の1つはそれがWiFi接続でDC内のゲームに直接接続することです。ローカルのデバイスとは接続しません。
その通りです。これこそが我々のブランドの実現であり、具現化です。そして独自コントローラにより最高のパフォーマンスが実現します。ゲームに直接接続するためにプレーヤーは画面を移動することが可能です。プレーヤーはどの画面でも自由に遊び、停止し、他の画面でゲームに復帰することが可能です。
そしてコントローラには2つの追加されたボタンがあります。1つはGoogle Assistantの技術とマイクを用います。ユーザの選択により、ユーザはプラットフォームとゲームの双方に対し、自然言語を用いて会話が可能です。例えば「Hey, Google。MadjとPatrickと一緒にGame Xをやりたいな」と言えばStadiaがマルチプレーヤーゲームを指定した友人と共に直ぐに開始します。
我々はゲーマーを可能な限り素早くゲームに辿り着かせるよう考えています。数多くの研究を行いましたが、多くのゲーマーがゲームを起動したら直ぐに友人とゲームを開始したいと考えています。ゲーマーはUIに時間を費したくは無いのです。
誰かが言ったことですが、現在のコンソールは起動した時にまるで仕事のように感じると言うのです。ゲーム機自体の更新や、ゲームの更新があります。我々はそれらを完全に取り除きたいと考えています。もう1つのボタンは、ちょっと趣が異なるのですが、Youtubeにシェアできます。
Youtubeが観られるならどこでもStadiaは動きます。
Chromecastはスマホからストリームを受取はしません。Chromecastはスマホから命令のみ受けます。画像はNetflixやYoutubeから直接受け取ります。Stadiaの場合、StadiaコントローラからChromecastへとこのゲームのインスタンスへと接続せよと命令がなされ、Chromecastはゲームインスタンスから動画のストリームを受け取ります。クライアントはとてもシンプルです。行うのはネットワーク接続、ビデオと音声のデコードのみです。Chromecastは入力を処理しません。全て入力はコントローラが扱います。ビデオと音声とネットワーク接続はChromecastの基本動作で全て既に組込まれています。
そうです。とても良く出来ています。WiFiに繋ぐだけです。コントローラにはWiFiのIDとPWを入れるだけです。それだけです。ホームボタンを押すと勝手にChromecastを探し直ぐにChromecast上でクライアントを起動します。UIが表示され直ぐにゲームを遊ぶことができます。デジタルパッドでUIを操作することも可能です。これが重い処理を全てクラウドへと移行する点の美しさです。Chromecastのような低消費電力の端末で説得力のある体験ができます。Chromecastは5W位下です。Micro-USBで給電可能です。典型的なコンソールは100から150Wもします。またこれまで説明しませんでしたが、例えスマホでも行うことは動画の再生だけです。従ってAssassin's CreedやDoomや他の重いゲームがあなたのスマホの上でモバイルゲームよりも低消費電力で動作します。だからスマホで10時間でも遊べます。
今の所、我々はChromecastのみに集中しています。でも技術的、機能的な観点からはYoutubeがある場所ならどこでも動きます。我々はまだStadiaをどのようにユーザに届けるかは検討中です。
サービス開始時から提供されるサードパーティによる解決手段をサポートしています。他にもアイデアがあります。しかし今は話せません。
良い質問です。私がこのプロジェクトに参加する前からチームは既に何社かと提携しここ何年かの間に技術を提供していました。StadiaはLinuxベースです。グラフィックAPIはVulkanです。開発企業はクラウドにインスタンスを作成しますので、開発キットも今ではクラウドにあります。しかしクラウドだけでなく、開発社のプライベートなDCでも、机上のPCでも可能です。
もしそうしたいなら。でも我々は今後のトレンドが開発でも配布でもますますクラウドへと移行していくと考えています。従って今後数年で開発者にとってクラウド中心、クラウドネイティブがゲーム開発での標準となるでしょう。
デベロッパーやパブリッシャーはとても賢くクラウドネイティブとなる新しいゲーム体験を達成するために必要なツールや技術について考えていると思います。しかしそれは世界中で何千ものアクセスポイントを持つデータセンターを運営することや、それらの運営に必要な莫大な投資資本とは異なるものです。Googleは今年単年でも$13Bの資本を投下しています。
米国では全ての必要な場所に展開が終わっています。Project Streamの試験に必要な環境は2018年末には整いました。我々はGoogle社内で、Google社員を対象に2017年の始めから2年間の間、プライベートなテストを行ってきました。2019年には米、加、西欧、英にて Permalink | 記事への反応(1) | 06:10
こんばんは、ヨーロッパにホームステイしながら、とある国立大学に短期留学してる私大理系大学生です。
只今、短期留学の仮学生証で大学の図書館に宿題をやろうと思って来たんだけど、率直に言って、海外の大学ってすごいって思った。
といっても、今まで見てきた自習室なんて予備校の数校舎と今通ってる私立ぐらいで、大したことはないと言えばそうなんだけど、だからこそここに書いて、他の人から見てもすごいのか知りたい。
まず、席の数、5mぐらいの広々とした通路にも机と席が点在するから正確には数えられないんだけど、一階あたり150席ぐらい、一応、一つの机には3席がならんでそれが向かい合う形で計6席なんだけど、1席あたり結構広い。具体的には都心の予備校の○台が採用してる机の1.5倍ぐらいある。
それが3階建て、計450席ぐらい?その殆どが電源と有線LANを装備してて、机に向かい合う学生は資料やパソコンで黙々と作業に向かってる。
うちの私大ではそんなに自習室に席はない。精々200席ぐらいじゃないかな。
国立はどうなんだろ?
予備校でもそれぐらいの自習室の席を完備してるところもあるけど、あそ、生徒をすし詰めにするんだもん。狭いし近いし、受験のストレスでペン回し、貧乏揺すりにイライラする、それに比べると遥かに快適。
流石に450席全てが埋まってるわけではないけど、2/3以上は埋まってる感じかな。
それに加えてPCルームにはうちの私大なんか目じゃないぐらいズラーとPCが並んでる。全部同じだと仮定すると、Win10、メモリ8GB、CPUはi3、HDDの有線デスクトップで動作は快適そのもの。
たぶん図書館内に計150台ぐらいはあると思う。
そこにも様々な人種のたくさんの生徒が作業に取り組んでて、正直うちの大学の生徒らの取り組む姿勢は雲泥の差。普段は自習室はガラガラでテスト直前、最中にようやく7割方埋まるぐらい。
いい環境に居ればモチベーションが上がるのは当然の帰結だよね、なんとなく日本人の生産性が低い云々は環境にも一因があるんじゃないかと思った。
外国語がすごく苦手で、滞在期間は残り一ヶ月を切ってる今はかなりヘトヘトだけど、この自習スペースの為にここに残りたいとか思えるくらい。
なんとなく、明治維新に海外へ出ていって日本とヨーロッパとの違いにショックを受けた日本人みたいな気分になってる。イメージだけど。
ふむ、そういうセキュリティじゃ仕方ない
ただ、その形式だとLANやWiFiならあんま問題にならないけど、USBだと面倒だな
・LAN
・そもそもLAN経由で印刷してください。ユーザー認証してから印刷するようにしてください
・ADで配布
・前に入れよう
・「エコだ」とか言って離席時に毎回モニター主電源を手動でオフにさせられる。いやPCロックしたら自動でオフになるから。
・紙を入れたら自動で電源が入るシュレッダーのも毎回主電源オフ。使うときに毎回オンにして→紙が吸い取られるのを見届けて→手動で主電源オフ。どんだけ非効率だよ死ね。シュレッダーの僅かな待機電力よりも紙が吸い取られるのを待ってる時間の工数の方がはるかにでけえだろ。
・化石みたいなPCをずっと使ってる。会議室のPCなんかはおそらくHDDが故障寸前で起動に30分かかる。謎のエコ精神のおかげで使い終わったら毎回シャットダウンだから、会議室使うときは毎回30分待ちの時間が入る。毎回毎回みんなで座って待機タイム。あほらし。
・というかみんなで使う公共の備品を誰も管理しない。ホワイトボードマーカーなんてほとんど書けないのしか残ってない。みんなわかってるからあほみたいに薄い文字を目をこらしながら見てる。でも誰も補充しない。
・無線LANが使用禁止。にも関わらず十分な数のLANケーブルが用意されていない。ノートPCを持って別の部屋で作業することがあるが、その部屋は使用頻度も人口密度も高いにも関わらず、なんとLANケーブルが1本しかない。だから誰か一人しかネットが使えない。当然、社内サーバにもアクセス不可。基本的に全てのデータをローカルじゃなくてサーバーに入れろと言われていて、ネット繋がらないと全く仕事にならないのに、一人しかネット接続不可とはどういうこっちゃ。毎回毎回「ごめんLAN貸して」「すまんちょっと待って、データローカルに退避する」とかそんな会話ばっかり。バカじゃなかろうか???
・「仕事に必要な機材」を購入していない。仕事に必要なものくらい購入しとけや。毎回他部署に頼み込んで貸してもらっている。バカバカしすぎる。それでなんとかなっているからっていつまでも購入しないからタチが悪い。
・整理されていないのでどこに何があるのか全くわからない。新しい仕事に取り掛かるときは、まず必要資材を集めるのに丸一日要する。誰に聞いても「いつもはここにあるけど今日はないね」とかそんなのばっかり。結局手当たり次第に探す、もしくは人に聞きまくって「ごめ〜ん私返すの忘れてた☆」みたいな。
・ソフトウェアライセンスチェックの日だけソフト一斉アンインストール→次の日インストール。もうグレーというかアウトなんじゃないかこれ。前途の通り化石PCだからインストール・アンインストールの作業に膨大な時間を費やされる。毎回設定もしなきゃならない。あほくさ。
・「とりあえず穏便に済めば良い」という考え方の人間ばかり。向上心がまるでない。業務改善活動を年に数回行って上に報告しなければならないが、「上に報告が通ること」を最重視。結果業務が改善しようとしなかろうと関係ない。穏便に済むことが第一。俺が何を提案しても「それはその通りだけど、今は通すことだけ考えよ?」で終わる。何のためにその活動をしているのかわからなくなってくる。
・基本的に新しいことが嫌い。「この作業、このソフト使うと効率いいので使っていいですか」と聞くと「でも前のソフトでもできるよね?」しか返ってこない。新しいやり方が嫌い。今までのやり方が至高。やっぱり向上心がない。
その中でも結構有名というか、研究内容を言ったら特定される分野なので詳細は省く。
GPAバトルを制し新進気鋭の研究室に入った俺を待ち受けていたのは、今考えても普通に訴訟もんだろというレベルのブラックな「現場」であった。
同業者の方はご存知と思うが、マテリアルというのは日本がかなり強い分野であり企業の注目度も高く、
なおかつ実用度が非常に高いため「金の成る木」としてバイオと並んで世界との競争が激しい分野でもある(らしい)
比較する先が世界なので、当然世界レベルの努力と実績を要求されることは入って知った。
20時間ぶっ続けでサンプル作った実験結果を当日のゼミで発表すると「もうちょっと綺麗に資料作れないの?」とか平気で言ってくる准教授。
真面目で頑張り屋なのにインパクトファクターを稼げずドクターを6年続けて鬱になった先輩。
めっちゃ上から目線で日本国の公的手続きの手助けを求めてくる外人ポスドク。
当たり前だがすべての研究は無償のボランティアであり、どころか金払って受ける教育なのだが、
求められるのは仕事としてのクオリティ。遊びでやってんじゃないんだよ!
頑張って書いた論文のファーストオーサーはもちろん…教授「俺だよ」
いろいろなことに嫌気がさした俺はアカデミックの道を早々に諦め就活を頑張ることにした。
教授からは「好きでやってる研究だろう。好きなことにすら不真面目な君が社会に出てやっていける訳がない(意訳:研究室で奴隷続けろ)」と全力で人格否定を受けつつ、
少子化の影響もあってか、まあまあ有名といえる程度の大手企業にどうにか滑り込むことができた。
今時小学生でもわかるだろというようなレベルの情報処理の授業、
中学生の国語でやるだろというようなレベルのビジネス作文の授業、
あらゆる授業を仕事として受けることになる。もちろんおちんぎんが発生する。
すべての課題を秒速でクリアし、定時より手前で帰る日々がしばらく続く。
あまりに簡単なので研修よりは同期とのレクリエーションが目的なのだろうと勝手に忖度していた。
ある程度の教育を終えると晴れて部署配属となる。部署はSE部隊。
情報系出身ではない俺だったが、趣味でプログラミングはかじっていたし興味もあった。
入ってすぐの仕事はあるシステム(社員が使っている自作ツール)の改修だった。
新卒に簡単な仕事を与えつつ、プログラミングスキルを伸ばしつつ、自分たちの仕事も効率化できる、という上手い采配である。
プログラミングはかじっていたとはいうものの、ゲームを作ろうとして挫折したり、あとはHelloWorldレベルくらいで、
まともに運用したのは精々MATLABのような特殊なものだけ。所謂プログラミング言語で利用者がいるソフトを触るのは初体験だった。
詰まっては調べを繰り返しながらも趣味の延長のような感じで楽しく取り組むことができ、上司の引いた工程の3分の1で完了した。
俺は平静を装いつつも内心歓喜した。
なにせ不真面目学生である俺は教授から駄目出しをくらったことしかなかったのだ。久々に得られた自己肯定感である。
これはいけると判断したのか、同じく社内ツール改修の仕事をいくつか振られる。
片付けていくうち、俺のPCスキルが先輩社員と比べても高い部類にいることに気付く。
自作ツールを社内LANで動かすとファイヤーウォールに引っかかったりなどするが、先輩社員がそれを対処できないのだ。
どうやらそういう感じで動かなくなり、放置されていた部分を俺が解決しているらしい。
だがWindowsのFWの設定なんてNasneでアニメを撮りためたりFPSの海外鯖に接続するようなヒキニートにとっては半ば常識である。
陽キャパリピっぽい先輩が知らなくても無理はないが、SE部隊で長年社会人やっておいてわからないことには軽く失望する。
プログラミングが派遣の仕事とは言っても使役する側に知識がないのではやはり困ると思う。
ちょうどその時、働き方改革とかいう名目で各職場が独自でやっていたシステムを統合し、
各営業所で独自に動いていた勤休登録システムが全社的に統一されることになった。
新しいシステムはUIもモダンで、前のよりぶっちゃけ使いやすくすぐに慣れた。
だが先輩は勝手がわからないらしく、俺が先輩に質問する回数が減るのと同時に、先輩が俺に質問する回数が増えた。
働き方改革の魔手は勤休にとどまらず、いろいろな社内システムが統合されてゆく。
頼られる頻度は増し、頼ってくる相手も先輩だけではなくなってきた。どこから噂を聞いたのか他部署の人からも質問の内線が来るのである。
上司に聞けや。知っとると思うがワイ新卒やぞ?と思いながら(つーか言いながら)回答する。
まあ新しいものには若い方が強いみたいな感覚は理解できるが同期に聞けよ←残念同期からも同じ内容の質問が飛んでくる‥現実です‥これが現実‥!
このあたりで自己肯定感よりぶっちゃけ不信感を感じることが多くなってくる。
確かに中学生以降は家族でも学校でもパソコンに強いニキではあったが、
まさか面接で選抜されたひとだけで構成されている筈の会社でパソコンに強いニキをやるとは思わなかったのだ。
まあそんな人が一人もいないはずがないので、多分、本当に詳しい人はうちではなく客先に居て、かつ忙しいということだろうと思うが。
さすがに面倒に感じていたある時、PukiWikiを社員が編集して公開できる神システムを見つける。
当然というべきか、数年前に何某が色々編集していた痕跡だけを残し、現在は廃墟と化していた。が、サービスは生きていた。
ゲームの攻略を頑張って書き込んでいた時代を思い出しつつ、新しい社内システムの利用法を懇切丁寧に解説するWikiを作る。
上司からは「その辺の社員100人より貴重」「絶対やめないでくれ」的な評価を賜る。
社内ツールの使い方記述しただけで褒められる異常事態に少しずつ価値観が麻痺してくる。
仕様書がないのはもちろん、そもそも社内環境でビルドできない、なんと.NETではないVBである。
当たり前のように1ファイル50kstepを超えるソースがずらずら並ぶ様は威圧感すら感じさせた。
上司を含めて誰もソケット通信が分からない中、元々チャットツールを作ろうとして失敗した経験のある俺は、
先輩が3人×3時間=9工数かけて解決しなかったあるバグをちょいとググっただけで10分で解決。
というようになんかやたらと活躍し、どうにかプロジェクトが終わるころには上司の評価は天元突破した。
地味に詳しい人は他にもいる(外にいて忙しい)ということもわかり推測は当たっている様だった。
会社に入って以降「君は社会ではやっていけない」と言った教授の言葉の信憑性は下がる一方である。
なにせ主観的にはヒキオタがヒキオタっぽいことをやっているだけで褒められるのだ。
募る違和感の中、経団連の会長室にメールが導入されたニュースと、そのコメントを見て気付いた。
俺は異世界転生したのだと。
そう、俺の就職先は、パソコン強いニキが崇め奉られる異世界だったのだ。
自席で堂々とYouTubeを見てたときには流石に上司に苦言を呈されたのだが
「ゼネラリストには情報収集も必要」と言い訳すると「おお…」「さすが村上君だ…」となって許された。(マジ)
ちなみにマーケット調査の名目で業務中YouTuberを見ることを冗談のつもりで提案したら、真面目に検討された。(マジ)
他の人にはありえないが俺だけ許されるところに落ち着くのではないだろうか。
うける。
正直言って危機感はある。
世界と戦うを標榜していただけあって確かに研究室のレベルは高かったと思う。非情報系でもプログラミングはできて当たり前だったし。
この会社は(最近、一定以上大きければどこもそうじゃないかと思うが)半官半民みたいなもんなので、皆どことなくのんびりと仕事をしているように見える。
その結果、当然ながら競争力が落ちる。落ちはするが、会社組織は存続し続ける。
そして存続し続ける会社の中には「異世界」が広がっているのである。
他の会社もそうだと思うが、各地で頑張ってる派遣プログラマーの方がよほど技術力が高い状態。
まあでも転生した側としては居心地いいのでこの異世界に骨を埋めるのも悪くないと思っている。