はてなキーワード: プレゼントとは
誰もが見返りを求めている。
誰だって「行動したくない」はずだ。
「面倒くさい」という気持ちも多々あるだろう。
いつか旅行とかプレゼントしてくれないかなとか微妙に下心があったりする。
そもそも、面倒くさいと一度も思わなかった人は居ないだろう。
某俳優のカノバレ炎上が話題ですが、ツイッターなどで俳優に謝罪しろとリプを送ったり、その謝罪ツイートに攻撃的なツイートをするアカウントを目にしました。また、その俳優を擁護する人に対し金払ってない茶の間は黙ってろという意見を多く見かけたのですがそれはちょっと感情論すぎるかなと思いました。
どんだけ舞台全通してグッズやブロマイド買って貢いだと思ってるのって言われてもそれはチケット代だしグッズ代だしブロマイド代なわけです。払ったお金に見合うサービスを受けておいてプライベートで問題があったからって「騙されていた!払ったお金を返せ!」は図々しすぎやしないかなと思います。プレゼントに関して勝手にあなたが送ったものですしね。 たくさんお金を使ったことを俳優を叩く理由の正当化に使わないでください。
そもそも俳優は恋愛禁止のアイドルと違って恋愛禁止を掲げていません。(そういう規約の俳優だったら別です)アイドルのような売り方をしてるからといって、アイドルと同じ生活をしなければいけないわけではないです。ホストのような色恋営業をしているといってもそれはそういったコンセプトのサービスであってあなたはそれを理解した上でお金を払ってそのサービスを買ってるわけです。けして俳優が騙した訳ではありません。
例えるならキャバ嬢にたくさんシャンパンを開けてあげたのにセックスさせてくれないなんてどういうことだ!と怒る勘違い男と似ています。あなたはシャンパン代を払ったに過ぎないのです。もちろん、そのことに対してひとりでプンプン怒って次回からその嬢を指名しないのは自由ですが、シャンパン代を返せ!と言ったり、無理矢理強姦しようとしたら出禁になりますし悪ければ警察行きですよね。
怒ってもいいんです。嘆いても良いんです。もう二度とその俳優の出てる舞台を観に行かないと誓っても良いし、今まで集めたグッズなどを手放しても良い。でも、俳優に直接攻撃するのはお門違いじゃないでしょうか。ショックを受ける気持ちはわかります。でも傷ついたことは他者を傷付ける理由にはなりません。黙って担降りがなぜできないのでしょうか。
これは個人的な意見で、この話の内容が310さんのファンの総意ではないのでご理解ください。
私は310さんのファンです。
いままで「あの人たちの代わりに同じファンとして謝ります😭」と(他の界隈話ですが)と言っている方たちを見て本当にそう思ってるのかな、なんて思っていました。まさか自分自身が思うなんて予想もしてませんでした。
zikくんの件についてと、無断転載等についてお話したいと思います。
⚠️話がとっ散らかってます。
まず最初に私は310さんの画像を無断転載してzikくんにトンチンカンな擁護してるいわゆる、アモーレキッズが嫌いです。どうも310さんのファンは年齢層が低い、または成人済みでも精神年齢が低い方が多いなと前々から感じていました。年齢ゆえの考えの浅さ、また知識の足りなさもあると思い、画像転載やDVDの録画を転載することに関しては定期的に注意喚起のツイートをするのみでした。煩わしく思われてたようですが、なかには知らなかったと画像を消してくれる方もいました。今回zikくんにトンチンカンな擁護リプを送った310さんのファンの方たちは自分のやったこと、考えの甘さを自覚してほしいです。まず、自分はどこまで知っていて何を知らないのか(今回でいえば何故zikくんのファンの方が怒っているのか)、そのアイコン(310さんの画像を無断転載したアイコン)で発言することでどのような影響力が生まれるのか。それを頭の片隅に置くだけでも違うのではないでしょうか。Twitterで発言する権利を否定したいのではありません、ただ310さんのアイコンで発言したことで310さん並びに真剣に応援している310さんのファンにどのように被害を与えたか考えて欲しいです。「被害」です。「佐藤流司」という名前でNeverまとめが作成され、「310本人のイメージが
悪くなった」と言われているんですよ。ネットで「佐藤流司 Neverまとめ」で検索すると出てきます。もし仮に将来、310さんに興味持ってくれた方がネットやTwitterで「佐藤流司」と検索したら、今回炎上したファンの言動が芋ずる式に出てくるでしょう。310さんのファンの害悪さは前々から言われていたことですが、今回で決定的になったと思います。初めて会った方に「310さんのファンです」と言ったら嫌煙されるかもしれないですね。ファンなのに彼の活動の足を引っ張るのですか?310さん本人は今回なにもしていないのに、彼を応援しているはずのファンのせいで評判がさがってるんです。DVDは違法にアップされたものを見る、浅はかな考えと行動で本人の評判を悪くする。彼のことを好きで応援しているかもしれませんが、マイナスなことしかしてませんよね。
またこの件で炎上している310さんのファンはいわゆる茶の間と呼ばれる人達です。私だって長年、またたくさんのお金を使っている人からすれば新規の茶の間かもしれません。けれど今まで趣味に使っていたお金とは比べ物にならないくらい使っています。バイトができない期間もありましたがそういう時は行ける公演を大事にして、無断転載の映像は絶対に見ず誕生日プレゼントや毎月お金を貯めて円盤も買いました。行けないのがダメなんじゃないのです。行けないなりの楽しみ方として、DVD無断転載やYouTubeにあげられているもので楽しむのがよくないのです。
私的な話になりますが以前、310さんのファンの方達があまりにも常識がなく注意されてもブロックする、無断転載の画像やDVDも消さない、挙句の果てには「ひどいこと言われたね💦」など傷の舐め合いが多いので310さんを応援することが嫌になった時期がありました。「みんなやってるから私もやっていいじゃん、あれもダメこれもダメ息苦しい、なんで私だけ注意されなきゃいけないの」そう思った方はいるだろうし実際そうツイートしているかたも見ました。でもダメなものはダメなんです、違法ですから。出せるお金が少ないのは仕方ないかもしれません、けれど無断転載動画見て「お金ないからしょうがないじゃないですか!」と自分を正当化しようとするのは間違っています。また転載されたDVDを見ることで彼になにかプラスになっていますか?転載されたDVD百回見れば310さんの懐に1円でも入るんですか??入りませんよね。舞台はボランティアじゃありません。人気がない、お金が儲からない作品に続編はできません。ただ単に金儲けだけではなく、次回作を作るお金、舞台装置、役者さんやスタッフさんへの給料などあまり詳しくはわかりませんが、すべてタダでできるものではありません。人気がない商品は棚から消えていくのと同じように、お客さんが入らないお金も入らない舞台は消えていくのではないでしょうか。今回問題発言をした方たちが大好きな🔪ミュだってお金払う人がいなければ潰れます。
肖像権や著作権など、また炎上していることについて知らないのは仕方がないことなのかもしれません(調べようとすればいくらでもできますが)。これを読んで知った今これからどうするか、今一度考えて欲しいです。
おまえ「誕生日いつ?」
おんなのこ「2月7日」
おまえ「じゃあ血液型は?」
おんなのこ「A型」
おまえ「出身地はどこ?」
こういう質問ぜめはうざい
おまえ「誕生日いつ?」
おんなのこ「2月7日」
おまえ「え、今日じゃん!おめでとう!プレゼントとかもらった?」
おまえ「スクラブってなに?」
こういう質問ぜめなら許せる
なぜもどきという表現を使っているかというとそのチケットやグッズ等をはじめから転売目的として購入していないという点にある。
チケットの場合は良席に入りたいから何人もの友人、先輩、後輩、知人、家族等に頼み込んで申し込みをしてもらい、当選したチケットを回収し、一番いい席で入って残りは売る。もしくは全て席が悪かったり納得する席がなかった場合は全て売って良席を買う。
グッズに関してはとりあえず自分の推しが高レートの場合は交換の交換をしてでも必死に手に入れて集めまくって無理そうになったら残りを売る、もしくはプレミア価格になりそうなら、後々交換で使えそうなら使えそうなキャラを数個だけ残して使えなそうなキャラや使えそうなキャラでも何個から売る。そして推しを新たに買う。
そんな生活をしている。
どちらにも共通しているのは余ったものを「売る」と「買う」という点にある。
この「売る」ことはただ定価で売る訳ではなく相場価格で売っている。
基本的に相場価格となると定価以上が基本でチケットにせよグッズにせよ高ければ定価の10倍以上で売れることだってある。
「買う」ことは「売る」をしているものを買うのであるから当然相場価格となる。
「売る」行為を世間では転売と呼んでいるなんて最近まで知らなかった。私は元々それを目当てに買っているしフリマアプリ等で出ている価格だって全て同じような価格である。
元々の目当てがそのチケット、グッズであることと周りが皆その価格で出しているという同調意識が私を転売という行為をしてきるのだと気づかせるのが遅くなった原因である。
しかし、私はこの転売をやめようと思わないし転売から買うことだってやめない。どれだけ批判がこようとも全ての抜け道が塞がれて自分のチケットでしかはいれないようなコンサートや舞台、イベントになったらやめるだろうが。
グッズに関しては転売規制なんて不可能なんだからやめないと思う。可能性があるならグッズを買うことをやめた時くらいだろう。
なぜかやめないのかというと理由は単純で良席に入りたいしグッズが欲しいからである。
私は強いオタクだ。
オタクに強い弱いなんてないという人間とは根本的価値観が合わないので読んでいて不快に思うだろうが容赦して欲しい。
オタクの強さが何で決まるかというと、アイドルや俳優といった3次元ではどれだけ公演数に入ったかという回数、前列、0ズレ、花横といった良席、ファンサされた回数、認知、オキニ、プレゼント、等々がある。
人気な公演に自チケかつ良席で入るなんて難しい。それに回数も合わされば全公演分のチケットを自チケだけ集めることは極めて困難である。
そこで使うのがチケットサイトやツイッター等のSNSを利用して行われている転売である。良席だから勿論正規の価格ではない。だがお金を少し(少しではない時もある)かけただけで良席に入れるなら入るしよりいい席で推しを見たいし周りのオタクにマウントをとりたい。私が彼にとって一番であり特別になりたいし周りからもそう見られたい。そのためならお金をかけることは苦なことではない。人気公演のチケットを買う時だって同様である。
だから転売から席を買うしその席をだしてくれる人には恨みこそせず感謝の気持ちでいっぱいである。
私は同担拒否だ。そのせいもあるだろう。行きたい人にチケットが行き渡って転売がなくなって自チケでしか戦えない世界になるのなら今のままでいいと考えている。
推しの一番になれる今がいい。
余ったチケットだって2連以上や一応友人には声をかけるが断られてかつ余った場合に相場価格で出しているし人気公演の場合は必死でとったチケットを定価なんかで譲りたくないのだから相場価格である。そして相場価格で良席を買う。
グッズに関しては推し以外いらない。まず推しキャラ以外に興味が無い。人気順は交換レートとして把握しておくけれど一番人気のキャラは交換できるから交換した後の推しキャラに見えたり、低レートキャラの抱き合わせ対象、お金としか見えない。
低レートキャラに至ってはため息しか出ない。推しになったらもうけもん。まずならないから必死に交換を探して無理なら高レートキャラと抱き合わせか単体売買。
価格はだいたいが時価だからみんなが出さないうちに売ってしまえばより高額で売れるからさっさとだす。そしてその売上で推しを買い足す。
むしろ捨てるより全然マシだと思って欲しいくらい。流石に捨てるのは心苦しいという痛みを感じる感情くらいはある。
強いオタクにはお金が必要でお金の分だけいいチケットが買えてお金の分だけグッズが買える。
"他のファンのことも考えろ”というのがお金をかけないファンや弱いオタクがいう言葉だ。
ここではっきりと否定しておくが他のファンなんて死ぬほど嫌いだから存在して欲しくないんだよ。
お前らのことを考えてる暇があったら積んで積んでより推し、自担に有益なことをするし構ってほしい、一番になりたい、特別になるための1歩を進みたい。
でも今の私だけでは推しや自担、公式に続けていってもらうだけの財力はない。だからかろうじて存在することは認めたくないが認めているような状態だ。
グッズだって結局はどれだけレアものを持っているか、痛バについているか、痛バのデザインや並べ方の綺麗さで評価される。
均等に推しのファンに渡るくらいならどれだけ否定されようと自分で推しを買い占める。
積めないならその程度の愛ってこと。
転売ヤーがいたから買えなかった等の言い訳をしている暇があったら対策をとって実行すればいいし無理なら金をかければいい。
相場価格すら出せない人間は強いオタクになれないし同じフィールドにすら立っていない。
転売価格=その人、その公演、キャラの価値である。人気があればあるほど価値も価格もあがるしその人、公演、キャラのおたくも強いオタクが増え、ふるいにかけられていく。
女の子に飲み屋でバカラのグラスプレゼントしてた時クソだなと思ったなそういえば。
まだ自分に好意があるのかどうかもわかんない相手に、相手が喜ぶプレゼントじゃなくて
タイトル通りだ。
数ヵ月前のイベントで島中配置になった大手のスペースに列が出来た上に牛歩していたのだ。自分は近隣スペースの売り子をしていたのだが開始前から酷かった。列列列、人人人…開始したら大手も売り子がいるしすぐ捌けるだろうと期待していた自分が馬鹿だった。全っ然捌けない。むしろファンと握手会に近い行為もしていたようだ。隣に居るコスした売り子はマネキンか何かか?んん?
私が売り子をしていたサークル主はイベント開始後すぐに買い物に向かったが、その大手サークルの牛歩列に遮られて帰るのが遅くなってしまった。
おまけに大手はその日誕生日だったらしく、サプライズでプレゼントを用意されてスペースでキャーキャーはしゃいでいた。
は?アフターでやる事じゃないのそう言う系って。それとも何かルール変わったの???当然大手が突然のサプライズにはしゃぎ出して一般参加の人がUターンするの一人や二人じゃなかったよ???売り子も「良かったね」みたいな顔で大手見てないで通路見なよ。って内心イラついた。
イベント後に私が売り子任されたサークル主とアフターした時に彼女がボソッと言った。「私もうイベント出るのやめるわ。あの大手とジャンル一緒だしまた近くのスペースになった時私の本買いに来てくれる人も混雑で買えないとかありそうだし、それに大手のスペースに列出来てるの見て自分との力量見せつけられてるみたいでしんどかったし」
イベントに出るまで「楽しみ」と言っていた彼女からは考えられない言葉だった。それは彼女だけじゃなくて他の書き手も思う所があったらしく、数日後、ジャンル替えや活動休止のツイートが流れてきたのは記憶に新しい。
いっそこの増田がバズって該当する大手の目に入れば良いなと思って書いたけど本人は自分の事だなんて思わないだろうし、自分だと気付かないんだろうな。それに、この増田がバズっても私に売り子をお願いしていたサークル主や他の書き手が自ジャンルに復帰する訳じゃないし。むしろ他ジャンルでみんな楽しそうにしているからまだ安心だけど。あーあ。大手が書き手を殺すってこういう事なのかな。
よく賛否両論になる男性絵本作家のぶみ、おかあさんだからの歌詞も賛否両論だ。
ママのスマホになりたいという絵本では、元になった作文のパパとママのスマホになりたいからパパだけ消えて、ママに見てもらいたい息子の心情が語られる。
母子家庭で息子が「ママと結婚する」と言うので、散らかった自宅でドレスを着て母親と息子が結婚式をし、その後ママが死んでおばけになり息子の成長を見守る。
大人になった息子の結婚式で、お嫁さんはママのウエディングドレスを着て、昔のママとの結婚式の映像が流れお嫁さんと息子は感涙、息子は大好きなママに届け僕の声と号泣する。
その後産まれた娘がママにそっくりで、驚く息子は何故か三歳に戻っており、それからママのおばけは出なくなりハッピーエンド。
読んでいて母親としてもお嫁さんとしても、背筋が寒くなる程に母親が重かった。
パパが娘に結婚式をプレゼントして、立派な教会に牧師や招待客達を集めて綺麗なドレスを着てパパと結婚式をし、忙しいのに結婚式ありがとうと感謝する娘に感動して仕事から早く帰るようになったと言う粗筋。
娘がドレスアップしたりキスをする横で招待客の男の子が「俺も娘と結婚したかった〜」とずっと悔しがっているのがパパの欲望丸出しっぽかったが、ママに比べたら情念が薄い内容だった。
何故こんなに母親愛が重いのか不思議だったが、このインタビューを見て納得した。
『ママがおばけになっちゃった!』作者・のぶみが語る、32年越しの母との和解
https://wotopi.jp/archives/36431
生まれてくる子供がかわいそうだ。お腹のこどもの気持ちを一切考えず車上荒らしくらいで死にたくなるような愚かな母親をもって。
お腹の子供の命が第一じゃないのかよ。周りの人間からチヤホヤされた証のプレゼントが失われて悲しいだって?いい薬だそんなマウント犬にでもくれてしまえ。
お守りくれた弟はお前の承認欲求満たすためにお守りくれたわけじゃないだろ赤ん坊が元気で生まれてくることを祈ってくれたんだろ。
自分は今25だけどエコーやらマンモの写真が残ってたってうれしくもなんともないよ。それより両親元気で自分も五体満足で幸せだ。
お守りはその身をていして赤ん坊を守ったんだよきっと。
毎年毎年忘れ去られたり、日にち間違えておめでとうと言われたり、会えてもおめでとうなんて言われなかったり。
何かと不憫な私の誕生日はもうすぐ
忘れ去られるのがこわいから、いつも自分から「誕生日なんですけど」と伝えていて、今年も「もうすぐ私の誕生日です」と伝えたら、「その日は予定空けていますよ」と言われた。
こんなことは初めてなのでとても嬉しい。
何をするか決まっていないけど、一緒に居られるだけで幸せだ。
自分も最近スマホ落として幸い拾ってもらった事があったので、読んでて胸がキュッとなったよ…
あなたは何も悪くないよ
失っちゃったものばかり考えるより、また旦那さんからプレゼントしてもらおうよ。
(または一緒に選んだり)
お子さんが産まれたらもしかしたら、昔使ってたのよりもっといい物が見つかって
子供と選んで買った思い出の品が増えたり、子供からプレゼント貰ったりするかもしれない
綺麗事かもしれないけど最近自分も色々失ったから、ちょっと自分にも言い聞かせてる所もある
お金が落ちてたからネコババするなら、まだ人間的に分からなくもないけど
(自分も小学生の時、財布の入ったポーチ落としてたった3000円だけど、小学生には大金だし、お気に入りだったしですごい凹んだことある)
警察の態度もひどい
一番は戻ってくる事を祈ってるけど
ほんの一瞬の出来事だった。
両親が海外旅行へ行くので、空港への送り迎えに実家へ車で向かった。玄関先に車を止めて、両親を呼びに行く。
そう言われて、数分だし、すぐに荷物積むし、と思って車の鍵をかけずに家の中へ入った。
数分後、トランクに荷物を積んで、いざ出発しようと思ったら、後部座席に置いていた私のマタニティマーク付きリュックサックが忽然と消えていた。
リュックサックは普段から持ち歩いているもので、中には財布からスマホやら免許証、保険証も入っていた。
更に、私は妊娠中で母子手帳やエコー写真も全てリュックサックの中に入れて持ち歩いていた。
一瞬で、全て無くなった。
安産祈願のお守り、健診結果、分娩予約金の控え、産科医療補償制度の申込控え、妊婦健診の助成券、その他もろもろ。全て。
私はパニックになりながら、110番通報をした。警察の人が駆けつけてくれるという。
早くしなければ飛行機の時間に間に合わないので、両親は弟の運転で車で空港へ向かった。
駆けつけると言うわりには悠長に、40分ほどかかって警官たちがやってきた。
開口一番に「はぁ、車はないんですか?」と。
「両親が空港へ行くために使っています。戻ってくるにはしばらく時間がかかります。」と気が動転しながら伝えた。
「困るんですよね、そういうの。こっちも車がないと何も出来ないんで。」と一蹴された。
私は必死に訴えた。
「車がなくてもできることはないんですか?何か少しでも手がかりを探すとか、周囲の人に話を聞くとかできませんか?」
呆れた様子で警官が「はぁ。そんなこと言われても車がないと指紋が取れないので、何もできません。こっちも一件だけに関わってられないんで帰ります。」と私の訴えを切り捨てた。
最低だ。人の話を聞く態度ではない。そう私は思った。
結局、警官たちは一人を残して帰った。残った一人に私は事情を全て話した。
調書を作成するために事細かに話をすると思いの外時間がかかり、既に盗まれてから数時間が経っていた。
両親を送り届けた弟が戻ってきた。先程帰った警官たちが戻ってきて、状況の検証を始める。
そして、「あー、これじゃあ指紋が擦れてて個人特定は無理ですね。」とあっさり言ってのけた。
指紋を取らなきゃ何も出来ないのに、指紋を取っても何も出来ないの?という言葉をすんでのところで飲み込んだ。
結局、被害届を出したが恐らく捜査はしてもらえないだろう。指紋が擦れてて役に立たないのだから。警察は指紋でしか捜査しないのだ。近所に話を聞くとか、近所の防犯カメラを確認するとか、そういったことはこちらから提案しても全く応じてもらえずに話にならなかった。警察なんて役に立たないところに連絡したせいで、被害に遭った日の午前中を無駄にした。(ついでに書いておけば、被害届の受理番号すらこちらから聞かないと教えてもらえなかった。)
その後、警察に捜査してもらえないことを悟った私は、夫と弟にリュックサックを探してもらうことにした。スマホを探す機能は、GPSをオフにしているため使えない。リモートで着信音を鳴らすことはできたため、着信音を鳴らしながら近所を探し回ってもらった。見つからない。
夜になり、無くしたものを書き出した。
ここにも全て書いておく。
診察券
財布
カード入れ
分娩予約金領収書
産科医療補償制度の申込控え
安産祈願のお守り
家の鍵
実家の鍵
これらが全て無くなった。
家の鍵はすぐに夫が取り替えた。
リュックサックは、去年のクリスマスに夫からプレゼントしてもらったものだ。妊娠中の私に負担がないように、軽いものを選んでくれた。
財布は、結婚前に夫が誕生日プレゼントとしてくれたものだ。私は財布の開きかたにこだわりがあり、苦労しながら選んでくれた。
カード入れは、職場の後輩が異動のお祝いにくれたものだ。私の好きな色を聞いて、こっそり準備してくれていた。
エコー写真にはお腹の赤ちゃんの成長が記録されている。最初は豆粒みたいなものだったのが、だんだん人の形になり、近頃は顔も分かるようになってきたところだった。
安産祈願のお守りは2つあり、1つは夫婦でお参りに行ったときのもの、1つは弟が旅行先で買ってきてくれたものだった。
全ての思い出が一瞬で手元から消えた。
次の日、免許証等の再交付をした。必要最低限のものは再交付できるが、思い出は戻ってこない。
再交付する際も、必ず事情を書かされる。その度に自分の犯した過ちの大きさに潰されそうになる。
「鍵かけなかったんですか、この辺りは車上狙いが多いんですよ。」
盗まれてから何十回、何百回も考えたことだ。あの時鍵をかけておけば、カバンを置きっぱなしにしなければ。考える度に傷が深まる。
生きている価値なんてない、そう思う。
たったリュックサックがなくなっただけ、それでも死ぬほど後悔するし、傷ついた心は死んでいく。
もし、この記事を読んでいる人で、その辺に落ちているカバンを見かけた時は、無視せずにそっと中身を確認してみてください。
大事な思い出の品が入っているときは、手間はかかりますが、交番へ持って行ってください。荷物になって持っていくのが大変であれば、交番に連絡してもらえるだけでもいいです。
軽い気持ちで車上狙い、置き引き等をする人は、相手の心を殺していることを知ってください。適当に盗んだカバンは、あなたには価値なんてなくても盗まれた人にとっては守りたいものがたくさんたくさん入っています。マタニティマークを付けているリュックサックを盗もうという気持ちは、私にはさっぱりわかりません。正直気持ち悪いです。
「軽犯罪」という呼び方をされるけど、盗まれた人からしてみれば人殺しと同罪です。心を殺されているので。
気持ちの整理のために長々書き殴りました。これを書いている今もリュックサックは見つかってません。死にたいです。
高校のとき付き合っていた彼氏とは、恋に恋して「オツキアイ」を楽しんでいただけだって、今なら思うけど、真剣だった。
私が受験に失敗して、私だけ浪人したのが歯車の狂い始め。先に大学生活を始める彼と、支え合うとか微塵も思いつかなかった。一年間会わなかった。それでも机に写真置いて、待ち受けにして、我慢して我慢しての最低限のメールで必死に恋してた。
一浪して予備校に行って、志望校が変わった。滑り止めに東京の大学が入った。それが二つ目の歯車。結局また第一志望に落ちて、上京することになった。そこで気持ちがぷつんと切れた。一年間彼を心の支えにしてたはずなのに、遠距離という現実を前に、一年間会わなくても大丈夫ならそんなに好きじゃなくなったんだと思い込んだ。お互いに、納得のいかない別れ方をした。まだ浪人生という中途半端な心のままの私と、もうすぐ大学二年生になる心の彼は、理解し合えていなかった。
東京に出ると、人が多くて、慌ただしくて、華やかで、楽しいことも苦しいこともたくさんあった。それで彼との別れは押し流されていった。でもたまに地元に帰ると、彼から連絡があって、復縁の話も度々出たかど、そんな気になれなかった。いつからか、「帰省するよ」ってSNSで言わないようにして、友だちだけに個別にLINEした。彼の大学の一年目を私のために棒に振らせたとか、私が二回も受験失敗したせいで別れることになったとか、変な負い目で、会いたくないのに直接会ったときは良い顔してしまった。どんどん彼からの連絡が負担になった。
新宿のサザンテラスにあるスペイン料理を、東京で出会った男の人と食べに行こうと二人で歩いていたとき、彼から珍しく電話が入った。男の人とデートするなんてほとんどないことなのに、なんで今?!ってすごくびっくりした。新宿にいるのに地元の元彼から電話がかかってくることが、すごく不自然で、気持ち悪い、おかしなことのように思えた。全く別だと思っていた物語世界が、実はつながっていたような気持ち。歩きながら電話をとると、なんにも緊急の話題はないようだった。なんの話だったか全然覚えていない。私が何を言ったか全然覚えていない。変な罪悪感を感じてすぐに切ったことだけ覚えてる。それで、ご飯食べて、家に帰ったら、元彼は事故に遭っていた。今ならそれが最初の自殺未遂だったと分かる。
自分と電話した後だったことに変な気持ち悪さはあった。でも考えないようにしていた。ある日高校時代の彼の友人で、ほとんど面識のない相手から「付き合ってる彼氏が事故にあったんだから、遠距離でも見舞いに来いよ」という旨の連絡が入った。心底ゾッとして、私は彼と彼の友人のLINEを両方ブロックした。
それからは彼と関わらず、大学生活を過ごして、二年生で人生二人目の彼氏ができて、卒業して、就職して、そして婚約した。
その間も、成人式や同窓会、高校の友人と会うたびに、ちょこちょこと彼の近況が耳に入った。「事故のあと大学に来ていない」「単位が足りなくて留年した」「大学を辞めた」「引きこもり」「バイトをしてる」「入院してる」……。
考えないように、考えないようにしていたけど、ずっと心の奥底に黒いものが積もっていた。
婚約してから仕事を辞めて、結婚までの間たびたび地元に帰ってくるようになった。ある日実家に帰ると、元彼から電話があって母親が話したと聞いた。実家に帰ってくる日を教えたと。その日の夜に彼は実家までやってきた。
彼は全然元気そうだった。気まずかったことにはまったく触れずに、高校のときに戻ったみたいに話した。不思議なくらい、あの頃のままで変わっていないと思った。もう10年近く経つのに。それで、「なんで今地元に帰ってんの?」という質問に、「専業主婦で暇だから」と答えた。「結婚したの?おめでとう」「まだ婚約だけどね、ありがとう」多分こういう会話だった。
その日のうちに彼は首を吊った。でも死ななかった。
そのあとは色んなことがあった。私の両親と元彼の両親が互いに土下座している姿を見た。高校のときに元彼の両親とは面識があった。制服を着たまま彼の家で彼の母が作った晩御飯を食べた。あのときのおじさんとおばさんが、すっかり老けて、痩せて、小さな身体を丸めるように土下座して、私と会えないと息子が死んでしまうと、助けてくれと言った。おばさんは泣いていた。
私は眠れなくなって、婚約者の待つ家にも帰れなくなって、元彼のお見舞いに行くこともできなくて、何が何だか分からないうちに婚約破棄をした。私が望んだことだけど、望んだことじゃない。
それから何年かたって、元彼のことを本当に死んでくれればよかったのにと恨んだこともあった。でももし本当に死んでいたら、私はもう重みに耐えかねて生きていけなかったかもしれない。私の人生の歯車が決定的に狂ったのはいつだったのか、今でも分からない。どこからやり直せばこうならなかったのか、何が正解だったのか。誰が悪いのか。
やっとまた地元から引っ越すことになって、昨日荷物を整理していた。元彼から貰ったものは全て捨てていたけれど、唯一受験の時にもらった学業成就のお守りだけは捨てていなかった。というか元彼からもらったことも忘れていて、単に捨てちゃいけないものとして保管していた。何を思ったのか、ふと魔が差して、お守りの中を開けて、それで元彼からのプレゼントだと思い出した。「頑張れ👍絶対受かる!」という汚い字のメッセージが入っていた。どこで誰が間違えたんだろう。
やりたくないことをお金で解決できるときに、お金あって良かった!贅沢バンザイ!って思ってる。でもそれは貧乏人が浮いたお金を持っている感覚なまでで、あなたみたいに質が良いものを消費できる余裕の贅沢ではないから、答えにはならないよね。
欲がないと贅沢も発揮できないのは分かる。私もブランドものに興味がないから、買えなくても悔しくないし貰っても特に嬉しくもない。その代わり、お芝居をSS席で見れたり、公演期間中に二回通えたりしたら、贅沢バンザイ!って思う。
あとは、自分のためより人のためにお金を使うと満足度が高まるデータがあるってどこかで読んだ。寄付したり、家族にプレゼントを買ったり。今月は仕事が一つ入ったから、ご褒美としてビックイシュー二冊買っちゃったよ!売り手のおじちゃんも喜んでくれて嬉しかったなあ。あなたも良いお金の使い方をして、幸せになってね。
自ジャンルに疑問を持ち始めたら一旦距離を置いた方がいいと思う。(結論)
これはただ私が思ってることを書いただけの乱文長文だ。
あとコンテンツ名が分かっても言わないでほしい。私はこのコンテンツが潰れてほしい訳じゃない。そっとしておいてくれ。
私はとある女性向けコンテンツのオタクをしている。そのコンテンツは流行り廃れの激しい女性向けコンテンツとしては(浮き沈みは確かにあったが)割と長いこと続いていて、私はそのコンテンツのファンをして4、5年になる。
まぁ4、5年といっても学生時代を含めてなので年数に見合った貢献(グッズを買うやらライブに行くやら)はド田舎という環境も相まってほとんど出来ていなかった。
無論自由にお金を使える今は「全てのグッズを箱回収!」とまではいかなくても、推しのキーホルダーやらぬいぐるみやらアニメ円盤やらライブ円盤やら(ライブは全て抽選で落ちた)を少しずつ集めては自分にできる範囲で公式へお金を払いながらも、そのコンテンツのオタクとして、ファンとして自分なりにエンジョイしていた。
……のだが、最近、いや多分最近じゃない、ずっと昔からあったのかもしれない。
このコンテンツのファンが気持ち悪いと感じるようになってしまった。
かくいう私もこのコンテンツのファンなので気持ち悪いオタクになっているのかもしれないがそれは今回棚にあげさせてほしい。
・このコンテンツに全てを注ぐ!
・ジャンル掛け持ちなんて信じられない!
という信者がまぁ多い。
別にコンテンツに全てを注ぐのは悪くない。寧ろそこまで出来る運命的なコンテンツに出会えているのは凄いことだし頑張れと思う。
でもそれを全てのファンに強要させようとするのはどうなんだろうか。このコンテンツに関わっている全ての人がみんなそうなのだろうか。答えは否だ。
「このコンテンツがメインジャンルじゃないけどキャラが好きだからキャラソンは買うしライブも観に行くよ!」
「アニメをみて好きになった。メイトに行ってグッズ買ってみようかな。でも原作ゲームはまだやる気しないかも……」
「ほかのソシャゲをメインでしてるからこのコンテンツのソシャゲには微課金程度しかできないがちゃんと好きだ」
コンテンツのなにかしらが好きだったらもうファンだろう。しかも上記の人たちはこのコンテンツがメインではないのに金を落としてくれてるのだ。もうファン以外の何者でもないだろう。
なのにこのコンテンツの信者たちはこの人たちをファンと認めないのだ。こうなるともう宗教だ。このコンテンツが唯一神なのかなんなのか知らないが、「御朱印集め」といって色んな神社にスタンプラリー感覚で行ってる人が多いこの国で、大多数の人が八百万の神をなんとなく信じているこの国で、なぜ他ジャンルと掛け持ちしてる人たちを認めることができないのだろう。別に神様何人いてもいいじゃん。
信者ファンがやたら多いせいで新規ファンが入りにくくなり、新規が入らないので既存ファンを大事にする方向で公式が動き、さらに信者ファンが増え、さらに新規ファンが入らない。
まさに負のスパイラルだ。
取り残された信者でもない普通に楽しんでいるファンはどうなる?純粋なファンは遅かれ早かれこのコンテンツが息苦しくなって他に住みやすいコンテンツに流れてしまう。
驚いた。
何かしらのコンテンツと掛け持ちしていることをみんなが理解した上で、
新しいソシャゲのイベントやカードイラストなどでわいわいと盛り上がっているのだ。
あと、ファンが信者なので、教典に書いてないことや、教典から逸れたことを公式や、まだ入りたての新規さんがするとすぐに炎上する。
炎上の速度は女性向けコンテンツでは一二を争うのではないだろうか。もう炎上しすぎて思い出せない。
ここで怖いのは教典を書いてるのは公式ではなくファン自身なのだ。ファンが教典という名の自分にとって理想の公式像を創り出す。
そうするとどうなるかわかりますね。
私の教典が一番だと争い合うのだ。悲しいことに。公式が教典を書けとも、信者になれとも言っていないのに。勝手に信者になって理想像を創り上げ、信者同士で自分の分厚い教典の角で殴り合いだ。たまに公式に向かって自分の教典を投げつける人もいる。こわい。
そうだ、思い出した。最近炎上と言うほどでもないが荒れていたのは、公式のRTキャンペーンで当たった人にグッズをプレゼント!というやつで、当たった人がみんな絵師さんやら、フォロワーが多い人やらで「抽選じゃねーだろ!」となっていた気がする。あまり詳しく書くのもアレなので言わないが。
とにかくここまで書いて私が言いたかったのはタイトル通り、自ジャンルのファンが気持ち悪い、だ。他にもコンテンツ運営している会社の株を買っている人や株価、社員の方などを研究しているファンもいるがまぁそこは今回は話さないでおこうと思う。
こんな盲目過激な信者ばかり抱えていて新規ファンへの入り口もほとんど閉ざされているこのコンテンツは、いくら原作者がずっと続けたいと言っても何か革新的なことが起こらない限りもうすぐ終わるんだろうな。と思っている。
ここまで文句ばかり書いてきたが、私はこのコンテンツが好きだ。オタクになるきっかけがこのコンテンツだっただけに他のコンテンツにはない感情がある。
これからCD発売や様々なことが待ち構えているこのコンテンツに私はいつまでついていくことが出来るのだろうか。もうだいぶ疲れている気がする。
でも私は結局最推しのグッズしか買わないしCDも1枚ずつしか買わないから、信者さんのようにCDを何枚も積んだり、グッズを箱買いしたり、そんな風に公式にお金をたくさん払っていないので、やっぱりお金を湯水の様に使ってくれる信者さんに対して優しい展開になっていくのは仕方ないのだろう。
どうしよう。
信者ほど盲目になれない自分をファンと名乗って良いのかも不安になってきた。
結局私は4、5年もコンテンツを応援し続けたなんだったのだろう。
最初に書いた通り一旦このコンテンツと距離を置くか、それかいっそ引退して他ジャンルに入ろうか。
最近そればかり考えている。
高校の頃、隣の家の家族のところに女子大生が移り住んできた。正しくは大学院生なんだけど。その夫婦の姪にあたる人で、院生になったのをきっかけに、より学校に近いそこへやってきたとのことだった。当時うちの母とお隣の奥さんは一緒に今でいうホームパーティみたいなものをやるくらいすごく仲がよくて、当然のように俺にも紹介されて挨拶した。高3の春だった。
しばらくして、受験生なのに全く勉強しない俺を不安に思った母親が「塾へ行こう」とパンフレットもって切り出してきた。家では全く勉強しないでゲーム三昧だったけど、学校ではそれなりに真面目に授業を受けていたので成績はまあまあ良くて、だから大学も学力に見合った難しすぎないところに行こうと思っていて、塾なんてまったくやる気がしない。ずっと拒否っていたら、またしばらくして母が隣の家の女子大生を連れてきた。「バイト探してるっていうから、この子に家庭教師してもらうことにした」ふざけんなと思ったが、もう家に上がっている彼女を追い返すわけにもいかないかと思いしぶしぶ勉強を見てもらうことにした。自分の部屋は汚すぎて入れられなくて、その日はリビングで数学の課題を見てもらった覚えがある。結局そのまま家庭教師として勉強を見てもらうことになった。
その人はすごく頭がいい上、人をその気にさせるのがすごくうまい人で、調子に乗った俺は家でもきちんと受験勉強をするようになった。成績も少しずつ上がり始めて、当時の志望校では少し目標が低いんじゃない?と担任にも言われるようになった。話も面白くて、週2回の彼女の来訪を心待ちにするようになり、模試でいい評価を取ると即メールした。
そんなこんなで、彼女を好きだと思うようになるのに時間はかからなかった。よくある話だ、高校生が少し年上の大学生に恋をする。(院生だけど)あまり読んだことないけど少女漫画の設定そのまんまみたいな状況すぎて、いやちょっと勘違いしちゃってるだけだろ、と必死にその気持ちに抗ってみたりしたけれど、もう会ってしまうとそういうの全部どうでもよくなって、少しでも成績上げて喜ばせたいと思ってしまうから秋ぐらいにはもう諦めた。
そしてその人が通っていた難関大学に志望校を変えた。両親も担任も、そして彼女も喜んで応援してくれた。一層勉強に身が入り、必死に勉強した。
次の春、晴れて俺は彼女の後輩になることができた。学部は違ったが、ものすごく嬉しかったし、ようやく同じ土俵に立てた気がした。当然そんなわけはないんだけど。向こうはその大学内でも屈指の偏差値を誇る理系学部の院生で(院生だから学部はおかしいか)俺は文系の比較的偏差値が低い方だ。
それでも毎日なんとなく嬉しくて、タイミングがあった時は一緒に登下校したり、学食で一緒に飯食ったりした。夏休みに入る少し手前、初めて二人で出かけた。向こうはどう思っていたかしらないけれど、デートのつもりで誘ったから約束をしてからその日までずっとそわそわし通しだった。親にバレるのが嫌でわざわざ駅で待ち合わせて、彼女が行きたいと言っていた水族館に行って食事をして、お互い家に帰ってからメールで告白した。「ちょっと表出て」って喧嘩吹っ掛けられるみたいな返信が返ってきて、それからマンションのエントランスで話して、付き合うことになった。
それから、彼女が卒業するまでは本当に楽しかったし、俺も彼女に見合う大人の男になろうと必死だった。プレゼントも背伸びして、百貨店に売ってるようないいアクセサリーを用意したり、デートでもなるべくお金出させたくなくて、少ないバイト代を精一杯はたいて奢ったりした。結局最終的に割り勘くらいになるように向こうに調整されていたけど。喧嘩しても大人ぶって先に折れて謝った。嫌われたくなかったというのもある。
冬が過ぎ、また春がきて、彼女は就職して隣の家を出ていった。移り住んだアパートはうちから1時間近くかかるところだった。
学生の頃に比べると、格段に会える日が少なくなってしまい、些細なことでの喧嘩が増えていった。それでも最初の1年くらいは、彼女の家に泊まりに行って手料理を振舞ったり振舞われたり、ちょっと遠くへ旅行へ行ったり、何とかその壁を乗り越えようとがんばった。どうしてもその人を手放したくなかったから。大人な振りをして、ずっと背伸びし続けていた。
それがダメになったのは付き合って1年と少し経った頃、俺が大学2年の冬だった。
箱根に泊まりで旅行にいって、旅館で夕食を食べているときだった。もうほとんど覚えていないような些細なことで、ふっと怒りがこみあげて、その勢いのまま机を殴りつけて怒鳴ってしまった。言った瞬間にすぐ我に返った。しまったと思った時には彼女は萎縮しきった顔で「ずっとそうやって我慢させてた?」と問いかけてきた。何も返せなくて、その日はもう会話もなくなって、朝起きたら彼女はいなくなっていて、携帯には「別れよう」というメールがきていた。
本当に大好きで大切な人だったのに、ずっとずっと彼女に見合う「大人な男」になりたくてなりきれなかった。悔しいのと情けないのと喪失感とごちゃごちゃになりながら一人で帰って、それからしばらく大学にもいかず家に引きこもってずっとオンゲをしていた。無心でレベル上げしていてもすぐに彼女のことがちらついた。もうしんどくてたまらなかった。
それでも時間は過ぎて行って、大学の成績通知を見ていい加減家を出なければと思った。単位を結構取り落としていた。それからまた大学→バイト→ゲームの繰り返しを毎日毎日やって、気づけば就活生と言われる年になった。
就職フェアみたいなやつに同期と出向き、彼女が就職した会社のブースを見つけた。彼女がいないことを確認して(そもそも研究職だからいるわけないんだけど)説明を聞いてそのままエントリーした。運よく選考が進み、そして内定を勝ち得た。
そこで流石に一度我に返った。こんなストーカーじみたことして、どう考えてもおかしいしやばい。そもそも入社してもし社内ですれ違ったりしたらなんて声を掛けたらいいんだ。もう一度会いたいとは思うけれど、向こうはもう俺のこと忘れてほかに相手がいるかもしれないし、年齢的に結婚している可能性もなくもない。内定はあともう1社あった。期限は迫ってくる。悩みに悩んで俺は彼女に連絡を取ることにした。我ながらどうしてそうなったと今にして思うのだが、その時は考えすぎて頭が完全に煮詰まっていた。
電話番号は幸い変わっていなかった。電話で全部話した。まだ忘れられないこと、まだ好きなこと、それから同じ会社を受けて内定が出たこと、今行こうかどうしようか悩んでいること。付き合っていた頃の俺とは全然違って、本当に情けなかった。いや、付き合っていた頃だって決してちゃんと決まっていなかったかもしれないけど、それでも精一杯ずっと物分かりが良くて包容力があって大人な俺を演じ続けていたから、それはもうキャラ違うレベルだったと思う。彼女は静かに全部聞いた後、「うちはまあまあ大手だし、労働環境も悪くないから来るなとは言わないけれど、もう一社とよく比較して考えて」と言ったあと、「私のことは気にしないで」と言った。
突き放された気がした。それが余計悔しくて、勢いで「わかった。じゃあそっちの会社に行く」と即答した。するといつかみたいに「ちょっと表出て」と言われた。もしかしているのかと思って慌てて家の外に出たが、だれもいない。「どういうこと?」と聞いたら「そのまま駅まで行って、〇〇駅まで来て。私も今家出た」と言って電話を切られた。マジかよ。時間はすでに22時過ぎだった。〇〇駅は彼女の最寄り駅じゃなくて、うちと彼女の家の中間あたりで、付き合っていた頃よく一緒に飯に行ったところだった。こんなに長い30分があっただろうか。走って駅までいって、電車に乗っている間も落ち着かなくて、ずっと立ったままだった。電車から飛び降りて改札を出て、きょろきょろしながら電話しようとしたら、同じく携帯を片手に小走りで改札を抜けようとする彼女と目があった。
あれはな、父さんがまだ本当の身分を明かしておらず、まだ偽名で母さんと会っていた頃にプレゼントしたものだ。
もちろん母さんもその時は偽名だったけどな。でも、お互い相手の素性はもうわかっていた。
あのとき父さんはもうすでに母さんに本気で惚れちまってたんだが、母さんはまだ騙されたフリをしているだけだったらしい。
ブカレストの小さなレストランで母さんにこのネックレスを渡した翌日さ、ティミショアラの事件が起きたのは。
逃げようか、と言った時の母さんの顔は今でも覚えてる。びっくりして目を見開いてな。ははは。
どうして俺について来る気になったのかはわからん。母さんに聞いてくれ。