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2021-03-25

anond:20210325134420

あーーーーー

アナタ読解力スバシイデスネ

そういや隣が朝から始めてムカつくみたいな話しあったな

2021-03-22

又三郎

風の又三郎

宮沢賢治


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

 次の日一郎はあのおかし子供が、きょうからほんとうに学校へ来て本を読んだりするかどうか早く見たいような気がして、いつもより早く嘉助をさそいました。ところが嘉助のほうは一郎よりもっとそう考えていたと見えて、とうにごはんもたべ、ふろしきに包んだ本ももって家の前へ出て一郎を待っていたのでした。二人は途中もいろいろその子のことを話しながら学校へ来ました。すると運動場には小さな子供らがもう七八人集まっていて、棒かくしをしていましたが、その子はまだ来ていませんでした。またきのうのように教室の中にいるのかと思って中をのぞいて見ましたが、教室の中はしいんとしてだれもいず、黒板の上にはきのう掃除ときぞうきんでふいた跡がかわいてぼんやり白い縞しまになっていました。

「きのうのやつまだ来てないな。」一郎が言いました。

「うん。」嘉助も言ってそこらを見まわしました。

 一郎はそこで鉄棒の下へ行って、じゃみ上がりというやり方で、無理やりに鉄棒の上にのぼり両腕をだんだん寄せて右の腕木に行くと、そこへ腰掛けてきのう三郎の行ったほうをじっと見おろして待っていました。谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き、その下の山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱かやが白く波立っていました。

 嘉助もやっぱりその柱の下でじっとそっちを見て待っていました。ところが二人はそんなに長く待つこともありませんでした。それは突然三郎がその下手のみちから灰いろの鞄かばんを右手にかかえて走るようにして出て来たのです。

「来たぞ。」と一郎が思わず下にいる嘉助へ叫ぼうとしていますと、早くも三郎はどてをぐるっとまわって、どんどん正門をはいって来ると、

お早う。」とはっきり言いました。みんなはいっしょにそっちをふり向きましたが、一人も返事をしたものがありませんでした。

 それは返事をしないのではなくて、みんなは先生はいつでも「お早うございます。」というように習っていたのですが、お互いに「お早う。」なんて言ったことがなかったのに三郎にそう言われても、一郎や嘉助はあんまりにわかで、また勢いがいいのでとうとう臆おくしてしまって一郎も嘉助も口の中でお早うというかわりに、もにゃもにゃっと言ってしまったのでした。

 ところが三郎のほうはべつだんそれを苦にするふうもなく、二三歩また前へ進むとじっと立って、そのまっ黒な目でぐるっと運動場じゅうを見まわしました。そしてしばらくだれか遊ぶ相手がないかさがしているようでした。けれどもみんなきょろきょろ三郎のほうはみていても、やはり忙しそうに棒かくしをしたり三郎のほうへ行くものがありませんでした。三郎はちょっと具合が悪いようにそこにつっ立っていましたが、また運動場をもう一度見まわしました。

 それからぜんたいこの運動場は何間なんげんあるかというように、正門から玄関まで大またに歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息をこらしてそれを見ていました。

 そのうち三郎は向こうの玄関の前まで行ってしまうと、こっちへ向いてしばらく暗算をするように少し首をまげて立っていました。

 みんなはやはりきろきろそっちを見ています。三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました。

 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵ちりがあがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶びんをさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。

 すると嘉助が突然高く言いました。

「そうだ。やっぱりあい又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」

「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。三郎はそんなことにはかまわず土手のほうへやはりすたすた歩いて行きます

 そのとき先生がいつものように呼び子をもって玄関を出て来たのです。

お早うございます。」小さな子どもらはみんな集まりました。

お早う。」先生はちらっと運動場を見まわしてから、「ではならんで。」と言いながらビルルッと笛を吹きました。

 みんなは集まってきてきのうのとおりきちんとならびました。三郎もきのう言われた所へちゃんと立っています

 先生はお日さまがまっ正面なのですこしまぶしそうにしながら号令をだんだんかけて、とうとうみんなは昇降口から教室はいりました。そして礼がすむと先生は、

「ではみなさんきょうから勉強をはじめましょう。みなさんはちゃんとお道具をもってきましたね。では一年生(と二年生)の人はお習字のお手本と硯すずりと紙を出して、二年生と四年生の人は算術帳と雑記帳と鉛筆を出して、五年生と六年生の人は国語の本を出してください。」

 さあするとあっちでもこっちでも大さわぎがはじまりました。中にも三郎のすぐ横の四年生の机の佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆ひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、

「うわあ、兄あいな、木ペン取とてわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと佐太郎が、

「わあ、こいつおれのだなあ。」と言いながら鉛筆をふところの中へ入れて、あとはシナ人がおじぎするときのように両手を袖そでへ入れて、机へぴったり胸をくっつけました。するとかよは立って来て、

「兄あいな、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ。よこせったら。」と言いながら一生けん命とり返そうとしましたが、どうしてももう佐太郎は机にくっついた大きな蟹かに化石みたいになっているので、とうとうかよは立ったまま口を大きくまげて泣きだしそうになりました。

 すると三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたが、かよがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見ると、だまって右手に持っていた半分ばかりになった鉛筆を佐太郎の目の前の机に置きました。

 すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。そして、

「くれる?」と三郎にききました。三郎はちょっとまごついたようでしたが覚悟したように、「うん。」と言いました。すると佐太郎はいきなりわらい出してふところの鉛筆をかよの小さな赤い手に持たせました。

 先生は向こうで一年の子の硯すずりに水をついでやったりしていましたし、嘉助は三郎の前ですから知りませんでしたが、一郎はこれをいちばんしろちゃんと見ていました。そしてまるでなんと言ったらいいかからない、変な気持ちがして歯をきりきり言わせました。

「では二年生のひとはお休みの前にならった引き算をもう一ぺん習ってみましょう。これを勘定してごらんなさい。」先生は黒板に25-12=の数式と書きました。二年生のこどもらはみんな一生

2021-03-21

anond:20210321153329

こういう書き方してるヤツってやっぱ頭オカシイのしかいないんだなって

2021-03-19

脊髄損傷障害者YouTuberの生き残り争い

やっぱり必要なのはもともと持ってる知名度と、悲劇性、物語性。

幸せだった人がある日突然車椅子生活に!というのを入れると一気に再生回数が伸びている。

サムネデカデカとこの人かわいそう!頑張ってる!と思われるような要素を入れるのが重要らしい。

脊髄損傷にも、色々できることできないことは違うようで車椅子からベッドに移るだけの動画とかが結構多い。

24時間テレビとやってることは同じである

単純に動画として編集トーク面白いことは稀で、いか悲劇的で毎日大変ながらも懸命に頑張っているかを語ったり日々の生活の様子を見せる動画ばかりだ。

そして再生回数が落ちてきたりすると、「障害者の性」というセンシティブ話題サムネにクソでかでかと表示する人も多い。

コメント欄勇気が出ますとか、自分は何やってるんだろうと思いました!とか前向きでスルッとした感じのものばかり。

あとは介助者がいる場合だと愛の力!愛!愛!愛!というコメントが多い。

車椅子「なのに」前向きな姿勢を見せて賞賛を得つつ、つまらないギャグを入れたりして、障害者というのは健常者の皆さんと同じ人間なんですよとアピールするのも欠かさない。

単純にYouTuberをやってる車椅子の人はほぼ見かけたことがなく、車椅子をメインにしたチャンネルほとんど。

とにかく悲劇性があり、大変な生活を送っていて、それなのに前向きという視聴者求める姿を演じれば割と簡単に1万回再生に行くので副業としてオイシイんだろう。

たった一人で暗い生活を送る車椅子YouTuberが出てきてからが本番だと思う

2021-03-18

記憶にございません、って今でも通用するの?

昭和ならともかく、国会レベルが本気で調べようと思ったらいろんな行動履歴を追えそうなんだけど。

携帯端末の移動ログって長期間残らないものなの?

「報告した」側は日時をおぼえてるだろうし。

確定まではいかなくても、どっちがアヤシイかぐらいまではいけるんじゃね?

2021-03-16

アメリカ編に対してどうしてもモヤモヤして言いたい事があるけどヒに投げるのは気が引けるので匿名に頼ってここに書き捨ててみる。

千空たちはゼノ勢力と遭遇した時点で航空機が到達できない外洋に一時退避して海岸沿いを迂回し違う地点に上陸し直して拠点構築を行うべきだったのでは?

そうでなくとも、なんで重火器武装して挨拶代わりにマシンガン打ち込む様な勢力にわざわざ接近して仲間の大半を人質に取られた挙句に命を懸けた大陸間追いかけっこしてんです?

少なくとも一度目の通信でゼノが復活薬の製造法を知らないと分かった時に千空たちは何が何でも敵の勢力外に出るべきだったしペルセウス号という手段もあった。

そして、いくら飛行機危険でも延々と飛び続けられるわけ無いんだからやるべきだったのはペルセウス号の空母改装でもなければ敵情視察でもない。

ていうか偵察という迂闊な敵地への侵入ゲン第一人質になってさらにややこしくなった。

飛行機を作れる技術力と人数不明だが複数である相手組織的活動している事を分かっていれば誘拐は警戒しない方がオカシイ

それこそ敵制空権範囲を鹵獲飛行機の性能から逆算してその外側に拠点作って現地アメリカ人を復活させて更なる数的アドバンテージを確保して、可能なら石神村との輸送海路確立

その後にアメリカ人(ゼノ含めて百人以下)VSアメリカ人(たくさん)+千空チームに持ち込む方がマンパワー重要だと日本編でやたら強調してた主人公たちの考え方としては自然と言うか合理的だと思う。

漫画的には大量のモブによる人海戦術で強キャラ感を醸し出している新たなライバルを叩き潰すってのは台無し感がスゴイかもしれないけど千空ならやるだろうな、という説得力日本での行動で証明してしまっている。

それでもあんな行動に出なければならなかったのはなぜ?

Q1.コーンが早く欲しいから?

A1.ご都合よく大規模なコーン畑が存在する事とそこを管理維持してくれる勢力がいる事が分かったなら強行軍必要がなくなる。(ゼノ達が敵対的である事はこの場合関係ない)

Q2.ホワイマンが何時攻撃してくるか分からいから急がないといけない?

A2.第一話みたいな地球からの大規模奇襲だった場合は実質回避不能

分散的なメデューサ投下ならナイタール液の安定確保が出来る味方チームが石神村+ソユーズ島と主人公組に別れる(限定的ながら通信可能)事が出来た時点で一撃での全滅は無くなった。

まり警戒は必要だがどちらのパターンでも無暗に行動を急ぐ必要はない。

Q3.飛行機の爆撃されたら木造船なんか即死から敵を無力化したい。

A3.ジャングル化している海岸沿いか交通網が壊滅している上にそれを開拓する事が出来ていない事は素人目にも予想できる。

から敵の攻撃範囲飛行機の飛行距離であり、海の上で安定生活が出来る艦艇と違って着陸する為に飛行場絶対戻らないといけない飛行機では移動可能距離は雲泥の差。

逃げるが勝ち。

まり、わざわざ通信で大量のデントコーンアルコール)によって維持される火薬硝酸)の生産施設存在をゼノが白状して時間の制約がなくなった事を知る事が出来たのだから飛行機拠点に帰投するのを見計らいアメリカ沿岸から離れてゼノ達の勢力圏外の見極めを間違えなければ千空たちが負ける要素はゼロになるはずだった。

北米に到着するまでは確かにより早い目的地への到達が必要だったかもしれないがコーン存在敵対的勢力確認した後の千空たちの行動や思考ちょっと自然で読んでて首の角度がどんどん真横になってきている今日この頃

あと、ゲンを泣かせたスタンリー達は絶対さないよ?

初っ端に銃撃しておいて民間船を制圧し、ボス誘拐と言う斜め上の抵抗されたら皆殺し決定とか、中途半端民間人の保護とかやっても軍人のふりをしたテロリスト以外の何物でもないからね?

正直ってゼノを含めてアメリカ組は好きじゃないし、嫌いだよ。

長文失礼しました。

anond:20210316091511

だよね、

たかがお湯沸かすのに放射線つかう仕組みがそもそもオカシイ、アタマいっちゃってるですわー

2021-03-13

anond:20210311231824

「嫌だけど言ってはいけない」 これは違うな。「嫌『だから言ってはいけない」と思ってるから言えないんだよ。「嫌なことをされた経験を言うと自分価値が下がる」と思ってるから。そういう環境に身を置いている、そう思ってしま環境に身を置いている現状があるからだろう。

逆に「嫌だから言う」という人は少なくないし(MeTooの勢いもまだあるし)、「嫌だと思ってないから言う」「ネタとしてオイシイから言う」なんて人もいるよね。これもそれぞれの環境形成した考え方だろう。

ラジオリスナーは頭オカシイ

ラジオにハマってた頃にラジオ用のアカウント取った。

自分ラジオネームで作って、好きな番組フォローして、TLに好きな番組情報で埋まったりして楽しかった。

常連リスナーフォローした途端つまらなくなった。

ラジオの中では楽しい投稿する人なのに、ツイートパーソナリティーのストーカーかというくらい粘着質なツイート

タイムフリーで聞いてるのにハッシュタグ付けて実況始めたりする人もいたな。

あとは、リスナー同士で喧嘩したり、メールの内容パクったパクられたとか。

みんながみんなそうではないのわかるけど、新規さんは絶対引くよ、これ。

2021-03-12

庵野庵野ってウルセェな

オタク趣味権化みたいな庵野秀明氏の作り出したエヴァンゲリオン

元々のオタクとはどんなものかというと、まず漫画アニメ特撮ものが大好きで、SFが大好き。

まりリアルをあまり受け入れたくない人たちの集合である、と私は思っている。

今とは違うが、二十年以上前20世紀の間は、アニメオタクというのは明らかに差別されていた。

かくいう私は、そんなにオタクではなかったが、ちょっとでもアニメの話をしようものなら、友人に「虹オタ」とバカにされた。

そんな時代があったのである

ちなみに私は富野派ではなく高橋良輔派であり、ボトムズに一生添い遂げる気分である。すぐ「むせる」とか言ってくる輩はボトムズバカにしてると思う。ボトムズこそ真の神話伝説アニメである

 

から、わかる人にはわかると思うが、エヴァンゲリオン最初は好かんかった。

要するに、アニメ的に女々しいからだ(女々しいという言葉自体最近は躊躇われるが、単純にアニメ女という色が好かんというだけである)。

男っぽいアニメからボトムズが好きなのではない、媚びてないから好きだったのである

対してエヴァンゲリオンは明らかに媚びモノだった。

レイアスカミサト、リツコ、マヤマリ(は新劇場版だけど)などの女性キャラは、明らかにありとあらゆる一般的オタクを取り込もうとするイカガワシイものに写った。

なので、ボトムズ派でエヴァ好きには悪いが、真のボトムズ派であった私はエヴァなど毛嫌いしていたし、虹オタと呼ばれるのも嫌だったから決して近づかなかったのである

でも、あれだけ20世紀の終わりに大ヒットを飛ばしているのを横目にしていると、どうしたって気にはなっていた。

 

そして時は過ぎ、世間ではあんまり誰もエヴァを言わなくなった頃、蔦屋DVDレンタル半額セール開催中とポスターを見て、半額ならいいかTVエヴァDVDを全部借りて一気見したのである

 

負けた、と思いましたね。

大勢の人がいろんな事を言いますが、私は単純に「とても面白かった」のです。当然ですが、25・26話の非難殺到だって、私の時期には既にAIRが出てましたので問題ありませんでした。

ロンギヌスの槍がどうとか、ゼーレだの、ガフの扉だの、人類補完計画だの、何がなんやらさっぱりわかりませんでしたが、何度も何度も繰り返し見ることになってしまいました。

とにかく、単純に「面白かった」からです。

個人的には、自分自身の父との関係と、シンジゲンドウの関係がなんとなく似ていて、共感を感じる部分もありました。

まぁでもそんなに深く考えずに、とにかく面白いと、ハマったのですけど、やはり色々と意味がわからない点が多く、本やネットを調べ始めていたのですが、謎解きはそれなりに興味深いのですが、ある頃から非常に気になる名詞が頻発することに気がつきました。そうです……

 

庵野はこう考えている、庵野が言いたいのはこういうことだ、庵野人生観が、庵野はすごい、庵野は……

 

やたらと、「庵野」とばかり目につくわけです。

ボトムズ命の私にとって、実際、高橋良輔は素晴らしいとは思っていますが、高橋氏の考えなど正直どうでもいいのです。

これはガンダムでもそうだった、富野などどうでもいい。気になるのは、ボトムズならキリコであり、ガンダムならシャアであり、ランバ・ラルであり、セイラさんだ。

なのに、エヴァ庵野ばかり。

 

この理由の根源は、謎が多過ぎたからであり、相当考えない事には細かいストーリー意味がわからいからであり、結局そこで「庵野は何を考えているのか」に帰結させざるを得ないからでしょう。

それはわかるとしても、これが正直、私にとっては非常に鬱陶しい。

私はただただ単純にエヴァンゲリオンを楽しみたいだけです。どうでもいいのです、庵野など。

今回の新劇場版だって、存分に楽しみましたが、意味がやはりわからないので、Qとかになると頭の悪い私などはネットで調べたりせざるを得なくなるわけです。

すると当然のようにまたそこで「庵野」の大合唱です。

そして、シン・エヴァンゲリオン鑑賞。

 

正直、noteブログ記事は鬱陶しいのレベルを遥かに超えて「庵野祭り状態。なんなんでしょう?

今回もまた、映画館で存分にエヴァを楽しみましたが、やっぱ気になるじゃないですか、世間評価ってどんなもんなんだろうって。

でも見たら「庵野」だらけ。

 

どうして多くの人は映画単体を単純に評価しないのでしょう?

もっとも、私も絶賛というわけではありません。

一番つまらなかったのは、エヴァなどの動かし方が下手すぎる、という事でした。

AIRで見た弍号機のあの素晴らしい動きはシン・エヴァには影も形もありません。破まではあったのに、Q以降は全然ダメですね。

でも、それ以外はめっちゃ面白かった。

 

なのに、例えば「庵野は変わった」とか「庵野は間違いなく震災に影響を受けた」とか「庵野も歳取った」とか「結婚たからつまらなくなった」とか「会社を背負うようになって保守的になった」とか「また庵野オナニーか」などなど、一体なんなんだ? と思うばかりの「庵野」だらけ。

 

わかるよ。君たちは自分エヴァアニメ作れないもんだから庵野さんに託したんだ、きっと。庵野さんならきっと自分を満足させてくれる、と。

ところが、その期待が過剰になり過ぎて、シンジがかつて叫んだように「ボクを裏切ったんだ!」と思うくらいに思い込みが強烈になり過ぎたのでしょう。

だって、これがラストなんだから

 

別にいいけどさ、映画だけを純粋に楽しまのん? とどうしても思ってしまう。

とにかく、庵野庵野とやたら煩いのはどうなん?

だったら、自分で書けよ、出来んくせに。

2021-03-10

anond:20210310001124

ヤサシイカレクン処方されれば救われるのでお大事

2021-03-05

夕食難民自炊強要する「自炊警察

https://news.yahoo.co.jp/articles/3d285488c7b66184f35f5434681a9f369842431a

やっぱこれオカシイ

1コンロの狭いキッチン自炊は出来る

芸能人晩御飯みたいな豪華メニュー自炊みたいになってて

それができないか自炊できない理屈はオカシイ

2021-03-03

anond:20210303120421

今の高専ってそんな就職キビシイの?

自分時代高専出たらそれだけで引く手あまただったのに・・なんとか甲子園とかでないといけないってハードル高すぎでは

シイカズヤさんのタリと言う歌の替え歌済みました

済んだんだ

2021-03-01

anond:20210301024836

さないなら愛してくれ・・・といわれて、何万人もの人が指示をするから 好きと嫌いは同じことなんだろ?

じゃぁ

さないなら愛してくれといっただろ?

からおれは、僕が統合失調症かもしれない。僕は頭がオカシイのかも知れないと言い始める

嫌われないよ、あるいみレイプ犯は相手人生から消えろ レイプ犯は嫌われろ 好きと嫌いは同じだから 好きじゃないなら嫌ってくれ

せやなレイプ犯は嫌われる

組合せ論上 レイプ犯は好きと同じらしいよ

おれは相手人生から消えてやれと思う 頭のおかしい人が思うだけ あなたが正常 大体の人はレイプをしても許してやれよという 実行犯に対して

許されるルートが有ると思っている どんな罪でも 必ず許される 人を殺しても 自分死ねば 相手奇跡の復活

そういうふうに信じている人もいる それはしょうがない。信仰自由

何を信じてもいい

男を女がレイプしてあげれば、男性は救われるの

レイプというのは男性女性にすると犯罪だけど逆はご褒美という信仰の人もいる。

それはしょうがない。信仰自由

2021-02-27

多くの日本人自分達のことをアジア人差別対象だと思っていない件

すげー不思議なんだけど。

白人黒人からすれば、日本中国韓国も同じイエローモンキーなのに。日本人は「同じアジア人でも顔が違う」って否定するけど、じゃあ白人を見て出身国を見分けられるか?

アメリカヨーロッパにいる白人みんなが、日本のスゴい部分を紹介するような番組に出てる「ニホンの文化スバシイアニメマンガ大好き!」なガイジンさんな訳じゃない。大多数の白人は結局、自分達が一番優れた民族だと思ってるよ。

2021-02-24

映画評価の仕方が人と違うかもしれない

例えばセッションという映画

あれをパワハラ肯定映画から評価、みたいな評価の仕方をしていた人がいて驚いた事がある。

私の場合パワハラ肯定かもしれないけど娯楽作品としては面白いから評価、というような評価の仕方をしてしまう。

評価の仕方がオカシイのかと思って最近不安になっている。

2021-02-19

anond:20210219203144

出禁と言うけど、ずっと入院というわけではないんだよな

ニホンゴムズカシイ

2021-02-14

から思ってるけど

タワマン言葉はヤラシイ

anond:20210213220327

まさにこれ、映画と応えるやつは、頭がおかしキチガイである。というひとに、僕の息子は殺された。

波乱万丈と僕にいう、精神に失調がある人が、僕の頭をおかしくしようとする

精神に異常がある人が、一生懸命しかけてくると最終的に自分も異常者になる

意味は万丈である

他人に波乱波乱といっていいということではない 

 

プログラムと答えず、映画とこたえるのは

教師が悪いのではない、生徒の頭がオカシイのだと答えた人間が異常に多い

2021-02-12

大学入って掲示板サークルのビラを眺めてたらしょぼくれた先輩2人組に声かけられて「これ宗教案件だ!」と思いつつも「なんかオイシイ出会いもあるかも」と興味本位マンションの一室までついていったんだけど2人組に変わって俺の目の前に座って説明始めたのが体育会系の男の先輩なのに対して同部屋の別のテーブル勧誘受けてたイケメン新入生には女の先輩2人がついて説明していて格差を感じて凹んだ。その後勧誘が来ることもなかった

anond:20210212185442

元増田です。

女性労働基準規則解説はそれはそれでけっこうなことだけど、その規則そもそも男女不平等なのではといいたいんだけれど。

妊産婦保護についても議論があると思うがそれは認めるとして、それ以外の女性全てにも準用するのはどうなんだろうか?

妊娠するつもりが無かったり、病気高齢妊娠できない女性も認めるのはオカシイよね?

今の時代男性妊娠することを想定していないのも変だし。

女性権利の向上ではなく性別関係のない男女同権を目指すためには、女性労働基準規則を無くすか男性にも認めるかしたほうがいいんじゃないかと思う。

いわゆる「Twitterフェミニスト」が全く分からない

まず最初に断っておくと、僕は「男女同権運動」に賛同する。ピルもっと入手容易になっていいと思うし、専業主夫もっと増えていいと思う、そんなそこら辺にいるアラサー

Twitterフェミニスト」に違和感を覚えてる人は多いと思う。僕自身もそうだし、でも上手く言語化できないので、思考回路を紐解くためにこれを書いてる。

彼/彼女からよく挙がるのは国会議員だとか、大企業の重役だとか、男性ばっかりなのはオカシイって声。

僕としてはこれだけで差別とされてるのはよく分からない。単に担い手が少ないのかもしれないし、そもそもその産業事態女性割合が少ないのかもしれない。重役できるほど重鎮の女性なんてそもそも在籍してないのかもしれない。国会議員なんて面倒で不安定役職を堅実な女性が避けてるだけかもしれない。じゃあ仮に議員とか重役の半数を女性にしようってことで女性下駄を履かせたとして、それを受け入れるんだろうか。こないだ医学部入試男性側に下駄があって問題になったのは記憶に新しいけど。

女性労働基準規則にはさ、女性が持てる重量物の重さが規定されてる。男性よりも小さい数字で。

これは男女差別なんだろうか?

これを差別とする人もいるし、「女性筋肉が少ないので仕方ない」ってひともいると思うし、どっちの答えもいいと思う。

さっきの質問で「女性筋肉が少ないので仕方ない」って答えた人にもうひとつ聞きたいんだけど、

女性男性よりも寿命健康である期間(健康寿命)も長くて定年後にかかる国のお金が多くなっちゃうから、早く死ぬ男性が不遇です。女性だけ定年を数年延長して働いて貰いますって言われたらこれは男女差別なんだろうか。

これもやっぱり「女性健康寿命が長いから仕方ない」って答えるんだろうか。

生物学的に考えると女性筋肉が少ないし健康寿命も長いからどっちも正しくなっちゃうかもしれない。女性権利で考えると女性も重い荷物を運ぶ仕事に着いてもいいし、定年を男女一緒にした方がいいかなと思う。でも現実では女性労働基準規則確立してて、女性の定年延長はない。ちょっと女性に都合のいいように感じるし、「Twitterフェミニスト」っぽい。

恐らくなんだけど

Twitterフェミニスト」は口で平等を謳いながら男女同権運動じゃなくて女性権利の向上だけを目的をしてるようにしか見えなかったのが違和感の正体なんだと思う。

YahooでもGoogleでもいいから「平等 正義」って調べてみて、最初画像を見て欲しい。

2021-02-05

リモートワークの孤独

ここ一年、勤め先の会社リモートワークをしてきた。

もともとリモート環境は整っていたので、さしたる苦労もなくリモートワークへの移行は進んだ。

しかである。自宅で一人仕事をしていると、孤独を感じる。

技術営業のような仕事のため、お客と連絡がつけばそれだけで仕事は成り立つ。

課内での打ち合わせなどは、もとよりウットオシイと思っていたので、理想的仕事環境が整った、と思っていた。

しかし、繰り返しであるが、強い孤独を感じてしまった。

通りすがりにめんどくさい仕事を頼まれることもなければ、定年間近のお荷物おじいちゃん社員武勇伝聴く必要もない。

すべての無駄が省かれたと思った。

無駄を省けば仕事さらに進み、俺は更なる利益を上げ、お客は提供されたソリューション問題解決できる。

と思っていた。

しかし、無駄がない仕事という物は、すべてがつまらない。

給料も悪くなく、仕事内容も俺がやりたかたことだ。

何も不満なんてないはずで、増して、俺がかねてから提唱していたスマートな働き方のはずである

社食の行きかえりにかわされる無駄雑談や、打ち合わせと称して余計な休憩を取る生産性のない営業存在しない世界

無駄がないことに感動していたはずが、俺はその無駄に生かされていたかもしれないことに、はたと気づいてしまった。

ボンクラ営業が宣う「無駄こそがシナジーを生む」などという言葉を心底嫌っていた俺が、まさか無駄を欲するとは、一年前の俺は想像もできないだろう。

孤独時間が増えると、余計なことを考える余裕ができる。

本来無駄なことに脳みそリソースを割かなくて済むようになった分、仕事にそのリソースを割くべきではある。

しかし、長いこと少ないリソースで捌いてきた仕事は、いまさらリソースを追加したところでその成果はあまり変化がない。

まもなく30代が見えてくる歳だが、意外と自分が求めていることに気づかないものなのだなと、驚いている。

2021-02-04

歌い手鋼兵=全荒らしと同一人物説の闇がかなり深いので経緯を解説

記事

anond:20210131152928

かつてニコニコ動画の一部で人気を掴むも度々炎上騒動を起こして引退した元人気歌い手鋼兵氏にはある陰謀論が囁かれていた。

彼の正体は実はネット史上最大規模の荒らしであり、古今東西存在した各所の荒らしやクソコテはほぼ全員が彼と同一人物だったというものだ。

ネットウォッチャーとして情報を追っていた人間の一人なので経緯とかもう少し詳細に書いてみるよ。

陰謀論者が想定する鋼兵像まとめ


勿論そんなわけがないので普通鋼兵アンチとは別にこの陰謀論提唱する人間は基本統失扱いされ、なんJ等では『鋼兵民』として嘲笑されている

ちなみにネタ書き込みとかでなく各所にまとめ動画や大量のまとめwikiが作られたりして今も粘着され続けている

実際の経緯

便宜上名義は一部統一してる。時系列も若干前後あるかも。ただ大筋はあってると思う。

あくま陰謀論の経緯をまとめていたもの鋼兵氏の炎上騒動や各クソコテ荒らし行為を擁護するものではないというのは留意して読んでほしい。



ニコニコの人気歌い手鋼兵、度々炎上騒動を起こし引退を発表。

アンチも相当な数作ったので引退後もアンチスレはそこそこ盛り上がり続ける。

ある日、歌い手鋼兵アンチスレにいた名無しの荒らしが「私は実はF9(有名荒らし)と同一人物だ」との旨の書き込みをする。

鋼兵アンチスレ存在する荒らし=本人の自供が「決定的証拠」として扱われF9鋼兵という陰謀論鋼兵民が広めだす。

しかしこの荒らしは表面上は当然単なる名無しであり、鋼兵がかつて使っていたトリップが一致していたとかbeログインしていたとかそういう紐付けが何一つない状態なのだが、

この辺りの裏付けは一切ない状態にも関わらず「鋼兵アンチスレを荒らすということは鋼兵本人に違いない」ということにされる。

鋼兵民、

「このクソコテとこの荒らしは書き込む時間帯が連動している」

「クソコテ同士がTwitter相互フォローになっている 同一人物説が濃厚」

「このクソコテとこのクソコテは両方猫が好きという特徴が一緒だ」

という統失丸出しのこじつけ古今東西荒らしを次から次へと同一人物認定していく。

徐々に全体像が膨らんでいき、「ネット上に存在した100人以上の全荒らし鋼兵と同一人物である」というモンスター級の像ができあがる。

また別の日、自称鋼兵鋼兵アンチスレ降臨自分本名・住所とその証拠だという画像投稿

これが「本人が書いてるのだから事実に違いないだろう」という扱いになり、本人とされる住所や本人にポスティングなどの物理嫌がらせが広がる。

自分の住所を特定して嫌がらせしようという旨のスレに何故本人がわざわざそのような投稿をするのか?」

という疑問は当然出てくるが、その辺りを突っ込むと本人認定されだす。

鋼兵民、連日嫌儲なんJ増田に「同一人物で確定!」という旨の内容を書き込み、各種wikiサイトに大量のまとめwiki作成し、ニコニコにもまとめ動画投稿する。

内容は言うまでもなくほぼ妄想で、裏付けとなる情報は一切記載されていない(あっても上記レベル)が、

何も知らない5ちゃんねらーニコニコユーザーにはそれっぽく見えるため一時期かなり広まる。

後日自称鋼兵と名乗る謎の人物が「自分F9や( ○ ´ ー ` ○ ) はスバシイ、ヘアプア、糞虫小僧等(各所の有名クソコテ)と同一人物で、wikiにある内容はほぼ事実だ」と認め謝罪する。

鋼兵民の間では「本人が自白した」とされ、加えて「本人は引退しているとはいえ嘘だったら黙っているわけないか事実に違いない」というエクストリーム理論でまたもや「決定的証拠」とされる

鋼兵民、ハセカラ民を味方につけようとなんJ関連のwiki鋼兵=ネット中の全荒らしと同一人物説の陰謀論掲載しようとするも、荒唐無稽な内容のためハセカラ民に証拠提示を求められる。

当然何も答えられない上に疑問を示すハセカラ民に「鋼兵乙」「本人が否定してないのだから事実に違いない」などと統失丸出しの発言を喚き散らすため、面白がられてここから鋼兵民』という蔑称がつく。

鋼兵民、言動面白いと知れ渡ったため「鋼兵歌い手時代の行いを批判するアンチ」とは別に

古今東西の全荒らしは全員鋼兵と同一人物とか言ってる統失患者」を笑うために鋼兵民ウォチスレが別途立つ。

拡散されたまとめwiki等の実態もこの辺りから個人統失患者過激派鋼兵アンチが極少数で作っているものとの認識が広がる。

鋼兵引退撤回Twitterなどでの活動を再開する。

「黙ってたら頭おかしい奴にネット中の全荒らしと同一人物ってことにされてヤバかったわ」という旨の記事投稿し、当然全ての風説を否定する。

ガバガバなりにも「本人による自白謝罪」を拠り所としていた鋼兵民に対し「じゃあ今まで謝罪とか自分の住所投稿とかしてたあいつは誰だったんだよ」と当然ながら突っ込みが入り、鋼兵民の間で衝撃が走る。

現在鋼兵民は「各クソコテ鋼兵本人が生放送で共演でもしない限り否定したとは言えない」とか「俺達を陥れるために矛盾した情報鋼兵本人が流しまくっていた」とか妄言をのたまい続けている。


増田ニコニコなど関係性の薄い掲示板では「100人以上はないにしても( ○ ´ ー ` ○ ) はスバシイF9=鋼兵くらいまでは事実なのでは?」という認識を持っている人間もいるようだが、調べればわかるが実態はその時点からガバガバ理論こじつけられている。

住所や本名もこのような経緯なのでまあ十中八九妄想だと思われる。

現在ネットの各所には鋼兵陰謀論については多くのwiki存在するが、基本は上記内容をガバガバ理論でまとめているものである

ちなみに現在鋼兵アンチスレはかなりの先鋭化を極めており、

平日昼間からスレ支配している統失陰謀論に疑問を投げかけた各所の書き込みIDをまとめて同一人物リストを作っていたりVTuverスレに湧く商業スパム自分書き込み時間と連動しているからこいつは鋼兵だと毎日こじつけていたりとかなりカオス状態を極めている。

これがハセカラ騒動と大きく違うのは、あちらは「意思を持ったそこそこの人数の愉快犯集団によるもの」であり、道義的には完全に間違ってるのだが一応理路整然とした思想のもとに動いていた。

一方鋼兵騒動は「(恐らく)精神疾患患者の極少数人が積極的に動いたもの」で、似たような問題でも実態は大きく違うものと思われる。内容に裏付けもなければ、その言動支離滅裂を極めている。

恐らく、この記事を書いた自分も彼らに見つかったらその瞬間鋼兵という陰謀の一部にされてしまうのだろう。


狂人であっても馬鹿であっても行動力ある個人が全力で情報を発信するとこんな感じになっちゃうんだなあって、なかなか面白い経緯なのでまとめてみたよ。

鋼兵民さん、もし反論あったら全然受け付けるのでトラバよろしくねー。

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