「権威」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 権威とは

2019-10-21

anond:20191021011401

そう、女性カーストの外にいる男は女が化粧してるなんて知らないから、勝手仮想の「男様」の権威を笠に着るカースト上位者の抑圧を無効化することには大きな意義があった

2019-10-20

anond:20191020190726

一般的な話として、学問権威だよ。

学問というのは「自らを批判し、更新し続けることで半永久的に衰退しない権威を維持するもの」だからね。

学問必然的権威になるものだし、また権威でなくてはならない。そうでなければ学問学問としての価値(すなわち批判する価値)を失う。

権威を振るう時、それは必ず権力になるよ。

まあ、フェミニズムというものの(大衆から見た)権威最近落ちぶれつつあるんじゃないの?とは思う。「自らを批判し、更新し続けること」の部分がなかなか見えてこないからね。

心理学とかも(氾濫するトンデモ本のせいで)大衆から見るとアレなんだけど、大学で授業を受けるとまず「科学とは何か?」「反証可能性とは?」とか基本的なことからじっくりやるみたいだね。それはやっぱり権威権威たらしめるために必要儀式なんだろうと思う。フェミニズムも授業受けると印象違うのかな。

2019-10-19

anond:20191019191002

実名主義者は現実権威ネットに持ちこむ欲を抑えきれないけど実名制にしたってたいして変わらないと思うよ

2019-10-18

学者弁護士という権威を利用して相手脅迫する社会運動アカデミズム

ツイッター社会学者新聞記者脅迫まがいのことを言ってたけど、ツイッター学者社会運動の先頭に立って相対する相手嫌がらせするのを見るにつけ、私は学者の道を続けてたら今以上に精神やられてたのかなあと思う

2019-10-17

完全な法治国家を望む

巨乳ポスター含む最近のあらゆるくだらない話題

全部糞みたいな感情論とか誰が決めたのか意味不明正義に振り回されてるだけ

原因は権威振りかざす学者やら弁護士イデオロギーに染まって

自分の都合のいいように憲法法律解釈をしてるせい

条文の意図市民社会意識の変化?判例

書いてあることが全てでしょうに

解決にはAIしかない

感情イデオロギーを挟まずに条文の日本語そのままに判断してくれるAI監視導入して欲しい

2019-10-13

ジョーカー」を観たあと(ネタバレあり)

世間では映画ジョーカー」に対して、これは政府企業などの権威への反抗だとか、白人至上主義を誘発するだとか、馬鹿げた評価をしているところがあるが自分は全くそう思えなかった。もっと身近な問題を扱った映画だと思ったよ。

この映画ジョーカーは3種の立場にいる人を殺している。

まずは職業や人数でのマウンティングかまして、暴力をふるってきた巨大企業の三人。

次に子供を守らないといけない立場にいながら虐待を見殺しにし、将来を台無しにしてしま病気をもたらした母親

最後に、テレビ一方的にアーサーを笑いものにし、視聴率稼ぎに利用できると知るやいなや、またテレビ出演させて笑いものにしようとした人気司会者

これらの人たちはアーサーに対して見かけで「こいつは反撃できないだろう。してこないだろう」という考えでアーサーを傷つけているんだ。

しかしアーサーは反撃の手段を持っていたので死ぬことになってしまった。

僕らは普段立場や人数の優位性で何気なく人を傷つけたり、突き放したりしていないか

それをされた相手は納得しているのか。我慢しているのか。反撃してこないのは単に銃を持っていないからだけなのか。

相手に放った悪意ある言葉や行動で相手はどう思っているのか考えたことがあるのか?

ジョーカー」を観たあと、それでもあなたは人へ悪意を放つことができるのか?それを問う映画なのだと思っている。

いじめ対策小学校道徳で見せてもいい映画だと思ったよ。

anond:20191013130027

ギャーギャー騒ぐことこそが権力者にとって何より都合が悪いことだ

から香港でも中東でも日本でもデモ武力をもってしてでも抑え込もうとする

沖縄土人を強面で口汚い機動隊員が罵声を浴びせて解散させるのなんて典型

偉い人の話がヤジや怒鳴り声で中断されると権威崩壊するからこそ、義務教育でも部活でも徹底して恐怖で自由発言を抑え込む

民主主義手続きというのは、権威づけのために必要なのである

かつての為政者は神の代理であったが、神の死んだ現代では為政者とは民衆代理である

まつりごとに於いて「これは主権者様のご意向である」という建前は、今も昔も変わらず重要なのである

2019-10-12

anond:20191011222548

社会学の一番権威ある賞って何なの


知らんなりに良さそうに見えた賞

スタインロッカン賞 Stein Rokkan Prize for Comparative Social Science Research (他の賞はアメリカ人が寡占してるのに比べ国際色豊か)

C・ライトミルズ賞 C. Wright Mills Award

ディスティングイッシュド・スカラリー・ブック賞 Distinguished Scholarly Book Award

レイチェル・カーソン賞 Rachel Carson Prize (今年はAya Kimuraっていう日本人っぽい人が受賞してる)

2019-10-11

無能一般民がノーベル賞取った人に文句言ってるけど

お前は人類史に名を残すような価値のある人間か?

くそ立場もの言えるよな

権威権力に靡かないみたいなの聞こえは良いけど

実際は人間価値は違うんだからちょっと自重しようよ

2019-10-10

anond:20191010155733

ノーベル賞話題にするパンピーが多い」からといって「権威を崇め権力になびきやす大衆が増えている」とは言えないだろう。「過去にはもっと少なかった」ことを証明せよ。

食堂テレビワイドショーが垂れ流しになってなんとなく眺めていると吉野氏のノーベル賞受賞のニュースを取り上げていた。

その番組吉野氏が旭化成研究をしていることにフォーカスを当てて「民間企業研究者が籍を置けば、直接実用化に繋がるようなより社会的有意義研究を進められる。科学立国を立て直す契機はそこかもしれない。」というようなことを言っていた。

挙句司会の恵俊彰が「今の大学ランキング東大とか京大順位見てると腹がたってくるんですよね。『もうちょっと上行ってくれよ』って思いますよね。」とかぬかす始末。

「てめらみたいな世間様が地道に基礎研究やってるとこに圧かけていくからぼろぼろになって言ってるんだろアホか」と他人事ながら暗澹たる気持ちになると同時に、この受賞が「大学機関なんて自己満足道楽で民の財を食い潰すだけの所だ。」だと基礎研究にかける予算を締め上げていこうという世論を余計に強固にするきっかけとなるのではないかという危機感を覚えた。

しかしながらそもそものところ、なんで日本人日本研究機関で結果を出すことにそんなこだわるのか僕には理解できない。

各分野で最先端研究をしている機関世界に散らばっているはずなので、その恵まれ環境に優秀な日本人をより多く送り込もうという方が真っ当な考えだと思うし、日本人評価を得るという目標からすればその方が近道なのではないか

反対にノーベル賞が取れればいいのなら世界中の優秀な研究者を国家ぐるみで金で釣って日本人にしてしまってもいいのではないか

アメリカが抜きん出て権威的な賞受賞者が多いのは、あの2人の元日本人ノーベル賞受賞者を含む多数の研究者を、潤沢な研究資金生活費を与えることで国に取り込んだからだ。無論それはアメリカという社会がやったことで国家が行ったことではないが。

こんなことは自分でも馬鹿げた発想だと思ったが、

考えてみればノーベル賞受賞者の数で一喜一憂すること自体本質に目が向かない人間のしょうもない態度なのではないかというような気がしてきた。

2019-10-07

娯楽と媚薬など、探しています

娯楽と媚薬とか、構成権威とか、オールブラックスオーラセックスとか、そういったどことな字面が似通っている二つの単語

2019-10-03

人の通った病院ケチつけてマウント

歯科小児科皮膚科産婦人科など、どこの病院がいい、あそこはヤブだとか、主婦があつまるとそういう話題になることがそこそこある。

自分あんまり考えずに近所にあって通いやす個人病院を選びがちなのだが、しょっちゅう否定される。田舎だと権威主義の人も多いと感じる。

しか医者への不信感を根本に持ってる人が多いような気がしてる。ちょっとした秋田県上小阿仁村様相である医者という職業はもはや権威ではないのか😷

具体的にどういう処置されたとか、医者対応とかエピソードが聞けるなら情報として価値があるかも知れんが、大抵「あそこダメよ」「ヤブ!」以上の情報はない。

しかも人伝にそう聞いた、とかばかり。それも何人か経由した情報主婦怖い。SNSLINEでもそういう中身のない会話がされてるのだろうか。

そんなこと言われても自分過去にお世話になった産婦人科なんてどうしようもないじゃん。病院だけじゃなく子ども含めて自分否定されたと感じてしまう。

通ってる病院マウントされて不愉快になったことない?これってそもそもマウントではない?適切な評価制度?単なる品評会だったりする?

Googleマップ口コミ評価病院に限らず酷いの多いけど、現実口コミもそこそこ酷い。Androidアプリレビューぐらい酷い。

病院評価って重要だっていうのわかるんだけど、レビューとしてまともに機能してるのだろうか🤔

----

追記

医者技術っていうものが、一般人にはなかなかレビューしづらいものだと考えてます

最短距離で最適解を提示すると「寄り添ってくれてない」と感じたり。納得できなくて後々、自分ネット書籍で調べて

結局、現代医療ではあの医者の言ってることが最適解だったな、と時間が経って理解できたり。

特に精神科が顕著だけど、本当に必要なのはソーシャルワーカー心理カウンセラーだったり。

病院経験豊富って、ドクターショッピングを繰り返してる人の意見が参考になるとも思えないし。

学歴会社名、職歴マウントって、現実だとネットと違って露骨にする人って意外といないような気がしてて。

やっぱりそういうのは下品だってみんなある程度年齢を重ねると理解するようになるから

ただ通った病院については生活に密着してるだけに何気なく発言してポロっと悪意みたいなものが滲み出てる時がある。

これが特定の友人一人だけのことならせいぜいちょっと付き合う距離を考えるかも、程度だけどそうじゃない。

年齢も関係性やコミュニティもそれぞれ違う人からでも、病院についてはこういう方向の話になるので。

年を取って経験知識も増えて、持病も一つじゃなくあったりすると病院に対して一家言持つようになるのだろうか。

幸い今のところ誤読してるブクマカコメントはないけど、念のため書いておくと「素人医者病院レビューしてんじゃねーよ!」ってことでは全くないです。

食べログAmazonやらせレビューと同じで、信用の問題ですかね。リアルでも言ったもの勝ち状態

2019-09-30

トロッコ問題の答えは「なんで二択なんですか?」だよね

枠組みを作ってそこに閉じ込めて分かりやす抽象化しようとする意識こそが本当の敵であり、それをおかしいと感じながらも権威を前に敗北主義を決め込んで忖度するなってのがマイケル・サンデルが本当に教えたかたことでしょ。

2019-09-28

韓国戦前日本を「絶対君主制」と教育されてるのでは?

日本人であれば、天皇制というのは「絶対君主制」じゃなく、「権威はあるが、政治的権力は無い」存在である、と肌感覚で知っている。

戦後象徴天皇制では勿論のこと、戦前の「現人神である天皇制時代ですら、政治の実権を天皇じゃなく内閣とか軍部が握ってた、ということを知っている。

が、「戦前でも、日本の政治体制は、絶対君主制じゃなかった」という「日本人常識」は、果たして海外の人にも「常識」なのか?

具体的には、「戦前日本は、絶対君主制じゃ、なかった」と理解している韓国人は、どれだけいるのか?

韓国人が「戦前日本が、絶対君主制じゃなかった」と理解してもらうには、つまり韓国義務教育において「日帝支配時代の、日本の政治システム」をどう教育されてるか?がポイントになる。

果たして韓国小学校中学校で、「戦前大日本帝国では、天皇はお飾りで、内閣軍部が実権を握ってた」とキチンと教育しているだろうか?

自分憶測だが、韓国小学校中学校では、「意図的に」、「天皇絶対君主で、日本の政治の実権を握ってた」と教育されてるのでは?と思う。

そのように「絶対君主としての天皇」という存在教育することで、「悪の日帝」という教育がしやすくなる。

ファジーな「内閣」とか「軍部」を教えても、「悪の親玉」としての迫力が無いのである

から天皇韓国土下座すべし」発言は、韓国人から見たら「当然の帰結」なんじゃないかと。何てったって「悪の親玉」だから

その辺の、韓国初等教育における「意図的な、日帝時代天皇制絶対君主教育」の実情を、知りたいのだが。

anond:20190719201728

食べ物サービスへの評価くらい以外には、個々人が権威をふるえない社会なんだろうな。

食べログなどのおかげで、一定水準のメニューサービス提供されるようになった。酷すぎな店は早めに潰れてしまうようになった功績は多少考えられる。

2019-09-27

なぜ人は匿名で賢い振りをするのか

ある事柄について自分判断できるほど詳しくないかどうかなんて

自分が一番わかっているのに

皆、権威のある大御所かのように語ってる

 

なんのメリットが?

2019-09-25

今日google検索アップデート(大変動)について

今日コアアプデがあったらしい。

結構大きな順位変動で、そちら界隈の人間が大騒ぎしている。


まあそれはさておき。



今さっき不動産系の調べものしたわけさ。

個人売買で登記したくて。

俺としては素人目線体験談が見たいわけさ。

あれが難しくて~、注意点はここで~、実際にはこうだった~、みたいな。



で、google検索したんだけど。

結果が司法書士ばっかりなのさ。

まあそうだよね。

google先生は、権威性が~、専門性が~、とか言ってたから。


でもよ~。

あいつら専門家かもしれんけど、ポジトークばっかりなのよ。

「難しいんで司法書士に頼んでくださいね」みたいな。

はぁ・・・

お前らアフィリエイターかよっw



しかも内容はほとんど同じ。

専門家先生と言えども、パクリパクラれの世界なんだろうね。


あいい。

結局、俺が見たいのは個人体験談なわけさ。

専門家ポジトークはどうでもいい。


でもどんなに検索しても司法書士ばっか。

ワードを3語、4語、5語にしてもおんなじ。


全然目的情報に辿り着かない。

最近google先生アフィリエイター締め出してて、もちろんそれは歓迎だよ。

でもねー。

なんか違うんだよ。

どんどん使いづらくなってる気がするgoogle先生

あー。

どうしたらいいんやろか?

はてぶ検索か?

知恵袋で聞けばいいのか?

2chか?

思いつかん。

教えてくれ。

人力検索アク禁になってるから除外ね

どんなにかっこいいこと言ったって、学問というのは権威主義なんだよね。

盛者必衰と言われるように、「金」や「血筋」や「伝統」や「信仰」のような権威革命によって容易に失墜する。そこで為政者は「半永久的に失墜しない権威とは何か?」をとことん突き詰める必要があった。そしてそれを学問と呼んだ。

国連で泣き叫んだ少女問題リベラルの暗黒面の体現だ。

例の国連で泣き叫んだ白人リベラル欧州少女だけど、リベラルの悪い所を全て煮出したような感じだった。


感情的ですぐ怒る

子供とか少女とかそういうアイコン偶像化して政治に利用する

・全く科学的ではない

金持ち立場から経済発展否定する

・複雑な問題単純化して善悪二元論に落とし込む

多様性を認めない

ヨットで来るとか無意味パフォーマンスが大好き

しかも帰りは飛行機


なんでこんなでたらめな少女国連スピーチをさせたのか?

理由国連がそういうダメリベラルに牛耳られており、まともに相手されないレベルまで権威が落ちつつあるからだよね。

彼女スピーチの内容は、はっきり言って、40代キモくて金のないおっさんが言ったら100%無視されるレベルの内容。

全く内容もない、新しくもない。ただキレ散らかしてるだけ。Twitter放射脳でもいえるレベルの内容だ。

挙句彼女支援者彼女自身もかなり富裕層だ。

富裕層でありながら、経済発展否定している。富裕層ならば経済発展否定して経済が衰退しても耐えられる。

だが、発展途上国はどうだろう? 同じ国の貧困層は?

腹いっぱいに自分たちだけなって、もういらないというのは卑怯だ。

しか彼女スピーチには複雑な世界情勢を全く理解しようという素養がない。

敵か味方か、白か黒かしかない。多様性否定してる。

彼女飛行機を使わないで大西洋ヨット横断してきたらしい。

どう考えても金持ちだ。金持ち道楽だ。

計算した温暖化ガス排出量をこのパフォーマンスにかかった分、計算したら普通に来るよりも多いというお粗末。

しかも帰りは飛行機

まったくもってばかげている。


彼女自体には嫌悪感がない。

問題彼女を利用する大人たちだ。

完全に馬鹿げている。

2019-09-23

anond:20190922033512

こういうの「親にプレゼンする知能がその子にあれば」という意見もあるけど

禁止親ってのは親の権威で子にマウント取るのが目的からまともに子供プレゼンなんぞ聞きやしない

しろ子供が一丁前に理屈を述べることが許せず結局親がヒステリー起こしたり子供嘲笑したりして終わるよ

2019-09-22

ラグビーW杯 22日第2試合 アイルランド vs スコットランド レビュー

昨日のオールブラックス×スプリングボクス試合レビューも好評で、なによりラグビー観戦が楽しくなったというブコメが嬉しくてたまらない。

増田としては、「わかりづらい」と言われたり、「興味ない」と言われたり、そうかと思えばどうも変な話題が注目されたりするラグビーの、その競技自体の楽しみを分かち合いたかった。

---------

今日22日は、日本と同じプールでやがて相まみえスコットランド×アイルランド試合が行われた。

もうすぐ戦う相手がどんなチームかを知れば、単純に「日本頑張れ、すげー、なにやってんだ」以外にもうちょっと違う楽しみ方を提供できるかも知れない。

この対戦のキーワードは「ストラクチャー」と「アンストラクチャー」、そして「雨」だ。

---------

「ストラクチャー」と「アンストラクチャー」は、敵味方の状況に応じた陣形状態で、「ストラクチャー」とは攻守双方、準備万端ラインが整っている状態をさす。

対する「アンストラクチャー」は、ライン状態がグチャグチャで、攻めようにも綺麗にできないし、守ろうにも予測不能状態を指す。

「ストラクチャー」はスクラムラインアウトから、「アンストラクチャー」はハイパントの落下点の競り合いや、相手の攻めからボールを引っこ抜くなどターンオーバーから起こりやすい。

「ストラクチャー」は準備がモノを言い「アンストラクチャー」はしばしばアドリブ合戦になってしまう。

両国関係でいうと、アイルランドは「ストラクチャー」に強く、スコットランドは「アンストラクチャー」に強い。

---------

ただここに要素を加えるのが雨で、アンストラクチャーからスピーディーアドリブを仕掛けようと思うと、パスが速かったり複雑になりやすく、雨でボール滑ると厄介なことになる。

ストラクチャーでも複雑なことはできるが、短いパスや力押しで極限まで単純に、遅く、確実にもできる。

---------

両国の力関係でいうと、アイルランドが圧倒的に強く、スコットランドといえばUK陣の中では身体が小さく、常に相対的弱者、いつでも工夫と諦めない姿勢サバイブしてきた。

そんな彼らの近年の活路がアンストラクチャーラグビーなのだ

しか今日の天候いかんで自分たちの強みを出しづらくなる可能性がある。

さて台風が迫る横浜、雨がいつ降り出すか。

---------

キックオフ試合の入りはスコットランドキック執拗に蹴って自分たち好みのアンストラクチャーゲーム演出しかし5分、逆にその混乱から抜け出したアイルランドがパワーでねじ込んでトライを奪った。

アイルランド世界最強のフィジカル軍団などと言われて、確かにそうなんだが、反応速度個人スキルも、戦術眼も高い。

陣形がくずれても一瞬の反応で大男が切り返してくるのだ。

スコットランドはそれでもキックで不確実性からチャンスを探すプランを変えない。

スコットランド勝機はそれしかない。

---------

両チームもスプリントが爆発的に早いので何が起きるかわからないスリリングな展開の中、14分、アイルランドペナルティーを得て必殺のモールを繰り出し、2トライ目。

アイルランドの恐ろしいところは1人でも強いが、固まるともっと強いところ。

スクリングボクスはフィジカルこそ凄いが、どこかナイスガイみたいな素朴な感じがあるのに対し、アイルランド暴力的なほど圧倒的なフィジカルで迫る上に、顔がシリアスでなんか怖いのだ。

---------

12点差を追うスコットランド17分、自陣でモールをやり返す。

モール前進できるのはいいとこ7〜8mほどなので、こんなにトライから遠いところからちょっと前進しても一見合理性がなさそうなんだが、そういうのがしばしば冷静になるきっかけだったりする。

それに、集団での力押しは合戦ラグビーでは自信や意地という面で象徴的な意味を持つ。

膂力で勝てないのが明らかでも、それを簡単に認めてはいけないのだ。

ここで一瞬流れを取り戻しかけた。

---------

しか24分、ファンブルからアイルランドが大きく前に蹴り出したキックが、アイルランドゴールポストに当たって、結局不利なリスタート適応される状況になる。

5mスクラム、それをアイルランドねじ込んで3トライ目。

スコットランドは攻めは決して悪くないのに、運が悪く、猛スピード台風のように迫る怪力男だけでなく、運とまで戦わないといけない。

---------

その後、何度もスリリングな展開があったが、スコットランド必死抵抗ギリギリのところで踏みとどまる。

40分のアイルランドペナルティーゴールも外れ、前半終了。

16点差をつけられたスコットランドは2トライ以上とらないと逆転できない。

---------

後半、横浜競技場は雨が降りだした。

試合開始から双方蹴りまくるハイパントだが、その目指すものアイルランドスコットランドで違う。

アイルランドハイボ後にタックルを食らって停止しても、ゆっくり前進すればいいし、落球してスクラムで力勝負になっても崩していける。

しかスコットランドはできれば再獲得して、プレーを切らずに抜け出したい。

こうなるとアイルランドの方が選択肢が多い。

ボール滑る雨はスコットランドに不利なのだ

---------

55分、そんなハイパント合戦からアイルランドが4トライ目。

雨という状況もあるが、キックの精度自体も全体的にアイルランドの方が高く、スコットランド自分たちにうまくボールが入るキックを蹴れない。

スコットランドは、主にキックを蹴っていたSHレイドローを下げ、キープする戦術に変更した。

しかし、そもそもが展開でアイルランドディフェンス突破できないからのキック戦術であり、キープして走ってもやはり突破できない。

スコットランドには手詰まり感が漂う。

---------

それでも諦めないスコットランドは70分ごろ、FBスチュワート・ホッグがぬけだし、それを止めようとしたアイルランドが悪質な反則でイエローカード

10分間退出で数的優位を得る。

---------

しかしそこでもアイルランド集中力がすごく、攻めきれない。

その後点は動かず、27-3でノーサイドとなった。

---------

パワーで勝り、技術も高く、ストラクチャー状況でも勝てるアイルランドだが、結局ほとんどの得点スコットランドが仕掛けるアンストラクチャーから切り返しであげた。

スコットランドとしては自分たちが賭けた不確実性をモノにできなかったのと、雨、そして爆発的なスプリント能力を誇る飛び道具のスチュワート・ホッグが完全に封じられたのが痛かった。

---------

この試合を通して、両軍が蹴りまくったハイパントブコメで「古典的戦術だ」という意見があった。

慧眼のファンがいて嬉しい。その通りだと思う。

ただ、あの瞬間に何が起きているのか、みんながもっと楽しむために、増田さら解説を付け加させてほしい。

かにハイパントは昔からあるプレーで、「弱者戦術」と言われていた。

20年ほど前の大学選手権では明治早稲田に挑む慶應大学がよく使っていた記憶がある。

それは地上戦で勝てないか一か八かを狙う感じだ。

ただ、近年活用方法が変わってきて、増田記憶に残っている観測では前回のW杯直後にオールブラックス採用し出した。

不確実性では同じだが、ハイパン相手がとって着地した瞬間にタックルを見舞って止める、あわよくば誰かが落下点に走り込み競って直接再獲得、相手ファンブルした場合プレーが止まれノックオンという反則で自軍スクラムだが、笛を待たずに自分たちで拾って継続すれば、自軍有利なのでプレー継続される、その瞬間はディフェンスが崩れきっていて最大のチャンス!という確立された戦術に変化した。

これは、選手アスリート能力の向上と、戦術分析を背景に、地上戦だけのディフェンス突破が難しくなった事に対する対応だった。

今日スコットランドがしたいことは多分これだった。

---------

さて、日本はこの両国と戦うことになる。

今日の結果を見れば、アイルランドには隙がなく、スコットランドの方が相対的に与し易くも見える。

しかし、じゃあ、スコットランドターゲットにして、アイルランドは負けても仕方ないよね、という損得勘定スコットランドに臨んで勝てるだろうか。

理屈で言えばそうかもしれないが、増田はこの絶望的な状況でも諦めないクソ意地を見せつけたスコットランドに、そんな半端な精神性で挑んで勝てるとは思えない。

そもそもスコットランドは「相対的弱者」であって、日本にとっては「強者」だ、「弱者戦術を知り尽くした強者」ほど困った敵もいない。

アイルランドを抜いて戦う分、スコットランドで必勝」などというヌル精神状態を利用されない訳がない。

今日わかったのは「アイルランドは引くほど強い」「スコットランドはどんな状況でも諦めない」という事だ。

さて、日本はこの2国にどう挑むだろうか。

---------

最後に、レフェリングへの絡みについて質問があったので少ない知識でも答えられることを答えたいと思う。

ラグビーにおいて、レフェリーに対して長く会話ができるプレーヤーは双方のキャプテンのみ。

それも、レフェリングに対して「抗議をする」というより、レフェリングへの「解釈を聞く」というもの

なぜそうなるかというと、そもそもラグビーレフェリー不在で始まったスポーツであり、「ラガーマンとして恥ずかしくなく振る舞おうぜ」って具合に選手同士の話し合いで反則の適応を決めていたのだが、あまりに速く激しく複雑になりすぎて、「これちょっと選手同士じゃ無理だね、誰かに頼むか」と「判断をお願いする」形でレフェリーが登場した。

自分らの都合で呼んでおいて、抗議とかねぇ・・・変でしょ。

--------------

そして「解釈」なんだが、ラグビーではあまりにもカオスなことが起こりすぎて、反則などについてきっちりしたルール文字通りに適応すると、しばしば「あれ、反則もらったけど逆に損じゃん」という矛盾した状況が起きてしまう。

前後文脈適応判断をするケースが結構ある。

また、外から見るとわかりづらい状況でレフェリーによって、反則のラインが異なったりする。

典型的なのがスクラムで、あれは「故意に崩すと反則」なのだが、何をもって「故意」とするか、それにどっちが「崩したか」が非常にわかりづらい。

その判断レフェリーに委ねられ、プレーヤーが「そりゃねーよ」と感じても「抗議」はできない。

せめて「あれアリですか?」「アリ」「どこでアリです?」「さっきのアレ」という感じで「解釈を聞いて活かす」ことしかできない。

--------------

レフェリーフィールドでは絶対権威なので、じゃあレフェリーは好き勝手に笛を吹いて選手は従うしかないのかとなるが、そこで問題になるのが「解釈一貫性」で、解釈の線がブレると選手レフェリーに振り回されることになる。

そうなると、「あのレフェリーって笛に一貫性がないよね」となり、あんまいい評価をされない。

--------------

でも、多分、問題は「評価が下がる」ことじゃなくて、「そんな笛を吹いて自分に恥ずかしくないのか」という事だと思う。

他者が律するとこができない権威なら、自分自分を律するしかないのだ。

選手レフェリーのせいにしないように振る舞うなら、レフェリーもまた自分の笛に責任を持たないといけない。

ラグビーに関わるなら、選手レフェリーも、すべての人が「あいつがああいった」とか「自分が偉い偉くない」とかそういうことではなく、それに「ほかの奴はああじゃん」とかそういうことでもなくて、「自分がどうなのか」ということなのだ。

あんなにクソ走るスポーツについていきながら、不可解な状況を判定し、その上一貫性についても責任を持たないといけない、ラグビーレフェリーというのはスゲーと思う。

--------------

ちなみに地上波放送されなかったイタリア×ナミビア戦では、スクラムを真横で見ていた豪出身レフェリー、ニック・ベリーさんが、持ち出したボールスクラムの真横を急襲しようとしたイタリアの8番に激突されるという一幕があった。

まあベリーさんは元ラガーマンで、レフェリーに転身してから現在も「その筋肉、いる?」って位にムキムキなので事なきを得たが。

もう一回いうけど、ラグビーレフェリーというのはスゲーと思う。

--------------

日本からは今回、アシスタントレフェリーとして、久保修平さんが参加している。

中継で名前を見つけたら探してみてほしい。

anond:20190921214539

2019-09-19

SF論争ピンとこない

〇〇はSFか否か

子供時代にはすでにSFブームは落ち着いてて、SFと言われても単なる分類か属性タグぐらいの認識だったので、定期的に「SFとは」というネタでおじさまたちが論争始めるのがいまいちピンとこない。

でも80年代オタクの話とか日本SF大会存在とかを聞くと、まあどうもその時代は「SF」というもの自体になんか権威みたいなものがあって、SFジャンルの中に入れるかどうかが作家作品やその愛好者にとってオタクヒエラルキーを決める大事な要素だったのかなあと想像してる。

今そういうのあるのかな。なろう系とか異世界転生とか日常系とか、どちらかと言うと入れられたくなさそうなカテゴリならあるけど。

2019-09-18

なぜSFは衰退したのか、あるいは、SF警察はなんでSF警察行為をやめられ

SFマニア流行ってるオタクコンテンツ特攻して噛みつくたびに炎上するネット世界。僕ら世代には「またかよ!」って感じなんですが、世代交代による認識の変化で、SF警察がなにに怒ってるのか? とか、あれもこれもSFなのに、なんでSF衰退とか言っちゃってんのか?

とか理解不能に陥ってる方も続出している模様。

そんなわけで、過去を知る者として、ちょっとまとめてみました。

おおむね私怨たっぷり回顧録みたいなもんです。

ただ、だいぶ背景をさっぴいてます

受験戦争の加熱とから、今よりさらにひどい男性中心主義社会である昭和日本での負け組男子化への怯えとか。

今でもその名残はありますが、かつて、オタクというものヒエラルキーによる特権意識を良しとする人の集まりでした。

全員ではないとは思うけど、なんかそう言う感じのが台頭してました。

オタク教養』をたっぷり学んだオタクエリートがクールで良しとされたのですが、これもまた、今でもその名残はあります

クールジャパンとかが、その流れですね。

オタクエリート』というものは、どういうものか?

どこの誰とは言わねぇでおいてやりますが、京アニ事件の時に、どっかの大学教授が書いた懐古エッセイみたいな記事

今時の人たちからは謎扱いされてましたが、あれが、あの世代の『オタクエリート』意識のあらわれです。

彼だけの特殊思想ではないことは「記事の内容には賛同できる」とか言ってる人が、ちらほらいたこから分かりますね?

では、彼らが『オタク教養』とはなにか?

まあ、かいつまんで言うとウンチクです。

今でも名残はありますね?

ところで

オタクエリート』

この定義には、ちょっと複雑な背景があります

政治家ですらオタクに媚びる今では、下手したら生死に関わることだとまでは信じられないかもしれませんが、昔は、オタクであること自体が恥でした。

今でも自嘲ネタではあるし、からかわれることもあるとは思いますが、かつて、「オタク」と呼ばれることは、社会的死や、学校や家庭でイジメ対象になることを意味したのです。

ググれば怨嗟の声で溢れているとは思うので割愛しますが、オウム事件宮崎事件は「オタク」を犯罪者予備軍として世間認知させる結果を生みました。

当時のオタク趣味を持つ人たちは、自分オタクではないことを証明するのに躍起になっていました。

あるいはオタクではない人のフリをして、その行為を自嘲気味に「擬態」などと呼んでおりました。

今でも名残はありますが、生活や生死が関わってるので真剣度が段違いです。

だってキモがられたくはありません。

あいつはダメだと笑われたくもありません。

そこで『教養』の出番です。

オタクにとっての『教養』とは、自分が頭のいい人間であること、社会にとって有益な優れた人間であること、犯罪者予備軍=オタク以外のなにかであること、それを証明するためのものでした。

ですが、オタクはやはりオタクです。

一般人やご家族の皆様から見れば

「いやお前どう見てもオタクっしょー(ワラ)」

と言う事にしかなりえず、オタクであることを認めるか、認めなくても勝手レッテル貼りさせられました。

オタク」はレッテルだったのです。

しかしながら、そうすると犯罪者予備軍の一員にさせられてしまます

自分オタクであることを認めながら、『ただのオタク』以上の上位の存在である事を示す概念必要しました。

それが、『オタクエリート』です。

上位の階層と言うのは、下位の階層がないと存在しえません。

世間はいっしょくたにされる『オタクカテゴリー内での優位的立場を築きたいオタクエリートにとって、自分相対的に上位に位置付けてくれる下位の『オタク』たち、それは「フィギュア萌え族」とすら揶揄された二次元美少女オタクでした。

……今でも名残はありますね?

誰とは言わないが…と言うよりも、京アニ事件記事でアニを持ち上げる時に使うのは

萌え』ではないこと。

公開されるアニメ映画が、より格上なものである条件は

萌え』でないこと。

上にいると自認する人たちの標的はいつでも『萌え』ですよね。

そして、そんな知能の少なそうな動物オタクたちを堂々と見下し、自分あいつらとは違うと胸を張りたいオタクエリートのための教養ひとつ

正確な科学知識に基づく

ハードSF小説知識

だったのです。

なにしろ動機がそれですから、あちこち弱そうな敵を見つけては出張って「批評」したりweb日記に書いたり、得意げにウンチクを吹聴しまくり、相手相手趣味を貶して、論破論破サディスティック優越感に浸る日々を送ることになります

やがてハードSFは衰退し、論拠としているもの権威が失墜してしまますが、それでもやることは同じでした。

そうでしょう、そうでしょう。

だって、それしかやったことないんですから

いい迷惑なのが、ただのSF小説好きや、そんな歪んだ時代を知らない新しい読者です。

彼らは

「今でもSFはたくさんあるじゃないか

あれもあれもSFだ。

日本SFであふれていて、SFは衰退なんかしていない」

と言います

残念。

彼らのような、いわゆるSF警察の人にとって

あなたの言ってるそれらはSFではありません。

なにしろハードSF信者にとっては

フィリップ・K・デイックはSFではない』

のですよ。創元やハヤカワから出ていて、各種映画化されている大家ディックSFには入らないのです。

彼らの概念では、SFにはなんか厳格な作法があり、その作法を守るものけがSFなのです。

どんな作法かって?

……知るか!

ひとつは『科学知識が正しいこと』ってのは分かるんだけど。

彼らSF警察が、ことあるごとにグチグチと高圧的かつ上から目線ウンチクを語っては、嫌われまくってるのは見ての通りです。

SF衰退はSF警察のせいじゃない」、それは、あるいはその通りかもしれません。

しかしまあ、そのSF警察が、現在進行形で「彼らが信奉するSF」の衰退や、「正しい科学知識」への嫌悪を植えつける大きな要因になっているのは、その嫌われっぷりを見れば一目瞭然です。

……とは言え、です。

こうした傾向はSFに限ったことではないし、僕も似たようなことを、やっちゃうことがある気もしなくもなくなくない。

やはり、言動や態度には気をつけたいものですね。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん