はてなキーワード: 拙速とは
とある記事について批判的なレビューを残したところ、「そういう批判はつまらない」といった趣旨の反論をされたことがある。
家入一真が大好きな界隈にそんな感じの人が多いイメージだ。功遅拙速で面白ければなんでもいいじゃん!って感じでWebサービスを濫造してる界隈のひとたち。
こっちゃ内輪で楽しくやっているし、やってることはイノベーションだし、いろいろ理由をつけてやらない奴らより多少アラがあってもやる奴ら(=俺ら)のほうがすごいでしょ?って意見のひとに大賛成のひとたちだったと思う。
自分で自分の号外を撒き散らしといて批判しないで!っていうのもなんだか微妙であるならば、レビューやコメントに対して「つまらない」っていうのも、それは反論になっているのか?っていう疑問が残る。じゃあ何を言ったらアナタにとって面白いって思えるの?僕はアナタの友達でも恋人でも家族でもないので、アナタの面白いツマラナイを考慮しながらコメントしないといけないのか?アナタの面白いツマラナイとかマジどうでもいいと思うのだけれど。
やらないほうがやるほうより遥かにマシっていうパターンがちょいちょいあるので、たぶんそういうのを具体的にシュミレートして提示しないといけないのかねって思うけど、そんな時間もねーしな。
元増田です。
>「彼女にとっての」理由はちゃんと書かれているが、相手がそれに納得するかは別である。
>というか、係争中の相手が記事は消さないで欲しい、と言ってる。
>それを無視して一方的に消すあたりどこまでも自己完結な人だという印象は拭えない。
確かに、鋼兵氏の言い分をガン無視して終結宣言したのは事実なんですよね。
ただ、その理由ってのは→https://logl.net/301
>鋼兵:自分の事実誤認による拙速な拡散、その他ミスリードや連絡が無かった事、全て何も誤りも訂正もないで終わらせる気だ。
>霊夢:これ見るとアンタを説得して折れさせたみたいに見えるわね。
>鋼兵:勝手に指摘部分全て盗用と決め込んだことをAさんも謝って、晴れて私の濡れ衣が消えるわけだろう?私的にはお互いが悪かったところは悪いと言い、間違ったことがあったら曖昧にせずきちっと終わらせないと何も解決してない。
「鋼兵氏の言い分を汲んだ納得できる結末」は↑の実現しかないわけです。
解説動画の言っているように、実際に盗用は事実で鋼兵氏の言ってることは端的に全部間違いなんで、
それは百合子氏としてはとてもじゃないけど承服しがたい要求だったのではないでしょうか。
だから「逃げ」と言われることは承知で、事態の出来るだけ穏便な収束を図ったのではないかと。
彼女の気遣いは全部ムダ、いや鋼兵氏支持者の批判が続いていることを考えると、むしろ間違いであったわけですが。
結局、ゴロツキ相手に(どんな形であれ)折れてはいけないということではないでしょうかね。
ぼくは、アニメ「ラブライブ!」、とくに主人公の穂乃果の立ち回りから正にそういうことをまなびました。
そういう行動原理でうまく立ち回るには、拙くても孤立しないで、むしろ逆に人を惹きつけ、周囲の寛容を引き出す環境創出能力がキモだということ。
それは一種のパーソナリティであって、それを演じることのむずかしさが、「巧遅は拙速に如かず」が「言うは易し行うは難し」である源なんだとおもいます。
そこで、自分のパーソナリティをハックする――特定のマインドを模倣するには、まずそのマインドで動く人を観察するのがおすすめかなとおもいます。
「殺害現場写真を、(素人で強制徴用された)裁判員に提示してPTSDを発症させた」ことが司法界で問題になっている。
「殺害現場写真」を量刑判断の参考資料として法廷に提出するようになったのは、裁判員制度になってからじゃないか?
職業裁判官オンリー時代だと、「検察側が殺害現場写真を裁判官に提示する」ということは、あまりなかったんじゃないかと思う。
その前提には
「職業裁判官は、殺害の残虐性をあまり考慮せず、量刑相場に基づいて量刑を決定するものだ」から、
わざわざ殺害現場写真を提示する必要性も薄かったんじゃないか、と思う。
「裁判員には、残虐性に応じて、量刑を判断して欲しい、それが裁判員制度導入の趣旨」と検察側が「いらぬ期待」をして、
なので「わざわざ」残虐写真を提示するようになった、という気がする。
裁判員制度導入時には、この残虐写真PTSD問題は、あまり議論されてなかった気がする。
「検察側の法廷戦術変化を惹起してしまう、ということを、法曹関係者が見抜けなかった」ことも、要因では?
※因みに
「残虐写真耐性が無い人の裁判員辞退を認めてしまうと、裁判員がグロ写真愛好家に偏ってしまって、
『平均的市民による公平判断』という裁判員制度の清く正しき理想が崩壊してしまう、
だから残虐耐性ゼロな人にも、首に縄付けてでも動員すべきだ」という意見もある。
でも心配しなくても、『平均的市民による公平判断』という清く正しき理想は、かなり崩壊しているから大丈夫。
今「真面目に出頭要請に応じて、裁判員を引き受ける人」というのは、
「平均的市民より、マジメ度、大人しい度が高い人」に既に振れてしまっているから。
「ずる賢い人」は、
「過料規定はあるが、制度発足後、過料徴収の実績がない」ということを調べきって、
「出頭要請を無視しても、実際にペナルティがない」と踏んで、出頭要請を無視している。
「正直に出頭している母集団A」と「出頭しない母集団B」を比較したら、
Aの方がBよりも「真面目な人、気の弱い人」の比率は有意に高いと思う。
この段階で、制度が理想とする「全ての市民の平均像」からズレてきている。
その証拠に、覚醒剤密輸案件での無罪判決が相次いでいる。(法曹関係者が「マズイ」と思うレベル)
覚醒剤密輸案件は、被告人が無罪を主張することが大半で、「被告人の嘘をいかに見破るかがポイント」の事案。
恐らく、裁判員を素直に引き受ける「素直なA市民」は、「被告人の言い訳は、それなりに正しいと思う」を素直に判断するが、
「狡賢さが身についている、疑い深いB市民」が仮に裁判員になったら、「被告人は嘘ついてるじゃん」と判断する。
最近の左翼や共産党は原発反対とTPP反対と雇用を守れ・弱者を守れなどで支持を拡大させている。東京の山本太郎氏の当選も原発反対やTPP反対を強く訴えたことが無党派層の支持を得た結果なんだろうと思う。
その一方で保守や愛国者だって原発反対している人も多い。自分は必ずしも原発反対ではないけれど、エネルギーの大半を輸入に頼り自前のエネルギーを生産していない段階で脱原発をするのは拙速過ぎると思っている。原発をなくしてゆくためにも原発技術を高度にしていかなければ脱原発も核のゴミの処理も果たせない。
左翼も保守も反米的だったり新自由主義に反対している点では親和性が高い部分も多い。しかし、決定的に違うのは左翼は最終的には日本国民のためではなく特亜のために反米的であり反新自由主義なのである。自分には左翼が国民の支持を得るために言っているだけにしか思えない。
言っていることが正しいか間違っているかだけではなく、その人達のポジションや最終的な目的でもって観なければいけない。
保守だからといって何でも信用していいわけでもないけれど、主義や主張が一緒で魂まで左翼や共産党と同調できるのであればしかたがないが、日本国を良くしたいのであって韓国や中国を日本の利益を減らしてまで良くしたいと思わないのであれば左翼の意見に賛同しないほうがいいと思う。
ちなみに自分は左翼の全てを否定しているわけではありません。彼らが何のために左翼であり、言論活動や政治活動をしているのか? 日本人はもう少し見極めるべきだと言っているのであります。
アカウント情報漏えいをしてパスワードのハッシュ値や秘密の質問の漏洩をしたヤフージャパン。
その後もヤフオクでメールの誤送信など、色々やらかしてしくれているわけですが、
去年に新経営陣になり、爆速の掛け声で早く事業展開ができるようになったという、
良い面ばかりクローズアップされてきていましたが、それが悪い方向に作用したのではないでしょうか。
そこをみてみると・・・
http://jobtalk.jp/company/1479_evaluate.html
やはり、
など、コンプライアンスの低下が見られるようになったのは明らかです。
気になって2chのベンチャー板にあるヤフースレを覗いてみると、(下部に引用)
どうも経営陣も閲覧書き込みをしているようなところだったんですね。
これでは同じ過ちを繰り返しかねない。
【自殺現場は】Yahoo! JAPAN 30【14階トイレ】
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/venture/1322784618/
390 :名無しさん@どっと混む:2013/06/02(日) 19:02:09.85 ID:zoO0A1Sp0 フローを現場の独断で無視して メアドを流出させたバカは 責任を取って辞めろよ? 393 :名無しさん@どっと混む:2013/06/03(月) 16:08:25.13 ID:MNUaj7U80 >>390 爆速推進した社長も咎めないとだな。 394 :名無しさん@どっと混む:2013/06/03(月) 16:47:54.57 ID:70T+uLBp0 >>393 爆速は正しい 間違ったのは社員 396 :名無しさん@どっと混む:2013/06/03(月) 21:43:34.28 ID:rjRM5CRK0 >>394 間違えさせたんでしょ?社長の爆速施策で。 責任者は社長だろ。 397 :名無しさん@どっと混む:2013/06/03(月) 21:46:40.56 ID:rjRM5CRK0 おい、ここの社長はどう落とし前つけんだ。 このまま情報漏洩させて逃げる気か。 398 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 00:54:36.74 ID:cAMu3ukM0 >>394 爆速は間違ってたんだろ。 ttp://jobtalk.jp/company/1479_evaluate.html ココ見たら一目瞭然だった。 ワイルド・爆速で社員振り回した結果がこのザマだろ。 社長が爆速自ら推進していたわけだから社長が責任取らないと、 筋が通らないな。 爆速化させるところ間違ってたんだろ。 こういうのを拙速だったとかでごまかすのはふざけてるな。 399 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 08:34:00.99 ID:mkunnhWM0 社員の給料を下げて再発防止とした 社長の責任は果たしてますね はい、論破 402 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 13:58:47.90 ID:Hou4pUV20 >>399 必要なのは社員の減給でなくて社長の減給だろうが。 何も責任果たしてない。 403 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 14:51:23.72 ID:5X1HMKXT0 >>402 は? 社員を減給して増益に持ってけば社長の責任を果たしてるじゃん お前、従業員と取締役の区別がついてないだろ 404 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 15:19:08.41 ID:Hou4pUV20 >>403 増益だけが責任じゃねーよ。 情報漏洩でコンプライアンス違反だろうが。 ここの社長は自らを罰せない大馬鹿物だな 405 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 15:46:26.83 ID:5X1HMKXT0 >>404 コンプライアンス違反による損害は人件費の削減てカバーしました はい論破 406 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 16:29:15.48 ID:5X1HMKXT0 ホントにバカ揃いの会社だなw 経営者と従業員の違いすら分かってない 407 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 16:41:21.51 ID:Hou4pUV20 >>405 お前は社会的責任を忘れてる。 408 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 16:41:39.37 ID:Hou4pUV20 >>406 だったな。 409 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 16:45:35.97 ID:Hou4pUV20 利用者だが、こんかいの個人情報漏洩、 従業員の処罰よりも必要なのは経営陣の反省だ。 それが無いんだな。この会社は。 410 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 16:51:25.63 ID:5X1HMKXT0 >>409 経営は反省して従業員に減給の罰を与えました はい論破 411 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 17:25:29.18 ID:Hou4pUV20 >>410 それは反省したんじゃなくて責任転嫁しただけだろ 論破してねーよw 412 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 18:15:57.29 ID:5X1HMKXT0 >>411 つ株価 情報漏洩の罰としてショッピングとオークションの人件費を大幅削減して お荷物を大幅増益にすれば株価は跳ね上がる 経営者として社会が評価だろうが 413 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 19:09:37.85 ID:bkcaE6y/0 やれやれ、普段は「転職で年収アップ」とか勇ましいのに いざ米国流のリストラが視野に入ってきたら 「経営は責任を取れ」ときたw ショッピングの奴らは実績の割に賃金が高すぎる 社員は責任を取って減給されろ 414 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 19:16:12.26 ID:iJuE1/ap0 「上は責任を取って辞めろ」とか言う奴へ お前がリーダー以上になって部下がヘマしたらお前が辞めろよ 自分でできないことを他人に押しつけるな あとMYMで責任責任ほざいてたバカは情報漏洩の責任を取って辞めるんだよな? ログ残ってるんだから逃げるなよ? 415 :名無しさん@どっと混む:2013/06/04(火) 19:30:25.85 ID:iJuE1/ap0 「情報漏洩の責任をとって辞めます」 って退職メール、楽しみだわwww まず現場が退職して経営に危機感を持たせろ
多分誤解されやすい部分として、君の主張は「秋葉原の人も、新宿二丁目の人も、在日の人も、マイノリティだから集合して政治的な力を持つべき」ってミスリードされる可能性があると思う。で、それはきっと反対されるし、ヘイトの対象になると思う。
君の主張の本意は今までの発言でよく分かる。棲み分け論を受け容れて、自分たちがマイノリティであることを自覚しつつ、他者の権利を侵害しない範囲で自分たちの権利を守るってこと。正しい主張だと思うし、よくものを考えてるとも思う。でも、それが強力な連帯関係になって、発言力を持つと、それに対抗しようとする言説も強くなる。
理想としては、マイノリティはマイノリティのままで声を上げて、それが届き、必要十分な規模で受け容れられることだと思う。受け容れられるかたちは、棲み分けかもしれないし、もう少し違うものになるかもしれない。でも君が求める権利は、権利団体を作って声高に主張しなくてはいけないようなものではない気がする。それよりも、こうしたマイノリティの声がねじ曲がらずにまっすぐに拾える制度を作る必要性を感じる。
俺の言葉も誤解されやすい部分があると思う。マイノリティであるがゆえに、オタクも性的マイノリティも在日外国人も、互いの立場を理解して譲歩し合えるはずってのは間違っていない。ただその共感が、拙速な同一化に向かうべきではないってことで、かなり微妙な問題だと思うんだ。
「お前オタクなら人種・国籍差別に反対する立場もわかるだろ?」は正しいけど、「お前オタクなら在日外国人の権利を守る主張に賛同すべきだろ?」は間違ってる。
お前は一周遅れてる。拙速をもって是とする(嘘)増田界において致命的な遅れだ。
http://d.hatena.ne.jp/the-world-is-yours/20121125/p2
結論だけ言うと、元の女はただのビョーキだし、論理性のカケラもないから、まじめに取り合うだけ無駄。
頭抱えたくなるのは、元の女の書き込みに賛同してるクズどもだな。
実際名指しされたサイトは抵抗しそうな人いないわけで何も変わらないなんてことはないのでは?
どうだか。何にせよ終わったとするのは拙速であると感じる。この程度で潰れるようなタマには見えん。
それに別サイトで初めても同じくらいアクセス集めれる大手になるのは困難なはず
前2つは現実的かと言われればおそらくノーとしか言いようがない。
論点はそこではない。公的な強制力の発動が期待できない可能性が高い訳だが、喧嘩上等の姿勢が基本であるアウトローにどうやってルールを守らせる気なのか考えているのか?と言うのが本筋。自分みたいなバカに屁理屈をゴネられるようなルールでは何も終わらない。
既出の話題だろうという話であれば、書き込んだ直後数エントリ下にほぼ同じ話題を扱ったエントリを見かけた記憶があるのでそれはすまんとしか言わん。
拙速に過ぎる部分がとてもよく似ていると思う。後者は具体的に名指しするといろいろアレだけど、パッと見が人道的に見える理由でお金を集めるアレで失敗した人とか、そのへん。
http://anond.hatelabo.jp/20120526091039 続き
https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206228386853560324
なんか「Studygiftは<公>だと思ってたのに<私>だったのか、騙された!」とか言ってる人が何人かいるが、公の意味をこれからもう一度再定義した方がいいと思う。そうやって怒ってる人は公がどこかから神のように降ってくる存在だと思っていないだろうか。
https://twitter.com/kirik/status/206229674295181312
いや、公を誤認させてはいかんでしょ RT @sasakitoshinao なんか「Studygiftは<公>だと思ってたのに<私>だったのか、騙された!」とか言ってる人が何人かいるが、公の意味をこれからもう一度再定義した方がいいと思う。そうやって怒ってる人は公がどこかから
https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206228646128656384
公は天から降ってくるものでなければ中間共同体が勝手に担ってくれるものでもなく、今後は<私>の無数の集合体、<私>がつくるさまざまな仕組みの集合体によって<公>が成り立つという方に考えを切り替えないと。
https://twitter.com/kirik/status/206230378468487169
先生、public というのはきちんとした定義のある言葉です。ご主張は理解しますが、今回の事例でそのような理屈は通らないと思いますよ。 RT @sasakitoshinao 公は天から降ってくるものでなければ中間共同体が勝手に担ってくれるものでもなく、今後は<私>の無数の集合体、
https://twitter.com/sasakitoshinao/status/203695743184273409
おっしゃる通りです。情報は開示されてる。家入さんという個人の信頼でも担保されてる。詐欺じゃないでしょ。 RT @fox_m @sasakitoshinao 単位とらなかろうが旅行に行こうがそれをひっくるめお金出す人の選択の自由はあるという話を佐々木氏は言ってる気がするんだけど。
https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206751155445956608
私は家入一真という人は、おおくの人が批判するように欠点もたくさんあるのかもしれないけれど、彼が追い求めている価値に共鳴している点で全幅の信頼を置いています。
https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206752926461476865
そんな担保などあるわけないでしょう。すべては個人の意見。客観など幻想にすぎない。 RT @maitreya_K 公私とか自助公助とか、そういう切り口自体が佐々木俊尚さん、あなたのセルフサービスの問題意識と見受けられます。その見方はいったい何によって担保されているのでしょうか?
先ほどTwitterに連投したStudygift問題についての論考です。以下、少し整理して転載します。
一連の議論を見ていて思うのは、個別包摂と社会包摂がごっちゃになってしまっていませんか?ということ。社会包摂とは生活保護などの公的扶助をはじめ、誰もが平等に享受できるセーフティネット。個別包摂は、個人的なつながりの中でのセーフティネット。
たとえば隊長の「就学希望児童助成を軽いノリでやるな」という記事もそのひとつで、社会包摂としてはこの視点はそうだろうと思う。しかし個別包摂にまでそれを求めるのか?ということ。
■家入一真さんの例の件で願うことなど: やまもといちろう http://bit.ly/KArAfU
個別包摂なんて、親戚のおいちゃんおばちゃんに金出してもらうのと同じレベルで、単にそれをネットのオープンな場所でやってるだけ。だから「出したい人が出せばいい」と私は書いたわけです。そういう家族単位、知人単位、ソーシャルグラフ単位の個別包摂の集合体が、公的扶助などの社会包摂を補完していく可能性があるから。
だから個別包摂で、後から「なんだお前退学してたのか!」「男女関係からんでんじゃないの?」とかそういう話が出たとしても、おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話せばいい話。「ほんまに復学する気があるのか?」「おまえ結婚しても学業続けられるんか」みたいな、そういうレベルの話。
そしてこの社会的包摂と個別の包摂の混同は、実のところ河本準一氏の生活保護騒動にもつながっている。「息子が支援(個別包摂)できるのに生活保護受ける(社会包摂)のはけしからん!」と。河本氏にあなたは個別包摂を利用せよと求めている。だったらなぜStudygiftの坂口さんには個別包摂によって支援を受けることを許さないのか? 二つの問題の根っこは、ここで実はつながっている。
Studygiftは皆が見える場所でやってるからけしからん、目に入らないところでやってくれという意見もあるだろう。まるで全員に門戸が開かれてるように誤解させるのはけしからん、と。だがこうした個別包摂でさえも可視化されてしまうのがネット時代の恐ろしいところなのだ。そしてこの可視化時代に、妬みや誹りや恨みの対象となるありようはそこらじゅうに可視化されている。今までは知らないで済んでいたことが、全部見えてしまう。これはある意味たいへん苛烈な時代だ。
しかしこのような個別包摂の試みは今後も次々出てくるだろう。個人間送金が簡単になればさらに加速する。私はその多様化は社会包摂を補完するありかたとして否定すべきでは無いと思う。今回のStudygiftは拙速なのは事実だが、そういう試みの最初の小さな一歩にすぎない。
ネットを活用した個別包摂のセーフティネットに対して「うまくやりやがって」「詐欺だ」と怒る人たちは今後も増え続けるだろう。それは避けられない。たとえばこの記事などが典型だ。
■仮に僕膣と学籍詐称が無くてもstudygiftは駄目だよな http://bit.ly/KAuGAA
無償のリスペクトが応酬されているだけの評価経済社会に留まっていれば、問題は起きなかっただろう。だが評価経済と貨幣経済が結びつくことで、評価=カネということが実現してきている。これは大きな波紋を投げ掛ける。
すべての人々が平等に包摂されるような時代は最早やってこない。そういう包摂は戦後社会でも平等幻想でしかなかったが、その幻想さえも剥ぎ取られる時代になってきている。だからこの問題への怨嗟は今後もなくならないだろう。しかし社会亭包摂とは何かということをもう一度考えなければならない時期に来ている。
自らを助ける者が助かるだろう。しかもその「助かる」有り様は見えてしまっている。だったら自らを助けられる者だけが助かればいいのか? そして、自らを助けられない者をいったい誰が助けるのか? これはコミュニタリアリズムとリバタリアニズムの対立にも繋がってる。だからここから本当に真っ当な政治哲学的な議論が始まるのかもしれない。
そう期待したいけど。
いのうえ とーる 私もこれを全く社会包摂で語って批判する人が多いことに最初から不思議でなりません。説明不足である問題点を除けば、売りのある人、自分がいいなと思った人を援助することは不自然でもなんでもないわけですし、そこに不公平だと文句をいうのはおかしいと感じます。だから、わたしは批判のほとんどは単なるそういう行動ができない人の嫉妬にすぎないと思えるのです。
上田 康之 ぼくも佐々木さんの言わはることに賛成なんです。同棲してたとか、退学してたとか、どーでもええ話やと思います。
勝手にやりゃええ話やと思います。
ただ、隊長の話と少し似てるんですけど、なにぶん対象が「子ども」なんで「顔を出して、実名も晒して、学校に行きたいけどいけないというプライバシーを晒すことが、どれだけの苦痛を将来において背負うことになるのか」ってのが少しだけ気にはなりました。
この子は20歳超えた子ですし、その点は理解してるかもしれないですけど。
最上 雄太 Twitterにも幾つかレスしましたが、別に悪意も変な扇動をしようという気もないのは伝わりました。
寄金 佳一 星野智幸さんが小説家らしいさすがの感性で語っています。「私たちがバッシングし、叩こうとし、殺そうとしているのは、「俺」なのだ。自分なのだ。」と。
http://hoshinot.asablo.jp/blog/2012/05/26/6457416
で、悪意がないのにこういった事を本気で書かれているのにヤバいな、と思いました。
不特定多数と知人の区分けが無意味と言いつつ、個別包摂と社会包摂に分けて考えろっていう起点自体が無茶苦茶ですよね。
先の「無視すればいい」という発言もそうですが、本質が全く見えてらっしゃらない。
今回こういう騒ぎになっているのは、一言で言えば「当事者に納得感が無い」からですよね?
この納得感というのは言うまでもなく必須要件であり、また今回の「当事者」は支援をする側される側だけじゃないですよね。
皆まで言いませんが、仲良しごっこも同好会ノリで楽しくやるのも全然いいんですが、迷惑かけないでって事です。
おおつね まさふみ これは「おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話すようなトークを、単にネットという開けた場所でやってるだけ」って言われるだけのような……
おおつね まさふみ 「社会的包摂と個別包摂はネットで差別される。前者について発言するのは自由だが、後者については言論の自由は制限される。理由は◯◯だ」の、理由の部分がなんだかわかりにくいので、そこを聞きたい所。
川岸 義明 今回の件で、就学希望児童助成自体が世間的に眉唾に思われたのであれば....個別包摂,社会包摂に関わらず、痛い話だなぁと...支援者がそれを正しく区別できるのでしょうか....よくわかりませんが...
Kanehira Takashi 学費援助の件では、否定派と肯定派の対立軸がすぐに出来て、両者を包摂するとしたら、弱者を助けたい人(肯定派)の役回りになりそうです。生活保護の件でも、否定派と肯定派の対立では、やっぱり弱者を助けたい肯定派が、否定派に地道な説得をすることでしか包摂が来ない気がします。否定派は日本版ティーパーティーに見えます。閉塞感があるとさらに狭い方にいくのだなと。歴史を振り返ると、女性参政権を勝ち取った人はなんて偉いんだろうと想起したりもします。
くらます りょういち 個別包摂の試みというのは、ずいぶん前からありますね。いわゆる「○○ちゃんを救う会」。海外で手術受けるのに○千万円必要です、みたいな。
しかし、その「○○ちゃん」の情報が、もし事実と異なるものであったとしたら。それがお金を集めた後に明らかになったとしたら。
はたしてそれは「おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話せばいい話」で済むんですかね。
上田 康之 くらますさんの【「おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話せばいい話」で済むんですかね】は、それで済ませたらええんちゃうかなぁ。
もし、その子が将来、極道になったとしても、文句言わんと、それ込みで支援したろうって思ってやったらええんちゃうかなと思います。
はやし りょう 社会的包摂と個別包摂を区別してるんじゃなくて、資金の集まり如何に依らず目的を達成出来ない可能性を明らかにしないまま支援名目で投資を募ったのが叩かれてる原因じゃないですか?社会的包摂と個別包摂で区別して云々って論調が通るならば極論すれば「ばれなきゃオレオレ詐欺ってOKなの?」って話になりますし。
今回の件は何がよくて何がだめだったのかを議論してブラッシュアップを図るのが第一で、論じる人の社会的な関係性に論点ずらすのは単にこのネタつかってプロレス見せてるに過ぎないと思います。
おおつね まさふみ それだと「支援もしないし、興味もないけど、紛らわしい弱者風の錯誤でカネ集めているのは見過ごせないから個別包括をネットのオープンなところで主張する」という人だって居てもいいよね。
はやし りょう おおつねさんの発言がStudygiftをウェブで展開する事の意義だと思います。意見を述べている人の立場を以て「あなたには発言する権利がない」というのはもう本当にナンセンスですよ。そんな主張は第一次世界大戦でもう過去の遺物になってるんだから、知的なブラッシュアップに社会的立場とかホント混ぜないでほしい。
芝尾 幸一郎 個別包摂の取り組みだったら、金くれ http://kanekure.ssig33.com/ と言うサイトで良い気がします。そして、現にこのサイトは別に炎上していない。個別包摂の例なら上のサイトの方が適切な気がします。
金くれ
kanekure.ssig33.com
松本 孝行 社会が面倒を見るのか個人が面倒をみるのか、それを河本さんの話だけで語るならいいですが、studygiftを混ぜてしまうと、とたんに焦点がぼやけてしまいます。その問いかけはたしかに社会起業家やサッチャー・レーガンの社会福祉削除の話とも関連して、非常に重要だとは思います。しかしstudygiftの話はまた別問題です。それに私的な援助ができるのはジャストギビングなどもあるわけですし、なにもstudygiftがダメに成ったから全てダメになるということはありません。むしろ、今回の件は私的な寄付という行為へのハードルを上げたと思っています。
とにかく論点はそこじゃないと思いますよ。
荒巻 里江 個別包摂と社会包摂の区別以前の問題では…? 被支援者が嘘(あるいは誤解を招く言葉)を堂々とサイト上に掲げ、お金を集めようとしたことは、仮に悪意が無かったにしろ問題のある行為ですよね。そして「お金を出したい」と思わせる為の嘘に気付けば、いくら身内のおっちゃんと言えど腹が立つのではないでしょうか。そしてそんな嘘に騙されたおっちゃんの存在を知った周囲が、姪を批難するのは至極当然の流れだと思います。私には佐々木さんが「騙したのが身内のおっちゃんなら何ら問題ない」と仰られているようにしか見えないのです…。そんな馬鹿な話がまかり通るのであれば、世の中の詐欺は無くならないでしょうね。
稲畠 康 概ね同意ですが、個別包摂とはいえ間にサービス提供事業者(本件ではLiverty)が入っている訳で、「おっちゃん」と「姪」の間で話せばいい話と言う下りに疑問があります。
小林 啓一 私も次長課長の河本さんの件とstudygiftの問題はほとんど同じく(Twitter風に言うなら公式RTする様に)感じていました。
これって例えば子供が自立した夫婦の片方が亡くなった時、残された方が再婚する事に親族が反発してしまう話と同じと考えています。
つまり日本社会では成人でさえ個人としての自立が得られず、私で解決すべき問題と公で解決すべき問題の線が引けない、判断できない。
しかもそれに対して、それこそ非当事者が当事者の問題にずけずけと土足で入り込んで、さもしたり顔で持論を押し付ける。
こういう嫌らしい社会にしない様、個々人の当事者性を高めるにはどうしたらいいでしょうかね・・・?
佐々木 俊尚 叩きやすいものを叩く。叩かれてるものを擁護すると、「今さら何擁護してるんだ佐々木は、バカじゃないの?」という反応が湧き出てくる。ドヤ顔で勝ち馬に乗る連中が大量に湧き出てる。
おおつね まさふみ 「誰にでも叩く理由があれば叩く自由は有るよね?」って話なんですが、批判者ウザいっていう話だったのかな?
河村 明 当事者でないものはもの言うな、という考え方は当事者性を高めるのと、逆のところにあるような気が...違和感を感じました。
荒巻 里江 少し気になったのですが、佐々木さんは『問題点を指摘して批判すること』と『ただやみくもに叩くこと』を一緒くたにされてませんよね??? studygiftに対して批判的な意見は『すべて悪だ』と思われてませんよね??? 汚い言葉を吐き捨てるだけの人間も勿論います。しかしstudygiftを批判している人間全てが、ただ勝ち誇りたくて、ドヤ顔をしたくて、運営側に行動を起こしている訳ではないのです。佐々木さんに言わせれば『これは当事者だけの問題だから周りが口を出すな!!』ってことなのかもしれませんが、(揚げ足をとるようで非常に申し訳ないのですが、)もしそうであるなら『非当事者である佐々木さんがstudygiftに関して擁護的な意見を述べられたこと』にも違和感を感じざるをえません。個人的には、改善すべき点を完全に無視して、盲目的に運営側を擁護されるのは少し危険なのでは、と思います。
Shuichi Asai 恥ずかしながら、個別包摂という言葉は初めて聞いたのですが、「個別」と「社会」という分け方が、そこまでデジタルにできなくなってきてるのではないでしょうか。人の姪のことでも、親しい家族以外の人でも、アドバイスする可能性があるでしょ?インターネットでおおっぴらにやられると、なんでも身近に感じてしまうんですよ。コンプガチャ問題も、同じようなもんでしょ。みんな、コンプガチャなんてやっていないのに、嫌悪感を持つ。インターネットに人間がいる以上、このような現象が避けられないので、これを考慮してリスクヘッジするか、覚悟して強行突破するしかないのではないでしょうか?
Shuichi Asai あと「ドヤ顔で勝ち馬に乗って、したり顔している連中」は佐々木さん側にも沢山いますよね。
木下 孝二 生活保護の件、社会包摂の不正利用という1事例にすぎない。学費の件は、個別包摂を依頼する側の本人、仕掛人の当事者性が不足してましたね。「投資」ではない借金や資金支援というのは財布の中身やネガティブ情報も十分に相手に晒す必要がありますから、パブリックな場で募集しようとすれば当然それらを全公開する覚悟が要る。中途半端に情報量を抑えようとしたから、支援要件としての情報量を満たせなかった。
木下 孝二 やまもと氏は「学業支援という未成年中心の支援に機微情報全公開の手法はふさわしくない」と述べていてそれに同意するわけですが、佐々木さんも述べている既存のクローズド(親類)から一歩だけ進んだ、クローズドなソーシャルグラフ上での支援というのが、「一歩先のネット時代の支援」の形ではなかったかと思います。studygiftはいきなり全公開ですから、ちょっと勇み足が過ぎたかなという印象です。
最上 雄太 確かに叩く事自体が目的の人も散見されるので、イライラされるのも、ニュートラルを保つのが大変なのも分かりますが、勝ち馬とかドヤ顔とかいう言葉が出てくる事自体に驚きです。叩かれてるとか周りがどうとかではなく、それこそ極めてニュートラルな視点から感じた事を僕は言っただけですし、ほとんどの方も同様なのでは。論点ずれるのでこの辺にしておきます。
佐々木さんの論考には賛同しかねます。なぜなら、佐々木さんが個別包摂という概念を持ち出すのであれば、Studygiftでは支援者と被支援者との関係が、おじさんと姪のような信頼性が担保される関係には無いからです。ネットの時代の個別包摂だからといって支援者に寛容を求めるのは、支援者にはあまりに酷な話でしょう。
そもそも包摂とかコミュニタリアリズムとか、そんな複雑な概念で論考するような深刻な事案でしょうかね?私には小難しい言葉を意図的に多用して御自身の主張「出したい人が出せばいい」の正当性を守ろうとしているようにしか読めないのですが。
やまだ まさゆき 個人的には「親戚のおじさんが、懇意にしてるキャバクラの女店を持たせたいけど、身銭で賄うんじゃなくて、「この子の夢を叶えてあげたいので、ちょっと金をくれないかな」って言ってきたって印象。
てめーの女なんだからてめーで金出せよって思うし、どうみても「かわいそう」だからじゃなくて、下半身問題にしかみえないのを「かわいそう」という綺麗事を全面に押し出そうとしているから問題視されているのだと思う。
「ばれなきゃオレオレ詐欺ってOKなの?」という書き込みがあるのだけれども、studygiftで今回提示されている案件は血液型占いを本気で信じている人だって「あー・・・これは」って気づくくらいの作りになっていると思うのね。オレオレ詐欺なんか比較にならないくらいにユルいというか最初から、ぐぐたすで有名になったおねーちゃんがiPhone持ってインドなうにお金出してね☆(・ω<)だっていうのは誰の目にも明らかなのに綺麗事で押し通そうとするから、切り込み Permalink | 記事への反応(1) | 11:15
2012年5月8日、S.P.筆、パリにて。(The Economist)
少なくともそれが、エリゼ宮殿で選挙スタッフが聞かされたことだった。
フランスの政治家というものは、私の理解では、真に政治生命を終えるということがない
(フランソワ・オランド大統領の閣僚として挙げられている名前を見てみるといい)のだが、ともかくサルコジはそのつもりらしい。
さてそれでは彼は、歴史の教科書でどのように書かれることになる政治家だっただろうか?
今週号で簡単に触れたように、サルコジ氏がこのような最後を迎えたことは極めて特異なことだった。
彼はヴァレリー・ジスカール・デスタンに次いで、史上二人目の再選を果たせなかった大統領となった。
彼がいさぎよく敗戦を認められなかったというわけではない。
彼は日曜日の夜、ややぎこちなくはあれど栄光ある演説を行い、オランド氏を「尊重」するよう求め、氏の幸運を祈った。
しかし、サルコジ氏の敗北のあと、私の脳裏をよぎったのは「もったいない」の一言だった。
フランス人は彼を大統領に選んだ理由を忘れてしまったのではないかと思えた。
今回のオランド氏を超える53%の得票率で執務に入った彼は、
ジャック・シラクによる停滞した12年のあと、大統領職に新鮮な空気と(相対的には)若さをもたらした。
彼は徹底した反保守主義者であり、それがために人気を集めた。
実のところ彼はパリの Pont de Neuilly で生まれ育ち市長ともなったのだが、
彼には見慣れない姓と移民の出自があり、アウトサイダーのような雰囲気があった。
話し方も、ほかの政治家とは違っていた。
彼は、国立行政学院で解読不可能な言語(フランス人は la langue de bois 木の言語 と呼ぶ)を教え込まれたような人ではなかった。
彼は、彼以外の上流階級な政治家が語ろうとしなかったことを語った。
フランス人はあらゆることをアメリカのせいにするのをやめなければならない、
フランス人はマイノリティを、音楽やスポーツだけではなく、正規の職業に就かせなければならない、と。
執務においてはエネルギッシュで、勤勉で、大胆な人物だった。
彼が引き起こした改革の旋風のなかでもとりわけ、大学への自治権付与、定年の引き上げ、
起業の規制緩和、地方裁判所の仕組みの合理化はしっかりしたものだった。
外交の業績を見れば、多少の過ちはあったとはいえ、彼がフランスの声を世界に届け続けたのは明らかだ。
金融危機があった以上、失業率の上昇と負債の拡大について彼だけを責めることはできない。
大統領選におけるサルコジの悲劇の原因は、彼最大の敵に帰着されるようである。
彼はあまりにも多くの方面に手をつけ、フランス人を混乱させ、振り回し、疲れさせた。
彼は自分のエネルギーを一貫性ある方向に向けることができなかったように見える。
自分のやったことに完全に納得すると、その次に正反対の立場を熱く擁護するのである。
当初減税を志向しながら、最終的には税を引き上げることになった大統領候補。
労働時間週35時間制を批判し続けながら、それを法律から取り除けなかった政治家。
富と成功へのコンプレックスからフランス人を解放しようとしながら、「富裕層の大統領」と揶揄されて終わった大統領。
フランス版コンドリーザ・ライズを誕生させると約束しながら、重要閣僚にマイノリティを一度も入れずに終わり、
最後の大統領選で極右票を稼ごうとあからさまな「移民過剰論」を展開した指導者。
こうしたすべてを通じて、サルコジ氏は自分の衝動をコントロールできていなかった。
他国の指導者(シルヴィオ・ベルルスコーニ)を侮辱した件も、
(農業フェアで通行人に捨て台詞を言うほどに)単に自分の怒りを抑えられなかった件もそうだ。
彼の政治的業績がもっと素晴らしければフランス人はこのような過ちを許したかもしれない。
だがそれほどではなかった。
彼のいきさつは、実務よりは見せ方、用意周到さよりは拙速さ、秘策よりは透明性の人の物語だったと言えるだろう。
フランスの劇作家ヤスミナ・レザは、サルコジ氏のとどまるところを知らない欲望を「失われた時間との戦い」と表現している。
検討を行いましたが、今回につきましては購入を見合わせることにしました。
理由は複数ありますが、主な理由は「納得に至れなかった」ためです。
当方としましては、「提示された見積もり自体に不満を持つ理由はない(そもそも他所も含めて初であり、比較対象がない)」「大きい買い物のため熟慮して買いたい」「結果補助金等で不利になるのは止むを得ない」と再三告げたはずですが、それに対する返事が「でも補助金がないと損ですよね」「減税がないと損ですよね」とばかりでした。
「補助金や減税のために買うのではない」とまで告げたにもかかわらず、「でも補助金が~」「減税が~」の繰り返しで、挙句「いくらだったら大丈夫ですか」と、熟慮したいこちらの意向を一顧だにしない姿勢で、決算期という時期であるにしても強引さが目立ち、信頼関係の構築というには程遠い状況でした。
上記を踏まえて検討しました結果、商品面、価格面では検討の範囲においておおむね納得できるものでしたが、心情面において、このまま拙速に商談を進める事への不安は大きく、「熟慮して納得の上買いたい」という自身のポリシーからすると金銭的不利は承知の上で現時点での購入は見合わせるのが望ましいとの判断にいたりました。
以上、上記理由等ご確認ください。 なお「ではいつ頃なら」との問い合わせについてですが、現時点では未定、または不定でございます。
やった後にしなきゃよかったなんて思うくらいならやんなきゃよかった
VS.
やらずに後悔するならやった方がマシ
いずれも個人の、狭い認識から継ぎ接ぎした事例と分析なので、広く一般的に通用するわけでもなければ書き手自身に意味のあるものとなるとは限りません
意義や結論を導ききる気は多少はありますがさして信念というものを持たない(保てない)ため
既にやったことに対して、その行為の意義の無さや無常観、もとより始めからそうなることの予感をえていた様子
もうこころからの後悔と、二度とそれをしないことへの決意じみた卑屈さがあります
転じて、後者では未だ結論がでていない事物に対して拙速に取り組もうとする、これから事を成すものの、挑戦者の態度です
彼/彼女は自身や自らを取り囲む環境に対し、現在を事を成す時と定めます
それが未知なるものに対峙する態度として、或いはそれが分かりきったこととして
それが唯一の正解というべきものにせよ、誤りであると気づくための数ある道の一つにせよ
と、ここらで飽きました。
ここで対立する2項はあらかじめ不可分なもので、それをひらいた切り口は、単純に行為をした、前後に分断されているだけだと云うこと。
どちらにもそれなりに合意できる同機と反芻する点があって、それを比較してみたかっただけなのだとわかりました。
(いつもの如く、有意義な結論を探し出すのに飽きた。といってはもったいないけれど)
ただ、両者のような態度のどちらも取り込んでおけば、やることなすことを、同じことを同じように繰り返し続けることはなくなるのではないかという淡い希望を持ちます。
2度はやるまいと思った事を2度とやらない。かつ、未知なること(言い換えると、新しいこと)に対する試行を続けること。
これらの指針/原則に従い行いを繰り返しすことが洗練された方へ向かう手段ともいえる。
(他にもありそうだし、なんかのアルゴリズムで言うところの局所解に陥る可能性も充分ある。)
今日はもういいや。つかれた。
市民団体が授乳中の母親に対し母乳の提供を求め、放射能検査したところ
微量のヨウ素が検出された。
(首都圏で水道水に放射性ヨウ素が検出された時期に採取した母乳のようである)
で、この値について「高いとも低いともなんとも言えない」と団体は回答した。
これについて「科学リテラシーが高いはてなー」が批判の大合唱を行っていた。
★そもそも団体が信用できない。中核派?
無用の混乱を与えるだけだ。
★1ヶ月前の結果を今頃公表するのは何事だ。意図的に発表遅らせたのか?
★水道水に若干の放射性ヨウ素が含まれているなら、多少は母乳に出現し、
かつそれは期間を経ると減少していくのはわかりきっている。
しかし、自分は、この市民団体の行動は、多少拙速な面は否めないものの、
検査を行い公表したこと自体は高く評価されるべき、と思料する。
というのは、この種の調査は、本来であれば厚生労働省が率先して行うものだし、
でなければ朝日新聞やNHKが大規模な調査報道で行うものと考えるからだ。
しかし、これら公的機関や大マスコミは、失念していたのか手が回らないのか、
こういう調査を手掛けることを怠っていたのが実情。
であれば、
「ママの不安に答えるために、こういう調査をすべきでは?」と問題提起を投げかけたということ自体を
実際、日経新聞報道によれば、この市民団体の公表の1~2日後に
そういう意味では、厚生労働省から行動を引き出した、という意味で、高く評価すべきである。
団体が信用できない、サンプル数が少ないと言うが、であれば「信頼できる団体」に検査してもらえばいい。
というか、今時点でこの動きを一切報じない朝日新聞はどうかしている。
「値について判断できないのに検査するのは無責任」という批判も的外れ。
批判されるべきは「暫定基準を作成しなかった厚生労働省の側」のはずだ。
「1ヶ月前の結果を今頃公表するのは何事だ。意図的に発表遅らせたのか?」との批判もあるが、
善意に解釈すれば「検査機関が超込み合っていて、市井の団体の検査は後回しにされた」と解釈するのが自然だが・・
「水道水にヨウ素が出たのだから、多少は母乳に含有されているのは当たり前で、
かつ健康に問題ないレベルなのも予想されているのだから、そういう検査自体が無意味」という批判も当っていない。
確かに科学的知見では「多少は検出されるだろうが、健康に影響ないレベルであろうと予想」されるが、
「実際に検出され、かつそれは健康にさほど問題ないレベルだった、という事実が確認された」
「母乳過程で濃縮されない」という「科学的予想」が「(人体実験的に)立証された」というだけでも、
もっとも、あえて厚生労働省を「擁護」するならば、こういう母乳検査で異常値が発生した際に
「あなたの母乳から異常値が検出された」と「残酷な事実を本人に告知する」ことができるのか?、という重い課題がある。
加えて、母乳採取というのは、ある意味でセクシュアルな話なので、男性職員だと対応できない等の問題も生じる。
その面で「必要性はわかっていてもなかなか踏み切れなかった」という可能性はあるので、
その点は同情すべきかもしれないが・・・