はてなキーワード: 放置自転車とは
同じ家に住み生活を共にする、配偶者および血縁の人々のことを家族という。
私が生まれ育った家庭では、物心ついたときには一般的に「お父さん」や「パパ」と呼ばれる事が多い父親は「爺さん」と呼ばれていた。
「爺さん」はどこかおかしかった。
今思えば、何かしらの不定型発達があるのだと思う。
時代が時代であったからかもしれないが、子供がちょっとした悪戯をしたら思いっきり殴られるのは当然。
脚や身体にできたアザのことを今でも覚えている。
話によると、横領をして窓際に左遷させられ、退職たらしい。子供であった私は良く分からなかったが、横浜某所にあるピカピカの借上げ社宅を追い出され、韓国系菓子工場の近くに引越す事になった。夏場、ドアを開けた時に広がった人工的な葡萄の臭いで吐き気を催した事で、今でも葡萄のお菓子は苦手である。
「爺さん」はその後も職を転々とした。
ある時、「爺さん」の身元引受人になるよう、母のもとに連絡があった。
当時勤めていた、自転車整理のバイト先にあった放置自転車を自分のものとして乗っていたら、警察に職質をされ、「妹の旦那が癌で…」と逃げようとして、捕まったらしい。
家族全員で責め立てたところ、沸騰したてのお湯をかけられそうになった。
ワタシが二十歳を超えた時の事だったと思う。
この時から親しい人に父親のことを話す時、「便宜上(やむを得ず)の父親(と呼んでいる人)」と呼ぶようになり、癌で母が死ぬ前に久しぶりに見かけた「爺さん」はいつもと変わらないおかしな「爺さん」だった。
母の葬式後、「爺さん」とは絶縁した。
運が悪くて撤去されて5000円
18年住んでるが、よりによって金が絶望的にないときに大きな損失を出した
飛び降りても余裕で生き残る高さだった
上を見上げたらまだ上の階がある
調子よかったのに5000円損失のショックですっかり体がおかしくなった
前の健康診断時に医者に言ったら加齢だと言われたがコロナ発症後から心臓がおかしい
もう医者にかかるお金もなくて真相はわからないけどときどき心臓が苦しい
気持ちは5000円返してほしいけどシステム的に返還は無理だとわかっている
本当に運が悪かったのだ
追い詰められてる
目の前を何度も警備員が通りかかる
自殺すると思われてるのだろう
3Fじゃ死ねない
せいぜい大けがするぐらいだ
こんなところで死なない
死ぬなら障害を抱えて生き残って兄弟に迷惑かけないようしなければならない
確実に死ななければならない
区のHPから自転車撤去クレームを入れておいたのでスマホに折り返し電話がかかってきた
あと2カ月はまだいける
1330になってやっと動けるようになった
4Fに上がってみた
開けて下を覗いてみた
ぎりぎりいけるかどうか、しかし、まだ高さが足りないと思った
これでは生き残ってしまう
区役所も運が悪くて人死にの現場になってしまっても構わんだろう
二か月後、三か月後、生きてるだろうか
死のうと思ってるだろうか
収入があるだろうか
先が見えない
ぼろいアパートに住んでるんだが、駐輪スペースにおそらく過去の居住者が置いてったパンクした自転車が放置されていた。
あるときから、その放置自転車のカゴにポスティングされたチラシが捨てられるようになった。
雨が降るとそのチラシがぼろぼろに溶けて、床が紙くずだらけになってめっちゃ汚れる。
管理費取られてるんだけど清掃作業は入らないダメ物件で、汚れたら汚れっぱなし。
別に私の所有物じゃないから良いんだけどさ、毎日その散乱したゴミが目に入るのやだなぁと思ってた。
で、ある日、その自転車のかごに、ごみと共に「日常生活ではまず使わないが皆知ってる、まぁまぁ目立つ見た目のモノ」が突っ込まれてた。
今までは「ポストのチラシ、自室まで持ってって捨てるのがめんどいからここに捨てやがったんだな」と、まぁ理解できたんだけど
「日常生活ではまず使わないが皆知ってる、まぁまぁ目立つ見た目のモノ」、なんでここにあるんだよwwてか何に使ったんだwwって面白くなっちゃって。
いや、面白がってる場合じゃない。これは明らかに私物で、誰かが私物までここに捨てるようになった、どうにかしないと…と思って。
その放置自転車は、みんなから死角になる場所に放置されてた。だから私物が捨てられるんじゃないか?と考えた。
昔テレビで、犬のフンに困ってた人が、チョークでフンを日付書いてマーキングするようにしたら、フンが放置されなくなったという内容を見たことがあった。
皆からこの光景を見られたら、フンにマーキングされる飼い主の気持ちと同じになるのではないか?と思いついた。
早速、放置自転車をアパート出入り口付近へ、居住者全員から、隣の建物からも、通行人からも見える位置に移動させてみた。
やっぱり、「日常生活ではまず使わないが皆知ってる、まぁまぁ目立つ見た目のモノ」だから違和感がすごいwwしかもそれが明らかに使われてないボロボロの自転車のかごに突っ込まれてるから、一体どういう状況?って目を引く。
その自転車のかごにくぎ付けになっている人を見かけた。私はなんだか満足した。ツイッターに乗せたおもしろ画像にいいねされたらこういう気持ちになるのかもしれない。
えっ、ウソ!と思った。もはや、ゴミがキレイになるよりこのおもしろ画を皆に見てもらいたいという気持ちにシフトしていたので、なんだ無くなっちゃったか…とも思った。
実は放置自転車は1台ではなく、他のにもチラシが突っ込まれていたのだが、全て無くなっていた。同一犯かよ…とも思ったが、キレイになったから良しとした。
偶然だが最近、銀英伝のアニメ見たんだよ。まあ全編じゃなくてyoutubeに上げられてる細切れのエピソードを数十個って感じで。
この増田みたいに銀英伝への憎悪を顕わにする高齢オタクが憤懣ぶちまけてるのをたまに見るので気になってたんだな。特にヤン提督っていうのがリベラル代表として憎悪されてるのが多い。
https://anond.hatelabo.jp/20230407234853
結構面白かった。民主政の意思決定のダメさとか現場の意見が無視されて甘い見立てが人気を得ちゃうのとか色々テーゼが山盛りなのな。
でもTwitterやヤフコメで暴れてるオタクがヤン提督にイキってるのってヤン提督の態度や思想でしょう?特に有名なところだと
それは、権力を持った人間、権力に媚びを売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです。
宇宙を平和にするためには、帝国と無益な戦いをつづけるより、まずその種の悪質な寄生虫を駆除することから始めるべきではありませんか。」
ってやつ。
何でかと言えば、最近というかここ数年「軍師」批判がポピュラーになってる。特に叩かれやすいのがネトウヨで軍師は居るが兵隊は居ないっていう界隈になっていて、己の能力の客観視と自意識のすり合わせが出来ていない集団を外から見たらそりゃ軽蔑されますわな。
はてブのコメでもよく見るが、自我の防御として言ってるケースが目立つ。言われたら痛い事を自分から言うってやつね。
特に2/5chでなんJとアフィまとめブログが衝突を繰り返すようになった5年くらい前から叩きの言葉として流行しており、ストレスが溜まっているのではないか?
先に引用したセリフはまさに軍師批判エッセンスみたいなもんで良く貼られてるのを見るしその度にイライラした反論チックな事がされている。
また元増田の
というのを見た事が無いのだが、どういうのなのか?ポリコレなどに過剰適応?
それに
とナチュラルに常識へのルサンチマンが出てるのってどういう事なのかね?
「元増田が新しい社会常識」についていけない老害なのではないかとの疑念がわく。
1970年に「増産より公害対策を」と言っているのは共産党などの左翼が中心だった。だが20年後の1990年には公害対策は規制に組み込まれあらかたの公害は解決に向かっていた。既に工業規格と共に公害規制を熟知していないと倒産する時代になっていたわけだ。
1975年にはどこにでも痰ツバ吐き放題、だが1995年に道端に痰ツバ吐いたら顰蹙だし客先の敷地でやったら出入禁止の懲戒解雇だ。
もしかしてその痛い第二世代ってはてな村の旧村長みたいな人の事を言っているのか?
この度のコラボ攻撃やその前の温泉娘擁護で批判者を炎上みたいなムーブメントに冷淡な人らの事を言っているのか?
温泉娘では吹き上がったオタクはオタクイラストへの攻撃だとの扇動にまんまと乗ったが、その実はイラスト拒絶じゃなくて昭和脳な運営の黒岩知事流出メールみたいなオヤジの小汚い性意識開陳でそれへの炎上だった、っていう所まで見ていて覚えているところとかが一体感に水を差して不愉快なのか?
その前の中野まんだらけ騒動では対面の商店主の批判は「お気持ちだ!」とフェミへの批判と同じ道理で炎上させて潰せるとオタクたちは思っていたが、その一体感に背を向けてこれは風営法案件である事、風営法の管轄官庁は警察署である事、行政権と司法権が近く更に裁量権が大きい分野である事、などを説明する人を見つけ出して読み、オタクの一体感には冷淡だった事が不愉快なの?
コラボ騒動ではそれらの経験を踏まえてオタクらの一体感に水を差し、「また同じ理路と実存操作で扇動されてる」と冷淡だったところが気に入らない?
最初から「共産党との癒着で」「NPOのスキームを乱用して公金ガバガバゲット」「保護した少女を管理売春」「汚部屋宿舎に超高額請求」というところから始まっているので今までの経験から絶対にまともな批判にならないと見抜いていた事がポリコレ的?
それらがデマである可能性が高い上にそのデマがネットでは既存の形式なのでセットになるデマがあり、駅前の放置自転車のカゴの様にデマがデマを呼ぶ展開となって、社会的な物事を知らないオタクへの軽蔑を深める展開となる事を最初から見抜いていた事が「新しい社会常識」への恭順的で気に入らない?
新聞が産経を除いて記事にしない、更にそれに対して「マスゴミが報道しないフンダダラ」「報道しない自由」という反応があるのを観察して「ああいつもの」と冷淡だったのが気に入らない?
まず2002年頃まで。ここでは2chはネオ麦茶を生み出した悪意垂れ流しのバカの集まりで近づいてはならぬもの。
2002~2007年くらい。2chの影響力が増す。特に後を押したのが小泉改革で、既存の道徳を破壊してもいいし我らはその抑圧されていた主体だ。僕らが目指すのは常に上。
2007年~10年代前半。Mixiが流行。そもそもMixiがあれだけ成功したのは「2chではない」からに尽きる。顔出しや所属明記してのネット活動は2chのエサになるので出来なかった。その普通の人らの欲求に合致した為に大流行。
一方、コアな2chユーザーは2chで炎上して炎上側に居たらネットでの正義、という一体感と全能感の前提が崩れてしまいMixiに異常な悪意を抱いていた。病的なやつは「2chは自由、Mixiは北朝鮮」と数千ものコピペを貼りまくっていた。
10年代前頃~後半。ネット広告の伸長によりまとめブログが大隆盛。不愉快な反対意見を削除してまとめてくれるので閲覧者は全能感全開で気持ちがいい。だが広告単価が高くなるとヘイトスピーチの様に反社会的で程度の低いコンテンツは掲出拒否や契約解除されるようになり低調に。
オタク第二世代というのはこのオタクを中心としたネット民が共同性を持ち、強い隣組的行動則で異論をパージし「若者の異議申立」の文脈で企業脅迫や誤情報流布での評判操作をもしていくという中で人格を形成していった世代だ。
そんな不遜な態度に異を唱える者もいた。例えば大塚英志などだ。
大塚の主張は大人ならオタク産業は給与や報酬の交渉権すらない(労働組合や職業組合)のに目を向けろというものだが、単に一体感や全能感を棄損するオタクバッシャーとして異端追放されるだけだった。
『さらば青春の光』っていう英国映画があるんだが、モッズという暴走族の物語だ。イタリアのベスパスクーターにミラーやライトなど過剰な飾りつけをして陸軍の野戦コートを着て集団で走り回り大人が目をひそめる事や喧嘩してばかりいる。
警察に捕まった主人公はカリスマモッズのエースに出会って心酔する。エースのベスパはGSという高級車種だ。
裁判では仰々しい説教の後の判決が罰金刑だったので「そんなもん今この金で払ってやるよ」とコケにして仲間で大ウケ。
だがエースたちもやがて「大人になる」時が来るのな。エースはホテルのベルボーイになってヘイコラする労働者になった。
主人公はこの姿を見るや、世間に迎合した憧れのエースに憤懣やるかたない。日経新聞と朝日新聞を併読する大人になんかなりやがって!いや間違えた、こっちは反ポリコレしか知らないのに法規制や過去の慣行やその上での現在の業界事情を知りやがって!これも間違えた、とにかくお前はあのエースじゃない、俺の心の裏切り者だ!
エースの愛車だったベスパGSを盗んで走り出した主人公は速度をつけて崖からGSでダイブ。エースのGSがグチャグチャになったところでフィルムはストップ。
だがその後主人公は生きていてトボトボと歩いて行く…っていうのがあらすじだ。
元増田らあんたらは結局世間的なものに迎合して己を変化させて行くオタク第二世代のいくらかがインフルエンサとして目立つの気に入らないんだろう?
今まで自分の立ち位置を自分で確認した事があるのか?みんなで炎上させれば正義になる、だけど隣組がキツくて「これは違う」という事は許されない、そんな村落共同体みたいなところにずっと居ていいのか?因みに暴走族とかアウトローの世界はみんな同じ行動規範だ。そうやって「世界を閉じる」事で共同性や象徴性が堅固なものになるのだ。
暴走族も学生運動もいつか卒業するんだよ。18や22でな。あんたらはいくつだ?40代だろ?
オタクのくせにオタクの共同性に埋もれないやつらは元増田にとってのエースだ。レゾンデートルを否定するやつらだ。
だがそいつらはオタクの実存の外の社会でやっていくことでオタクコンテンツが価値を産むことを判っているからベルボーイをやっている。共同体の失敗を見ないという隣組規則は焼畑であり行き詰まり誰かが尻ぬぐいをする事になる事を知っているからやっている。
温泉娘は老若男女の旅行客に訴えてアピールする為にある。年喰ったオタクの性欲を開陳したいから掲出してくださいというんじゃ温泉宿もお断りだ。
十数年前、私が大学生のとき、東京都内のとある区で自転車撤去のバイトをやっていたことがある。区から直接雇われるわけではなく、区の下請け業者に雇われる形だ。
学生2人がトラックに同乗し指示に従い放置自転車をトラックに積み込む。
規定ではたしか勤務時間は9時から17時までで、日給が8,000円の現金支給だったのだが、これがものすごく割がよかった。
一日働いて8,000円ならばそんなに高額ではないが、実際は一日なんて働かない。
なぜかというと、撤去する自転車の台数がびっくりするくらい少ないのだ。
場所にもよるが、1日で1人が撤去する自転車はせいぜい数台、下手すれば2〜3台程度。それを十数メートル運ぶだけ。あとはほとんどトラックで移動や待機であって、何もしない。指定の場所までトラックに乗せてもらって、自転車があれば役所職員の指示に従ってトラックまで運び、乗せるだけ。
実動時間はせいぜい4時間程度。拘束時間は昼休みを含めば6時間程度だ。
午前もしくは午後のみ働くということも可能で、その時は2時間だけ働いて4,000円貰えるのだ。そういうときは自転車一台だけ撤去して適当に1時間トラックに乗って4,000円もらって解散なんてことも珍しくなかった。
これらの給料は区民の税金や、自転車を引き取りに来た人が払う撤去手数料などから出ているのだろう。
しかし、当時学生の私は、それを「不正だ!税金の無駄遣いだ!」なんて告発する気はなかった。いい歳した役所の職員も当然のように職務を行なっていた。
お金の前には正義感など無くなる。どんな仕事だろうが、お金が貰えてしまうのであれば、これが世の中なのだ思い、その金を受け取ってしまうものだ。
こんな些細なバイトですらそうなのだから、世の中のもっと上層にいる人間はどれだけ汚いことをしてカネを儲けているか、想像することは難くない。
↓先に止めてたA
╋ ╋
┃ メ .┃
┃ / ┃
/←空いている横に止めたつもりのB
……というのは、わりとよくあることだと思うんだけど。
Bは空いているスペースに普通に止めたつもり。「隙間的に問題ない」という書き込みからの想像だけど。
以下、Bは止めていいと思ったが実際は満車だった、という仮定で書く。
Aにしてみたら「その止め方じゃオレが出せねーだろ!想像力ないんかヴォケ!ふざくんな!」となる。
Aは自分の自転車を出すためにBの自転車をどかすわけだが、自分の自転車を出して空いたスペースにBの自転車を入れてやるほどには、まだ怒りがおさまってない。
したがって、Aの考える「Bが止めるべきだった場所」である駐輪場の外へとBの自転車を運んだ。その後、強風で倒れた。
そんなとこかな。
場合によっては、自転車を動かしたのはAではなくBのマナーに怒った通りすがりのCということもありえる。
想像が外れてたら、すまんの。
ワイ
地方のそこそこ大きい市に住んでる
嫁
よく腐女子仲間とイベントに行ったりしていたが新型コロナ渦でイベントが無くなり、ゲームに重課金するようになった(←課金するなら俺の小遣いもっと増やしてくれないかなぁ......)
2020年8月 夏のボーナスを手にして、ワイは嫁に「電動アシスト自転車を買わせてくれ」と懇願した。
ワイの自転車は新卒の時に買ったホームセンターで1.5万位のもので、最低限のメンテはしていたが10年近く経ってあちこちが錆びて、汚くなっていた。
また、結婚を機に引っ越した土地は坂がキツく、それまでデスクワークをしていた我が身にはキツかった。
そこでワイは嫁を説得し、子供が出来たら保育園の朝の送りだけでもワイがその自転車でやることを条件に、電動アシスト自転車の購入許可が下りた。
ワイは早速、近所のホームセンターへ向かい15万弱の電動アシスト自転車を手に入れた。
1週間ほど経ち、ホームセンターから「商品の用意が出来ました」と電話が来たときには、これでもう毎朝の心臓破りをしなくて済むと天にも昇る気分になったことを覚えている。
待ちに待った自転車が納車された後の初出勤は電動アシストの偉大さを噛みしめ、いつぞやにみたルビコンの決断のヤマハの電動アシスト自転車の開発の回を思い出し、静岡に足を向けて眠れないと思ったほどである。
2. それは突然起きた
2020年11月 ワイはいつものように家路についてた。最寄り駅を降り、自転車置き場へ向かうと異変に気づいた。
「ワイの愛車がない......」
自転車置き場においてある自転車をすべて確認しても愛車はどこにもなく、嫁に「愛車がない......どうしたらいい......?」と電話した。
嫁に自転車置き場の管理人に相談しろと言われて、ワイは大急ぎで管理人室へ向かった。
管理人に自転車がなくなったことを伝えると、半分あきれられた様な表情で紙を渡された。
この自転車置き場では無断駐輪や駐輪期限が過ぎた自転車を月1で市の保管所に回収される事になっているようで、今日がその日だったわけである。
だが、ワイは8月に愛車用にここの駐輪代を1年分まとめて支払い、駐輪シールも後輪の泥ハネに貼っていたはずである。
そのことを伝えたところ、だったら警察に行ってくれと言われ、駅前の交番に向かった。
3. 愛車発見
愛車が無くなり数日が経った頃、警察から自転車が見つかったと連絡が入った。
見つかったのはなんと、市の自転車保管所だった。
警察からの話によると、回収した自転車は盗難だったりの可能性があるので、一度登録番号を調べているらしい。その過程でワイが出した盗難届が引っかかり、見つかった。
警察がしてくれるのはそこまでらしく、自転車は自分で取りに行かないとならなかった。
保管所は平日しかやっていなかったので、有休を取りバスを乗り継ぎ、保管所に向かった。
保管所で自転車の受け取り手続きを進めるととんでもないことを言われた。
「回収代と保管代で1万円頂きます」
と。ワイはぶち切れそうになった。期限が切れてないのに勝手に持っていったあげく、回収代と保管代まで取るのかと。
だが保管所にはシルバー人材の派遣しかおらず、責任者がこの場にいないことも厄介だった。
保管所の人が責任者と電話をしてくれたらしく、とりあえずワイは責任者と話をするために市役所に行くことになった。
またバスを乗り継いで役所に着き、責任者と話をすることができた。そこで責任者は謝罪するどころか、こっちが思いもよらぬ事を言い出した。
「1年契約してる人があまりいないし、シールの年の表記が小さいから期限切れで持って行かれてしまったんでしょう。でも年間払いで、安くしてるんだから少しくらい不手際があってもまぁご愛敬ってことで」
これを聞いてワイはブチ切れて窓口で大声を上げてしまった。
わざわざバス代を払って、時間をかけて保管所まで行き、役所まで来て、この対応かと。
別室に行きしばらく待っていると、窓口の職員と別の職員が入ってきた。
その職員も物腰は丁寧でちゃんと謝罪はしてくれたが、1万払えという部分だけはどうしても引けない様子だった。
なんでも過去に事例が無いらしく、規約に沿った対応しか出来ないということだった。
ワイは自転車が手元に戻ってこないと困るので、渋々なけなしの1万を払うことにした。
5. これ終わる訳がない
保管所に着き、愛車と数日ぶりに対面したのだが、その姿は知っている姿とは違っていた。
外装が割れ、中身が見えているバッテリーパック、傷が入り塗装がはげてしまっているフレーム、それ以外にも様々なダメージが入っていた。
ワイは役所に電話をかけ、さっきの職員を呼び出し、修理代を出してもらえるのかと訊いたが、それはできないと言われ大激怒した。
とりあえず自転車の状況を写真で記録した後家に帰り、リビングで嫁の帰りを待ちながら安達としまむらを見ることで精神を落ち着けていた。
嫁が帰還したので事の顛末を伝えると相当お怒りになったらしく、二人で相談して弁護士に入って貰うことになった。
6. 嫁ネットワーク強し
幸運なことに嫁の知り合いに弁護士事務所に勤めている人がいて、その人経由で弁護士を紹介してもらえた。
弁護士に事のすべてを伝えたところ、引き受けてもらえることになった。
とりあえず、自転車は修理に出し、その修理代と回収・保管費用、その他を含めて民事訴訟で解決するという形になった。
7. 裁判所に初めて入った
テレビでよく見るようなところでやるのかと思ったら普通の会議室みたいなところに市の担当者とワイと弁護士が通され、そこで話し合いをすることになった。
訴訟という言葉に怯んだのか、こちらの要望はほぼ通りで和解になることになった。
弁護士費用を払っても若干プラスになったので嫁と焼き肉に行った。
8. その後
ここ一番の寒さの中、作業の気分転換に11時半くらいに外に出た。
近所の薄暗い公園の横を通り過ぎてると、少し後ろの方でなにか小さく息の音が聞こえたような気がした。なんとなく振り向くとよく見えなかったが単に自転車が倒れてたみたいだった。
まあ放置自転車かと思って歩き続けるうちに、もしかして自転車に乗ってた人が倒れてたのでは…?と息の音と自転車がつながったが、人の気配は感じなかったしすでにその場所を過ぎていたので、戻って確認しようか迷った。
散歩の帰り道もう一回見てみるかと思って、しばらく歩いた後その場所に戻ってくると、人が倒れていた。顔はよく見えなかったが、血は出ていないようだった。割と焦ってどうしたらいいんと思ってたら、遠くから人が歩いてきたのが見えたので慌ててその場を離れてしまった。加害者と思われるんじゃないかと思ってしまった。
その辺を歩きながら、血は出てないみたいやしもういいかな、帰ろうと思ってたけど、これ死んでたら後味悪いなと思い直してもう一回その場所に行った。
自転車の横で倒れてたのは、二十歳前後くらいの男だった。大丈夫ですかー?と声かけると、「ォケ」みたいなか弱い声が聞こえてきた。
結果的には泥酔して路上で寝てたようだったが、急性アルコール中毒とかあるし警察か救急呼んだ方がええんか?とかめっちゃ考えてた。近くの警察署行くか?とか、#7119がいいんか?とか。
しばらくすると座ってたので問題ないと思って結局呼ばずに帰ったのだが、家着くとなんで飲み過ぎて死んでる知らんやつに散歩邪魔されないかんねんと思ってめっちゃイライラした。
近所に外国人だけが住んでいるワンルームアパートがあるのだが、以前から「ゴミを指定日以外に捨てて、しかもルール通り捨てない」「公道に自転車を止めて通行の邪魔」「粗大ゴミや放置自転車が山のようになっている」など、周辺住民からの苦情が絶えない。
前の町内会長の頃から、管理会社のエイブルに「住民のマナーを指導して欲しい」「問題点を改善して欲しい」と何度も訪問したり意見書を提出したりしているのだが、一向に改善する気配が無い。と言うより、エイブル側に改善する気が無い。
電話で連絡取っても「今忙しい」「責任者が出ている」「営業で忙しい」と言い、やっとアポイント取っても行く度に「営業第一なので対応する暇が無い」「オーナーが電話で繋がらない」「一応話はしている」などと吐かす。
そのくせ、オーナーと直接話をするからというと「それはちょっと…」と濁される。今後の対応を聞いても「前向きに検討します」と言うが、進展なんかするはずがない。
行政に相談しても「公道に関しては対応できるが、個人の持ち物(土地や建物)に対しては指導できない」とあまり役に立たない。
案としては、営業所の上(支社か?)に連絡するか、オーナーに直接連絡(法務局で調べた)するかを検討中だが、町内会長は「何とかエイブルと話し合いで解決したい」とイマイチ。これだけ舐められてるのに呑気なもんだ。
さぁ、お前らならどうする?