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はてなキーワード: 登場人物とは

2022-05-25

ラブコメ本質ミステリであるというお話

基本的ラブコメというのは(特にコメ割合が少ない場合だと)、「最後相手を選ぶ」というルールけがシナリオキモとなる

その選択というゴールに向かい、各種イベントを配置してその積み重ねたイベントの数や感情の大きさにより最後選択に納得感を出す、というのがラブコメの基本となる

この仕組みは、ミステリにおいてよくある「真犯人あて」というのと同じである

本編中に証拠を積み重ね、その証拠の積み重ねによりトリックアリバイを崩して、最終的に真犯人となる人間を選出していく

これはなにも犯人や付き合う相手が一人だけとは限らない

少々ルール違反である双子である場合もあるし、その事件恋愛)にかかわった全員が「犯人」となる選択もあり得る

ただこの辺りは基本が「選択は一人でなければならない」という前提を用いたメタ的なトリックと言えるが、やはり選択をすることには変わりない

まりミステリラブコメ本質は似通ったところにあり、「イベント動機証拠を積み重ねていって最後にそれらが集合した結実として選択をし、その選択への驚き、そして納得により読者の心を動かす」ところにある

そう、つまりは読者に対して最後選択を驚くべきものにしつつ、かつ納得できるものにしなければならないのだ

しかし、この塩梅がとても難しい


例えばあからさまに正妻フラグを立てているヒロインが一人いたとしてその子とくっつくのが目に見えている場合、読者は納得するにせよ、他のヒロイン容疑者)は当て馬のように思えてしまう。これはミステリにおいて最初から怪しいと思っていたやつが犯人でしたという話であり、見せ方にもよるがあまりにも当たり前すぎて驚きがない


逆に全然フラグが立ってないぽっと出のヒロインとくっつく(終盤に出てきたヒロインとくっつく)というのだと、驚きはあるにせよ、納得はない

これは最初登場人物容疑者リスト)に並べられていない中で実は裏に犯人がいましたーと言っているようなものなので、まあミステリにおいてはノックスの十戒をあげるまでもなくともすればルール違反と言われても仕方ないところがある。

(だから主人公たちのあとから追加される後輩キャラは不遇であるし、選ばれないことが多い。ちなみに私はいろはすが好きである


まりミステリにせよ、ラブコメにせよ「最初から出していて、フラグを地味に立てつつ、しかし本編ではあまり目立つことなく、なんなら選択肢の範囲外ともいえる立ち位置(なんなら主人公親友や友人ポジション、味方になってくれそうな立ち位置)にいる候補」というのが、読者を驚かせつつ、かつ、納得のしやすさがあるものになっているわけである


よく幼馴染が不遇であるのはこの辺りが理由で、過去を共有している以上「正妻候補」として最も目立つ立ち位置にあり、ともすればエンディングがありきたりになりがち(これも積み重ねのせいではあるのだが)なのが原因である(詳しくは幼馴染 負けヒロイン検索されたし)


さて、ここで難しいのが、では作者が本編で最後に選ぶとしたヒロインの出番や露出はどれくらい出すべきか問題が出てくる

作者本人はヒロイン最後に選ぶことをばれたくないので、できるだけ隠そうとするわけだが、そうすると、他のヒロインのお当番回は本編中増えていく

逆に他のヒロインのお当番回が増えれば増えるほど、読者は他のヒロイン感情移入して、よりシナリオへの没入度が増していくのである


から最後に選ぶヒロインは目立たず、一見供給がそこまでないように終盤まで見せないといけない

これをバランスを崩した状態でするとどうなるかというと、ひどい場合だと「作者があたかキャラが嫌いだからあんまりさないようにしている」とみられる事態に陥る

作者としても不本意ではあるが、この辺り情報の押し引きにはかなりの作者のシナリオの力がいるところである


この辺り、読者の想定と作者の想定がずれると不幸になるなあ……とこの歌を聴きながら少し思った

https://anond.hatelabo.jp/20220523225431


蛇足

それはさておきミステリ構造埒外ラブコメというもの存在する

特にハーレム前提ラブコメではハーレム前提なので選択面白さというのはなく、主人公がいろいろな意味ヤバイスペック強者を落としていくというシチュが多く、それに惹かれて集まってくるヒロインという名の「仲間」を集める面白さになる。水滸伝とかワンピースの序盤とかキン肉マンとかそういう類の面白である作品も近年増えてきた

この辺り、「選択」をすることに疲れてしまった時に読むと最高にキマるので皆さんも探して読んでみてほしい

理解のある彼くんにはリアリティが足りない

理解のある彼くんが嫌われてるのは現実に起こった出来事だったしてもご都合展開にしか見えないから。

スカッジャパンなんて見たくないんだわ。

貧困で苦しんでたけど宝くじ当たって解決

マック女子校生勇気ある一言撃退して拍手喝采

弱者男性だけど超美人パートナーを見つけました

etc

スカッジャパンが嫌われるのはどう考えても創作みたいな展開で話が進むのに

現実に起こった話のように演出されてるのが気持ち悪いんだよね。

いじめられてたけどチート能力に目覚めて撃退しました!現実の話です!

なんて書かれても誰も信じないように現実の話にも一定リアリティが求められる。

そこには事実として起きたかどうかは関係がない。

現実で起こった体験談にも現実感が必要になっている。

理解のある彼くんが登場してくる体験談登場人物は何かしらの問題を抱えている。

体験談では自身問題について長々と語っているが、理解のある彼くんは解決フェーズになって突然現れてくる。

それは同じように苦しんでる人からしたら奇跡が起きたようにしか見えない。

実際には彼くんと最初出会い理解のある彼くんになるまでには紆余曲折がありスムーズはいかず長い苦しみが存在しているのだと思う。

しかしそれは体験談には描写されない。描写されない内容は見た人から存在しないとの同じだ。

理解のある彼くん漫画にはリアリティラインを積み重ねる作業を怠ってしまっている。

(それはTwitter向けに短く編集するせいでもあるが)

そういった創作者の怠慢が積み重なっていった結果

理解のある彼くん」概念はご都合展開として認識されて嫌われていったのだ。

2022-05-22

今更すぎるがアニメCLANNADを観た

実はCLANNADは、ゲームアニメもモロに増田の直撃世代

とはいえ自分は当時どちらもスルー

ゲーム版については、オタク男子エロゲに最も興味を示す学生時代自分Linux一辺倒で、就職後はWindowsを入手したものゲームを遊ぶ時間がなく…という流れによる。

(CLANNADエロゲじゃないのは知っててPCゲーに手を出すきっかけがなかったという意味)

アニメの方は、ストーリーのペースが当時の自分にはダルかったこともあり、1期の3話くらいで切ってしまっていた。

とはいえCLANNAD人生」というミームが長らく語られてきたこともあり、ずっと気になってはいたんだよね。

(今となってはインターネット老人会しか通じなくなりつつあるけど)

そこへ、今年になって某人気VTuberが同時視聴するというではないか

このVTuber陽キャしかもお育ち良さそうというか普通にいいとこのお嬢様っぽい上に、実家とのつながりを活用して役者の道を志していた模様。

(女性声優実家金持ちばっかりみたいな話)

それもあってか、アニメゲームシナリオに対する考察キャラ解釈における、頭の冴えが半端ない人だったりする。

まりアニメゲームを並走する相手としては適役すぎて申し分ないので、これは乗ってみるかということで、本放送から実に15年くらい経ってから、ようやくきちんとチェックできた。

というわけで、以下ネタバレ有りの感想

結論から言えば

「確かに紛れもなく名作で、面白さも感動ポイントもいっぱいあったけど、自分には合わないかな」

という感じ。

何が合わないと思ったかというと、やっぱりラストの展開。

ゲームプレイなうえにアニメのまとめ方が端折りすぎなきらいもあって、今でも正直なにがなにやらではあるんだけど、要するにこれって

主人公岡崎が周りの人物との交流を通じて善行を重ね、関わった人達人生好転させた結果、バッドエンドからタイムリープして救われる」

ってことでしょ?

まあ、シナリオとか作者の思想としては否定しないけど、正直個人的全然感動しなかったというか…。

なので、ここまでおよそ4クール50話近くもあって、しかも「トゥルーエンド」に入るのが2期14話からというのに「なげーよ!」と脱力したのも事実

途中メインの登場人物たちのエピソードで感動したときは「ここまでじっくり話を積み重ねてきたからこその感動なんだろうな」と思ってたけど。

一応、総集編のラストシーンのお陰で、なんとも余情あふれる幕切れになったので、終わりよければということで名作みたいな。

2期のOPEDが、最後まで見ると感動的な歌に化けるのも良かった。

あと、ゲームではアニメ比較してもっと主体的に動かざるをえないというか、プレイヤーとしてここに至るまで何度もいろんなキャラエンディングを迎えた後でのトゥルーエンドだろうから、感じ方は相当違うんだろうけど。

でもそのためだけに今から100時間以上かけてゲームフルコンプするかというと、ちょっと躊躇する。

ちなみに「途中メインの登場人物たちのエピソードで感動した」と書いたけど、一番のお気に入りことみ

最後は感動を通り越して美しさすら味わってしまったし、この美しさはおそらくアニメじゃないと表現できないと感じた次第。

キャラエピソードの中でも、とびきりに優れていたと思う。

あとは1期で、ただテニスを観戦しているだけなのに、智代・杏・椋が朋也を諦めるシーンも、わずか4分で各キャラの心情が、語らずして手にとるように分かるのがあまりにも凄すぎて痺れた。

そういうの含め、流石は在りし日の京アニ作品だけあって、全体的にシナリオも絵も安定していたのはgood。

そのうえで異常に作画が優れていた回がいくつかあって作監作画スタッフ確認したら、後年けいおん!で名を馳せた堀口悠紀子氏の名前があり、ちょっと感動してしまった。

あと、ロケハンもこの頃からしっかりしていたようで、主人公たちが通う学校の施設学校までのアプローチ公園と、印象的な場所がいくつも実在するのは流石。

ということで、京アニの復活を祈って筆を置くことにする。

2022-05-21

10巻以上ある小説登場人物10人以下だったらつまらないでしょ?

から知人友人がたくさん居た方が、人生はぜったい面白いんだよ。

小学生のうちにやっておくことは「青い鳥文庫を読むこと」

青い鳥文庫ってめちゃめちゃ読みやすくて面白い。それなのに小学2年生から6年生くらいまでの人生において非常に限られた期間にしか読むことができないのってすごく勿体ないとずっと思ってる。

高校生とか大人かになってから読もうとしても、周りから視線ちょっときつい。そしてそれ以上に青い鳥文庫小学生~中学生くらいの登場人物言動精神的に入り込んで共感するのが難しいんじゃないかな。

小学生の時に読む本なんて殆ど周りから与えられるものしかないわけで、図書館という選択肢自体も周りの環境によって与えられる。人によっては本好き本嫌いに関わらず図書館を利用する機会が全くない人もいるわけでしょ。

そういった人達高校卒業して、ある程度自分意志お金コンテンツを選べるようになったころにもう青い鳥文庫は読めないというのが悲しい。

あと女子向けの青い鳥文庫は表紙が可愛すぎて読みづらい。

自分たまたま姉がいたから家に置いてあった「黒魔女さんが通る」シリーズとか読めたけど、あんなん面白いに決まってるじゃん。それでも親とか学校で見られるのは恥ずかしくて図書館で借りることはできなかった。

宮部みゆきとかは何歳になっても読める感じはあるけど、青い鳥文庫から出ているやつはちょっと選びにくいでしょ。

はやみねかおる夢水清志郎とか怪盗クイーンとかあさのあつこテレパシー少女蘭とか他にもシリーズものじゃない面白い本も無数にあった気がする。

から小さい子供がいる人は子供青い鳥文庫とかをね、与えてやって欲しいと思います

anond:20220521105336

特に説明ないんだけど登場人物苗字新井徳山、張本、木下高山みたいな作品あったら無駄に緊張感ある

2022-05-20

anond:20220520140639

>あと、「本人も悪いけど、誤振込して使い込むきっかけを作った町も悪い」てブコメ複数スター集めて上位ブコメになってるのにびっくりしてしまったんだが、町悪くなくない?

わるいにきまってんだろ

から記者会見であやまってる。

役所の誤った行動で、結果的登場人物全員不幸になってるんだ

過失とはいえ罪深いぞ

anond:20220520140639

>あと、「本人も悪いけど、誤振込して使い込むきっかけを作った町も悪い」てブコメ複数スター集めて上位ブコメになってるのにびっくりしてしまったんだが、町悪くなくない?

わるいにきまってんだろ

から記者会見であやまってる。

役所の誤った行動で、結果的登場人物全員不幸になってるんだ

過失とはいえ罪深いぞ

2022-05-19

anond:20220519143753

でもスヌーピーとかヘタウマ系譜だとは思うけどオタク向け漫画キャラ匹敵するほど(いやそれ以上だな)キャラクターに対して個性が見出されてるよなあとも。

ミュージアムが作られるぐらいだし。

それでむしろヘタウマかどうかに軸足をおいた主張よりも、キャラクタービジネスとして成立しないような登場人物しか描けないような漫画漫画で書くなって文にまとめられるかなと思ったんだけど。

たとえば前家系ラーメン屋言ったら小中学生が描いたと思しきキャラクターの絵がたくさん描いてあったんだど、まあほとんど少年漫画キャラばっかですわ。

高年齢向け漫画キャラなんて出ない。やっぱりキャラとして、言い換えれば視覚的な魅力がないからだろう(むろん、小中学生じゃ高年齢向け漫画自体知らないって要素もあるけど)。

あとちょっと脱線するけど深夜アニメで高年齢向け漫画原作って皆無だよね。え、王様ランキングちょっと違くない?

ドラマ化は高年齢向けから積極的採用されるのに比べて、アニメという媒体に対する製作者側の認識が「そういうもの」なんだろうなって推して知るべきものがあると思うわ。

視覚的にキャラが立ってない漫画アニメ化にそぐわないということ。

anond:20220518174040

俺も作者がツイッター女装男と女漫画百合漫画っつって出すまでは楽しく読んでました

長期作品しか出せない登場人物の小さな変化の積み重ねとかが良かったね

anond:20220509130017

それが何か?

それはともかくああい漫画家はなんで漫画家になったんだろうと思う。

物語書きたいならせいぜい脚本家の道とか他にもあっただろ。それなら金とかコスト(監督じゃないんだし)がかかるって反論も成立しないしな

あの手の懐古漫画ってドラマとして作った場合に比べればそのドラマよりも劣ったものしかならんだろ。

ドラマ化もアニメ化視覚化という言い方で総称できるが、アニメ化されてるような奴は原作と比べてどうしても画風とか変わっちゃったりするとか静止画として見たときクオリティーが落ちるとかあって、アニメ漫画上位互換とは言い切れない関係にある。あれらは相補的なものだ。

一方で高年齢向け漫画とそれがドラマ化されたものを比べた場合

絵に特段の魅力も出せないのなら、ドラマ情報量の多さというアドバンテージにはどうやったって敵わない。

美少女とかじゃないんならドラマを選ぶよ。ヘタウマ画風じゃその作家の画風に登場人物の見た目が全て縛られるのに比べれば三次元役者ドラマの方が視覚的にもまだ飽きが来ない点で優れてるわ。

ほとんど構図としても人物正面と真横(下手したら生首絵ばっかで体すら書かないで済ませてる)ような物語ありきの漫画ならば、そもそもなんでそれを漫画表現する道を選んだのって思ったわ。

何か表現したいものがあって、それが漫画よりもドラマで作った方が絶対的に完成度が高いものになると考えるならば、脚本家目指すべきだったと思うんだがね。

なんかの事情とか成り行きで漫画家にならざるを得ない不可抗力が働いてしまって、無理やりでも漫画として作品をねん出しなければならない立場ならば仕方がないが。

自由意志仕事選ぶ立場にあってああい漫画しか描けないような奴がなんで漫画家になったのか気になるわ。

しょうもないもの世に送るようなことして申し訳ないとか思わないのかとか思う。

まあ何を思うかは人それぞれな面もあるからそれはいいや。

ドラマで作るより(コストみたいな製作者側の都合ではなく読者側にとって)劣ったものしかなってない作品を、どういう気持ちで作ろうと思ったんだと気になる。どうしう考え方をしてその自分漫画作りを(金儲けとか以外で)肯定したんだろうか。

そう、そこは純粋素朴に気になる。ブコメ見る限り俺は俺で偏った考え方なのだろうし、ああい漫画描いてる奴の考え方を知れば純粋目からうろこが落ちる思いをするかもしれない。

ちなみに漫画ドラマと比べて自分の好きなペースで読めるみたいなブコメあったが、そういう個別作品、作者の力量に依存しないメタ的な利点挙げるのは「コストがかかる」といったような読者側でなく作者側の長所を挙げるのと同じぐらいに論点がずれてると思うわ。

anond:20220519105756

登場人物全員、仕事まともにしていないとかいレベルにないからな。何もしないで寝ている方がマシレベル。損害与えないか

あんな人たちが勤人として放置される方がよほど困るは普通感覚だと思う

でもモラル上、詐欺を働いた人を放っておいて、勤人を責められないからな

2022-05-18

シン・ウルトラマン、そんなに面白いか?

以下ネタバレを含む。

タイトルに反しているようだが、基本的には面白かった。制作陣のウルトラマンに対する愛情もよくわかった。途中の展開も興味深い。

とんでもない労力と手間をかけたB級作品。あるいはウルトラマンのもの再構成した物語という印象で、観て損したという気持ちにはまったくならないし、好きな人がハマるのもよくわかる。

ただ、ウルトラマンあいはいったいなんなんだ、という想いがどうしてもぬぐえない。特にラスト

味方の行動原理も、敵の行動原理もよく分かるし、ある程度は納得できる中で、ウルトラマン一人だけが理解を拒むような行動原理を貫いているように見えた。

それは人類にとっては非常にありがたく、この先の糧となるものだが、そこまでする理屈理由果たしてウルトラマンにあっただろうか。

この辺、かなり説明不足だと思う。

無理に予想を飛躍させるのであれば、物語の冒頭、神永が子供を助けた衝動が、そのまま人間と融合したウルトラマンにも引き継がれた。神永がほとんど反射的に、無条件かつ命がけで子供を助けに向かったように、神永と融合したウルトラマンも無条件かつ命がけで人類を助けようとした、と考えることもできる。

ただこれ、ウルトラマン視点人類は「助けるべき無力な子供」だったということになる。

どうも自分の中でしっくりこない。

この辺りの違和感を補強するのが、ウルトラマン以外の知性ある禍威獣、登場人物たちで、彼らの心情や行動原理はわかりやすいし納得もできる。別の言い方をすれば、非常に俗っぽいし、人間味のあるキャラクターだ。

からこそ、ウルトラマン最後決断が、己の命を捨てても人間一人を助ける高潔さが、どうにも浮き上がっているように見えた。

繰り返すが、基本的には面白かったし楽しめた。

ただ、最後ウルトラマン献身理解できなかったし、あの世界の人類がその献身を受け止められるかどうかも疑問だった。

いまだにウルトラマン依存から抜け出しているかどうかも怪しい。禍威獣特設対策室の面々は脱却できていても、政府レベルではグダグダで、頼るべきものがあれば縋りつく形は変わっていないのではないか

まり、形だけはハッピーエンドに見せかけて、実は直近の破滅回避しただけの、バッドエンドへの舗装が引かれているように見えた。

全日本テコンドー協会クーデター騒ぎはなんだったのかね?

2019年クーデター騒ぎがあった全日本テコンドー協会

当時の会長だった金原氏は「ヤクザ」「資金を使い込んでいる」と罵られて引き摺り下ろされ、当時の理事は全員が理事から追放されてテコンドー界の外部から理事が入った。

 

しかし、不可解な事がある。このクーデターの際にJOCから監査のメスが入ったが、金原氏を始めた当時の理事不正は明るみに出ることはなかった。

クーデター派がいう様な使い込みがあれば、業務上横領罪に相当する行為だが、理事達は一人も書類送検すらされていない。

外に居る分には彼等が白か黒かを誰も分からない。

見事にクーデター成功した。しかし、結局クーデター派の指導者は誰一人として新しい理事になる事はなかった。そういう判断JOCが下したのである

 

金原会長時代日本国際大会を開いた事がある。大きな会場だった為、主催地の県警に金原氏名義での申請書を提出している。

本当に金原氏が反社とのつながりがあるヤクザなら、この申請書は通らない。

このクーデター以前に警察金原反社じゃないと認めていたのだ。

クーデター賛同した理事は勿論、この事は知っている。知っていてなお「無理が通れば道理が引っ込む」の理屈金原氏をヤクザ反社だと罵ったのである

 

ただ「金原体制では東京五輪メダルが取れないか体制を変えるべきだ」と事実のみを言えばよかったのだ。

当時の強化委員長だった小池氏を「テコンドー経験素人」とする嘘のリークをマスコミに流したのも明らかに不要だった。

国内には小池氏よりも実績のある指導者が居る」と事実のみを言えばよかったのだ。それを有りもしない嘘をマスコミに流して炎上させた。

 

かに金原氏は水商売不動産世界に生きる実業家でありグレーゾーン人物である

ヤクザに払うみかじめ料を拒絶する為に、排斥運動をおこしてヤクザから銃で撃たれている。2発も。

 

「2発撃たれたからといって彼がヤクザであるという証拠にはならない」

 

この文脈理解できない人間テコンドー界には多数居る。金原氏はヤクザだと信じてやまない人間が多数居る。

何故なら、WTテコンドー界(ITFテコンドーを持ってきたのは朝鮮総連幹部であり、この話とは別なので悪しからず)を80年代初頭に日本に持ってきたのは義人党というヤクザ親玉からだ。

当時は暴対法もない時代だったかヤクザ大手を振って町を歩けた。金もあった。国際試合に出るにも総裁鶴の一声で金が出た。

今思えば異様な時代だが、テコンドーなどというマイナー武道選手をやってるだけでスポンサーがついて金がもらえる狂った時代がそこにはあったのである

その時代を知っている人からすれば「金原ヤクザ」という言説を信じたくもなるのだろう。そして、その時代を知る人間に育てられた選手達も。

 

勿論、全ての道場ヤクザに直結するわけではない。WTテコンドー韓国から日本に来たルート複数ある。

中には右翼空手家韓国空手を教えに行った手土産テコンドーを持って帰ってきたような道場もある(昔の大会では街宣車駐車場に並んでいた。今思えば異様な景色である)。

或いは、ニューカマー朝鮮戦争後に渡ってきた)の在日韓国人テコンドー師範民団支援を受けて始めた道場もある。

日本師範の中にはアメリカなど別の国でテコンドーを学んで日本に持ち帰ったという例もある。

ただ、現実にはヤクザの持ってる不動産格安で借り受けて道場をやっている様なところもある。今も有る。

 

このように、ヤクザが身近にいる世界に過ごして居たのが古い日本WTテコンドーなのだ。(……勿論、昔から今に至るまで完全にクリーン道場も沢山ある)

から金原ヤクザだ」という言説が平気で信じられる。見た目が厳つい水商売やってる怪しい実業家を捕まえて「ヤクザ!」と呼ぶのである

テコンドーと無縁で空手界の片隅に居た彼を連れてきたのがヤクザではなく●●であるにも関わらず、だ。

 

今のテコンドー界には金がない。

しかし、狂った時代を知っている人は金がない事を信じられない。

高橋総裁埋蔵金がある」「それを金原が使い込んだ」「理事たちは1000万貰っている」

と信じている。

 

2014年に【全日本テコンドー協会は、専任コーチへの補助金不適切会計処理があり、日本オリンピック委員会(JOCから約3000万円の返還を求められている問題で、30年間で返還する計画でJOC合意】というニュースが流れた。

 

この問題実態はこうだ。

 

当時、スポンサーだった風俗雑誌出版社が潰れて、協会には本当に金がなくなっていた。

スポンサーがいないか専任スタッフも雇えない。大会を開くには多数のボランティア善意必要だ(金原氏のお膝元の長野県では全日本ジュニアが行われていたが、あれも金原氏の関係者たちのボランティアで成り立っていた)。

それを当時のJOC事務局長川杉氏に金原氏が相談した所、「専任の強化スタッフを雇う為の補助金JOC申請し、その強化スタッフとして任命した師範から寄付金名義で金を集めれば協会運営費に回せる」という明らかなマネーロンダリング提案され、飲んでしまった。

 

それが明るみに出たのが、このニュースだった。

 

他の複数競技団体でも同様の不祥事が起こっていたが、テコンドーの30年間の返済計画というのは余りにも異例であり、JOC全日本テコンドー協会財務が余りにも貧弱である事や事の経緯を忖度しての決定だった。

勿論、飲んだ金原氏が全面的に悪い。川杉氏も悪いが金原氏が全面的に悪い。

ただ、この事件に対してクーデター派が「金原が3000万使い込んだ」とするのは曲解が過ぎる。

当時の理事会の議事録には金原氏が自腹で建て替えた額が500万を超えていた事が残されているからだ。

 

この事件の後に反金原派が協会を離れて独立し、WTテコンドー界の競技団体自体が分裂する。

そして、全日本テコンドー協会公益社団法人返上。外部から弁護士理事に招き入れ、団体内でコンプライアンス遵守の姿勢を打ち出していく。

協会コンプライアンススポンサーを重視した姿勢選手指導者希望とかけ離れた組織運営になっていった。

例えば協会が余りにも貧弱な財務を立て直す為、スポンサー企業を探したり奔走した結果、スポンサー企業意向で大きな選考会・大会・強化合宿の会場が交通の便が悪い地方都市が使われる様になった。

金原氏や当時の理事が良かれと思って動く事の全てが裏目に出て、多くの選手指導者達と全日本テコンドー協会の首脳陣との間に溝が出来ていった。

 

で、東京五輪直前にクーデターが起きる。

 

東京五輪も終わった。

選手達は頑張っていた。韓国代表の強豪選手を破ってメダル獲得まであと一歩の所まで辿り着いた選手が居たのは驚きだった。

日本テコンドー界という狭い世界で見れば大変立派な結果であるといえば立派な結果だ。

 

しかし、残念ながら世間一般から見れば何でもない。

予選無しで出場枠が確定している東京五輪メダルを取ってテコンドーを盛り上げるというテコンドー指導者たちの淡い夢は潰えた。

 

あのクーデターは一体何だったんだ?

 

テコンドー界の外の人たちはマイナースポーツ問題なんて誰も興味を持たないから、誰も振り返らないし総括もしない。面白い話題があれば炎上させて楽しむだけだ。

金原氏がヤクザの様な風体なら「あいつはヤクザで悪い奴だ」と石を投げて火を付けるだけだ。

このマイナースポーツを少しでも良くしようと不器用にも努力していた人達に火を付けた人たちは満足したのだろうか?

 

東京五輪という大きな祭りの直前で、それまで祭りの準備をする為に努力してきた人間のクビを全部切り取って、最後の美味しい所だけを持って行った人たちは祭りを楽しめたのだろうか?

谷町総会屋つれて殴り込みかけた選手も居たな。東京五輪は楽しかたか

 

おいマスコミ。おい文春砲。この件はメッチャ面白いから、調べてくれよ。先入観持たずにあのクーデターが何だったのか書いてくれよ。

アウトレイジよろしく登場人物みんな悪人から絶対面白いぜ。

なぞなぞ

アンパンマン登場人物たちが、拳銃を使って決闘しました

(もちろんペイント弾なので命に別状はありませんよ)

それぞれ総当たりで試合をしたところ、なんと不運にも全敗した人がいました

さて、それは誰でしょうか?

2022-05-17

anond:20220516230617

そもそもの筋書きが陳腐な上に登場人物言動薄っぺらくて人間味がないし、ドラマキャラクター性もない筋書きを考えた人間思想に沿った言動をしてるだけだからドラマ自体の酷さで問題提議もクソもないと思うわ。

何か訴えたいならそういう趣向の映画ドラマ評価が高いものを見て勉強するとかした方がいいと思う。

そもそもテーマ自体個人的に相容れない思想だなとは思うけど、独りよがりのつまらんおはなしから素晴らしい作品昇華できたら賛同者も増えるかもね。

anond:20220516230617

そもそもの筋書きが陳腐な上に登場人物言動薄っぺらくて人間味がないし、ドラマキャラクター性もない筋書きを考えた人間思想に沿った言動をしてるだけだからドラマ自体の酷さで問題提議もクソもないと思うわ。

何か訴えたいならそういう趣向の映画ドラマ評価が高いものを見て勉強するとかした方がいいと思う。

そもそもテーマ自体個人的に相容れない思想だなとは思うけど、独りよがりのつまらんおはなしから素晴らしい作品昇華できたら賛同者も増えるかもね。

仕事をさっさと終わらせてネットサーフィンを続ける人生

実家北陸田舎町工場をしていた。


土地だけはある田舎町で、田んぼの中に大きな工場があった。

地元高校卒業した男性従業員20人ほどと、事務中年女性が1人居た。

祖父が立ち上げた会社で、俺の幼少期は儲かっていたらしい。

実家に隣接した工場の車庫には祖父が乗る国産の高級車が4台と、父のランクルが並んでいた。


祖父から工場を継いだ父は高校卒業した一人っ子の俺に会社を継がせようとした。

就活受験に焦る中、工場の跡継ぎを任された俺は余裕をかまして残りの高校生活を消化していた。


中学校は友人に誘われ野球部に入ったが、運動神経の悪い俺は試合活躍した経験はほぼなく、

中学野球を辞め高校帰宅部だった。

町の書店漫画立ち読みして帰るのが習慣だった。


祖父と父に似ず文科系に育った私は工場体育会系風土に馴染めず、

工場で働き始めて2年たった頃、俺は鬱病になった。



父は工場での作業を辞めさせ、事務経理作業やらせた。

工業高校機械科を卒業し、ExcelなんてSUMくらいしか知らなかった俺でさえ

20人程度の会社事務職は慣れてしまえばあまりにも簡単作業で、

労働時間の大半をネットサーフィンに費やすようになった。

毎日2ちゃんまとめサイトを見ていた。


はいつもどこかに出かけていてほとんど工場に居なかった。

たまに従業員事務室を除きに来るが、

パソコンに疎いおじさんばかりで俺が何をしているのか分かっていなかった様子だった。



工場の隅に置かれた、機械油の臭いが漂う事務室でネットサーフィンをするうち

WEB制作が儲かるという情報を得た。


中学時代、遊びでジャンプ漫画ファンサイトを作っていた。

Yahoo!ジオシティーズを使い、漫画登場人物プロフィールをまとめ、

お絵描き掲示板チャットブログを設置し、

友人のサイトリンクが繋がっただけの簡単サイトだったが、

常連が数十人付き、チャット毎日賑わっていた。


毎日2ちゃんまとめに張り付き続けるよりはマシと思い、

興味本位HTMLCSSに再度手を出し、WordPressの使い方を覚えた。

ネットで出てくる解説通りに架空カフェサイトを作った。

サーバーに上げたページを事務所のパソコンでも自分スマホでも自宅のパソコンでも開いて

何度も上下スクロールした。架空地図も拡大して見たりした。

すごく楽しかった。事務作業よりもずっと楽しかった。



夕食の場で父に話があると切り出し、

「やりたいことを見つけた、俺に工場を継がせることを諦めてほしい」と伝えた。

最初は驚き、複雑な表情をしていたが、

工場のことはもう気にするな、ただしやりたいことを全力でやれ」と言われた。

父に心から感謝した。



しかし田園風景の広がる田舎町、WEB制作仕事なんて転がっていなかった。

転職サイトで見つけた求人に応募し、何度か片道5時間ほどのバスに揺られ、

面接簡単実技試験の末に内定を掴み取った。

たった5人の小さな制作会社だった。給料は19万円スタート。嬉しかった。


40歳くらいの小太りで髭を生やした社長から

「まだ若いし、気合があれば入ってからいくらでも覚えられるから頑張ろう。」と励まされた。

22年間の人生でほぼ始めて聞いた生の標準語だった。


俺は貯金をほぼ全て使い果たし東武沿線で6万5千円の狭い1Kを借りた。

工場トラック荷物を詰め、父の運転東京引っ越した。




5歳年上のS先輩と、一回りほど上のT先輩と社長が3人でWEB制作をしていたが

スピードクオリティも段違いだった。

1Kには全然帰れなかった。毎日眠かった。


T先輩は俺に付き合って毎日遅くまで、日によっては朝まで指導してくれた。

それなのに毎朝俺よりも早く出勤していた。

どれだけ頑張って早起きしてもT先輩の方が早かった。

眠そうな表情は全く見せなかった。東京には化け物が住んでいると思った。


残り二人の先輩は社長の昔の同僚らしいが何をしているかからなかった。

真っ黒な画面には見たことのない言語が広がっていた。

北陸の田園風景が恋しかった。


眠気と分からないコードと戦い、もがきながらしがみつくうちどうにかS先輩と同じくらいのクオリティ作業はこなせるようになった。

jQueryPHPフォトショの使い方も覚えた。イラレを使って簡単なチラシも作ったりもした。

お客さんとの打ち合わせもメールもそれなりにできる。

27歳になっていた。給料は25万円に増えた。後輩は2人できて、S先輩は会社を辞めた。

あるアニメイベントきっかけで2歳年上の同じ趣味彼女が出来た。偶然にも同郷だった。

正確には車で1時間ほど先の県庁所在地である市の出身だった。



5年前に使った転職サイトからメールが来続けていた。

ある日退勤中になんとなくメールを開いた。

目ぼしい求人は無かった。

なんとなく、ドロップダウンリストから勤務地の地元の県を選択し、年収欄に400万円と打ち込み、求人検索する。


株式会社〇〇 〇〇営業所 システムエンジニア 年収400万円~」




今年31歳になる。

彼女は嫁になった。

地元の駅徒歩18分の場所駐車場込み9万円で3DKを借りて、駐車場アクアN-ONEを並べて一緒に暮らしている。

月に1、2回は父の顔を見に実家に帰っている。



俺は、誰もが名前を知る大企業地方営業所に勤めている。

この町の郊外工場があり、そこから5キロほど離れた営業所SEをしている。

営業所社員12名。他の社員営業事務など。

SEは俺1人で、本社連携を取りながら工場システム周りを担当している。

今扱っている言語転職前はほぼ扱ったことのないものだったが、

研修制度のおかげもあり、JSPHPを覚えたあとなら、さほど抵抗なく覚えることができた。


工場システム管理とは言え、大枠の部分は東京本社SEがやってくれている。

俺のやっていることを分かる人間は誰も居ない。

俺のことはみんな「東京から帰ってきて、真っ黒な画面に何かを打ち込んでいるすごいやつ」だと思っている。


俺の業務は慣れてしまえばあまりにも簡単作業で、

労働時間の大半をネットサーフィンに費やすようになった。


こうして業務中にはてな文章を打ち込みながら転職サイトを眺めている。

それなりに幸せではあるが、今でもTwitterで繋がっているS先輩の仕事を楽しんでいるツイートを見ると複雑な気持ちになる。


俺はこういう働き方しかできないのかと思う。

anond:20220517084636

女の登場人物が洋物みたいにノリノリでも、客層がキモオタってだけで結局女はキモいと思うし排斥対象じゃん

AVの時だけそういう話するだけでそんなん内心どうでもいいって、とっくの昔にバレている

anond:20220516233541

君たちは結婚しなくていーんです、結婚したくないんだから

結婚したくない人たちは、したくもない結婚のことを考えず、別の楽しいイベントのことを考えような

よくわかんねぇ… フィクションの話をしていたんだよね?

結婚したくない人って何処にも出てこなかったよね。元増田だって結婚したいかしたくないか不明だ。女性を悪だと見て糾弾したいって目的で氏の人となりはそれ以上は解らないはず。提案されたフィクション登場人物たちにしても、呪詛を吐いたりリスペクトを得られなかったり、不幸にして結婚が上手くいってない現状にいる。でも彼らは結婚したくないわけじゃない。もう既にしていて、結婚の結果に悲しんでる。君たち is 誰?

あと、元増田見解だと「いか男性女性からお金目当てで判断されてるか少しも社会問題になっていない」だし事実そうだと思うんだけど、そういう創作がもう世に溢れてるんなら、「まわりくどいことしなくていい」では何も変わらないかダメでは? それとも周知は時間問題ってことかな。

2022-05-16

anond:20220516205227

結婚まで行くというか、ゴリゴリ結婚から始まる話だが、マリー・ミーとかどうよ?

登場人物にいい人しか居ないんで、癒やされるぞ。

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