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はてなキーワード: 登場人物とは

2022-06-04

[][] 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

はじめに

自分は、ガンダムについてはMSや名台詞とかの知識はそれなりにあるけど(小学生当時にSDガンダムの全盛期だったので)、アニメ作品としてちゃんと観たシリーズは多くない。

TVシリーズだとSEED Destiny(SEEDは未視聴)、00全部(劇場版は未視聴)、AGE2世代目まで。映画だと逆シャアNT、閃ハサくらい。

漫画も(SD関連以外だと)昔ボンボンに載ってたF91やポケ戦のコミカライズくらいかな…(勿論ORIGINも未読)。

今作の感想

アムロがしゃべらない…!

いや、セリフが無いわけではもちろんないけど、主人公の割には寡黙。ガンダムって「会話劇」と言ってもいいくらセリフが多い印象があったので…。

作画が丁寧できれい

ホワイトベースクルージオン兵、島の子供たちなど登場人物が多いけど、どれも記号的に済ませずちゃんと描き分けられてる。

しかも、ひとつカットの中で動かないキャラがいない…!(画面にA・B・Cの3人が映ってたら、Aが喋ってる時にB・Cは棒立ちで動かない……ということがない)

ジブリ作品作画を思い出すとわかりやすいかもしれない(流石にあそこまでヌルヌルとは動かないが…)けど、

こういう作品テレビアニメだと滅多に無いし、劇場アニメでも「これが普通」と言えるほどは多くないと思う。

CGMS戦も違和感なし

3DCGロボットアニメだと、戦闘中に「いま何をやってるのかわからない」というシーンがあったりする(閃ハサやシンエヴァでも一部あった)けど、

今作ではそういうことはなかった(戦闘自体比較スローテンポからというのもあるかもしれない)。

セイラさんがお嬢様口調

「○○ですわよ」とか言ってて「こういう喋り方をする人だったのか…! ガンダム出会ってから、30年以上知らなかった…」と衝撃を受けました…。

最後

演出はやや古めかしいところもあるが、それが逆に「わかりやすさ」「とっつきやすさ」としても機能しているかもしれない。

(「出﨑演出3連発」みたいなシーンでは場内から笑いが漏れてた)

全体の雰囲気世界名作劇場みたいだし、「巨大ロボットに乗って戦う」という点を除けば普通戦争映画と変わらないし、

「今までガンダムというものに触れてこなかった」という人でもすんなり観られる作品ではないだろうか。

「凄い傑作だから絶対見に行くべき」とまでは言わないが、じんわりとした面白さで、見て損はない作品だと思う。

あと、

「ドアンは(直そうと思えばすぐに直せるのに)、なぜ電気を使わなかった(使わせなかった)のか?」というのがわかんなかった…

anond:20220604111507

インタビューあったのか、ありがとう

(1)キャッチーテーマ=恋愛ってことかな?

ここがそもそもすぐにピンとこない時点でnot for meだったってことだな……

(2)の登場人物に親しみを持てるシーンも思い浮かばないや

あ、準大賞の作品面白いと思った記憶がある

同じグランプリ投稿作品だったんだな

そういえば、おやすみプンプンノルウェイの森後半の登場人物酷似してて

まんま直子と緑じゃん。って展開になるんだけど(ラストが違う)

読者の年齢層が違うしサブカル的なのであんまり話題にならないね

 

アイデアには著作権ない。のいい例。

2022-06-03

anond:20220603222415

ブタ怪人コック「ワタスのお腹の上肉で作ったのよーん!!」

レギュラー登場人物全員「ゲーッ!!」

藤子不二雄A、R.I.P.

anond:20220603183310

財布の方は一人の凡人が日常で追い詰められる話だからそんな細事何も気にならんだろ

お前の言ってるようなパーフェクトな行動しか取らないIQ2000の天才高校生の話でもねーしよ

ファンタジーの方は登場人物全員なろうモブ以下で合理性0=共感性0量産型のつまんねー話だったよ

2022-06-02

女の親切は「男にとって当たり前」

https://comic-days.com/episode/3270296674337088734

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/comic-days.com/episode/3270296674337088734

この漫画、絶賛されているようだけれど個人的には物凄く違和感あった

この漫画登場人物主人公を始めその殆ど男性で、唯一の女性主人公アパートの隣の部屋の住人

で、この隣人の女性主人公にとって彼女でも何でもない訳だけど、やってる事がまさしく理解のある彼女ちゃんムーブな訳よ

男性陣の親切は、タクシー料金の支払の延期を許すタクシー運転手、廃棄予定のパンをあげるパン屋、仕事をやってくれる部下、疲れている主人公を早く帰す上司…と、各々の業務に基づいて無理のない範囲で行っている

それに比べると、別に仕事でも何でもないのに鍵屋の連絡先を貼り紙に書いた上に現金まで提供するというアパートの隣人の女性の親切は明らかに過剰だし異常だよ

見たところそんなに立派なアパートでもないし金がありあまっているようには見えないのに。

そしてブクマを見る限りそれに疑問を抱いている人は少ない

つくづく女の親切は男にとって空気のように当たり前のものとして消費されるんだなーと思う

から女性がどんなに男性に対し親身になって親切を尽くしたとしてもそれには目もくれずに理解のある彼女ちゃんなど存在しないと叫ぶ訳だ

登場人物呪いがかかって不老不死になってずっと死ねないけど、最後呪いが解けるって漫画ブコメを集めてた。

ブコメの中に、呪いが解けると一気に時間が流れて骨になるのでは?とツッコミを入れてる人がいた。

もちろん呪いなんて現実にはなくて、そういう法則が働いてるって話はないし、作中でもそんな設定は出てこないし、自分脳内の設定が正しいと思っちゃうのってなんなんだろう。

ツッコミ入れてる本人は、自分は細かいことに気づいて頭いいと思ってるんだろうけど。

2022-06-01

anond:20220601203401

理解ある彼くん」って女性側だけがおかしいみたいな描かれ方をすることが多いけど

理解ある彼くん問題って「羨ましい」とか「楽しやがって」という視線であって

登場人物が健常かどうかという視点ではあまり見られていない気がしま

anond:20220531004210

世の中にはとんでもなく不幸な人が沢山いるので「この人達にくらべれば」みたいに下と比較するのもいいぞ

なるほど

疲れてる時にゾンビ映画サメ映画、とにかく登場人物が散々な目に遭うコンテンツが観たくなるのこういう理屈だったのかも

成長するキャラクターが好きだ

最近ガンダム語りを見てて書きたくなったから書く。おっさんだが、ガンダム最近まとめて見た程度。リアルタイムでは全然見てなかった。


ZZガンダムでは、グレミートトが好きだ。圧倒的に好きだ。なぜなら序盤でマシュマーにこきつかわれる新兵として登場しつつも最終的にラスボスへと至る圧倒的成長をするから

(シャアを出せなかったシナリオ上都合上、そうならざるをえなかったとか大人の事情は聞かなかったことにする)


同様に、ビーチャも只の悪ガキとして出て来たにも拘わらず最終的にネールアーガマの艦長代理を務めている。

Zガンダムなら、ファ。カミーユにくっついて来ただけなのに、いつのまにやらメタスに乗ってるし。

Vガンダムだったらオデロ。。。つらい。。。


単に成長すればよい。という訳でもない。

主人公主人公であるがゆえに、最初弱くとも成長が義務づけられているから。

ジュドーはなんかすごい能力持ってることになってるみたいだし、ウッソであれば変態的なエリート教育を受けてるし。


そう。つまり意外な人物が成長する。というやつに弱い。

GS美神だったら横島忠夫。

ジョジョならば最初から全員強そうな風格がある3部より、4部。とりわけ康一君だ。


意外な登場人物が意外な成長をする物語を教えてくれたら嬉しい。

2022-05-31

anond:20220513222738

最後に、キャラクターの魅力の無さ

これは結構致命的な部分だと思います

愛着を持てる登場人物が一人もいなかった”

anond:20220513222738

テンポの悪さ”

”話している内容そのものが興味を引く部分ではなかったりして

登場人物意味ありげに喋りだすと「止まってしまう」感じがある”

anond:20220530131306

創作だよね、そうだよね

Twitterに多いんだけど「司馬遼太郎史実!!三谷は見習え!!」とか言ってるやばいやついて気になったの

馬立ち読みした時、登場人物の口調が時代に沿ってないか史実じゃねえなって記憶だったけど合ってたみたいだ

別冊図書館戦争から考える、弱者女性の不幸

トイアンナが、弱者男性性格が悪いから助けるのが難しいという話をしている。

それを弱者男性達は、女もそうだろ!女は救われるのに差別だ!と噛み付いてる

私は、性格の悪い弱者女性といえば、思い出すものがある。

弱者女性としての水島

有川浩の人気シリーズ図書館戦争」の別冊Ⅱに水島というキャラクターが登場する。

郁の後釜で柴崎の同室となった女子容姿は地味。性格は卑屈でコミュ障KY友達は少ない。真面目なだけが取り柄だがそのKYなまでの真面目さで柴崎に疎ましがられる。そして卑劣犯罪に手を染め、供述で痛い勘違い女ぶりを披露し、誰から共感されない惨めな悪役として終わる。想い人である手塚(柴崎とくっつく)からも「気持ち悪い」と言われてしまうのだ。

その散々な描かれ方に、水島気持ち悪い嫌いという声に混じり、同じく地味でコミュ障自称する女性読者から水島同情論」が聞かれたりする。(私もその一人だ。彼女達の発信を読むまでは、作中の嫌われ者水島に同情し柴崎に対して僻む自分を認めたくなかった)

しかしその同情論は、あくまで卑屈で真面目なだけに大それたことはできないはずの水島に対してであり、卑劣犯罪に手を染めた勘違い女水島に対してではない。正直私も、卑屈な筈の水島自分手塚に愛されてると思い込み柴崎に対してあれ程固辞していた呼び捨てをしながら嫌悪侮蔑を容赦無く露わにする様は、これまでの水島キャラとちぐはぐな印象を与えた。「有川は嫌いなタイプをとかく貶めたいがためにキャラに合わなくとも悪者にすりゃいいと思ってんじゃないか」とすら思った。

でも水島供述を読んでいると気づいた事があった。柴崎言動全てを悪く受け取り、「柴崎はズルい」「美人からって」「チャラチャラしている。手塚さんに相応しくない」と僻む様が、「真面目で不器用で善良な俺達がモテず、悪いイケメンヤリチンチャラ男DQNばかりがモテる」と僻む、ネット自称弱者男性に重なったからだ。

水島弱者男性女性版、つまり弱者女性なのだ

そう考えれば納得できる。「ネット上のおまえら現実おまえら」のように、水島も影ではいくら柴崎を悪し様に言えても貶められても面と向かってはおどおどするしかない。真面目なだけが取り柄で、恋愛面でも真面目に努力してきたつもりの彼女にとって、美人簡単手塚に近づける柴崎存在は「ズルい」と思えたのだろう。

よく弱者男性女性の「気持ち悪い」「キモい」という言葉過剰反応し、「クラス女子キモいと言われたことがある。キモいという言葉許すまじ」と抑圧体験を振り翳す。しかし、忘れないでほしい。男女逆だってあるのだ。手塚水島に「気持ち悪い」と言ったように。それが作中では正しい言葉であるように。

水島弱者女性問題についてこのブログが参考になるだろう。

若い女性に多い自殺願望☆地味な女子は負け?『別冊図書館戦争2』と座間遺体殺害された女性被害者について」

http://urx2.nu/HJP5

弱者女性弱者男性の違い

水島弱者女性だと考えると、弱者男性とは違いがある。

すもも氏は、「非モテ女は高望みだ」というが、水島も確かに想い人は手塚というハイスペックイケメンなので、高望みといえる。

一方で、コミュ障KYゆえに友達は少ない。柴崎らメインキャラも、もちろん彼女らを操る作者の有川浩(女性作家)も、水島を疎ましがり見下している。

弱者男性の不幸が異性に好かれないことなのだとすれば、弱者女性の不幸とは、同性に見下されて友達がいないことなのではないか

そういえばわたモテのもこっちも、タイトルではモテないことを重視しているようだが、それ以上に友達を欲しがっていた。今は友達に囲まれているようだが。

弱者男性結構同性に同情される。強者男性弱者男性根底は同じ人がいるのだろう、モテない弱者男性に同情する人が多い。

弱者女性は誰からも見下される。同性からも異性からも。穴モテはするかもしれないが、女性にとってはそれだって見下されている内だ。

女性作者は作中の弱者女性に容赦ない。ちびまる子ちゃんのみぎわさん前田さん、サバサバ女の網浜さん辺りを見てもわかるように。「勘違いブス女」を嘲笑youtube漫画動画女性が作っていて女性に人気なように。

そういえば、図書館戦争障害を持ちながら理解ある彼くんを手に入れた例としては鞠江ちゃんがいた。

でも彼女だって、顔はいい。抱えるハンデも発達障害精神障害ではなく、同情されやす身体障害である。鞠江ちゃんも多分、強者女性の仲間入りだ。

柴崎手塚のような、顔が良くて優秀で皆に好かれる強者女性強者男性は正しくて幸せになれて、一方水島のような弱者女性(や弱者男性)は悪役で惨め。残酷な程の対比は、水島タイプ弱者女性を益々卑屈にさせる。有川浩はこれに限らず、男女共に対してマッチョ主義な所がある。主要登場人物大抵顔が良いし。

弱者女性弱者男性はその境遇ゆえにコンプレックスを抱え、性格がひねくれているかもしれない。好かれないのも仕方ない。弱者男性のお友達になると言ったエマワトソンも手に追えないだろう。では、彼ら彼女らが救われる方法はないのか?

私はと言えば恋愛友達も諦め一人の気楽さを満喫している。しかしそれは多くの弱者男女にとって救いではないのだろうな。

ここ数日の間に読んだBL

コントラスト』(itz)




あらすじ

 翔太(かなた)はいつも友達の輪の真ん中にいる陽キャで、陽(あきら)は特進クラス所属する秀才単独行動を好む陰キャである。彼らは同じ高校に通う同学年だということしか共通点がないが、なぜかすれ違いざまによく目が合う。

 そんな二人はある日の昼休み屋上に続く階段踊場出会った。いつもそこで一人で過ごす陽の隣は何故か居心地がよく、翔太は昼休みごとに入り浸るようになる。

 翔太が急に行方くらますようになったことに彼の友人達不審に思いはじめる。一方で、陽は翔太には言えない秘密を抱えていて……。

増田感想

 こういう少女漫画系学園恋愛物語を読むことは、自分は一生ないんでないかと思ったのだが、そう思いつつも今年に入ってから『君の膵臓を食べたい』とか『コクリコ坂から』とか読んどるやんけ、ならBLでも読めない訳がない!  と急に気分が変わったので読んでみた。なお、本作は全くエロがない。

 登場人物の喋りがYouTubeとかで見る今時の若者のものだが、日常の過ごし方が二十数年前の学生とあまり変わってない感じなのが驚き。今時の高校生も放課後カラオケなんて行ったりするの……私の住んでる辺りのカラオケボックスなんか、疫病とか関係なく軒並み潰れましたが……。

 屋上への出入口に続く階段踊場で二人が出会うなどという、いっけなーい! 遅刻遅刻! とパンくわえて走ってたら曲がり角でイケメンと側面衝突したくらいの伝説ベタからスタートで、そこからベタが幾重にも畳みかけて来るのだが、こうもベタを貫いていると一周回って目新しく感じた。まあ、ベタな展開の漫画って実例を挙げよと言われると案外出てこない、まぼろしだったりするからなあ。でもはい、「屋上への出入口に続く階段踊場で二人が出会う」作品こちらでございます。もしも、そんな作品本当にあるの? と誰かが言ったら『コントラスト』とこれからは自信を持って答えられる。

 約300ページの長編なんだけど、背景の描き込みが少ないのと、ストーリーや設定がベタベタなのとで、余計なことに目が行ったり考え込んだりさせられないので、さくさくと読み進められるし、登場人物心理描写に集中できる。

 主人公二人のキャラ定番ながらも厚みがあってよかった。陽の方はちょっと詰め込み過ぎではないかとも思ったけど。主人公二人ともそれぞれ複雑な思いを抱えていて、それで互いや周囲の人達齟齬を生んだりもするけど、思いやりで人間関係が回転していて、なんとも優しい世界観。あまり棘がないのが今時って感じかなあ。


『ボーイミーツマリア』(PEYO)




あらすじ

 広沢大河高校入学と同時に演劇部への入部を決めた。彼の夢はヒーローになることで、日本一ビッグ俳優を目指しているのだ。

 そして演劇部の催物を見学に行った大河は、舞台上で踊っていた美少女マリア様」に一目惚れをしてしまう。

 勢いでマリア様に告白したもののあっさり断られた大河。彼はめげずに入部を志望し演劇部の門戸を叩く。ところがそこへ現れたマリア様は男子制服を着ていて……。

増田感想

 またもエロの無い学園ものファンシーな表紙とは違い、中身はどえらくパワフルな少年漫画系。あまりにも勢いがすごくて唖然としてしまった。情熱が爆発している! なんだこれ……こんなBLたことがない……。あとなんか演劇部顧問がすごくパニー(どうぶつの森シリーズの)じゃん……。

 若さとパワー漲ってるなぁ、と思ったら出版当時、作者はやはり二十歳少し手前くらいだったのだそうで、さもありなん。画力といい構成力といいとんでもない逸材だなあ、ストーリーはだいぶ荒いけど。すごい、将来に期待……と思ったら、PEYO先生こと江口公生先生23歳の若さ夭折されたとのこと。悲しい。

しゅんとした気分で今日はここまで。『きのう何食べた?』3巻も買ったから読んで昼寝でもしよ。

百合を読んでる

「二人だけの特別関係...」とか言う割に登場人物がだいたい当たり前のようにレズだし予想してなかったところからノーモーションで百合が飛んでくるので読んでて驚きが多い

2022-05-30

「このクソッタレが!」名古屋の高級焼肉店個室で“人糞放置事件が発生 県議らの会食後に一体何が?《店のオーナーが“憤怒の告発”》 | 文春オンライン


登場人物が叫んだわけじゃないのがセンスあって草

anond:20220530151557

これはスレイヤーズすぺしゃる第一第一話白魔術都市王子でいいと思う

短編なのでだいたい40ページくらいしかない

・本編公開前に連載された実質的第一話で、もし万が一興味が出た場合、この話に出てきた登場人物が後の話でも重要キャラクターになるので必然的に読む必要が出てくる

・今kindle unlimitedに入ってるので無料で読める

2022-05-29

ある女のセクハラ体験談の続き

 2つ目の追記が長くなったことと修正部分があることから独立して記しておく。元の文章を書いた時の私の気持ちと、今の私の気持ちである。元の文章は、いくつかの修正を加えたが、次のようなものである。→anond:20220527204733なお、最初から私は、誰それの元・妻ですとは一言も書いていない。その点に関してだけは明確にしておく。

2022/05/30告訴をちらつかせている人物がいるが、私はその人物の元・妻ではない。繰り返しになるが、最初から私はそのように称していない。本来ならば、セクシャルハラスメント被害者として、特定されたり好奇の目に晒されるような二次被害を防ぐために個人情報曖昧にして書いた。それなのに、告訴をちらつかせている人物からは「自分の元・妻ではないから、このセクシャルハラスメント被害の話は虚偽」と言われ、私は非常に苦痛を強いられている。痴漢冤罪ピックアップすることで痴漢被害者の声を掻き消そうとする人たちがいるが、それと同じことをセクシャルハラスメント被害者に対して行っていると、告訴をちらつかせている人物には自覚して欲しい。

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 元の文章で私は、自分が誰なのかも、文中に書いた登場人物が誰なのかも書いてはいなかった。私は誰それの元・妻ですとも書いていない。

 では何故、私はフィクションと銘打って、人物特定しない書き方をしたのか。それは、これが「普遍的物語」だからだ。被害者となる人間、なった人間は、私だけではなく誰でもあり得るし、加害者もまた同じく誰でもあり得る。被害者の側に立たないで、加害者の側に立つことを選択する第三者も、同じく誰でもあり得る。だからこそ、読み手に「これは自分のことを書いているのでは」と自問自答して欲しくて、自省を促すために、そういう書き方をしたのだ。そういう意味でならば、読み手に「自分のこと」という思いを抱かせる狙いが有った。想像力がある読み手ならば、性別を入れ替えたりセクハラパワハラに置き換えたりして、より考えを深めてくれることだろうと、淡い希望も抱いていた。

 しかし、それを「これは自分のことを書いているに違いない。だから自分に対する名誉毀損だ」と決めつけて、法的な措置をちらつかせることで圧殺しようとする人間が出てくるとまでは思いもよらなかった。それはまるで『ホテル・ルワンダ』の公開に対して「これは関東大震災朝鮮人虐殺を描いていて、日本人攻撃している。日本人に対する名誉毀損だ」と言うようなものではないか

 自分のことではないならば「この文章に書かれた人間同類にならないように、自分は気をつけよう」と省みれば済むことではないか

 私が「ある人物の妻ではない」ことによって、何故「私がセクハラを受けた話」まで無かったことにされねばならないのか。ルワンダ虐殺被害者でなければ、虐殺被害者ではないと言うようなものではないか自分たち以外に、この社会構成している人間存在しないとでも思っているのか。

 仮に、ある痴漢事件冤罪により罪を問われている人間がいたとしても、それとは別の痴漢事件被害者に対してまで、被害を訴えたり加害者批判したとしていることを「これは冤罪で苦しんでいる自分のことを書いているに違いない」と決めつけて「痴漢冤罪を作るのは止めろ」と言うのは、いくらなんでもおかしいではないか

 セクハラを含めたハラスメント被害を受けるのは、とても苦しい。それ自体が苦しい上に、顔や名前を出せば好奇の目に晒されて、さらに苦しむ。その一方で、その苦しみを誰か他人に分かってもらいたい、共感してもらいたいという思いも湧く。以前、はてな匿名ダイアリーでは「保育園落ちた、日本死ね!」という記事が書かれたということを知っていた。だから、ここでなら匿名を保ったままで、自分の辛い気持ちを吐き出して理解共感を得られると思ったのだ。

 それを今、私は「お前は自分の妻ではない。だから、お前のセクハラ被害の話は嘘に違いない。正体を暴く」と脅されている。理解共感を示してくれる人ばかりではないだろうとは予測してはいたが、まさかSLAPP訴訟によって口を塞ごうとする人が出てくるとは思わなかった。

 私は、私が救われるために、私自身の物語を書いた。私自身の人生尊厳を、無かったことにされたくなかったから。セクハラだけではなく、ハラスメント全体を減らしたい、無くしたい気持ちがあったから。たとえ過去自分は救われなかったとしても、未来の他の誰かが同じような苦しみを味わうことは防げるかもしれないと思ったから。

 「この文章自分のことを書いている。だから許せない」と言う人間は、私が私自身の話を書く行為について、許可や不許可を下す権限が有るのか。例えば「今、そんな文章を書かれると、自分が誤解を受けて困るから止めろ」とでも言うつもりなのか。では、私は、いつになれば声を上げることを許可されるのか。一年後か?五年後か?十年後か?その日は、やって来るのか?文章修正し始めて理解したが、そんな日が私に来ることはなさそうである

 この文章を書いた人間である私が、ある特定人間の妻ではないからという理由で、嘘つき呼ばわりされて、勝手に私の苦しみが無かったことにされるのは、極めて心外である

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 上のようなことを追記として書いたが、今となっては全てが空しい。

 元の文章に「実在人間団体事件には一切関わりは無い。」という一文を、私は修正として挿入した。そのような修正を施したのは「この文章自分のことを書いている。許せない」と主張する人物が、弁護士に頼んで告訴すると言っていることを知って、怯んだからであるセクハラを受けた時も自分には弁護士を頼る資金力は無かったが、今もそれは変わらない。仮に告訴されたら、赤子の手をひねるよりも簡単に私は敗北するだろうと思った。

 「実在人間団体事件には一切関わりは無い」と書き添えたことで、私の文章から普遍性が失われた。私の文章を読んだ人間の誰もが皆、セクハラを含めたハラスメント問題自分自身のこととして受け止めて欲しいという思いから書き始めてアップしたはずの文章だったのに、私は「一部の人間はこの問い掛けの対象から除外される」ことを意味する一文を書き加えたのだ。また「実在人間団体事件には一切関わりは無い」と書くことで、私は自分セクハラ被害も無かったと宣言したのだ。

 私は、セクハラを含めたハラスメントを無くしたいと思っていたはずだった。しかし土壇場になって、我が身かわいさの保身に走った。こんな私に、ハラスメントを無くすことはできそうにないと思い知った。この先、何があろうと、仮に誰かが何か慰めを言おうと、私は私自身が怖気づいて逃げたことを知っている。ずっとそれを忘れないだろう。

 私は、何も変えられない。私は、他人どころか私自身をも救えない。ハラスメントを無くしたいなどと、身の程知らずの願望を抱かなければよかった。私は私自身にとっての裏切り者だ。

タラレバ娘って2が出てたのか…

主人公が変わって登場人物一新しているらしいからそれはいいな

前作は途中経過には不満が多かったが、あの終わり方は割と好きだったか

前作主人公に下手な続編をつけてほしくはなかった

2022-05-28

バンビーノおもしろいしグッと引きつけられる

けど同時に登場人物敵役)ムカつきすぎて読んでてムカムカする、ってのもある

リアルにいそうな嫌なヤツ

2022-05-27

ある女のセクハラ体験談(追記)(更にいくつかの追記修正あり)

 現在ネット上で私に対する告訴をちらつかせている人物は、その人物の元・妻であると私が称したと主張している。しかし、文章修正の前も後も、私はそんなことは一言も書いていない。その点に関してだけは明確にしておく。

 2022/05/30告訴をちらつかせている人物がいるが、私はその人物の元・妻ではない。繰り返しになるが、最初から私はそのように称していない。本来ならば、セクシャルハラスメント被害者として、特定されたり好奇の目に晒されるような二次被害を防ぐために個人情報曖昧にして書いた。それなのに、告訴をちらつかせている人物からは「自分の元・妻ではないから、このセクシャルハラスメント被害の話は虚偽」と言われ、私は非常に苦痛を強いられている。痴漢冤罪ピックアップすることで痴漢被害者の声を掻き消そうとする人たちがいるが、それと同じことをセクシャルハラスメント被害者に対して行っていると、告訴をちらつかせている人物には自覚して欲しい。

 以下の話は、フィクションである実在人間団体事件には一切関わりは無い。

SLAPP訴訟を準備している人に対する注釈ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 最初に発表した時点では無かった「実在人間団体事件には一切関わりは無い。」という一文を、上のとおり書き加えることにした。後に続く部分でも同じ書き加えをした。この、たったの一文を挿入することが、私には耐え難い苦痛だった。私自身のハラスメント被害を無かったことと、皆の前で宣言しろと言われているような気持ちになったからだ。私は今、トイレに行って嘔吐してから、この部分を記している。結局、あの頃と同じく今の私も、保身のために自分の主張を引っ込めたことになる。

SLAPP訴訟を準備している人への注釈・終わりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 元・夫が、ある場所で「離婚したとはいえ、元・妻が傷つけられるのは許せない。何らかの対応検討する」と言っていることを知った。この元・妻というのは、何を隠そう私のことだ。はてな匿名ダイアリーに書いているのだから、隠すも正体を明かすもないが。

 「傷つけられる」と元・配偶者が言っているのは、かつて私がある人物から受けたセクハラについての情報が広まって、私が心無い言葉を浴びたり、中傷される状態を指しているようだ。

 しかし、である

 今になって「元・妻が傷つけられるのは許せない」と言い出すぐらいなら、何故あの頃、言ってくれなかったのか。そう思って、元・配偶者ながら、というか元・配偶者からこそ余計に、私はゲンナリしている。

 私にセクハラをした加害者は、元・夫の仕事上で付き合いがあり、仕事以外のプライベート時間や場でも私たち交流が有った、私たちよりも年長の男である

 加害者は、私にセクハラしただけでなく、そのことを仕事仲間などに自ら話したりもしていた。懺悔としてではない。愉快な話としてである。つまりセクハラをされた時にだけでなく、その後にも継続的に、私は傷つけられ続けている状態に置かれていた。

 セクハラされた時、私は「そういうことは止めて下さい」と加害者に対して言ったのだが、私の憤りや恐れや嫌悪感情をまるで理解しようともせず、軽い口調で「ゴメンゴメン」みたいな感じで誤魔化されただけだった。今でも「もっと強い口調で言えば良かったのでは?」「いっそ殴ったり蹴ったり物を投げつければ良かったのでは?」「何故あの時、もっと適切な反撃ができなかったのだろう」と、自分自身に対して不甲斐無さを覚えて、自己嫌悪に陥ることが度々ある。

 さらに私が苦しむ原因になったのは、その頃は婚姻関係にあった現在の元・夫が、私の側に立ってくれなかったことだ。

 加害者から私がセクハラを受けたこと、それに対して私は憤りや恐れや嫌悪を感じたこと、加害者へは私に対する謝罪をするように要求して欲しいことを、その頃は夫であった彼に訴えた。それに対する彼の反応は「あの人も悪気があった訳ではない」とか「あの人は昔気質の人だから」とか「あの人は冗談のつもりだったのだから、怒るのも大人げない」とか、概ねそういった言葉だった。漫画寄生獣』でパラサイトと会話する主人公・新一が、昆虫か何かと話している気分に陥る描写があったが、私も新一と同じような気分だった。つまり元・夫は、加害者の側の人間だった。だったという過去形ではなく、であるという現在形で言うべきだろうか。

 会社勤めとか役所勤めの仕事などであればその組織に訴え出て処分要望するとか、金銭知識を持っていれば弁護士などに相談するとか、何かしら対処の仕方があったかもしれないが、私は上手いやり方を思いついたり実行したりすることは出来ず、そうこうしているうちに私たちは、元・夫と元・妻という関係になった。

 あの頃、彼は「馬鹿馬鹿しい話だ」と言った。近頃の彼は「これまでは馬鹿馬鹿しい話だから取り合わず放置していたが、いい加減、噂を広められて元・妻が傷つけられるのは許せない」と言っているようだ。私にとっては、あの頃も現在も、少しも馬鹿馬鹿しい話ではなかったのに。

 私の元・夫が「馬鹿馬鹿しい話」として放置できなくなったのは、決して私が苦しんでいることが理由ではないことを、私は知っている。元・夫が黙っていられなくなったのは、加害者の男が批判されているかである。元・夫は、あの男のことが大好きなのだ

 最近では、何処の業界職場でも大なり小なり、セクハラは良くないことであり、するべきではないし、セクハラをする人がいれば止めたり批判するべきであるという意識が浸透し始めた。私にセクハラしたことを愉快な話として吹聴していた加害者の男と、私を救ってはくれなかった元・夫が関係している仕事世界にも、少しは変化があった様子で、私に対するセクハラの話を愉快な話とは受け止めてはもらえなくなったと聞いている。

 このため、加害者の男は「大袈裟に話して誤解を招いた」と言うようになったらしい。大袈裟?誤解?私にしたことを、そのまま本人が言い触らして回っていたのに、いったい何が大袈裟で何が誤解なのだろうか。

 元・夫は、誰に対して、どんな対応をするつもりなのだろうか。私がされたセクハラの話を誰よりも他人に広めたのは、ほかならぬ加害者本人なのに。元・夫は、加害者批判したり止めたりしてくれなかったのに。まさか加害者批判する人たちに対して「元・妻が傷つくから許せない。セクハラについて語るのを止めろ」と言うつもりなのだろうか。仮にそうだとしたら、それを何故あの頃、加害者に対して言わなかったのだろうか。元・妻である私を救おうとしなかったことが知れ渡ると、元・夫としては困るのだろうか。

 セクハラ被害者が、セクハラ加害者に対する批判を食い止めるために、よりによって元・配偶者から利用されるという救いの無い境遇を知ってもらうために、理解してもらうために、自分気持ちを吐き出すために、はてな匿名ダイアリーに書いた。

 以上の話はフィクションである実在人間団体事件には一切関わりは無い。最初に書いた時には、ここに「どっとはらい」という言葉を記したが、それは、めでたしめでたしという意味らしいので、この先の未来の私に少しでも幸いが有ればと願いを込めていたからだ。しかし今は、私は少しも救われなさそうだと理解したので、その言葉を消すことにする。

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追記修正2022/05/29

 このフィクション日記に書かれた人間関係が、具体的に誰のことを指すのかに関して、はてブで推察と特定が試みられている。それに対する答えのようなものを記しておく。

 以下もまた、フィクションである実在人間団体事件には一切関わりは無い。

 私は、人物特定に関する推察を肯定否定のいずれもするつもりは無い。答えは無い。それが答えである実在人物団体事件には一切関わりはない。

 そもそも特定可能ならば、匿名ダイアリーに書いたりする必要は無く、私も現実世界対処しているはずだからだ。

 一次的なセクハラが反復的に行われていれば、それを例えばボイスレコーダーで録音するなどして証拠を固めて私も反撃できただろうと思う。しかし、一次的なセクハラが突発的・単発的なものであった場合被害者は驚きやパニックなど心理的な硬直状態に陥って、証拠固めなど実行できずに終わることが多い。たとえ複数回継続的に行われるセクハラであっても、被害者が恐怖心で萎縮するなどして理性的思考するのが困難な状態に陥り、やはり証拠固めをできないことは珍しくない。

 私に対するセクハラを愉快な話として加害者が吹聴していたという、二次的な加害行為に関しては、その話を聞かされた人たちの記憶にも残っている。しかし、一次的な加害行為のものに関する証拠が残されていない状態では、加害者が今になって主張する「大袈裟に話していただけで、事実ではない」という言葉を覆すのは、極めて困難だ。

 二次的な加害行為だけに関して言えば、それ自体セクハラなので、その被害司法機関などに訴え出ることは理論的には可能かもしれない。しかし、それを仮に私が実行したとしても、やはり加害者は「大袈裟に話していただけで、事実ではない。しかし、たとえ事実ではなかったとしても、愉快な話として触れ回ったことは被害者を傷つけた。だから、そのこと(二次的な加害)については謝罪する」といった、一見すると謝罪に見えるが、肝心の一次的なセクハラ行為については否定する言葉を述べるという手法をとるだけであろう。

 私が、何よりも加害者に認めて謝罪して欲しいのは、一次的なセクハラ行為についてなのだ。それなのに、加害者にとっての都合が良い主張を、それを覆す手段も持たないままに聞かされて、挙句の果てには「一次的なセクハラ行為については、認定が困難である」と公的結論づけられるかもしれない。そう考えると私は、とても精神的に耐えられない。もっと悪い方向に想像を巡らせ、加害者が「むしろ自分の方こそ、セクハラしたと誤った情報を流されて苦しんだ被害者立場だ」と、SLAPP訴訟などで私を攻撃してくるかもしれないとも思って恐怖すら覚えた。元・配偶者ですら助けにならなかったという、孤立感も私を動けなくした。

 こうして私は、自分が受けた一次的なセクハラ被害を決して忘れたわけではないのに、無力感や恐怖感から口を閉ざすことを選ばざるを得なかった。私が口を閉ざしているから、どうせ何もできないと高を括って「大袈裟に話していただけ」と言い張ることで、加害者は乗り切ることにしたのだろう。元・配偶者からセクハラと思われるようなことは無かったよね?」と誘導され、無力感孤立から沈黙することを選んだので、加害者が私のことを何もできない人間と値踏みしたのも無理はない。

 加害者の男は、私に対するセクハラを無かったことだと言っている。つまり、私に対して行ったセクハラの話は、加害者の男にとってはフィクションというわけだ。私を登場人物にして作り上げた、馬鹿馬鹿しいフィクションだ。

 ならば、と私も考えた。

 私が私自身にとってのフィクションを作ったとしても、特に問題は無かろう。今度は私のターンなのだから、私の周囲の人物登場人物として、馬鹿馬鹿しいフィクションを書いたというだけのことだ。柳美里作品とは異なり、人物特定もできないように最低限の配慮もしてある。人物特定ができないということは、私の受けたセクハラ日本社会でありふれた話なのだ。それに、加害者とは異なり、私は私のフィクション現実の周囲の人たちに言い触らしたりなどしていないのだから、私の配慮に少しは感謝してもらってもいいぐらいだ。

 世の中のセクハラ加害者たちは、私たちのような被害者たちが沈黙しているからといって、セクハラした過去を全く無かったことにできるなどとは思わない方がいい。京極夏彦の『姑獲鳥の夏』の中で、法的に罪に問えない人物に対して京極堂呪いを掛ける描写があったが、このフィクション呪いとして書いたようなものだ。呪いが在るのか無いのか私には分からないが。

 以上もまた、フィクションである実在人間団体事件には一切関わりは無い。一つ目の追記を書いた時には、ここに「とっぴんぱらりのぷう」という言葉を記したが、それは、めでたしめでたしという意味らしいので、この先の未来の私に少しでも幸いが有ればと願いを込めていたからだ。しかし今は、私は少しも救われなさそうだと理解したので、その言葉を消すことにする。

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 2022/05/29さら修正して追記

 私は、自分が誰なのかも、文中に書いた登場人物が誰なのかも書いてはいない。私は誰それの元・妻ですとも書いてはいない。

 では何故、私はフィクションと銘打って、人物特定しない書き方をしたのか。それは、これが「普遍的物語」だからだ。被害者となる人間、なった人間は、私だけではなく誰でもあり得るし、加害者もまた同じく誰でもあり得る。被害者の側に立たないで、加害者の側に立つことを選択する第三者も、同じく誰でもあり得る。だからこそ、読み手に「これは自分のことを書いているのでは」と自問自答して欲しくて、自省を促すために、そういう書き方をしたのだ。そういう意味でならば、読み手に「自分のこと」という思いを抱かせる狙いが有った。想像力がある読み手ならば、性別を入れ替えたりセクハラパワハラに置き換えたりして、考えを深めてくれることだろうと淡い希望も抱いていた。

 しかし、それを「これは自分のことを書いているに違いない。だから自分に対する名誉毀損だ」と決めつけられて、法的な措置をちらつかせることで圧殺しようとする人間が出てくるとまでは思いもよらなかった。それはまるで『ホテル・ルワンダ』の公開に対して「これは関東大震災朝鮮人虐殺を描いていて、日本人を攻撃している。日本人に対する名誉毀損だ」と言うようなものではないか

 自分のことではないならば「この文章に書かれた人間同類にならないように、自分は気をつけよう」と省みれば済むことではないか

 私が「ある人物の妻ではない」ことによって、何故「私がセクハラを受けた話」まで無かったことにされねばならないのか。ルワンダ虐殺被害者でなければ、虐殺被害者ではないと言うつもりなのか。自分たち以外に、この社会構成している人間存在しないとでも思っているのか。

 仮に、ある痴漢事件冤罪により罪を問われている人間がいたとしても、それとは別の痴漢事件被害者に対してまで、被害を訴えたり加害者批判したとしていることを「これは冤罪で苦しんでいる自分のことを書いているに違いない」と決めつけて「痴漢冤罪を作るのは止めろ」と言うのは、いくらなんでもおかしいではないか

 セクハラを含めたハラスメント被害というものは、とても苦しい。それ自体が苦しい上に、顔や名前を出せば好奇の目に晒されて、さらに苦しむ。その一方で、その苦しみを誰か他人に分かってもらいたい、共感してもらいたいという思いも湧く。以前、はてな匿名ダイアリーでは「保育園落ちた、日本死ね!」という記事が書かれたということを知っていた。だから、ここでなら匿名を保ったままで、自分の辛い気持ちを吐き出して理解共感を得られると思ったのだ。

 それを今、私は「お前は自分の妻ではない。だから、お前のセクハラ被害の話は嘘に違いない。正体を暴く」と脅されている。理解共感を示してくれる人ばかりではないだろうとは予測してはいたが、まさかSLAPP訴訟によって口を塞ごうとする人が出てくるとは思わなかった。

 私は、私が救われるために、私自身の物語を書いた。私自身の人生尊厳を、無かったことにされたくなかったから。セクハラだけではなく、ハラスメント全体を減らしたい、無くしたい気持ちがあったから。たとえ過去自分は救われなかったとしても、未来の他の誰かが同じような苦しみを味わうことは防げるかもしれないと思ったから。

 「この文章自分のことを書いている。だから許せない」と言う人間は、私が私自身の話を書く行為について、許可や不許可を下す権限が有るのか。例えば「今、そんな文章を書かれると、自分が誤解を受けて困るから止めろ」とでも言うつもりなのか。では、私は、いつになれば声を上げることを許可されるのか。一年後か?五年後か?十年後か?その日は、やって来るのか?文章修正し始めて理解したが、そんな日が来ることはなさそうである

 この文章を書いた人間である私が、ある特定人間の妻ではないからという理由で、嘘つき呼ばわりされて、勝手に私の苦しみが無かったことにされるのは、極めて心外である

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 「実在人間団体事件には一切関わりは無い。」という一文を、苦渋の決断とはいえ書き加えたことで、私の文章から普遍性が失われた。私の文章を読んだ人間の誰もが皆、セクハラを含めたハラスメント問題自分自身のこととして受け止めて欲しいという思いから書き始めてアップしたはずの文章だったのに、今の私は、一部の人間をこの問い掛けの対象からは除外しようとしている。とんだ腰砕けだ。私は、セクハラを無くしたいと言いながら、土壇場になって、我が身かわいさの保身に走ったのだ。このクソみたいな自分自身のことを許せない。私にはセクハラハラスメントを無くすことはできそうにないと思い知った今、絶望しかない。

2022-05-26

前の会社呪い

前に勤めていた会社の話。

書き殴りだけど、書いて向き合うことで楽になれたらと思った。

多少のフェイクあり。

登場人物(敬称略)

私…新社会人ピヨピヨ新卒飲食業接客業経験あり

A…部長みたいな役職上司

B…部の発足当時からいるベテラン上司

会社接客業ブラック多忙

部署…何でも屋みたいなところ。少数精鋭(ブラック)

_____

私は就業2日目から電話を取っていた。

新卒事務職初めてだったので、正しい言葉遣いが分からない。電話作法も分からない。

電話を終えた後はいつも指摘が入る。

A「今何回『えーっと』っていったと思う? そんなに『えーっと』ばかり言ってる人から説明されたらお客様不安になるよね?」

私「はいすみません

A「あとお客様に謝るときは『申し訳ございません』だよね」

私「はい、そうです」

A「それからお客様同意するときは『左様でございますか』って言おうね。『そうでございますか』って何…?」

私「…気を付けます

A「あ、あとこれもなんだけど…(以下略)」

フィードバックを沢山くれた。私が至らなかったことが多くとてもありがたかったけど辛かった。後から言うくらいなら先にマナーを教えて欲しい。ほぼ研修も無かった。一通り覚えてから電話番が良かった。

事件1:就業(確か)3日目くらいの話

最初の内は、電話は全て上司に取り次ぐよう言われてた。

多分就業3日目くらいのことである

電話が鳴ったので震えながら出た。

私「〇〇会社の私でございます

客「もしもし、〇〇です。今日の◎$♪のことなんだけど◎$♪×△¥●&?#$にお願いしてて?◎$♪×△¥●&?#$!…」

何を言っているのかよく分からなかった。でも何か手配が必要そうだったからとりあえず上司に投げようとする。

私「分かりました。それでは担当の方にお繋ぎしてもよろしいですか?」

客「何で代わる必要があるの?◎$♪×△¥●&?#$!を△¥●&ってだけじゃん!!」

私「申し訳ございません。私では分からないので…」

客「あん日本語からないの? ¥●&?#$!って言ってんの!! こっちは時間がないんだからさっさとしなさいよ!!!

私「申し訳ありません! 大変申し訳ありません!」

就業3日目だが…?(白目)

とりあえず上司電話を繋げと言われているのに渡せない。何を言ってるのか分からない。謝るしかできない。

パニックになった私からBさんが受話器を取り上げて無理やり代わった。

B「お電話変わりましたBと申します。大変申し訳ございません…。はいはいかしこまりました。はい承知いたしました。はい、そのようにいたします。ええ、それでは失礼いたします」

電話は1分もしないうちに切れた。

Bさんが

お客様がお忙しいのに親切で掛けてくださったみたいですよ」

と告げた。

正直内容は覚えてないが、別に掛けて来なくても支障のない電話だった。「親切で」掛けて来てくださったものだったらしい。

Aさんが

どうしてこうなったの? ただ『申し伝えておきます』って言えば良かったのに」

と言った。

申し伝えておきます、って何ですか、とは言えなかった。そんな言葉遣い一度も使ったことない。ましてや全ての電話を取り次ぐよう言われていたのに「申し伝えておきますで良かったのに」なんて言われなきゃいけないんだろう。

私はお客様から電話特別対応必要なのかもしれないと考えたから代わろうと思ったのに。

ここから先はショックで思い出せない。ただ泣きじゃくって過呼吸になった記憶しかない。

事件2:私がいじめてるみたいじゃん

多分2週間くらい経った頃の話。

上司Aがいない時に電話がかかって取った。掛けてきたのは陽気なタイプの方だった。

私「〇〇会社の私でございます

客?「え? 私と苗字同じです〜!すご〜い運命ですね〜!!!

みたいな感じでキャッキャと勝手に盛り上がられた。そんなの知らん。

あっ、そうなんですねーと愛想笑いで返す。

でも早口で何を言っているか分かりにくい。かろうじて多分営業じゃないかと分かった。

営業のお電話お断りするように言われているので

私「営業のお電話でしょうか」

と聞いてみるとなんか濁された。そして

客?「A様はいらっしゃいますか?」

と尋ねられる。

私「あの営業のお電話は全てお断りしております申し訳ございません」

と言うと

客?「そうですか〜。ではA様にこちらにお掛けいただきますようお願いいたします」

みたいなことを言われて切られた。

どうすればいいのかオロオロしているとBさんが

B「誰から電話だったの?」

と聞いて来たので

私「わからないです、多分営業のお電話でした」

B「着信履歴から調べた?」

私は着信履歴見方が分からなかったのでこう言った。

私「いや…分からなくて」

B「そう。楽しそうに馬鹿笑いしてたのにどこからかかって来たかからないんだ。お客様から電話だったらどうするんだろうね…」

と鼻で笑った。

ここで勘違いが起きている。

私は着信履歴見方が分からずに「分からなくて」と言った。

それをBさんが

着信履歴を見て調べたけれど、どこから掛かって来たのか「分からなくて」』

だと解釈してそう言った。

私はBさんの言葉に「お客様から電話だったらまずい」と思ってずっと落ち込んでいた。終礼で今日の報告をする時にその件を伝えた。

Aさんが

着信履歴を見てGoogle検索してみた?」

そう聞いて来たので

見方が分からなかったので見てないです」

と正直に告げた。

するとBさんが

「え? 見方知らなかったの?」

と驚いた。

「知らなかったです」

Aさんが見方を教えてくれたので調べたら本当に営業電話だった。とても安心したのも束の間、Bさんが

「どうしてそう言わなかったの? 私が仕事教えないでいじめてるみたいじゃん」

みたいなことを言い出して、それからはもう覚えてない。

ただショックでさっきの「馬鹿笑いしてたのにね」のフレーズを思い出して悲しくなってもう電話は二度と取りたくないと思った。してたのは馬鹿笑いじゃなくて愛想笑いだ。もう何もわからない。苦しかった。

印刷が剥げて数字ボタンもわからないようなボロボロの子機でどうやって着信履歴見るんだよ。

ここら辺でぷつりと糸が切れた。

事件3:えーカウンター

私は電話中だけでなく、会話でも「えー」「えっとー」を多用していたみたいだった。

業務を教わって

B「じゃあ私がさっき教えたこ説明してみて」

と言われ説明をしてる際、Bさんがおもむろに紙を出して

「今から何回えーって言ったか数えるから

と言って正の字で数え始めた。

私「〇〇が〇〇で〜、え〜っと」

B「はい1回」

私「あ、違…。えっ…その…」

B「2回目」

私「〇〇が…〇〇が〇〇になって…えっ…」

B「3回目」

ー中略ー

私「えっ…えーと…」

B「(無言で正の字を書く)」

私「あっ…そ、その…〇〇が…〇〇が…」

B「〇〇が何?」

私「〇〇がっ…〇、〇〇が…」

ここで過呼吸になって「トイレ行きます」と言って逃げた。

ボロボロ泣いた。苦しかった。

今思えば大したことなかったかもしれないけど、圧迫感みたいな、強迫されているような感じで当時はとても嫌だった。

今は辞めてよかったと本当に思っている。

あの会社は私には全く向いていなかった。

でも今でもこの会社のことを思い出して苦しくなる。涙が出そうになる。フラッシュバックする。トラウマになっている。電話が怖い。あの着信音を思い出すだけで怖くなる。

苦しい。

書き殴って見つめ直して、少しでも楽になれたらいいのに。

あれからずっと電話トラウマだ。

上手く話せないし慌ててしまうしパニックになってしまう。

電話を怯えずに取れるようになりたい。

受け答えがスムーズにできるようになりたい。

お仕事難しい。

楽になりたい。

早く呪いから逃れたい。

京急金沢文庫 痴漢 飛び降り 死亡

男性電車内で痴漢をしたと10代の女性に指摘される。

男性は立ち去ろうとしたが別の男性が身柄を押さえる。

事務所事情を聞いていたところ、駅員が目を話したスキに飛び降り

搬送先の病院で死亡が確認された。

 

男性を殺したのは誰なんだろう?

男性自身か?それとも、その他の登場人物か?

オレっちがもしも男性を捕まえた別の男性だったとしたら、

今頃かなり動揺してしまっていると思う。

今日読んだ全くエロのないBL、とあと一つ。

『じじいの恋 命短し恋せよ老人』(黒田S介)




あらすじ。

 昔々、あるところに拓郎という名の少年がいた。拓郎はいじめられている所を源太に助けられ、彼に一目惚れしてしまう。以来、拓郎は源太を追いかけ続け、追いかけ続け、追いかけ続け! じじいになった現在も、追いかけ続けているのだった……。

増田感想

 BLというかギャグ。老人二人がベンチトークしている場面がメインで、時々過去話があったり、拓郎のイケメン過ぎる孫や源太の家の癖の強い家政婦さんが登場する。

 BLなんだけれども全くエロがない。積年の片想い成就してすらいない。登場人物達の関西弁の掛け合いがテンポよくてめちゃ楽しい。何も小難しいこともないし、頭を空っぽにして笑って読めた。愛しさ5割、切なさ1割、残りは心強さ(折れないという意味で)ってところかな。

 各話とも短いので、お休み前の憂さ晴らしに布団の中で読むのにいいかも。

 高校時代の源太がとても可愛い。これは拓郎が初恋を拗らせ続けてしまうのも已む無しだが、その源太が現在はなかなか切れ味の鋭い毒舌を吐くじいさんに成長してしまっているのは何故なのか……その過程ちょっと知りたかったけど、拓郎の語る若かりし頃の源太は全盛期の高校時代ばっかりなのが歯痒い。まあ初恋エターナルラブになっちゃったのだから仕方ないか

 クソ重感情を抱えた拓郎の方がサクッと家庭を持って子孫を拵えているという設定好き。(長野まゆみオタの血がさわぐ)

 なお、本作は短編集『じじいの恋』の続編なのだけれど、短編集の方は表題作の分量がそんなに多くないらしい上に、Renta! とかの試し読みでその多くを読めてしまうので、とりま表題作のみに興味があった私は丸ごと『じじいの恋』な本作を買った。短編集の方を読まなくても差し支えなく楽しめる。

 ところで今日増田の人気エントリにおばあちゃんに勧めたい漫画募集のやつがあったから、早速リプでこれをおすすめしようかなと思ったけど、副題が「命短し恋せよ老人」ってリアル高齢者には酷な気がしたので、やめた。


初恋カタルシス。』(鳩川ぬこ



 こっちは少々エロあり。

あらすじ

 一騎風邪で寝込んでいるところへ、別れたばかりの元彼唐木田が押し掛けてきた。まるで別れ話などなかったかのように、唐木田一騎の世話を焼く。

 実は一騎ノンセクシャルで、誰に対しても性欲を感じる事がない。そんな一騎唐木田は惜しみ無く愛情を注ぐが、一騎性愛でそれに応えることが出来ないことに負い目を感じていた……。


増田感想

 たしかミッドナイトレイン』(CTK)をKindleで買って読んだら関連本としてゴリゴリおすすめされて、気になってはいた(ゴリラ系繋りなのか、体毛繋りなのか……)。が、表紙をひと目見ただけでわかるほどにやたら個性的な画風だったので躊躇し、いつしか忘れ去っていたのだが、ふと思い出してKindleレビューを読んでみたところ、体毛について熱く書き散らしている素敵なレビューに心惹かれてしまい、つい衝動買い

 レーベルビーボーイだからエロ8割でストーリー2割かなあと思ったら、そうでもなかった。エロが読みたい人は他を当たるべきな、エロ少具合。

 性的指向の違いにより、お互いに相手を別の生物視している所のある二人の出会いと別れと再会の、心の揺らぎが丁寧に描かれている。実をいうとあまり期待していなかったのだけど、けっこう好き。

 ちょっと気になったのは、ノンセクシャル一騎が恋したてでまだ片想いの頃に、唐木田の体毛わさわさな腕を見て「いいな、あの腕。抱きしめられたい」って思う場面。そういう所に性欲含みでなく惹かれる事ってあるのかなあ……と思うのは、私がノンセクシャルではないからだろうか。うーん、まあ体毛にエロスを感じるなどパブロフ条件反射のような気もするし……きっと性的経験0だと単純に頼もしそうな腕に抱かれて安らぎたいなと思ったりもするのだろう、たぶん?

 唐木田が性欲を剥き出しにした場面は、一騎目線では唐木田得体の知れないモンスターのように描かれているのが怖かった。別に何も痛いことをしたりとか異常性癖を無理強いとかする訳ではないのだが、一方的にそういう目で見られるということ自体気持ち悪さとか理解不能さがビンビンに伝わる描写だ。

 最後までお互いに相手性的指向理解することはなく、別次元の生き物だと割りきって恋人関係を続けていくというのがよかった。理想を追求し過ぎない感じで……、いや、むしろ現実ではただ性的指向が合わないっていうたった一つの問題でもカップルの仲は決裂しがちだから、これこそ理想的な落としどころなのかな。

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