はてなキーワード: 郵便局とは
よく「現金派は迷惑」だの「現金払いは時間がかかって邪魔」だの言われているのを見る。私はそうは思わない。現金の方が心理的な重みがあるし、個人の事情もある。ただ「現金(小銭)、かさばるし重いし邪魔じゃね?あと汚くね?」とは思う。マジで重くない?邪魔じゃない?ジャラジャラうるさいし、財布も膨らむし重いし。誰が触ってるかわからんのに汚くね?
いやまあ邪魔とか汚いことを言いたいんじゃなくて、現金以外でも支払える店増やしてほしいってこと。わざわざお金をおろして行かないといけない店が本当にめんどくさい。
まず郵便局。フリマサイトを使うようになってから郵便局へ行く頻度がとても高くなった。クリックポストを使ったりコンビニ発送に向いてるものはそれを使うんだけど、定形外のほうが安く済むものはやっぱり定形外を使いたい。ただでさえ手数料引かれるし、できるだけ多くの売り上げが欲しいし。
ただ、郵便局ではクレカも電子マネーも使えない。わざわざ局内のATMで現金をおろさなければいけない。そのためにキャッシュカードを持って行かなければいけない。めんどくさい。
ポイントとかいらないんですよ。ピッてしてorシュッてしてはい終了、頼む。そもそも郵便局はゆうちょクレカ(?)だったりsuica使えるカードも発行してるんですよ。せめてそれらは使えるようにしたら良いのでは。
あと100均。1つ108円。ぴったり払うには100円玉と5円玉と1円玉3枚。少なくしても100円玉と10円玉出して1円玉2枚のおつり。邪魔くさい。
大きめのダイソーならクレカも電子マネーも使えるんですけど、小さな店は現金のみ。イオンの中にあればワオンが使えることもあるけど。新しくできた店ではせめて電子マネーを使えるようにしてほしい。
そしてこれは現金支払いのみな店の話ではないんだけど、さっさと支払いを済ませたいのにクレカと電子マネーだとやたら時間がかかる店がたくさんある。山盛り。特にダイソー。
クレカの場合はサイン。もちろん不正利用とか怖いしサインは大事。たださ、1000円未満の買い物にサインいるか?コンビニとたまにあるサイン不要の店、最高。
電子マネーの場合。もともとあるレジに読み込む機械をつなげてあるタイプの店。「電子マネーで」って言うとだいたいこんな感じの流れになる。レジで商品スキャン→金額がでる→読み込み機で電子マネーの種類を選ぶ→レジの金額を見ながら読み込み機に金額を打ち込む→確認。よし!→ピッてする→レシートもらって終わり。長い。現金の方が早い。なんとかしてほしい。
ついでにもう1つ。免許証持ち歩くのも邪魔くさい。免許証のために財布とかカードケースを持って外出、荷物増えてヤダ。車1台だけの人は載せておけばいいんだけど、原付とバイクと車をとっかえひっかえなのでもうめんどくさい。指紋認証とかアプリとかでなんとかなりませんか?国さん。
すごい長くなったけど要は「小銭持ち歩くのダルいからもっとクレカと電子マネーで済むようにして〜支払いに現金より時間かかるのなんとかして〜。あと免許証とか持ち歩くのも邪魔くさいな〜」ってことです。郵便局用にコインケース持てとかそういうのはいいです。
駄文長文すいませんでした。
過去に戻れるなら絶対にしないことや言わないこと、誰かにもう一度会えるならその人に言いたいことや聞きたいこと、許しが貰えなくても知りたいこと。この世の中、後悔が多い。
私だって、いくつもある。
2014年2月。まだ大学生の私は留学で東京にいた。日本語が下手くそで、ギリギリ会話ができるレベルだった。友達がほとんどいないせいで、どこに行っても大体一人だった。あの日もそうだった。
好きなアニメは大きなイベントが東京にあったので、本を買いに行った。緊張で誰にも声を掛けられなかったが、楽しい一日だった。本がたくさん買えて、それを読むのを楽しみながら、帰りの準備も始めたが、せっかくだから、もう少し歩き回ろうと思った。最後の一巡りだったから、もう何も買わないと思ったが、あるスペースでとても興味深い同人誌を見つけた。
普通なら、作者さんに声を掛けないのに、表紙の絵が素敵で、ぱらぱらと見た内容も面白そうだったので、ちょっと勇気を出してテーブルの後ろの2人の女性に話しかけた。
怖かった。人見知りだし、自分の日本語もダメだったし、伝えたいことさえ知らなかった。しかし、その2人の女性はとても優しくて、私が外国から来たことを知ったら様々な質問も聞いてくれた。片言の日本語で何とか会話できて、泣くほど嬉しかった。つまらない私とこんなに丁寧に話してくれるとは、信じられなかった。
“名前”は「かん」と「くもこ」と教えてくれて、また話したいと言ったら、メールの連絡先も教えてくれた。LINEやツイッターがないから、ここにメールを送ってくださいと。
帰ったら、一生懸命日本語でメールを書いて、送った。礼儀上「いつでもメールしてね」と言ってくれたと思ったので、本当に返事が来るとは期待してなかった。でも翌日、返信が来た。
まさか、と思いながら読んで、ずっとニヤニヤして、笑いが止まらなかった。
なんと優しいメールだったことか。丁寧に書いてくれた言葉があまりにも素敵で、嬉しかった。
そのメールから、かんさんとくもこさんと話がたくさんできた。大阪に住んでいるのに、その日はわざわざ東京まで来て、イベントに参加した。実は大阪もその日、同じようなイベントがあったが、それを知らなかったせいで東京に来てしまった。しかし、それは多分運命だった。知っていたら、東京にも来なくて、私達は会わなかっただろう。
私より8歳年上の彼女達は私にとって、もう2人の姉のようだった。
2月の出会いからずっとやり取りをして、私がアメリカに帰ってしまう8月の前にはたくさん遊んだ。旅行も一緒に行って、私も何回も大阪を訪ねることをした。
偶然会った人とこんなに大切で親しい友人になれるなんて、今まで期待したこともなくて、本当に幸せだった。
私の文句や弱音を聞いたり、落ち込んでいる時は優しく応援したり、困っている時はできる限り手伝ったりしてくれた。出会ったころからずっと、そしてアメリカに帰った後でもそうだった。ずっとそのままでいられると信じていた。
お別れは切なくて、辛かった。私がいつかまた日本に戻りたいと分かったかんさんとくもこさんは「これは最後じゃないから、また日本に会える日まで頑張ってね」と言ってくれた。
うん。分かった。頑張るから、待っててください。
大学から卒業した1年間後。色々な事があったが、奇跡的に日本で仕事ができた。今回は大学生の頃とは違って、東京ではないけれど自分の夢を叶えた。また日本に戻れた。
離れても応援しながら待っていてくれたかんさんとくもこさんとは10月にまた会えた。良かった…。2年が経っていたが、何も変わらなかった。3人で気軽に話したり、笑ったり、泣いたりできた。
短い一日だったが、また会えて幸せだった。
九州に旅行に行きたいとかんさんとくもこさんに伝え、私のわがままで春休みに2泊3日で行った。でもその時は私達3人だけではなくて、くもこさんの同僚とその同僚の友人も一緒に5人で行った。私はその2人を知らなかったので、彼女達と上手くやっていけるか心配していたが、かんさんは「私とくもこさんもいるから、大丈夫ですよ!」と安心させてくれた。
大丈夫だと思った。かんさんとくもこさんがいれば、何とかなると。でもそうはならなかった。
知らない2人と性格が合わなかったし、四六時中日本語しか使えなくて言いたいことも上手く伝えられなかったし、4人の会話にもほとんど参加できなかったし、ストレスが溜まった。時間が経てば経つほど、イライラしてきた。私は機嫌が明らかに悪くて、本当に子供のようにわがままだった。
楽しい旅行のはずだったのに、最後の日、私はほとんど何も話さなかった。誰にも声を掛けこなかった。私をほっといた方がいいと思ってくれたのかもしれない。かんさんとくもこさんに「大丈夫ですか?」と聞かれた時に、「大丈夫です」としか答えられなかった。あの時、嘘をつくことしかできなかった。だって、くもこさんの友人が好きじゃないなんて言えなかった…。
帰りの新幹線の中で、4人の向こう側で一人で座りながら、寝るふりをした。私の態度はひどくて、わがままで、バカみたいだって、誰よりも分かっていたのに、気持ちが切り替えられなかった。その時、その気持ちを全部解き放てばよかったのに…。
皆さんと別れた後、かんさんとくもこさんに謝りたかった。東京に戻る前に、もう一度会って、面と向かって謝りたかった。しかし、「ごめん、今週末は忙しいからちょっと難しいです。○○さんがまた大阪に来るときにご飯を食べに行こうね?」と断られて、会えなかった。
あの時は知らなかったけど、それはかんさんとくもこさんからの最後の連絡だった。
春休みが終わり、仕事に戻った。罪悪感で4月の下旬までかんさんとくもこさんに連絡していなかったが、その時彼女達はちょうど引っ越し中だと分かった。何もなかったふりして、気軽なメールを送ったが、返事がなかった。もしかしたら忙しいせいでメールを書く時間がないのだろうと思ったので、気にしなかった。
でもまたメールしても連絡が来くて、違和感を感じた。やっぱり。その時のことを怒っているだろう。
いても立ってもいられなくて、謝りのメールをちゃんと書いて送ったが、返信がなかった。
何回も、何回も送ってみたが無駄だった。
なぜ?それを知りたい。いつも優しくて、親切なかんさんとくもこさんはなぜいきなり消えてしまったのか?私はあの時、そんなにひどいことをしてしまったのか?何をしてしまったのか?私達の3年間の友情が壊れた罪は何だったのか?ねぇ…。一度だけでもいいから、また連絡してその理由を教えてくれませんか?
本当に大阪にかんさんとくもこさんを探しに行きたかったが、新しい住所も知らなくて、メールの連絡先しかしらなかったせいで、何もできなかった。
今回こそ、最後のメールを送ろうと思った。そうしたら、やっと解き放てるだろうと信じていた。送ったら、諦める。
その嘘は誰のためについたのだろう?
1月の下旬、ふと思い付いた。手紙は前の住所に送っても、郵便局は新しい住所に転送してくれるはずだ。私のバカ!なんで今まで思い付かなかったの!早く思い付いたらよかったのに!
一生懸命手紙を書いた。一年間の気持ちをできるだけ込めて、謝りの手紙だった。ちゃんとかんさんとくもこさんのところまで届くのか、返却されてしまうか、不安でいっぱいで手紙を送った。
一ヵ月が経ち、その手紙は戻ってこなかったが、返事もない。
実は何かトラブルがあって、かんさんとくもこさんが私のメールを貰わなかったとか、ずっと私のことを待っていてくれたとか、そう言いたい。でも私がそれをどのように信じたくても嘘なので、言えない。
1月の下旬に他に思い付いたことが一つ。かんさんとくもこさんの電話番号を知っている。しかし、それを知っても役に立てないだろう?
本当に私のことが嫌いにならば、こんなにしつこく連絡したら、迷惑だし困らせてしまう。そもそも電話を掛ける自信がない。
あぁ、もしかしてひどい事故に巻き込まられたら、それを言い訳にしてかんさんとくもこさんに連絡できるなんてひどい考えも何度もした。
私は本当に、本当に情けない。かんさんとくもこさんが恋しくて、会いたくてしかたがない。
アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観て思う,「そういえば最後に手紙を書いたのはいつだったろうか」.
インターネットが発達して,わざわざ人が紙に文字を書き,数日かけて離れた人に届く『手紙』という文化は久しくなった,と思う.現に郵便局での郵便物の扱う数は減っている[1].少なくとも自分はTwitterであったり,このように誰が書いたかも分からない匿名日記として言葉を残すだけ,鉛筆を握ることもあまりなくなった.若い世代では皆そうなのではないか.年に一回の年賀状というものさえ減少傾向にある[2].
そんなご時世に,このアニメだ(正確にはこの基となったラノベは2015年に出版されている.が,いずれにしても手紙の文化は消え始めているように思う).自動手記人形という職人が,文字の書けない人・上手く言葉にできない人の思いを書き起こす,というちょっと昔のヨーロッパといった感じの世界観.
時代錯誤だ,と最初は思った.しかし時代相応でもあるのだ.と今は思う.
手紙は限られたリソースの中で,自分の思いを伝える手段であった.羊皮紙にペンで丁寧に書き,封筒に入れて封蝋をする.一つでも間違いがあればやり直しだ.インターネットのある今ではそれが分からない.2chでは罵倒の嵐,Twitterではクソリプが飛び交う...ACジャパンすら懸念を表明しているゾ.
だからなのか,丁寧に書かれた人の思いを(アニメの中ではあるが)目にすると何故か泣ける.いつからか,こんなにもマトモに人に思いを伝えることをしなくなったのだと思い知る.
そして手紙を出したくなる.
[1] http://www.stat.go.jp/data/nenkan/66nenkan/zuhyou/y661503000.xls
[2] https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20160110-00053278/
私が大学生活で学んだこと
人はひとりひとり違っていること
そしてひとりひとり正誤などないこと、ひとりひとり認められること
誰かに嫌なところがあったとしても、その人そのものを嫌いにならなくてもいいこと
本当に困った時に助けてくれる人が、思った以上にいないこと
しかし自分のことを分かってくれたり、認めてくれたり、あるいは叱ってくれたり、救ってくれたりする人が、たとえ瞬間的だとしても、確かに存在すること
丁寧な人間関係
世の中で「正しいとされること」が必ずしも正しい訳ではないこと
たくさんの夢と希望と野望を抱えて上京してきたあの春から、4年が経とうとしている。
いま、卒業を前にして、私はいくつの夢を捨て、希望を失い、野望を諦めただろう。
考えると虚しくなるくらいには、だ。
オシャレなレストランやカフェで働きたかったけど軒並み落ちて、ようやく受かったバイト先はブラックだと友人に教えられた。
思えば変な雰囲気が漂っていたけど、初めてのバイトで何も分からない私は普通に頑張った。
別のところで働いている友人の話を聞いて初めて、半畳ほどの狭いロッカーで立ったまま賄いを食べることが当たり前ではないと知ったし、「誠意」を示すために30分前に出勤したり閉店後3時間も残る必要なんてないことを学んだ。
3年目まで頑張って、辞めた。
旅先から思い切って「辞めます」と店長にメールをした後、連れていかれた深夜の喫茶店で、辞める理由を問い詰められて叱責されてる間、とにかく泣きながら黙って耐えた。
計画では片手間にやろうとしていたサークルにしっかりハマって、部長もやった。
いろんなことを後回しにして、蔑ろにした。
中学からの趣味を続けようと思っていたけど、サークルのほうが楽しくなって時間もお金も回らなくなったから、就活を理由にして辞めた。
本当は就活なんてまだまだ始めていなかったのに。
そんなサークルも同期と揉めて、辞めた。
4年になってからはそれこそ就活が始まったけど、一度ビックサイトに行って遠すぎるし交通費もバカにならないので合説に行くのは基本的に止めた。
志望している企業の説明会や講演にはそれなりに通って、だいたいどこの説明会でも同じ内容を繰り返してるんだってことを学んだ。
座席は先着順だったので、2時間前に行って一番前に座るぞと意気込んでいたけど、普通に遅刻した。
最前列ではなかったけれど、ずっと社長に向かって「採用してくれ」ビームを出した。
講演が終わった後、スカウトされてしまうのではないかと思ったけど、当たり前に私に目もくれず退室していった。
力みすぎて背中が痛かった。
社長がランニングで肌を焼いて採用されたと話していたので、それ以降もサークルに打ち込んで、思う存分肌を真っ黒にできた。
締め切り当日の夜9時、私はまだESを書き終わっていなくて、立川のバーミヤンで必死に空欄を埋めていた。
まさかのペンのインク切れ、かつ準備が悪いので予備のペンなど持っていなくて、慌ててバーミヤンを出てローソンでボールペンを調達した。
またバーミヤンに戻るのも面倒だったので、残りは郵便局で書こうと思ったのだが、立川郵便局がまさかの臨時休業。
本来なら宛名などを書くためのカウンターで立ったまま必死に手を動かしながら、隣の男の人が同じ企業へのESを書いているのをチラ見した。
もしあの時インクが切れていなかったら、0:00ギリギリまで立川のバーミヤンにいて郵便局が開いていないなんて気づかないで、間に合っていなかったと思うと、神さまはいるんだろうと思う。
びっくりするぐらい何も話せなかった。
神さまはいるけど、実力が足りなければどうしようもない。
今は、たくさん落としてきた単位を回収するべく、4年間で一番一生懸命、大学に通っている。
4年生は私だけ、という授業がたくさんある。
ちゃんと聞くと面白い授業がたくさんある。
レポートにテスト勉強と、やることもたくさんあるんだけど、ちょっと休憩したくて、初めてますだを書いている。
これまでの4年間を振り返っている。
気づけば何も残っていなくて、私の4年間は何だったんだと思うことがある。
Facebookでバイト先の後輩や社員から花を贈られて笑っている友人の写真を見るとき、Twitterでサークルの仲間たちと旅行先で笑っている友人の写真を見るとき、Instagramでオーストラリアにて念願のスカイダイビングをしたという友人の写真を見るとき、昨日の綺麗な夕陽の写真ぐらいしかアップするものがない私の日々は、何だったんだと思うことが。
すべてに意味がある、全部無駄ではなかった、ということにすることもできると思う。
そしてもちろん、すべてが無駄だった、ということにすることもできる。
本当は、意味があってもなくてもどっちでもいいし、無駄でも無駄じゃなくてもどっちでもいい。
ただ、私は4年間を過ごした。
最高の4年間でも、最悪の4年間でもどっちでもいい。
価値を決めることは楽しいかもしれないけど、というか、そうやって序列を決めることで安心できる人もいるかもしれないけど、そんなことをする必要は全然ない。
大事なことも、矮小なことも、駄目なことも、幸福なことも、楽しかったことも、嬉しかったことも、悲しかったことも、悔しかったことも、辛かったことも、全部、ごまかさずに、何かの価値の中にまとめてしまわずに、なるべくそのまま持っておきたい。
分かりづらいと思うけど、それが、私が大学生活で学んだことだと思うし、得たことだと思う。
学ばなくてもいいし、何も得なくてもいいけど、4年も過ごしといて何だったんだって思っちゃう自分を励ますために、強いて言うなら、そうです。
人生の転換点だった日がある。
私は女子校に通う学生だった。その頃の私は少し男勝りな所があり、男っぽい喋り方をしていて、周りからはサバサバ系だとか男らしいとか言われた。
その点に異論や反論はなくて、自分でもサバサバしていると思ったし、そんな自分が嫌いじゃなかった。
女子校だからなのか、痴漢に遭った話をするクラスメイトはよくいた。
そんな話を聞くと私は「私が変態に遭ったら股間を蹴飛ばしてやるのに」言い、「あんたを襲った痴漢は不幸だね」と友達は笑った。
そういう友達の反応を聞くと少し嬉しい気分になったのを覚えている。男っぽい雰囲気の自分が好きだったんだろう。
私は痴漢に遭ったことなどなかったのだが、妙な自信が胸の中にあったと思う。
ある日の夕方、学校から一人で帰る事になった。夕方だったんだけど、まだ夏だったし、暑さも残り、まだ日が高かった。
バス停に向かう途中、人気のない通りを歩いた。
すると、角からニット帽を着たおじさんがふっと現れた。「郵便局知らない?」と聞かれた。なんとなく不信感を持ちながらも、道のりを説明したのだけど
おじさんはその説明をあまり聞いてないように見えた。私の体をジロジロと見ているのだ。気味が悪いと思いつつも説明をしているとおじさんは「胸大きいね」
とねっとりした声で言った。心臓がバクんとなったが、聞こえなかったふりをして説明を再開するとまた「胸大きいね。エロい体してるね」と言ってきた。
変質者だと確信した。声をあげようと思ったけど、声がなぜかでなかったし、その場を立ち去ろうにも体が硬く動かない。そして、ふと下を見ると、股間から
アレを出していた。うわって思って目を反らしたらおじさんは「見ろよ」とドスの効いた声で脅してきた。今まで男の人のそんな怖い声が聞いた事がなかった自分の頭は真っ白
になって、何もできない。おじさんはさらに「おい、見ろって言っているだろ」と怖い声を出した。それで私は仕方なく視線を下に移した。
おじさんから解放された私は頭が真っ白になりながらもバス停に向かって、家に帰った。
お母さんの顔を見たときに泣きそうになったけど、我慢した。泣いた姿なんて何年も見せていないし、そういう女々しい所を見せないのが私のいい所なんだって
思ってた。
股間を蹴り上げてやるっていつも言ってたのになんで何もできなかったんだろう。
男らしいはずだった私がなんで体を動かせなかったんだろう。
「見ろよ」って言われてなんで素直に見てしまったんだろう。
私はなんて弱いんだろう。
お母さんに変質者にあったことを言おうかと思ったけど、なぜか恥ずかしくて何も言えなかった。
そのまま頭がぐらぐらしながらその日を終えた。
そして、次の日から私は吃音になった。言葉を出そうと思っても、どんな喋り方をすればいいのかわからなくて吃ってしまうのだ。
性犯罪に直面したショックもあると思うし、自分のキャラクターがわからなくなったのも原因だと思う。
友達は吃音になった私を弄った。そして、弄られれば弄られるほど吃音はひどくなった。
今もそれは治らない。あの日に戻ってあいつの股間を蹴り上げてやりたいと思うことはあるが、また体が硬くなっていいなりになってしまったら
と思うと怖い。私は次のその瞬間が来たときに、足を振り上げられるだろうか。
https://togetter.com/li/1187223
昭和生まれのオタクなんてなあ。定額小為替を郵便局で買って、一個ずつペーパー取り寄せて、お手紙書いてサークル一個一個に通販してたんだぞ
一ヶ月以上かかるの待ってたんだぞ
それに比べれば今なんてネットショップでほとんど買えるし天国だよ!
ふざけんなよ!!!
プリペイと知らないとか、わしらだって最初は通販の方法しらなくて、便せん破ったのつけてたり、定額小為替白い紙で包まないでやったりしてたわい!
はああああああ?!
コンビニなんて昔はなかったんだよ
ネットがなかったんだよ
サイトもなかったんだよ!
本なんて送られてくるペーパーでしか情報得ることできなかっったんだよ
中学生くらいに鳴って、やっと地元の小さいイベントに金握りしめて言って、大手の委託に列並んでたんだよ
当時は通販やってないサークルも多くて、そういうところは涙を吞んで諦めてたんだよ
昔より遙かに恵まれているくせに、田舎のオタクが死ぬとか、平成ゆとりが死ねよクソ!
田舎オタクがみんなこんな犯罪者と思われたらたまっったもんじゃねえ
久しぶりに本気で腹立った
郵便局様の利益のために年賀状はやめるべきではないと素直に言えばいいのに。
年賀状のために高校生が最低賃金ギリギリで働いてるんだよなあ。
あまりにも安すぎるから人が集まらず、年賀状文化が廃れつつある現代なのに「現場が疲弊」してるわけ。
こういう状況みてもまだ必要だと思うの?
ゆうパックの話題でなぜか年賀状やめろってブコメが付いていることが多い
年賀状(あとお歳暮とかも)いらない文化だから滅びろみたいなことを書いてる人もいる
俺はここ数年、年賀状仕分け(内務)の短期バイトをやっているのだが色々と思うところもある
毎年、区分も大変だし、束になると結構重いし、手区分めんどくさいし、郵便局の人達の顔色どんどん悪くなっていくし
でも文化って言ってしまえば無駄なことに力を注げる余裕のことでしょ?
それにさ、人との繋がりってそれを維持するのに実態のある物をやり取りするのが結構重要だと思うんよ
でも、これは経験則からなんだけど普段から顔を合わせてる人や家族はともかく、そうでない人との関係はそれだけだと疎遠になっちゃう事が多い
隣の県程度の距離でも年賀状のやり取りすらしない相手とは疎遠になっていく
もちろん元々そんな親密な人間関係を求めてない、むしろそういうのを断ち切りたいって人もいると思う
でも繋がりを維持したくて、その為に手間をかけて年賀状を作ったりお歳暮送ったりする人にやめろと強制するのもどうかと思うんよ
現場が疲弊してるじゃないかって人もいるだろうけど、正直そういうのは日本郵便の上の方が酷いからという面の方が強い
年賀状は繋がりを維持する仕組みとしてはなんだかんだで洗練されてると思う
いつも行くお店から常連さんの行きつけの店に連れて行かれる途中で、どうやら駅前の駐輪場に留めた自転車が盗まれてしまってたらしい。
申し訳ないのが、「警察は信頼できない」をアホほど警察に対して発揮してしまったことだ。
というのも、駐輪場の管理会社に電話しても、まずは警察に連絡したかを聴かれて、酔っ払い的に「じゃあ、警察から連絡を受けたら、お前は対処するのか?」みたいな反応をしてしまったことだ。
自分自身、警察から捜査協力をされたことが大昔あったので、被害届をだしているうちに、あ~、自分めんどくさいタイプの人間になってるな~と思ったのである。
具体的には
「あなたが、被害届の記入をしている際に、自分の盗まれた自転車の捜査をするという言質を録音してもいいか」ということをあほほど訊いていたのである。
録音してもいいが、まずは被害届を出すため、防犯登録に関して教えてくれ、というのが警官の返答であった。
ただ、かたくなに録音に関しての言質はこちらには与えないという印象はのこった。
交番が自宅から近くであったため、防犯登録に関しての情報は速やかに提供することは出来たのだが、自分の自転車盗難について早急に捜査する旨の言質は取れず仕舞いであった。
まあ、そりゃそうだろう。
本人が施錠したことを主張しただけで、自分自身は、政治経済に何らかの影響を与える存在では決してない。うんこ的な存在である。
だが、本人的には、その日初めて会った、行きつけの店の常連さんに、二軒目の店で、現代社会に対して大いなる批判をかましていたところである。
そこに対して、自分の自転車が盗まれたことを陰謀だというのは、どう考えてもアホである。
だが、酔っぱらった自分には、市民の切実な願いを無下にする公僕という、求めるべき公僕としての姿勢が目に入るばかりであった。
分かってるんだよ。俺の自転車が盗まれたのは純粋にアホな足立区民が引っ張っていったであろうことは。
天下の足立区だぜ。どんな形であれ、多少オシャレなチャリはぱくる足立区民だ。
足立区に深い愛は抱いているが、深く足立区民を憎んでいるのが足立区民だ。
ただ、なんていうか、日々パトロールしている足立区に関する警官にすら、ひねくれた猜疑心を抱いてしまうのが足立区民なのだ。
今日も昼に、郵便局の郵便窓口で、自分より早く整理番号をとった人間を、いかにもずるなり、考えもつかないほど、悪辣な手段を用いて、先回りしたと糾弾する人間をみたが、
もちろん、そうではない人間も足立区には存在する。だが、区としての、区民としての利益を享受できるのは、
足立区に生活拠点を構えると、考え方すら足立区民に毒されてしまう。
日頃、ワンカップを手にし、区役所で、警察署で、安倍政権につい Conspiracy だと叫ぶ人間になってしまうのだ。
作業をより確実に行う為にいくつかお願いをさせてください
・できれば向きを揃えて輪ゴムで束ねて出してください
その際にゆるくかけると輪ゴムが外れてしまうので二重掛けにしてもらえると助かります
枚数が少ない場合は輪ゴムをかけると曲がってしまうのでそのままお出しください
・折り紙を貼ったものなど区分機にかからない年賀状以外は県外、市外、市内などで小分けにする必要はありません
全て一度区分機にかけるので小分けにしないほうが助かりますし、作業も楽になるので元旦に届きやすくなります
・切手を貼った年賀状は普通の年賀状と分けてもらえるとありがたいです
・郵便番号は大きな字で正確に書いていただけるとより区分の精度が高まります
区分機による区分だけでなく手区分でも郵便番号を頼りに区分するので書いてあるか否かで作業効率が大きく変わってきます
・住所はできれば省略しないで書いてください
郵便番号が間違っていた際などは住所で区分するのですが、県名などが書かれていないとどこの○○市や○○町なのかが分からず区分に手間取ります
ベテランの職員さんであれば記憶を頼りに区分できる場合もありますが、短期アルバイトではそうは行きません
誤って他県に送ってしまう可能性すらありますのでどうかお願いします
・折り紙、押し花、毛糸、凹凸のあるシールなどを貼った年賀状は早めの投函をお願いします
こういった年賀状は手作業での区分になるのでどうしても時間がかかります
投函した地域の郵便局での手区分→送った先での手区分となる為、28日以降ですと遠方の場合は元旦に間に合わない可能性が高いです
投かんしているほうは、帰ってこないから、有効な住所だと思ってるとか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10149825245
↑
この人も似たような相談みたいです。
「問題の郵便物は、「受け持ちの配達担当郵便局へ、「前の住人宛の郵便物、自分宅に来てるので、今後来たら、差出人さんへの返送を、手配して欲しい」旨、電話で申し出て、配達担当の局員さんに来て貰って、改めて申し出てから、手渡す。
若しくは、その配達担当郵便局が良いが、直接最寄の郵便局へ、問題の郵便物を持参して、「前の住人宛の郵便物、来てるので、今後来たら、差出人への返送で、手配して欲しい」旨を申し出て、手渡す」手段を、取ると良い。
みたいです。でも怖いですよね。
私だったら、このベストアンサー通りにして、+賃貸会社にも前住人のことで迷惑している事を告げておく、+地域担当の交番があれば、そこに出向いて事情を話しておきます。
実は「郵便法」という法律で、「郵便物の誤配達を受けた者は、その郵便物にその旨を表示して郵便差出箱(郵便ポスト)に差し入れ、
又はその旨を郵便局に通知しなければならない」という決まりがあります。郵便局へ直接持っていって知らせたり、郵便ポストへ投函することで、
「ブログの文章や画像をパクったサイトを作られた! しかもググったら私のブログより上に出てくる!」といった話を見聞きするようになった。
細々とブログを運営している私には対岸の火事と思っていたのだが、先日、私のブログもパクリ被害を受けた。そこで泣き寝入りせず、逃げ得させない方針で対抗し、ある程度、成功を収めたので、個人情報などはぼかしつつ、その経験を共有したい。
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私がパクリに気付いたのは、外出先で自分の記事を確認しようと、最新の記事タイトルで検索した時のこと。検索一覧で、自分のブログのすぐ下に、見慣れない名前のサイトが現れたのだ。「たまたま同じタイトルの記事を書いた人がいるのかな?」と確認すると、文章も画像も私のブログとまったく同じ。
「パクられてる・・・」
血の気が引いた。パクリサイトを詳しく見ると、なぜか記事の筆者として私のIDが示されている。私のIDをクリックすると、“私の記事一覧”なるページへ移動。そこには、これまで数カ月の私のブログのパクリ記事が並んでいた。
パクられていたのは私だけではない。パクリサイトの最近の投稿を見ると、数十もの異なったブログから記事をパクっていた。
パクられているブログには共通点があった。それはブログの更新情報を伝える「RSS全文配信」という仕組みを使っているブログを利用していること。
RSSはブログなどを登録すると、記事更新があった時にすぐに伝えてもらえる仕組み。仕組み自体は便利なのだが、パクリサイトは伝えられた更新情報を悪用し、即座に記事の内容をそのまま自動的にパクリサイトにアップしていたのだ。「RSS全文配信」ではなく、「RSS一部配信」なら防げるのだが、例えば、このはてな匿名ダイアリーの親戚であるはてなブログではRSS全文配信しか選べないので、こうした被害を受けやすい。
キュレーションサイトを自称するそのパクリサイトには注意書きがあった。
「リンクさせていただいた際には、運営者さまへご連絡させていただき、ご承諾いただいた上で当サイトは運営しております。 万が一、こちらの不手際でご連絡差し上げておらず、ご承諾をいただいてないブログ運営者で、リンクを外してほしいとのご要望がございましたら、すみやかに誠心誠意対応させていただきますので、よろしくお願いいたします」
何が“誠心誠意”だ、こんなパクリサイトへの転載を承諾しているわけがない。
私と同じく記事をパクられていて、連絡先が分かった人に確認すると、やはり「まったく連絡はいただいておりません!」との返事がきた。つまり、この注意書きには、パクリ元に見つかったらミスと言い逃れ、第三者からの通報も抑止しようという、悪質な意図が込められていることになる。
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どうすればいいのか。
パクリサイトには問い合わせページが用意されていたので、そこから連絡し、私のブログをパクったページを削除させるのは簡単だろう。しかし、それではパクリサイト運営で得た収入をなくせるわけではないし、私以外からパクった記事も削除されない。
そこでWELQ問題の際、パクられた写真の利用料(賠償金)を請求した例にならうことにした。パクリサイト運営者が今までに得た収入を上回る利用料をとれれば、パクリサイトを運営する動機も消滅するのではないかと。
参考:キュレーションメディアに写真をパクられたので請求書を送って、18万円支払ってもらった(https://www.photo-yatra.tokyo/blog/archives/11079)
パクリサイトは1日1万5000ページビューと自称しており、Google Adsenseの広告を利用していた。Google Adsenseだと収入はざっくりページビューの10分の1円ほど、つまり1日1500円の収入。パクリサイトの過去記事を見ると数年運営していたので、100万円以上得ていると推測した。
問題はパクリ行為で100万円以上請求する根拠である。ほとんどのブログと同様、私のブログも「記事をパクったら●万円!」「写真は●万円で販売中」などとは示していない。また、パクられた写真すべてが「自分が完全に著作権を持っている写真」と自信を持って言えるかという問題もある。例えば、肖像権が含まれる人物写真やロゴ・キャラクター商品の写真、サイトのキャプチャー、ゲームの1シーン、マンガのコマなどは難しい。
そこで発想を転換することにした。今までパクられた記事の利用料をとるのではなく、確実に私に著作権がある有料写真を大量に含んだ記事を作成し、それをパクらせた上で利用料をとればいいのではないか、と。
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さっそく外出して、公園や雲、植物など、権利を侵害しない写真を撮影。私が撮影した証拠にもなるよう、一部の写真には私のメールアドレスを書いた紙も写りこむようにした。一応、有料販売する体裁なので、ピンボケなどしないように気を遣い、できる限り良い写真を撮ることに努めた。
こうして撮影した写真をブログに掲載していくのだが、注意すべきはブログサービスの規約。例えば、はてなブログでは「記事内での直接販売」を禁じている。そのため、別の場所で写真を販売して、ブログではそれを紹介する形にしなければならない。
個人でも写真販売できるサービスにはPIXTAやFotoliaなどがあるのだが、ほとんどは審査があり、料金も自分で決められない。
そこでオススメなのがnote、「ノートを投稿する」から「イメージ」を選ぶと、好きな価格で写真を販売できるのだ。販売価格の上限は1万円だが、noteプレミアムに入ると5万円に引き上げられるので、加入して1枚5万円で50枚販売することにした(1カ月に200点以上または一時点において100点以上の商品を新規出品する場合、特定商取引法に基づく販売業者として連絡先を掲載しないといけないので注意)。
次にブログで販売写真を大量に掲載して紹介するのだが、パクリサイトが自動的にパクる際、相手はどうせパクった記事をチェックしていないと予想されるので、さまざまな注意事項も書いておいた。
「転載禁止」「転載を認めている媒体はない」「無断使用した場合、1枚につき使用料はペナルティとして倍額の10万円」 「不正な使用とみなされる場合、損害賠償を求めるなど法的な措置を講じる」「キャンペーンなど短期的な利用であっても同じ料金」などなど。
写真そのものにもPhotoshopで同様の文言を埋め込み、「(C)2017 (私のID)」と著作権表示も加えた。加工なしの写真を掲載すると、パクった相手が「これは自分が撮った写真だ!」と逆に主張してきた際、オリジナル写真を示して自分が作者と証明できなくなるので、こうした文言は入れておいた方がいい。私の場合は、1つの写真につき、著作権表示のみの画像と注意事項も加えた画像の2種類、計100枚をブログに掲載した。
「もしかすると気付かれてしまうかも・・・」と危惧していたのだが、数十分後にパクリサイトを確認すると、無事(?)、私の写真紹介記事がパクられていた。ご丁寧に注意書きもそのまま転載されている。
さっそく証拠確保のため、(1)ウェブ魚拓をとり(念のため「https://megalodon.jp/」「http://archive.is/」双方で)、(2)右クリックからページを保存、(3)右クリックからソースを表示してコピペして保存、(4)Google Chrome拡張のFull Page Screen Captureを使用してページ全体をキャプチャー。さらに一時的なミスと言いわけできないよう、1週間後にも同様の作業を行った。
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完全に証拠を押さえたところで、利用料を請求する段である。パクリサイト運営者に連絡するには、問い合わせページを使う方法もあったのだが、より正式な方法、ドメインの登録者情報を調べて、そちらから連絡することにした。最終的に裁判で利用料を請求することになった場合、相手の名前や住所が必要になるからだ。
ドメインの登録者情報の調べ方は簡単。例えばアスカネットワークサービスの「http://whois.ansi.co.jp」でパクリサイトのURLを検索するだけ。
・・・と思ったのだが検索した結果、「Registrar Abuse Contact Email(不正使用の際に連絡するメールアドレス)」として表示されたのは、GMOインターネットのメールアドレス。これは個人情報を隠すため、GMOインターネットのお名前.comというサービスを利用していた時に表示される。
なのでGMOインターネットに電話し、「著作権を侵害され、利用料の請求書を送りたい」と伝えると、パクリサイトはエックスサーバーというサーバー会社を利用していると教えてくれた。なお、ここでは著作権侵害の具体的内容を説明する必要はなく、パクリサイトにこちらの動きが伝わることもない。
次にエックスサーバーに連絡すると、パクリサイトがエックスサーバーで運用されていることは確認できたのだが、「発信者の情報開示につきましては、プロバイダ責任制限法に基づき、書面にて発信者情報の開示請求をお送りいただいたもののみ対応いたしています」とのこと。まあ当たり前だ。
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名前や住所、メールアドレスなど発信者情報の開示請求に必要なものとして、エックスサーバーから指定されたのは次の3点。
(1)発信者情報開示請求書(http://www.isplaw.jp/d_form.pdf)
(2)印鑑証明書
(3)問題のサイトからの情報流出によって権利を侵害されたとすることが確認できる資料(2部)
(1)発信者情報開示請求書はテンプレートがあるものの、自分用にカスタマイズしないといけないので若干面倒。テンプレートの「貴社・貴殿」「注」などをうっかり修正し忘れてしまい、何度か作り直すことになった。書き方は↓の記事を参考にさせてもらった。なお、「発信者に示したくない私の情報」として私の氏名を指定した。
参考:写真を無断使用された時の発信者情報開示請求の仕方(http://tanaka-desu.com/puroseki-hassinsya-kaiji/)
(2)印鑑証明書は役所で発行してもらえるのだが(350円)、そもそも印鑑登録しておかないといけない。シヤチハタ印は印鑑登録できないので、実印を持っていなければ制作に少なくとも数千円、数日みておく必要がある。
(3)資料はパクリサイトがパクった記事と、自分のブログのパクられた記事をPDFで保存して、セブンイレブンで印刷。写真100枚が含まれる記事で、しかも各々のサイトを2部ずつ印刷したので、コピー代だけで2500円かかった。
(1)~(3)の書類を合わせると数センチにもなったので、郵便局のレターパックプラス(510円)で送付。この書類がサーバー会社に届くとパクリサイト運営者に連絡がいくので、必ずここまでに証拠を固めておくことが大切。Twitterなど表で騒ぐのも厳禁、書類が届いてサーバー会社がログを保存する前に該当記事を削除されてしまうと開示は認められなくなるらしい。
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書類を送った翌日、パクリサイトに変化が生じた。私のブログからパクった記事がすべて削除されたのだ。ただし、サイト自体は通常営業で、ほかの人の記事は全力でパクリ続けている。
権利侵害の根拠となる写真紹介記事が削除されたことで、「もしかすると発信者情報開示請求が通らなくなるかも」と心配したのだが、書類送付から2週間後、エックスサーバーから封書が届く。中を見ると、「発信者氏名」「発信者住所」「登録メールアドレス」が記されていた。
さっそく登録メールアドレス宛に連絡。「発信者氏名」「発信者住所」が正しいか確認するとともに、該当記事を削除しているがウェブ魚拓で証拠を示せること、写真100枚の転載料として10万円×100枚=1000万円を請求すること、そもそもどういう考えで運営しているか聞いてみたい、という内容にした。書き方は↓のサイト、およびネットで写真を盗用された場合の対処法を解説した『アサヒカメラ 2017年2月号』を参考にした。
参考:キュレーションメディアに写真をパクられたので請求書を送って、18万円支払ってもらった(https://www.photo-yatra.tokyo/blog/archives/11079)
すると、4時間後、すぐに相手から返信があった。謝罪の言葉とサイトを閉鎖したとのこと、ただし金額については妥当とは思えないところがあるという内容だった。
この場合、裁判で金額を決めることになるのだが、そこまで進めるかどうかで悩んだ。同様のパクリサイトが生まれないようにするためにも、パクリで高額の賠償金が発生することを判例として残すことは重要。私の主張が全面的に認められるかは分からないが、いろいろ調べた結果、ペナルティ部分は認められないかもしれないが、利用料部分は認められるのではないかと予想していた。
しかし、相手が個人の可能性が高いこと、悪用が禁じられているとはいえ名前や住所といった個人情報が開示される罰則を受けていること、相手のGoogle AdsenseのIDなどで調べた結果たどりついた他のアフィリエイトサイトがあまり儲かっていないようにみえたこと(儲かっていたらこんなリスキーな手は使わない)、ほかにもパクリサイト運営者がいる中、不幸にも私という当たり屋に追突してしまったのがちょっと気の毒に思えたこと、などからサイトを削除したことで良しとして、また何らかの権利が侵害されない限り、請求は保留すると伝えた。ちなみにここまでは私の名前や住所は相手に伝えず進めていたのだが、請求書を送ったり、裁判に訴えたりするとなると、もちろん名前や住所を出す必要がある。
そもそもRSSの情報を自動でサイトに転載する仕組みは、ネットに関する知識や技術をそれなりに持っていないとできないこと。それだけの能力を持った人がパクリサイトに手を出した背景には、発覚した時の罰則が軽そうにみえたことがあっただろうが、この記事によって、その認識を変えられたらと思う。
もし本当に悪い人が目を付けたなら、有料画像を大量に掲載し、パクらせることで、理論上、1億円でも10億円でも無限に、しかも理屈が通った上で請求できるので、一発で破滅してしまう。
今、パクリサイトを運営しているならすぐに閉鎖した方がいいし、パクリサイトの被害を受けている人がいるなら、ぜひこの方法で利用料を請求してほしい。私もまたパクられることがあれば、今度はしっかり利用料をもらうところまで進めるつもりだ。
一応、著作権違反の損害賠償請求は時効3年で、しばらく悪いことはしにくいと思うので、相手の方にはこれを良い機会として、高い能力を社会のために生かしてほしいと心から願っている。