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はてなキーワード: 理性的とは

2023-11-19

インターネット免許制にしよう。

かつてのインターネットは今と比べればまだ理性的空間だった。

そりゃあ中には狂人もいたが、その影響力は限定的で、コミュニティ内の自治対応できるレベルだった。

今は違う。インターネットは万人に開かれた公共の物になった。自治の及ぶコミュニティは成立せず、狂人どもは自らが公共の場で糞をひり出す様を我々善良なネットユーザーに見せつけては悦に入るようになった。

我々善良なネットユーザーは奴ら狂人ものいわば自慰行為に利用されているのだ。こんなことが続いていいはずがない。

加えて誹謗中傷である現代において誹謗中傷根拠事実に即しているかはもはや二の次三の次になってしまった。狂人どもは自分たちに都合の良い理由を見つけては嬉々として人間を貶めている。

車の運転には免許必要だ。正しい運転方法を知らずに公道に出れば誰かの人生毀損する危険があるからだ。ではネットはどうか? 言葉の力の使い方を知らない狂人どもは野放しにされ、気に入らない人間言葉の針で刺している。言葉の力が弱かった時代は野放図で良かった。だが今は違う。いつ誰が正当な理由も無しに誹謗中傷に晒されるか分からないのが今の世の中だ。

インターネット免許更新制が望ましい。10代は所定の年齢から限定的アクセス付与、成人以降は3〜5年の更新とし、高齢者差し掛かる前後で2年に1度の頻度に増やしていく。金融機関の利用など、ネットを経由しないと難しい部分については、それらに対応した限定的アクセス権を設定するが、ネット空間での発言行為遮断する。

免許の有無は最終的に就職をはじめとした社会生活上の不利益などに直結するだろうが、狂人どもがもたらす潜在的課題、そしてそれに対応する社会的コストを削減していくためにはやむを得ない不利益と考える。次の時代を生きる人間に求められるのは、情報検索して集める力ではない。物事が分からない己を認めて受け入れる知的胆力である

20年以上ネットに浸かって育ってきた自分がこのような考えに至るとはまったく想像していなかった。ネットは常に自由で、社会政府監視を受けるべきではないと信じていた。今のインターネットの前には、そのような信条はもはや牧歌的ノスタルジアに過ぎない。

そして当たり前だが、こんなことを書いたって明日からインターネット免許制になるとはつゆほども思っていない。生きている間にはならない可能性が高いだろう。だが今の状況がこのまま続いていけば、いずれ私の頭に浮かんだような考えの一つ一つがやがてうねりとなり、何らかの形で善良なネットユーザーにふさわしい秩序が敷かれるだろう。

2023-11-18

成人女性がそんな簡単グルーミングされてしまうとしたら、そんな人々に参政権を与えてていいのか?

政治については理性的判断できるが、恋愛感情が絡むと理性を失ってしまうのが女ってことにするのか?

2023-11-17

旭川BB弾事件電車反社注意してボコボコ事件もそうだけど

目の前の人間自分と同じ程度に理性的だと勝手に期待するのはやめろ。

 

電車内で喫煙するような奴。

BB弾投げ込まれただけで小学生に住所書かせるような奴。

そんな奴がお前と同じ「話せばわかる」程度に理性的人間「じゃない」可能性をちゃん考慮しろ

 

世の中には通報されてアカウント停止されただけで人をぶち殺す奴だっているんだぞ。

ヤベー奴に積極的に関わるな。

2023-11-09

anond:20231109112857

日々、自称ロジカルを気取っているちんこさんだが

現実には犯罪者の8割は男

この時点で男は理性的という論は破綻しているが、ちんこの理性などたかが知れているので内心ぎゃおってゴキエナのごとく八つ当たり先を探すのが男なのだ

anond:20231109110653

普通に理性的対応で良いんじゃない?あまり老人を甘やかしても仕方ないし。青年暴行してたみたいだからジジイ私人逮捕されて床に転がされても文句言えない立場だったのでは?

2023-11-04

anond:20231104172318

男に都合いいことを理性的と呼んでしま論理性もないし理性のないキモゴキブリおじさんの投稿こち

anond:20231104170436

はてブにいるフェミがこんな自らの言動を振り返って反省して自省して理性的物言いをできるわけないもんなぁ

こんな理性的な文は男のものだよ

女やフェミ騎士男には書けない

anond:20231104124548

本当に残念なことだけど、テロとかメディアによるリンチとかの非常手段に訴えないと動かない問題がまだまだこの世にはあるよね

統一教会ジャニーズパレスチナもそう

から声を上げることは間違ってはいない


でも今のあなたは声を上げることに向いてないと私は思う


草津冤罪バッシングはお互いの主張が完全に食い違っていて、報道では決定的な証拠提示されてなかったじゃない?

でも町長加害者だとしか思えなくて、元町議に肩入れしちゃったんだよね?

それで、今後も同じことが起きても理性的に考えられるか、自分でも分からないんだよね?

それでも同じ場に立ち続けるなら、あなたはこれから加害者に見える人間攻撃しつづけなきゃいけないんだよ

あなたの今の意思や決意とは関係なく


そうやって加害者攻撃することはあなた癒しにはならないよ

傷を深めるだけだよ

今のあなたはまだ、誰かのために戦う準備ができていないよ

anond:20231104140012

はてブにいるフェミがこんな自らの言動を振り返って反省して自省して理性的物言いをできるわけないもんなぁ

こんな理性的な文は男のものだよ

女やフェミ騎士男には書けない

2023-10-26

anond:20231026143541

性風俗性風俗まがい産業および実在人物性的魅力を売りにする芸能ジャンルをぜんぶなくすか微小産業にまで零落させることによって

あまねく現代人を二次元萌えオタクないし推しピープルにアップデートすることができる

それによって三次元の異性への性的衝動によって理性的でない伴侶の選択をする機会が激減することで不幸な家庭環境が発生することがなくなり

すべての人間が異性を自分と対等かつ尊敬すべき人間として冷静かつ丁寧に扱うことができるようになるのである

まり世界人口増加もゆるやかに抑えられるだけでなく世界平和でより精神的に豊かな落ち着いた世界になるのである

人間もつ恋愛感情由来の熱狂混沌といった負の要素を二次元キャラクターないしコンテンツが引き付けてくれることで

理想的二次元イデアのまがい物にすぎない現実人間に対しては清らかで誠実な付き合い方ができるだけの余裕が生まれるのである

この知見を可及的速やかに人類に周知せしめることこそ、最先端にいる我らがインターネットシティズンの使命であると言えよう

事実としてディープオタクカップル同士の結婚ではDV離婚といった家庭内問題が発生する率が極めて低く

相手に対する許容や尊重意思を互いに持とうとする人間が多いため、問題に遭遇しても互いに建設的・生産的な態度を取りやす

これは日常的に二次元コンテンツ摂取をしていることで異なる個性の人々が交わる場での感情思考のありように対して嗅覚想像力が養われているがゆえの特性である

ただしマスメディア喧伝するような漫画大手の大ヒット作品などだけ触れている表面的なオタク気取りピープルについてはその限りではなく、家庭内インシデント率は低下しない

オタクならではの様々な衝突・対立やらかしの場面を数々目撃してきて人の振り見て我が振り直すくらいの境地に達するディープオタクでなければ十分な思慮能力は育まれない

インターネットは「人のふり」から学ぶべき場面にふれるチャンスを加速してくれる面では便利な道具である受動的にフィードから流れてくるものを消費しているだけではなく

能動的・主体的に何かを掘り下げていく経験なくしてオタク領域および思慮能力の真髄に至ることはないだろう

知らんけど

anond:20231025123426

男は自分の行動を理性的に自制して当然だから、自制できずキャバ嬢貢ぐため破産したり金得ようと犯罪逮捕されたら、それは「愚かな男の自滅」として嘲笑される。

女は自分の行動を理性的に自制できなくて当然な劣った哀れな存在から、自制できず破産したり金得ようと売春したら、それは「可哀そうだから庇護して助けてあげなきゃいけない」と同情される。

2023-10-25

今日のブクバカ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20231024a.html

法律禁止されてないか路上飲みしても良いだろ、みたいな論調がいっぱいでクラクラする

マジで言ってんの?

ってか、いちいち法律禁止してやらないと、君らはマナー直そうって思わないの?

例えば男は上半身裸でいても別に法律には違反しないけど、だからってみんな暑い日に上半身裸で過ごすかな?

中国田舎だとそうかも知れないけど、日本じゃみんなのコンセンサスとして、見苦しいからそれはやめとこうってなってるじゃん

法律規制するまでもないマナーなんだよ

路上飲酒も同じことでしょ

そこらじゅうでみんなが酒盛りし始めたら嫌じゃん、だから避けようねって言うそれだけの話なのに、なんで分かんないのかな?

ましてや渋谷は実害が生じてるって話なのに

マジで酒飲みすぎて理性的判断できなくなってんじゃないの?

2023-10-23

妻のモラハラ女性弁護士医師心理士は寛容でうんざりした話

私は男性だ。モヤモヤするので書いておく。

先に伝えたいことを書いておくと妻からハラスメントDVを受けている男性男性弁護士さんや医師相談した方が良い。

妻の出産後、1年近くモラハラを受けた。

毎日暴言イライラすると物にあたる。

うつ病になると思い、精神科医にかかった。

医師を選ばず行ったらたまたま時短勤務中の女医さんで

奥さんみたいな発言、私も夫に対してしてますからね…。」「そういうことがない家庭の方が少ないのでは?」

あげく「もっとひどい家庭あるので」と言われた。

夫婦関係を修復しようと夫婦カウンセリングを受けた。

子育て家庭の支援をしているという女性臨床心理士さん。

妻が冒頭に「私の暴言や行動で夫を傷つけてしまったので今回は依頼しました」と心理士さんに伝えてスタート

すぐに心理士さんから妻に「この際だから旦那さんに思っていること伝えましょうよ!」と言われ、なぜか私が妻から責められる形になる。

途中で聞いていられなくなり退室。

子ども人権に力を入れている弁護士さんが女性だった為、養育に関する相談へ行く。

なぜかこちらでも私が詰問される形になる。

奥さんは初めての出産子育ててで大変だったと思いますよ」

あげく「物を壁に投げる位は許してあげてください。○○さんに物を投げてこないか理性的です。うちに相談に来る方はもっとひどいケースがあるので○○さんのケースはモラハラと言えないですね」と言われる。

終始「いか奥さんが大変か」を私に伝えるための相談時間だった。

この為に私は金を払うのか、とげんなりした。

私は親権や養育についての法律解釈を聞きたかったのに…。

医師弁護士は後日男性の所へ行ったが妻と夫どちらに感情移入することもなく、ただ事実にそって対応してくれた。

女性子育てをしている方は子育てをしている女性無意識にだろうが肩入れする。

弁護士の方も医師の方も「私も言ったことがある。イライラしたことがある。」と話していた。

肩入れしてしまうのであれば、男性からの依頼者や患者はなるべく受けないという方向にすれば良い。

病院側で割り振ればいいし、弁護士事務所も同様だ。

無意識被害者の傷に塩を塗っていることを認識すべきだ。

私にとっては忘れられない嫌な記憶になった。

2023-10-15

anond:20231015000811

障害者の方がヘイトスピーチに対抗しようとしたことは、勇気があると思います

しかし、そのようなサイトに関わることは、自分の心にも悪影響を及ぼす可能性が高いと思います

ヘイトスピーチをする人たちは、自分の不満や劣等感他人にぶつけるだけで、理性的議論には応じません。

そのため、彼らに対して論理的反論しても、無駄な労力になるだけでなく、自分感情価値観にも傷をつけられるかもしれません。

日記最後に書かれた引用語録は、このサイトで見かけた発言だと思いますが、その中には非常に差別的攻撃的な言葉が多く含まれています

これらの言葉は、知性や学歴社会的地位などを基準にして、他人を見下したり侮辱したりするもので、発言者の偏見無知傲慢さを表しており、発言自身人格品位を低下させていると思います

自分尊厳や自信を傷つけるだけでなく、人間性多様性への理解尊重を失う危険性があります

例えば、知識学問があっても、それを正しく使えない人もいれば、教養があっても、それを他人押し付ける人もいます

また、社会的に有利な立場にいても、それを悪用する人もいれば、不利な立場にいても、それを乗り越える人もいます

インテリという言葉は、他人自分を比べたり区別したりするための便利なレッテルであって、本質的価値能力を測るものではないと思います

また弱者男性という言葉についても同様です。

このサイトから離れることを決めたようですが、正しい選択だと思います

このサイトは、自分の心や人生に良い影響を与えるものではなく、逆に悪化させる可能性が高いと思います

自分障害環境に負けずに、自分幸せ目標を追求することを応援します。自分価値能力他人言葉レッテルで決められないことを願います自分感情価値観を大切にすることを勧めます人間性多様性への理解尊重を持ち続けることを期待します。

2023-10-14

弱者男性だった頃の自分へ 2/2


昨日書いたやつ 1/2

https://anond.hatelabo.jp/20231013202510

それから一年が経った。N子と交際していることは職場には内緒にしていた。

そんな折、コロナ禍がちょっと静まってたのもあって、あの時と同じ場所新人歓迎のバーベキューが行われることになった。

当時はまだ青年部長だったので、手伝いとして参加することにした。T君も一緒だ。去年と同じくらいの人数が集まって、みんなでワイワイと騒いだ。

バーベキューが終わりかける頃だったか飲み会の場だったガレージの出口あたりで、T君がN子とお喋りしていた。去年、N子と一緒に話をした炭火焼きのスペースだった。

N子はその時、大きなごみ袋をふたつ持ち上げて所定の場所に捨てに行こうとした。すると「一緒に行くよ」と、おそらくは勇気を出してT君が提案した。

周りの人は、「いい雰囲気だね」とばかり2人を推していた。ごみ捨て場に行くまでの相応の距離や、ごみの量や、その他の状況からし恋愛イベント以外の何物でもなかった。

N子は、ちょっと振り返って自分の方を見た。目が合うと、体をちょっと振ってモジモジしていた。T君が「重いよ。一緒に行こう」と言ってN子のごみ袋を取ろうとした。でも、N子はやっぱりもどかしい様子で、こっちの方をまた見た。

「N子さん。行こ!」と、T君が片手でN子の手首に軽く触れたところで、俺はすぐ近くに寄っていた。T君の方を向いた。それで彼の顔をまっすぐに見て、「付き合ってるんだ」とシンプルに言った。

T君は、ちょっとつの悪い顔になって、ほかの皆は「えー……」みたいなボソッとした声が上がって、居たたまれない空気ガレージを覆った。

T君が「そっか。ごめんごめん。今後はさ、N子ちゃんと最低限しかさないようにするから。本当ごめん」ってN子に言うと、彼女はこっちを振り返った。何か言いたげな視線で何秒かだけ見つめると、1人でゴミ袋×2を持って、ガレージ下の国道際にあるごみ捨て場まで歩いて行った。

秋頃だった。付き合って1年が過ぎていて、その年も一緒に紅葉を見に行った。今回は遠方まで足を運んだ。渓谷の奥には、紅葉が植えてある観光スポットがあって、そこら中に植えてある紅葉を見て回ったり、釣り堀で川魚を釣ったり、そのまま直火で焼いたマスを齧ったり、休憩所でゆったりとした時間を過ごした。これが普通カップルなんだなって思えた。

N子の存在が馴染んでいた。1年前までは恋愛ことなんて考えず、ただただ自分の好きなことをしていた。おいしい食材飲料Amazonで箱買いしたり、剣道稽古に励んだり、たまにネトゲ友達新宿とかでオフをしたり、学生時代の延長みたいな生活環だった。

彼女ができて何か変わったかといわれたら、別にそんなに変わってないんだけど、心の隅っこに何か大事ものが芽生えたような、そんな気持ちだった。



N子の最後のエピになるが、12月の初め頃だった。

日曜日会社に出て、取引先に提出する書類作りに励んでいた。自分だけじゃなく、ほかの部署の人もちらほら出勤していた。

自分部署は2階にあって、トイレに行くのに1階に下りていくのだが、そこにT君がいるのを見つけた。彼は経営企画部署で働いている。あとは先輩方が何人かいて、一緒に何か打ち合わせをしながら皆でパソコンを叩いていた(追記キーボードの意)。

会社玄関の方には事務員もいた。A3書類を2人で読み合わせて何かのシステム数字を入れてる様子だった。すると、トイレから出てきた社長とばったり会って、「増田はいつも熱心だね。残業手当絶対につけるんだよ」と言ってくれたっけ。

夕方になって、消防組合に出す報告書を作る仕事も片付いたし、さあ帰ろうかとなった。パソコンの電源を落として、空調や給湯室やプリンタオンオフも確かめて、会社玄関に向かうと誰もいなかった。ゼロだ。

玄関口のスライドタイプ自動ドアは閉まっていて、別の入り口から出るしかなかった。工場の方を経由して出ていく道になる。ちょっと暗いのが気になる程度だった。

そっちの方に回り道をして、廊下をひたすら進んでいって、スチール製のごく一般的引き戸を開けて駐車場に出ようとした時、電気設備点検場の方から物音がした。金属片がカンカンと地面を転がるような音がした。

嫌な予感はしたのだが、そっちの方におそるおそる歩いていくと、工場内にある点検場の視界が開けた。太陽が落ちていない。まだちょっと明るい。



N子と、T君がそこにいた。点検場の端っこの天窓の真下入口の柱の影から見てた。

何か話してる様子だった。全然聞こえない。様子を伺うと、N子がちょっと緊張した様子で体を左右に振っていた。

すると、T君がN子の肩を掴んで、寄って行って、ゆっくりと顔を近づけていって、N子にキスをした。N子はちょっと強張っていて、体を後ろに仰け反らせたけど、何秒か経つと、T君の肩に手を触れるようにして口づけに応えた。

2人の唇がくっついて離れて、くっついて離れてを繰り返していた。時間にして20秒ほどだろうか。そうして唇を押し合っていると、ふたり距離が密着して、激しい動きで唇を重ねるようになった。

俺は童貞ではない。わかる。ディープキスだ。どちらともなく舌を入れあって、ずるずると唇を舐め合って、ちょっと止まって、するとN子がだらしない様子で舌をT君のそれの上に乗せていて、互いに見つめ合っていた。それから舌をヘビみたいにチロチロと動かして、舐めずっていた。

この時、変な感覚が襲ってきて、自分が履いているジーンズの股の方を見た。弾けていた。いや違う。弾けている最中だった。それを確かめると、もう2人を見る気は失せていた。そう感じたかっただけかもしれないが。

音を立てないように点検場を後にした。廊下を進んでいく時も心臓バクバクしていた。

工場から会社の外に出て、玄関口の前に停めてある自分の車に乗って、エンジンをかけようとしたところで、右手が震えていることに気が付いた。視界が暗いと感じた。外は明るいのに。頭が痛いはずなのに痛くない、そういう変な感覚。脳に血が回らなくなって、急にボウっとなった。頭がもやもやしていた。やはり心臓バクバクいっている。

このまま車で発進したらどうなるのだろう。信号の色を間違えたりするのだろうか。エンジンをかけたものの、じっと運転席に座っていた。

「このままじゃ危険だ、車から降りた方がいいんじゃないか?」と思い、エンジンを切って車外に出た。すると、会社玄関のところで2人分の姿が見えた。誰であるかすぐにわかった。N子とT君だ。

互いの手がほぼ接近した状態で、2人が玄関から出てくるのに合わせて――俺は近づいて行って、2人の目の前に立ち塞がるようにして立った。N子がびくっとした様子で後ろに下がった。

冷静だったのを憶えてる。T君をにらみつけると、「言い訳は聞かない。なんでこんなことしたんや?」と、単刀直入に聞いた。すると、だんまりを決めたのではないかと思える様子で顔を背けた。いや、何か喋っていたかもしれない。N子にも聞いてみた。「さっき見てたんだ。T君が好きなんだな」と聞いたら、「ごめんなさい」とだけ返ってきた。

この時、もやもやとした感じがスッと消えた。

T君の方に寄っていった。彼が身構えるのと、正面からの蹴りが至近距離で腹に命中して、T君が真後ろに倒れたのは同時だった。すぐに起き上がろうとするT君の脇腹を、真横から蹴っ飛ばして、正面で馬乗りになった。

「ブチ殺すからな。覚悟しとけよ。おい、わかっとんか、返事せえ!!」

遺伝子が殺せと命令していた。「すいません、すいません」と叫ぶT君の顔や胸や頭を何十回も殴った後、両手で髪の毛を掴んで、玄関床のレンガブロックに頭を何度も打ちつけた。N子が叫んでいたが、よく覚えていない。

やがて、ほかの社員数人が飛んできて自分を取り押さえた。それで、いったん距離が離れると、「どうしてこんなことを?」という声が後ろから聞こえた。振り返ってよく見ると社長だった。

「すいません! 暴力振るって。すいません……」と、社長の前に行って謝った。直後に左を向くと、T君が尻もちをついた姿勢うずくまっていて、N子が心配そうに肩を撫でていた。

俺はほかの社員を振りほどいて走り出した。そのままT君の髪の毛を両手で掴んで、「お前が馬鹿にしたんだろうが!!」と叫んで髪を引き千切った。それでまた、ほかの社員に羽交い絞めにされた。理性では諦めていたけど感情が止まらなかった。大声で何度も叫んで、周りが制して、叫んで、制してを繰り返した。そうこうしているうち、ようやく感情が収まった。怒りの心が眠りについた。

もう動けなかった。社長が、「事情があるのはわかったから。増田君は今日はもう帰りなさい」と言うので、自動車のところに行って乗り込もうとした。後ろを向くと、社長が俺に付いて来てて、「自分の車で送る」と提案してくれて、そのまま家まで届けてもらった。

社長の車の中では無言だった。冷静だったけど、やがてT君を殺したいという情動がまた沸き上がってきて、時間が経つとまた冷めた。



その後~

辛い話をした。これを書いてる今も、いい大人なのに涙が止まらない。悔しさもあるし、いや多分悔しさしかない。自分自身への。あとちょっとで終わりにする。

休み明けに出勤すると、社長人事部署のトップに呼ばれた。それで、いろいろ事情を聴かれた。正直に全部話した。N子とT君については、あの日のうちに聞き取りを終えたらしい。ほかの社員についても同じように聞き取りをするとのこと。

その週末だったかな。社長から告げられたのは以下のところだった。

あなたがこんなことをする人だと思わなかった。信頼していた

あなた行為刑法にも社内規定にも違反する。本来であれば懲戒免職

・だが、T君にも非があることがわかったので、今回に限って停職1か月と減給1/10で済ませる

・N子とT君にも二度とトラブルの種は撒かないように厳重注意している

・次は絶対にない。私に悲しい思いをさせないでほしい。あなたを信じている

こんなことを書いてる以上はわかってると思うが、それから1年以内に会社を辞めた。自分という人間の変化に気が付いて、別の会社の方がいいんじゃないかと思えた。それにもう、あの2人を見たくなかった。

同じ電気関係でよさそうな会社を知っていた。近所にある其処に直接訪問して、採用試験アポを取ってもらって、そのままスルッと採用されて今に至る。面接の回数は1回だった。

自分という人間は、あれから本当に変わってしまった。まだあそこで働いていた頃、市役所消防設備の(総合機器点検結果報告書を持って行った時だった。事務スペースの前にある窓口で説明を始めたところ、向こうの担当者(冒頭の人と同じ)から、「もっとわかりやすくなりませんか?」「判定不備の一覧表は用意できますか?」「総合点検機器点検との違いとは」とネチネチ聞かれた。

あんたが業務委託しとんでしょうがッ!!」

つい怒鳴ってしまった。

T君の時と一緒だ。頭がスーッと冷静になったかと思うと、自分気持ちが突然表に出てしまう。その時も、口が先に動いたのだ。理性的思考はない。相手は急に黙り込んだ。ばつが悪そうな顔をしていた。だったら始めから言うんじゃねえよ。

「これが法定の報告書の書き方です。判定不備の一覧表は契約に入ってませんよね?」

「入っているかは何ともいえませんが、一般的に作る物ではないですか」

「それの作成任意ですか?」

「私ではなんとも……」

「じゃあ、分かる人呼んでくださいよ! 総合点検機器点検もわからないって、発注者として問題だと思いますが」

「そんな暴言ばかり言っていると、契約切られますよ」

「じゃあ切れよ!!」

から立ち上がって、T君に向けたのと同じ殺意で、事務スペースの奥野須美の方を睨みつけた。すると、上役と思われる人が飛んできて謝罪を始めた。

どうやら、相手方もそこまで信頼のある職員ではなかったようだ。信頼があったのなら、上役はもっと神妙な面持ちで警戒するはずだ。窓口で怒鳴るという、社会人としてよくない行為をしたのだから謝罪から入ることはないと思われる。

※今の電気関係会社では1年ほど働いてるけど、仕事中にキレたことは二度しかない。会社のみんなはいい人だ。俺という人間でも普通に受け入れてくれる。感謝してる。ほんとに感謝してるよ。



N子とは、それから1回だけ会った。会社の近くにあるサイゼリヤだった。デートで何度か行ったことがあった。

「あの時はごめんね」と俺が言うと、首を振ってテーブルの上のジュース視線を落とした。

「T君の方が、男性としてはいいんだって、俺もわかってる」

「あれから会ってない」

「もう許した。許したから。俺よりも多分いい奴いるよ」

増田さんの方がいい。増田さんが好き」

「T君の方がいいよ。絶対

「……ごめんなさい」

「ごめんなさいじゃねーよ、ボケ」と叫びたい気持ちが沸き出ていた。自分はもう、人間としてかなり良くないと思う。

その場で、N子に「別れよう」と言うと、か細い声で「嫌です」と言われた。その場で、テーブルを片手で叩くみたいにして席を立って、千円だけ置いてサイゼリヤを出た。

N子の様子がおかしいことに気が付いたのか、女の店員さんがレジのところでこっちの方を見ていた。「失礼しました」と言って店を出た。後で確認すると、その店員さんがN子の方に向かっていた。これで大丈夫だろう。



今回は、嫌なことを書いてしまった。書いていて辛かった。でも、ちょっとスッキリした。気が晴れた。

心が濡れている。転職直後は、何をやっても楽しくないし、恋人も作らなかった。でも、N子と交際する経験したことで、女という存在に慣れていた。

ほかの人と交際をするきっかけは何度もあったよ。同じ会社の先輩とか、ネトゲオフ会で知り合った人とか、夜のスナックラウンジで働いている女の子とか、チャンスは何度もあったけど、それでも付き合おうとは思わなかった。またひどいことになる気がして。

そろそろ終わりにしよう。

ここまで読んでくれた人がいたなら感謝を申しあげたい。

ありがとう。読みにくかったならごめんなさい。

あなたとは増田利用者という繋がりしかないけど、恋愛的に幸せであることを祈ってる。

2023-10-12

気づいてしまった

男は基本的下半身で物を考えるので、感性の豊かな人間や真に理性的人間はごくごく一部しかいない

から、男と会話する時は情緒を求めてはいけないのだ

anond:20231011224316

パイロットとしての腕はオッズ表でかなり格差があることが初期から明白だったんだよな。

ランブルリングで一瞬でソフィに倒されたが、パイロットスキルが売りのキャラではないんだろう…で流すことは容易だった。

それは仕方ないにしても、グエルが直情的に暴走しがちなのに対して、ラウダは理性的でグエルのブレーキになれるのかと思ってた。

しかしグエルのブレーキとして機能しないどころか、23話でグエルより性質の悪い暴走をしてしまった。

経営に向いているのかという点でも本当にダメだったんだよな。ババアにイビられるだけで何もできず終わってしまった。

最終回でグエルの近くにいたのは、ランブルリングテロに冷静な対処をしてみせたセセリアや、

ペイルグレードに最優秀判定されたオリジナルエランといった能力選抜メンバーと、

ミルやフェルシーといった忠実で精神的に安定した人材で、どっちにしろラウダは選外で、地球にどけられたように見えた。

フィクションには、特に子供が見るようなアニメには、「愛人の子なだけあって全部がグエルに劣ってる」といった差別には反論できるように作る義務があると思うんだわ。

しかし本編を見る限り、ラウダを擁護できない。ラウダを擁護している人々は憶測と願望といった本編に無いものが主な根拠になっている。

フィクション意図によってコントロールできるものなのだから現実差別不利益に晒されがちな非嫡出子の扱いはもっと考えて欲しかった。

愛人の子からジェターク姓でなくニール姓を名乗らされ、23話で「ラウダ・ジェタークが!」と叫んだのに、

客観的には「状況が分かっていない人による迷惑な横やり戦闘」でしかなく、3年後でも当たり前みたいにニール姓のままだったのは酷い話だよ。

兄は正妻の子なのにスレッタに振られ、弟は愛人の子だけどペトラに好かれているようだという点以外、一切の救いがない。本当に酷い。

2023-10-08

男、右と左の区別が付かない

https://news.yahoo.co.jp/articles/6e02c90055028369428e890e605d2b1a94414290

普段から女の運転馬鹿にしている癖にこのザマである

ミソジニーオスのいう女像とは男のミラーリングに過ぎないことがよく分かる。

感情論を振りかざす男は理性的自分客観視していただきたい。

2023-10-07

男の性欲が怖い

何するか分からないし、突然襲いかかる人もいる。痴漢もする。多目的トイレに連れ込まれる。平気で売春する。不倫する。避妊しない。

良いことがほとんどない。子供を作るためだけにセックスできないのだろうか。男って理性的論理的と言われてるのに(左脳)、性欲に限っては理性的じゃないんだね。

痴漢されると思うと電車でもみんなが敵に見える。ナンパも怖い。力が強いから勝てない。

男の性被害も、男がする。ジャニーズのように。これも性欲。性欲が社会を、芸能界支配する。

男の性欲が悪い。悪すぎる。男も性欲をなくしたいと言っている人がいる。賛成。どんとんなくしてほしい。そういう薬を開発するべきだ。平和のために。

男の性欲をなくしたくない勢力がいる。性欲に囚われている男たちが。性欲が生きがいの男たちが。性欲で稼ぎたい男たちが。性欲は金になる、権力になる、支配の道具になる。だから性欲はなくならない。

男の性欲は暴力と繋がる。暴力性のない性欲を身につけるべきだ。手足を縛るべきだ。女が許可した時だけ手足の枷を解かれるべきだ。男の性欲は女が管理すべきだ。

anond:20231007003924

こういう「俺は理性的に生きてますけど」って顔して人間気持ちがわからないだけのコメントキモいよな

2023-10-06

あいう曲を、ある程度の理性と社会性とを持ち合わせた大人が楽しむ分には構わんと思う

ただあの曲に限らず性的意味合いを含むけどガワがポップなものが、

TikTokとかの低年齢コンテンツにもバカみたいに流入して、深く内容を考えずに若い子が消費する図が自分は怖い

未成年の子性的意味を含むネットミームだとかを普通にYouTubeとかで口にしてるのが本当に怖い、というか良くないと感じる

子ども性的ものに触れるなという意味ではなくて、それを口にしていいかどうかの判断がゆるゆるになってる

大人本来そこを理性的ゾーニングすべきだと思うんだが、フェミニスト感情的に燃やし尽くそうとするしアンフェは表自表自とバリアを張りたがる

2023-10-04

自分は優秀ぶって無能だと気づいた。

大学は「勉強ができる」優秀な人よりも「考える力のある」優秀な人が多かった。そこで自分は何て頭が悪いんだ、底辺だ、最低だと実感させられた。

周りがどんどん超有名大企業から内定を取る中、自分第一希望メーカーは落ちて、知名度まあまあの別業界に入った。周りは内定数で勝ち負けを競ってるような中で、自分一社しか内定が出なかった。惨めだった。

でも、新卒で入った会社には感謝している。本当に何にもできない自分みたいなのを、マイナスから平均ぐらいにまでは引き上げてくれた。理論的に考え話すこと、理性的であること、目標の立て方、チームの育て方など、その会社の持っている「素人プロにする力」で、それなりに見えるようにはなれた。

そこから、二度転職をして、今は新卒で入った会社ピーク時より100万は年収が下がっている。地方家族経営の弱小企業一般社員大学の同期には話せない。

弱小には弱小たる理由があるというか、ルールオペレーションも全部なあなあで、だからこそ改善意欲も変化も何もしたくない、ただ毎日同じことをやって適当に金がもらえればいいという奴らが集まる。

そういう奴らは極端に変化を嫌がる。どんなに理不尽で非効率的で前時代的なルールオペレーションであっても、改善しようとはしない。ただ毎日「ここが嫌だ」「あれがおかしい」と無意味愚痴を繰り返してストレス発散して終わる。問題の根源を突き止め、変えて、より働きやす利益が出る方に変わることなどしない。「それは自分関係ない」と思っているからだ。

こんなやる気のない、意識の低い、腐った奴らと働くなんてごめんだ、自分はめちゃくちゃ働いてるしあいつらよりも価値のある人間だし、こんなしょっぺえ安月給で使い倒される人間じゃない、と思い、転職活動を始めた。

転職活動を始めてからは、改めて自分無能ぶりを実感するばかりだった。

説明会に出ても質問は出てこないし、求められるスキル業務レベル自分のできる範囲を超えているし、自分みたいなのに内定を出すのは結局今と同じような、安月給のくせに仕事だけは一人前に求めてくる、弱小中小だけ。

結局自分は「本当に賢く、考え実行する力がある人達の中にいて勘違いした痛い奴」でしかないということに気づかされた。

もし自分が「賢く、考え実行する力がある」人間だったら、きっともっと内定は出ただろうし、今もこんなしょうもない文章を書いて鬱憤を晴らすようなみみっちい人間にはなっていなかったと思う。

自分強者の周りでおこぼれの恩恵にあずかって、自己評価だけ異常に高いただの弱者なんだろう。

そういう、おこぼしか得ていない、自分本質は変わらないのに自分特別だと思い込むところは、昨日あたり騒がれてた港区女子にも通じるのかもしれない。

自分港区女子だった。

2023-10-01

銀河英雄伝説の嫌いなところは登場人物予定調和的な行動を取るところ。

各人がそれぞれの役割をきちんと演じきってしまうところだ。

私の役どころはこういう感じですから、という醒めた目線を感じてしまって面白くない。

でも好きな人はそういう部分がいいんだろうなあとはわかる。

予定調和なことで物語理性的な展開しかしめさないのね。

から、なんでこいつはこういうわけわからんことするの?

っていう苛立ちを感じないことが心地よいんだろうな、と想像できる。

そういうのを好む人達って、馬鹿な行動をするキャラが出てくるお話を、馬鹿脚本とか呼ぶのね。

私はそういう人たちこそ馬鹿だと思ってる。

anond:20231001193911

でもそれを判断できるほど理性的ブクマカはもはや残っていないのであった〜








−完−

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