はてなキーワード: アニメーターとは
これに対して、「ハマった作品がないんだろうね」とか「落とす気がない」とか「買わない理由探し」とか言ってる奴なんなの?
実際金がうまく回ってないから知名度の割に市場規模が小さかったりアニメーターが飢えたりしてるんじゃないの?
→買わない
有料の配信で十分。そもそも家に物を増やしたくないし、二話ごとにディスクを替えることに耐えられない。
価格設定も現状だとペイできるギリギリのところなんだろうけど、
大事なのはコンテンツじゃなくて、お布施だったりコレクターアイテムだったりするところに業界の歪さが現れてる。
劇場版は買う。
■グッズ
→買わない
家に物を増やし(略
棚を眺めてニヤニヤしてる時期が結構あったけど、所有欲なんて十年以上も続かないよね
物が少ないのが一番
■イベント
→たまに行く
でも金にはならないでしょ
→論外
作品は好きだし、作ったスタッフは尊敬するけど慈善で金を使いたいわけではない。
途中で書くのがめんどくさくなったけど、アニメなんて現状は見て終わり。
現状、日本では動画しか描けない人間に、普通の生活できるだけの賃金は支払われていない。これは中間搾取とかなんとかでなく、経済原理からそうなるしかない。
日本の動画は単なる見習いジョブであって、原画に上がるための修行期間に過ぎない。
そして、将来原画として一本立ちできるだけの才能がある人間であれば、動画でも餓死しない程度の収入にはなる。そうやって1年程度生き延びて原画に上がれれば、一応は生活できる額のお金はもらえる。
ビックリするぐらいアニメーターの収入が低い、と騒ぐのは未熟練の動画の話がほとんど。だがしかし、アニメは伝統工芸ではないので、歩合の収入が伸びない、つまり手が速くない人間に価値はない。
動画ってのは、才能のない人間をふるい落とすためのサバイバルレースなので、そこに金渡すというのは本末転倒だろう。情熱はあるが才能のない人が「補助金」に頼って業界にしがみつく期間が延びることになったら、それは本人にとっても不幸なことだとは思わないかね?
http://anond.hatelabo.jp/20150410150200
トラックバックに物凄いアホが沸いてるので追記
普通の企業みたいに一般的に必要な給料を払ってまで雇う価値を見いだせない人間は 「うちじゃあ雇えないね」 って切ればいいだけなのにね
これやると2秒で日本国内から動画の仕事が消滅する。現状、動画作業は中国に投げればすぐに完成して戻ってくる。半導体のファウンドリーみたいなもんで、あっちの動画会社は規模が桁違い。
そこに頼り切らずに国内に動画の仕事を残している理由は、全部中国に投げると、いずれ原画を描ける人がいなくなって困ることになるから。
このアホの提案を実現しようと思ったら、専門学校か何かを作って、そこの学費を何百万円か払って原画になるための勉強をした人だけがアニメーターになれる、という仕組みを作る必要がある。もちろん、アニメの産業競争力は低下するし、業界も特に潤わない。元増田の真逆を向いた提案だろう。
増田は完全にコンセプトに惑わされてしまっており、画面を真摯にみつめていなかったことがわかる。
日本最古の物語で10~16世紀でまとまった話だったら、当時の世界観に合わせた、
せめて当時の古地図に見て取れる、ゆがんだ日本列島や、巻物に描かれた俯瞰図のテイストを素に描かれた、
山や緑や街が、墨絵の雲の向こうに消えてゆく様な風景を描くべきだったろうと思うのだが。
ここで映画を観た人たちにはもう一度思い返してほしい。かぐや姫の物語という映画はほんとうにそのまま、近世までの日本画をトレースしたような絵だっただろうか?
民衆の描写や、貴公子たちの振る舞い、阿弥陀如来来迎図など、あからさまに引用とわかる表現は確かに沢山あった。
しかしながら、かぐや姫たちの造形は日本画にでてくるそれであっただろうか?
翁や媼はどうか? 話題の帝は?
場面ごとのレイアウトも思い出してみよう。
遠近法にかすりもしない、カメラで写したそれからはまったく遠くにあるような、そういう画面が映画全体のどれほどを占めていただろうか?
高畑勲が望んだのは、かつての日本画の要素としてみられた、「線の力強さとそこに現れるほんものらしさ」をアニメの世界に復活させようという試みである。
日本の伝統的古来を再現させようと言う試みではない。
であるからして、かぐや姫の物語という映画において、現代的な視点で構成された画面がでてくることはなんの不合理もないはずである。
なぜ増田はラストの現代的な地球に違和感をおぼえてしまったか?
何が発端で話題になってるか知らないけど、
給料が仕事に見合わないってなら、早い話みんな給料レベルの仕事しかしなきゃいいのでは?
海外に動画撒くとクオリティ下がるっていうけど給料考えればあれくらいの質で適正だと思う。
原画で1カット3000円の仕事なら二時間かけない。動画が1枚200円なら1枚6分。
そうすりゃ平均時給より高くなる。
実際そういかないのは分かるが本当はそうするべきだと思う。
あるいはディズニーのアニメーター達みたいに労働闘争を起こすしかない。
それでも視聴者を裏切りたくないって思う人もいるかもしれないけど、
どうしようもない事に、派遣会社のピンハネと同じで角川などのアニメ会社の元締めっていうのは一番仕事をしないのに
一番美味しい所を根こそぎ奪ってはアニメーターの質を常に憂う二枚舌さが何ともいけない。
ハングル表記がアニメ作品にちらほら出てきたのに何ら関心を示さず拝金主義を迎合する角川などのアニメ会社の元締め達は
決して下を見向きもしない。
BDで修正すればよいという考え方自体がズレていて、アニメーターの待遇が最低限以下に置き続けておいて
あたかもアニメーターの質が低下していると嘆く立場に合っているのだから滑稽だ。
また、牛頭馬肉あるいは羊頭狗肉というが、この一連の行動が上にあるために何時まで経ってもハングル表記がアニメ作品中に増え続けるんだ。
■SF
時砂の王、know 野崎まど、天冥の標、Beatlessとか色々あんだろ!
はてなで検索すれば、SFのランキングとかの記事たくさんあるから、ネタには困らないだろうが!!探せ!
ハーモニー、虐殺器官は映像がんばってください。ハーモニーはそこまで好きじゃなかったけど、映像化で上手く化けそう。虐殺器官は面白いシーンが会話シーンばっかだったから、映像化大変そうや。
■ラノベ
俺妹系のラノベはもういらねえんだよ!俺妹はまあまだ面白かったが、つまらないラノベをアニメにしすぎなんだよ!下手な鉄砲より、上手な大砲もってこい!
ラノベやるなら、ここらへんやれ!ラノベランキング的な記事から引っ張ってきた!
イリヤの空、ブギーポップは笑わない、わたしたちの田村くん、終わりのクロニクル、アストロノイト、風よ龍に届いているか、冬の巨人、さらば大久保町1、大久保町の決闘1、楽園まで1、あなたのための物語1、純潔ブルースリング1、ユーフォリテクニカ1、Black Blood Brother、時裁りリンネ、円環少女、ベントー、ミミズクと夜の王1、とある飛空士への追憶1、MAMA1、雪蟷螂1、アリソン、ブラックロッド1、ある日爆弾が落ちてきて1、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない、エスケープスピード
とかちゃんとしたやつやりやがれ!ラノベでもちゃんと内容があってしっかりしてるやつな!
アニメーターもつまらない作品よりはちゃんと面白い作品をアニメにしたいだろうがよ!知らねえけどよ!
■歴史系、戦記系の漫画
あと歴史、戦記系の漫画みたいなしっかりした原作をアニメにしてくれよ!!好きなんだよ!
チェザーレ マキャベリズムの元の話 丁寧さは随一、
とかな!!面白かったぞ!
■少女漫画
少女漫画の傑作ランキング的なのがネットに転がってたから置いとくぞ!つまらないラノベやるならこれやれ!
僕の地球を守って、24年組、吉田秋生、ふしぎ遊戯、イティハーサ、青い花、闇のパープルアイ、ときめきトゥナイト、子供のおもちゃ、BASARA、観用少女、僕ら、くらげ、良いなよ、怪物、ひよこ、動物のお医者さん、恋文日和、てるてる少女、OZ、テレプシコーラ、ここはグリーンウッド、天ない、海の闇、月の影、フルーツ果実100、天才ファミリーカンパニー、百億の昼と千億の夜、町でうわさの天狗の子、動物のお医者さん、ホットギミック、図書館戦争、執事様のお気に入り、ストロボエッジ、恋愛カタログ、愛してるぜベイべ、GALS、フルバ、はみだしっ子、キャンディキャンディ、天然コケッコー、青空エール、おひめさまの世界地図、フィーメンニンは謳う、天使禁猟区、ヴァンパイヤ騎士、お父さんは心配症、こいつら100%伝説、ルナティック雑技団、CIPHER、YAKSYA、秘密、笑う大天使、王家の紋章、天上の虹、死と彼女とぼく、日出処の天子、ランドリオール、火輪、彼方から、
■漫画歴代ランキング
寄生獣とかうしおととらみたいな過去の名作のアニメ化傾向はいいな!素晴らしい!
寄生獣のアニメは120点の原作をアニメにしたら原作が面白いから80点取れたけど、原作知らない人には80点凄いね!って感じだが、原作知ってると駄目駄目だけどな!マジで映画やるからついでにアニメもしましょうみたいなの止めてくれ!のだめはアニメ実写どっちもよかったけどな。
どっかの漫画歴代ランキングがネットに転がってたから置いとくぞ!
1.火の鳥(特にオススメは鳳凰編&未来編)('54)~手塚治虫
2.ジョジョの奇妙な冒険('87)~荒木飛呂彦
5.BASARA('91)~田村由美
11.マーズ('76)~横山光輝
20.キャンディ・キャンディ('75)~いがらしゆみこ&水木杏子
同21.機動戦士ガンダム THE ORIGN('02)~安彦良和
22.MASTERキートン('88)~浦沢直樹&勝鹿北星
25.AKIRA('82)~大友克洋
28.寄生獣('89)~岩明均
35.銃夢GUNNM('91)~木城ゆきと
39.イティハーサ('89)~水樹和佳
40.藤子・F・不二雄の傑作SF短編集('80前半)~藤子・F・不二雄
45.花男('91)~松本大洋
46.赤色エレジー('70)~林静一
55.サンクチュアリ('90)~池上遼
56.バキ('99)~板垣恵介
58.同棲時代('72)~上村一夫
65.ムウ('76)~手塚治虫
66.蟲師('00)~漆原友紀
67.pink('89)~岡崎京子
75.動物のお医者さん('88)~佐々木倫子同75.もやしもん('04)~石川雅
76.童夢('83)~大友克洋
77.めぞん一刻('80)~高橋留美
同81.CIPHER('85)~成田美名子
88.ねじ式('68)~つげ義春
89.闇のパープル・アイ('84)~篠原千絵
94.こちら葛飾区亀有公園前派出所('76)~秋本治
96.月の子('88)~清水玲子
どーだ!名作なんていくらでもあるんだ!つまらないラノベをアニメにすんじゃねえ!!
「日本は身勝手な国といわれる」移民受け入れ、早急な議論が必要(産経新聞)
http://www.sankei.com/premium/news/150201/prm1502010002-n1.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150201-00000569-san-asia
Aではインドネシア語、Bではスペイン語、Cでは中国語、Dではタイ語、etcetc.
基本、農業や林業、漁業など、第一次産業をやって貰う。或いは伝統工芸の継承者。アニメーターもw
変化球として、主に日本人向けの介護施設を集めた特区を作り、そこのスタッフなども良い。
無論然るべく報酬は出す。
(エロ漫画なら見かける)
(純粋なアイドル路線のもの。NTR系ではたまに見かける程度)
(シリーズで続いてるモノは除く)
(NTR系は除く。例:童貞なのにプロのAV男優並の腕前と煽り台詞)
(但し男性声優は例年通り有名どころが揃ってる。今だと大宙とか鳥海とか杉田とか)
(ユーフォリアはアニメ化してない)。微妙なエロゲが原作のものが多い。
(#1のまま5年経っても発売されない2巻以降)
(酔う)
http://anond.hatelabo.jp/20141130202457
増田アドベントカレンダー2014の19日目です。執筆者はクソアニラジオタことid:cider_kondoです。
「アニメーターの給料が低い」というのはよく言われるけれども、実態や原因をきちんと分かっているオタクは少ない。
むしろ「手塚治虫が全部悪い」とか「テレビ局や広告代理店の中抜きガー」とかなんとか、何の根拠もない間違った話がはびこっていたりする。
そういうわけでこの場を借りて、ちょっとした構図の説明と、それからタイトル通りのちょっとした「応援」の話を書いてみる。
一番広い意味では、アニメの絵を描く人の総称だけど、じゃあ例えば総作画監督とかキャラクターデザイナーやるような人まで含めて話してもややこしいだけだよね。
まあ、監督含めて、そのあたりの偉い人が技術の割に低給って問題もあることはあるけど、そこまで話を広げても風呂敷に収まらないので省略。
神山健治監督が言ってたように、「みんなの懐に入るべき金を抜いてる悪い奴なんていなかった」のであって、すぐに解決できる話ではない。
というわけで実際に画面に出て来る絵、動画を描く人たちの手取りが一番少ないのが大変、ということで話を進める。
を読んでもらうといいんだけど、長いし前提となる知識がそこそこ必要なので数字だけ書くと、
アニメ会社の大半は西東京に集中しているわけで、こんな収入で一人暮らしできるかというと、普通は無理ですよね。新人を採るときに
が重要なチェック項目になっている話もあったりしてさもありなん。
なんでこんなに低いのかというと、アニメーターのキャリアパスと関係あります。
専門学校なり独学なりである程度の基礎持ってる人がアニメ会社(映像というか絵を作る会社)と契約して業界に足を踏み入れたときに最初に振られる職種は「動画」と呼ばれる、人物が動くところを描く役職です。
ここの値段は1枚150円とか200円とかの世界です。ですが、動画経験2年とか3年とかある人でも、月に500枚ぐらいしか描けません。
さらに本当のド新人の時期だと、もう「最初の月は100枚しか描けなかった」的な武勇伝を語る人とかいて、本当かどうかは怖くて確認してませんが、まあそれがフカシで本当は200枚とか300枚だったとしても、まるで食っていけない収入にしかならないのはおわかりいただけると思います。
昔は月産1000枚、2000枚といった嘘みたいな数字が可能だったとは聞きますが、40年前のアニメと今のアニメを見比べると誰でも分かるように、絵が遙かに遙かに緻密になりすぎてそんなの無理ゲーです。
ある程度の枚数こなしたらさっさと原画に引き上げて少しでも手持ちの収入を増やす機会を与えるようにしてしまいます。
これは無理矢理の促成栽培みたいなもんで、問題視している人も多いのですが、食ってけないポジションに長期間若者を留めておくよりはマシってのは事実です。
ここの単純な解決策はすぐに思いつきます。たとえば「見習い期間は固定給として最低限食っていける給料を保証する」とかです。
ですが、上手く行きません。アニメーターの契約はほぼ全員がフリーランスで、極端な人材流動性の高さが特徴です。
今の狂った製作本数が続く限り、一定以上の腕前の人は(人格に少々問題があっても)まず間違いなく新しい職場はいくらでも見付かります。
ですので、見習い期間が終わると、さっさと好きな人・憧れの人のいる職場に移る、なんてのは当たり前です。会社がコストを負担して育ててさあこれから! って時期に逃げられて丸損って話ですね。
また、某社の偉い人が某大学で語っていたところによれば「固定給にしたら絵がまったく上達しなくなった」人もいる、なんて話もあるみたいです。これまた怖いですね。
また、もともと動画に関しては海外との競争という面もあり、そこまで単価を上げられるわけでもない、という根本的な問題があります。
さりとて、動画を実際に描くというのがアニメーターの最良の訓練だというのは事実であり、誰がどうにかコストを負担していかないと、新しい世代が育たなくなってアニメ産業が滅んでしまいます。
NPO法人アニメーター支援機構、という組織があります。そこがやっているプロジェクトがこちら
本当はアニメ産業の構造を変える方法があればいいんですが、そんな青い鳥というか銀の弾丸は今のところ発見されてません。
新人の本当に食えない時期を抜けてある程度の技術さえ手に入れれば、今のところアニメで食っていくのは不可能ではありません。
そういうわけで、
「会社が育成コストを負担するのが難しいなら、かわりに『みんな』に応援してもらってそれを実現しよう」というのがこのプロジェクトです。
昨年、寮を開設する時は少々ファンディングに応じたんですが、今期は青い円形の板の入った箱を買う予定が割とカツカツなんで、まだ支援してません、はい。
かなりの走り書きになりました。本当は自分の書いた下手な文章をよむぐらいなら、
URLを貼ったBIZ誠の記事とか、そのもととなったJaniCA( 日本アニメーター・演出協会)の実態調査報告、
http://www.janica.jp/survey/survey2008_rquest.html
の概要報告書とか読んでもらった方がいいんですが、今まで現実世界で薦めた人は2人ぐらいしか読んでなかったので、そこはあまり期待しないことにしてます。
本当はアニメ産業の構造の話(海外発注の意味とか、SHIROBAKOに絡めた制作進行という役職の意義とか)をした方が、逆に構図がわかって理解しやすいかなと思ったんですが、「応援」という初期ワードを生かすのと、執筆時間の関係でこんな形になりました。
前提が全く違うよ。
そしてIGはIGのブランドイメージをコントロールするために適切な取引先を選ぶ責任があったにもかかわらず黒岩氏を選んだ。
もしIGが本気でこの種の失墜を防ぎたければ、外注先とその種の防衛的な契約書をむすび、当然のようにそれに見合った外注費用を上乗せすべきであった。今回そのような契約書があったかどうかは外野なので分からないが、アニメ業界の慣習においてそのような契約が行われるケースはまれだし、そもそもギャラは高くない。
黒岩氏に落ち度があったのであれば、それはIGとの関係においてであり、仕事を干されるなどの社会的制裁を受けることはあり得る。現にIGからそういう声明も出ている。
アニメーターは(個別契約がない限り)TwitterでもSNSでも自由に発言できる(それが表現の自由だ)べきだし仕事の手を抜いてもよい。もちろんその結果仕事を干されたりはするだろうが、それはフリーランサーの自己責任だ。
しかしアニメ参加クリエイターの一人が作品の評判に対して無限責任を負うべきだという考えは間違っているし、ファンがそういったクリエイターをリンチにしてよい道理などあるわけがない。
表題の炎上事件について→http://matome.naver.jp/odai/2141693171094339801
この件についてはいろいろなサイトでまとめられているのでここで特筆すべき点はない。
ただ、未だにTwitterなんかでこの件の発言している同業者が、作品の好き嫌いくらいある、仕事の愚痴言って何が悪いんだとか、同人くらい許してやれなど、なんとも的外れな発言をしている輩がいるのが大変趣深いと感じている次第である。
はっきり言ってそんなこと言っている阿呆はネットなんてやめてしまえと罵声を浴びせたいくらいではあるが、ではそもそも何がおかしいのかをここで吐き散らしたいと思う。
今回、黒岩氏の問題行動のとされているものが、【仕事のネガティブ発言】【きわどい同人作品の公開】である。
仕事上の愚痴や文句なんて、アニメーター関係なしに誰でもつぶやいているし、ちょっとやる気のでないことなんで誰でもあるのでさして問題ではない。
同人活動についても、アニメーター本なんて世の中にいくらでもあるし、Twitter上なんかでもよくアニメーターが書いた絵がアップされているのでこれも目くじらを立てるものではない。
(同人活動については北久保弘之氏の発言が詳しい→http://ask.fm/LawofGreen/answer/117998437839)
では、これらの行動は何が問題あったのだろうか?
結論から言うと、黒岩氏の行動によって【Production I.G及び作品のブランドイメージの低下】をもたらしたことに問題がある。
まず、この発言をした黒岩氏が、ハイキューやげんしけん二代目など、有名作品の作画監督経験がある有力アニメーターであることを特筆したい。(http://www7.atwiki.jp/anime_wiki/pages/1572.html)
作画監督とは、担当話数の絵の品質を保ついわば管理者であり、何十人という人によって描かれた絵を統一させる、重要なポジションである。
そんなポジションに居る人物が、【仕事のネガティブ発言】をするとどうなるのか。
ファンからすればやる気出せとか本気出せとか憎悪の感情がこみ上げてくるが、最も懸念されるのが、作品の品質の低下である。
こんな発言をしていれば、ちゃんとしたアニメが作られるだろうか?と誰しも不安になるだろう。
当然、黒岩氏に発注したProduction I.G側の信頼も低下するであろう。
ハイキューはスポーツアニメであり、断じて男同士が肌を密着しあう作品などではないだろう。
それを有名な黒岩氏の名前で公開すると、作中のシーンなのかと勘違いも生まれる。すると当然、作品に対するイメージも悪くなる。
(この点は、スマイルプリキュアの大塚監督がコラ画像の禁止を訴えたのと近いと思う→http://matome.naver.jp/odai/2133688607261002601)
以上のことから、影響力の高い人物にもかかわらず、会社及び作品のブランドイメージ低下のをもたらす行為をした黒岩氏に対し、厳正な処置が取られたものと考えられる。
会社側からすれば、自社のブランドイメージを傷つけた社員に対して処分をするのは当然の行為である。
なお、
(出展:http://www.production-ig.co.jp/hotnews/2014/112601)
とあるように、SNSの利用規約が存在することが明記されているため、単なる規約違反であるともいえる。
おそらく規約には、不適切な利用をしたものには作画発注の停止等相応の処置が取られるように明記されていたのだろう。
【匿名で行うこと】に尽きる。
個人が特定されなければいくらでも愚痴を吐いてもよいだろう。同人活動もこっそり(広報活動をしない、別名義で描くなど)行えば良いだろう。
Twitterの鍵付き機能など、プライベートアカウントでは無駄だ。1人でも発言を見ていたら、いくらでも転載される可能性がある。
Twitterを始め、SNSは昨今身近なツールになり、いつでもどこでも投稿や閲覧が可能になった。
だからこそ、すべての発言がネットに繋がったすべての人に閲覧される可能性があることを十分認識しよう。
影響力のある人は、自分の立場を考え、自分の発言・行動がどの様な影響をもたらすのか、どの様な解釈をされるのかを良く考え、軽率な行動を取らぬようよく考えていただきたいものである。
見出しの件について、下記の通り当方の見解を記します。ただし、あくまでも個人的な見解であることをご了承ください。
本件概要
コミュニケーションSNSであるTwitterにおいて、アニメ制作会社Production I.Gから作業委託を受けていたアニメーター黒岩裕美氏(Twitterアカウント:黒岩裕美@kuroiwayumi 他別名義アカウント有)が自身の関わるアニメーション作品についての不適切発言及び不適切なイラスト等の投稿、企画を行ったため炎上した。
なお、黒岩氏が関わった作品についての「愚痴」や特定のキャラクター等についての黒岩氏の嗜好等の発言が、該当作品のファンの目に入ったことにより炎上が加速したと考える。
そのため、本件の原因として「自身の関わった作品(仕事)の愚痴をツイートしたため炎上した」という認識が多くみられるが、本件はそのような一つの原因によるための炎上ではなく、以下の三点が原因であると考える。
黒岩氏のTwitterアカウント炎上の原因として考えられる三点
1、契約会社が一目で分かる及びクレジットへ記載される氏名のアカウントにおいて、アニメーション制作の際に、原作コミックを出版している出版会社(このとき、原作者と出版社についても二次利用について契約が締結されていると考えられる)より二次利用等の契約を当該会社が行っているにもかかわらず、会社を通さず、契約範囲外の場所で会社の資産であるイラスト作品を、不特定多数のユーザーが見ることができる状態で無償にて公開した。また有償で頒布を行おうとした。この場合、資産の漏えい・持ち出しに該当し、会社においては作成したイラストについて二次利用契約を他玩具及びメディア媒体企業との締結を行い販売するといった、会社として利益を得る機会を損なった可能性があると考えられるため。
2、1と同様のアカウントにおいて、原作において存在しない場面等を会社の資産であるイラストを用いて表現し、不特定多数のユーザーが見ることができる状態で、無償にて公開した。また、有償で頒布を行おうとした。この場合原作及びアニメーションにおいて当該の場面が存在すると閲覧者が思い込む可能性があり、会社の資産である該当作品において視聴者へ誤解を招く可能性があると考えられる。そのため、所属会社と原作出版社の信頼を損なった可能性があると考えられるため。
3、所属会社が一目で分かる及びクレジットへ記載される氏名のアカウントにおいて、所属会社が作成している作品について不適切な発言を行った。この場合、所属会社の情報漏えい及び所属会社の一員である黒岩氏の発言によって、世間からの所属会社への信頼を損なう可能性があると考えるため。
上記三点については、原作コミックの読者及びアニメ視聴者の誤解を招く可能性が多くあり、また、企業としての社会的な信頼や利益を損なうといった当該職種に関わらず、すべての産業において極めて基本的でありまた、もっとも重要視すべきコンプライアンスに違反した行為であると考えられる。
前提条件
所属及び自身が業務委託契約を締結している会社や氏名を公開している、また特定が可能なアカウントにおいて、会社内情や自身が関わっている作品の情報を公開することは、勤務時間中に取得した情報の漏えい及び資産の漏えいとなり、コンプライアンス違反となると考えられる。また、会社の一員として特定の作品に対しての不適切な発言を行うことや、会社資産であるイラストにおいて個人的な思想等を表現することは、会社の思想であると閲覧者が誤解をする可能性が大きいと考えられ、会社の信頼を損なうものであると考える。
アニメーターである黒岩氏のイラストは、勤務時間外に作成されたものについては、基本的にアニメ制作会社の資産ではないと考えるが、黒岩氏が別名義でイラストを投稿していたアカウントの説明を引用すると“アニメーターです。仕事をサボってかいた らくがきを こっそりあげてく垢”(注:垢…アカウントの意)となっているため、勤務時間ととれる時間内に作成したイラストと考えられ、同様のイラストを黒岩氏の本名義であるアカウントにも投稿していることから、同様の条件で作成されたイラストであると判断する。この場合、勤務時間中に個人的に作成したイラストではあるが、会社資産を使用して作成されたイラストと考えられるため、当該イラストは会社の資産といえると考える。
また、個人的に勤務時間外に作成されたイラストであったとしても、自身が公式に制作に関わっていることがわかる名義のアカウントから投稿することは、投稿者の肩書等も大きく影響し、また、筆致や着色、構成等において公式として作成されたものと閲覧者が誤解する可能性が大きいイラストであると考える。これについて、会社がアニメイラストを使用した商品について企画へ展開する機会や実際に商品を展開した際に、似通ったイラストが既に無償で不特定多数のユーザーが閲覧できる状態で制作会社と関係しているユーザーによって投稿されていた場合、新商品の情報が漏えいしていると判断される可能性が大きく、商品展開できないと判断される。
それに加え、実際には行われなかったが、公式として作成されたイラストと誤解を招く状態のイラストを使用した物品を有償で頒布を行った場合、企業が利益を得る機会を奪うという、模造品や海賊版といったものと同様のものを作成しようとしたと考えられる。
前項のような海賊版ともとれる物品をアニメ制作会社から作業委託を受けているアニメーターが作成しようとし、企業の利益を損なおうとしているという状態であることが、まず企業としてそのような作業員を放置しているということで、信頼を損なう可能性があると考える。また、勤務内容に関する不満等を自身が公式に制作に関わっていることがわかる名義のアカウントから投稿することは、企業のマイナスイメージを外部の閲覧者に与えることとなり、企業の今後の展開において、アニメーション制作という技術が必要な職種であることから、当該制作会社へ同様の職種として就職や業務委託を受けようとする人員の確保などについてマイナスの影響が発生する可能性があると考える。その他にも、勤務内容について不満がある者や企業の情報を漏えいしている者が関わっている会社へ、他企業が業務を委託、また契約を行う際にマイナスの情報として企業を判断することとなる。
企業相手でなくても、原作にない場面の描写を自身が公式に制作に関わっていることがわかる名義のアカウントから投稿することは、企業としてそのような描写を推奨しているまたそのような関係を企業としてえがこうとしていると、アニメ視聴者や原作コミックのファンなどへ誤解を与える可能性が多くあり、その描写に対して不快感を覚えた視聴者等から、そのイラストを作成した黒岩氏に対してだけでなく、黒岩氏が作業委託を受け、クレジットが同様にアニメーション作品において記載されるアニメ制作会社に対して不快感や不信感を覚えることとなると考える。このことから、企業として今後展開していく際に、マーケティングのターゲットである視聴者から期待している反応を得ることができない可能性が大きくあると考える。
以上のことから、今回の黒岩氏の行動について、アニメ制作会社の企業の利益を得る機会を奪うとともに、企業としての信頼を損なった可能性があると考える。
【参考】
文化審議会 著作権分科会(第23回)議事録・配付資料 [資料6] 3 3.コミック−文部科学省(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/010/07101103/006/005.htm)
文化審議会 著作権分科会(第23回)議事録・配付資料 [資料6] 3 9.商品化−文部科学省(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/010/07101103/006/011.htm)
「パテント」2008年8月号目次|日本弁理士会 (論考)アニメの著作権(https://www.jpaa.or.jp/activity/publication/patent/patent-library/patent-lib/200808/jpaapatent200808_011-047.pdf)
原作使用契約書 | 著作権・契約書作成なら藤枝法務事務所(http://it-chizai.sakura.ne.jp/format/gensaku.html)
「パテント」2009年10月号目次|日本弁理士会 (3)「商品化許諾契約」の解説及びその留意点(https://www.jpaa.or.jp/activity/publication/patent/patent-library/patent-lib/200910/jpaapatent200910_080-087.pdf)
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以下は、前述の内容と比較すると極めて個人的な考えとなることをご了承ください。
まず、アニメーターという職業に関わらず「創作」という行為が主となる職種(クールジャパンと称されるような事象と関わりが深いと考えられるもの)については、個性というものが大きく影響するものだと思っています。
絵を描く能力であったり、を書く能力であったり、効果的な構図や、印象に残る色彩、音響、またパフォーマンスなど、それぞれについて必ず創作者の個性が元のエネルギーとしてできており、そのせいで誰もが好意的に感じるものはないと思います。ただ、全員が好きだと感じなくても誰かが好きだと感じることが必ずあるものだと思っています。すべての誰かに嫌われることも、すべての誰かに好まれることと同様にほぼ不可能なことだと思っています。
創作という行為から精製される創作物に対して個性というものは、誰かに好かれるために不可欠なものであり、また、誰かに嫌われないために不要であるものと言えると思います。
職業として、創作行為に関わった場合にも、ある企業の名のもとに公開された一つの作品であっても、その作品に関わった多くの創作者の個性がいたるところから我々は感じることができ、それによって好きな作品が生まれていくのだと思います。
前にも書きましたが、個性を出すことはプラスであり、マイナスであります。そして、個性を出すことは自身にとってプレッシャーでもあり、強みでもあると思っています。
今回の件で、「愚痴を言うくらいいいじゃん、仕事してたらみんな言うでしょ?」のような意見を目にすることが多くありましたが、確かに愚痴は言いたくなります。言います。仕事をしているのは私という一個人ですから。
それでもその私という個人は、会社の一員であり、社会の一員であります。
会社の一員であるということは、会社の不利益になるようなことは言ってはいけないと思っています。そして、社会の一員であるということは、それぞれの会社同士がぶつかり合うことなく、適正なルールにのっとり、社会で問題なく生きていくことができるようにしていかなくてはいけないものだと思っています。
個人としては愚痴を言います。言いたいです。でも会社の人間として会社の愚痴は言いません。だって会社の不利益につながるからです。だから身分を伏せて、あるいはどこかの誰かとしてポイントだけで愚痴を言います。
その愚痴のポイントが会社を特定できるものになってしまうなら、他の誰かに聞こえるような全公開の場で言うべきではないと思います。それこそ内輪で愚痴を言っても聞き流してくれる相手にする方が良いと思います。難しいかもしれません。
今回のような「創作」に関する職業の場合、個性が必要である職業の為、愚痴を言うのも言わないのも難しいのかもしれません。
また、仕事としてでなくても「創作」を行っている人は沢山います、その人たちは自分の作品についてや、作品を生み出すことについて沢山愚痴を言っています。だから愚痴を言ったことがある創作者は、会社の一員である創作者の愚痴もあるものだと思っています。だから聞かなかったことにしています。聞いて共感もしています。これは内輪だから許されているのだと思います。
でも、同じ創作者でない人であったり、創作者であったとしてもその愚痴を言っている人が会社の一員であるという認識をしてしまう人からすると、聞き流すことができません。同じ立場に立って考え、感じることが難しいからです。
仕事に対して不誠実である、と受け取られてしまい、自身の評価も下がりますし、会社の評価も下がります。
愚痴を言うのって難しいな、と今回の件で私は改めて思いました。
今回の件について、どのような話の決着がつくのか、あるいはアニメ制作会社Production I.G様のご対応で今回の件については完了なのかは、私にはわかりません。
ただ、ネット上で見られる「論点どこよ」という意見に触発され、このような日記を書いています。
私個人の偏った意見になってしまっているかとは思いますが、とりとめもなくなってまいりましたのでこの辺りで失礼いたします。ありがとうございました。