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はてなキーワード: オチとは

2023-11-16

葬送のフリーレン

魔王を倒した勇者一行が、雑談するだけw

ガチ時間無駄棒読みゴミ声優と、キラキラ光ってる背景で

キャラ雑談するだけ。バカ。でどや顔気持ち悪いセリフを吐く。

〜だろ俺たち、ドヤァからの、〜で良かった ドヤァw

何もストーリー人間ドラマもないのに、意味がわからねぇよアホ

ジジイを山に連れてってよかったです。死にましたドヤぁ? 魔法使えアホ 、空飛んでるし

時間掃除できる像をなぜ魔法使いに頼む?

魔王を倒した勇者がなぜ忘れられる?絵があるだろ

顔をおぼえろアホども

てか一面に咲いてる花を見つけるのに何年もかかるアホ、すごい見つけやすいよ?

魔王倒して良かったです。仕事探し大変ですドヤぁ!?魔法使えアホ

寝てる病人に本を投げるクズ主人公

ちょっと修行したら雪だるま消滅魔法できました?

さら地球破壊レーザーも覚えます?は?

メガネを作れるのに茅葺き屋根と馬車があるアホ世界、感光紙でカメラを作れ無能ども

なんで子供自殺を止めたの?→勇者ならそうした。?頭大丈夫BPO案件から子供に悪影響だろ

死にオチしか書けない無能脚本家

世界物語も決められない無能

魔法があるのに、1000年経っても景色が同じ。

葬送のフリーレン

https://anond.hatelabo.jp/20231114134840

健康のために毎朝白湯を飲むといい」と聞いて半年間飲み続けていたけど実は勘違いしてパイタンを飲んでいたというオチひとつ笑い話を書いてください

2023-11-15

漫画作家事物を分かりやすく印象深く説明する能力が高い(物語なので善玉悪玉などのレッテル貼りが入るが)

あと話の切り替えが上手い

自分漫画作家ではないが、関連事実盛るのが過小だったり、過剰だったり、話が唐突に切り替わったりで、内容が理解し難くなってしまうことがある

脈絡のないオバサン話になるのは嫌なのに、体調によってはグダグダな話をしてしま

段落オチをつけること大事よな

  

と思いつつ、分かりやすくなるように同じ話を何度も編集し直すのキツイ

anond:20231115134735

もうオチとか◯◯が死ぬとか普通に書いちゃう奴おるよ

WATCHA PEDIAよりネタバレしてるアホ多い

anond:20231115081717

結局誰もこんなこと言ってないし増田自分の言ったことを上手いと思っているだけだったという見事なオチでした

はてなって面白いねw

2023-11-13

anond:20231112174203

毎度ながら文化美術館なの笑える

そして美術館が1番充実している県は東京じゃないというオチつき

個人的には、東京に「文化」があると言うときは、例えば高円寺は(好き嫌い別にして)街自体文化の塊だと思うし、分かりやすキラキラフィナンシャルディストリクトであるところの丸の内大手町とか、治安やばいけど歌舞伎町大久保の独特の文化とか、なぜか創価実効支配されてる信濃町とか、神保町古本街とか、上野日暮里あたりは昔の名残で布関係の店が今でも多いとか、蔵前清澄白河にオシャレカフェが集まってきてるとか、渋谷はいまいちでもセンター街を抜けて松濤の方に行くと色々面白い個人店があるとか、そういうもんをイメージするんだよな。

美術館だとかはそれはそれでもちろん文化だけど、東京文化として真っ先にフォーカスするものではないと思う。

anond:20231113100509

それだと、片手落ち(片手コキと区別がつかない?)なので

「おちんぽおまんこしようや」

もしくはアファーマティブアクションに沿って

「おマンオチンポしようや」

略称おまんこしようや」「おめこしようや」

コンプラ上も正しいと思います

大谷選手グローブを配ることを本気で考え直した方がいい

大谷選手が全小学校野球グローブを3つずつ配ることを決めたというニュース

えっと、学校の事を考えたら、考え直した方がいいと思うんです。

体育の授業で使うケースを想定してみます

はいグローブを使う単元はありません。

休み時間に使うケースを想定してみます

1から6年生が遊んでいる校庭でキャッチボール危険です。

そもそも600人以上いる学校で、3つは取り合いで暴動です。

キャリア教育として、見せるというのが限界な気がします。

順番に使うとなると、消毒して使うか、手袋をして使うことになります

そもそもグローブって個人自分の物として所有するという考えが一般的だと思います

手の大きさに合わせて、クセつけたりして、ずっと一緒に居るものだと思うんです。

ところが、学校に3つ寄贈したところで、そういった使い方はされず、飾られるのがオチです。

有名な日本食料理人が、箸で食べることを広めたいと、超高級な箸を3膳ずつ学校に寄贈したら使います

八村塁が、バスケットシューズを3足ずつ寄贈したら使います

2010年に「ニッポンの嵐」が学校に寄贈されたときどうなりました?転売の嵐ですよ。

大きなニュースになってしまたから、どう使うかを考えないといけなくなった先生仕事と、保管用の場所やケースを確保する手間が増えてます

こう言うのを、ありがた迷惑と言うみたいですよ。

2023-11-11

anond:20231111124919

怪獣映画フォーマットがそうだから

巨大ヒーローの居ない巨大ヒーロー特撮映画

B級品でなくすにはパニックホラーものにせずハッピーエンドオチをつけなきゃいけないので、みんなで解決することになる

2023-11-10

anond:20231110185311

別に良いんじゃない?

そういう世界は圧倒的に男が優位だし女側が、それもリベラルフェミがそれを望んでるというギャグみたいなオチ

2023-11-08

anond:20231108011643

宝石時代理論わからんでも物語としての面白みがあった。

アマルガムを言い出した頃から物語としての意外な展開とか気の利いたオチを重視しなくなった感じ。

いかワンダーな世界観提示できるかにこだわってて、SFの真髄としてはそれが正しいんだろうけど、センス・オブ・ワンダーがすべてじゃないヌル勢にはつらいと思う。

anond:20231108090454

・あ~、そういう考え方で「銀河ヒッチハイクガイド」の出オチ部分を書いたんやろなアイツも

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%80%81%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%87%E7%89%A9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%A9%B6%E6%A5%B5%E3%81%AE%E7%96%91%E5%95%8F%E3%81%AE%E7%AD%94%E3%81%88

・三体であらたな真理がどんどこでてくるのわりと手前のほうな気がするんよ 暗黒森林とか

・なお星新一はわりと既存映画SFに限らず)のオチ3行まとめみたいな作品あるからな~、剽窃とまではいわれてないけど

別に読み方は自由からどうこういうつもりはない

2023-11-07

anond:20231106233825

足し算で考えてる時点でもう駄目。

「人に薦めるときは引き算で考える」が大人常識でしょ?

恋人や知人へのプレゼントもまずは引き算じゃん。

というわけで子供向け「じゃない」小説の特徴を考えてそれを外していこう。

1 大人恋愛(笑)がある

これはマジでアウト。子供が全く楽しめないよ。エッチなシーンはただ気持ち悪いだけ。ヌメっとした恋愛とかクッソどうでもいい。まあ「不倫したせいで家族バラバラになった」とかならありかもね。痴情のもつれでぶっ殺されたみたいなのもスパイシー強めならともかく、悲哀を誘うような感じにされても子供は呆れるだけだよ。

2 ルビの振ってない難しい漢字がクッソ多い

いやマジで無理。読めない文字が多すぎるとテンポがガタ落ちで楽しめない。説明無しで慣用句を使いまくるのも程度が過ぎるとアウト。そもそも意味が分からない文章は無価値から

3 昔の話を当たり前のようにしまくる

たとえば古い映画パロディとかが出てきまくっても子供はわからない。昔の番組ネタもそう。有名人の話とかだってそう。知らない人向けの説明を込みでやってたら大丈夫だと思うけど。

4 大人子供に読ませたがる

これマジでマイナス大人子供に読ませたいって思う時点で、それはもう「大人にとって都合がいい子供が読みそうな本」っていう変な枠組みにはまり込んでるから。「意識高い系社長が部下に読ませるために書いた自伝」ぐらいのつまらなさを秘めてるってことだよ。直感的な部分でアウトさが漂っているってこと。

5 後の世に与えた影響が大きい古典作品

完全に陳腐化していて出涸らしになっている状態。一通りの作品を味わい終わってからお礼参り的な感じで挑みに行くなら面白いよ。でも、まだまだ世の中の作品に触れきってない子供が読んでも陳腐に感じるだろうね。真似されまくった古典的要素ってプリキュアとかドラえもんとかでも引用されまくってるだろうからマジで見飽きたなにかにしか思わないんじゃないかな。

6 オチが弱い

これ本当大事から作品体験数が少ない子供からしたら一作消費し終えるのっては結構な長旅なの。そこでオチがやんわりとしてるとなんか達成感がないんだよね。オチの部分は濃い目の味付けな方がいいよ。

anond:20231107212546

目の前に同じクラス女の子2人が買い出し帰りで結構重い缶入りのペンキを持って歩いているんだけど、3人の男は声をかけてそれを持ってあげることもなく教室まで帰ってきた

俺みたいな男が「代わろうか?」って持ってあげようとしたら「あ…大丈夫…」ってそそくさと立ち去られて影でキモって言われるのがオチなんだよ。声をかけて持ってあげようとする時点で顔整いなんだよ。

あと、文化祭準備に混ざれない陰キャに冷たい時点でお前は全く優しい男じゃないよね。

クズ男がモテる典型例なんだよ。

誰にも読まれない小説を書いている

ある小説投稿サイト毎日小説を書いている。

その小説は常に下書き状態で、毎日加筆しているが公開するつもりはない。

俺は、誰にも読まれない小説を書いている。

それは半分事実フィクションで、別段珍しいことを書いているわけでもない。

ただ、ちょっとしたifの世界を描いている。

例えば昼ご飯

新しいお店に入り、俺は日替わりの定食を頼む。

A定食

しかしもしそのとき、俺がB定食カキフライを選んでいたらどうなっていたか

別にそれで世界が大幅に変わることはない。

ただカキフライを食べていたら、どんな味だったのかを想像する。

それを書いているだけだ。

日常些細な出来事些末な選択肢

そのifを俺は想像する。会社からの帰り道、暗がりにぼんやり佇む名も知らぬ神社

何気なく入ってみたい気持ちになる。入ろうか?入ってみよう。

何者も居なく、何かがあるわけでもない。

ただなんとなくお賽銭を投げ、願うこともなく手を合わせる。足元に感触。目を開けると猫が居た。にゃあんと鳴く。

頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細め、世界に二人だけのような気持になる。

ハッとして顔を上げると神社の外に佇んでおり、俺は神社に入らない選択を取ったことを思い出す。

そんな事を淡々と綴る。オチはない。あるのは読者のいない小説のみだ。

2023-11-06

信長枠のアニメ化

信長モデルアニメ化はもうお腹いっぱいと思われてるかもしれないが、せめて何度でも本能寺燃えちゃう漫画は次来そうだしアニメ化しそうな気がするんだよ個人的に。

LOばっか見てたがお瑶とかい幼女エロに頼らない可愛さを久々に味わったよ。

あと話が普通に面白い。イフをやることでかえって正史意識させられる構成になってて歴史勉強にもなるといってるレビュアーもいたな。

でもパロディトレスがちと多すぎか?おれがわかるだけでもオチナンハヤテの如くニジウラセブンギャグマンガ日和

anond:20231105113611

結局その社会規範が行き着く先は「可哀想ランキング©饅頭」のランカー争いになってしまう。

米国では既に「トランス弱者性は女性を上回る」というランク認定が済んでおり、

無謬存在であるトランス女性に異を唱えるシス女性は、職を追われるのが当たり前の社会となっている。

そこに増田が言うような「弱者同士の衝突」は起きない。

起きていないことにされてしまう。

シス女性が職を追われる理由は、「強者による弱者への差別行為」だ。

ランク認定が済んだ状態では、上位弱者であるトランス女性無謬存在として全肯定を受けるようになり、

それよりも下位弱者であるシス女性無謬ではない存在として、

無謬仮定」に従い、トランス女性を全肯定する義務を負う。そこに衝突は発生しない。

もし、トランス女性を全肯定できないシス女性がいたらどうなるか。

それは社会からは「無謬ではない存在無謬存在迫害した」という差別行為として認識される。

からトランス女性を全肯定しないシス女性は職を追われる。差別主義者として。

無謬仮定という、リベラリズムロジックによって。

おそらく増田は、それまで「無謬権力」を有していた存在が、

同じ「無謬権力」を持つ存在と衝突した途端に

無謬仮定」を崩して平和な話し合いを行う世界想像しているのだろうが、

人間はそこまで賢くない。

特に集団となればなおさらだ

事実として、トランス女性シス女性

「より弱者なのはどちらか」

「より無謬存在であるのはどちらか」

「より強い権力を持つのはどちらか」という争いを始めてしま

その結果として、トランス女性陣が勝利した。

これにより「無謬仮定」はトランス女性のものとなり、

シス女性は「無謬存在否定する非道徳的な存在」という社会認識を与えられることとなった。

イソップ童話みたいなオチだね。

もちろんこれから弱者同士のランカー争いは続くよ。

この「無謬仮定」という社会規範の中で生きるには、弱者ランキング上り詰めるしかない。

弱者ランキングの敗北者がどのような目に合うかは、米国シス女性たちが身をもって示してくれている。

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・後編

オラフ・ステープルドン

最後にして最初人類現代人類から数えて第18番目の人類進化描写する奇書で、巨大な脳みそだけの存在になったり、知性を退化させてトドアザラシみたいになってしまったりと、何億年にも及ぶ人類歴史が豊かな空想力で描かれる。プロットキャラクターは極めて希薄で、現代作家がこんな作品を書いて売れることは考えにくいのだけれど(ほぼ設定資料に近いかも)、個人的にはお気に入りと言うか性癖に近い魅力を感じる。

スターメイカーはそれをさらに発展させたもので、時間空間を越えて精神銀河を飛び回り、エキセントリックエイリアンの生態の設定を惜しげもなく披露しつつ、それが銀河歴史にどのような影響を与えたかを語る。そして、この宇宙創造した存在意図を探求する旅をする。光速限界があるため、その旅やエイリアン同士の交流テレパシーで行われるという設定はSFとしては苦しいが、宇宙創造目的たる究極の歓喜の瞬間を目指すヴィジョンは美しい。残念ながら、その瞬間までには人類はとっくに滅亡していることが示唆されるんだけどね。冷えて寿命を迎えつつある宇宙必死に命をつなごうとする生命描写は壮絶。

チャールズ・ストロス

「アッチェレランド指数関数的に発展するAI10年ごとに描いた小説で、タイトル通り加速のスピードがとんでもない。最初21世紀現実世界と地続きなんだけど、21世紀半ばには進歩しすぎたAI地球解体してダイソン球を作り始め、その過程地球のすべての化石だとか地質だとかをアーカイブ化しはじめる。人類暴走するAIを止められなくて太陽系辺境に追いやられていく。その途中でエイリアンともコンタクトを取る。

これはとある一族の三代にわたる因縁話でもある。最初世代では夫がAI特異点信奉主義者コピーレフト大賛成、妻がガチガチ保守主義著作権かに厳しく、しかSMプレイ女王様だ。2代目は妻が夫を無理やり犯すことで妊娠した子どもだという、ドロドロの設定。

酉島伝法

皆勤の徒」は遠い未来地球で、地球生命体に奴隷として使役されるコピー人間の苦悩を描いている。この短篇集は優れた言語感覚日本語漢字表記とルビの可能性を拡張した造語であふれており(というか酉島伝法作品はだいたいそう)、異文化に触れたときの驚きや、似ているけれども少し違う文化に対する戸惑いが感じられる。ただし、かなり読解に力を要するので、場合によってはネタバレ覚悟世界観を通常のSF用語説明した巻末の大森望解説を先に読んでもいいのかもしれない。

「宿借りの星」とある惑星地球人類との宇宙戦争に勝利した昆虫生命弥次喜多道中記で、舞台固有名詞こそ異質だがストーリーのものは非常に読みやすくなっている。まったく異質なものを作り出すことにかけてはこの作家は他の追随を許していない。そして、滅ぼしたはずの人類がどこかに生き残っているのでは? という疑惑から物語は不穏になっていく。

野尻抱介

こちらで述べた通り。太陽簒奪者」はいいぞ。

天文部だった主人公宇宙に出ていくという意味でもすごく夢がある。

スティーブン・バクスター

まずは前述したH・G・ウエルズの「タイム・マシン」の遺族公認続編タイムシップ面白い。前作で行方不明になってしまったヒロインを救うために、再び未来に旅立ったはずが、なぜか前回とは似ても似つかない未来にたどり着いてしまう。

時間旅行のたびに歴史改編がなされ、パラレルワールドが生成されてしまうとしたら、主人公はどうやってヒロインと再会するのか? いっそ歴史を改変してしまってもいいのか? さまざまなジレンマに悩まされる冒険小説だ。

また、この著者は時間無限大という作品も書いている。これは宇宙最強の種族ジーリーを扱ったジーリークロニクルの一編だ。作中世界では、人類クワックスというエイリアン支配を受けており、それに対抗する手段を知っているという「ウィグナーの友人」という、とある思考実験にちなんだ名前を持つ謎の団体が暗躍する。主人公父親との(正確にはその再現人格との)屈折した関係に悩んでいる。作中に出てくるタイムマシンは、少なくとも現代物理学とは矛盾しないらしい。ちょうど90年代の「ニュートン」で紹介されていた。

で、確かこの作品だったと思うんだけれど、人類クワックスもジーリーという宇宙最古・最強の種族テクノロジーおこぼれで生活してるんだけど、そのジーリーでさえ恐れている存在がいる……というのがこのシリーズの基本設定。

なお、同一世界観の短編集がプランクゼロ」「真空ダイヤグラムにまとめられていることを最近知った。それに、長編結構邦訳がある。未読だけど気になる。

林譲治

短編ウロボロス波動高校生時代に読んですごく好きだった。実際にかなりありそうな宇宙探査が描かれていたからだ。太陽系侵入してきた小型ブラックホール捕獲して天王星を周回する軌道に乗せるという設定と、作中の謎解きがすごく魅力的だった。

ただ、なぜかそれ以降のストリンガー沈黙」「ファントマは哭く」が読めなかった。キャラクターの会話や背景となる政治の設定がかなり説明的で、ぎこちなく感じられたからだ。読むのに気合がいる本は、持っていてもあえて図書館で借りることで、期限を決めるという強硬策があるが、まだ試していない。

春暮康一

オーラリーメイカー」「法治の獣」。とにかく事前情報なしで読んでほしい。日本ファーストコンタクトもの第一線に立っている。とにかく奇抜なエイリアンが出てくるし、どうやら知的生命体の連合らしきもの確立されていく歴史の一部らしいのだが、この「オーラリーメイカー」という宇宙人の種族の作り上げたシステムは、素晴らしく絵になる。

H・P・ラブクラフト

おなじみクトゥルフ神話創始者の一人。前にも書いたけど、ラブクラフト作品知識欲に負けて禁断の知識に触れて発狂するか未知の存在拉致されるかするオチばっかりなんだけれど、人類宇宙の中では取るに足りない存在なんだという絶望感が僕は好き。

SFを紹介するのが趣旨なのでエイリアン地球外の神々や人類以前の種族)の歴史の壮大さを感じさせてくれるのをピックアップすると、南極探検発見した人類以前の知的種族を扱う狂気山脈にて」や、異種族図書館幽閉される時間からの影」だ。侵略ものとしては宇宙からの色」かな。ニコラス・ケイジがこれを原作した映画で主演を務めていたはず。

ダンセイニ風のファンタジー作品も好きだ。読みやすいとは言えないが、ラブクラフト全集を読んでほしい。というかアザトースの設定が好きすぎる。元ネタのマアナ・ユウド・スウシャイそのままだとしてもね。

ピーターワッツ

ブラインドサイトについてはこちらに書いたので、「6600万年革命について。巨大小惑星の中で暮らす人類と、それを管理するAI物語だ。彼らは銀河系にワームホールネットワークを作る旅路に出ているのだが、もはや地球文明が存続しているかどうかも定かではない。すでに正気を失いそうな時間が経過しているが、使命をひたすらこなしている。

管理AI人間の知能を越えないようにギリギリ調整を受けている。そのことから「チンプ」つまりチンパンジーあだ名がつけられている。とはいえ地球時間で6600万年が経過していると、「もしかしてシンギュラリティ迎えたんじゃない?」みたいな出来事があり、人間AIに対してレジスタンスというか隠蔽工作をする。バイタルを始め何から何まで知られている人類は、AIに対して何ができる?

少し条件がずれるので乗せなかった作品

アシモフの例えば銀河帝国の興亡」なんかはシリーズが進むと鋼鉄都市「はだかの太陽などのロボットシリーズクロスオーバーして行って、確かにアシモフが発表順に読んだほうがわかりやすくなるんだけど、さすがに全部読む前提で書くのはちょっとしんどかった。個人的にはアシモフ黒後家蜘蛛の会というおっさん萌え短編ミステリおすすめ英米文学地理に関する雑学が無いとわからないところもあるけど、口の悪い仲良しなおっさんの同士のじゃれあいを読んでなごんでください。

堀晃の「太陽系から3光日の距離発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ全長5380光年に及ぶレーザー光束」が出てくるバビロニアウェーブハードだなって思ったんだけど、どういう話か思い出せなかったので省いた。まずは太陽風交点」かな?

あと、SFじゃないんだけどマン・アフター・マンあたりも未読だったのでリストに入れなかった。人類グロテスク進化という意味では、上記条件は満たしていたと思う。フューチャー・イズ・ワイルドは読んだ。

ダン・シモンズのハイペリオン四部SF全部乗せだし、AIの反乱だとか人類進化した宇宙の蛮族だとか愛が宇宙を救うとかとにかく壮大なんだけど、とある場所増田では評判の悪い(?)夏への扉以上に男性主人公に都合のいい描写があるのが欠点。あと、それ以外の作品もっと男性に都合がよくなっていて、保守的な僕もちょっと「おや?」って感じた。でも、「三体」にどっぷりハマった人だったら好きになると思う。「三体」よりも前の90年代SFから時代背景を知ったうえで、加点法で楽しんでください。

あと、全然エイリアン宇宙SFじゃないんだけど、今注目しているのは空木春宵で、この人は東京創元社の年間傑作選やGenesisですごくいい作品を描いてる。どれもいいんだけど、たとえば地獄を縫い取る」アリスとの決別」「allo, toi, toi」に並ぶロリコンペドフィリアを扱った名作に並ぶ。

エイリアンSFも出てくるけど、世界の中心で愛を叫んだけもの」「ヒトラーの描いた薔薇ハーラン・エリスン人種差別を扱った作品も書いていて、これもいい。穏健派黒人男性テロリストに転身してしま作品はつらい。とかくエリスン絶望と怒りは若い人に読んでもらいたい。

Q. 選んだ作家日本人・欧米人男性に偏ってない?

自分が一番SFを読んでいた時期は、今と比べて女性作家が推されるずっと少なかったし、さら自分古典を好んで読んでいた。アジア作家が紹介される機会も少なく、そういう意味では感受性のみずみずしい今の若い読者がうらやましい。

後は、女性作家で今回のテーマである宇宙を扱った作品男性よりも少ない気がするのだが、よく考えてみればル・グインハイニッシュ・ユニバースがあるし、ティプトリー・ジニア「たった一つの冴えたやり方」で始まるシリーズがある。スペースオペラでは「叛逆航路のアン・レッキーもいることだし、単純に探し方が悪いのかもしれない。

最近短編ばっかりで腰を据えて長編を読んでないな。銀河系で忌み嫌われた人類の唯一の生き残りが活躍する「最終人類とか、面白そうなのがいっぱいあるので、そのうち読みたい。

というか、僕の選んだ作品の他にもっといい作品を知っている、勧めたいという方は、どんどんトラバブクマ追記していってほしい。

気が向いたらまたなんか書きたいな。まだおすすめしたいSFもあるし、池澤夏樹世界文学全集を9割読んだのでその感想も書きたいし、かなり疲れるから数ヶ月後にはなるだろうけど。

みんなでやろうぜ増田ビブリオバトル

前回

【翌朝追記あり】劉慈欣「三体」の好きなところと微妙なところについて

前編はこちら

追記

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・追補編

はみ出たのでこちらに。

【22時追記あり】「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・前編

選抜条件



上記の条件のうち、いくつかを満たしているもの作家ごとに紹介する。

作品オチには触れないつもりだが、途中に何が出てくるかとかそういったレベルでは作品の内容に触れる。

記憶を頼りに書いているので誤っているかも。

グレッグ・イーガン

思い入れが多い。ただ、近年のイーガン長編自然科学素養が無いと何を言っているかまったくわからない作品が多いので(高校どころかひどいのになると大学院レベル)、短篇から入るのがオススメ人類寿命が実質無限大なので、天文観測のために2人きりで宇宙に出て平気で数万年かけて工事するなんてエピソードもあったりするんだけど、わかりやす宇宙ヤバい系だったら「ワンの絨毯」かな。この長編版のディアスポラは未読。イーガン大好きなんだけど、たまに作者の顔がちょっと透けちゃう

アンディ・ウィアー

火星の人」はなぜか「オデッセイ」の邦題で公開された映画原作で、火星にたった一人取り残された男が持ち前のオプティミズムで生き延びていく話だ。不足する酸素を作り出し、糞便からジャガイモを育て、何とか地球コンタクトを取り、必死地球への帰還を目指す。コンタクトを取れた瞬間に希望が開けていく様子が素晴らしい。

気温の低い火星で暖を取る意外な方法に注目。

プロジェクト・ヘイル・メアリーは、基本的ネタバレなしで読んでほしい。冒頭は記憶喪失の人物意識を取り戻したところからまり振り子の周期から重力加速度を割り出すことで自分地球にいないことを悟る。そして、ご地球外のミッションに送り出された理由を思い出す(ブクマの指摘でネタバレ削除)。

仲間の二人が死んでミイラ化しているという絶望的な状況からスタート。この作品も、サイエンスに対する信頼が読んでいて楽しい

上田早夕里

「オーシャンクロニクルシリーズおすすめ

近未来スーパープルームで海面上昇と地殻変動が起こり、人口が減少した世界日本列島さらに小さな島嶼の群れになっている。この世界には現生人類に似た陸の民と、魚のような生き物と双子として生まれ、その魚を肉親・パートナーとして暮らす海の民がいる。短編長編もあり、海の民と交渉する陸の民の物語もあれば、やがて次の訪れるであろう、人類滅亡クラスさらに大きなスーパープルームから人類を何とか生き残らせようと健闘する人びとが主役の話もある。なんとか宇宙進出するとか、人類を海に適応した海生生物にしてしまうとか、核融合炉で地下都市建設するとか、その絶望的で悲痛な努力が胸を打つ。作品によっては「異形コレクション」にも収められている。ある意味では「日本沈没」の精神的な続編でもある。

イヴィッド・ウェリントン

最後宇宙飛行士」は後述の「宇宙ランデブー」にプロットが似ていて、太陽系に未知の物体侵入してくるんだけど、オウムアムアの正体に対する考察にもなっていて面白い。また、主役がどうしても宇宙に出たいんだけど、ミスで同僚を死なせてしまったがゆえに長らく宇宙とは無縁の生活を強いられているところからスタートする。挫折したヒーロー、いい意味映画的で、リーダビティが高い。ややホラー寄り。

H・G・ウエルズ

古典のはずなんだけど児童書をのぞいて意外と読めていないなって作家。なんだけど、自分タイム・マシンという小説で「複数の種に分岐してしま人類」「知性を失った人類の子孫」「太陽が死んで滅亡に瀕する地球」という趣味を開花させてしまった。そういう意味では自分読書傾向に決定的な影響を与えたと言っていい。

円城塔

言語数学モチーフにした幾分難解な作品が多いのだが、最初作品の1つである「Self Reference Engineは少し肩の力を抜いて読める。舞台現実改変能力を手に入れてしまったAIの発生により、無数のパラレルワールドに分裂してしまった宇宙で、AI同士が互いの存在物理法則もろとも演算して書き換えようと争っている。壮大な世界観だが、22の断章の中ではシリアスありユーモアあり小噺あり抒情的短編ありと、何でもありだ。とにかく翻弄される人類おかしい。

小川一水

この人は「天冥の標」で有名なんだけど、長すぎるし自分も未読だ。「老ヴォールの惑星とかフリーランチ時代とか、短篇集も面白いのが多くて、特に「老ヴォールの惑星」はエイリアンの生態ものでは特に面白かった。上記の条件を満たす作品じゃないけど好き。

オキシタケヒコ

この人はどちらかと言えば筺底のエルピスで有名かもしれないけど、僕が好きなのは短編連作「What We Want」「平林君と魚の裔」「止まり木暖簾だ。これは銀河系が巨大な通商連盟支配されているという設定で、アメリカ大統領契約違反国民ごとエイリアンに売り飛ばされている。主人公必死になって地球に帰還した関西弁日系アメリカ人特に面白かったのが2作目の「平林君と魚の裔」で、この通商連盟の究極の目的が明らかになる。

問題なのは、この短篇集があちこちアンソロジーバラバラに収録されていることかな。せっかくなのでそれぞれ購入したうえで他の作品も読んで、お気に入り作家を増やしてほしい。僕も河出書房の「NOVA」とか東京創元社の年間傑作選とかでお気に入り日本人作家を増やした。後者新人賞作品も載ってるしお得だよ。

A・C・クラーク

幼年期の終わりについては一度ここに書いたけど、人間進化していって人間の形を失っていく未来が好きだ。それでも残る人間らしさとは何だろうか。共感だろうか、知識だろうか、はたまた血縁だろうか。

2001年宇宙の旅キューブリック映画で有名で、「ツァラトゥストラかく語りき」のパロディが笑えるほど量産されているんだけど、これもまた人類進化を扱った作品なのでオススメというか、進化ものでは避けて通れない作品。悪役である人工知能HAL9000がなぜ狂ったのかは「2010年」で明かされるんだけど、理由がわかるとちょっとかわいそうになる。「3001年」は「ぼくのかんがえた最強の未来社会」っぽくてそういう楽しみがある。

あえて注意することとしたら、解説で紹介されているキューブリック映画に関するブラッドベリクラーク発言現代価値観では不穏当な個所があることかな。

あとは宇宙ランデブー太陽系侵入してきた物体を探査するという一直線のプロットなんだけど、とかく未知のものに触れる驚きがいい。人物描写が浅いと批判されるのもわかるんだけど、人類が訳の分からないものに触れて戸惑うのが好きなんだからしょうがない。

意外とクラークを読んでいないことに気づく。

小松左京

「果てしなき流れの果に」については前に書いたね。基本的小松左京作品の傾向は宇宙人類日本人運命テーマらしいので、「三体」が好きだった相性がよさそう。実は残念ながら長篇は日本沈没しか読めていない。と言うか三体は宇宙人類中国人運命テーマだよね。

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