はてなキーワード: 通信とは
元増田です。
しばらく見ないうちにプチバズってたのでちょっと驚きました。
はてブや言及コメントも拝見し、いろんな意見があって面白かったです。
否定的な意見の中で代表的なものについて、いくつか反論(補足?)しておこうかな、と。
元記事と違って完全に私個人の主観の話なので、NTTに勤める人の一般的な価値観ではないことはあらかじめ言っておきます。
「無能だから転職できないんだろ」みたいなニュアンスですね。半分正解、半分不正解といったところでしょうか。
そもそも失職や転職のストレスを一生味わいたくないから今の会社を選んだので、転職してやっていくためのスキルや経験を積む必要性を感じていません。
少々自分語りになりますが、私の父は私とは真逆の仕事第一で家庭を顧みず、中小企業勤務で倒産や転職を繰り返した人でした(いまも働いているけど)。
加えてギャンブル好きなのでたまの休みもパチンコに行ってしまうため、家計は火の車で、家に借金取りが来るから知人の家に避難するなんてことも割と日常茶飯事。
そんな父を反面教師として育ったためか、物心ついた頃から「仕事はほどほど、家庭と趣味に生きよう」と決めていました。
実際に就職したり家庭を持ってみて、この判断は正解だったと思っています。
私は器用ではないので、妻との夫婦生活、子供の世話や将来に向けた教育・投資、加えて自分の趣味も充実させようとすると、とてもじゃないけど仕事のことを仕事中以外に考える暇も余裕もありません。ましてや転職なんてもってのほか。
私にとって仕事は完全に金を稼ぐ手段であって、それ以上でも以下でもないのです。
もし退職するとしたら、そこそこ軌道に乗ってきた副業(というか趣味がたまたま金になっている)がさらに伸びて、その収入と資産運用だけで死ぬまでやっていけるフィナンシャルプランが完成した場合ですね。
かなりリスクを避けたい性格なので、今の会社で定年まで勤めた場合の生涯賃金の倍額くらいの収入が得られるプランじゃないと辞めないと思いますけど。
そうですかね。ここは学生時代からかなり吟味した結果なので、割と自信をもって「大丈夫」と言えます。
一番安定している公務員は、副業禁止を始めとする縛りが強すぎて却下しました。収入も世間のイメージよりだいぶ低いですしね。
次に挙げたのがインフラ系で、最後まで迷ったのが鉄道会社、電力会社、そして通信会社でした。
いずれも産業革命レベルの発展が無い限り業界自体は安定です。加えて各企業の大株主の構成(というか国や自治体の資本がどの程度あるか)、財務諸表などを加味して選びました。
最終的にNTT(所要5社)が就職先候補に残り、その内2社にエントリーして内定をもらった結果、茸に行くことに決めました。ここが潰れるときは日本の終わりだと思ってます。日本が終わったら自分も終わりでいいかな、と。
出ました。コーディング至上主義です。特にSNSでは「コーディングできないSIer vs プログラマー」みたいな話がウケますね。
システムを世の中に出すのに必要な仕事はコーディングが全てではないですよ、としか言いようがありません。パン屋に必要なのはパン生地をこねて焼く人だけでは無いですよね。
ちなみに私自身は学生時代にコーディング経験がありますが、社会人になってからは仕事でコードを書くことはありません。
外部設計はもちろん内部設計のレビューやバグが出てログ解析する際の一次切り分けにソースコードを見たりするので、一応関わっている開発プロジェクトの言語知識はあります。
数年前に開発部に異動してきてから業務時間中に学んだものであって、業務時間外にわざわざ勉強したりはしていません。
私は自分のことをエンジニアだとは思っていませんし、一生開発業務をやるわけではなく「今は開発職」というだけです。
そもそも弊社は3~5年周期で社内異動を繰り返す(いわゆるジェネラリスト育成)ため、深く狭い知識より広く浅い知識を身に着けるスタイルになります。
・PowerPointでシステムのグランドデザインを書ければ、あとはBPが仕様書に落とし、ベンダが作ってシステムが出来上がる
・tableauで分析データを出せれば、あとはコンサルが改善案を出してくれる
・Prottでプロトタイプを作れれば、あとはデザイナーがデザイン仕様に落とし込み、ベンダが作ってWebサイトが出来上がる
ちょっと大げさに言えば、部署は違えど弊社のプロパーの仕事はだいたいそんな感じです。だから、自分で手を動かすことにやりがいを感じる人には向きませんよ、と言ったのです。
私が一番驚いたのは、想像以上に仕事にやりがいや人生における重きを置いている人が多いことです。
弊社にいると、管理職含めて「仕事はあくまで仕事、家庭や趣味が最優先」な人が大半なので、かなりカルチャーショックでした。
私はとにかくコスパ重視の人間なのですが、今の収入と労力のバランスは最高だと思っています。
もちろんもっと勉強して資格を取ったりガンガン外部で活動して人脈を作って高給の企業に転職すれば、収入は多くなりますが、私にとってそれはコスパが悪いのです。
今以上に安定している企業は無いであろうという理由もありますが、加えて私生活の時間を犠牲にすることへの抵抗が大きい。
「年間300時間も残業してワークライフバランスとか社畜かよ」というコメントもあったので、ちょっと気になって昨年度の労働時間を調べてみたところ、残業込みでざっと1900時間。
まぁ上を見ればきりが無いですが、そんなに長くは無いかなと思います。今の生活基盤を維持するには、それくらいは仕事に費やさないと罰が当たるんじゃないかと。
あと、こればかりは個人差が大きいと思いますが、私はもともといっぱいいっぱいの状態で何かをし続けるのがとても苦手なので、ゆるゆるの環境が好きなのです。
だから、スキルの高い人たちが集まり切磋琢磨しあって互いを高め合う、ちょっと勉強をサボるとおいていかれてしまう、そんな環境はたとえ高給でもお断りです。
弊社はだいたいどの部署でも勤務中の脳ミソの平均CPU使用率が20%くらいで仕事が回るので、理想的です。
私は人生でもっとも頑張る期間を高校生の3年間と決め、予定通りそれを終えました。
現役で国立大に合格し、自分で学費を稼いで大学院まで進み、失職や転職のストレスに悩まされないホワイト企業に進む。これで人生の基盤が完成した、と喜んだものです。
今はその基盤の上で、自分の趣味や家庭生活、育児に教育とやることが盛りだくさんなので、基盤の変更やアップデートにかけるコスト(時間)は持ち合わせていません。
なお、一応仕事も世の中にそれなりにインパクトを与えるものやサービスを提供し、フィードバックを得られるので、仕事自体のやりがいも皆無というわけではありません。
仕事でかかわる社内外の人も良い人が多くて、その点もとても満足しています。
今より給料が多く、今より労働時間が短く、それでいて一生潰れない会社に、ローコストで転職できるチャンスが来ない限り、転職することはないでしょう。
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以 上
善意で発破をかけてくれたつもりなんだろうけど、それでようやく起こした種火を吹っ飛ばされた気分だ。自業自得、身から出た錆な状況に対して、これまでよくしてくれてそれについては感謝してるんだけど、タイミングが最悪すぎる。俺以外誰も悪くないので感情を逃がすところがここくらいしかない。いっそ死んでしまいたいけど、一度もやったことが無いので死ぬのに失敗して余計状況が悪くなるのが怖い。インターネットの欠点は、死ぬのに成功した本人の計画はあっても体験談がない事だ。霊界通信してくれ。
米紙ウォールストリートジャーナルは、令和を「"rei," which can mean auspicious(縁起が良い) in traditional texts, and "wa" meaning peace(平和).」と、
米ブルームバーグ通信は、「 "order(秩序)," and "peace(平和)" or "harmony(調和)"」と訳した。
英ガーディアン紙は、「TV commentators struggled to offer a direct translation」と英訳に難儀していると伝えた。
その上で、「"decree(政令)" and "peace."」としている。
ケムリクサでは悔しい思いをした。最終話の内容を推理することは十分可能だったはずだ。種が赤霧で成長しない。にもかかわらず離脱したあとニョキニョキ生えてくるミドリの木、「たぶん発芽まではうまくいく」。そして記憶の草にはロックが掛かっていた。このあたりを重く捉えていれば、メモを書き換えた「存在しない7人目の姉」を探して時間を浪費することもなかった(むしろ6人である証拠がたくさん集まってしまった)。2つの謎は有機的に絡み合い、シンプルだが残酷な起点に至るのだが、答えを観て「なるほど!」と思ったときに初めて、伏線が浮かび上がった。すべては目に留まっていたはずだったのにも関わらず、気が付かない。パズルのピースはすべて事前に提示されていた。アニメは小説ではないから、そういうもんかと軽く流しても気持ちよく観続けられるのが気楽だけれど、しかしそういう態度でいて失うものもある。りな達がブワッと消えて一人に戻るのはコミカルでまるで手品みたいだが、ここを見落とすと桃ちゃんを手放して覚醒する「りなむ」の含意をスルーしてしまう。ありとあらゆる表現に意味がありえるのだ。この意識でもって視聴しなければならなかった。
けものフレンズ2の最終話が目前だ。同じじゃないかでは済まない。次は全力で当てに行くぞ。
今期の監督はミスリードを狙ってくるということに気をつけなければならない。俺は伏線の管理はしっかりされていると判断している。前期の細かいところまでフォローされてる。かばんちゃんが「おうち」を知ってたのはスナネコが意味を教えたからだし、サーバルに与えた砂時計は図書館にあったものだろう。アライさんが命の恩人といったのは、掛けた橋で救われた経験を受けてのこと。今期はさらに異なるフレーバーが加わる。襲ってきたセルリアンをいきなり現れて一蹴して去っていった謎のフレンズはヒーローは味方でなく実は「ビースト」。誰彼構わず襲いかかり、フレンズに怖れられる強力なバーサーカーだった。アリツカゲラが再登場したと思ったら、サーバルとも初対面の反応でかばんちゃんとも面識が薄い、すなわち別個体だった。かばんちゃんから手渡された四角い筐体のラッキービーストは、「三人での旅、楽しかったよ」とつぶやいた後沈んでいった”あの”ラッキーさんか? そうかもしれないが、ひとつの端末に過ぎないって線が濃厚だ。居なくなったヒトを想いだして月を見上げるイエイヌのフレンズ… ならば人類は月に消えたのか? なんのことはない、ただの人工衛星だった。未発掘の伏線の絡み合いの中に、ミスリードが混ぜられている。注意して潜るとしよう。
今期最大の謎は「キュルルちゃんは何者か、どこから来たのか、どこへ行くのか」ということだ。ここに焦点を絞って推理する。
キュルルちゃん一行の旅路は「復路」だろうか。パークの廃墟の施設の中で目覚めたこども、キュルルちゃんは、カラカル・サーバルを連れて施設に戻る。「ボクは長い間ここで眠っていたみたいなんだ」。温かい「おうち」を思い浮かべ、「帰りたい」という。キュルルちゃんは自分が眠っていた岩の殻のようなものの中にあった自分の持ち物のスケッチブックを開く。最初の一ページ目には施設の前の池の様子が描かれていたーーただし、池のモニュメントは健在で周りには風景にない建物が建てられている。「ボクは獣じゃないよ、たぶん」というキュルルちゃんに対して、カラカルは「この子もヒトなんじゃない?」と言い切る。3人はモノレールの駅にたどり着く。キュルルちゃんは言う「ここ来たことあるような気がする、あの乗り物、多分ボクもあれに乗ってきたんだと思う」。ここまでの描写で、キュルルちゃんはパークに来た観光客で、何らかの理由で施設でコールドスリープし、いま目覚めた。そう読み取っていたが、よくよく考えると違和感がある。最初の1ページが池だったのはよく考えるとおかしい。
まっさらなスケッチブックを思い浮かべてみて。そこに旅の風景を絵に次々に描いていく。だけど突然に旅は中断してしまう。さてこのとき、最後に描いた絵はスケッチブックのどの位置にあるだろう? キュルルちゃんのスケッチブックには以前に描いてきたと示唆されるたくさんの絵があった(一連の絵の最後のページは破られていて、その先は白紙が続いている)。もしパーク内の施設に至る往路の過程で絵を描き連ねて来たというのなら、最後の絵の先は白紙のページが続くはずだ。最初のページにはならない。スケッチブックの表紙は裏表とも同じようなデザインだが、キュルルちゃんはページの片面にだけ絵を描いていたので逆さにめくっているという可能性はない。これにより、キュルルちゃん一行の今回の旅路は、実は、おうちに向かう復路ではなく、二度目の往路であるという推測が成り立つ。
最初の往路をなぞるように、旅をする。ケンキュウセンター(廃墟の施設をそう呼ぼう。モノレールの次の駅は「アズアエン」だが、列車の行き先表示が切り替わるときに表れた直前の駅の表示が「ケンキュウセンター」だった)を出て池を描き、花畑に囲まれた風車を描き、竹林の中で公園の施設を、海に浮かぶ観光施設、闇夜に輝く蟻塚、ジャングルの奥で玉座に座るゴリラのフレンズ、荒野をかけるなんだかよくわからない影、ステージでショーをする5人のアイドルたち。最後に、観覧車のある遊園地の風景。絵に描かれた風景を順に追う道のりで、キュルルちゃん一行は最後にジャパリホテルにたどりついた。ホテルの窓からは今は水没した観覧車が見えていた。ホテルの支配人によると、”うみのごきげん”が悪くなったときに、遊園地は水没してしまったらしい。ホテルも半分は水浸しである(ところでホテルの最上階にはヘリポートがある)。
つまりこういうことではないか。観光客だった女の子はケンキュウセンターの池を描くために新しいスケッチブックを開き、モノレールに乗ってパークを旅した。しかしセルリアンが止められなくなる流れで、観光客はまず退避しなくてはならなくなり、ホテルでヘリに乗り込む。セルリアンは宙に浮くものがいる。離陸時に襲われてヘリの飛行能力に障害が出て、荷を軽くするために物を捨てなければならなくなった、女の子はスケッチブックから最後に描いた家族の絵だけをちぎり、バッグもろとも泣く泣く海へ投げ捨てた。時がたって、防水のスケッチブック(今期の11話より。スケッチブックは海に落ちても平気だった)は海流に乗って海底火山へたどり着く。海底火山からは大量のセルリウムとサンドスターが流出している。サンドスターに包まれたスケッチブックは溶岩に飲み込まれ、そこで海底火山が大噴火する。噴石となった岩は遠くサバンナちほーのケンキュウセンターに落下し、廃墟となりかけていた施設にとどめを刺す。
この仮説を裏付ける証拠がある。一話のケンキュウセンターの描写でキュルルちゃんの居た岩の卵のようなものの周りには同じように前面が破壊された同じ大きさの卵のような物が並べてあった。これらをコールドスリープ装置と捉えてしまっていたが、これがミスリード。並べてある方はよくよく見ると表面がツルツルで、サンバイザーのような覆いがあり、中には椅子が備え付けてあった。いわゆるゴンドラのような見た目だ。キュルルちゃんの岩はそれと異なり、表面がゴツゴツしていて、中はサンドスターと思しきキューブで満たされていて、そして床が砕けている。ゴンドラの方は台座に載っている。この二種類はじつは違うものなのだ。暗い施設のなかで岩の卵は陽の光で照らされていた。つまり、天井は空いている。ケンキュウセンターは遊具の研究施設だった。コールドスリープではなく。噴石としてケンキュウセンターに落下した岩の卵は殻が崩れ落ちる時を待つ… なかでフレンズ化→飢えて死亡→フレンズ化→飢えて死亡… を繰り返しながら。まあそれは残酷だが、あるいはサンドスターは空気に触れて初めて機能する、のようなことがあるかもしれない。
以上が仮説「スケッチブックちゃん説」である。研究施設やスケッチブックのめくり方などを伏線としての帰結としてフィットしていて、破られた最後のページに説明がつけられた。キュルルちゃんは絵をフレンズに渡すとき、丁寧にページを切り取る。最後のページが破られていたのは火急の状況下で焦っていたからです。皆さん納得できましたか? ボクはできません。なぜなら「ペパプが5人いる」から。
一連の絵の中でライブステージで描かれたものを思い出してほしい。そこにはステージで歌う五人のペンギンアイドル、ペパプが描かれていた。しかし前期のペパプ復活祭ライブの話によると、初代ペパプは4人、二代目は3人、三代目が5人になった。三代目を結成したフレンズ、プリンセスは以前に居なかった五人目であることを気にしていたんだった。だからパークに来ていた観光客がペパプを見ていたとして、その人数が5人なのはおかしい。かつて観光客で賑わったジャパリパークは廃園し、パークガイドのミライさんも職員を引き連れパークを去った。時が流れ、彼女が遺した帽子にサンドスターが降り注ぎ、かばんちゃんが生まれた。そんな時代になって初めてペパプは5人になった。実はペパプはコピーバンドだという可能性はありうる。開演時代にはオリジナルたる5人のペンギンアイドルがいて、閉園後に彼女らをパクってペパプが結成された、でもコピーバンドを人数減らしてやる意味があるだろうか? あるいは初代ペパプは5人だったということもありうる。プリンセスがパークの異変の中で夭逝し、だがその後の4人で長い期間頑張っていたので後世の記録には4人として残った。期せずしてプリンセスが救われる結果になりましたね。でもこの仮説、理屈は通るが、当たっていたとしても些末すぎて、説明されないだろうことが予想される。
時代に幅のある絵の内容。これを説明するうまい理屈はないだろうか。キュルルちゃんは過去の世界から来たのではないか。前期でミライさんが説明した、山頂のサンドスターロウ・フィルタリング装置の「四神」は説明の感じからすると、パーク職員が作ったものではないらしい。四神を作った古代人がそのサンドスター制御技術を応用してタイムトリップ装置を作った。これがケンキュウセンターの岩塊である。キュルルちゃんはそれに乗って過去からやって来た。しかし… なんのために? かばんちゃん一行は四神の位置を直すことでフィルタの機能を正常化した。だが海底火山から漏出するセルリウムを制御する装置は、おそらくあったのだろうが機能をなくしてしまっている。もし四神的装置の修理のために過去からキュルルちゃんを派遣したとすると、かばんちゃんの奮闘のときに何もしなかったのはおかしいし、未来を幻視できるレベルの古代文明が、将来の位置のズレを考慮して装置を保全するつもりなら、修理要員を派遣する前にまず固定装置を充実させるべきだろう。というかキュルルちゃんはエンジニアには見えない。年齢が低いし、そも記憶を失ってしまっているではないか。ならばキュルルちゃんは未来から来た。しかし… なんのために? 考古学者にも見えないので、パンフなどの資料を読んで好奇心をそそられたキュルルちゃんがタイムトリップしてきた線は考えられるが、タイムマシンのセキュリティが気になる。強固に利用者が制限されているなら、キュルルちゃんはどうやってセキュリティを突破したのかということが引っかかるし、逆にガードがゆるいなら、なぜ一人しか来ないのかが疑問になる。並行世界から来た可能性はどうだ。しかし… なんのために? 絵に描かれていたペパプは楽しそうで、パークの様子には廃墟感はまったくない。なぜわざわざ廃墟の方の世界線に移動してくるのだ? 納得行く説明はつけられそうにない。
うまくいかないが、一連の絵は風景を実際に目で見たものではない、というアイデアはまだ活かせると思う。ジャパリパークの世界に、エリアを超えて通信する無線技術はなかった。そういうものがもしあったなら、かばんちゃんがキョウシュウエリアを出立するときに、ボスが先の情報を教えてくれただろう。イエイヌが見上げた月を背後に人工衛星が浮かんでいた。この衛星は最近に打ち上げられたものだとしたらどうだろう。これを使って、ある職員がパーク内のラッキービーストネットワークに侵入し、パーク内の写真を入手した。父のディスプレイの映る写真を見て、幼い娘はスケッチブックに絵を描いた。写真に今昔が入り混じっているのはそのためである。この想像は面白いが、写真があの道のり上に並んでいたことが解せない。ネットワークから引き上げたパークの風景写真を見ていたなら、それは時系列に並ぶか、ランダムになっているかするのではないか。なんでケンキュウセンターを起点とした特定のルートにそった並びになる? だめだ。わからない。
しかしわかることもある。けものフレンズ2はイエイヌの物語でもあった。探偵の二人、センちゃんとアルマーさんはイエイヌの命を受けてヒトを捜索していた。捜査が強引なところもあってイエイヌは悪の黒幕のように描写をされたことがあった。キュルルちゃんとイエイヌちゃんのストーリーラインは二人が邂逅することで交わり、しかし結局二人は別れてしまう。別れは両者の納得したものではあったがすれ違い感は強かった。これが「おうちにおかえり」回である。最終話のタイトルは「ただいま」だ。イエイヌはキュルルちゃんの元へ向かうかばんちゃん一行に加わってはいないが、ポッと出のゲストフレンズではない。
イエイヌはキュルルちゃんを見送ったあと、夜空を見上げ、ひとりドアを開けて自室に戻った。ドアには耳を模した飾りがついており、まごうことなきイエイヌのための部屋であることが明示される。このシーンは驚いた。これは一体全体、どういうわけだよ? 「イエイヌの自室にドアノブがある」だと?
(続く)→ anond:20190318002745
おれは未来から来た。正確には、未来から書き込んでいる。今は西暦で言うと2039年だ。20年経っても残念ながら大きな物質を過去に送ることはできない。タイトル詐欺をしてすまなかったが、できるだけ多くの人に読んでもらう必要があるんだ。許してくれ。大きな物質は送れないが、電子などの一部の素粒子だけは過去に送れることがわかった。物質は送れないと知ってがっかりしたか?でも北海道新幹線は無事札幌まで開業しているから安心してほしい。札幌函館間の駅弁は長万部のかにめしだ。来月には稚内からサハリンまでの海底トンネルも開通する。山陰リニア新幹線も建設中だ。おっと、喋りすぎたようだ。ともかく、電子が送れるということは、工夫すれば電磁波、つまり電波も送れるということだ。あまり細かい原理を説明してしまうとタイム・パラドックスが発生するし、なによりそんなことを喋っている時間は無いから詳細は省く。とにかく重要なのは、この文書が20年後の未来から届けられているということだ。
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なぜ20年なのか。答えは簡単だ。物理的な制約で、20年前までにしか送ることができないからだ。それより過去に送ろうとすると電子は崩壊してしまう。これは宇宙の物理学が今の法則であり続ける以上、絶対に避けられないことだ。今後いくら技術力が上がっても、20年以上前には絶対に干渉できない。これは、どれだけ優れたレンズを開発しても、光学顕微鏡では0.2ミクロン以下の物質を目視することが出来ないのと同じだ。2039年の惨状を避けるためには、2019年の今日、3月30日までに干渉しなければならない。4月1日に発表される新元号を変えるには、3月30日がタイムリミットなんだ。
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君たちは新元号のことが知りたくて知りたくてしょうがないはずだ。平成末期には元号廃止論が高まったと歴史の教科書には書いてあったが、そうは言っても時代が変わるわけだ。新元号をフライングで知りたいと思わない人間なんていないだろう。おれは今から政府に先んじて新元号発表するが、君たちは確実にガッカリするだろう。当然だ。おれの父さんや母さんもガッカリしたらしいし、おれもその場に居合わせたらがっかりしたはずだ。新元号は「タピオカヨーグルト」だ。
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そんな馬鹿な、と思っただろう。元号は、頭文字のアルファベットがM,T,S,H以外の二文字の漢字で、死や廃のようなマイナスのイメージの漢字は使われない。そう予想している人がほとんどだろう。でも、新元号は「タピオカヨーグルト」なんだ。タピオカヨーグルト元年。なんて響きだ。かくいうおれも、タピオカヨーグルト20年を生きている。ダサすぎる。おれはタピオカヨーグルト3年生まれだ。ダサすぎる。今後タピオカヨーグルト天皇と呼ばれることになるであろう今上天皇が本当に気の毒だ。しかし、このままいけば、新元号がタピオカとヨーグルトを混ぜたデザートの名前になることは避けられないだ。でも、元号がダサいことよりももっと悲惨なのは、2039年のこの世界がヨーグルト菌に支配されているということだ。
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2019年、君たちは生きて腸まで届くヨーグルトをありがたがって食べているはずだ。生きて腸まで届く。おれにとってはおぞましい響きでしかないが、腸内環境の安定を願う人にとっては魅力的に聞こえるのかもしれない。どうやら生きて腸まで届く菌は、食品メーカーに改良されすぎてあまりにも強くなってしまったようだ。人間が太刀打ちできないくらいに。人間を操ってしまうほどに。
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信じられないかもしれないが、その生きて腸まで届く菌が、2019年の3月31日に日本人の腸の中で反乱を起こす。3月31日に急激に活性化したヨーグルト菌は、腸の中でコロニーを作り、様々な神経物質を分泌するようになる。その神経物質によって、日本人の行動は少しずつおかしくなっていった。その結果が新元号「タピオカヨーグルト」だ。ヨーグルト菌は、活性化して数日で政府中枢まで支配してしまったのだ。奴らはまるで意思があるかのように人間を操る。いや、意思はきっとある。機関の研究では、コロニーの中には人間の脳と似たような神経ネットワークが存在することがわかっている。さらに、個体を超えてコロニー同士でも通信をしているようだ。だからヨーグルト菌にはワクチンも手術もほとんど効果がない。ヨーグルト菌は、おそらく自分たちを都合のいいように利用し続けてきた人間のことが許せないのだろう。自分たちを胃酸の中に特別攻撃させた人間のことが。
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「タピオカヨーグルト」事件から数ヶ月、ふざけた元号を発表したことにより日米関係は悪化。アメリカは、2021年にはついに日本との国境に壁を作った。もちろん壁の建設費用は日本持ちだ。この時点では日本人のほとんどはまだ操られていることに気づいていないが、アメリカ人は気づいていたのかもしれない。そのまま日米関係は悪化。経済制裁によって国際社会から孤立した日本はどんどん貧しくなっていった。脳をヨーグルト菌に侵された日本人にまともな政治ができるわけはなく、地理的に近い中国・ロシアに活路を見出した日本政府は、北海道新幹線サハリン延伸を急いだ。
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2039年の今の時点で、日本人口の70%が餓死あるいは病死した。病死というのはもちろんヨーグルト菌に脳を食われたということだ。今では東京すら過疎化している。素粒子を過去に送る理論は機関が今から3年前に完成させた。機関はヨーグルト菌耐性を持つ日本人が結成した集団だ。おれも所属している。残業代は出ない。理論の完成は3年前だが、実際に過去に素粒子を送れるようになったのは、たった1ヶ月ほど前だ。アメリカは過去に反陽子を送る装置を既に完成させたらしい。反陽子砲が過去の日本列島に発射されるのは今日かもしれないし明日かもしれない。今の日米関係を見るに、時間の問題だろう。でも、一度過去に反陽子砲が発射されてしまえば、今のおれは宇宙ごと消滅してしまうだろう。そうなってしまったら、もう後戻りはできない。今だっていつ突然自分が消えるんじゃないかと怯えている。でも、日本滅亡だけは避けなければならない。
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ヨーグルト菌が活性化した理由は、アメリカの研究機関が実験的に過去に送った強力な電波が原因だと言われている。電波によってヨーグルト菌が活性化し、コロニー化した菌が共鳴してしまったようだ。電波がいつ送られてくるのかはわからないが、2019年の3月末であることは確かだ。その電波さえ遮断してしまえばヨーグルト菌の活性化は防げるはずだ。そのためには、ヨーグルトを食べる前に金属のスプーンをヨーグルトの上に乗せて「いただきます」と唱えることが必要だ。
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共鳴さえ防げばいいわけだからヨーグルトを食べる人全員が電波を遮断する必要は無い。機関のシミュレーションでは、菌が生きて腸まで届くヨーグルトを食べる人間の0.001%がこの行動をとれば、ヨーグルト菌コロニーの共鳴は防げるとされている。だから、面倒かもしれないけど、生きて腸まで届くヨーグルトを食べることがあれば、金属のスプーンを蓋の上に乗せて「いただきます」と言ってほしい。最新の理論では、質量を持った物質の振動は電磁波スピンに相互作用することがわかっている。つまり音が電波の性質を変えるということだ。電磁波スピンに最も強く相互作用する周波数は、振動する物質が空気の場合「いただきます」が一番ちょうどいい。
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過去に素粒子を送る技術は、人間が扱っていいものではないのかもしれない。だからこれを最後の素粒子転送とする。君たちは言っても聞かないかもしれないが、君たちもできればそんな研究はしないでほしい。人間が触れちゃいけない領域なんだ。2019年の3月にはもう1件、兵庫県の警察がおかしな事件を起こしているはずだ。あれはおそらく機関が転送装置を試運転した際に過去に送られた電波によって警察組織の腸内細菌が活性したことで起こった。あの事件は君たちもさすがにおかしいと思ったはずだ。活性化したのが比較的弱い腸内細菌だったからあの程度で済んだが、ヨーグルト菌で同じことが起これば日本が滅びるということは兵庫の例からもわかるだろう?電波を送れるのは20年前が限度だから、残念ながらその事件までは阻止することはできない。申し訳ないことをした。しかし、この通信によってヨーグルトによる支配だけは避けることができるはずだ。ヨーグルト菌が共鳴しなければ、日米関係は悪化しないはずだし、素粒子転送技術も当分生まれないはずだ。おれにはもう時間がない。日本の未来を頼んだ。うまくいけば俺はタピオカヨーグルト3年に生まれてくるはずだ。まともな元号の世界で会おう。