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はてなキーワード: 上着とは

2021-03-22

知らぬか

五、天気輪てんきりんの柱

 牧場のうしろはゆるい丘になって、その黒い平らな頂上は、北の大熊星おおぐまぼしの下に、ぼんやりふだんよりも低く連って見えました。

 ジョバンニは、もう露の降りかかった小さな林のこみちを、どんどんのぼって行きました。まっくらな草や、いろいろな形に見えるやぶのしげみの間を、その小さなみちが、一すじ白く星あかりに照らしだされてあったのです。草の中には、ぴかぴか青びかりを出す小さな虫もいて、ある葉は青くすかし出され、ジョバンニは、さっきみんなの持って行った烏瓜からすうりのあかりのようだとも思いました。

 そのまっ黒な、松や楢ならの林を越こえると、俄にわかにがらんと空がひらけて、天あまの川がわがしらしらと南から北へ亘わたっているのが見え、また頂いただきの、天気輪の柱も見わけられたのでした。つりがねそうか野ぎくかの花が、そこらいちめんに、夢ゆめの中からでも薫かおりだしたというように咲き、鳥が一疋ぴき、丘の上を鳴き続けながら通って行きました。

 ジョバンニは、頂の天気輪の柱の下に来て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。

 町の灯は、暗やみの中をまるで海の底のお宮のけしきのようにともり、子供らの歌う声や口笛、きれぎれの叫さけび声もかすかに聞えて来るのでした。風が遠くで鳴り、丘の草もしずかにそよぎ、ジョバンニの汗あせでぬれシャツもつめたく冷されました。ジョバンニは町のはずれから遠く黒くひろがった野原を見わたしました。

 そこから汽車の音が聞えてきました。その小さな列車の窓は一列小さく赤く見え、その中にはたくさんの旅人が、苹果りんごを剥むいたり、わらったり、いろいろな風にしていると考えますと、ジョバンニは、もう何とも云えずかなしくなって、また眼をそらに挙げました。

 あああの白いそらの帯がみんな星だというぞ。

 ところがいくら見ていても、そのそらはひる先生の云ったような、がらんとした冷いとこだとは思われませんでした。それどころでなく、見れば見るほど、そこは小さな林や牧場やらある野原のように考えられて仕方なかったのです。そしてジョバンニは青い琴ことの星が、三つにも四つにもなって、ちらちら瞬またたき、脚が何べんも出たり引っ込こんだりして、とうとう蕈きのこのように長く延びるのを見ました。またすぐ眼の下のまちまでがやっぱりぼんやりしたたくさんの星の集りか一つの大きなけむりかのように見えるように思いました。

六、銀河ステーション

 そしてジョバンニはすぐうしろの天気輪の柱がいつかぼんやりした三角標の形になって、しばらく蛍ほたるのように、ぺかぺか消えたりともったりしているのを見ました。それはだんだんはっきりして、とうとうりんとうごかないようになり、濃こい鋼青こうせいのそらの野原にたちました。いま新らしく灼やいたばかりの青い鋼はがねの板のような、そらの野原に、まっすぐにすきっと立ったのです。

 するとどこかで、ふしぎな声が、銀河ステーション銀河ステーションと云いう声がしたと思うといきなり眼の前が、ぱっと明るくなって、まるで億万の蛍烏賊ほたるいかの火を一ぺんに化石させて、そら中に沈しずめたという工合ぐあい、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫とれないふりをして、かくして置いた金剛こんごうせきを、誰たれかがいきなりひっくりかえして、ばら撒まいたという風に、眼の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼を擦こすってしまいました。

 気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした。ほんとうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座すわっていたのです。車室の中は、青い天蚕絨びろうどを張った腰掛こしかけが、まるでがら明きで、向うの鼠ねずみいろのワニスを塗った壁かべには、真鍮しんちゅうの大きなぼたんが二つ光っているのでした。

 すぐ前の席に、ぬれたようにまっ黒な上着を着た、せいの高い子供が、窓から頭を出して外を見ているのに気が付きました。そしてそのこどもの肩かたのあたりが、どうも見たことのあるような気がして、そう思うと、もうどうしても誰だかわかりたくて、たまらなくなりました。いきなりこっちも窓から顔を出そうとしたとき、俄かにの子供が頭を引っ込めて、こっちを見ました。

 それはカムパネルラだったのです。

 ジョバンニが、カムパネルラ、きみは前からここに居たのと云おうと思ったときカムパネルラ

「みんなはねずいぶん走ったけれども遅おくれてしまったよ。ザネリもね、ずいぶん走ったけれども追いつかなかった。」と云いました。

 ジョバンニは、(そうだ、ぼくたちはいま、いっしょにさそって出掛けたのだ。)とおもいながら、

「どこかで待っていようか」と云いました。するとカムパネルラ

「ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎むかいにきたんだ。」

 カムパネルラは、なぜかそう云いながら、少し顔いろが青ざめて、どこか苦しいというふうでした。するとジョバンニも、なんだかどこかに、何か忘れたものがあるというような、おかし気持ちがしてだまってしまいました。

 ところがカムパネルラは、窓から外をのぞきながら、もうすっかり元気が直って、勢いきおいよく云いました。

「ああしまった。ぼく、水筒すいとうを忘れてきた。スケッチ帳も忘れてきた。けれど構わない。もうじき白鳥停車場から。ぼく、白鳥を見るなら、ほんとうにすきだ。川の遠くを飛んでいたって、ぼくはきっと見える。」そして、カムパネルラは、円い板のようになった地図を、しきりにぐるぐるまわして見ていました。まったくその中に、白くあらわされた天の川の左の岸に沿って一条鉄道線路が、南へ南へとたどって行くのでした。そしてその地図の立派なことは、夜のようにまっ黒な盤ばんの上に、一一の停車場三角標さんかくひょう、泉水や森が、青や橙だいだいや緑や、うつくしい光でちりばめられてありました。ジョバンニはなんだかその地図をどこかで見たようにおもいました。

「この地図はどこで買ったの。黒曜石でできてるねえ。」

 ジョバンニが云いました。

銀河ステーションで、もらったんだ。君もらわなかったの。」

「ああ、ぼく銀河ステーションを通ったろうか。いまぼくたちの居るとこ、ここだろう。」

 ジョバンニは、白鳥と書いてある停車場のしるしの、すぐ北を指さしました。

「そうだ。おや、あの河原かわらは月夜だろうか。」

 そっちを見ますと、青白く光る銀河の岸に、銀いろの空のすすきが、もうまるでいちめん、風にさらさらさらさら、ゆられてうごいて、波を立てているのでした。

「月夜でないよ。銀河から光るんだよ。」ジョバンニは云いながら、まるではね上りいくらい愉快ゆかいになって、足をこつこつ鳴らし、窓から顔を出して、高く高く星めぐりの口笛くちぶえを吹ふきながら一生けん命延びあがって、その天の川の水を、見きわめようとしましたが、はじめはどうしてもそれが、はっきりしませんでした。けれどもだんだん気をつけて見ると、そのきれいな水は、ガラスよりも水素よりもすきとおって、ときどき眼めの加減か、ちらちら紫むらさきいろのこまかな波をたてたり、虹にじのようにぎらっと光ったりしながら、声もなくどんどん流れて行き、野原にはあっちにもこっちにも、燐光りんこうの三角標が、うつくしく立っていたのです。遠いものは小さく、近いものは大きく、遠いものは橙や黄いろではっきりし、近いものは青白く少しかすんで、或あるいは三角形、或いは四辺形、あるいは電いなずまや鎖くさりの形、さまざまにならんで、野原いっぱい光っているのでした。ジョバンニは、まるでどきどきして、頭をやけに振ふりました。するとほんとうに、そのきれいな野原中の青や橙や、いろいろかがやく三角標も、てんでに息をつくように、ちらちらゆれたり顫ふるえたりしました。

「ぼくはもう、すっかり天の野原に来た。」ジョバンニは云いました。

「それにこの汽車石炭をたいていないねえ。」ジョバンニが左手をつき出して窓から前の方を見ながら云いました。

アルコール電気だろう。」カムパネルラが云いました。

 ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすすきの風にひるがえる中を、天の川の水や、三角点の青じろい微光びこうの中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした。

「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。

 線路のへりになったみじかい芝草しばくさの中に、月長石ででも刻きざまれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。

「ぼく、飛び下りて、あいつをとって、また飛び乗ってみせようか。」ジョバンニは胸を躍おどらせて云いました。

「もうだめだ。あんなにうしろへ行ってしまたから。」

 カムパネルラが、そう云ってしまうかしまわないうち、次のりんどうの花が、いっぱいに光って過ぎて行きました。

 と思ったら、もう次からから、たくさんのきいろな底をもったりんどうの花のコップが、湧わくように、雨のように、眼の前を通り、三角標の列は、けむるように燃えるように、いよいよ光って立ったのです。

知らないお話

ジョバンニは、口笛を吹いているようなさびしい口付きで、檜ひのきのまっ黒にならんだ町の坂を下りて来たのでした。

 坂の下に大きな一つの街燈が、青白く立派に光って立っていました。ジョバンニが、どんどん電燈の方へ下りて行きますと、いままでばけもののように、長くぼんやり、うしろへ引いていたジョバンニの影かげぼうしは、だんだん濃こく黒くはっきりなって、足をあげたり手を振ふったり、ジョバンニの横の方へまわって来るのでした。

(ぼくは立派な機関車だ。ここは勾配こうばいだから速いぞ。ぼくはいまその電燈を通り越こす。そうら、こんどはぼくの影法師コムパスだ。あんなにくるっとまわって、前の方へ来た。)

とジョバンニが思いながら、大股おおまたにその街燈の下を通り過ぎたとき、いきなりひるまのザネリが、新らしいえりの尖とがったシャツを着て電燈の向う側の暗い小路こうじから出て来て、ひらっとジョバンニとすれちがいました。

「ザネリ、烏瓜ながしに行くの。」ジョバンニがまだそう云ってしまわないうちに、

「ジョバンニ、お父さんかららっこ上着が来るよ。」その子が投げつけるようにうしろから叫さけびました。

 ジョバンニは、ばっと胸がつめたくなり、そこら中きぃんと鳴るように思いました。

「何だい。ザネリ。」とジョバンニは高く叫びしましたがもうザネリは向うのひばの植った家の中へはいっていました。

「ザネリはどうしてぼくがなんにもしないのにあんなことを云うのだろう。走るときはまるで鼠ねずみのようなくせに。ぼくがなんにもしないのにあんなことを云うのはザネリがばかなからだ。」

 ジョバンニは、せわしくいろいろのことを考えながら、さまざまの灯あかりや木の枝えだで、すっかりきれいに飾かざられた街を通って行きました。時計屋の店には明るくネオン燈がついて、一秒ごとに石でこさえたふくろうの赤い眼めが、くるっくるっとうごいたり、いろいろな宝石が海のような色をした厚い硝子ガラスの盤ばんに載のって星のようにゆっくり循めぐったり、また向う側から、銅の人馬がゆっくりこっちへまわって来たりするのでした。そのまん中に円い黒い星座早見が青いアスパラガスの葉で飾ってありました。

 ジョバンニはわれを忘れて、その星座の図に見入りました。

 それはひる学校で見たあの図よりはずうっと小さかったのですがその日と時間に合せて盤をまわすと、そのとき出ているそらがそのまま楕円形だえんけいのなかにめぐってあらわれるようになって居おりやはりそのまん中には上から下へかけて銀河がぼうとけむったような帯になってその下の方ではかすかに爆発ばくはつして湯気でもあげているように見えるのでした。またそのうしろには三本の脚あしのついた小さな望遠鏡が黄いろに光って立っていましたしいちばんしろの壁かべには空じゅうの星座をふしぎな獣けものや蛇へびや魚や瓶びんの形に書いた大きな図がかかっていました。ほんとうにこんなような蝎さそりだの勇士だのそらにぎっしり居るだろうか、ああぼくはその中をどこまでも歩いて見たいと思ってたりしてしばらくぼんやり立って居ました。

 それからにわかにお母さんの牛乳のことを思いだしてジョバンニはその店をはなれました。そしてきゅうくつな上着の肩かたを気にしながらそれでもわざと胸を張って大きく手を振って町を通って行きました。

 空気は澄すみきって、まるで水のように通りや店の中を流れましたし、街燈はみなまっ青なもみや楢ならの枝で包まれ電気会社の前の六本のプラタヌスの木などは、中に沢山たくさんの豆電燈がついて、ほんとうにそこらは人魚の都のように見えるのでした。子どもらは、みんな新らしい折のついた着物を着て、星めぐりの口笛くちぶえを吹ふいたり、

ケンタウルス、露つゆをふらせ。」と叫んで走ったり、青いマグネシヤの花火を燃したりして、たのしそうに遊んでいるのでした。けれどもジョバンニは、いつかまた深く首を垂れて、そこらのにぎやかさとはまるでちがったことを考えながら、牛乳屋の方へ急ぐのでした。

 ジョバンニは、いつか町はずれのポプラの木が幾本いくほんも幾本も、高く星ぞらに浮うかんでいるところに来ていました。その牛乳屋の黒い門を入り、牛の匂においのするうすくらい台所の前に立って、ジョバンニは帽子ぼうしをぬいで「今晩は、」と云いましたら、家の中はしぃんとして誰たれも居たようではありませんでした。

「今晩は、ごめんなさい。」ジョバンニはまっすぐに立ってまた叫びました。するとしばらくたってから、年老とった女の人が、どこか工合ぐあいが悪いようにそろそろと出て来て何か用かと口の中で云いました。

「あの、今日牛乳が僕ぼく※[#小書き平仮名ん、168-12]とこへ来なかったので、貰もらいにあがったんです。」ジョバンニが一生けん命勢いきおいよく云いました。

「いま誰もいないでわかりません。あしたにして下さい。」

 その人は、赤い眼の下のとこを擦こすりながら、ジョバンニを見おろして云いました。

「おっかさんが病気なんですから今晩でないと困るんです。」

「ではもう少したってから来てください。」その人はもう行ってしまいそうでした。

「そうですか。ではありがとう。」ジョバンニは、お辞儀じぎをして台所から出ました。

 十字になった町のかどを、まがろうとしましたら、向うの橋へ行く方の雑貨店の前で、黒い影やぼんやり白いシャツが入り乱れて、六七人の生徒らが、口笛を吹いたり笑ったりして、めいめい烏瓜の燈火あかりを持ってやって来るのを見ました。その笑い声も口笛も、みんな聞きおぼえのあるものでした。ジョバンニの同級の子供らだったのです。ジョバンニは思わずどきっとして戻もどろうとしましたが、思い直して、一そう勢よくそっちへ歩いて行きました。

「川へ行くの。」ジョバンニが云おうとして、少しのどがつまったように思ったとき

「ジョバンニ、らっこ上着が来るよ。」さっきのザネリがまた叫びました。

「ジョバンニ、らっこ上着が来るよ。」すぐみんなが、続いて叫びました。ジョバンニはまっ赤になって、もう歩いているかもわからず、急いで行きすぎようとしましたら、そのなかにカムパネルラが居たのです。カムパネルラは気の毒そうに、だまって少しわらって、怒おこらないだろうかというようにジョバンニの方を見ていました。

 ジョバンニは、遁にげるようにその眼を避さけ、そしてカムパネルラのせいの高いかたちが過ぎて行って間もなく、みんなはてんでに口笛を吹きました。町かどを曲るとき、ふりかえって見ましたら、ザネリがやはりふりかえって見ていました。そしてカムパネルラもまた、高く口笛を吹いて向うにぼんやり見える橋の方へ歩いて行ってしまったのでした。ジョバンニは、なんとも云えずさびしくなって、いきなり走り出しました。すると耳に手をあてて、わああと云いながら片足でぴょんぴょん跳とんでいた小さな子供らは、ジョバンニが面白おもしろくてかけるのだと思ってわあい叫びました。まもなくジョバンニは黒い丘おかの方へ急ぎました。

2021-03-21

anond:20210321184121

上着いであげないよっておねーさんが言う場合、ぼくはよろこんでマスクをする。コロナという魔法の3文字とは無関係場所であった。

2021-03-19

anond:20210319145559

なんのために上着を着てると思ってんだよ

anond:20210319144615

ゆうて会議の時は上着着るが?

チーム内ミーティングなら不要だしなんなら映像切ってもいいけど

宮沢賢治

二、活版所

 ジョバンニが学校の門を出るとき、同じ組の七八人は家へ帰らずカムパネルラをまん中にして校庭の隅すみの桜さくらの木のところに集まっていました。それはこんやの星祭に青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜からすうりを取りに行く相談しかったのです。

 けれどもジョバンニは手を大きく振ふってどしどし学校の門を出て来ました。すると町の家々ではこんやの銀河祭りにいちいの葉の玉をつるしたりひのきの枝えだにあかりをつけたりいろいろ仕度したくをしているのでした。

 家へは帰らずジョバンニが町を三つ曲ってある大きな活版処にはいってすぐ入口計算台に居ただぶだぶの白いシャツを着た人におじぎをしてジョバンニは靴くつをぬいで上りますと、突つき当りの大きな扉とをあけました。中にはまだ昼なのに電燈がついてたくさんの輪転器がばたりばたりとまわり、きれで頭をしばったりラムシェードをかけたりした人たちが、何か歌うように読んだり数えたりしながらたくさん働いて居おりました。

 ジョバンニはすぐ入口から三番目の高い卓子テーブルに座すわった人の所へ行っておじぎをしました。その人はしばらく棚たなをさがしてから

「これだけ拾って行けるかね。」と云いながら、一枚の紙切れを渡わたしました。ジョバンニはその人の卓子の足もとからつのさな平たい函はこをとりだして向うの電燈のたくさんついた、たてかけてある壁かべの隅の所へしゃがみ込こむと小さなピンセットでまるで粟粒あわつぶぐらいの活字を次から次と拾いはじめました。青い胸あてをした人がジョバンニのうしろを通りながら、

「よう、虫めがね君お早う。」と云いますと、近くの四五人の人たちが声もたてずこっちも向かずに冷くわらいました。

 ジョバンニは何べんも眼を拭ぬぐいながら活字だんだんひろいました。

 六時がうってしばらくたったころ、ジョバンニは拾った活字をいっぱいに入れた平たい箱はこをもういちど手にもった紙きれと引き合せてから、さっきの卓子の人へ持って来ました。その人は黙だまってそれを受け取って微かすかにうなずきました。

 ジョバンニはおじぎをすると扉をあけてさっきの計算台のところに来ました。するとさっきの白服を着た人がやっぱりだまって小さな銀貨を一つジョバンニに渡しました。ジョバンニは俄にわかに顔いろがよくなって威勢いせいよくおじぎをすると台の下に置いた鞄かばんをもっておもてへ飛びだしました。それから元気よく口笛くちぶえを吹ふきながらパン屋へ寄ってパンの塊かたまりを一つと角砂糖を一袋ふくろ買いますと一目散いちもくさんに走りだしました。

三、家

 ジョバンニが勢いきおいよく帰って来たのは、ある裏町の小さな家でした。その三つならんだ入口の一番左側に空箱に紫むらさきいろのケールやアスパラガスが植えてあって小さなつの窓には日覆ひおおいが下りたままになっていました。

「お母っかさん。いま帰ったよ。工合ぐあい悪くなかったの。」ジョバンニは靴をぬぎながら云いました。

「ああ、ジョバンニ、お仕事がひどかったろう。今日は涼すずしくてね。わたしはずうっと工合がいいよ。」

 ジョバンニは玄関げんかんを上って行きますとジョバンニのお母さんがすぐ入口の室へやに白い巾きれを被かぶって寝やすんでいたのでした。ジョバンニは窓をあけました。

「お母さん。今日は角砂糖を買ってきたよ。牛乳に入れてあげようと思って。」

「ああ、お前さきにおあがり。あたしはまだほしくないんだから。」

「お母さん。姉さんはいつ帰ったの。」

「ああ三時ころ帰ったよ。みんなそこらをしてくれてね。」

「お母さんの牛乳は来ていないんだろうか。」

「来なかったろうかねえ。」

「ぼく行ってとって来よう。」

「あああたしはゆっくりでいいんだからお前さきにおあがり、姉さんがね、トマトで何かこしらえてそこへ置いて行ったよ。」

「ではぼくたべよう。」

 ジョバンニは窓のところからトマトの皿さらをとってパンといっしょにしばらくむしゃむしゃたべました。

「ねえお母さん。ぼくお父さんはきっと間もなく帰ってくると思うよ。」

「あああたしもそう思う。けれどもおまえはどうしてそう思うの。」

だって今朝の新聞に今年は北の方の漁は大へんよかったと書いてあったよ。」

「ああだけどねえ、お父さんは漁へ出ていないかもしれない。」

「きっと出ているよ。お父さんが監獄かんごくへ入るようなそんな悪いことをした筈はずがないんだ。この前お父さんが持ってきて学校へ寄贈きぞうした巨おおきな蟹かにの甲こうらだのとなかいの角だの今だってみんな標本室にあるんだ。六年生なんか授業のとき先生がかわるがわる教室へ持って行くよ。一昨年修学旅行で〔以下数文字分空白〕

「お父さんはこの次はおまえにラッコ上着をもってくるといったねえ。」

「みんながぼくにあうとそれを云うよ。ひやかすように云うんだ。」

「おまえに悪口を云うの。」

「うん、けれどもカムパネルラなんか決して云わない。カムパネルラはみんながそんなことを云うときは気の毒そうにしているよ。」

「あの人はうちのお父さんとはちょうどおまえたちのように小さいときからのお友達だったそうだよ。」

「ああだからお父さんはぼくをつれてカムパネルラのうちへもつれて行ったよ。あのころはよかったなあ。ぼくは学校から帰る途中とちゅうたびたびカムパネルラのうちに寄った。カムパネルラのうちにはアルコールラムプで走る汽車があったんだ。レールを七つ組み合せると円くなってそれに電柱信号もついていて信号標のあかり汽車が通るときだけ青くなるようになっていたんだ。いつかアルコールがなくなったとき石油をつかったら、罐かまがすっかり煤すすけたよ。」

「そうかねえ。」

「いまも毎朝新聞をまわしに行くよ。けれどもいつでも家中まだしぃんとしているからな。」

「早いからねえ。」

「ザウエルという犬がいるよ。しっぽがまるで箒ほうきのようだ。ぼくが行くと鼻を鳴らしてついてくるよ。ずうっと町の角までついてくる。もっとついてくることもあるよ。今夜はみんなで烏瓜からすうりのあかりを川へながしに行くんだって。きっと犬もついて行くよ。」

「そうだ。今晩は銀河のお祭だねえ。」

「うん。ぼく牛乳をとりながら見てくるよ。」

「ああ行っておいで。川へははいらないでね。」

「ああぼく岸から見るだけなんだ。一時間で行ってくるよ。」

もっと遊んでおいで。カムパネルラさんと一緒いっしょなら心配はないから。」

「ああきっと一緒だよ。お母さん、窓をしめて置こうか。」

「ああ、どうか。もう涼しいからね」

 ジョバンニは立って窓をしめお皿やパンの袋を片附かたづけると勢よく靴をはい

「では一時間半で帰ってくるよ。」と云いながら暗い戸口を出ました。

2021-03-16

友人が恥ずかしい

最近思うことがあるんだけど、残念ながら書く場所がないので、フィクション入れながらここに書こうと思う。

私は大学生女。書きたいのは友人たちのことについて。

自分たち大学入る以前からの付き合いで、よく遊びに行っている。

高校生の頃は、正直遊びに行く場所なんて友だちと目一杯話せて面白ければ、学校の近くのマックでもスタバでもショッピングセンターでもどこでもよかった。でも大学に入ってメイクとか服とか気を使うようになって、せっかくだから綺麗な格好して小洒落レストランとかカフェとか行ってみたいなと思うようになった。

で、友だちに誘われて、都内ホテルレストランランチしに行ったときのこと。自粛に入る前のことだから叱らないでくれ。

私はホテルレストランランチなんて素敵だなと思って、ドレスコードがあるようなホテルではなかったけど、自分なりにスマートカジュアルだとか「ホテル 服装」でググッたりして清楚めな格好を調べた。

当日はワンピースコートを着て、小さめのバックに浅いブーツを履いていった。だから友だちの服装を見て「え?」と思った。

1人をAとする。AはGUに売ってるのか?というようなパーカーを着ていた。それにサコッシュスニーカー上着は何着てたか忘れた。

もう1人をBとする。BはTシャツにGジャン。以前アニメのグッズだと話していたデカトートバッグ、そして運動靴。彼女コンタクトの日もあるのに、なぜかその日は茶色のふちのついた眼鏡。髪はぶっとい髪ゴムで1本結び。

嘘だろと思った。

普通その格好で、お洒落な店、来る?

明らかに上質な空間で、安っぽい格好の浮くこと、浮くこと。

え? なんで? なんでその格好で来たの? アニメ〇トと間違えた?

しかマックファミレスではないのに大きめの声で話すし、店員にはなぜかコミュ障発揮して「アッ……ハイ……」と戸惑ったようにボソボソ話すし、店を出るまで気が気ではなかった。

大学に入ってから、この友人たちにこんな感じの「え?」と思うようなことが増えた。

例えば、他県に旅行に行ったときのこと(私ではなく友人の誘いで)。私はせっかく遠出するので、周辺を観光したいとLINEでいくつか候補を送ったところ、承諾されたので行く気でいた。向こうはどこに行きたいとか特に何も送ってこなかった。

そして当日、観光したいと言うと如何にも面倒くさいというような反応をされて、渋々といった感じでついてくる。まるで私がとんでもないワガママのようだ。別に泊まった場所から遠いわけではなく、徒歩10分とかそんなもん。その後「どっか行きたいとこある?」と聞いても、「……」と無言。自分たちで調べたりすることは全くない。

なんでなのかは全然からない。

え、わざわざ遠出した理由、何? 慰安旅行

本当に泊まって帰るだけのつもりだったの? ただホテルに泊まって帰るだけって、マジで何? 何が楽しいの? 金の消費? ただ遠出して帰る意味???年寄り温泉旅行ならまだわかるけど、女子大生、え??? 何? 年寄りなの? なんなの? お土産屋を見ることまで渋られる始末。

意味がわからない。もしかして景色見て楽しんでんの? それだけ? そんなん世界風景でも見てれば良くない?

そういうことが何回か重なった。私が何かおかしいのか? コロナ収まってきたら(収まりそうもないが)一緒に都内をぶらぶら散歩してお洒落カフェに寄ったりしたいなーとか思ってたけど、今述べたことを考えると、とてもじゃないけど誘う気になれない。ほかの友だちと出掛けてこんな気持ちになったことはない。

から見ると、まるで遊び慣れていない田舎娘みたいだ。

anond:20210302101802

服はゆったりとしたもの特に上着は一回り大きめがよい

入院するとなると点滴も結構あるが、それの絡みで腕~手首回りが楽になるので

2021-03-11

anond:20210311011614

アスカ人間生活価値観を捨てた、クチの悪い軍人だと思ってた。なと思ってたので、その視点はなんだか新鮮だった。

一方ケンスケ、申し訳のようにタオルはかけてたけど、基本は自由にさせるって姿勢だと思った。

トーだって少佐上着をかけるさ。

増田の中でアスカは素子だと構築しているならそれで何も問題ないよ

『そうなんだ』っていうだけ

 

新ではメンタル病み描写が随分優しいし、シンジ以外はそこまで追い詰めてない

 ↓

そういう描写あったっけ?見逃してるかもしれないので破とQチェックしてみる。

???? 結局、アスカ病み描写あると認識してるんだよね???

当たり散らすのはもちろんお人形アスカは1人でも大丈夫ってやってるのは健康そうじゃないよ

 

そもそもシンジアスカのために存在する彼くんじゃないよ?

倫理的にもエヴァメタ的にも (過去ガイナ名義でCPれるゲームは作ってはいたけど)

 

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理解ある彼くん漫画より

===================

A『そんな私にも理解ある彼くんがいます。彼くんのおかげでなんとか日常を送っているわけです』

 <Aの彼くん 理解力3万>

 

B「その程度で理解力がある?笑わせるわね。私の彼くんの理解力は53万よ」

 <Bの彼くん 理解力530万>

 

彼『うわーーー』

A『彼くんのメガネ割れた!』

 

B『理解力バトルで敗北した彼くんは死ぬ…!当然の結果よ!」

 

A『そんなの間違っているわ!理解力は人を傷つけるためのもじゃない!メンヘラの私を幸せにするためにあるのよ!』

 

彼『それは違うと思うよ。僕の理解力は僕の幸せのためだよ』

  

あと「理解ある彼氏」ってミームは知ってたけど「貞淑な妻」くらいにしか思えないし

理解ある彼氏貞淑な妻という解釈理解価値観の違いで片付けられるレベルの話ではない気がするが

エヴァ関係しないのでスルーする

 

 

結局、表層上は男女が同じ部屋にいて女の方が裸だから下世話なネタに結びつけるのかな…

理解範疇を超えているので再びNewタイプに追加しといた

 

母親父親や兄や弟や姉や妹や友達上司や部下がマッパだと不快感があるのは性的目線関係無いし

注意するのも性的目線関係ないよ

2021-03-08

世代別「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の感想想像すると

平成世代リアルタイムでは知らないがファッションとして入り込んだ層)

未来は変えられる、頭の固い親に立ち向かえ!

あいつらも同じ人間だ!

君たちの想いは力になる!

これを超える物を作り出すのは君たちだ!

いいね。。2番目に幸せ見方だと思うよ。

昭和世代(ぎりリアルタイムで通ったけど、その後真っ当な人生を歩んだ層)

子育てお疲れ様

子供とか訳わかんないよね!

そんなこんなでよく頑張ってきたと思うよ!

これからも頑張ってね

昭和世代リアルタイムで入り、解説本やらにどっぷり浸かり、真っ当な人生を歩めなかった層)

子育てって大変なんだよ! まあ、おまえらはもう手遅れだがな。

24年前に言っただろ?現実世界ちゃんと歩めって。。

なのに何故、おまえは今独りなんだ?何かと戦って勝ち得てきたのか?

そうか、もう手遅れだな。。俺は好きにした、お前も好きにしろ

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別に自分卑下して慰めている訳ではなく、、

スーツを着たオッサンが、長過ぎて寝てしまった横の子供に上着を掛け直してるのが見えたんだ。

そうか、あれが真っ当な人生なのか・・と堪えるモノがあったんだ。

2021-02-21

人生を楽しむ方法

俺のお腹ぷよぷよ

40代を超えてからは、自分ぷよぷよお腹が好きになろうと努力した

寝る前にはぷよぷよお腹が好きだと自分に言い聞かせ、起きてからぷよぷよお腹のおかげで快眠だと独り言を呟く。これを一日中繰り返す

こうすることで、半ば自らを洗脳しているのに自覚的でありながらも本当にぷよぷよお腹が好きになるのだ

上着を少しあげて、ぷよぷよお腹を触るだけで俺は幸せになれる。なんて貴重なことだろう

これはもっとかに応用できると思う。みんなも参考にして、実践たらここに書き込んでほしい

2021-02-19

anond:20210218183322

とりあえず男性ならセットアップ(上着ズボン)で黒のジャケットパンツ買うのが良いと思う。まんまスーツの格好だけど肩パット抜いてあったりしてカジュアルなやつがあるのよ。それを買う。

んであとはそれをベースにして中はシャツTシャツ、ロンT、トレーナーパーカーなんでもいい、好きにしてくれ。

靴はとりあえず最初革靴かって、んで次になんでもいいから履きやすスニーカーでも買ってくれ。

パンツスキニージーンズでもなんでも適当に交換してみれくれ。

まとめると、ジャケットパンツシャツ、革靴のきっかフォーマルを基本として、そこから足したり引いたりしてバリエーションを出していく。

ってのが割と王道なんじゃないかなぁと。

2021-02-13

共働き家事課金だ!ルンバだ!

ってはてなでいってる人の家には

帰宅10分で帽子ランドセル上着手袋ハンカチお菓子ゴミおもちゃテレビリモコンSwitchコントローラーなどなどを床に散らばす子どもたちはいないの?

うちには散らかす子どもはいるけど片付ける子どもはいないよ?

まずは床のもの全部片付けるロボット作ってくれ

2021-02-08

anond:20210208095743

まだ色々羽織る季節だし、とりあえず覆い隠せそうな上着と髪ゴム仕舞い込める帽子を買ってきてあげて、それ着せて一緒に出かけたらマシかも

2021-02-06

死ねいから丁寧な生活をしている

わたし恋人のことを好きなのは、彼があたらしい子どもを作ろうとせず、働くことが好きではなく、それでも秩序をもって生活しようと努めているからです。

彼は、帰ってくるとまず上着コート掛けにかけて、きちんとブラシをかけますスーツを脱いで、所定の位置ハンガーにかけますワイシャツマスク靴下洗濯籠へ。部屋着に着替えたあと、手を洗います厚労省の手の洗い方。どんなに疲れている日でもそうします。

丁寧な生活をするのは、生きるのが好きだからでしょうか。彼はよく、白くてつるんとした琺瑯のポットでお湯を沸かして、紅茶を淹れてくれますわたしは、紅茶のことが好きなふりをして「紅茶飲むのって好き」って言います。でも、ほんとうはそうじゃない。形のいい琺瑯のポットに水を入れて、コンロに置いて、火をつけてあたためて、そのあいだに茶葉を選んで、湯気の立つ透明な湯を細いきれいな形の口からガラスのポットに注ぐ、砂時計をひっくり返して琥珀色を待つ、カップに注いで眺める、そういうのをおまじないというか、儀式みたいに思っているんです。

そんな儀式、つまりなぐさめが必要なくらい、生きていくのがしんどいのかもしれないな。と思ってわたし勝手に彼に思いを寄せているんです。働くことが好きじゃないといいながらも、高給取りであり、毎日秩序のある生活をしている彼に、勝手に納得がいってしまうというか。そうじゃないと死んじゃうんでしょ? うーん、死ねないの。死ねないんだよね。死ねいから、あきらめて丁寧な生活をしているんだよね。丁寧な生活なんてしてしまうほどに、死ぬのはむずがしい。案外死ぬ時は自分で決められない。死ぬ時に死ぬ。生まれる時も同じ。わたしも彼もあたらしい子どもを作らない。わたし毎日とても片付いた部屋がいつも片付いているように、決まった時間に起き、ロボット掃除機の電源をオンにして、会社に向かいます別にそれが好きだからだとかじゃなくて。

彼といる時に切なくならないのは、たぶんそういう理由です。

2021-02-02

anond:20210202170130

ゆうべ風呂はいらんと寝たまんま、上着ズボン脱いだ上からパジャマ袢纏で寝とったんや、身支度もうメンドイやで

2021-01-26

育ってきた環境が違うからぁ〜

ある日のこと。夫と2歳前の息子と出かけて帰ってきたときのことであるジャンパーを脱ぎ手を洗って部屋に暖房をつけて、息子はすぐお気に入りトミカで遊び始めた。私も横に座り一緒に遊ぶ。

するとそれを見た夫が言った。

「息子さん、上脱がないと寒くなっちゃうよ」

なに言ってんの?と思った。

なんで上着脱ぐと寒くなるの、逆じゃん。ははーん、夫は言い間違えをしたのだ。

「(暖房を入れたから)上着脱がないと暑くなっちゃうよ」と言いたいところを、きっと「寒くなっちゃうよ」と言い間違えたんだろう。

から「暑くなっちゃうよ、でしょ」と笑いながら答えたら「いや寒くなるでしょ」と一蹴。

どういうことだよと夫の方を見たら、怪訝な顔した私に向かって怪訝な顔をし返して説明してくれた。

上着着たままの温度に慣れたら、脱いだ時寒く感じちゃうでしょう。だから家入ったらすぐ上着脱がないと」

目から鱗がぽろぽろ落ちた。

我が実家では誰もそんなこと言わなかった。

はぇ〜と思わず唸った。

頭の中で思わずセロリ流れる。それだけ。

2021-01-22

慕っていたフォロワーと会ったらなんか違った

だいぶ前に、仲の良いフォロワーオフで会った。

どの創作においても1度は何かしら炎上するし、某ジャンル二次創作を嗜んでいる私も御多分に漏れ炎上経験がある。

簡単説明すると、オフで仲の良い友人がジャンルでのいわゆる大手で、おけパ状態の私は絵師友人信者嫉妬から完全に巻き込まれた形での炎上だった。

今でこそ笑い話だが、当時は匿名誹謗中傷に対してそれなりに病んだこともある。そんな時に支えてくれたのがこのフォロワー、Aさんだった。

Aさんとは同じジャンルのよしみで仲良くなり、この炎上きっかけに心配DMをくれたこからLINEを交換し、プライベートなやりとりをするようになり、会える距離にいるということもわかった。炎上の渦中で病んで自暴自棄になったり、匿名攻撃のせいで友人との関係に亀裂が入りかけたときも、Aさんはずっと支えてくれた。

Aさんは私より年上で、それなりのお歳だった。本人は「婚期を逃して独身です」と言っていたが、Aさんの寄り添うような優しさを以てしてなぜその年齢で独身なのか、私にはわからなかった。

友達付き合いの相談したこともあり、Aさんは「友達がいないので相談にのれるかどうかわからない」と言っていたが、人間関係においてAさんのように「一歩引いて我を出しすぎない謙虚さ」というのは貴重だと思うのに、なぜ友人が少ないのだろうか。

疑問はすべて、半日を共に過ごしたら分かった。

車移動がメインの私と免許を持っていないAさんなので、Aさんの行動エリア寄りの場所で会うことになった。

待ち合わせ場所まで迎えに行って到着の連絡をすると、Aさんがやってきた。

その第一印象は、シンプルに「不潔」だった。

散髪屋カットのようなショートヘアはパサパサしていて毛艶がない。

首元袖口がヨレヨレで毛玉だらけの濃いグレーのニットに、薄いグレーのスカートってなんでやねん

「化粧をしない」という人にも二通りあって、「アイメイクリップメイクはしないけれど肌の手入れには気を付けている人」と「何もしない(ので肌も荒れ放題の)人」がいる思うが、Aさんは後者だった。

とりあえず移動しようと車に乗ってもらったのだが、助手席に置いていた荷物を後ろへ移動させようとした瞬間、後部座席のドアをあけたAさんと目が合った。

Aさんが「?」という顔をしているので、私はその荷物助手席へ戻した。

私はあなた運転手じゃないんですけどね。

予定していたカフェへの道中、車内が臭い

腋臭ではなく、髪を洗ってない時の頭のような籠った臭い

Aさん自身がお風呂に入っていないのか、Aさんの洋服に染み付いた皮脂の匂いなのか。

コロナもあるし、喚起しますね~」とか言って窓を開けた。



Aさんの第一印象に色々と思うところはあったが、元々がTwitter繋がりだし、それまでが文字のみでの交流で、慕っているのはAさんの人柄だし、見た目がアレでも関係無いと思っていた。この時までは。

到着したカフェで対面して話して違和感を感じた。

Aさんの振る舞いがまるでオタクテンプレのようなソレなのだ

まず、Aさんと目が合わない。

Aさんの視線は手元や明後日の方向やと忙しく動き回る。

話し方も早口だったりどもったりと、まるで誇張されたオタクのよう。

年齢が年齢なので「オイィィィ~!」みたいなのはないけれど、「ちゃんと聞くからもうちょっと落ち着いてください」と言いかけた。

そして一番気になったのは「会話のテンポが合わない」

いままで文字でのやりとりだったので、一番気付きにくい部分だった。

私は文字の上ではタイピングフリック入力が早く、自分の考えをまとめるのもわりと早い。

そしてAさんは「そうですね」「私は~~だと思いますよ」「~~は良いですね」という感じで割と短めのリアクションだった。

(「Aさんの考えを聞かせてほしい」と言ったときは長文で返してくれることもあった)

長文入力が早い私は、対面では相手言葉を聞くほうが好きだったりする。

そして、Aさんは早口なうえに対面やり取りでの1ターンが長いのだ。

例えると

私「今日はいい天気ですね」

Aさん「ホントですね天気予報見て私来る前に洗濯物終わらせてきましたこ最近天気が悪かったので助かりました洗濯機がそろそろギリギリって感じでした帰ってから取り込まないといけないんですよ」

私「遊び終わった後の家事って憂鬱ですよね」

Aさん「それなですよ私独身なので独り身が自分の為だけに家事に追われるってすごく虚しいんですよ自分の為だけに掃除して洗濯してご飯作って働いてとはいえ結婚たからってやらなくていいわけじゃないんですけどね」

といった感じ。

Aさんは早口なので、彼女の1ターンが終わるまで口を挟む余地がなく、その長い1ターンのなかで何度もどもるので会話のテンポがすごく悪い。

もちろん、こちらの言葉を遮るとか、自分の話に持っていくとかではないので不愉快にはならないけど、Aさんが話し出すとAさんの1ターンを黙って待たなければいけなかった。



会話に違和感を覚えたまま夕食予の定の店へ移動した。

そのお店はそこそこの和食屋で、「クローク上着を預ける」「履物を預ける」などのやりとりが発生する。

その度にAさんはまごついた。

例えばトイレに行きたい場合店員さんに「お手洗いはどこですか?」と聞けばいいのに、「普段こんなお店に来ないので緊張しちゃってトイレに行きたくなりましたお店の中が迷路みたいですね迷っちゃいそう…トイレ…はどこですかねぇ」と長文の後しばらくまごまごしている。

クローク上着を預かってもらうにも「あ、これ入口…でお願いする…とかですかねぇ」とまごまごしている。

お手洗いのスリッパを外まで履いて出る。

それらはもうテーブルマナーなどと格式ばった話ではなく、大人としての立ち振る舞いの問題だと思う。

夕食中、オタクなので同じジャンルの話になったりグッズの交換をしたのだけど、Aさんは声が大きい。

奇声をあげたりBでLな話を大声でするわけじゃないけど、とにかく声が大きい。

店員さんにチラチラと見られて、いたたまれなかった。

そしてカフェでは気づかなかったが、Aさんは肘をついて食べていた。

目が悪いのか、皿に顔を近づけて食べる。

逆だよ逆、箸を持つ反対の手で器を持って自分に近づけるんだよ。



そして帰宅

Aさんの自宅最寄り駅まで送り届けることになったが、普段来ないエリアなので道が分からない。

グーグルナビで検索している最中、合流時と同じようにAさんは後部座席に座り、「すみません」と言うだけでナビすらしてくれない。

地元じゃないですか?と聞くと「普段は人の車に乗せてもらうか、自転車仕事場と家の往復しかしないから道に詳しくないなにせ友達が少ないので休日に出歩くこともまずないので繁華街からの道となるとよく分からないんですよ」とのこと。

繁華街から田舎への移動だったので、走ったことのない道がどんどん暗くなり、とても怖かった。

Aさんを送り届け、やっと自宅に帰宅して携帯を見ると、AさんはTwitter推し絵師さんへリプを送っていた。

元々が同じジャンルオタクなので気持ちは分かるし、GOTOイートの時期とはいえ表立って出歩いた話をするのは控えようと話していたので「私さんとご飯食べてきました!」というツイートがないのは当然だけど、せめて推し絵師さんへの「尊い!」のリプより先に私へ「送迎ありがとうございます」のLINEじゃないんだろうか。



帰宅道中、炎上化中の頃を思い返していたが、Aさんは常に私の考え方や不当な言われに対する私の怒りを尊重してくれていたし、私が病んでいた時に支えてくれていたけれど、積極的に行動を起こしてくれたことはなかった。

連絡はくれるけど「気分転換にでかけよう」と誘ってくれることはないし、「通話しようか?」と誘ってくれることもない。

私が病みすぎていた時に「会いに行くこともできる」とは言っていたけど「会いに行きましょうか?」と言ってくれたことはなかった。

私が絵師友人の信者に絡まれている時も「大丈夫ですか?」と連絡はくれるけれど、自分から積極的に表立って自分の考えを表明してくれることはなかった。

もちろん気にかけてくれることは嬉しいし存在が支えにもなっていたが、「この人はどうして直接的に何かに繋がる“行動”はしないの?」とは思っていた。

会ってわかった。

Aさんは直接的な行動については、まごまごしていて行動しないタイプ

良くも悪くも「私は理解してます」という、ただそこまでの人だったのだ。

芸能人の「勝手に嫌いになってるのはそっちの落ち度だぞ」という言葉を思い出し、「期待していて理想と違ったからといって、嫌いになるというのは完全に私の問題でAさんの落ち度はひとつも無い」「タイミングテンポが合わない人もいるし、それがイコール嫌いになる理由ではない」と考えていた。

これだけ書いておいてなんだが、Aさんの事が嫌いになったわけでも苦手になったわけでもない。

オフでの付き合いにおいて「なんかタイミングが会わない人」というだけで、嫌いな人ではない。

今まで通りオンラインでやりとりをして、もし会う機会があれば場所環境次第では全然会う。

ファーストフード店イベントでなら。

そこそこのお店へディナーへ行くなどという機会を積極的に作ろうとはしないけれど。

Aさんから会おうといわれることはないだろう。

だってAさんは自分から行動することをしない人だからだ。



私はオンライン上でのAさんの考え方や判断における平等性を尊敬していたが、本人が自虐のように繰り返していた「友達がいない、婚期を逃した」に関しては「でしょうね」と思った。

2021-01-20

……寝過ごした

……要するに自分から要請である風呂に入れなかった

……重ね着完了

……靴下は変えた

……上着は3枚脱いで1枚着て2枚着て

……ジャンパーつけた

……ジャンパーはつけるものだった

……なぁんてな

2021-01-07

昨日の午後から記憶がない

昨日の昼は、人と定食屋行って

腹一杯食ったのは覚えてる

その後家に帰担だろうことはわかるが、そこら辺から記憶がない

家で何をしていたかからない

夕飯を食べた覚えも寝た覚えもない

気づいたら今日の朝だった

今朝、「さっき脱いだ上着を着よう」と思って「あれ昼飯食って帰ってきたのはさっきじゃないわ」と思って記憶がないことに気づいて愕然とした

もう起きてから5時間経つし、昨日の昼飯から24時間経とうとしてるのに、昨日の昼飯が今さっきのことに思えてならず、気持ち悪い

時間感覚まで狂っている

さっきドラッグストア会計を待ちながら、ふと今が何月かわからなくなり怖くなった

思い出すまで数分かかった

今は1月だと言うことは知っている

ただ感覚的に1月まで生きていた感じが全くない

冬だと言うことも、知ってはいるがわからない

今なぜここにいるのか、ここまでどうやって生きてきたか、どれだけの時間がたったか知識はあるのに実感が全くない

こんなこと初めてで物凄く混乱している

2021-01-05

麻雀なんかで鬱屈とした状態になることがある。

振り込んで振り込んで振り込んで振り込む。

現物がないからと最大公約数的、計算上はほぼ完璧な安牌なはずのその牌がなぜかピタリと吸い込まれるように両家和を喰らう。

自分がこの世で最大限の愚か者であると判定されることへの抗議。

上着を裏返しに着ていることに突然気づくような気恥ずかしさ。

弱気証明。この世で一番の臆病者であり、この世で一番の臆病者であり、臆病者。

そんな気持ちは最悪である最愛である

言い訳無用に突きつけられる自分自身は最悪だが、そこに、でももしかしも、あれもこれもない。

最悪、ただ最悪であるだけの最悪、それが最愛でなくてなんだというのだ。

2020-12-29

[] 大掃除3日目

【やった】

・枕カバー洗濯

・冬物上着洗濯

PC内部清掃

床清

エアコンフィルタ清掃

大掃除全部完了!これであとはゆっくりできる!

2020-12-28

[] 大掃除2日目

【やった】

・羽毛布団洗濯(手洗い)

【残タスク

・枕カバー洗濯

・冬物上着洗濯

PC内部清掃

床清

エアコンフィルタ清掃

昨日がんばりすぎたからか今日は布団洗って力尽きた。明日すべて終わらせる。

2020-12-27

[] 大掃除1日目

掃除洗濯した】

・掛・敷毛布洗濯

キッチン棚清掃

シンク清掃

調理家電清掃

トイレ清掃

風呂清掃

排水ピーピールー

【交換した】

換気扇フィルタ

・通風口フィルタ

シャワーカーテン

・便座カバー

キッチンスポンジ

電動歯ブラシヘッド

不要電球ビックカメラで引き取ってもらう

【人体手入れした】

爪切り(足・手)

QBで散髪

【買い出しした】

シャワーカーテン

・浴室で使えるフック

・便座カバー

ファンフィルタ

【残タスク

・布団洗濯

・枕カバー洗濯

・冬物上着洗濯

PC内部清掃

床清

エアコンフィルタ清掃

けっこうがんばった。明日まだ気力残ってたら残タスク明日一日で終わらせる。

2020-12-14

根本的な疑問。ブルマースク水セーラー服はなぜ紺色?

ブルマーは紺色だと皆は言うけれど

御多分に漏れず、同級生女子ブルマーは紺色だったし、小学生の頃には紺色ブルマー以外は存在しないと思っていた。ブルマー廃止されてクオーターパンツになったが、それも紺色だったのでそれが当たり前だと思っていた。ところが、長ずるに及んで臙脂色緑色ブルマー存在していることを知った。さらに、ブルマー存在などとっくに忘れられたこ時代になってもブルマーのことが気になっていろいろと検索していたら、同じ紺色といっても濃紺とピース紺の二種類があったことを知ったのである参考画像

それはさておき、改めて考えてみると不思議だ。そもそもどうしてブルマーは紺色なのか? そして、スクール水着セーラー服が紺色なのは関係があるのか?

歴史上のブルマーは紺色ではない?

はじめのうち、自分19世紀ブルマーも紺色だったから、それが受け継がれたのだろうと単純に考えていた。現に、当時のブルマーを描いた図版は白黒で、それを否定する根拠にはならなかった。ところが、自分が「Victorian bloomers」と検索したところ、驚きの事実に行きあたった。ブルマーは必ずしも紺色とは限らないのだ

そうなると、ブルマーはどこかの時点で紺色に固定されることになったはずだ。

ブルマーが紺色なのは和装理由がある?

こういう情報を知るためには、基本的には企業公式ページが適している。

ファッション豆知識:#7 ブルマーと現状と来歴

すると、以下のような証言を見つけることができた。

そのような経緯を経てブルマーは、普及していきましたが、それらは、織物で作られ、比較的長く大きいシルエット、腰ベルト部は紐で結ぶ仕様で、ほとんどが濃色でした。これは、日本の古来からある袴の後継と見られていたところから来ています

そういうことで、仮説その一。ブルマーが紺色なのは日本の袴に由来する。

改めて、イギリス人ブルマー

しかし、僕の今まで書いてきた記事を読んでくださった方はご存じだろう。20世紀イギリスブルマーも同じく紺色なのだ

ttps://www.youtube.com/watch?v=lDvl5fJHsow&t=200s

となると、ブルマーが紺色なのは日本の袴に由来する、という仮説はかなり疑わしいものとなってしまう。

そうなると、

のどちらかになりそうだ。日本ブルマーが紺色になり、英国に輸出された可能性は理論存在するが、当時の文化的な力関係考慮すると非常に考えにくい。先ほどのトンボ社のページに書かれている、井口阿くりがブルマー1903年ボストンから導入した時点で、ブルマーが紺色に進化を遂げていたと考えるのが自然だろう。これが仮説その二である

とはいえこの記事では白いブルマー存在確認できる。

それにしても、記事をよく読めば当時の女子体操着は、セーラー服上着の下にブルマーを着用だったとのこと。提灯ブルマーから考えられることだ。

ショーツブルマーになってからも、かつては掃除時間女子普通にそういう格好だったと聞いたことはあるけれども、男子校出身者の僕には刺激が強すぎる。しゃがんだクオーターパンツお尻の曲線だって刺激が強いのに。

では、スクール水着が紺色なのはなぜか?

スクール水着の変遷についてはここでは繰り返さない。多くの方が調べてくださっており、資料比較豊富からだ。だが、水泳の授業が義務教育として求められたのが、痛ましい事故にその理由があるとは知らなかった

しかし、どうして紺色なのか? このサイトでは以下の四つの説を併記し、それらが複合していると述べている。

それらの説も一理あるのだが、自分としては、ブルマーよりも素直にヴィクトリア朝の色遣いが受け継がれたものだと思いたい。

もっとも、ならばどうしてイギリスで紺色になったかを考える必要があるのだが……。

じゃあセーラー服が紺色なのは

セーラー服起源海軍にあることはよく知られている。この記事によれば18世紀英国海軍がこの紺色を用い始めたそうだ。軍服歴史についても興味深い記述ウィキペディアにある。たとえば安価染色技術がなければ兵士全員に同じような色の制服採用できない。

ここで思い出していただきたいのは、ブルマースク水の紺色はヴィクトリア朝19世紀から20世紀初頭に由来していることだ。言い換えるならば、セーラー服の紺色は、ブルマースク水の紺色とは起源を異にしているである。この三つは紺色のノスタルジー対象としてしばしば言及されるが、全く別の由来がある、ということだ。ブルマースク水女性に求められた慎み深さと禁欲に由来する紺色、セーラー服の紺色は男性に求められた強さと海の色である。また、起源もそれぞれ米国英国である。ただし、海軍のネイビー色と女子学生のセーラー服の紺色には微妙な違いがあり、セーラー服の色がスク水ブルマーに引きずられて濃青から紺に近づいた可能性も一応考えられる。ところで、海老茶色の袴の女学生がなぜ紺色をまとうようになったかのだろう。和装から様相に移り変わったことに関係がありそうだが……。

ところで、臙脂色ブルマーはいから

さて、冒頭に戻ろう。僕は紺ブルマーだけではなく、臙脂ブルマーや緑ブルマーについても言及している。これらのカラーブルマーが広まりだしたのはいつごろからだろうか?

これらについては、実はまだ調査ができていない。先ほども述べたが、戦前女学生海老茶色を身に着けていたので、そこから派生したことも考えられなくもない。こちらのページによれば1985年から多様なデザイン体操服が登場したそうだが、この頃ではないかと推測している。現に、90年代に近づくとスク水さえもややハイレグ気味になっており、肩紐も細くなって背中露出も増えているので、新しいデザインが受け入れられていた可能性がある。しかし、自分の周囲にはカラーブルマー存在せず、臙脂ブルマーフェチ大人になってから発症してしまったものである

企業公式サイトから情報が得られないとなると、新聞の縮刷版や当時の雑誌を一つ一つ調べねばならないことだろう。研究とは元来こうした地味なものであり、ちょっとネット検索してまとめてみたこ記事などは、本職の研究からすればほんの気晴らしでしかない。

まとめ

今後の展望

ブルマースク水セーラー服が紺色の理由はおおよそわかった。しかし、臙脂ブルマーや緑ブルマーなどがいつから使われているのかについては、まだ資料を見つけられていない。今後はこうしたカラーブルマー存在について探求したい。おそらくは学年色という概念の発展からたどれば見つかるのではないかという気もしているが、確証はない。また、男子が青の短パン女子が赤ブルマーという写真も見たことがある。男女の差異を強調するためであったという説も成り立つ。

また、昔の深夜番組女子高のスク水ファッションショーのように比較する今ではとても考えられないコーナーがあったそうだが、その動画確認すると紺色にもかなりの幅があった。スク水の紺が実際どの程度の違いがあったのかも調査する必要がある。また、カラースク水ブルマー同様に存在たかもチェックする。

そして、こうした色鮮やかなブルマー存在が、どの程度が押し付けであり、どの程度が女子生徒から希望だったかについても知りたい。

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