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はてなキーワード: アドバンテージとは

2023-12-18

クソコメ鳩指示滅びろよ

動画制作配信をしている人間は誰かに文句を言われたり叩かれるために作ってるんじゃない。

誰かが作った何かを見てツッコミが入れたくなったら親しい人と話すだけにしろ

それができないなら日記帳にでも書いてろ。

皆が感動したり楽しんでる所にズカズカ入って行って文句を言うな。私は面白くないなんて意見は心の中にしまっておけ。水を差すな。

正義でいい気分になってるのは自分だけではたからみたらただのつまら寒いやつだよ。

腹が立つと思ったら口をつぐんで動画を閉じろ

別に作った人間はお前に見て欲しいと思ってないから。

お前らみたいなやつがコンテンツを腐らせて面白ものをつまらなくさせる。

良かれと思ってが枕詞につく行動はだいたい他人にとっては迷惑だ。

他人についての情報でその本人が知らない内容をわざわざ言いに行くな。

教えてあげる気持ちよさを得るために他人を利用するな。

教えは頼まれた時でいい。

求めていないアドバイスを得意顔でつらつら横でされた時に腹が立たないか?それがお前だよ

自分が知っているというアドバンテージが得たいがために、感謝されたいがために他人を道具にするのはやめろ。

コンテンツをつまらなくさせるクソコメ鳩指示滅びろよ。

2023-12-15

女は社会で不利だということ

女は社会で不利です。

ジャック・マーという僕が最も尊敬する人物言葉にこういったものがあります

成功体験に学ぶな」 いやぁカッケェ

資本主義社会において、成功体験というのは再現性のないバグのようなものです。

成功体験再現性があれば自己啓発本を呼んだ人が全員大手企業CEOになってしまますからね。

あれは全部詐欺だと思ってるので読まないほうがいいです。読んだこと無いけど。

これはある種の生存バイアスで、そもそも再現性のある成功体験はごくごく一部の人間でしか共有されないというところから来ています

逆に失敗体験再現性はあります

一例を上げてみますね、僕は数年前に二股をかけていた彼女LINE名前を「チンポ」で統一することで浮気バレを防いでいましたが、携帯を覗かれ全てを失いました。

多分同じことをしたら同じ結果がもたらされることに異を唱える人はいないでしょう。

閑話休題←これブログで書くやつ9割イキリキモオタ

成功体験再現性は無い、逆に多くの失敗体験には再現性がある。

ということを仮定として考えるのであれば、失敗体験を多く知り事前に防ぐ知識を得ることが社会において大きなアドバンテージになるということになります

次は男という資本主義社会の上層をほぼ占拠している、オチンチンポンコツアニマルについて考えて見ましょう、このオチンチンポンコツアニマルは、女という生き物が大好きです。

なぜならオチンチンポンコツアニマルなので。

男という生き物は女という生き物を目の当たりにしたとき自分を良く見せたいという本能脳みその主導権を全て握り、

男は女を前に成功体験しかさなくなります

もちろん過剰表現です。

この記事をここまで読んでしまったドがつくマゾヒスト女子の方がもしいたら考えてください、あなた尊敬する男性はどれくらいあなたに失敗体験を話してくれましたか

逆にカスオチンチンポンコツアニマルの仲間たち、カッコつけてるでしょう?

以上のことから女性資本主義社会というバトルフィールド教科書以外で本当に価値ある何かを学ぶことが非常に難しいというディスアドバンテージを抱えています

親が子を教育するのが難しいといのも似た話でしょうね。

それでも自分の周りに完璧自分演出せず成功も失敗も話してくれる人がいるなら本当に大切にするべき人間だと思います

なぜならその人をボコスカ殴って出てくる知識コインを集めるととてもいいので。文章考えるの疲れてきてIQが54くらいまで落ちてきたのでここらでやめときますか。

結論:悪いのはチンチンとキンタマ

2023-12-14

女は社会で不利だということ

女は社会で不利です。

ジャック・マーという僕が最も尊敬する人物言葉にこういったものがあります

成功体験に学ぶな」 いやぁカッケェ

資本主義社会において、成功体験というのは再現性のないバグのようなものです。

成功体験再現性があれば自己啓発本を呼んだ人が全員大手企業CEOになってしまますからね。

あれは全部詐欺だと思ってるので読まないほうがいいです。読んだこと無いけど。

これはある種の生存バイアスで、そもそも再現性のある成功体験はごくごく一部の人間でしか共有されないというところから来ています

逆に失敗体験再現性はあります

一例を上げてみますね、僕は数年前に二股をかけていた彼女LINE名前を「チンポ」で統一することで浮気バレを防いでいましたが、携帯を覗かれ全てを失いました。

多分同じことをしたら同じ結果がもたらされることに異を唱える人はいないでしょう。

閑話休題←これブログで書くやつ9割イキリキモオタ

成功体験再現性は無い、逆に多くの失敗体験には再現性がある。

ということを仮定として考えるのであれば、失敗体験を多く知り事前に防ぐ知識を得ることが社会において大きなアドバンテージになるということになります

次は男という資本主義社会の上層をほぼ占拠している、オチンチンポンコツアニマルについて考えて見ましょう、このオチンチンポンコツアニマルは、女という生き物が大好きです。

なぜならオチンチンポンコツアニマルなので。

男という生き物は女という生き物を目の当たりにしたとき自分を良く見せたいという本能脳みその主導権を全て握り、

男は女を前に成功体験しかさなくなります

もちろん過剰表現です。

この記事をここまで読んでしまったドがつくマゾヒスト女子の方がもしいたら考えてください、あなた尊敬する男性はどれくらいあなたに失敗体験を話してくれましたか

逆にカスオチンチンポンコツアニマルの仲間たち、カッコつけてるでしょう?

以上のことから女性資本主義社会というバトルフィールド教科書以外で本当に価値ある何かを学ぶことが非常に難しいというディスアドバンテージを抱えています

親が子を教育するのが難しいといのも似た話でしょうね。

それでも自分の周りに完璧自分演出せず成功も失敗も話してくれる人がいるなら本当に大切にするべき人間だと思います

なぜならその人をボコスカ殴って出てくる知識コインを集めるととてもいいので。文章考えるの疲れてきてIQが54くらいまで落ちてきたのでここらでやめときますか。

結論:悪いのはチンチンとキンタマ

2023-12-09

anond:20231208115850

ガチ一字一句抜けなく頭に叩き込むような感じで小〜高までの全教科全ての範囲漏れなく完璧習得すれば受かる

みんな遊んだなんや文句言って生まれから受験までの18年間の間にテストで山張ってサボってみたり、授業聞かずに寝てみたりして習得範囲に穴を作るでしょ

18年かけてコツコツでも着実にやってれば上記はそこまで苦じゃない

高校3年間でどうにかしようとか受験前のちょっとでどうにかしようと考えるから難しく思うんだよ

まあ"試験科目全てで漏れなく習得"ってのはエグいよね 好きじゃない苦手な教科も含めてだし

ただ、

勉強必要性に早くから気づける環境

勉強に没頭させてもらえる

理解/熱意のある両親

受験に特化した対策をしてくれる学校に通える

・塾に通い(通わせられ)学校範囲を超えた応用まで幼い頃から習得させてもらえる

点はアドバンテージだと思われる

まりおぎゃーと生まれから受験までの18年間東大に入るために丁寧に丁寧に英才教育されてきたエリートなんだよ

飛び級する天才とか逆に本当に勉強向いてなくて落ちこぼれタイプは知らん

2023-12-03

anond:20211005124804

強者男性強者女性弱者女性弱者男性

とはよく言われるよね

私的には、トータルで見たら男の方が生きやすいと思う。喧嘩を売りたい訳では無いが。

女ばかり注目されるが男にも性的資本はある。

というか、体を売れる女は楽だ、とか言ってる弱者男性ほとんどの女が体を売って生活している訳では無いということを頭に入れておいて欲しい。確かに選択肢は男より多いのかもしれないが、女という性的資本を用いない場合、つまりふつーに社会生活を送る上では圧倒的に男である方が有利。「女」を利用しない女は男に比べて多少は不利なところがあると思う。

男には女に対して体力などの身体能力アドバンテージがある。生理もない。

弱者男性は男だから弱者なのではなく、自分無能から弱者なんだと現実見てほしい。

2023-11-27

[]参入プレーオフ清水VS千葉に決定。清水山形スコアレス千葉甲府を下す。

 来シーズンのJ1参入プレーオフが25、26日に行われ、25日のアイスタでは4位清水エスパルスが5位モンテディオ山形スコアレスドローに終わり、年間上位の清水進出今日フクアリで行われた6位ジェフユナイテッド千葉VS7位ヴァンフォーレ甲府千葉が前半に挙げた小森のゴールを守りきり、決勝にコマを進めた。

 来季のJ1は24クラブとなり、既に町田ゼルビアジュビロ磐田東京ヴェルディの昇格が決まっている。清水VS千葉12月2日国立競技場で行われ、勝者がストレート来季J1昇格、敗者はJ1の19位クラブとの参入プレーオフへ回る。引き分け場合は延長なしのPK戦で決着を着ける。

決勝進出清水 権田に代わり、大久保が大仕事

 清水山形スコアレスドローに終わったが、年間上位のアドバンテージを生かし、決勝にコマを進めた。勝てば自動昇格の12日の水戸戦に引き分けまさかプレーオフに回った。「ショックもあったが、まずは一つ乗り越えた」とMF乾貴士は安堵の表情を浮かべながらも「払拭する為にも勝ちたかったので、満足はない」と話した。

 立役者GK大久保だ。リーグ戦フルタイム出場のGK権田が16日の練習で頭部に球を受け、状態不良により離脱シーズンを通してサブの立場から味方を支え続けてきた守護神に出番が回ってきた。重圧のかかる大一番。それでも、「自分の良いところを出そう」とプロ16年目のベテランに気負いはなく、山形の猛攻を尽くセーブした。

 秋葉忠宏監督は「今日大久保様々」と殊勲の守護神を称えつつ「勝ちたかった。ゴールをこじ開けるところは来週の宿題」と満足せず。1週間の準備に全力を尽くし、昇格を懸けた集大成の90分に挑む。

千葉2014年以来の決勝進出。決勝ゴールの小森「このチームで上がりたい」

千葉が15年ぶりのJ1へ王手をかけた。前半23分に裏に抜け出したFW小森が先制ゴール。この1点を守りきった。小林慶行監督は「追加点を獲れなかったのは課題だが、選手達が最後までハードワークした結果」と称えた。

決勝は清水今季は1勝1分と負けなし。7月国立競技場でゴールを決めるなど相性の良いスタジアム小森は「緊張すると思うけど、このチームで上がりたいので、頑張りたい」と意気込みを口にした。

山形、無念のドローACL並行の甲府敗戦で昇格ならず

 山形は15年以来、ACLと並行しながら戦う甲府17年以来のJ1昇格はならなかった。

 山形は再三のチャンスをモノに出来ず、清水スコアレスドロー過去3回のPOは必ず1勝していたが、4回目で初めての初戦敗退にベテランDF山田拓巳は「個人もチームも力不足ですが、負けではなく、引き分けで終わるのは気持ち的に難しい…」と言葉を詰まらせた。

 シーズンは8連敗を喫し、監督交代もありながら、終盤の追い上げでPOにこぎつけた。渡邉晋監督は「成長速度は自分想像を遥かに超えるものだった。だからこそ勝たせたかった」と悔やみ、「この敗戦から学んで次に生かし、新たに力強い一歩を踏み出していく」と来季こそは「J1昇格」というエンディングを迎えると誓った。

 甲府は1点に泣いた。勝利以外、敗退の試合で前半に失点。後半、ウタカらを投入し、猛攻も及ばず。終了の瞬間、涙を流す選手もいた。篠田善之監督は「応援してくれたサポーター申し訳ない」とガックリ肩を落とした。

 ACLと並行しながらの一戦でターンオーバーを敷きながらの戦いがこの試合で終わったが、まだ”残り試合“がある。DF関口は「来季J2での戦いだけど、僕達にはやらなければならない事がある」と、29日のメルボルン戦に気持ちを切り替えた。

anond:20231126125543

多分あると思うけど、ゲーム世界の悪役令嬢に転生したけど改心せずに

未来イベントを知っているアドバンテージ原作よりさらに酷い悪行を重ねる

悪役令嬢ものとかあったら紹介してほしい。

2023-11-26

anond:20231126154038

それは殴り合いが減った近代の話であって最近までは身長アドバンテージが高かった。

男の威を借るのがムーブひとつだった女が高身長を好むのもそういう歴史的な経緯もある。

anond:20231126153550

からこそでかいやつはデクとかウドとか叩くやろ

背なんか男同士では大したアドバンテージじゃない

社会的弱者が這い上がれない理由

金が無いからとりあえずテキトー場所で働いて辞めるの繰り返しで職歴だけ増えるからマトモな会社門前払い。やっぱ世の中実家の太さじゃねーか!

ニート出来るってそれだけでアドバンテージあると思う。

2023-11-19

anond:20231119202038

男という最大のアドバンテージを使えない無能から仕方ないじゃん

結婚できない子どもも養えない生産性もない

救う意味がない

2023-11-12

anond:20231112212911

田舎暮らし=家と土地と畑を持ってるおかげで、生活費が安く済むんでしょうね。

そいう田舎アドバンテージみたいなもの無視して、単純に大手チェーンやコンビニ物価だけを比べると

都会と田舎での物価の違いを認識できない。

anond:20231005072735

国や企業が女の特質には金を払わないから、に尽きると思っている

男に多い営業職や運送業などは、男性の多くに備わっている特質である体力腕力に対して高い給与を与え、優遇している。

それに対して女に多い事務職マルチタスクを要し、些細なミスも許されず高度な判断能力要求されるにも関わらず給料が低いのもそうだけど

それ以外にも女に多く備わっている性質は当たり前のものとされ、インセンティブが与えられない事が多い。

例えば医師看護師介護士保育士エステティシャンなど、人の身体に直接触れる仕事性的安全性観点から女性が求められる事が多い

男性客は女性身体を見られてもさして気にしないが女性客は男性に見られるのを嫌がるという点で

明らかに女性労働者にアドバンテージがあるにも関わらず、その特質によって特に賃金が上がる事はない

また、性犯罪に限らず全体的に女の方が男よりも犯罪比率は低く、会社従業員犯罪によって被害を被る率も低い

https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/68/nfm/n68_2_4_7_1_0.html

会社は女を雇う事でリスクを減らしメリット享受しているが、それに対して女の給料に加算する事はしない

まり給与体系そのものが元々男に有利に出来ていて、その中で女が戦おうとしても限界があるってこと。

2023-11-07

サンクチュアリ面白い

相撲面白さによる魅力なのか、ピンポン的な青春スポ根面白さなのか。体格の圧倒的なアドバンテージ=才能の話で染谷将太に説得される所はまんまアクマのアレじゃんって思った。稽古パートフルメタル・ジャケット的な面白さもあり。キャバ嬢とかトレーダーのくだりはあんまりかな。相撲動機にまつわる話として必要なのかもしれんけど。静内サスペンス要素もそこまでかな。松尾スズキピエール瀧バチバチは割と好き。

でもやっぱ早ければ一瞬で終わるスピード感相撲特有面白さだよな。立ち合い(?)の瞬間の静寂も好きだ。

頭突きもアリなの知らんかった。殴る蹴る寝技ダメならほとんどダメやんけと思ってたけど、鍛えまくった重量級の男をしてそれ以外はほとんどOKという恐ろしさを改めて知った。中継で涼しい顔してる力士はすげえや。

角界因習については主人公カス過ぎて先輩達の対応も割と妥当に見えるというか、何なら優しい方じゃね?ってすら思う。

帰国子女設定の記者もかなりカリカチュアされてるというか、現状にいきなり突っかかっていく所があまりスマートな感じがしないし、その辺で相対的にマシに見えてしまう辺りは意図的にやってるんだろうか。そういう事があるから相撲がより魅力的に見えてしまうんだろうか。「ああ異常だよ。ただな、その以上の先に〜」みたいな台詞もあったし、やっぱり自覚的なのかな。

主人公相撲に目覚めるのと並行して社会性を身に着けていくかと思ったら、別にそんな事はなくて田舎ヤンキー(実物を知らないのでおれの想像上の)しぐさをかましまくるのがなんかウケる。それが痛快な時もあるし、「冗談や〜ん笑」みたいな言い草クラスにいたイヤなタイプカスを思わせる事もある。

朝青龍とかがモチーフなんかな。他の力士モデルになった存在がいるんだろうか。

2023-10-29

鳥取県米子市運転免許センター

取材班はここで、免許自主的に返納するという選択をした男性出会いました。

免許を返納しにきた男性(93)

Q.免許を返そうと思って来られた理由は?

「いやぁもう年ですけんな。94歳になります。今年の12月に」

普段、69歳の息子と2人で暮らしているという男性。今年の春頃までは息子の車を借りて時折運転していたものの、最近ほとんど乗っていなかったといいます

息子(69)

「3年くらい前かな。車庫に入るときに様子見てて、いやこれはもうヤバいなと。まぁ不安ですよね」

免許を返納しにきた男性(93)

「さすがに不安に思いますよ、90歳にもなって車の運転するなんてって。何かがあれば一生を台無しにしてしまう。やめなきゃいけない、やめなきゃいけんなとは思ってた。」

1930年まれか。

自家用車一般化したのは60年代から、35~40代くらいでクルマ運転始めたということになる。

18歳から運転してる最近の人のほうが、年取ったときアドバンテージあるのだろうか(体が覚えてるとか?)

ラグビーW杯2023 10/29 決勝 ニュージーランド対南アフリカ

9月9日開幕戦から20チームの激闘を見守り続けてきたウェブエリスカップ

50日間の戦いの末に、今日、その所有者が決まる。


おはようございますこんにちは、こんばんわ。

レビュー増田です。


4年に1度のラグビーの祭典ワールドカップ2023年フランス大会も、ついに決勝を迎えた。

47試合の末、ファイナルに駒を進めたのは、南半球、いや世界ラグビー象徴ニュージーランドと、ディフェンディングチャンピオン南アフリカ


開催国フランス好調や、ランキング1位で乗り込んだアイルランドフィジーサモアなどのアイランダーチームやアルゼンチンの成長などで、勢力図の変化が噂される中で開幕した今大会だが、蓋を開けてみると、決勝はおなじみの最強同士の対戦となった。


ニュージーランド開幕戦フランス相手に1試合を落として以降は、圧倒的な得点力で対戦相手沈黙させてプールステージ突破した上、準々決勝ではアイルランド相手守備の硬さも見せつけて準決勝進出。チーム初の優勝を狙うアルゼンチンに完勝して決勝まで勝ち上がってきた。


大会前までは仕上がりを不安視されていた黒衣の軍団だが、オールブラックスに関しては「史上最強」「完全な優勝候補」とみなされていたような大会の方が勝てないことが多く、今回のように「ぱっとしない」と言われる時の方が優勝を攫ったりする。


チームをみると、LOサム・ホワイトロックSHアーロンスミスなど、レジェダリーなベテラン選手活躍する一方、PRイーサンデクラークティレルロマックス、CTBリーコ・イオアネ、WTBマーク・テレアウィルジョーダンなど20代のプレーヤーも多く、ベテラン、中堅の経験値と、若手のエネルギーバランス良くミックスされたチームになっている。

大会で最強と呼ばれた世代の多くが引退した後、世代交代の最中で完成形が見えづらいままW杯に臨んだが、まさにこのW杯で成長したのかもしれない。

7週間にも及ぶ戦いの中で調子を上げ、持ち前の得点力だけではない守備の硬さ、意外とも言えるスクラムの強さも見せつけてきた。


HCのイアン・フォスター大会後の勇退が決定しており、スーパーラグビーの常勝軍団クルセイダーズHCのスコット・ロバートソンにその場を引き継ぐことが決定している。

つなぎの世代と言わせず、このチームこそが最強のオールブラックスであることを証明できるだろうか。


対する南アフリカはというと、フィジカルバトルを得意とするチームが集まったプールBをアイルランド戦の1敗以外に圧倒的な強さを見せつけて決勝トーナメント進出

フランス戦、イングランド戦の2試合連続の1点差で制して決勝に進出した。


優勝した前大会の時点で主力メンバーが若かったため、本大会でも優勝メンバーが残り、FWの安定感がチームを支えてきた南ア代表だが、なぜかこのチームに起こりがちな「完全な1本目のSOがいない」という問題に今回も悩まされ、重要得点源のキックの精度などはイマイチとみなされていた。

そこに、負傷で代表メンバーから外れていたハンドレ・ポラードが、大会中に負傷したメンバーと交代して第4戦目から復帰。

この決勝で先発のSOをベテラン司令塔に託すことになった。


ラードはあまり華麗なパスを見せる司令塔ではなく、南アらしいキックFW戦のタクトを振るのを得意としているが、この試合に望むリザーブメンバーを見ても、南アがどういう試合にしたいのかが垣間見える。というかクッキリ見える。

なんと8人のリザーブのうち、FWが7人。

SOはおろか、SHの替えすらなく、デクラークが負傷した際にはWTBチェスリン・コルビが務めるとアナウンスされるほど。

80分間、FWを惜しみなく使って身体を当て、キック得点する気満々で、スプリングボクスらしい戦いでオールブラックスを迎え撃つ構えだ。


オールブラックススプリングボクスが戦えば、激しいフィジカルバトルに耐えてちょっとの差を掴み取るゲームになるしかない。

決勝のスタット・ド・フランスは雨。

身体をぶつけあうには絶好のコンディションだ。

どちらが「ちょっと」をモノにしてウェブエリスカップを掲げることができるのだろうか。


両国国歌斉唱につづいて、オールブラックスが今大会最後ハカ、カパ・オ・パンゴを披露し、オールブラックスボーデン・バレットキックオフで試合が始まった。


前半

開始早々、大会を通して南アスクラムを引っ張ってきたンボナンビが脚を痛めてグラウンドに倒れて負傷後退。

その直後の交錯オールブラックスのシャノン・フリゼルイエローカード

双方がゲームの進行にダメージを受ける波乱の幕開けとなる。


ボールキープしてパスとランからゲインをねらうオールブラックスに対して、ディフェンスからキックを蹴らせ、受けたボールを蹴り上げて、キック前進する南ア

もとからお互いやりたいことをするとこうなるわけだが、南アがジリジリ前進できている。

リゼルの反則で獲得したものにつづいて、オールブラックスを押し込んで序盤に2つ連続ペナルティを獲得した南ア

ラードキック南ア 6 - 0 NZ とする。

ロースコアゲームで蹴り勝ちたい南アにしたら上首尾なゲームの入りだ。


オールブラックスボールを回しながら前進してPGを返すが、南アFW戦で圧力をかけてペナルティを狙い、PGを重ねて差を詰めさせない。

南ア 9 - 3 NZ


スコアで突き放されながらも、ゲームが進行するにつれボールをまわす攻撃で徐々に先進し始めたオールブラックスだが、雨の影響でボールが手元で滑り、掴みかけた攻撃のチャンスでボールを失っている。

そしてゲームの流れを大きく変える瞬間が訪れた。

28分にFLサム・ケインハイタックルレッドカードの退場。

前評判の低かったチームを獅子奮迅活躍で牽引してきたキャプテンまさかの決勝の舞台で一足先に試合を去ることになった。


荒れ模様前半はその後、双方がPGを重ね、南ア 12 - 6 NZゲームを折り返した。


試合としては前半の25分過ぎからオールブラックスボールを保持した攻めで南アディフェンスを切り裂き始めており、圧倒されているわけではない。

しかし、ラインアウトの不首尾や、滑る手元、高く入ってしまタックルなどで得点のチャンスを失うオールブラックスに対して、南アが手に入った機会に過大な結果を狙わず即座のPG得点を重ねて6点差。

攻めがつながっているので、後半での逆転もあり得る点差だが、相手そもそもロースコアを狙ってきている南アだなると話が違う。

それに、フィジカルバトルを狙ったオーダーを組んできた南ア相手に人数の不利を被ったのは大打撃だ。

南アにしてみれば、相手ミスに救われているところもあるが、それは要所でうまくプレッシャーをかけて、危機を切り抜け続けているという事になる。

この決勝でも当然のように発揮される南ア勝負強さは驚くべきものだ。


オールブラックスは不利を跳ね返して逆転のトライを決められるのか、それとも南ア得点以外でも前半につけた差を活かして突き放すのか。


後半

後半の南アキックオフから敵陣深くに侵入して圧力をかける。

得点匂いがする猛攻だったが、この攻撃のなかで、今度はシア・コリシの頭が当たってイエローカードで退出し、人数のアドバンテージを失う。


後半頭で試合を決めるチャンスを逃した南アに対して、オールブラックスは人数の不利がないうちに攻め込んでいく。

ボール展開すればゴールライン間際まで迫ることができるが、オールブラックスとしては歯がゆいことにスコアまでに至らず、トライラインまで到達したプレーも、ノックオンでチャンスを失ってしまう。

今日はずっとこんな調子だ。

全てがうまくハマる日もあれば、そのピースをはめる時に手がパズルの傍にあるグラスに当たったり、膝がテーブルの下を叩いたりする日もある。

それが起きているのが、4年間の努力の末のW杯の決勝の場で、相手最後まで勝負を投げない南アだというのが最悪だ。


ズルズルと時間勝機を失ういかけていたオールブラックスだが、58分、ついにゴールラインを破るトライを獲得。

ここで7点を取れば、ロースコアの試合で果てしなく大きい1点のアドバンテージを得ることができたところだが、決定力の高いモウンガのCVは外れて、リードを奪うまでに至らない。

南ア 12 - 11 NZ


W杯も残りは20分となり、ゲームの内容としてはボールを敵陣に運べているオールブラックスに傾きかけているのだが、勢いにのってひっくり返したいところで、雨の影響もあってかボールが手に付かない。


ゲームが動かないまま10分がすぎ、1本のPG勝利に直結する時間になってきた。

オールブラックスPG1本でも欲しい、南アは逆にこれをとって試合を決めたい。

試合を分ける攻防の中で、南ア・コルビの故意と見做されるノックオンオールブラックスPKとなり、またも試合をひっくり返すチャンスが訪れるが、ジョーディ・バレット重要な1本が外れて1点差のまま。


1プレーで逆転できる1点差が果てしなく遠い。

のこりは5分を切り、最後の攻めのチャンスが巡ってきたオールブラックスだが、ここでも敵陣深くまで迫りながらノックオンボールを失う。

残り10秒のスクラム最後希望をかけるも、必死で守る南アボールラインに押し出されて、試合終了を告げるホイッスル


最終スコア

南ア 12 - 11 NZ


降りしきる雨、試合開始直後の負傷退場やイエローカード、両キャプテンの反則退出、度重なるハンドリンエラーなど、双方にとってゲームは思惑通りに進まなかった。

しかし、オールブラックスが何度も訪れた逆転のチャンスを悉く掴み損ねたのに対して、ひっくり返されそうになった南アは、諦めずに自分達のするべきことに徹して耐え抜き、ゲームを決める「ちょっと」をものにした。


大会前はアイルランドフランスなどが見事な戦績を積み上げ、南アNZも今回は圧倒的な存在ではないと見做されていたが、両チームは大会の中で成長しながら決勝まで辿り着いた。

そして、歯を食いしばりながら薄氷勝利を積み上げた南アは、なんとこのW杯決勝トーナメント試合全てを1点差の勝利で勝ち抜いて、ついに連覇のウェブエリスカップを掲げる最後の勝者になった。


この大会前回大会から8年間、時代の主役だったプレヤーたちの多くが代表を去る。

ウェールスのダン・ビガー、アイルランドジョニー・セクストンニュージーランドアーロンスミス

日本代表でも年齢的に堀江などは次の大会で見られないかもしれない。

選手が入れ替わるだけでなく、大会レギュレーションも見直され、次のオーストラリア大会からは出場チームが24に拡大される。

4年後はラグビーを取り巻く景色が大きく変わっているだろう。

演者舞台も大きく変わる節目の大会となった。

時代の終わりに少しの寂しさがある。

でも、次の時代の準備はもう始まっている。


自分の話をさせてもらうと、今回は大会が始まる前までレビューを書くか迷っていた。

大会日本開催で多くの人が試合を見ることが予想されていたのに対して、今回はフランス開催で試合リアルタイムでは観戦しづらく、日本代表の苦戦も大会から予測されていた。

また、自分自身この夏から本業が急に忙しくなったので、1ヶ月半以上毎週レビューを書くだけの気力が続くかという心配もあった。

ただ、やはり4年に一度しかいからと、初戦のチリ戦からレビューを書き始めると、まだ待っていてくれていた人から応援コメントや、他の試合をみたトラバなどが寄せられて、ともにラグビーの祭典を楽しみたいという人がいたことにとても支えられた。

(あと、本業の厳しい局面でも「リーチ・マイケル堀江あんなに頑張ったしな」なんて思って自分を奮い立たせたりもした)

ラグビーを見る人の楽しみに少しの助けになりたい」と始めたことが、皆の支えでやり切れて、自分自身がこの4年の集大成を、そして時代の変わり目をしっかり目に焼きつけられたのは感謝気持ちでいっぱいだ。


ラグビー身体のぶつかり合いが特徴のスポーツで、試合感想を語ろうとすると「フィジカルに圧倒された」という話になりがちで、それ以外だと「反則が多かった」「あの選手のあのプレーが」という結果の一部だけを取り上げた議論になってしまう。

このレビューを書く上で意識していたのは、結果の現象だけでなく、双方のチームがどういう強みとプランをもって試合に臨んだのか、キックオフなどのゲームの状況が基本的にどちらに優位に働くのかなどに注目して、「なんとなく身体能力で負けた」「多分ミスで自滅した」「全力を尽くして感動した」よりもう少し理解度をあげて、とはいえつのサインプレーなどの細かい話に入りすぎて全体像が見えづらくならないようにと思って書いていた。

自分はいファンにすぎないので、長年のオールファンを唸らせるようなレビューは書けないと思っていたけど、日本代表試合から見てみようと思った人に、今回少しでも役に立てたなら嬉しい。


これが今大会最後レビューなる。

もう一度、みなさんありがとう

最後まで書き切れたのはみんなのおかげです。

またどこかで、会いましょう。


anond:20231021081219

2023-10-20

anond:20231020111309

事前の戦績・内容がそんなに良くなかったのと、少なくともその時点では同じグループリーグドイツスペインが優勝候補と目されてたから、ドイツスペインと比べたら弱い=グループリーグ突破は難しいって言われていたね。

今の日本ワールドカップの時から順当に戦力的な上積みがあるのと、他国ワールドカップ終わってまた作り直そうねって時期だからそういうアドバンテージはある。

2023-10-19

anond:20231019155920

序盤はまだしも終盤は盤面が様々なので暗記できるようなものではないと思うよ。

中盤から10自然に進んだ先が詰むか否かを一瞬で判断できるかどうかは結構アドバンテージだと思う。他の棋士は一瞬で見切れるのが10手詰めまでだったら、その差は大きいかな。

2023-10-10

anond:20231010132725

紙にも有線にも有人にもアドバンテージがあるので高級/プロ路線で残ると思われる

2023-10-08

成長あるわけない

仕事: うんこ。こんな文章書く程度の教養知能

人間関係: 幼稚園。見た目大人幼稚園奇行みたいなやり取りするので鼻つまみもの

技術知識: 小学生。高く見積もって高校生くらいのIT力。基本受かるくらいはある。多分。

知識以外の頭: ワーキングメモリとか瞬発力とかは皆無。予定外のこととか多少難しい話になると混乱する。

アルゴリズム力?: 仕事柄不足に感じるので挙げてみた。Atcoder一年前くらい?にABCでCがたまに解けるくらい。今は知らん。努力もしてない自力もない。

おっさん新聞とかニュース見てるからITとか政治には多少アドバンテージあるんじゃみたいなこと抜かすやつと同じ状態無限に続けてる。

未だに複雑なプログラム作れない。

OSSとか何年かけてもいいか再現してみてとか言われても多分ほとんどつくれないだろう。

熱意も技術も積み重ねもない。

もう言い訳くらいしかできない。

俺よくここまでやってこれたよ。

俺の中では英雄クラス活躍だ。

日本のこの時代に生まれたこともとても運がよかった。

家も上を見ればきりがないので、かなりましなほうだと思う。

一通り言い訳して

明日努力のふりして満足して

明後日から苦痛に耐えて

どこかで解雇されて

俺は死ぬんだ

あーーーー生きてーーーーー

2023-10-05

anond:20230920161014

それがホルモンアドバンテージなんだわ。

男性男性ホルモン恩恵を受けているのと同じくらい、女性女性ホルモン恩恵を受けている。

女性の体は、男性の体と比べると、皮膚のキメが細かく、なめらかで美しい。

ロート製薬は、女性の体から香るいい匂いの正体がラクトンであることを解明した。

重い荷物を運ぶ仕事男性の筋力が役立つように、

お茶出しの仕事には、女性の肉体が役に立つ。

来訪者だって、衛生的でいい匂いのする肉体の持ち主にお茶を出してもらいたいと思うのは自然なことでしょう。

男に重いモノを運ばせるときは、適材適所といい、

女にお茶出しさせるとき差別だと言い張るのは、性差無視したただの我儘でしかない。

2023-10-03

嘘ついてごめんね無水料理おいしくないです

無水料理がおいしいと言っている全ての人を代表して謝ります

無水料理料理は美味しくなりません。ごめんね。

例えばぶり大根無水料理で作ろうとします。

普通調理食材に均等に熱が行き渡るように水分を入れます

ところが、無水料理鍋は色々な仕組みで水分が外に出ないために食材の水分だけで調理ができます

仮に調味料を入れてちょうどいい味にするために水分が200CC必要だとすると、普通の鍋だとこの200ccの水を外から加える必要がありますが、無水料理だと食材からでた200cc分の水分で事足りるという仕組みです。

無水調理が美味しいとする根拠は、この、外から水分をたさないか野菜の旨みが凝縮されるという部分です。

でもよく考えて下さい。

普通の鍋で調理した時に、気化して出ていくのは純粋な水分だけです。

仮にこの段階で、水蒸気と一緒に旨味が逃げているというならわかります

でも残念なことに旨味は気化しません。(もちろん辛味成分や香りなどが気化する場合はありますが、無水調理をすればそれらが再び水分に溶け込むなんてことはありえません。)

そもそもうまみが気化しちゃったら、全ての煮込み料理否定することになってしまます

200ccの水分が気化してしまうから予め加えておいた場合と、気化しないから加えなかった場合とでは、出来上がった際の水分の濃度は同じなので、味が凝縮すされるということは起こり得ません。

まり、同じ水分の濃度であれば、調理方法が違うことで旨味が凝縮されるということはないのです。


ただし、無水調理をすることで、できあがりの水分量が少ないまま完成してしまうことは十分ありえます

でもそれは、無水料理から旨味が凝縮されたのではなくて、ただ単に水分の濃度が高いからという理由しかなりません。

だったらはじめから水分を少なくしておくか、水分がなくなるまで煮込めよという話です。

調理に使えるポリ袋というものがあります

主に低温調理などに使われるものですが、ぶり大根を作るに当たって、ポリ袋にあらかじめ全てを放り込んでから湯煎して作るという調理方法があります

それこそが一切の水分を無駄にしない本当の意味での無水料理となります

調味料塩分による浸透圧や加熱による細胞崩壊によって大根から水分が染み出してきて、ポリ袋の中にたっぷりの水分を含んだぶり大根が出来上がります

それを食べてみていただければわかりますが、いつものぶり大根と何も変わりません。

場合によっては、水分が多すぎて薄いと感じるかもしれません。

少なくとも、それによって野菜うまみが凝縮されるなんてことは絶対にありえません。

今まで騙されていた人は本当にごめんなさい。

無水料理料理が美味しくなるということは一切ありません。

旨味が凝縮された料理が食べたい方は、煮込んで水分を飛ばすか、あらかじめいつもより少ない水分で調理して下さい。

そこに無水調理によるアドバンテージは一切存在しません。

今後無水調理が美味しくなるという人がいたら鼻で笑い飛ばして下さい。

それ、濃度が高いだけで無水調理一切関係ないです。

2023-09-30

ラグビーW杯2023 9月29日プール第3週 日本 vs サモア レビュー

5チームの総当たりを行うラグビーワールドカップグループリーグは長い。

すでに9月末、日本の空にはすっかり秋の涼しい空気が流れてきた。

おはようございますこんにちは、こんばんは。

レビュー増田です。

季節を跨いで行われるラグビーW杯、みんな楽しんでいるだろうか。

プールDの第3戦、遠いフランストゥルーズで日本代表サモア代表と戦う。


サモアとは前大会でも予選リーグで相対し、その時はキック効率的に攻めた日本勝利したが、今大会サモアは今までとは違う。

自国に国際レベルリーグがないために、W杯ごとに欧州スーパーラグビー選手で急に代表が結成される彼らは、チームとしてのまとまりに欠き、規律の乱れで反則をしがちという長年の弱点があったのだが、前大会後に国際プロリーグスーパーラグビー自国メンバー構成されるモアナ・パシフィカを送り込んで、一つのチームとして組織的プレーできる選手たちを育ててきた。


また、祖父母までがその国の出身で、かつ他国代表過去3年間試合に出場していなければ、1度だけ代表所属国を変更できるという規定の変更により、元オーストラリア代表クリスチャン・リアリーファノ、元ニュージーランド代表チャーリー・ファウアウイナなどの経験豊富メンバーサモア代表に加わった。

アリーファノは白血病を克服したあと、ジャパンラグビートップリーグでもプレーしており、日本でも知られた存在だ。


ではそんな彼らの戦術遂行はどうか。

W杯入ってからのスタッツを見ると、サモアはランでキャリーする距離よりキック前進した距離の方が長い。

同じアイランダーのチームでも自陣からも持って走るフィジーとは随分違う。

キック前進してセットプレーからのパワフルなランと衝突で押し切るという攻撃の形が見えてくる。

タッチキックで大きく前進するシーンがたくさん見られるなら、それはサモアの形になっている。


遂行面で、大会に入ってからサモアは、リアリーファノのゲームメイクキックで、きちんとラックを作った落ち着いた攻撃をしている印象で、試合を左右するような重大な反則も過去に比べてとても少ない。


反面、カウンター攻撃オプションとしてはイングランドアルゼンチンより少ない。

キチンとしたゲームの入りにまだ慣れていないのか、ノリどころを見逃しがちで、スイッチが入るのに時間がかかる印象もある。


守備面でも規律改善されてよく守ってるが、タックル成功率自体は高くなく、自陣深くまでの侵入を度々許している。


日本は反則に気をつけてセットプレーを渡さず、相手陣にボールを運び続ければ封じる目もありそうだ。

スクラムラインアウト重要になるのだが、大会前の不安視されたパフォーマンスとは打って変わって、W杯に入ってから日本セットプレーは目を覚ましたように安定していて、封じ込めは現実的にも見える。

ただ、万一シンビンなどで人数を欠くと、強力なフィジカル圧力をモロに受けてしまう。


分析が封じるのか、経験アップグレードされたパワーが押し切るのか。

トゥールーズの観客の大歓声を背に、ウォークライシバタウを披露したサモアキックオフでゲームは始まった


前半


キックオフ直後の1分、日本キックで攻め入りたいサモアに反則をしてしまい、機会を与えてしまう。

ショットで先制点をとりにきたサモアは外したものの、蹴り返した日本キックで結局セットプレーに。

ラインアウトからモール、これはサモアの攻めの形だ。

しかしこれを耐え切り、今度は今度は日本サモアの反則からキックで敵陣に入り込む。

相手の形になりかけたのに凌いだのは幸先が良い。


ラインアウトスティールされたが、その後も相手の後方にキックを蹴る。

日本キック相手を常に後方に下げて、消耗を避けつつ侵入を防ぐ戦術だ。

カウンターアタックでもレメキがアタッキングキックを蹴る。

ハイパントがどちらに入るかはその後のセットプレーの結果に直結する。

今日ハイボール日本に入る。


8分には注目のファーストスクラム

ここもサモアの狙い所で、圧力に負けるとサモア前進を許してしまうが、反則をせず止めた。

日本代表ゲームを左右するポイントが締まっていて幸先がよい。


すると12分にレメキのビッグゲインからピーター“ラピース”ラブスカフニが先制のトライ

先制点は日本のものになった。


キックオフから反撃したいサモアはランでボールを持ち込んでPKを獲得。

深い位置から、立て続けのラインアウトスクラムで攻め立てる。

サモア自分達の形でトライを取りたいし、日本相手の長い攻めを徒労に終わらせたい。

結果はサモアショットで3点を許したが、日本相手意図したプレーで結果をださせなかったことで流れを押しとどめた。


リスタートからPG日本はすぐさま3点を返すと、ライリー、レメキの鋭いランからリーチが追加のトライ

PG28分で、このトライ31分。

3点を取るのに15分を要したサモアに対し、日本10点を取るのに要した時間3分

この効率の差はなにか。

サモア攻撃オプションの少なさが時間無駄遣いにつながっているように見える。


前半の残り時間でなんとしてもトライが欲しいサモアと、リードを守りたい日本

サモアはこのW杯でよく攻めをコントローしてきたタウマテイネを、日本スクラムの要の堀江を互いにイエローで欠く形となる。

フィジカルに勝るサモア相手に人数を欠くのは避けたかった試合ポイントだ。

ここしかないとモールを仕掛けるサモア

日本はついに相手の強みでトライを与えてしまう。

サモアにとっては嬉しく、日本にとっては避けたかったトライだった。


日本 17-8 サモア で前半が終了。


前半のテリトリー支配は共に

サモア 62% - 38% 日本


数字だけだと、サモアが圧倒したようにも見えるが、ピッチ上の実際の出来事を突き合わせてみると、攻め手がないまま長時間ボールを持ったサモアと短時間スコアする日本という形となった。


ちなみに前半の残り時間ほとんどない中、退出した堀江に変わってリーチラインアウトを投げ入れるという珍しいシーンがあり、この件についてラグビープレーヤーの同僚に解説を求めたところ「ああいった場面で対処がわからずチームに迷いが広がるのを嫌ったのかもしれない」ということだった。


漢の中の漢は、勝利に何が必要かわかっている。

本物は自分がすべきことがわかっている時、いちいち人の指示を待ったりしたい。

目の前に為すべきことがあれば、リーチは余計なことは言わず、ただそれを為す。


ブライトンではリスクを恐れずスクラムを選んで勝利を呼び込んだ。

スクラムを組んだリーチ達をみてエディーさんはブチキレた。

ニュージーランドの自宅では最高のコンディションを維持するためリビングサウナを作った。

リラックスできないと奥さんに怒られた。

そして、トゥルーズで黙ってラインアウトを投げ入れたリーチは、ハーフタイムジェイミーに怒られた。


怒られることを恐れて為すべきことを引っ込めたりしたい。

リーチはそんな漢だ。


後半

日本サモア、互いに14人で始まった後半にどう言った修正をしてくるか注目だが、日本は前半に引き続いてサモアラインの後方にキックを蹴る。

前半に長時間の攻めで体力を使いすぎたサモアに対してさら無駄なランを強いる作戦のようだ。


ここで今大会をよく我慢しているサモアは、ついにゲームを大きく動かす反則をしてしまう。

ラブスカフニに対するベン・ラムの肩から入ったタックルが頭に当たってしまい、レッドカード可能性もある一時退出。


そしてシンビン開けの堀江が戻った日本が、1人分のアドバンテージを活かしてモールトライ

国際映像に写りこんだラグビー芸人しんやガッツポーズトライに華を添える。

48分、日本 22 - 8 サモア

ベン・ラム審査レッドカードになったことによって、サモアは残り30分、14人で2トライ2ゴールを追うこととなった。

ショットさらに加点する日本


ラグビーを見る時に、前後半をさらに半分に分けて、20分、40分、60分、80分に四分割すると、20分と60分で試合様相が変わることがよくある。

60分から日本は今まで蹴ってきたキックを蹴らずにボールを持って走る戦術に切り替えた。


対するサモアにもうできることは少ないが、少ない選択肢が迷いを消して流れが変わることがある。

サモアラックの近場を縦にこじ開けて、オフロードをつなぐ、往時の戦術勝利をかけた。

これが実って65分にリアフィーファノが飛び込んでトライ

日本 25 - 15 サモア


残り10分を残して、日本サモアも、互いに最後の切り札を出す展開となる。

素早い展開とランで侵入してキックで3点を持ち帰る日本に、フィジカルで縦に押し込みトライで追い縋るサモア

最終盤スタジアムが両観客からの大歓声に包まれる中、日本ボールピッチから蹴出してノーサイド


日本 28 - 22 サモア


試合支配

日本 42% - 58% サモア


テリトリー

日本 49% - 51% サモア


最後に押し込まれものの、後半は日本テリトリー支配率も返した形で、これはベン・ラムの退場もあるけど、60分からキックではなくランで攻める日本プランがこういう結果になったのだろう。


ゲーム全体をみると、サモアはやはり攻撃オプションが少なかった。

フィジカルの強さは最大の強みだが、正面からドーン、ドーンとくる感じ。

圧力はあったものの「予想外の何が出るかという怖さ」がなく、日本が全力を出せるかどうかというゲームだったように思う。


「やるべきことができなかった。そのおかげで日本が陣地を広げることができたと思う。もっとボールに向かっていけばもっとスコアを取れるポジションに行けたと思う。過去3試合でもそういう傾向だった。だから、この展開は自分もチームも責任を取るべきだ。しかし、努力をしてきたことには誇りに思う」

とマプスワHC。

試合前に感じていた「きちんとしたゲームメイクだが、以前より大人しくなりすぎ」という印象はある程度サモア自身も感じているようだった。

フィジカルの強さに、もしハイパンの優位性や、スラロームのようなランなどの攻撃オプションがあったのなら対処が難しいチームだった。


「まだ1試合残っている。やるべきことがある。次に進めないかもしれないけど、2027年の豪州大会に向けても頑張っていきたい。とにかくイングランド戦に全力を尽くし、明るい気持ちで終えられるようにしたいが、まだ試合は終わっていないんだ」


明暗は別れ、これで予選突破が厳しくなったサモアに対して、日本はあと1勝で予選突破が決まる状況になった。

ベスト4目標に掲げる日本しか決勝トーナメントの前に立ちはだかるのが、先週、日本に先立ってサモアを退けたアルゼンチンだ。

このプール終戦に勝ったチームが8強に進出するだろう。


南米最強のチーム相手突破をかける大一番は、3連休中日10月8日の20:00にキックオフだ。


anond:20230918114556

2023-09-21

これまでの経験値によるアドバンテージに大きな差があるのに、少なくとも5年近くは彼らより経験もあるのに

こんなことが分からないなんて能力が低い!って、それ本気で言ってるのかな

そこにある作り終えたものわずかな文書で、これがあるのに理解できないなんて!と相手を責める

作った側だから分かってることいっぱいあるよね

ほんの少し前まで今の彼らと同じ立場だったのに

正直ちょっと怖い、気持ちが悪い

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