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はてなキーワード: 逃げ恥とは

2016-12-22

文章を書きはじめた友人がこわい

ライターを目指すことと、自分語りをすることはだいぶ違うと思うのだけれど、どうなんだろうか。

エッセイストを目指すというのなら理解できる。でも「ライターとして文章仕事にしたい」って、そういうことなのか?

自分の感動を不特定多数人間に伝える記事が書きたいのか、不特定多数人間共感される記事が書きたいのか、どっちでもいいけど、そんな仕事って?

レビューをするってそういうことなの?そんな個人的もの

例えば最近むちゃくちゃ多い逃げ恥記事は、作品客観的分析があって、そこに「なるほどねーたしかに」っていう納得という意味共感が生まれてはじめて成り立つのであって

自分経験からくる感動をひたすら書きなぐって一部から共感を得て……それだけでお金が発生する仕事にはならないのでは?と感じる。

うまく説明できないけど。

どうももやもやする。

気持ち悪いというか、こわい。

わたしがいまこれを書いているのは、このもやもやした気持ち悪さを整理したかったのと、誰か一人でも、なんとなくでも共感してくれたら「わたし間違ってないよな?」っていう気持ちが満たされるだろうと思ったから。自分のためだ。

でも友人は、こんな自分語り文章お金を出すよっていう人がいると思っているということだろうか。自分のもの見方、感じ方に価値を見出す人がいると。

理解できなくて怖い。

能町さんのようになりたい」とか言ってくれればすっきりするんだけど。

ライターとは。

2016-12-21

世界ロシア大使が射殺されたああああああ!!!!!」日本「ふーん」

世界ドイツ無差別テロで死者多数うううう!!!!!」日本「へー」

日本逃げ恥最終回いいいいいいいいいいい!!!!!」世界「……」

お前らええんか…

モテキの時は森山未來逃げ恥の今は星野源

に似てるって言われるんですけどこれは喜んでいいんでしょうか?

ちなみに過去にはもう恋なんてしない歌手の方が薬物で捕まった時に似てるねと言われました。

家事は分担するものじゃない

逃げ恥最終回だけしか見てないのですが、家事の分担でもめてましたね。それ見て思いました。やっぱり家事は分担するものじゃないんだなと。

我が家(夫正社員、妻扶養パート子供なし二人暮らし)は家事を「分担」していないです。「基本的にいつもやる人」は決まっているけれど、絶対、ではないです。

分担を決めていないため、掃除洗濯料理ゴミ捨ても、基本は自分がやったほうがいいこと、という扱いです。もちろん、やるのは面倒だし、できたら相手がやってくれると嬉しい……。そんな感じ。

から我が家は、家事をした側はしなかった側に、「〇〇終わったよ」と一言告げることが多いです。それに対して、しなかった側は「ありがとう」感謝気持ちを伝えます自分の代わりに家事してくれた! やったあ! と思うのです。

また、複数家事をしなければいけないタイミングなどは、例えば「自分が米とぎやるからあなた風呂掃除よろしく」なんて言葉がよく交わされます。言い出した側は風呂掃除をしたくないので、米とぎを引き受ける代わりに風呂掃除相手押し付けています。どうせやらなきゃいけないなら、やりたい方をやろう、と考えています。言われた側は、本来ならやるべきだった二つの家事が一つに減ったので、相手感謝気持ちを抱きます押し付けでもなんでもいいのです。減ったので万々歳です。そして、二人で各々の家事に取り掛かります

もちろん、お互いにやりたくない家事が一致するときもありますが、その時は素直にじゃんけんします。どちらかが犠牲になるのはやむを得ないと理解しています。そして、当たり前ですが、やってもらった側はやった側に最大限の感謝を伝えてます


自分相手を認める気持ち」が一番大切なのだと思っています家事をした=当たり前、じゃなくて、家事をした=家事自分の代わりにしてくれた!自分時間を割いてしてくれた!、と、相手労働を認めてあげる気持ちです。認めてあげれば、自然ねぎらい感謝気持ちが声に出ます

家事をした側も、ねぎらい感謝を伝えられれば、自分家事をしたんだ!お前の代わりにしたんだ!と自分肯定的に認めてあげることができます

思いやりがあれば、家事はなんとかなるものです。少なくとも、今の我が家では、ですが。

逃げ恥最終回で急に萎えたのは自分だけ?

※若干ネタバレ注意

逃げ恥が絶好調で幕を下ろした。

原作未読ながら、僕は家族(主に嫁)と一緒に楽しく視聴していた。

娘二人もYouTubeで「恋ダンス」を覚えて踊ったりと微笑ましい光景が広がっていた。

  

しかしだ。逃げ恥最終回を見終わってもなんだかモヤモヤしている。

というかそれまであった、他人恋愛を眺めてほんわかする感、がなかった。

原因は一つで、みくりの可愛らしさがあまり伝わってこなかったこと。

  

これまで彼女は津崎平匡の不器用、鈍感、強情、卑屈な側面に付き合ってなおかつ彼と一緒に

物事解決する姿勢を見せてきた。

あまつさえ彼の初々しさを気に入り可愛いとまで表現する心の広さ。

童貞こじらせた独りよがり男なんていくら年収あっても

ここまで付き合ってくれる女性現実にいないだろう、と僕は感心しきっていた。

この「男の弱さ」に向き合ってくれて、かつ逃げないでいてくれる女の子は可愛く見えてくる。

  

しかし、副業に手一杯となり津崎に冷たく接する彼女の姿があった。

それに自己嫌悪するのはいい。にんげんだもの

そして彼女は、止めにするなら今ですよ、と逃げ腰になる。

みくりの態度はまさにかつての津崎の姿であり、彼がみくりを慰めるのはなるほど成長の証でもあった。

  

んだが、なんていうかもにょる

津崎はみくりと一緒になるために慣れない家事をこなそうと頑張り始める。

失敗もあるだろう。それでも自分を変えようと前進した。

でも家事に取り組む津崎を褒めるみくりの姿が見当たらない。

変わろうとする彼の姿勢評価する彼女が居ない。

どうやったら家事が上達するだろうか?と考えるのがみくりのキャラクターじゃないの?

(確かぎょうざ作らせて、案外なんでもできそうとか言うてたやない)

いくら忙しいからってそこまで視野狭窄になるかなぁ。

  

まぁぶっちゃけると、みくりが定職について頭いっぱいになり津崎を放置する未来、というのが

垣間見えてしまったのが萎えたんだと思う。

ちょっとやそっとじゃ変わらないだろうから、面倒だなぁ、と感じてしまった。

話し合いも気力と体力がいるからね。

  

あとはダブルベットを置こうと提案する津崎に対し、別々がいいと言い切った彼女姿勢も後押しをしたね。

自分ルールはきっぱり通すという彼女らしさが現れている。

だけど今からイチャラブ生活を始めようと期待している津崎にそう言い切れるみくりの強さが

やっぱり面倒だなと思えてしまった。

  

僕は今まできっと彼女母性的な側面に癒やされていたんだ、とそのとき気づいた。

実際はそうではなくて、みくりは何事も真面目に取り組む人で、家事代行を全力で行った結果に

あのような素敵な奥様像を見せてくれたわけだ。

お金という対価がなくなった今、彼女のあの母性を感じられなくなるかもしれない。

愛情という動機では動かないみくりだから余計に。

  

これから津崎とみくりは何度も話し合いを重ねて夫婦を超えていくんだろう。

その点に続編への含みとかドラマ性がある。

だけどきっと今後は面倒な人間性の折衝があるんだろうなーと想像してきつくなってしまった。

そういうのはリアルで十分に体験しているのでファンタジーが欲しいのよ。

  

何が言いたいかというと

男は皆マザコンさー

夫にからまれ

昨日、夫にからまれた。

『お宝鑑定団』の話をしてからまれた。

夫 「ラーメン屋ラーメン屋が何?」

私 「だからラーメン屋さんの店主が持ってたお椀が番組始まって以来の国宝級やったんやって!」

夫 「は?ラーメン屋関係ないじゃん?ラーメン屋はどうでもいいでしょ?」

私 「え?芦屋お金持ちのお蔵とかじゃなくてラーメン屋さんから出てきたんがドラマチックやん?」

夫 「人の話してないで、自分の話したら?この頃、他人の話ばっかりしてるよ?」

え?他人の話…?ただの世間話じゃない?

私が今日行ったスーパーの話をしたって、ファッションの話をしたってそっちの方が聞きたくないでしょ?

もやっとしたまま「ドラマみてこよ」と『逃げ恥』を見るため寝室へ移動した。

そのまま夫はソファで眠り、寝室へはこなかった。

引きずりたくないので、朝、夫が寝ているソファに座って夫の手を私の膝に乗せながら

「おはよ。『昨日、絡んでごめんね』って謝ったら許してあげる」と言ってみた。

夫 「絡んでないよ。酔ってないし、何言ったかも覚えてるし」

私 「そう。関西人やったら『俺はラーメン屋じゃなくてママの話を聞きたいな〜』って可愛く言うんやで」

と言っておいた。

夫は調子を合わせて「俺はラーメン屋じゃなくてママの話を聞きたいな〜」とリピートしていた。

玄関ハグをして「いってらっしゃい」とお見送りもした。

だけど。

まだ、もやっとしている…。

からしたら、語るべき自分もない下らない女にみえているんだろう。

今日は晴れている。

さて、洗濯物干そう。

逃げ恥でのアラフィフの女

百合っていうアラフィフの女は子供作れないから、男は結婚したがらないよな。

そんな感じの内容の話ってあった?

真田丸とか逃げ恥とか

いつもテレビオワコンって言ってる割にネット話題テレビ話題だけでなんだかなあ

オタク話題の中心も結局TVでやってるアニメだし

2016-12-20

http://anond.hatelabo.jp/20161220234822

殆ど専業主婦家賃光熱費食費合わせても家政婦の賃金以下だと思うよ

家政婦の賃金って結構いからね

逃げ恥のみくりは家賃光熱費相手負担、かつそれ以外に19万4千円貰っているらしいけど

これも住み込み家政婦の相場を考えたら妥当な額だそうで

雇用主というか夫の収入の半分が妻のもの、としたら

家賃光熱費以外に大体手取り40万以上が必要になる計算

これに子供への費用とか加わったら更に上がるよね(その場合代理母費用とかが参考になるんだろうか?)

BBA逃げ恥最終回だけを見てみた

勿論ネタバレ

アラフォー既婚子持ちのBBAだけど。

逃げ恥最初はただのありがち契約結婚モノだろ(鼻ホジ)的な興味しかなかったけど

10話の噂を聞いて俄然興味が出て来た。

「好きの搾取」ってキーワードで。

契約に基づく、雇用主&従業員としての家政婦、と言う関係なら当然のように給料が発生するのに

何故結婚して従業員専業主婦となったら無給となるのか問題

これ、大多数の女が一度は考えた事だと思うんだよね。

そして「夫を愛しているのならそんなの当たり前でしょ」で黙らされてきたわけで。

それを真正から「好きの搾取」とぶった切って、どう決着をつけるつもりなのか、

どう終わらせるつもりなのか、ってのが物凄く気になって、子供をさっさと寝かしつけて

最終回だけをリアルタイムで見てみた。

んで結論

結局問題は全部先送りで「問題が起きたらその都度話し合えばいいよね!」なノリで終わりました。

そんな腐るほど巷で言われてる話、わざわざ見る必要ないわ!

私の1時間余りを返せーーーーーーーーーー!!!

いや、確かにそう終わらせるしかないだろうなとは思う。

ぶっちゃけこの問題に、誰もが納得する解決策なんかないんだから

(強いて言えば「夫が専業主婦たる妻に相応の賃金を払い続ける」とか「夫と妻が両方高収入かつ家事は全部外注外注では済まず面倒な子供は作らない」なら

解決しそうだが、そんなもん実現可能夫婦はごく一部だ)

一応誰もが思いつくし、実際実行している夫婦も多いであろう

専業主婦=無給(正しくは生活費のみしか貰えない)と言う立場は『普通なのだから、と妻が我慢する」

共働き家事分担をする」ってのは作中でそれでは上手く行かないという展開にはなっていた。

更に「妻の家事ボランティアであると割り切り、妻が気が乗らない時は行われなくても夫は不満を言わない」ってのも提案だけはされていた。

(実行はされなかったが。これは私は考えつかなかったけど、これも恐らく夫の不満が溜まって上手く行かないんだろう)

みくりが途中で提案する「専業主婦は夫から愛情があれば無給でも耐えられるかも」ってのは

「それまさしくやりがい搾取典型やんけ」と思ったけれど。

やっぱあくま草食男子萌えを楽しむラブコメとして終わらせるべきドラマであり、それ以上でもそれ以下でもなく、

そんな大問題解決なんて大それたことは期待してはいけなかったんだなー。

まあもうちょい若ければ星野源萌える気持ち分からんでもないですよ。

もう心身ともにBBA化してしまったため「若いなー」という感想しかかばないけど。

急ぎの連絡をしたら

「この時間に連絡するとかありえない。みんな逃げ恥見てるのになんで見てないの?」

みたいな返事が来て死ねってなった

2016-12-17

逃げ恥搾取について

愛情よる搾取を言うなら、歯医者セラミックの歯の搾取告発すべきではなかったか

金属の歯でも機能的には問題ないはずだ。審美的に見て、自然に見える歯の方が良いという見方一般的かもしれないが、

たとえば、ヒプホプの人は、金歯に見えるアクセサリーをしていたりする。

要するに、審美的基準とは絶対的ものではない。

昔、包茎がカコワルイという文化を醸成してもうけた美容クリニックと同じ図式があるように思う。

2016-12-14

補足】童貞Bの「逃げるは恥だが役に立つ感想逃げ恥

http://anond.hatelabo.jp/20161212204726

あ、童貞Bです。皆さま、コメントブクマきありがとうございます

相変わらず「逃げ恥自体と HiGH&LOW ハイアンドロウネタバレもあります

 

▽まずは謝罪から

 スイマセン! 偉そうな事、言っときながら HiGH&LOW ハイアンドロウ 劇場2作品とも見れておりません。ごめんなさい。

 趣旨の大枠は間違えてない筈ですが……

 あと、増田でアンド記号の表示のさせかた教えて下さい。

 

それと私は HiGH&LOW ハイアンドロウストーリー作品自体は好きではありません。興味深いとは思いますが……

 金田淳子さんと宇多丸さんの評論を聞いて慌てて視聴しました。THE MOVIEは終わっていました。別の機会に見ます

 

個人的感想としては、

「事前の予想通り嫌いなタイプ作品だった。」

シーズン1,2,それぞれの最終回以外は面白い。正確には最終回まで つまらなさを感じさせない。ただ最終回の減点がそれまでの得点を吹き飛ばして真っ赤。

 逆に言うと作品自体が持つ矛盾不愉快さ、欠点最終回にまで丁寧に集約しているとも言え、ストーリー構成脚本完璧。」

「『女性無視』を徹底すれば、他の強度がここまで引き上がるのは発見であり、ある種の快感作品作りにおける割り切った取捨選択は素晴らしい。

  ただ、やはり、女性に無配慮暴力不愉快極まる。」

不愉快と最悪が整理整頓され集約されてる点において、好ましい作品。」「無論。音楽アクションは最高だと思う。」

です。

 

逃げ恥」も HiGH&LOW役者さんの走り=ダッシュの演技が与えてる説得力が強いのも面白いです。

ドラマ逃げ恥10話の津崎 平匡役 星野源さんのダッシュと

HiGH&LOW チハル役 佐藤大樹さんのダッシュは どちらもそれだけで作品性が感じられます

 

ドラマ10話の

 「好きの搾取」「愛情搾取」は良い台詞ですな。

原作2巻相当のみくりさん のモヤモヤ圧縮し、平匡氏のポジションが最弱のタイミングで、ガッキーさんの好感度をほぼ使い切っている小賢しい台詞ですな。

 このための新垣さんか……。

みくりさん。貴方。それ言い出したら、平匡氏が最初から無条件で提供してる「雇用と住居」の安定と 安心と信頼はどうなるの? おいくら

 

ホント。どうするんですかね?

みくりさんの解呪が実質のフィナーレ でしょうし、あれはみくりさんの内面で起きるから良い訳で……

 

【返信】

nemunetaさん whkrさん

 そう言う訳で……。何かゴメンナサイ……。

kasuganoさん

 私は、『平匡氏にとって、みくりさんはガッキー級に可愛く見えている。』と読み取っています

視聴者に分かりやすいから配役が新垣さんなのであって、みくりさんの容姿も同レベルなら派遣切りにあっていないかと……、

hinailさん

 「女性1人が転がり込め」ちゃってますからねぇ……。

「平匡氏にとっては1LDK さえ過剰なはず。プロ独身を自認してるし、合理的性格だし、普通ワンフロアでしょ。」ってのが私の要点です。

pikopikopanさん

 楽しんで頂けたのなら良かったです。是非、ハイローも見て下さい。

SndOpさん

 どうも、そもそも「選択肢」が存在しているという前提が凄いと思っています。先にケーキ食べて羊羹は置いとけば良いと思います

narwhalさん

 それはしらん。

giszkさん

 ハイローは1話30分なんで、すぐ終わりますよ。設定だけ見ると複雑そうですがハッキリしたキャラ分けと勢いのある脚本で見易いです。

 

▽宜しければスターブクマ下さい!

35歳年収700万のシステムエンジニアが感じた逃げ恥コスト

という記事を長文で書いたけど、とても可燃性が高い感じになったので消した。

逃げ恥自体恋愛モノとして超キュンキュンするのだけど、契約面で魅力を感じる雇用主側のひと、いる?

雇用主は当たり前の義務として

を維持する前提です。

自分場合家事特に困っていないというのもあるけど、可処分所得が大幅に減る(ざっくり試算すると月額80%以上カット)うえに、体調不良で看病してもらう時まで時間外労働手当のことを考えたくないし、頼むから看病しないで休んでてくれ、みたいな話をすることになる気がして。

そこに逃げ恥のように人間関係としての成熟が加われば、いろんな問題解決するのだろうけど。そもそも人間関係成熟ではなく雇用関係としてお金問題解決するというスキーム契約結婚なので、最初から人間関係成熟を期待するのはルール違反だと思うんだよね。

逃げ恥を叩き台にして、なんらかの落としどころができると楽しそうではあるのだけど。

少子化問題って資本主義宿命だよね

欲求を満たすために経済はまわるのでおひとり様でもどんどん快適になっていく。それは間違いなく良いこと。

みんなが自分のなりたい自分になる権利があるし、そのための努力ができる社会であるべき。


でもそれに伴って相互互助システムとしての結婚相対的価値が下がる。

からお見合い婚活パーティー)を盛り上げても少子化問題にとって決定的な対策になるはずがない。

そうすると結婚恋愛が前提になるわけだけど、おひとり様が超快適だから恋愛すら不要になっている。


結婚や誰かとお付き合いをすることのデメリットは数値(コスト)だから共感やすい。

自分のためだけに使えるお金が減るとか、家事育児自分時間ゼロになる、とか。

もちろん男女ともにね。


その反面メリットは個々の体感なのでわかりづらいこと山のごとし。

ひとによっては倒れてしまうほど過酷幼児期の子育てになぜ前向きになれるか、って子供が喜ぶ顔をみたら苦労は(ほぼ)全部チャラだからだよ。

でも他人幸福感に共感はなかなかできない。肉体的精神的に辛い状況は共感やすいのでそこはよく伝わる。


これじゃ仮に何かの奇跡が起きてお金問題解決しても結婚しようとは思わんね。

というかそういう選択肢最初から消えてる。

金の問題ってのは解決策じゃなく土台。

少子化問題に限らずつきまとうもので、「どうやって問題に立ち向かおうか」という話とはまた別もの

何かの問題解決したいなら、金と策の両輪をブン回さないとダメだ。


策に関して思うことは、人と仲良くするとひとりでいるより楽しいぜ、っていう価値観をきちんと伝えようってこと。

でも言葉だけで「結婚はいものだよ」と言っても伝わらない。他人幸福感とは基本的に断絶してるから

そこを伝えるためにどうするか。


日本社会ではフィクションの力にもっともっと頼るべきだと思う。

その作品にふれたら誰でも結婚したくなっちまうような、でもそれは無理ゲーから受け取った人の何%かには伝わるような。

そういうハッピーでわかりやすく良質なコンテンツもっと


何が言いたいかというと、もうすぐ逃げ恥ドラマ最終回なの悲しいです。

今週の逃げ恥で津崎が犯した愚行

・初セックスで勃たなかったショックで女性の前から逃げ出す

リストラされたにも関わらずそのことをみくりに伝えず高級なレストランの予約に奔走する

・事前に焼き鳥に行こうと約束していたのに不意打ちで高級レストラン女性を連れて行き、場にふさわしくないファッションをしていた女性に恥をかかせる

結婚すれば今までみくりに支払っていた給料が発生せず経済的に余裕ができるというリストラきっかけとした理由でのプロポーズ

結婚すれば当然家を買い子どもができるという勝手思い込み

自分のことが好きならば当然プロポーズを受け入れるだろうという驕り

これは百年の恋も冷める

2016-12-13

逃げ恥」にテーマなんかないんだよ

ガッキーかわいいだけのドラマと言われているが、本当にその通りだと思う。

ネットでは変に社会派じみた解釈までされてしまっているが、あんもの蛇足の極みである

まあ確かに、女性向け作品の男としては珍しい設定なのかもしれない。

しかし、ただそれだけだ。設定そのものに大した意味などない。

だいたい、そんな大きな物語ではないのだ。

大きな物語でなければ何かというと、結局ただの「萌え要素」でしかないのではないか、というのが私見だ。

そもそも、変な設定のキャラとの間に恋愛関係は成立し得るか、という作品は、すでに山ほど出てしまっている。

例えば、90年代美少女ゲーム代表的作品ひとつであるTo Heart」においては、メインヒロインの幼馴染、

その友人のスピーカー女、委員長オカルト好きの先輩、外国人、後輩の格闘少女超能力少女など、

実に様々な設定のキャラが登場し、そしてなぜかメイドロボのマルチが人気を獲得したらしい。

だが、個々の設定自体に、そう大きな意味必然性があったとは考えにくい。

いわゆるデータベース消費というやつであって、二次元美少女という畑の中で芋掘りをした結果でしかない。

女性向け作品にしても同じことで、イケメンキャラという前提の下で、どこまでぶっ飛んだ設定が許されるか、

というチキンレースしかないように思う。

その意味では、どれだけ変な設定だろうと、よくあるハイスペック俺様キャラと地続きの存在なのだ

恋愛経験のない理系男との契約結婚」という設定は果たしてOKかNGか。

ただそれだけであって、それ以外に大した意味などありはしないのである

2016-12-12

逃げ恥が実際に有ったら

六角精児北条かやみたいな外見なんやろか

http://anond.hatelabo.jp/20161212213545

まず、テレビ見てないって時点でネットに毒されてるからね。

一般人ならテレビ見てて当たり前。逃げ恥なら常識レベルからね?

ちょっと待って、逃げ恥ってそこまで流行ってるの?

見てないってやばいっすよ、って同年代美容師に言われたんだけど

そこまで流行ってる?

今度転職するんだけど「え、見てないの? 引くわ」ってなったらどうしよう

 

ちなみに俺の知識は、「EDダンス流行ってる」「ガッキー可愛い」くらいしかない

なおガキーは顔がわからない

逃げ恥童貞Bの「逃げるは恥だが役に立つ感想

こちらの童貞増田氏とは別の個体です。

http://anond.hatelabo.jp/20161207120909

原作漫画ドラマネタバレ全開です。ついでに後半にエグザイルドラマ HiGH&LOW ハイアンドロウネタバレします。ご容赦下さい。

 

【要約】 (できませんでした……。)

1, 面白い! そして超興味深い!

 みくりさん やっぱり小賢しい。が、そこが頼もしいし、愛らしい。

 ポリティカル・コレクトネスを完全に満たした上で女性欲求ダダ漏れ全開だと思う。

 

2, 私は本作最大の『虚構』は、(このような鑑賞法は不純だが……)

  プロ独身自称する超高スペック童貞の 津崎 平匡氏が、同時に最初から「女一人が転がり込める『家』を保有している事」

 だと思ってるのですが、皆さんは どうでしょうか?

 平匡氏は童貞と、特大の父性 という相反する属性を両方とも持っている。 メシアかな?

 

3, 本作は 『リベラル』だと評されるが、私は半分はそうだが、もう半分は違うと考える。

 finalvent翁曰く、「愛とは公正さ である。」とのことだが、

 女性が、男性に求める「理想の公平さ」を描こうとした結果。平匡氏の初期スペック人徳Maxに設定されてしまっている。そこが良いけど……

 リベラルを極めた結果。平匡氏≒超マッチョも同時に顕在化してしまうのは、極めて皮肉だ。そこが良いけど……

 

4, イヤな言い方になってしまうが、結局のところ、

 男性女性に対し、最初から 対等な社会人/ 恋人/ 妻/ 我が子の母 の 何れかを選べるけど、

 女性男性に対し、対等な社会人/ 恋人/ 夫/ 我が子の父 の全てが『必要』ということになるのでは?

男性女性に対し何れかの属性の100点満点を求めるけど、女性男性に対し全教科100点満点の400点が『必要である。」と、読み取りました。

まー、しょうがないよねー。

 夫婦 までなら、理性的合理的近代的自我で「計量計算」出来るかも?しれないけど、

 妊娠出産育児を含む 我が子の両親 となると、そんなの不可能だろう。

 そもそも、無から有を生み出すわけで、合理性自我も超えた領域だもんなー。その分は、男が負担しないと……、少なくとも覚悟は……

 

5, ゆえに「逃げ恥」は、最高最良最狂の『女のポルノであると言える!!! 逆説的だけど、男性こそ必見!!!

 

女性欲求ダダ漏れ全開の結果。

 女性男性に堂々と「全教科100点満点中の400点」を要求しつつ、同時に その無茶と矛盾とを理解して頂き、

 男性は少なくとも女性に対し「全教科100点満点中の400点」を求められている事を理解し、その矛盾を解く覚悟が要る。と……、

辛い……。そして無茶だ……。

 しかし、「逃げ恥」によって「女性欲求」を定義出来た……。少子化解決するんじゃない?!

 

 万のポリティカル・コレクトネス、百のフェミニストより、一作の「逃げ恥」。ですよ!

 

新垣さん星野さんに影響されないように原作から読んでみました。

 2週目以降、津崎 平匡氏の「男子力」を計測しようと思って、原作ドラマ見てるけど、まぁー。辛い辛い……。私では計測さえ出来んわ……。

 作中、平匡氏が自身の「男子力」の低さを嘆くシーン有るけど、普通に超高いよな?

 童貞という属性と、恋愛周りが やや弱いだけで、他はカンストしてね?

 普通もっと童貞拗らせてるでしょ! ドラマの方は ちょっっっとだけ拗らせ度強いけども、

 

・本作の みくりさん と平匡氏の「恋愛」をスリリングかつ安心して喜劇として楽しめるのは、

 平匡氏が みくりさん に対して、対等な社会人としての敬意と感謝

 (形式上だけど)夫としての安定と安心を両方共、最初から100%保障してるからよね。

 つまり、みくりさんは最初から平匡氏の愛を200%保証された状態で、更に恋人としての300%目の上積みを狙っとるわけだ。

 最初から詰んでね? 時間問題だけで。

 

・流石に平匡氏と言えど 恋人契約提案された時点で みくりさん の好意確信しないのは

 人物描写として無理があるのでは? このイベントはもう少し作品の後半にまわすか、

 平匡氏の童貞をもう少し拗らせた方が自然だと思う。

 

食事殆ど外食コンビニで済ませる平匡氏が、何で男女2人分の食料保存できる冷蔵庫を初期装備してんねん!

 

・みくりさんが平匡氏を可愛いと言うのも興味深いし、ムカつくな。

 そりゃ、初めから内側に保護された状態で平匡氏の愛を再確認すると そう感じるのも必然なんだろうけども。

 

・みくりさん。さぁ。 安心と安定の平匡城を堂々と内部から蚕食するのは良いけどー

 平匡氏、完落ちさせてから~の 外部に求職活動は流石に小賢し過ぎるわ! 私は見逃さんぞ!

 貴方家事代行の給金を求めるのは良い。 だったら! 平匡氏が最初から提供してた「生活保障」にも値段 付けんかい!!!

 まぁ、平匡氏からすれば、そんな貴方の小賢しさも頼もしさや愛おしさとしてプラス評価するんでしょうな! お幸せに!

女性の小賢しさって、相手男性の度量の範囲内なら頼もしさや愛おしさになるけど、超えると途端にウザさになるよね。

 …… 逆でも一緒か……。 っていうか人間関係全てでそうだな……。

 

原作8巻で、平匡氏が みくりさん を解呪するイベント有るんだけど、これって別に みくりさん に限らないよね。

 平匡氏は、他者に壁こそ築くものの、(おそらく)誰も馬鹿にしないし、値踏みもしない。自分から挑発攻撃もしない。 の~に、

 壁の内部に2人分以上(ぶっちゃけ赤ちゃん含めた3人分)の安心空間単独で作り維持出来る……。やっぱりメシアだよね。

森山みくりというキャラって、本質的に(平匡氏に対して)相対的肉食女子で、(平匡氏に対して)貪欲女子じゃん。相対ビッチじゃん。

 清純な新垣結衣さんのタレントイメージを壊しかねないキャラから心配してたけど

 ドラマでは平匡氏のスペックを若干落として、面倒臭さは足してバランス取ってるの 上手いよなー。

ドラマでは「やっさん」=田中 安恵を最初から出してるのも上手いよね。

 みくりさん と平匡氏のスペック差を縮める代わりに やっさんを比較対象に出す事で平匡氏の誠実さを際立たせている。凄い。

時間で言えば作中の経過時間も早くなってる!

ドラマでは百合さんと風見の関係が弱くなっているのは残念。完全にメイン2人の補強材よね。良い配役なのに、仕方無いけど

 風見と平匡氏の年齢差が縮まった(って言うか役者さんの年齢的にも逆転もある)ために平匡氏の優勢が削がれてるのも緊張感が出てて良い。

 百合さん(更に)幸せになってたら良いなぁ……。

ぶっちゃけ森山みくり役は新垣結衣さんである必然は無いけど(イヤ、他の女優さんでも成立するって意味ね。)、

 津崎 平匡 役は星野源さんしか考えられんよね。スマートさ、余白力!、清潔感。 ちょっと他の役者さんは考えられんよね。

 躍動する星野さんを見られて良かったです。ご病気も良くなられたようで。

ドラマでは家の間取りを変更してるのも興味深い。ドラマ間取りだと平匡氏はどうやっても

 みくりさん の前を通らないと自室に入れない。 家のグレードを原作より下げてるのも平匡氏に肉感を与える効果になってるよなー。

藤井隆さんの恋ダンスが一番良いわ。逆に新垣さん恋ダンスは そうでもない。露骨なあざとさが好きじゃない。嫌いでもないけど……

finalvent翁のレビューが読みたい。

 

・って言うか……、【童貞】という【枷】って、こんなに重いんやな……。平匡氏程のスペック人徳で、やっと釣り合うってことでしょ?……

 

▽ここから HiGH&LOW ハイアンドロウネタバレしまーす。

・「逃げ恥」って凄くブッ飛んだ作品じゃないですか。んで、アレ?最近、同じ位カルトドラマ見たな―。と HiGH&LOW を思い出しました。

 私はこの両ドラマ鏡像関係にあると考えます

 男同士で馬鹿騒ぎはするが、女性安全尊厳殆ど顧みない『HiGH&LOW』と、

 (White RascalsとRUDE BOYSは一応、女性を守ろうとはしているが手段無茶苦茶で、主人公チーム山王連合会に至っては守ってさえいない。琥珀も、)

 みくりさん にとって平匡氏が超都合の良い男性として徹底されている『逃げ恥』は

 異性を 極端に神格化偶像化するか、人格を完全に無視する点において 同質ではないか?と思うのです。

故に、逆説的に

 女性には 男の(って言うかレベル的には小学男子なんだけど)馬鹿さ加減を知る意味で HiGH&LOW を見て欲しく、

 男性は、女の欲求と業の深さを認識する為に「逃げ恥」を見るべきではないか?と思うのです。

両作とも単なる娯楽を超えた価値があると思います

真面目系クズの改心

俺は真面目系クズ

他人のことはどうでもいいが、嫌われるからどうでもよくないふりをする。

その方が都合がいいからだ。

会社ではなるべくできない人と一緒に仕事をす?ことにしている。

結局は人間相対評価なので、できるやつと一緒に仕事をするのは損だからだ。

一度、できる奴らばかりの会社転職し痛い目を見たことがある。

あの頃の俺は少し意気がっていて、自分能力を過信してた。

実際は大した能力もないし、それほど好きな仕事でもないので、あんまり努力したくない。

はっきり言って700万くらいの給料で定年まで淡々と過ごせるならもう、俺の中ではゲームクリア

このラインを如何に楽に過ごすかが勝負ってワケですわ。

ところが俺に転機が訪れた。

逃げ恥を見てガッキーに恋をした。

まさかこの歳でアイドルに恋をするとは。

ガッキーのことが神聖化され過ぎてて、オナニーすらできない。

オナニーすると大事ものを抜けてしまい、ガッキーが遠くに行きそうだからだ。

俺はガッキーと付き合いたいと思った。

現実不可能なのは分かってる。

しかしそれを考えるのが生き甲斐のようになってしまったんだ。

今は付き合うのは無理だが友達になるにはというところを考えてる。

結局は芸能界で働かない限り接点すら生まれないだろう。

芸能界で働くにはどうすればよいのか。

芸能事務所とか色々考えたんだが、ガッキー友達になるには一芸が必要だ。

俺は考えた。

からの夢を仕事にすること。

これがそこにたどり着く唯一の手段だ。

新垣結衣さん、待っててくれよ。

俺は3年であなたとの接点を作り出す。

そして友達になる。

2016-12-11

ガッキー童貞なのか

simplemind 逆。妄想癖があって人との距離感おかしくてタイミングを間違えまくる「童貞」が新垣結衣星野源ヒロイン新時代の男女のロールモデルであり男女逆転のファンタジー

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20161207120909

未見のときはへーと思ったんだけど、視聴してみると何いってんだコイツ感がひどい。

童貞」ってアクションが常にスタンディングなんだよ。みくりのように契約結婚的な何かを提案できないし、ハグ要求できない。心ではこうしたいというのがあるけどそれを言葉にして相手の反応を探ったり押したり引いたりという手練手管が一切できない。傷つくのを恐れて勝手に諦めたりする。そう津崎こそ類型的な「童貞キャラだ。

ブコメ元増田は「最高のタイミングキス」してることが童貞性を毀損してると嘆いているが俺はそう思わない。なぜなら津崎はみくりの感情を一切考慮せずキスに及んでるからだ。あれはたまたまみくりが津崎に好意を抱いてから許されてるだけであって、一般的恋愛においてアレは明らかに「アウト」だろう。いけるかいけないかということを牽制球を投げて確かめたり、許される雰囲気が出来上がってるか確認したりせずいきなりコトに及んでしまう思慮のなさがむしろ童貞」くさい。あのキスは「最悪のキス」ではあるけれども、ドラマが「最高のタイミング」に仕立て上げているところが凄いのだ。

あとついでに言っとくとブコメの「新時代の男女のロールモデルであり男女逆転のファンタジー」とかほんと噴飯モノ。ブクマラーは知らないんだろうが、あの手のヒロインの方から迫っていく関係性は少女漫画じゃわりと類型的(『逃げ恥』の原作少女漫画)だ。『ベイビィ★LOVE』の有栖川せあら、『天使なんかじゃない』の冴島翠、『片道切符』の中園麻里。他にもいくらでもいると思うし、恋愛バランスヒロイン<男な分、ヒロインの行動に距離感がなかったり突拍子もなかったり、ついでにいえば途中で疲れて男の前から姿を消すのもみんなだいたいやる。みくりの行動はある種、少女漫画王道といっていい。

ただ無知なだけなのに「新時代の男女のロールモデルであり男女逆転のファンタジー」とドヤってしまえるブクマラーはほんと恥ずかしいやつだが、自分のアタマで考えずにスターを次々つけていくやつも大概はずかしい。はてブにはやっぱ低能しかいないのな~。

2016-12-10

結局皆、お見合い結婚に憧れている。

 『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマ流行っている。

 要約すると最初便宜上契約結婚を交わして夫婦だんだんお近づきになり「本物の夫婦」になる話だ。

 こういう話は昔から日本人が大好きだ。男向け女向け問わず

 好きでもない相手同棲状態になったり、なかば無理やりお近づきになり、付き合っていくうちに本物の恋仲になる。

 そういうお話バリエーション含め、あなたはいくつも知っている。どれも人気作だ。

 少女向けコミックのそれ系統最近じゃ一月に一作は実写映画化されてるし、

 男性向けの場合は落ちものだとか、ハーレムものだとか呼ばれている(まあただハーレム場合、「好きでもない相手と〜」は一昔前の流行になってるかもしれない)。


 こういう系の恋愛物語がいったいなんで受け入れられやすいかというと、

 それは我々にとって(少なくとも概念的には)馴染みぶかい恋愛形態でもあるからです。

 見合い結婚メタファーからです。


 親や仲人から引き合わされて、ほとんど初対面の相手となんだかよくわからん結婚し、最初は家と家との結婚という感じだったのが、

 寝食を共にしていくうちに個人個人の「夫婦」になっていく。

この世界の片隅に』なんかもそうでしたね。

 あれが理想の「見合い結婚」、日本人の好きな「恋愛物語」のパターンです。


 日本人現在に至るまで実はアメリカ的な意味での恋愛結婚をよく理解していないのじゃないか、と思う。

 いやね、アメリカ人だってから自由恋愛バンザーイ!みたいによろしくやってたわけじゃないんです。

 50年代60年代あたりまでは、結婚相手なんて「ご近所さん」が普通だった。

 特に都市部では出稼ぎにきた移民労働者が、やはり移民であるお隣の娘さんをなんとなく良いな、と思って、デートを申し込んだり、

 あるいはいきなり「娘さんを僕にください」とやってきてそのまま結婚することも多かった(後新聞結婚相手募集広告出したりなんかしてた)。

 「結婚したあとで好きになっていく」パターンは実はわりと最近までアメリカにもあったんです。

 それが変わっていくのが60年代後半から70年代にかけて。

 カウンターカルチャーフリーセックス時代です。

 フリーセックスの方はエイズやらキリスト教保守派バックラッシュやらで廃れていくんだけど、

 自由恋愛のほうは残った。

 なぜなら自由恋愛が「技術的に」可能になったから。

 そう、電話の普及ですね。といっても、

 今みたいに個人につき一つってわけにはいかなかったけれど、約束を取り付けるのは楽になった。

 娯楽も増えたし、公民権運動余録女性地位も向上して女性選択肢もちょびっとながら増えた。

 なんたって50年代までは女性が単身で社会にでる手段なんて絶無に近かったわけですからね。

 やたら女性結婚を急いだのも実家という家庭から逃げ出したいところが大きかったんです。もっとも、結婚実家脱出したところで新しい「家庭」に囚われるわけですが。


 恋愛自由市場化が何をもたらしたかといえば、相手を「事前に」品定めできることでした。

 やはり恋人楽しい人じゃないといや。自分と合う人じゃないと。たとえば、音楽趣味映画趣味。本の趣味が合う人。

 食べ物の好みも重要服装センスも忘れちゃいけない。それに犬派か猫派かも……そうそう、絶対ウンコはもらさない人じゃないとね。


 こうして相手要求するリスト無限に増えていく。このうち一つでも「アウト」だとたとえその他の条件を満たしていてもバイバイさよなら、となりやすくなる。

 要求リストの細分化に貢献したのもやはり技術です。

 特にインターネット以後。フェイスブック以後。

 あなたは見知らぬ他人いくらでも知り合えるようになったし、その他人情報を一切会うことなしにいくらでも知れるようになった。

 メールSNSの発展は新しい人とのつながりを容易にもしたけれど、同時に既存のつながりの切断も容易になった。

 ネットで知り合ったあなたのカレの音楽趣味が最悪だと一分前にわかった? よっしゃ、ならメールを送るんだ。

あなたがそんな人だとは思わなかった。別れましょう」

 それで着拒すれば万事解決あなたは晴れてフリーだ。

 そういう人はまだやさしいほうだ。なかには、別れのメールすらおくらずに元恋人一方的ブロックする人間もいっぱいいる。


 アメリカではカジュアル出会えるマッチングサイトが普及しているけれど、

 日本ではまだ「出会い系」には抵抗がある人が多い。

 でも、なぜかアメリカ式自由恋愛マインドだけは心得ていて、相手への要求レベルは格段に細かく、高くなっている。

 知り合う手段は相変わらずインターネット以前のもの限定されているのに、意識だけはポストフェイスブックと化している。

 この齟齬は、なんだろう。

 といえば、おそらく日本人には「運命の人信仰があるからだと思う。

 「運命の人信仰とは、趣味が全部合うとか食べ物の好みが一緒だから好きなんだとか、そんなんじゃなくて、

 理屈抜きで前前前世から結ばれるべき運命だった人がいるんだよ、という幻想のことだ。


 そう、『君の名は。』だ。


 あの映画現代日本人の恋愛観が非常によく出ている。

 なんだか理屈はよくわからないが唐突に異性と結ばれて、

 わけのわからないまま同居生活を続けるうちに相手のことがなんとなく好きになって

 いつのまにかそれが運命だったということになっていく。

 実は構造的には『逃げ恥』と同じ話なのだ

 お見合いを引きずった現代日本人の恋愛観において重要なのは

 自分の好みと相手の好みが一致することではない。

 自分の好みを相手が事後的に受け入れ、相手の好みを自分が事後的に受け入れることだ。

 それは家父長的な家庭であれば、夫の好むを妻が一方的に受け入れなければならず、逆はないという非対称な関係であったけれど、

 現代恋愛物語ではそれがアップデートされて「お互い様だよね」ということになっている。

 理想論ではあるだろうが、まあ、理屈としてはそういうことだ。


 日本恋愛では、まず運命が先にあり、個人人格はあとからついていく。

 それはおそらく個人人格を認め合う自由恋愛の本義からは外れた思想なのだろう。

 でもまあ、なぜか日本人はそういうのが好きだ。

 結局、皆、自由恋愛最高!を謳いながらも、心の奥底ではお見合い結婚に憧れ、理想化しているのだ。

 

 

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