2016-12-21

逃げ恥最終回で急に萎えたのは自分だけ?

※若干ネタバレ注意

逃げ恥が絶好調で幕を下ろした。

原作未読ながら、僕は家族(主に嫁)と一緒に楽しく視聴していた。

娘二人もYouTubeで「恋ダンス」を覚えて踊ったりと微笑ましい光景が広がっていた。

  

しかしだ。逃げ恥最終回を見終わってもなんだかモヤモヤしている。

というかそれまであった、他人恋愛を眺めてほんわかする感、がなかった。

原因は一つで、みくりの可愛らしさがあまり伝わってこなかったこと。

  

これまで彼女は津崎平匡の不器用、鈍感、強情、卑屈な側面に付き合ってなおかつ彼と一緒に

物事解決する姿勢を見せてきた。

あまつさえ彼の初々しさを気に入り可愛いとまで表現する心の広さ。

童貞こじらせた独りよがり男なんていくら年収あっても

ここまで付き合ってくれる女性現実にいないだろう、と僕は感心しきっていた。

この「男の弱さ」に向き合ってくれて、かつ逃げないでいてくれる女の子は可愛く見えてくる。

  

しかし、副業に手一杯となり津崎に冷たく接する彼女の姿があった。

それに自己嫌悪するのはいい。にんげんだもの

そして彼女は、止めにするなら今ですよ、と逃げ腰になる。

みくりの態度はまさにかつての津崎の姿であり、彼がみくりを慰めるのはなるほど成長の証でもあった。

  

んだが、なんていうかもにょる

津崎はみくりと一緒になるために慣れない家事をこなそうと頑張り始める。

失敗もあるだろう。それでも自分を変えようと前進した。

でも家事に取り組む津崎を褒めるみくりの姿が見当たらない。

変わろうとする彼の姿勢評価する彼女が居ない。

どうやったら家事が上達するだろうか?と考えるのがみくりのキャラクターじゃないの?

(確かぎょうざ作らせて、案外なんでもできそうとか言うてたやない)

いくら忙しいからってそこまで視野狭窄になるかなぁ。

  

まぁぶっちゃけると、みくりが定職について頭いっぱいになり津崎を放置する未来、というのが

垣間見えてしまったのが萎えたんだと思う。

ちょっとやそっとじゃ変わらないだろうから、面倒だなぁ、と感じてしまった。

話し合いも気力と体力がいるからね。

  

あとはダブルベットを置こうと提案する津崎に対し、別々がいいと言い切った彼女姿勢も後押しをしたね。

自分ルールはきっぱり通すという彼女らしさが現れている。

だけど今からイチャラブ生活を始めようと期待している津崎にそう言い切れるみくりの強さが

やっぱり面倒だなと思えてしまった。

  

僕は今まできっと彼女母性的な側面に癒やされていたんだ、とそのとき気づいた。

実際はそうではなくて、みくりは何事も真面目に取り組む人で、家事代行を全力で行った結果に

あのような素敵な奥様像を見せてくれたわけだ。

お金という対価がなくなった今、彼女のあの母性を感じられなくなるかもしれない。

愛情という動機では動かないみくりだから余計に。

  

これから津崎とみくりは何度も話し合いを重ねて夫婦を超えていくんだろう。

その点に続編への含みとかドラマ性がある。

だけどきっと今後は面倒な人間性の折衝があるんだろうなーと想像してきつくなってしまった。

そういうのはリアルで十分に体験しているのでファンタジーが欲しいのよ。

  

何が言いたいかというと

男は皆マザコンさー

  • 逃げ恋は幻想からリアリティラインを探っていって 最終的に平々凡々なカップルへ落ち着いていく話だと思った

  • むしろそういうリアリティがあるからこそヒットしたんだと思ってたけど あれ、原作のみくりは別に美人ではない平凡な女性なんだよね、絵面的にも設定的にも それがドラマではガッ...

  • 女からすると、普段リアルで女が押し付けられがちな 「男を癒す母性溢れるヒロイン」「家事万能でそれを楽しくこなせる家庭的な女性」「夫への愛さえあれば無給で働かされても幸せ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん