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はてなキーワード: 政体とは

2022-04-05

拷問してるのはただのロシア人からロシアは滅びるべき」って

拷問を行っているのはただのロシア人からやはりロシアは滅びるべき」

ってブコメ賛同集まっててヤバくねーか?

この論理を認めるなら、大日本帝国時代に、日本国内のみならず、中国朝鮮半島台湾仏領インドシナシンガポールなどで、民間人に対して、拷問虐殺をやりまくっていた日本軍憲兵特高は「ただの日本人」だから日本ごと滅びるべきって結論になるぞ

拷問虐殺を行った本人、指示した人物忖度やらせ政府&軍幹部に対する裁判政体の転換は必要だとは思うが

戦争を起こしたのはプーチンだが、拷問を行っているのはただのロシア人からやはりロシアは滅びるべきではないか...

https://b.hatena.ne.jp/entry/4717654395633664514/comment/sisijumi

2022-04-02

ボルシチみたいな16世紀以前の「今現在ウクライナ』と呼ばれている政体統治下の地域」のあたりで発祥した料理

「今現在ウクライナ』と呼ばれている政体統治下の地域に住んでいる人たち(だけ)のモノ」とするのはかなり無理があると思うんだけど

2022-02-27

護憲派サヨクが考えていること

・頭のおかし独裁者侵略を決意したら、9条があろうがなかろうが、侵略意思能力があろうがなかろうが、侵略されてしまうことはどうやら明らかなようだ。

・ところがウクライナは当初の予想を超えて善戦している。その要員のひとつとしてはロシア軍士気の低さ/ウクライナ軍のみならず国民全体の志気の高さがあるようだ。

サヨクなので、祖国侵略された際に、国民一人一人が銃を持って戦うのが正しいことなのかは、わからないが、それはいったんおく)

ウクライナへの支持も日に日に高まっている。それはロシアの内部でさえ例外ではないようだ。

憲法九条があろうが平和主義者であろうが、侵略される時は侵略される、戦争は防げない。

・「平和を望む国に一方的侵略が行われた」という構図は、たとえ戦争を阻むことに失敗した後でも、相手国の兵士ひとりひとりの士気を下げる、相手国の市民ひとりひとりに自国政体意思決定の変更にむけた働きかけを促すことができる。逆に自国民の祖国防衛に向けた士気を高めることができる。国際的連帯を勝ち取る上で大きな力になる、というのもまた同じ程度に事実のようだ。

・「憲法9条」さえあれば、侵略されることはない、という主張を、事実とするのは難しいようだ。

しかし「平和主義」というのは、侵略された後もなお、国を守る力になるというというのも一方で事実らしい。

・そうであれば、そうした「平和主義」の現実的な力を加味した上で、憲法九条はどうあるべきか、我が国防衛はどうあるべきかの議論は為されるべきだろう。

我が国自分からしかけてわるけりゃ「侵略者」よくて「どっちもどっち」になるリスクと、一方的先制攻撃を受けるリスクのどっちを高く見積もるのか。

・隣人に対して、テメェうちに手ェだしたらわかってるよなで行くのと、まあまあみなさん仲良くやりましょうよで行くのとどっちが得なのか。

・そういう、事実を踏まえた、リアリズムに基づいた「9条」の価値は、まだ議論余地はあるはずで、「9条があっても攻められるんだから、こんなものは無価値なんでさっさと破棄せよ」というのもまた極論ではないかと思う。

・そんなことを思っている。

ウクライナ市民をはじめとする平和を願う全ての人々に連帯を表明し、このたびのロシア政府による侵略行為に強く抗議します。

2022-01-16

anond:20220115174634

三国同盟で唯一、政体が生き残っている国としては

頑張って全体主義を守っていかないと。

2021-12-01

anond:20211201152233

「その国(土地文化民族)の人間がその国(政体王朝)が建国される前の歴史を国(政体王朝)の歴史として捉えるのおかしない?」

おかしいけどそん捉え方をするバカはいないということはバカでもわかる

anond:20211201151817

アメリカ合衆国という政体歴史」として「アメリカ歴史」って書いたの?

そうなら教えないだろうな。ってことは普通わかるだろ。

2021-11-21

ドイツナチス切断処理して責任放棄しているというデマの成立につ

ドイツナチスが絡むと必ず出てくる言説で、ここでもやはり大量に見られる。

はてなブックマーク欅坂46立憲民主党議員も…「ナチスをもてあそぶ日本人」にドイツ人がドン引きする理由 | 文春オンライン

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/bunshun.jp/articles/-/50047

 

なんかズルいなあ。現ドイツナチスとは別で第2次大戦は全てナチスが悪いっと言ってる感じ。昭和天皇責任から逃げなかった。

コイツ祖父や祖祖父世代ナチスを指示したかナチスがああなった。ナチスに全てをおっ被せているのは否定できないだろうよ。

ナチスこそが全ての原因で邪悪悪魔国民はその被害者という形にしないと成り立たないのがドイツ。想起するあらゆるもの排除っていうスタンスは、他のジェノサイド等の件では全く見られない特殊もの

戦争責任ナチス押し付けたからこそ、「我々一般ドイツ人とは違う狂信的な集団」として極端にタブー視する必要があるんじゃないか穿った見方をしてしまう。

そりゃ「ナチス党を絶対悪においてドイツ人が悪い訳では無い」というスタンスからな。だから謝罪賠償もしない。外から見ると「ナチスドイツ」だけどな。

 

ちょっとこのデマがどこで生まれたか解説したい。

この言説の出元はズバリ西尾幹二である。といっても西尾が「西ドイツ(当時)はナチス切断処理して反省拒否している」と言ったのではない。

 

敗戦40年ヴァイツゼッカー演説と受容

前年に西ドイツ大統領に選出されたヴァイツゼッカー1985年連邦議会で後に有名となる演説を行った。西ドイツ大統領米国米国政体モデルにした韓国のようなものと違い、首相の上に立つが実権力は少なく元首のような役職だ。

この演説は「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる」の節が有名で、要するにナチス蛮行責任戦後ドイツ人は引き受けねばならない、蛮行に手を貸していないと言い張るのは許されないとの内容だ。

この演説岩波の『世界』が取り上げて掲載し、後には数百円のリーフレットも発売した。「戦争への反省モデルケース」としての評価であるのは言うまでもない。

因みに『世界』は敗戦後に相当な影響力を持った論壇誌だったが、経済成長全共闘進歩派攻撃などによって影響力は下がっていた。だがこのヴァイツゼッカー演説掲載反響を呼び、リベラル人士に挙って引用されるようになった。

 

ところで複数人編集されるwikipediaヴァイツゼッカーの項は、演説内容が「悪いのはヒトラーナチズムであり、ドイツ国民民族被害者である」だったとの節と、「罪の有無、老幼いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません。」との引用文が併置されるという面白い状態になっている。

 

西尾批判

この盛り上がりに対し、ドイツ文学者西尾幹二文藝春秋社『諸君』で批判を加えた。

演説文章をよく読んでみると、ドイツ国民の直接の罪は回避されている」「ナチスの罪はドイツ国民個人に無い事が前提となっている」という内容だ。

そして「日本戦争犯罪と違ってナチスの罪は人道に対する罪であって国家のもの犯罪国家責任の取りようが無い」。

責任が取れない種類のものを引き受けると言っているのだから欺瞞だ、という事だ。

 

これは文章解釈であり、悪意を持てば文章は逆の意味解釈する事も出来る。(「ナチスの手口に学べ」は反語だ、など)

それは言語堕落だが、西尾がそう評価されなかったのはニーチェ思想を専攻とする文学者の実績があった為だ。例えば中央公論の『世界の名著』シリーズニーチェ編纂解説西尾である実態が無い〇〇総研勤務や過去論文紀要に全くない文学研究者バイト以外職歴不明動画投稿者ばかりで構成される昨今の保守論壇と当時は全く違った。

それ故、西尾批判は「無邪気な戦争責任論への懐疑」として評価されていた。ヴァイツゼッカー演説リテラル文字通り)の内容は、云わば民族原罪論のようなものなので、それに対してニーチェ視点から欺瞞を突きつけたくなるのは無理もない。

 

但し、

民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります

の様な一文を持って「集団が免責されてる」という辺りはニーチェもへったくりもなく単に低質なデマだ。あとで触れるがこれをやり始めたのは小林よしのりだ。この文章は「当時にも残虐行為タッチしていない人間は居たがその罪は国民は免れない」という意味からだ。

から西尾哲学的文脈好意的評価する時、こういう所は無視して、ユダヤキリスト教道徳類似した欺瞞を指摘した、と評することが多い。

だが西尾ニーチェ専攻にも拘らずにルサンチマン駆動させられやすく、「切断処理を表明する演説」論者にのせられてそう言っちゃうのよな。で、論壇が経歴不明バカ宗教右翼で埋まってパージされると冷静さを取り戻す、というのをずっと繰り返している。

言説の変容

90年代前半までとその後の保守論壇というのは質が全く違って、例えば引用したブコメで言うと、

から謝罪賠償もしない。

とかは今は普通に見られるが、当時ならあり得ない。何故といって日本交戦相手の米英仏豪に謝って賠償金を払っただろうか?勿論していない。

フィリピン以外の賠償金は全てチャラにして貰った。特に米国自国民間企業に対しても対日債務は諦めるようにした。ドイツも同じスキームだ。

そして日本はそれら交戦相手連合国にチャラにしてもらう代わりに戦場となった主に東南アジアに対して復興後の開発援助を約束した。これらの戦後処理を全てやったのは自民党であって、それ故保守論壇人士の方が戦後処理に詳しかった。だからドイツ交戦国に賠償していない」なんて事は相当のバカじゃなきゃ言わなかった。それはどこも一緒だから

 

こういう訳で当初は「ニーチェ研究者文章解釈」として評価されていた西尾言説が、「ドイツナチス切断処理して反省拒否する立場である」という風に化けて行く。

この決定的な曲がり角は先にも言った小林よしのりなのだが、小林を論壇に引き込んだのは西尾なのだ。だから西尾小林やそのフォロワー後者の言説を流布して行くのを黙認していた。

その後西尾宗教右翼教科書運動を乗っ取られてパージされてしまい、「彼らの運動論は左翼のそれだ」と批判する羽目になるのだが、彼らを引き込んで論壇の真ん中で活動させたのも西尾だったのだな。

 

という訳で「ドイツナチス切断処理して反省しない立場」節の原初西尾で、それが解釈ではなくて「表明したという事実」に化けていったのである

 

メルケル来日恐慌

2015年メルケル来日した際、朝日新聞で講演して安倍政権歴史認識批判する場面があった。

講演、インタビューに態々選んだのが朝日新聞というのは明確なメッセージだ。

これにネットの一部は沸騰してドイツ叩きが盛んになった、という事があった。

何故そんなに逆上したかと言えば、一部で「常識」となっているドイツナチス切断処理論と反対の立場から冷や水ぶっかけられたからだ。

仕舞にはメルケル極左に振れているという噴飯もの意見も多く見られた。メルケル所属するCDUは保守政党である

 

このナイーブ恐慌状態集団で信じていた事を現実が裏切る事で起きていたので、これぞまさにルサンチマンだ。

ニーチェ思想に沿って生まれ解釈が30年経って反ニーチェ的なナイーブに転化していたというのは寓話的だと思う。

当たり前だが、メルケルドイツナチス切断処理なんて立場を表に出した事は無い。統一ドイツの成立条件見れば当たり前だ。

ドイツ戦争責任切断なんて出来る訳ないだろ

西ドイツEC加盟国だったが東ドイツはそうではない。統一は他の加盟国承認必要だった。

そしてベルリンというのは統一の前日、最後まで連合国占領下にあった。

ソ連勝手東ベルリン自分勢力下としてしまったが、米仏英はそんな事認めていない。法的には最後まで共同統治であった。

まりベルリン占領はこれら4国の承認が無い限り解けない。もしヴァイツゼッカーナチス切断処理してドイツ責任無しという演説をしたら、東西ドイツがその態度だったら、ベルリン首都に出来ただろうか?

そしてEUの顔役が出来ただろうか?

当たり前すぎてバカらしい。

 

珍妙な変な「定説主義」みたいなのを皆で信じる前に常識で考えてはどうだろうか?

そして現実主義を謳うものほど現実に対してナイーブというのはニーチェ研究テーマとすべき事象だと思う。

2021-11-11

anond:20211111102207

中国中国自身共和制の国だということを忘れてしまっているのが問題だろ

中華人民共和国=「中国共産党が支配する地域」の意味からお前の思い込みとは別物やぞw

共和制 - Wikipedia

共和制とは、一般には君主を持たない政体であり、より正確には主権君主以外にある政体である[4]。

主権がどこに存在するかを区別する呼称であるため、形式的君主存在する場合もあり、また民主制ではない政体も含まれる。

2021-08-17

アメリカ合衆国Japan州 V.S. 中華人民共和国日本省なんていうけどさ

こんな不良債権の塊みたいな国、欲しがるか?

技術人材土地だったら経済的に取り込めば良いだけで

政体ごと取り込むメリットが思いつかない。

2021-08-13

anond:20210813204801

まあそれがほんとの数字でもだんだん下がってはきてるし、結局どんな政体でも全世界的に少子化の流れは避けられないんちゃうのって思う

2021-05-02

anond:20210502143933

負け組って言っても、日本日本日本人として生まれれば、健康保険も入れるし選ばなければ職が全くないことはないし、守るものがあるっちゃある

しろ負け組こそ、安い労働力移民が入ってくるとか、マイノリティがでかい顔していい生活を送るのを指をくわえてみるようになるとかを、阻止したくなる動機は強い

相対的貧困ガーとか言い出すから話がややこしくなる

貧困毒親が最大のリスクだが、宗教左翼とかが妨害しなければ児相セーフティネットとして機能するケースが大半

今の政体転覆して修羅世界になったときに実力でのし上がれる奴は、いまの世の中でもそこそこのし上がってるぞ

2021-04-14

悲報ジェンダーギャップ指数デタラメすぎる件

アイスランドのジェンダーギャップ指数についての記事を読んでて、まさかそんなことはと思って調べてみたら本当にデタラメ指標だったので書く。

要約

  1. 国家元首」と「政治的リーダー」はまったく別の概念である
  2. ジェンダーギャップ指数は「国家元首」と「政治的リーダー」の区別がついていない
  3. したがってガバガバすぎてまったく使いものにならない
  4. それはそれとして、元のnoteにもおかしい点があるのでそこは突っ込む

前提:国家元首(head of state)ってなに?

簡単に言えば「その国で『形式的に』一番偉い人」。

形式的に」というところがミソだ。たとえば多くの立憲君主制国家では、形式的には君主が一番偉い。君主首相を任命し、議会招集し、軍の最高指揮権を持っている(自衛隊の最高指揮権首相にある日本例外的)。

でも、実際には、君主に実権はほとんどない。日本イギリスノルウェーのような民主的立憲君主国では、議会多数派を握った人物首相に任命し、内閣に言われるがままに議会招集し、実際の軍の指揮は首相国防相といった政治家に任せている。

まり、そういった国では、「その国で『形式的に』一番偉い人」」と「その国で『実際に』一番権力を持っている人」とは別になる。

後者、つまり「その国で『実際に』一番権力を持っている人」のことを、「政府の長」という。

アメリカのような大統領制の国では、「国家元首」と「政府の長」は同一人物だけど、議院内閣制の国では、この2つは別人だ。

まり、こういうこと(天皇元首かどうかというややこしい議論はここでは措いておく。実務的にはどう見ても国家元首なので)。

国家元首形式上一番偉い人)政府の長(実際に一番権力がある人)
アメリカジョー・バイデン大統領ジョー・バイデン大統領
イギリスエリザベス2世女王ボリス・ジョンソン首相
日本徳仁天皇菅義偉首相

で、オーストラリアニュージーランド、それにカナダは、いわゆる英連邦王国だ。つまりイギリス国王オーストラリア国王ニュージーランド国王カナダ国王を兼ねている。そうすると、こういうことになる。

国家元首形式上一番偉い人)政府の長(実際に一番権力がある人)
オーストラリアエリザベス2世女王スコット・モリソン首相
ニュージーランドエリザベス2世女王ジャシンダ・アーダーン首相
カナダエリザベス2世女王ジャスティン・トルドー首相

まり、これらの国の「直近50年での国家元首の男女比」を調べたら、ここ半世紀以上ずっとエリザベス女王国家元首をしているのだから、全期間にわたって「女性国家元首」と判定されないとおかしいはずなのだ

ジェンダーギャップ指数デタラメ

で、ここで最新のジェンダーギャップ指数の報告書を見てみよう。

ドキュメント内を“head of state”で検索すると、最初に出てくるのは次のような文章だ。

...Across the 156 countries covered by the index, women represent only 26.1% of some 35,500 parliament seats and just 22.6% of over 3,400 ministers worldwide. In 81

countries, there has never been a woman head of state, as of 15th January 2021... (p.5)

……思い切り、なんの留保もつけずに「国家元首」って書いとるやん……

いや、普通、こういう文書を作るときはさ、「政府の長」とか「政治的リーダー」とか「選挙によって選ばれた最高位の役職」とか、そういう言い回しにしておくものなのよ。だって、「国家元首性別」っていうのはジェンダーギャップを考える上で無意味まりいから。オーストラリアニュージーランドカナダイギリスもこの半世紀以上ずっとエリザベスウィンザーさんっていう女性国家元首だけど、それって政治におけるジェンダー平等においてはなんの意味もないでしょ?

そして、読んでいくとこういう表現にも行き当たる。

...However, in Canada, a woman has been in a head-of-state position for only 0.3 years over the past 50 and in the United States, there has never been a woman as president. (p.30)

……やっぱりこの報告書、「国家元首」と「政府の長」を区別してない! カナダはこの半世紀以上ずっと女性国家元首だって言っとろーが!

なぜその区別重要

そんなの些細な言葉の使い方の間違いじゃん、と思うかもしれない。でも実は、これは重要問題なのだ

現在民主主義国家政体を分類するにあたって、国家元首政府の長がどのように権力を分担しているか、という指標重要だ。それに従うと、民主的政治システムは概ね次のように分けられる。

システム名称内容代表的な国
大統領制直接選挙された大統領政府の長となるアメリカ合衆国
半大統領制直接選挙された大統領議会の支持を得た首相権力を分担するフランス
議院内閣制国家元首形式的存在で、議会の支持を得た首相政府の長となる日本ドイツインドイギリス

ここで大事なのは同じ「大統領」でも、大統領制議院内閣制では持っている権力全然違うということだ。アメリカ大統領国民から直接選挙され、連邦行政権を握っている。いっぽうドイツ大統領は、議員たちを通じて間接的に選ばれ、国政に関する権能をほとんど持たない。これはどちらかというと戦後憲法下での天皇に近い存在と言っていいだろう。違いは世襲されるか選挙されるかという点だけだ。

サミットを開いたときに、なんでアメリカフランス大統領が出てくるのに、日本ドイツカナダイギリスイタリア首相が出てくるのかといえば、後者の5カ国は議院内閣制の国で、国家元首天皇国王大統領)より首相の方が権力を持っているからだ。なんでオリンピック開会式では首相ではなく天皇国王カナダ場合国王代理たる総督)が挨拶するのか? 形式的には彼らの方が偉いということになっているからだ。

(ところで、太平洋諸国アフリカには、「議会から大統領を選ぶ」タイプ共和国がけっこうある。南アフリカボツワナナウルマーシャル諸島といった国々だ。こういう国の場合議院内閣制でありながら大統領が実権を握っているということになるので注意されたい)

なので、「大統領女性」とだけ言われても、どのくらい権力を持っているのかがわからなければ意味がない。仮に、大統領がなんの権力もない完全なお飾りで、首相がすべての権限を握っている国があったとして、大統領がずっと女性首相がずっと男性だった場合女性政治的平等立場にいると言えるだろうか?(インド大統領がこれに近いかもしれない。10年ちょい前のインド大統領女性だったんだけど、覚えてる人ってどんくらいいます? まあ覚えてないよね、インドではここ数十年ずっと首相男性だったので……)

から、本当に大事なのは大統領制における大統領」や「半大統領制における大統領あるいは首相」、そして「議院内閣制における首相」の男女比のはずなのだジェンダーギャップ指数はそれをカウントするべきだ。

それなのに、無邪気に「国家元首」の男女比を出してきて「ニュージーランドでは過去50年間のうち14年間は女性国家元首でした」なんていうデタラメをぶっこくような報告書を、どうして信用できるだろう(なんでデタラメなのかはわかるよね? NZ国家元首は50年以上前からずっとエリザベス女王からです)。この報告書は「この国は過去何年にわたって女性国家元首でした」という数字を羅列してはいるが、「国家元首」の定義デタラメ融通無碍なのにその数字ハイそうですかと受け入れることはできない。本当に国家元首を数えたのか? 国家元首政府の長を混同してないか? それらの数字は別々に数えたのか、それとも合算したのか? このことがちゃんと注記されていない数字をどう使えというのだろうか。

まさか、こんな基礎的な事柄について、こんな雑な数字を出してくる統計だとは思ってもみなかったよ。国家元首政府の長の区別なんて、政治制度を分類する上でのイロハのイじゃねーか。その程度のこともわきまえてないやつが数えた数字になんか意味あんの?

それはそれとして、元のnoteにもおかしい点があるのでそこは突っ込む

まず、「二元主義議院内閣制」と「一元主義議院内閣制」と言っているが政治学ではそんな分類は使わない議院内閣制とは政治権力議会で選ばれた首相に一元化させる制度のことである。仮に分立しているならそれは半大統領制という別の制度であって、議院内閣制ではない。

二元代表制」という言い方はあるが、これは日本地方自治を指す言葉だ。日本地方自治は、首長知事市長)を直接選挙で選び、首長県庁市役所を率いて行政を取り仕切るシステムになっている。上で書いた類型に当て嵌めれば大統領制になるが、知事市長大統領と呼ぶのは変なので「二元代表制」と呼ばれている。「二元」というのは、首長議会がそれぞれ別に選挙されるからだ(議院内閣制では、行政トップ議会多数派から選ばれるので「一元」になる)。

(余談だが、現代日本政治がグチャグチャに混乱している原因の一つが「中央議院内閣制地方大統領制」という政治制度のちぐはぐさだろう。議院内閣制大統領制では「権力の握り方」が違うから中央地方システムが違うと政党組織を1つにまとめることが難しいのだ。ある組織の内部に異なる論理で動く複数組織が混在していると一枚岩になりにくいのは、感覚的に理解できるところだと思う。この点、中央地方大統領制統一しているアメリカや、連邦と州のどちらも議院内閣制統一しているカナダドイツと比べてみると日本のちぐはぐさがわかる)

2021-03-17

anond:20210317100909

日本政体としての「明治新政府も含め1000年近く軍事政権が続いたうえ、市民革命を経ていない」という特徴から来ているのではないか

なので、「長いものに巻かれろ」精神が根強いんじゃないかと思ってる。

討議といっても、「一番偉い奴が持ってきた答えを粛々と認めるだけ」の「最初から答えが出ている会議」がいかに多いことか。

森喜朗発言あらためて痛感した。

2020-12-01

anond:20201201101258

全てのことは内閣府や各省庁の大臣役人税金使ってやってる以上国会マターだぞ

会期中その他にやってる省庁に対する野党ヒアリング国民の声や疑問の代弁でしかないぞ

国会大臣がしっかりと答えれば済む話です

しか証人喚問にしたって、偽証罪適用するためには必須からやれと言ってるわけであって、裁判所でやれ!と言うならばこそ尚更早々に証人喚問を促すべきだよね

桜にしろコロナ対策しろ何にしろ虚言を弄し逃げ回ってグダグダ長引かせて最悪の結果を招いてるのは政府与党じゃないですか


国会というのは国民のために開かれた場であって、そのプロセスが要らないというのは国民主権と民主主義を真っ向から否定することになるね

現にコロナ二次補正予備費10兆円はブラックボックスになっていて、電通パソナその他にいくら流れてるかも不明ですよ、それが「結果重視」って何の結果なんですかねえw

果たしてもクソもなく、そういう政体制度である以上法に従って粛々と国会開いてもらうしかないんですわ


それであげく国民民主提案野党ってw

そもそも国民維新のようなゆ党が言う「対案出せ」は頭が悪い奴が言う批判しかなく、別に立民や共産その他の質疑に対案的な中身がないわけでもない

学術会議の件での今井議員のようにね

まぁ何を言ってたとしても聞く気がないだけなんだろうけど

どうせろくに国会も見てないんだろうし、偏見で物言ってるだけのアホですわ

2020-05-31

戦後日本の歴史世界史レベル記述すると

アメリカ属国になったため軍備への支出が減り、経済大国として発展、80年代絶頂を迎える

・その後バブル崩壊、失われたX0年の中で格差が拡大し、かつての中流階級から非正規」という身分に没落する者も現れた

格差の拡大が少子化を招き、未曾有の少子高齢化社会

・国を維持するため異民を受け入れた結果、徐々に従来の日本社会が変容していくことに

研究者の間でも意見が別れるが、政体が変わり、天皇制廃止された20XX年をもって日本国の滅亡とするのが一般的である

anond:20200531204409

他の政体は全て暴力革命国益を損ねる結果に終わった(と民主主義者は信じている)

2020-05-11

anond:20200511101645

国会自治政党自治法曹自治医師会自治というありえない政体が今までどうやって生き延びて、そのガラパゴス恐竜言論人民を怯かしてきたのか興味ある

自分の知るところでは官吏懲戒法(倫理法)が再び出来たのは平成になってからだし、それも裁判所範囲外で、ほとんど機能してない、要は法曹差別優遇をやらかすのが異常に簡単な(罰せられない)起訴便宜主義もある

2020-04-25

https://anond.hatelabo.jp/20200425160243

実際日本(少なくとも民主主義政体)は遠からず滅ぶだろうね。

滅ぶ姿を傍観できるほど流動的主体たりえてないし、それを受け止めるほどソリッドな主体でもないので、どうしようかと真剣に考えている。

2020-03-27

21日間自宅待機して生活困窮しない家庭は、ほぼゼロ

富裕層以外はね

から制限なく

はやくまく

自宅ない人、21日後職場復帰

できない人の面倒も考える

制度にはモレが必ずある

柔軟に対応する

世代が同じでも、外で働いている

人もある。

年金受給者ギリギリ

すべからく支給する。

日本政体は、本来そこまで

面倒みないから無理かもしれんが。

それなら発令も無理。

制限かけたら、ほとんど支給されない。

役人やらせたら。

無駄審査がかかる。

近年、災害も多かったから、皆大変。

くだらん桜や式典に金使わないで

速やかに財政出動

国が国民が、終わるで。

坊っちゃん

2020-02-16

野口武彦鳥羽伏見の戦い』を読んで

野口武彦鳥羽伏見の戦い幕府の命運を決した四日間』(中公新書2010年)読了あとがき以外は面白いね。

あとがきの「閉ざされてしまった回路」(=あったかも知れないイフ)は興味深いが、この書名や慶喜に負わせる問題じゃない。そして一つ目の公議政体はともかく、二つ目の「天皇制ぬきの近代日本」は荒唐無稽。このような反論に著者は「こう考えることを妄想だとする向きは、話があまり大きすぎて歴史的想像力がついてゆけないかである」と予防線を張るが、それはそうじゃない。

歴史にはたくさんのイフがあり、それぞれの実現可能性にとってプラスに働く因子とマイナスに働く因子とがある。それら諸因子の大小強弱は定量的に計測できるようなものではないが、ある程度の序列はつけれられる(というよりつけなければならない)。野口さんの言ってるのは、「マイナス因子をすべて無視すれば別のイフもあり得た」というに過ぎない。

彼は慶喜よりもはるかに大きな他の因子、例えば思想史的要因を全く無視している。列強ひしめく国際社会へ出て行ったときに、来たるべき「日本人」のアイデンティティはどこに求められるのか。それは「皇国」以外にないだろう。それは鳥羽伏見のずっと以前から使われている言葉で、すでに相当な浸透力をもっていた(松陰を想起せよ)。たとえ慶喜が逃亡せず新政府首班に座る(=徳川勢力が温存される)としても、天皇権威を前面に押し出さなければ新たな公議政体での意思統一はできなかっただろう。となれば、それが天皇神格化神聖付与へ向かうのは自然な流れ。(来たるべき憲法の条文がどうなるかはともかく)

天皇制を32テーゼではなく著者のように定義するなら、慶喜が逃亡しようとしまいと、かなりそれに近い状態に達したと考えられる。

要するに「天皇制ぬきの近代日本」というイフにとって、慶喜逃亡はきわめて小さい因子に過ぎない。他にもっと強力なマイナス因子があるのに、それらを全部無視してイフを手柄顔で語られてもねえ…。

天皇制ぬきの近代日本はあり得ただろうか?」という問題提起は興味深いし意味があるが、慶喜逃亡が決定的な因子であったという主張は愚かしい。その意味で「この書名や慶喜に負わせる問題じゃない」と書いた。アルキメデス支点に立ってるように見えるのは、著者が戊辰戦争ばかり見てるだけのことじゃないの。

から、ここに至って、なんでこの著者と気が合わないのかもはっきりする。この人の本は面白いけど、同時に「面白い話を一発吹いて目立ってやろう」という助平根性も感じるんだよね。勿論この人はれっきとした学者であって、歴史作家のくせに歴史学者のふりして商売してる人種とは違う。だから猶更その根性が気になる。我々はワトソンより寧ろロザリンド・フランクリンであるべき。ワトソン剽窃者として謗りたいのでははなく、帰納的に考えることをおろそかにしてはならないということだ。

2019-12-11

anond:20191211224307

外国みても二大政党制が現状最善の選択肢なのはわかるけど、今の政体でまともに機能しないのでは?

というか、時々社会党とか民主党とか政権取ったことはあるけど、日本二大政党制なんて体制を築けたことなんて無いも等しいんだから、仕組みが悪いんだと思うけど。

比例復活なくします、総理大臣直接選挙で、って野党連合がワンイシュー政権取って立法したら解散総選挙で、ってのはどうでしょう

2019-07-17

anond:20190717171332

そもそもは「国民政治に関心を持って投票権行使すべき」という理想の話なので結果としてどうなろうが関係ないよ。

極論、民主主義過程を重視して結果を気にしない政体からな。

結果を気にするなら独裁でいい。

2019-06-13

anond:20190613114731

滅ばない

年寄り弱者は脱落していくかもしれないが金持ちは身を守りそれ以外でも子を持てる層は存在するので滅ばない

フランス中国のような国がそうなれば民衆が蜂起して政権が滅ぶかもしれないがその国の人類絶滅するわけではない

日本では政権(政体)すら交代しない

天皇ギロチンにはかけられないだろう

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