2024-10-13

びっくりドンキーガリバーバーグ食べてぇ~

プレートのほとんどを埋め尽くす400gのハンバーグ

びっくりドンキーごっこ

「いらっしゃいませ!一名様ですか?空いているお席へどうぞ!」

(すげえかわいい~声きれい~)

メニュウを選択ガリバーバーディッシュ(レギュラー)!チーズトッピング

さっきのかわいい子がとてとてとやってくる。かわいい

ガリバーフェアは16日から開始で…ご提供できません」

「えっ、そうなんですか!」

申し訳ありません」と彼女は深々と頭を下げる。その姿がまたかわいい。

「じゃあ、ガリバーバーディッシュを今から作っちゃダメですか?」

「本当に申し訳ありません、フェア開始前なので…」

「うーんでも僕が作れば問題ないですよね?厨房少し借りますね」

「えっ、ちょっと!そんな!」

大丈夫ですよ!料理は得意なんで!」

お客様、困ります。それに厨房スタッフ以外は入れません」

すみません、でもガリバーバーディッシュがどうしても食べたくて!」

勢い余って厨房のドアを開けてしまった。

「おいおい、何してるんだ!」と中のシェフたちが驚いた顔でこちらを見る。

ちょっとだけ!すぐに作って出ますから!」

ダメです!すぐに出て行ってください!」

その時、さっきのかわいい彼女涙目で「お願いです、やめてください…」と訴えてくる。

その表情にハッと我に返った。

「ごめんなさい、僕、取り乱してました…」

店内は静まり返り、全員の視線が痛いほど突き刺さる。

店長は深いため息をついた。「わかっていただければそれでいいです。ですが、今回はお引き取り願えますか」

「本当に申し訳ありませんでした」

外に出ると、冷たい風が頬を刺す。自分軽率な行動に自己嫌悪を感じた。

「なんてことをしてしまったんだ…」

しばらく歩いていると、後ろから足音が聞こえる。振り返ると、あの彼女が息を切らしながら走ってきた。

「はぁ、はぁ…お客様!これ、よかったら…」

「これは?」

「まかない用のハンバーグなんです。量は少ないですけど、よかったら召し上がってください」

思考時間: 11

「そんな、どうして?僕はただ迷惑をかけただけなのに…」

お客様が本当にガリバーバーディッシュを楽しみにしてくださっているのが伝わりました。ですから、少しでも喜んでいただければと思って」

「僕が受け取っていいんですか?」

「もちろんです。ただ、次回は無茶をなさらないでくださいね。16日には正式にご提供できますから、その時を楽しみにしていてください」

「本当にごめんなさい。僕、自分が情けないです…」

「わかっていただければ大丈夫です。それに…」

「それに?」

お客様情熱、少し素敵だなって思いました」

「えっ?」

実は、私もガリバーバーディッシュが大好きなんです。だからお客様気持ちがわかる気がして…」

(か、かわいすぎる)

「次は16日に、ぜひ一緒に楽しみましょう」と彼女は微笑んだ。

はい絶対に来ます!」

彼女は軽くお辞儀をして店へ戻っていった。

もしかして彼女は僕に惚れたのかな…?」

そう思いながら、足取りも軽く帰路につくのであった。

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