はてなキーワード: Blame!とは
かなり拙くて分かりづらいけど前バイオメガについて書いた増田があるからまずURL貼っとく。
https://anond.hatelabo.jp/20160124183345
僕が思うにデビューからシドニアまでの弐瓶作品で起こることは作品が違えど同一世界の出来事だと捉えている。そしてBLAME!の世界とシドニアの世界はがっつり分断されている、まるで違う。
過程のうえでBLAME!で描かれていたような世界が滅びシドニアの世界が生まれたターニングポイントがあって、それを描写したのがバイオメガなんだと思う。
先の増田で書いたようにバイオメガはしぶとく生き延び世界を支配しようとするガウナの脅威や、庚造一の旧態依然とした態度と新世界の様相を対比することでなお強調される、合成人間という存在の拠り所のなさ、そして一貫して人間味を感じさせないアンチヒーローであった弐瓶作品の主人公が復物主の世界に転送後は唯一人間らしい存在となる関係性の逆転などが見受けられる。メタ的に捉えればバイオメガ後半は舞台をがらりと変えることで自らの作風を逆説的に洗い出す作業だったのかもしれない。
又バイオメガはシドニアの前日譚だと僕は思っている。復物主の発芽に伴う地球での人類文明の崩壊によりシャトルで避難したものの成れの果てがシドニアに出てくる人々だと。
そしてフニペーロと造一の共闘やフニペーロとニアルディの対峙する様はシドニアのストーリーを示唆している、というかシドニアのデモストレーション的意味合いがあったように見える。(加えて言えばABARAで描きたかったものはBLAME!世界のハルマゲドンかもしれない、するとその点でバイオメガ前半のデモ版といえるのではないか。)
ガウナの復物主ももとは何らかの思念体でそこに植物に近い驚異的な力を持った肉体が付与された生き物なのだろう。
ニアルディが復物主に融合しようとしたり吸収されたりしたのはニアルディが思念束という相手の意識に入り込める能力を持っていたからで、思念体を乗っ取れば自由自在という目論見が逆に自分が相手に乗っ取られてしまったというわけだ。
シドニアでエナ星白やつむぎが誕生できるのも、シドニアに出てくる人型生物が植物に近い肉体を持っていて、ガウナとの肉体の親和性の高さから思念を共有することが可能だったってことなんじゃないだろうか。
バイオメガの大筋はDRFという世界征服を狙う悪徳企業の討伐で、世界が復物主の物になっても幅をきかせているDRFのボス「ニアルディ(とそれを吸収して操る復物主)」を復物主の子であるフニペーロの力で倒すというオチなのね、多分そう。復物主とフニペーロは同じものから出来ているから融和した。造一との旅でフニペーロは強くなってたから復物主の思念体が飲み込まれて消えた。僕はそういうことにしている。
なんにせよ僕が確信するのはバイオメガを描いたからこそ、弐瓶勉はシドニア以降のスタイルに移行できたのではないだろうかということだ。
あれはある種の漫画を読みやすくするためのテクニックでもあるのよ。
少年漫画的なキャラが話を引っ張るタイプの作品は、主人公たちのキャラを特に際立たせなきゃいけないわけ。だからモブキャラが主人公たちと馴染むよりも、違和感があってでもキャラ差を見せた方が結果的には読みやすいわけ。
逆に世界観に特化した作品(AKIRAとかBLAME!とか)ではモブも主人公たちと馴染むように書かれることが多い。
増田は冷めると書いてるけど、毎回冷めたりは多分してないでしょ。気付いたときに冷めてるのを自覚してるだけで、もし毎回気になって読み進められないなら普通はとっくの昔に漫画自体から離れてると思うな。
昔からモブや背景アシスタントの話題は見かけるので、ネットで議論されてないってのは観測範囲の問題かと。
ちなみにG戦場ヘヴンズドアで、絵が変わったくらいで私の漫画の面白さは変わらないってセリフがあったけど、多かれ少なかれ漫画はそういうものです。
正直戦車のこととか全く知らないのに世間が騒いでたというだけで食わず嫌いしていたので
2周目の俺にはなるべく早く観てほしい。
というSF映画や小説で手垢でコテコテのテーマに対して一番納得のいく答えを出した作品。
逆にこのアニメのせいで同テーマにした他の作品への期待値が大きくなりすぎてしまった。
オリジナルサウンドトラックも素晴らしいマングローブの処女作にして傑作。
見続けることでどんどん面白くなっていく。
漫画版は読まなくてヨシ。
・GJ部
学生時代に部活やサークルで青春を送っていなくてもGJ部を見ればOK。
どうしようもないクズたちがどうしようもない状況になりながらも暗すぎないタッチでエンターテイメントにした作品。
小説版、漫画版とメディアミックスしているがそれぞれ同じストーリーのようでアレンジの仕方で同じに思えて全く違う結末になっている。
おすすめは漫画版で、漫画版の佐藤が出した結論が下らないようで、一番クズに必要な答え。
トータルで観て賛否両論もあるがライブ的な面白さは非常に強いし映像として見どころもあるのでネタバレ抜きで観てほしい。
怪奇物をテーマにしたアニメでシャフトの演出と雰囲気づくりがマッチした作品。
新鮮さが一番の魅力。
パラレルワールドをテーマにセカイ系できっちりボーダーを引きつつも話を面白くできたのは評価したい。
タイムパラドックスについての解釈が割と雑だけどその点を加味しても見続けることができるSFアニメ。
・JOJO 二部
ただ「シーザーのアレというかジョセフとリサリサがのそのそ歩いてるときのアレ」については原作まんまだったので、
そこは話が不自然にならないように改変してもよかったのでは…?
そこさえ改変しててくれたら2億点出してた。
子ども向けアニメとして時代に忘れ去られてしまうのが悲しいが、
重いテーマを扱っている、しかし白ボンの熱いハートのおかげで視聴者は崖っぷちでも耐えられる。
・タイガー&バーニー
どうも女性ファンが多いので語れる場所が少ないように見えるが心配するな。
全盛期を過ぎた男の進退に悩む姿はヒーロー関係ない、中年は学ぶところがある。
まっすぐな主人公、頼れる相棒、かわいくてやさしいヒロイン、闇を抱えたライバル…
少年漫画的な要素を詰め込んで話も面白い初代ゾイドアニメにして傑作。
・宝石の国
原作と比べたらところどころで表現しきれていない描写があったけど、
それは原作が凄すぎるからであってアニメのせいではなく、マイナス評価にはならない。
・錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
ほのぼのとした日常生活を送る魔界のプリンセスたちは苛烈な戦乱に巻き込まれ、
仲良しな女の子たちが学校に寝泊まりする部、ちょっと過激などたばたコメディ。
環境の変化は心の変化に繋がっていく。その先にあるのは果たして…
今のガンダムがこれを意識した宇宙世紀ばかり作ってしまうのも、
残念ながら2018年現代においてもこの作品がガンダムとしてぶっちぎりだからだ。
映画の限られた時間の中で冨野の分かりづらくも、やりたかったこと、全部つまってる。
決して見逃すな。
・蟲師
日本的な自然に対するアニメ表現はやれジブリだ、やれジブリだとジブリジブリうるせえ!けど、
蟲師は別にジブリじゃなくていいんだ、と肩の荷が下りるような気分にさせてくれる。
構成、演出、映像、声優、音楽、すべてがハイエンドで構築されている鉄壁アニメ。
BLAME!もまた日本製CGアニメを確立させた作品だが、BLAME!のアニメ化としては少し辛口になる。
これに関しては映画BLAME!が公開されたときにここでも書いたが作者自身が自分の過去作のリブートの仕方を間違えた結果良さが損なわれたところがある。
ロボット同士の戦いを戦術的にキッチリと映像で見せてくれているし、
細かいアクションまでしっかりと書き込んでいる目に対して懇切丁寧なロボットアニメ。
ロボットアニメは線画が多いせいで誤魔化し演出が多いが、ブレイクブレイドはしつこく描いてくれているので本当にありがとうございました。
まあアレです、漫画村のエロバージョンであるダウンロードのブックスの話です。いろいろな意味で有害サイトなのでボカしましたが、そうとうなアクセス数らしいので知ってる人も多いでしょう。
広告ブロックしないとまともに画面が見えない上有害サイトに飛ばされまくり、トロイの木馬と無許可のマイニングを食らうらしいのでスマホならAdGuard(http://wikiwiki.jp/nanj-adguard/)を導入しときましょう。まあそもそもこんな違法サイト見るなよって話ですが。
先に言うと長い割に凄えくだらない上オチらしいオチもない話です。
◆◇◆◇◆◇
このエロ漫画村(仮名)、名目上は同人誌のアップローダーなんですが実際には管理人が自分で大半のファイルをアップしてるなんて噂もあります。
長年続いてるから運営やユーザーの動向にも様々な変化があります。一時期他のDLサイトの宣伝画像が混ぜられた釣りファイルで埋め尽くされてたけど最近は見なくなりました、運営にアク禁されたんですかね?
近年は商業エロ単行本のUPが増えたけど、それらは割とすぐに削除されます。運営はアップローダーを提供してるだけですよってスタンスなので、作者から削除依頼があれば一応消してるみたいです。
特に闇が深かったのは、援交系エロ漫画の最終ページに一般人と思われる女性の名前や電話番号が書かれた写真が混入されたファイルですかね。個人的な恨みなんでしょうが一時頻繁にUPされてました。
◆◇◆◇◆◇
さて、このサイトではニコニコ動画のようにファイルにタグが付けられます、アップロード者が付けられる変更不可な緑タグと誰でも編集可能な青タグです。
大抵ファイルタイトル自体に作者名や作品名が入ってることもあり、いちいち青タグを編集する人はあまりいません。まあ利用者の大半はおかず探しで忙しいし、掲示板などのコミュニティが形成される機能もないので当たり前ですが。
中には整理マニアのような人もいるらしく、作者名や元ネタのタグを付けて回る人もいます。まあ感覚的に分からなくもありませんし、「よーし、今日は艦これで抜くか!」とか「たまには初心に帰ってクリムゾンでも」みたいなときに便利です。
そんなわけでニコニコのようなタグ文化はないのですが、最近妙な引っかかりを覚えたのが『ハーレム』タグです。
それだけなら普通だし、『ロリ』や『BL』のような性癖やキャラの属性タグは珍しくありません。
異様なのは必ずハーレム・ハーレムSEX・JKハーレム・ハーレム4Pの4つのタグがセットでつけられていることです。(たまにハーレム3Pもつく)
なんせアップされるのはエロ漫画ですから『ハーレムSEX』タグはほぼ無意味です、ハーレムだけどSEXしない漫画なんてないし。
『JKハーレム』タグはギリ理解できなくもないけど(ハーレムと女子高生タグでよくね?)なぜか無差別にセットでつけられてます。JC2人とお母さんでも、OLや大学生が混じってても、東方や艦これやグラブルやFGOなど「JKいねーよ」って原作でもまとめてJKハーレム。雑っていうか、明らかに間違ったタグ付けです。
3Pと4Pタグを使い分けるあたりなにか重要な拘りなのかと思うと、4Pどころじゃない大乱交も4Pで済ませたりします。雑ぅ!
要は『ハーレム』以外のタグは事実上無意味というか機能してなくて、なんとなく他3つのタグを消してみたら数十分後に元に戻されていました。
ここらへんでちょっと妙に思いタグ検索してみたら、この4つのハーレムタグがつけられたファイルが300以上ありました、明らかに同一人物です。試しに適当なファイルのハーレムタグを消して回ると次の日には直されていました。
つまり数百件のエロ漫画に4つの妙な固定タグをつけ、それを巡回監視しメンテナンスしている人が実在するわけです。しかも数年にわたって。
複数端末でのブックマーク代わりにタグをつけてるなどの理由も考えてみたけどそれなら4つも必要ないし、もっと用途のないタグを利用すればいいしなあ。水中SEXタグとか。
なまじコミュニケーション手段がないせいで、PSHOMEのサイレンラウンジで踊り続けた「ぶらきゅー」さんやロシアの謎の短波放送「ザ・ブザー」のような不気味さがあります。
あなたもぜひハーレムタグを消して嫌がらせ(直球)をしてみて下さい。BLAME!の建設者のようなハーレムタグ男が現れて、無言で修復(?)する姿が見られますよ。
二話までの感想
元々アビスの作者がオススメしてたんどけど、「まあつくし卿はそうだろう」という感想だった
ネットの書き込みではアニメ映えしないとか何も起こらないとか散々言われてた
で期待してなかったんだけど
見てみたらほのぼのBLAMEでいい感じだった
二瓶好きや、アビス好きは好きだと思う
けもフレ好きにも刺さるかも
こういうタイプの作品は、徐々に世界観が見えていくのが面白いんだ
徐々に明らかになる設定で、過去に何か凄いことが「起きた」ということを感じられる
おまけに旅物なので、いろんな出会いがあることだろう(それは人ではないかもしれない)
良い出会い、悪い出会い、何にせよそういうのはワクワクするもんだ
そうした時に主人公は何かに秀でていなくてもいい(これはアビスに近いね)
けもフレでもあったけど、ちょっとした背景に気づいてゾッとしたとしても
彼女たちはそれほど大事と捉えていなくて、むしろ日常の何かに夢中になっている
「これ何だろうね」「不思議だね」といった感情だけを共有して次のステージに進むんだ
ああ、でも寝る時は一緒にくついて寝たほうが良いと思う(力説)
___
ちょっと追記
あの一ページめくったら角から何かが現れて突然殺されそうな、ひりつく感じ
完全に終わってるような世界と、それでもそこで当たり前のように生きる住人
始めは絶望しかないのに、いつの間にか不思議とあの世界に魅力を覚えていく感じ
とても完成されているよ
けもフレが動物園、少女終末旅行がサファリパークだとしたら、BLAME!は新大陸でサバイバルする感じ
全部良い
あとシボかわいいだろシボ
映画見ろよ
https://anond.hatelabo.jp/20171007091304 < 「2016年に連載開始して打ち切られたレッドスプライトと同類の設定ご開チン漫画やなぁ、お話作る気ゼロやなぁ…」って思ってたら「昨今のジャンプ作品より好きですね」ってコメントを見つけて憤死。
いやいや、あんた今のジャンプ読んでないやろ。
この漫画については最初から設定ばっかりひけらかそうとする漫画なんざジャンプなら19週未満で打ち切り、よく極北的な扱い受けるアフタとか他の雑誌でもこのタイプは通じないんで。
※BLAME!ばりのジャンプじゃ絶対無理だけど漫画としての魅力と個性を放ってるならともかく、「あぁCLAYMOREのフォロワーね…」と即座に脳が判定するレベルじゃ余所に行っても…
まぁ去年はワールドトリガーが休載に入った瞬間から暫く読むのが少なかったのは確か。
しかし今は弾が揃いつつあって「こいつ完全に駄目だわ、もうすぐ打ち切りやろ」ってのが2個、
「所々良さそうだけど俺の趣味には合わんわ…でも多分続くんやろな…」ってなるのがその時の話や読む人によって異なるけど大体5、6個ぐらい。
残りは10個はまずは「読める」上に、これも人によってだけど大体2,3個は積極的に追いかけるだけの面白さを持ってる。
引き延ばし連載陣が減ってかなり面白いよ今は。
>
予想以上に背景や人のCGが良かったし
ストーリーもうまくリメイクされ映画的になっていた(再構築といった感じ)
弐瓶勉が大分絡んだらしいので、そのためかもしれない、大分自然に受け入れられた
漫画では分かりづらかった説明なんかも分かりやすく解説されていた
息が詰まるような世界観で、妙に暖かさもある
シボかわいいです
正直ビジネス的にはギリギリのラインじゃないかと予想してるけど
スタッフにも熱烈ファンが多いらしいので、もう「シドニアで儲けた分で好きなことやった」感がある
ありがたいことだ
そして霧亥の武器を見て「こいつやべぇよ」と思ってほしい
次回もしビジネス的に厳しそうなら、クラウドファンディングにしてみてはどうか
あのクオリティを出してくれるなら、俺も50万までなら出すよ
その前にシドニア3期が必要だけどね(ソッチのほうが難しそうかなぁ)
※逆に少し足りないと感じた部分
・配管の腐りっぷり
・どこに居ても駆除系に襲われるという恐怖感が薄かった
・肋骨
・万キロメートル
・テンポ
・大地ってなんだ
・シャキサクの音
1週間追加されたってね、目指せ4週
いやまあ、20年を経て初のアニメ化*1ってことでちょっと期待しちゃって、ちょっと違うな感が残るのは分からないでもないんだよな。
でもあれ1本で原作の骨子にまで踏み込むのは普通に考えて難しいってのも皆分かってたはずなんだよな。
ちょっとでも違うと思ったらシャッターをバシャン!って閉めちゃうオタクの感想とか読んだりしてちょっと悲しかったけど、どんなオタクにも譲れないポイントってのは必ずあるので仕方ない。
でも個人的にあの劇場版はポジティブに評価したい。作品面も、Netflixを通じた海外配信というビジネス面としても。
弐瓶勉本人も語ってるように、BLAME!原作は作中での設定や世界観の説明を徹底的に排除していて、
そんな中でたとえばシボが超構造体を突破できなかったと述懐したり、ドモチェフスキーが超構造体を盾にして戦ったり、
そういう小さいエピソードの積み重ねで「超構造体とかいうやべーやつ」「それを破れる重力子放射線射出装置とかいう超やべーやつ」という謎めいた層が読者の中に形成されていって、
霧亥も霧亥で倒れては蘇り倒れては蘇り…ってのを積み重ねるうちに「霧亥とかいうやべーやつ」という分厚い謎の層ができあがるんだよな。まるで階層都市そのものみたいに。
そういう厚みがBLAME!世界の広大さを引き立てる要素だったわけで、その体験を映像で丸々再現するには同じことをするしかないんじゃないかなと思う。
翻って劇場版を観ると、電基漁師との邂逅エピソードを抜き出して整理した感じ。
東亜重工や珪素生物など原作のキー設定をばっさり切って説明的なシーンを足したという点は原作の厚み・スケール感を大きく損なったが、ストーリーは相当分かりやすくなり、
シドニアのヒットを受けて原作ファン以外も取り込まねばならなかった制作陣の判断がうかがえる。(「説明しすぎ」という感想もあり、それも分かるのだが、あれでもチンプンカンプンな人は結構いると思うのでSFは難しい…)
ただ、いわゆるダメ実写化とかダメ映像化にありがちな「物語の根幹から大きく外れた設定・キャラを出して破綻」というのが殆ど見受けられなかったのが何より良かった。安堵した。
好悪あれど、原作をしっかり軸に据えた上で、その枠内でエンタメにしようとしてくれたのが嬉しかった。サナカン侵入シーンとか原作より恐怖を感じた。
「トフボーデン(塗布防電)」とか初見じゃまず分からないガジェットもぼかさずそのまま出してくれたし。「駆除系を妨害するわ!」みたいに説明セリフで済まされてたらもうどうしようかと。
ラストについても賛否あるけど、シボやサナカンは体を乗り換えられる世界だから原作との整合性もある程度取りやすい、それ故のアレなのかもね。百合妊娠世界救済エンドはまだありますよ。ありますとも。
原作ファンにも初見客にも共通する正解ではないし、そもそもそんなもの存在しないけど、少なくとも105分という枠の映像化としてはまあほぼ最適解だったんじゃないかなって思いました。
(*1) 正直これまでに制作されてきた短編群の方が原作の雰囲気をよく伝えていると思うが、やはり商業的に難しいのだろう。今作の方向性が皮肉にもそれを示しているように見える。
BLAME!の映画を見たのだけど、どうもいまいちだなと感じた
どうしてかな、と思って原作を読み返してみたら
原作では主人公が移動し続け、そして得体の知れない生物や機械が次々と登場し
少しずつ異様な世界の様相が明らかになる、という展開になっていた
そこにこそ惹かれて読んでいたのだな、ということを思い出した
それに比べて映画はひとつの村を救う、という話になっていて、原作の持っていた流動性が失われていた
一箇所に留まってしまったことによって、独自の世界観の描写もうまくできていなかったように思える
ストーリー展開も平凡だったし、よくあるSFもののひとつ、というくらいの映画にしかなっていないと感じた
特に出だしがひどくて、テンポが悪いしセリフ回しもやたら説明調で不自然で、見るのをやめたくなるほどだった
主人公も物語の後半のモードになっているせいで何を考えているのか全然わからないし、
その他のキャラクターの描写も浅いし、何に焦点をしぼって作ろうとした映画なのかがわからなかった
駄作、というほどでもないけれど、まあ見ても見なくてもどっちでもいいのでは? と思える内容だった
・ズルに感情移入させようとすることがそもそも失敗。漫画は押し付けられた感情移入キャラがない中で読者が勝手に感情移入するのがいいんであって原題の魅力と真逆のことしてる。
・ざっくりいうとBLAME!に関しては弐瓶劣化してる。20年前の原題書き上げた弐瓶よりも明らかに劣ってる。今の弐瓶はシドニアの騎士を描く上では正解だがBLAME!にはもはや適してない。牙を抜かれたおっさんがBLAME!を改変したところで正解するわけがない。
・散々会議したくせにカオスの元凶のケイ素生物出てこないってどういうことだよ。設定すらない。明らかに予算不足で敵キャラ減らすことになったのは目に見えてる。なら電器漁師のパート減らしていいからほんの少しでもいいから出しとけよ。ケイ素生物に対してとことん非常なのがキリイなのにそれを見せないとかありえない。
・タエがサナカンに乗っ取られたエピソードとかせっかくキャラにおしゃべりさせてたくせに妙に引っ張って違和感すごかった。そこはちゃっちゃと説明するかサラッと流して無常観だせよ。ここらへん余計なドラマチックにしてコケて大けがするのが今の弐瓶。
・既に似たようなこと書いたけどこの作品は弐瓶が昔の俺アイタタだわーw的な改修されてるせいで尖った魅力がおっさんの脂肪分でマイルドに丸くなってる。そういう黒歴史っすわwみたいな態度が逆につまらなくする悪例として反面教師にしたい。
・キャラがブレてなかったようなキリイも終盤エレベーターシーンで、黙って勝手にエレベーターのボタンを操作するでもなく、声優にお仕事させるために意味不明なコミュニケーションをねじ込まれる。余計なラブドラマ要素への決着がここにきて噛みごたえ最悪のホルモンみたいに残ってしまった。これで会議したのかよ。
・キリイの魅力として簡単な善悪では測れない行為、苦しんでるやつを放置せず殺したり、かといってお人よしのように見返りがないのに助けたり、強く求められると断れないところみたいなそんな冷酷な面もあるけど人間を助けたいという行動に一貫性があるし弱者に味方をする点が浮き彫りになっていくところでしょ。でも舞台を電器漁師の村だけにしたらその辺りの話積み重ねられない。駄目過ぎ。
・人気キャラが悉く出ない。あれもこれもあれもこれも。説明いらないからポッと出でいいからねじ込めよ。そのための映画だろうが。そのための構成だろうが。何のための会議だよ、酒飲んでるだけだろいい加減にしろ。
・戦闘シーンに限っては、原題ではあった重力子射出線放射器の遠距離で透視した状態で打ち合うという、全てを貫通する銃だからこそできる撃ち合いがCG代節約なのかなんなのかとにかくもったいぶる。あと効かないから撃たないなんて発想はキリイにはないし、銃使うとキリイ自身が充電が必要なのも酷すぎる設定。そんな欠陥銃でどうやって生き残ってこれたんだ1人で。
・階層ごとに生活圏が分断されているというのがこの世界の絶望的な設定なのにそれを感じるエピソードが少なすぎ。「下 6000階層」の言葉の意味も初見じゃ訳わからんだろ。超構造体の説明じゃなくて監視塔の説明だと色々矛盾が出てくるけど村が孤立している理由を超構造体のせいじゃなく監視塔のせいにするからおかしくなる。これも原題設定とのズレで出てきた破綻部分。キリイだけが階層を渡り歩くことができるってことをちゃんと村に行くまでに見せておくべきだった。説明するようにしたといってるけど口だけで描写が下手過ぎて映画素人か。
・統治局がイカになってた。
・分かりやすい省エネ作画の電脳描くくらいならもっとましな表現考えてくれマジで。なんどもくるーくるーゆっくり回るシボがカットインされて変な笑い出そうになった。
・そして基底現実の肉体は死んだけど電脳ではまだ動けるっていう描写も原題では現実世界で一刻の猶予も無い中での設定だからいいんであってシボの行動と戦闘中のキリイとまるで関係ない話を勧めててアホかと思った。
・ラストシーンでシボがキリイと残らなかったのも意味不明。シボが自分の安全のために下に逃げるなんて行動取るか?またキリイに工場へ連れて行かせるためにもエレベーターには乗らないだろ。
・他でも言われてるけど超構造体の「重力子放射線射出装置でしか壊せない」っていうルールのある世界だから成り立つことを説明するべきでしょ、それ説明するだけでなんでジリ貧に陥ってるのか建設者が厄介なのかを分かってくるのに。
・ズルかわいい。
・キリイかっこいい。
以上。
要するに映像化して良かったところは良かった。
BLAME!を黒歴史だと認識して余計な事してるのがまさに今、新しい黒歴史作ってんのを弐瓶は理解できてんのかね?
というかBLAME!こそファンである製作陣に丸投げさせてノータッチで作らせるべき作品だったろ。
中学生の頃は辞書の隠語で興奮してたけどそれは別に恥ずかしいことじゃないし、
男がみんなそこで共感性を持つからこそBLAME!は海外でもヒットしたんだろうが。
それを描いた本人が既に理解できなくなってるんだから月日の流れってのは恐ろしいな。
というか普通に予算足りなかったのならグチグチ言い訳せずに素直にそう言え。
逆に不信感出るわ。
PS:
観に行って良かったか悪かったかで言えばキリイが観れただけで良かったけど
PS2:
>このお話「強い旅人が通りすがりの村の問題を解決して去っていく(そして旅人は村の伝説として語り継がれる)」って話じゃなかったんですか
弐瓶はこういうことをしたいのならそもそもBLAME!という原題を用いて映画にする意味がない。
BLAME!がBLAME!のまま映像化されるのをファンたちは期待してたのに初見も楽しめるようにではなくて初見を軸に据えてどうすんだよアホ弐瓶。
PS3:
>世界観に初めて触れる人にとっては、あれでも展開が早すぎるって人も居るみたいだよ
じゃあ世界観説明させるためにキャラにおしゃべりさせましたってのすら失敗してるってことじゃねーか。
まあ、初見にストライク取れたかどうかは売上で分かる事だからここでどうこう言っても仕方ないが。
PS4:
>そんなに盛り込んで、上映に何時間かける気だよ。
大の大人が集まって脂汗垂らしながら構成やらシステムやら今後の方針練るところだろ。
PS5:
あかんよ。
PS6:
>そんなに盛り込んで、上映に何時間かける気だよ。
20日に幕張新都心のATOMOS URTILA環境で見てきた。
再現不可能なのはわかっていたのでその点については言及しない。
ただ、中盤は少し盛り上がりにかけるのと終盤の場面転換が頻繁に行われる点は多少減点される感はある。
それでもタイトルコール、サナカン戦、最後の軌道エレベータのシーンはキリイのテーマとあいまって昂揚した。
あと重力子放射線射出装置かっけえ。
作者がインタビューなどで言っていた面白い方向に振っていくという試みはそれなりに成功していたし楽しめた。
また3DCGが昨年のFF15、Gantz:Oに続いてキャズム(この言葉にあんまり良い印象ないけどw)を越えてきた感じがある。
TVシリーズではわからないが、映画規模の予算と尺であれば十分に鑑賞に堪えうる作品が日本のアニメ業界でも見れる土台が出来てきたと感じる。
もともとゲーム業界であればそれなりのCGは作れていたのでポテンシャルはあったと思うのだが予算がつくことで遂に壁を乗り越えてきた。
それと音響に関しては、ATOMOS URTILAで見たというのもあるかもわからんが一流と言って良いと思う。
君の名は、声の形、この世界の片隅に、SAOなど一連のアニメ作品を続けてみてきたけど
音(音響・劇判等)に関しては和製アニメ作品は実写邦画とはもう比較にならないレベルまで到達してる気がする。
もちろん、それだけで映画の評価が決まるわけじゃないから全体としての評価はまた別なんだけどさ。
話の流れの作り方とかカット割とか指摘はできるとこはあるけど全体で見ればまぁ俺も8/10点くらい(ちなみに俺は評価あまめだと思う)
あの時も俺は同じこと言ったと思うけど
単に3Dでアニメ表現をするノウハウが蓄積されてないだけだから
ニモみたいなやつでなくて日本式の3DCGアニメが今後主流になるし2Dアニメは最終的に少数派になるよって言ったよね
当時でもゲームは完全に3Dに移行してたし3Dのアニメ表現はゲームでの模索の方が圧倒的に早かった
それから結果として、ベルセルクやキングダムみたいなお前が指さして笑ってた糞3Dも確かに世に出たけど
けものフレンズみたいに低予算でも面白くヒットに繋がる作品にできるってことがやっと証明されたし
…そうそう、もっとハイクオリティな3Dモデルを見たかったら次みたいな作品があるぞ
日本の制作スタジオ ポリゴンピクチュアズが送る3DSFアクション映画だ
元はニビンの連載していたコミック「BLAME!」だがPVを見る限り映画オリジナル用の再編成されたシナリオっぽい
しかし専門用語が多い作品なのでこの映画を見る前には必ず漫画を読んでおくべし!
10巻という短すぎず長すぎずなので土日にサクッと読んでしまってくれい
なお、新装版が出ているが描きおろしは表紙しかなく、追加ページはなく、修正もオリジナルの持ち味が失われていると感じるものなので、
オリジナルのほうでいいというか、表紙の禍々しさが持ち味を出しているので元の方がむしろいい
ざっくばらんに説明すると1話完結式っぽいのから長編が入ったりストーリーが次第に解き明かされていく形式のSF漫画
特徴的なのがその世界設定であり、現実のように地球上で起こっていることではなく、
暴走したネットスフィアにより太陽系を埋め尽くすかのように増設された超構造体という建物の中が舞台という変わった内容だ
その世界に空はなかった…アーマードコアかい!(しかも旧作の方かよォィ
階層ごとに世界が分断されているが主人公のキリイだけが重力氏放射線射出装置で突破することができる
…とにかく、2週間限定公開ってことに悲しみを覚えている
できれば数回観に行きたかったというか
悲しい…でも意外と早くてよかった