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はてなキーワード: 浮世絵とは

2020-04-13

anond:20200413112233

浮世絵はそういうスタイルなだけ

たぬき像の目は昔から実物よりデカ

親しみを持たせようとしたら目はデカくなる

anond:20200413111651

浮世絵を見れば目を大きくデフォルメするのは

西欧文化の輸入以降の傾向だということがわかるだろ

2020-02-23

[]『武士道精華 山中鹿之助』簡略版

前書き

真田十勇士はまだしも知られてるけど

その元ネタだったらしい「尼子勇士」って

メンバー名前すら知られてないよな

どんな話だったんだろうと思ってググってみたところ

立川文庫の『武士道精華 山中鹿之助』という本が

国立国会図書館デジタルコレクションで読めたので

その内容を簡単にまとめてみることにした。

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/891033

Wikipediaによると

勇士人物像について始めて具体的に記述された史料は、文化8年(1811年) - 文政4年(1821年)にかけて刊行された『絵本更科草紙』である

この書は、幸盛の母である更科姫と、尼子勇士による活躍を描いた物語である。書と共にこの話は全国的に広まったようであり、この後には、十勇士を題材にした浮世絵の描画や歌舞伎の上演、また十勇士が描かれた絵馬神社奉納されるなど、世間一般にこの話が浸透していったことが分かる。

明治時代に入ると、先の『絵本更科草紙』と同じ内容で、表題を『尼子勇士伝』とした書が刊行される。明治44年1911年12月、『絵本更科草紙』の内容を簡略化し、大衆向けに噛み砕いた文で表した書、『武士道精華 山中鹿之助』が立川文庫より発行されると、尼子勇士の名は一躍有名になる。

というわけで簡略版の簡略版ということになるが、

わりと長くなったので短く分けてトラバに書いていく。

2019-12-29

絵を買うということ

趣味浮世絵複製品を買い集めてる。

普通印刷じゃなくて、彫って摺ったやつ。

最近アニメ浮世絵にしたりして話題になってるけど、そういうは高いから手を出してない。

2万以下で買える普通のやつだ。

数は100を少し超えたくらい。

ヤフオクで買えばえらく安いけれど、出来れば買ってあげている。

こうやって新規の注文があることで、彫る職人と摺る職人暮らしていけて、文化が保存されるわけで。

飾らない絵を集めたって(正確には全く飾ってないわけではない)、資産にならない複製品を集めたってどうするって妻に小言を言われるのだが。

絵を買って楽しむことを、みんなもっとしたほうがいいと思う。

そういうことの積み重ねが、文化振興になると思うんだ。

2019-12-17

anond:20191217123057

1000年前のみそさんは絵巻物描いてて、300年前のみそさんは浮世絵描いてて今と全然絵柄も違ったもんな。

みそさんのそういう過去作を知らなかったら、ここ100年で(直近の漫画作品を除いて)みそさんを知らなかったとしても無理はない。

2019-12-05

anond:20191205191823

遅くとも1940年中盤にはもうすでに縦線の鼻が出現してる

浮世絵の斜めからの顔の絵が縦線に近い形になってるから、その輪郭デフォルメが進んでいった結果の縦線なのかも

2019-11-28

anond:20191128133720

未婚も離婚も多く、独身男性が多く暮らす町・江戸からこそ芽生えた文化というものがある。

自炊をしない独身男が多かったからこそ、世界のどこよりも早く17世紀には外食産業確立した。

寿司(すし)や天婦羅てんぷら)、蕎麦そば)などは、当時は移動式屋台で売られ、今でいうファストフードとして栄えることになる。

居酒屋という業態発明されたのもその頃である

食にうるさい江戸の男たちのために、今のグルメ口コミサイトミシュランに当たる料理茶屋番付表」なるものも配られていた。

から一歩も外に出ることなく、必要食材料理は「棒手振り(ぼてふり)」という行商から買うことができた。

今でいうデリバリーフードサービスである江戸独身者たちは、モノを所有せず、必要な時だけ借りるという消費形態を好んだが、それはまさしく今のシェアリングエコノミーのものだ。


現代東京秋葉原で隆盛を誇るアイドルビジネスメイドカフェビジネスも、原型は江戸時代にあった。

アイドル写真集とも言うべき浮世絵美人画)や、マンガに相当する黄表紙という本のジャンルもこの時代に生まれた。

江戸独身男たちは、未婚のまま生涯を終え、確かに子孫は残せなかった。

しかし、彼らはその代わり、今に続く、世界通用する文化をたくさん残したと言えるのだ。

おもしろいw

2019-11-24

anond:20191122203755

宇崎ちゃん漫画は叩き騒動誘発の確信犯だろう

かの団体は謀略に長けた軍隊の一部のようなもの

巨乳浮世絵だって政府が利用価値がると思ってるからこそ湧き続けてる

2019-11-10

最近またおフェミ様が大暴れしているね(苦笑)

フェミニストジャンプを舐めている件について

https://www.dokudamiyoshiko.com/entry/20191107/1573129979

そもそもジャンプなんて漫画家からすれば、一流の雑誌なんだし、フェミ関連抜きにしても冷酷無比な打ち切りシステムとかあるわけで、その辺踏まえても舐めているとしか言えないよね。

あそこの葉書人気投票ガチからね。

こう言うのを見てもフェミはとことん他人を利用する事しか考えていないんだなとつくづく思うよ。

これは作家のしんどさを多少でも知っているオタク所か読者からすれば、切れるのも当たり前としか言えない。

例の巨乳奇形の人

ポスター作品ではない? ミュシャはどうなんの?

https://togetter.com/li/1428059

凄いな。

ポスター芸術ではないとまで言っちゃったのはすごい。

この人文化論が専門らしいけど、とても専門家とは思えない発言に驚いている。

ポスター否定したら、浮世絵とかもそれこそ芸術ではないと言う風になってしまうんだが、判っているのだろうか?

これ普通に美術専攻している人にも喧嘩売ってるよね。

広告デザインなんて、普通にこの辺の感性を求められるものだし、広告デザインで後々芸術として認められたものも多々あるわけだからね。

しかし、何ていうか、文化の専門の人間がこの手の文化全否定しているのは草。

あいトリ関連らしきもの

それと例のあいトリの中間試合と言うべき騒動が、またあったらしいね

美術展などへの公的助成金国威発揚不自由展の中止は後退国

https://togetter.com/li/1427403

JAPAN UNLIMITEDのイタリア人キュレーターMarcello Farabegoli氏について岩渕潤子氏が紹介/NHKでは『「展示作品の中に日本侮辱する意図のものは一つもない」と述べていた(以下略)』というマルチェロ・ファラベゴリ氏のコメント

https://togetter.com/li/1427157

こっちのあいトリや会田誠方面でも面白コメントしているみたいだし、何かもう凄いとしか言いようがないよね。

かに外務省不手際もあるけど、海外でこの手の日本批判するのに公認ロゴマークを利用したら、この手の事態になるのは予測できるはずなのに。

その辺は最高にダサいと思う。

例の弁護士マッチポンプ

もっと!孕ませ!炎のおっぱいエロアプリ学園!」の巨大看板の「エロワード」を批判した弁護士セクハラ被害を受けてしまう。中には議員大学教授の姿も……。

https://togetter.com/li/1428024

またお前か。

宇崎ちゃんの次はこれと言い、もはや炎上芸がこの弁護士の特技なのかね…。

エロワードばかり探しているんじゃないよやAV大好きドスケベ弁護士真空パックで孕ませはまさに真理で草。

しかフェミ曰くオタクの街である秋葉原に出している広告をわざわざ見に行って、噛みついている事から見ても以下にフェミの言うゾーニングとやらが意味がないものであるかが良く判るよね。

こいつら当時もとらのあな突撃して、児童ポルノだの好き勝手言っていたし、その後撮影禁止になっても盗撮してまでわざわざ晒したりもしていたんだからな。

単に嫌いなものに難癖つけて叩きたいだけと言う事が良く判る。

2019-11-02

anond:20191102144035

えっと

まりフェチが入ったもの萌え絵ってことでいい?

裸婦画とか浮世絵とか完全に萌え絵やな…

2019-11-01

図書館で静かにしなければならない理由がわからない

紙なんて音に敏感なわけないのに、静かにする意味がわからない。

古文書級のが保存されてるならわかるが、街の図書館開架図書なんてたいした本ないし。

それより、あの受付印とか蔵書印とかやめてくんないかな?

明治大正時代の本や小冊子とかに無造作に印を押されてるとマジ萎えるわ。

あの時代カラー印刷なんか、浮世絵職人仕事にあぶれて作った工芸品だぞ。

お前は乾隆帝かよ。

軽々しく判子押しちゃうような連中に、静かにしろとか唾飛ばすなとか言われたくないわ。

2019-10-28

モーリー・ロバートソン赤十字献血ポスター発言が色々酷かった

モーリー・ロバートソンスッキリで、宇崎ちゃんは遊びたいのことを言っていたが、色々と酷かったので書いておく。

モーリーは、このポスターの件では、欧米ではmetoo以降はハッキリとして線引きができているのに、日本は遅れているという

調子でずっと喋っていたのだが、最後のほうでこう言っていた。

手塚治虫エロ浮世絵にも通じるから許容できるだと。ズッコケそうになった。

白人男性日本女性に抱いてきたオリエンタリズムセックスイメージに通じることを言ってたわけ。

モーリー白人の男で自分白人特権があることくらい分かってるよね?

その白人の男が、日本のこのエロスは浮世絵に通じるものがあると勝手に断定して、日本エロ定義する暴力に気付いているのか。

それに、欧米では西洋では、こんなものはありえないとか、エロゲーなら許されないとか、タブレット雑誌女性写真なら犯罪になるかもとか言ってたな。

まず、エロで言うなら、欧米ではモザイクなんかないが、日本にはあって、そのまま無修正なら犯罪になるんじゃないの?

まず、これをどう思うかだ。

それに、欧米エロではこんなポスターではなく、実際の強姦殺人動画のスナッフムービーが出回ってきたのをどう思ってるのか?

ゲームの性描写には厳しいけど、そちらでは、殺しまくって血が飛びまくってる戦場ゲームゾンビゲームばかり人気なのはどう思うわけ?

モーリーが言ってることは、白人の男が有色人種文化を遅れていると断定しながら、

日本人の妻を現地妻にしてきたお雇い外国人に通じるものがあって、気持ちが悪くなった。

浮世絵エロに通じると思うからそれは許してやるというオリエンタリズムセックスイメージ白人男なんだね。

モーリーもやっぱりそうか。

2019-10-21

anond:20191020183544

1980年代当時、俺は別冊少女コミックに連載されている吉田秋生の絵が

「どう見ても少女漫画の絵じゃねえ!!(そこが新しい、かっけぇ!!)」と感動したのだが

同じように思った人間が大量にいたと思うのだが

じゃ何か

もし少年漫画誌に載ってさえいれば、仮にマーベルだろうがバンドデシネだろうがガロ系前衛作家だろうが、浮世絵風だろうが、何でも「少年漫画の絵柄」ということになるのか???

現代では「少年漫画の絵柄」ではなく、もっぱら「大人向け劇画の絵柄」の代表格とされるような、さいとうたかを白土三平も、昔は少年漫画誌に載ってたんだがなあ

2019-10-19

もし今が中世なら

どっかに貼り出された浮世絵エロいかどうかで町民たちが紛糾するようなことは無かったんだろうな。

あるものに対して「社会はどういう態度を取るべきか」を民草が議論しているのを見ると、なんだかんだ言って俺たちは民主主義の国に生きてるなって実感する。

2019-10-11

日本ってジャポニスム過大評価しすぎ

今回のゴッホ展でも「ゴッホ浮世絵を参考にしてた!日本はすごい!」って論調を相変わらずなぞっているけど、歴史から見たら中国趣味シノワズリ)の方が明らかに西洋世界に影響与えてる。

シノワズリの方がジャポニスムより早いし、流行ってた期間が長いからね。貴族中国陶器集めて、中国風の別宅を作ったりして。

それに比べたらジャポニスムなんて最後最後浮世絵ちょっと流行ったくらいでしかない。

そして、ジャポニスムを持ち上げるやつらは、ほとんどすべてシノワズリをなかった扱いしているのが気持ち悪い。グロテスクナショナリズムだよね。

2019-10-10

anond:20191010192047

浮世絵にしても歌舞伎にしても、外人評価されたり後からハイソ気取ったらうまく行ったりしたってだけで、リアルタイムじゃただの庶民の娯楽だったんじゃないの

落語なんかもそうだしさ

2019-09-09

浮世絵って、経年劣化するらしい。当たり前だけど。

から自分たちが見ている浮世絵の絵の色は、当時の人が見ていた浮世絵の絵の色とは違う。

2019-09-04

anond:20190904171726

葛飾北斎タコの方)は、絵師として若い頃は売れないという部分では平均的な人生でしょ

40代長崎オランダ人がわざわざ買いに来るほど評判になってるんだから

アーティスト的には売れっ子

大名にも依頼されてるし(これも40代

そもそも生存中に評価されてるって点では、アーティスト全体としても超売れっ子な方

あと知らんかったけど、海外でジャポネスブーム浮世絵等)のきっかけ作ったのも北斎の絵なんだね

すげー

貧困貧乏の違い

江戸時代、、、失業率は高い、貧乏だけど暮らしは豊か、その日暮らし、浮世絵

明治時代、、、富国強兵、豊かだけど貧乏

貧困はどこにあるのか、、、

ラスベガスのキャリコのゴーストタウンの話

本当の感動は泣かない、唖然として言葉を失う。

火垂るの墓最初唖然として、言葉を失って、泣くんだと解釈して感動する。

節子が死んだ理由は貧しくて死んだのではない。

清田はお母さんから銀行口座に7000円振り込んでいた。

十分なお金はあった。

しかし当時はお金はあっても物はなかった。

コミュニケーションがないと相談できない。

お金があるかどうかではなく、そのお金を使うことが怖くて自分をどんどん追い込んでしまう。

どう振る舞えば良いのかわからない結果、節子を死に追いやってしまう。

清田がいたのは貧困

貧しいが故に困るのはなく、貧しいとか自分弱者だとか何も知らない子供だっていう結果動きが取れないようになって視野が狭くなっている状態

貧乏とは状態

貧困とは解釈

お金がなくても生活に困らなければ貧困ではない。

しか我が家貧乏からこともがいじめられていると知った瞬間に貧困になる。

貧乏であることを気にしなければ問題は起こらないが我が子がそのせいでいじめられててそれに対して何もできなくて、心が病んでしまうことが貧困となる。

いじめセクハラも同じで本人の解釈問題である

本人は平気な顔をしていても心の中は地獄だったならばそれはいじめである

2019-08-04

ゴッホ実態なんて

絵画ブームの時期に「自殺した悲劇画家!」「東洋技法を取り入れた!」みたいなキャッチー文句で売れただけの単なる商業的な成功例やぞ

「あのゴッホに影響を与えた浮世絵すげえ!」とか言ってるのは二重におかしいわ

2019-07-25

うなぎ食反対派に論理的思考が見えない

うなぎ絶滅危惧種で、貴重な生物ということは理解している。はてな民うなぎを食べることを好まないのも知っている。その上で聞いて欲しい。

まず、うなぎ食は日本の文化であり、やすやすと消して良いものではないと思う。うなぎ万葉集浮世絵にも登場するなど、古来より日本人食文化であった。うなぎ食は日本文化のものなのである それをエゴイズムでその文化を潰そうとするのは、本当に正しいのかよく考えて欲しい。うなぎ食を批判している時の自分の顔がどんなに醜いか気づいているか

それから絶滅危惧種指定されたことと、実際に絶滅するということには大きな差があり、うなぎ現実的絶滅するにはかなり長い年月かかると思われる。海洋は広く、海洋にいるすべてのうなぎを食べきるなど現実的ではない。生息数に影響を与えているのは確からしいが、そのサンプルデータあくまで「日本付近を回遊しているうなぎ」に限った話である日本以外の各地で定点観測した上でうなぎ絶滅に瀕している、というデータ存在しない

そして最後に、ナマズ穴子などのうなぎ代替食品がさほど広まっていないという点にある。これははてな民も全く抜けている視点なので猛省して欲しい。仮にうな重の代わりに穴子重を食べよう風潮ができれば、既存うなぎ屋も経営上の問題を抱えずにシームレス穴子重を出す形態に移行できる。しか現実的にそのような風潮は起こっておらず、ただ思考停止うなぎ食に反対するだけの小さなムーブメントが起きているだけである自己責任論が大好きな人たちにとっては「うなぎ屋を経営しているのが悪い」と言いそうだが、実際問題自己責任というだけで人の人生に口出しするのは誤りだ。彼らにも人生があり、その人生はこれからも続く。

上記理解しているか水産庁規制しないのであるネットDE真実を得たうなぎ擁護派の中で実際のデータを見た人など1%にも満たないだろう。うなぎ絶滅危惧種指定されたというのは事実であるが、だからといって思考停止して日本文化破壊して良いというわけでは無い。思考停止せず正しいデータを持って批判することを心がけて欲しい。

2019-05-21

文字書き同人女のどこが問題なのか

anond:20170811212332

「私の好きな作品評価されない世界は間違っている」と言わんばかりだが、

もちろん世界ではなく元増田が間違っているのである

同人女はごく狭いコミュニティ独自ルールに染まりがちである

そのうえ「文字書き」は幼い頃から一人きりで小説を読んできているためか余計に独善的なきらいがある。

いったい何が間違っているのか?

喩えるなら「ルネサンス絵画けが正しい絵画だ」と主張しているのが彼女なのだ

ゴシックバロックロココ印象派キュビズムダダイズム

水墨画浮世絵日本画漫画商業イラスト萌え絵

すべて「下手だ」「間違っている」「真の絵画ではない」と切り捨てながら、

「どうして漫画のようなリアリティのない白黒の絵ばかりが評価されるのだろう」と嘆いている。

ルネサンス絵画写実的な美しさと鮮やかな色遣いを理解できないなんて」と。

いや、絵画のことであれば、彼女らも「さまざまな評価軸があるのだ」ということを理解できるだろう。

しか小説のことになると途端に「正しい表現」「あるべき小説」に囚われてしまう。

それは「審美眼を備えた読書家」としての自負であり矜持であるのだろうが、

はっきり言ってしまえば、多くの本を読んでいる人ほど異なる表現形式には寛容なものだ。

2019-05-05

2019年アニメ1話ほぼ全部観たか感想書く その1

 連休使っての旅行計画に精を出すうち、気づけば既にリアタイから周回遅れを食らっている今日において今更1話感想なんて…とは思いつつ感想を書くことにした。1~2話までしか観ていないので、3話以降を既に見ている諸兄においては「何言ってんだこいつ」程度の温情を頂ければ幸いだ。なおニコニコ動画コメントツイッターの実況などは敢えて見ずに書いてみた(このあと見るつもり)。ニコ動で観てると、感想だんだんネットミーム紹介文」みたくなっちゃうの難しいよね。

 それっぽく並べてあるけど、作品の優劣は付けてない。容赦して。

 

2019年春アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その2

2019年春アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その3

2019年春アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その4

配信情報について

~独占…対象サービスしか配信してない

~のみ見放題…対象サービスでのみ全話見放題。その他のサービスでは有料配信

~のみ最新話無料対象サービスでのみ最新話見放題。その他のサービスでは有料配信

言及なし…複数サービスで全話見放題/最新話無料

 私はTVアニメを観ない(BS見れないし、TOKYOMXもAT-Xも受信できないし)ので、配信情報はこれ以外の手段について書いている。

感想(上の作品ほどモチベ高め)

キャロル&チューズデイ

Netflix独占

 クリスマスまれ(多分)と火曜日まれ(多分)の二人が火星大都会で一緒に音楽する青春ドラマ。「カウボーイビバップ」等でおなじみナベシン監督の新作。制作ボンズ。 本作で特に目を引くSF描写。都会の中心部はいかにSFっぽい高層ビル群な街並みなんだけど、周辺に90年代アメリカみたいな町並みが広がってたり、往来する人も含め朝昼晩と色んな表情がある。「大都会だけど金持ち貧乏人、ホワイトカラーブルーカラーが入り交じる都会感」に強いリアリティがあるところが好き。細かい所だと、飲食店の注文が全部スシロー方式店員呼ばなくておk)なのに、作中の客がみんな店員呼びつけてクレーム入れてたのリアルすぎて笑った。設定こそSFだけど、現代舞台にしても成立するような話をあえてSF世界で展開するっていうのもリアリティを強める要因っぽい。そんなSF描写の中でも好きなのが「家出ってどうやるの?そんなこと、聞ける人もいなくて。色々とググってみたけど、やってみたら意外と簡単だった」という冒頭のモノローグ。ゆうて火星の話ってことは実質ファンタジーみたいなもんかな、という先入観があっただけにこの一言だけで「実はこの世界リアル世界と地続きで、しかも遠い未来というわけでもなく、とりわけ若者像はほとんど変わっていないんだよ」というSF世界であることがわかる。似たようなシーンだと、セッション後「私達のはじめての曲が完成しました!イエーイ!」つってインスタにセルフィをアップするシーン。作中何度も語られる「何も特別ではない、リアル世界にもたくさんいる、何者でもない誰か」て感じをよく表してる。本作の脚本はみんな大好き赤尾でこなんだけど、私はやっぱり彼女の関わる作品に登場する女性が一番好きなのかもしれない。先のクールで言えば「同居人は猫~」「3D彼女」が赤尾でこ脚本ハルって女の子だよね?特に同居人脚本赤尾でこx絵コンテ佐山聖子タッグによる挿話がたくさんあってめっちゃエモかった。

 1話では「二人がなぜ音楽をやっているのか」という部分が中心で、音楽への初期衝動を丁寧に描いてるのが好き。「ふとラジオから流れてきた曲を聞いて涙が出てきた」とか、路上演奏してるけど歌はなく(ハミングだけ)「ただの音の連なり」を演奏してるだけ、とか。本作に限らず「初めて新入生に軽音部が自己紹介がてら演奏を見せるシーン」とか「生まれて初めてライブハウスライブを見たシーン」とかめっちゃエモいよね。

 セッションも、最初はお互いにそれぞれの初期衝動を持ち寄って始めるんだけど、お互い探り探りから徐々にノッてきて、歩み寄っていく過程がすごく丁寧。途中でやり直してみたりとか、お互いに相手を見つめながらテンポや歌を合わせる感じとか。

 それにしても演奏シーンがやばい最近演奏シーンに3DCGを駆使してダイナミックな動きを表現する作品が増えてるけど(ピアノの森とか)、本作は演奏シーンに限らず多くが作画アニメーション。ボンズすげえ。ギターの弦を押さえる運指見てるだけで一日が終わりそう、別のカットも、手元だけを映すんじゃなくてチューズデイの上半身全部作画してるし(大抵の楽器は全身使って演奏するものなので、彼女ギター演奏中は体をかなり動かしている。本作はそれを作画で丁寧に表現している)。

 加えてギター作画が凄まじい。まずギターケースを開けるときアニメーションから既にヤバイ。あえて楽器の持つ神秘的な雰囲気とか、艶やかな反射とかを作画表現してるのは京アニだけだと思ってた。

 SF大都会ストリートの子と一緒にストリートミュージックを、お嬢様ファッションに身を包んだ子がアコギ演奏するっていうギャップは、案外「全力でアコギ演奏シーンをリアルに描きたい」という発想からスタートしてたり?

 そしてギターの音ワロタ。開放弦でベヨェーンしたときのボディが響く感じとか、ギターに指が触れたときのギュインッまでちゃんと入ってるし、セッション中なんかギターの音に限らず、服の擦れる音「彼女たちが演奏してる部屋の空気の音」が(おそらく)全部入ってる。演奏シーンは文字通り空気が変わった。

 「え、歌くっそうまいやん」と思った人も多いと思うけど、本作はCV別に担当アーティストがいる。英語圏オーディションをしたらしく、この人たちがまたとんでもなく歌がうまい。もうハミングの時点でめっちゃうまいってどういうことな・・・

 音楽で言えば劇伴はMocky。R&BやJAZZの人で、軽快なベース音がたまらない。ついビバップ菅野さんを思い出しちゃう。それにしても、音楽テーマ作品とはいえ劇伴が多彩すぎる。1話を通して音楽アルバム聴いてるみたい。

 歌で言えばED作詞作曲編曲Benny Sings劇伴から一変してPOPS。カートゥーンっぽい絵と相まってかわいい

 

さらざんまい

すんでのところでFOD独占を無事回避

 浅草日常アニメ。「さらざんまい」の意味は、ざっくりいえばユニバース感覚のこと。それにしても「さらざんまい」というネーミングセンスよ。幾原邦彦監督による新作。制作は「ユリ熊嵐」に引き続きラパントラックで、本作は共同でMAPPAが参加している。ピングドラムユリ熊嵐で印象的なピクトグラム担当した越坂部ワタルや、その2作で劇伴担当した橋本由香利が本作にも参加していて、「チーム幾原邦彦」が確立されていく感じがある。

 俺が本物のかっぱをみせてやるよ!(by幾原邦彦公式ラジオ番組が毎週配信されていて、MC諏訪部順一まさか監督制作大丈夫ですか?)とのこと。曰く「かっぱと尻子玉は切っても切れない関係。なのに尻子玉を描かないかっぱ作品が多すぎる」というわけで、本作では尻子玉が重要なモノとして描かれている。これが本物のかっぱだそうです。噂に聞いてはいたけれど、かっぱに尻子玉を抜かれるというのはかくも恐ろしいことだったのか。ちなみにエンタ中の人は「尻子玉が抜かれるときの気分は、痛み8割気持ちよさ2割くらい。あと恥ずかしい」という気持ちで演技したとのこと。ノイタミナプロデューサーからの「勘弁してください。ノイタミナですよ?」という柔らかい拒否を押し切って作られた尻子玉搾取シーンは割と必見。

 1話は「かっぱとは?尻子玉って?」を中心にまとまったお話ピングドラムユリ熊嵐と比べてとっつきやすい感じがある。公式あらすじも

中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ生命体“ケッピ”に出会い、無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。『元の姿に戻りたければ“ある方法”でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあいゾンビの尻子玉を奪うことができるのか?!」

といった感じでかなり分かりやすい。とはいえ本質ピングドラムユリ熊嵐に続く群像劇、というか愛憎劇なので結構しんどい系ではある。非常に愛が重い。ピングドラムストーカーっ子にドン引きした視聴者は多いと思うけど、要はあんな感じ。作画部分でもキャラの表情、特に主人公のアップがすごく綺麗(中性的な顔っていう感じがよく出ていて好き)で、より群像劇みが強い。冒頭の主人公が走るお芝居すごい。

 ユリ熊嵐と比べると、あっちが「隔世」なのに対してこっちは「現実世界浅草)」という舞台設定の違いがある。描かれる浅草描写もすごくリアルで、いわゆる「世界的な観光地」ではなく「昔ながらの下町っぽさ」に焦点を当てている感じがすき(背景:スタジオパブロ)。ぐちゃぐちゃした看板まで再現してて、三ツ星カラーズ並みに生活感がある。そして登場する場所が、地元民ならではのチョイス。監督自身若いから浅草で遊んでたらしく、その頃のイメージを元にアニメ舞台浅草に決めたらしい。浅草寺などの観光地より雑踏(街を歩く人、通勤の車とか)によって街の雰囲気を描いているところとか、生活圏にあるテーマパークこと「花やしき」が出てくるとことか、地元民らしい描き方だよね。

 そして例の尻子玉(尻子玉と書いて「よくぼう」と読む)搾取から始まる一連のシーン。みんな何回くらい観たんだろう。MAPPAが関わってるだけあって凄まじいアニメーションに仕上がっている。劇中歌とともに欲望搾取~浄化までシームレスに続くシーンの中毒やばい過去作と比べ、初めから終わりまでキレイにまとまってて完成度が非常に高い。「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のレヴューと似たような感動を覚えた。またアクションをするのが人間ではなくかっぱやモンスターなので、より一層爆発力というかファンタジー感が加速しているのも好き。

 挿入歌でいうと、ユリ熊嵐と一変して本作はほぼ登場人物男性なのが印象的で、挿入歌も今の所ボーカルが全員男性特に2話挿入歌カワウソイヤァ」がすごい好き。余談だけど、アフレコ時点であのシーンはアニメ化用の実写映像資料だったらしい。ちょっと観てみたい。

 EDは「青春ブタ野郎」OPでおなじみThe Peggies。青ブタもこれもしんどい群像劇なので、このバンドサウンドがすごく合っている。

 ところで、最後の「フィクションです」的なキャプションは一体どういう意味なんだろう。「まあ、かっぱなんて存在しないんですけどねwww」とか「実際のかっぱはこんなんじゃないんですけどね、へへへ」とか?かっぱが非実在みたいなメッセージに見えるから不適切じゃない?

 

鬼滅の刃

 ゴブリンスレイヤー英題は”DEMON SLAYER”。エミヤさん家に引き続き、ufotable肝いりの新作(ユーフォーテーブルって読むのね、初めて知った)。テーマは「動く浮世絵」とのこと。大正時代日本舞台に、鬼殺しをするお話制作体制的にはufotableアニメテイルズオブゼスティリアザクロス」の布陣。舞台こそ違えど、壮大なファンタジーっぽく仕上がっている感じは似てる。特に壮大なBGMの使い方とか、映画かな?これ絶対映像に合わせて作曲してるやつでしょ(やってるってラジオで言ってた気がする)。オケ雅楽までなんでもありな感じが聴いてて楽しい

 近代日本舞台にしたアニメの中でも特に地方(山の中)が舞台アニメといえば「ゴールデンカムイ」が似てるかも。背景美術でいうとあっちは「美しい自然を感じる」っていう印象なんだけど、本作は背景が全体的に黒っぽくて薄灰色支配された不吉な感じ。闇=鬼の領分、みたいな緊張感がある。そういう意味では「どろろ」に近いのかも。金カムは実質ゆるキャンなので、自然の描き方は趣向がかなり違う。金カムが「自然怖い」なのに対して本作は「鬼怖い」だし。野生の動物が登場しない感じからもそういう意図があるのかな。

 で、何その背景の書き込みユーフォーテーブルの背景(たぶん自前)って、エフェクト自然に盛り込んで多角的に映す演出をするけど絵っぽさを残してるというすごい技術を使ってるよね。2話の修行シーンとか特にやばかった。主人公が背景の中にちゃん存在して、立体的に生えてる木々の中を疾走しているようにしか見えない。でもキャラデザはテイルズオブゼスティリアザクロスと違い、輪郭線に特徴がある平面的なデザインになっている(浮世絵みたいな感じ)。そんなキャラ縦横無尽に画面を駆け巡るアクションシーンすごくない?最近だと「スパイダーバース」とか。あれは更にすごかったけど。

 1話ゴブリンスレイヤーで言うところの前日譚で、「鬼って何なん?」みたいな話が中心。いわゆる妖怪等と違い、鬼がゴブリンくらい生き物してる。金カムではヒグマ神様化身みたいな扱いで人間を襲ってたけど、あれくらい怖い。おまけに人並みに考える上に喋るしほぼ死なない。散発的に現れる感じはゴブスレで言うところの「落ち延びたはぐれゴブリン」なのかな。強烈なヌルヌル作画ゆえ、鬼がとても肉肉しくてキモい。「甲鉄城のカバネリ」のカバネくらいキモい

 そんな厳しい世界を生きる主人公CV.花江夏樹)の、鬼気迫るセリフ息遣いめっちゃ好き。ゴブスレさんは鎧に身を包んで常に平坦な口調だったのに対して本作の主人公はすごく感情表現豊か。「4月は君の嘘」を見てから彼の演技が大好きなので、またアレを見れるのが嬉しい。演技で言えば、鬼頭明里演じる禰豆子かわいい基本的山田たえ状態なんだけど、呼吸やうーうーだけで感情の起伏(非常にピーキー)や体型の変化を表現する感じとかめっちゃ好き。特に2話の見せ場では音楽アニメーションによる強烈な緩急も加わってすごいことになってた。ご飯我慢するシーンすごいよね。癒やされる。

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