はてなキーワード: DINKSとは
今の日本の少子高齢化って結局は、「出産適齢期の世代に経済力がなく(適切な所得再分配がなされていないため)、かつ育児に関する行政サポートがそれほど充実していない(租税負担率が高い割には)ので、出産適齢期世代が出産に踏み切れない、という所得再分配政策薄めの先進国・中進国あるあるになっている。
このどちらかがうまくいけば、出生率は上がっている。特に日本では「子供を産むべき/育てるべき」という同調圧力が極めて強いので比較的上げやすい。
同調圧力の弱い欧州諸国、行政サポートは悪くないのに育児、というか教育コストが跳ね上がっている韓国台湾、中国沿岸部大都市では少子化は深刻化しているが、
日本では
☆出産適齢期の世代に経済力がない:野党自民党の猛反対で半減された民主党の「子ども手当」だが、日本の出生率はかなり底上げされた。
☆育児に関する行政サポートが比較的充実している:国レベルではないが、兵庫県明石市など子育て施策を最優先した自治体は出生率が上がっている。
など、この2つのどちらかをちゃんとやれば出生率はちゃんと上がっている。
今の少子高齢化は、太平洋戦争敗戦のようなプチハプニングとはレベルの違う国家の危機なのだから、戦後の農地改革程度のプチ改革ではなく、抜本的な改革が必要なのである。
出産適齢期の世代:既に子供を産めた世代への支援は若干手厚くなりつつある(国会議員が、年間500万円ぐらいは報酬をもらってもいいんじゃないかという程度)が、子育て世代予備軍である20代、30代前半世代への所得再分配が足りない。
一番いいのは、「子どもも同額のベーシックインカム」だと個人的には考える。官僚・受注企業の中抜きとは無関係な給付施策だけには狂おしいまでに財源を求める向きもあるが、大企業向け法人税、金融資産税の実効税率がタックスヘイブン並みの日本で「財源」を気にする必要はそれほどない。徴税の捕捉性を上げればいいだけ。
これで一人12万円のBIを支給するとしよう。全国民でおよそ144兆円。特会含めた国家予算の1/2程度。14兆円の使途不明金を出した東日本大震災対策国債より安い。
東大卒(海外MBA卒)DINKsより中卒無職子供10人の家庭の方がリッチな生活をできる、となれば、嫌でも子供が増えるのではないか。
今の日本の少子高齢化って結局は、「出産適齢期の世代に経済力がなく(適切な所得再分配がなされていないため)、かつ育児に関する行政サポートがそれほど充実していない(租税負担率が高い割には)ので、出産適齢期世代が出産に踏み切れない、という所得再分配政策薄めの先進国・中進国あるあるになっている。
このどちらかがうまくいけば、出生率は上がっている。特に日本では「子供を産むべき/育てるべき」という同調圧力が極めて強いので比較的上げやすい。
同調圧力の弱い欧州諸国、行政サポートは悪くないのに育児、というか教育コストが跳ね上がっている韓国台湾、中国沿岸部大都市では少子化は深刻化しているが、
日本では
☆出産適齢期の世代に経済力がない:野党自民党の猛反対で半減された民主党の「子ども手当」だが、日本の出生率はかなり底上げされた。
☆育児に関する行政サポートが比較的充実している:国レベルではないが、兵庫県明石市など子育て施策を最優先した自治体は出生率が上がっている。
など、この2つのどちらかをちゃんとやれば出生率はちゃんと上がっている。
今の少子高齢化は、太平洋戦争敗戦のようなプチハプニングとはレベルの違う国家の危機なのだから、戦後の農地改革程度のプチ改革ではなく、抜本的な改革が必要なのである。
出産適齢期の世代:既に子供を産めた世代への支援は若干手厚くなりつつある(国会議員が、年間500万円ぐらいは報酬をもらってもいいんじゃないかという程度)が、子育て世代予備軍である20代、30代前半世代への所得再分配が足りない。
一番いいのは、「子どもも同額のベーシックインカム」だと個人的には考える。官僚・受注企業の中抜きとは無関係な給付施策だけには狂おしいまでに財源を求める向きもあるが、大企業向け法人税、金融資産税の実効税率がタックスヘイブン並みの日本で「財源」を気にする必要はそれほどない。徴税の捕捉性を上げればいいだけ。
これで一人12万円のBIを支給するとしよう。全国民でおよそ144兆円。特会含めた国家予算の1/2程度。14兆円の使途不明金を出した東日本大震災対策国債より安い。
東大卒(海外MBA卒)DINKsより中卒無職子供10人の家庭の方がリッチな生活をできる、となれば、嫌でも子供が増えるのではないか。
暇つぶしに見るXでは、よくワーママと専業主婦が争っている。働きながら、あるいは働かずに子どもと向き合った。それが正しかったかどうかは、何十年か経ってみないと分からない。
以下は、平成初期に単身赴任の父+専業主婦からパート、フルタイムを経て自営となった母の間で育った私の事例である。
人の記憶はいつから残っているのか、幼稚園の頃に、母親が自分をおざなりにし始めたな、と感じたのを覚えている。それまで一番に迎えに来てくれていたのに、ある時を境に先生とふたりきりで、最後まで待つようになったからだ。
産まれたときから母親が忙しく、保育園に毎日遅くまで預けられていた妹は、おそらく母と過ごした時間は私より短いが、寂しかったという記憶はないらしい。人は最初からもっていないことよりも、一度手にしていものを手放すほうが辛い。
小学生の頃、学童から帰って、保育園に妹を迎えに行って、ご飯を食べて、お風呂に入って、それでもまだ家に大人がいない日があった。一度、母親が日付を変わったくらいに帰ってきたことがあって、覚えてないけれど、その日は何故か早く帰ってきて欲しくて、妹が寝たあともずっと起きていて、疲れた母親の前でどうしてもっと早く帰ってきてくれないの?とわんわん泣いたのを覚えている。最初はごめんね、と慰めていた母もだんだん苛立ってきて、じゃあ仕事辞めたらいいの?と叫んで机の上に山積みになった本や書類を床に叩きつけた。母も限界だったんだろう。今なら分かる。ただ、その時は、ああ、親を困らせた私が悪いのだと感じた。実家の床にはその時の傷がいまだに残っている。それから私は、母が遅いという理由では泣かなくなった。
中学生の頃まで、進んで出来の悪い生徒の面倒を見たりする一方で、上手く友人関係が築けなかった。いざこざを起こして、親に電話がかかってきたことも少なくない。成人してから愛着障害に関する本を読んで、片足を突っ込んでいたのだとわかった。人から必要とされたり、周りの関心を集めたりすることでしか、自分の価値を感じられなかったのだ。
勉強がまずまず得意だったこと、(両親が全力で働いてくれたから)お金で惨めな思いをせずに済んだこと、教師と周りの人間に恵まれたことで、腐らずに済んだ。自他の区別がつき、自分で自分を大切にすることを学んだ。それなりの大学に進み、それなりの会社に入り、(自分で言うのは恥ずかしいが)世間でいうバリキャリという属性になった。人間関係も人並みに構築できるようになった。
思春期になる頃には、過干渉の母親を疎む友人が多く、そういう母親は大抵、拠り所のなさそうな属性であった。子を一人の自立した人間として尊重しながら(放置された結果そうなったに過ぎないのだが)、格好良く働く母を羨ましがられることも少なくなかった。
辛いときもあったが、振り返れば一時的なものだし、親も私自身も、当時はああするしかなかった。もちろん運が良かったというのもあるが、母は頑張った。私も頑張った。そういう風に消化していた。
結婚後、何気なく小さかった頃の話をして、夫に寂しかったんだねと言われたとき、涙が止まらなくて、ああ、寂しかったんだなと思った。母を怒らせたあの日から、寂しいと言ってはいけない、思ったらだめなんだと、ずっとずっと思ってたけれど、別にそうじゃないんだな、寂しいと思ってもいい、それを口に出して言っていいんだということがわかった。
いつか帰省したとき母親に、小さい頃寂しかったと、初めて口に出して言うことができた。別に謝って欲しかったわけではなく、あの時寂しかったのだということをわかってほしかった。軽く言うつもりだったのに涙ぐんでしまって、あさっての方向を見ながら言ったら、母は、あのときはどうしようもなかったけど、未だに後悔するわ、寂しい思いさせたね、ごめんね。と言った。ちらっと見たら同じように涙ぐんでた。あの日のことは、母もずっと覚えていた。
もうすぐ子どもが生まれる。私はきっと子どもを産んでも仕事をやめない。理由は色々あるが、何より親の経済力が子の選択肢を広げることを身を持って知っているから。そのせいで、子供に寂しい思いをさせることがあるかもしれない。それは仕方がない。ただ、子供が寂しいときに寂しいと声に出せるような関係を構築したいし、その気持ちに付き合ってあげたい。いつかの私のように、自分の中の小さな自分を泣かせたままにしなくていいように。
追記)
ずっと読み専だったはてな、思っていたよりも沢山の人に読んでもらえて嬉しかったです。コメントも全部読みました。ありがとうございました。
この記事は、私がDINKSをしていた間に数年かけて消化したことの一つで、妊娠をきっかけに改めて思い返すようになり、今の気持ちを形に残しておこうと思って書き留めたものです。
自分の事例をベースに考えると、子の情緒形成という観点で、養育者が濃密に関わっておくべき期間は長く見積もって10数年程度あるのだということだと思います。
ナイーブだった私がサバイブできたのは運要素が大きいことは自覚しており、かつ上述の期間はかけがえのない時間ではあるということを理解しつつも
・コメントしてくださった一部の方や妹のように放置されたことが情緒形成に悪影響を与えないケースもある(子どもによる)
これらの点を踏まえると、夫だけの稼ぎで暮らせないわけではない(実家もそうでした)状況であっても、自分のためにも、家族のためにも、その情緒形成の期間を働かずに過ごすのは私にとっては悪手だなと思っています。いかに悪影響を最小限にして、家族一丸となって波を乗り越えるかということなのかなと。
父についてはどなたか言及してくださったとおり、物心ついたときからほとんど家にいなかったので、それが当たり前でした。昔気質の人で、わずかに家にいたときも家事育児にはノータッチでした。今は夫婦ともに融通の利きやすい職場なので、なんとか両立したいと思っています。また数年後にここに書いたことを振り返れますように。
同意。子どもの姓をどう決めればいいかは新しい悩みで、合意形成はおろか何の議論もない。
夫の姓を選ぶケースが多い
多様な個性を認め合う時代になっているものの、依然として結婚においては「夫の姓」を選ぶケースが多く見受けられます。
そのため、周囲では「結婚したら男性側の姓で統一する」ことを当たり前と考える人が多いでしょう。
女性側の姓を選ぶと、家族や知人から思わぬ反応をされるかもしれません。
事実婚という選択肢
何も考えずに未来を迎えると「子どもの姓 どう決める?」の結果が
夫の姓を選ぶケースが多い
DINKsという選択肢
になりかねない。
この手の話題になると就職氷河期に対する真面目な言及がある一方で、
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nordot.app/1176491213494125218
preciar 男女平等の話をするなら、経済的に落ち込んだときに二馬力で稼ぐのが前提なら結婚は増えるはずなんですよね。そうしないのは何故か?/大前提として「選ぶのは女性の側」なので、どういう選択をしてるかと言うと...
結婚は両性の合意がなければ出来ないのに何故か「選ぶのは女性側」という事になっているのがまずおかしいし
(寧ろ生物の身体の仕組み上、男が勃たないと生殖は出来ないので、選ぶのは男性側では?)
あとなんで2馬力?女が男と同じだけの給料がもらえたら苦労しないでしょ
女が必死で働いても1.5馬力程度にならない(今現在50歳前後の年齢層ならば多分今の若い層よりも低い)現実を無視して机上の空論を語るなよ
仮に女の意思のみで「下方婚」したとして、多分DINKSにならざるを得ないから子供のいない女性になる事には変わりないと思うぞ?
最近つくづく思うんだが、ネット上で露悪的に言われるような差別的な言葉を悪意なくリアル言い放つやつが田舎には多すぎる
「ポリコレうっざいわ〜」といつも思っているような俺ですらドン引きするレベルの会話が行われまくってるんでその実例をご紹介したい
なお、訛りは標準語に変換
会社の昼休み中、俺の妻はフィギュアスケートにハマってますよと話題に出したときに言われた一言
カマホモってリアルで言えちゃうのホントやべぇなってドン引きしてたんだが周りの同僚も「ですよね〜」みたいな反応していた
自己紹介の時間みたいなのがあったんだが、A子さんの自己紹介が終わったあと隣に座ってた同僚がこそこそこれを言ってきた
その後、「A子さんは勇んで東京の大学行ったんですけどこっちに戻ってきていまは事務ですからねw普通に最初から地元で就職すればよかったのに無駄っすよねw」といらん補足説明までしてくれた
一通り研修が終わってから社内で振り返りをしていたときに課長から出た一言
お前は一体何を聞いていたんだと心の中でツッコまずにはいられなかった
いわゆるDINKsをやっているんだが近所のおじさんにニコニコ言われた一言
この地域にはデリカシーという概念はないのだなと察したきっかけ
東京で上記のことを言えば上司から戒告処分の一つでも余裕でくだされると思うが田舎ではそんなことはない
故に普通に生きてりゃ身についていくであろうデリカシーも全く身についていない
正直異星に来た気分だった
もうさ、これまでに散々子どものいない人や独身者を笑い者にしすぎたんじゃないかと思うんだよね。
そのバックラッシュとしての「子持ち様」なんじゃないのかなって。
今「子持ち様」と呼ばれる人と、これまでに独身者や子なしをバカにしてきた人が被ってるとは思わないけど今でも子なしを気遣うふりして揶揄するのいくらでもいるでしょ。
「ま〜子どもいないと分かんないですよね〜あ!子ども持たないのも選択肢の一つだと思いますよ?(笑)(笑)理解ありますからそういうの!(笑)」
「選択肢だと理解してます」を枕詞にしたらあとは嘲笑しても何してもOKみたいなの。
「最近はそういうこと言っちゃだめだしね(笑)」とか言ってさ。
なにかにつけて子どもをネタに利用して会話しないと気がすまない感覚に陥らせてるの原因が何かわからないけど。
産まなかったことにはできないから自分の選択肢は間違ってなかったということにしないといけないんだろうけど、それは同じ状況の人と共有すればよいのにあたり構わず誇示する人は未だに多い。
子なしや独身で親や親族から嘲笑されたり結婚や出産を急かされることを殊更に言って回る人とか、何かにつけて介護大変系の話をする人は少ないけど、すぐに「うちの子は〜」とか言う人は多いしそれを受け入れないといけない空気も重い。
これまで散々独身や子なしを嘲笑する空気作ってきたけどもうネットじゃ怖いものなしでそういうのに抗う人が可視化されてきたし一気にそういう態度とってきた子持ちに対してバックラッシュ起きてるのかなって思った。
弱者男性論とかもそうだけどさ、まずは独身者とか子なしとかは狂う前提、嘲笑されて当然っていうのまじで変えてかないとダメだと思うわ。
おそらく金持ちしか結婚しなくなってるからそいつらにとっては子供持つハードルがさして上がってない、が正解かと思う
俺は婚活政策に反対なのだが、理由としては金持ちは今の婚活サービスで結婚してる、仮に官製婚活政策でくっつけたとしてもビンボー人ばかりだからDINKS増えて終わる可能性高いから費用対効果悪くね?ってこと
確かに2015年以前のデータを分析すると、婚姻さえ増やせばある程度子供が増えるという考えになると思う
でも今はもう1段階進んだ段階で、結婚はしたいけど子供はいらないっていう人がかなり増えてきてるし、夫婦の出生力も落ちてきてる
楽天オーネットの「新成人の恋愛・結婚に関する意識調査」というものがある
この調査は過去29年にわたり調査をしているので、過去からの推移がわかりやすい
この調査だと、「結婚したい」割合が78%いるのだが、「結婚したら子供がほしい」割合が58.9%しかいないのだ
1996 年の第 1 回調査では結婚したら「子供が欲しい」という回答が 93%、その後 2005 年 85.6%、2010 年 84.2%、 2015 年 64.5%と下降し、2020 年には 65.9%、2021 年にはコロナ禍の影響で 61.7%まで落ち込みましたが、 2022 年には 65%台に回復し、2015 年以降は 65%前後で推移していたものの、2023 年から 2 年連続で低下し、2024 年には 60%を下回るという結果になりました。
出典
民間調査なのでサンプルの代表性などは差し引いて考える必要があるが、結婚はしたいけど子供はいらないと考える層が増えているのである
また、お金があっても子供が欲しくないという層が増えており、こうなるともう何をやっても無駄だと思われる
別の調査だがbiglobeがz世代に子育てについて聞いた調査がある
この調査だと、お金の問題以外で子供が欲しくないという人のうちの45%が子供が苦手だからという理由で子供が欲しくないといっているのである
子供が嫌いだから欲しくない人に子供を持たせるのは至難の業である
「将来、子どもがほしくない」と回答した18歳から25歳までのZ世代の男女209人に、「子どもがほしいと思わない理由」を質問したところ、「お金の問題」(17.7%)、「お金の問題以外」(42.1%)、「両方」(40.2%)という結果に。「お金の問題以外」と回答した人は4割強となった。
出典
民間調査なのでこちらもサンプルの問題があるが、2021年に行われた出生動向基本調査のデータが、すでに当てにならないほど若い層で子供はいらないという意識に変わってきてるような気がするのだ
だから、結婚支援を行なっても大量のDINKSを生み出して終わりになる気がする
(介護や貧困女性の問題があるため、東京都や政府としては少子化問題を謳いつつ、DINKSでも結婚してもらった方がいいという考えがあるのかもしれない)
→
さらに、有配偶女性に限ってみても(有配偶 出生率)、若い世代の出生率の低下は顕著である。2020年の年齢別有配偶出生率は、35~39 歳の年齢層でどうにか横ばいを維持したがそれよりも若い世代は、軒並み 2015 年よりも低い水準となった。とりわけ 20~29 歳の年齢層の有配偶出生率の低下は顕著である。
出典
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchfocus/pdf/13279.pdf
子どもの数は初婚年齢に強く依存することも良く知られている。この対策には「子育て支援」と言うより「妊活支援」で出産可能年齢を上げる事が必要。
→これは同意。子供が欲しいと思う年齢が上になってるから、出産可能年齢を上げる必要があると思う。
でも、そもそも子供が欲しくないという人が増えているという、今の段階まで来ちゃうと、人口を増やすためには移民導入以外何をやっても無駄なんじゃないかな?という感想になっちゃう
言いたいことをまとめると
さらに言うと
以下本文(別に読まなくて良い)
こんな増田があった。
つぶやき的な増田だけど、素朴に基礎知識を持っている人の感想というところであろう。
しかし、それに対しての反応に、未だに基礎知識がなく印象論だけで話をしている人が多く居るという事を見かたので、改めて書いてみる。
この他にも、元々東京都が婚活アプリを整備すると言う話 [注5] に対しても微妙な意見があるので整理してみる。
ちなみに前書いた増田
https://anond.hatelabo.jp/20231208002645
子育て支援のほうが合理的、そんな意見があるが、それは間違っている。何故かと言うと、少子化の主因を捉えていないから。
これは繰り返し言われてきたが、少子化の主要因は、非婚化と言われている(注1)
詳しくは注記に文献を上げておくので見てほしいが、簡単に言うと
と言う状況があるためだ。
結婚した夫婦がもうける子どもの数は微減状態にはあるが、そこに合計特殊出生率の変化のグラフと、婚姻率のグラフを重ねてみてほしい。そうすれば、夫婦が設ける子どもの数は横這いで、結果として表れる合計特殊出生率の変化のグラフとは重ならないが、婚姻率のグラフは綺麗に重なることがわかるだろう。一目瞭然で「結婚した夫婦も減ってるじゃ無いか」と言うのは枝葉であり、全くマトを得てない事が分かると思う。
少なくとも「対策の合理性」という観点から検討すると合理的とは言いがたい。
ただ、この点についても重要な視点がある為、あとで少し書いてみる。どちらにしても少子化支援で解決は難しい。
このように、結婚しない人を結婚させるより、3人目を諦める人を支援した方が良いと言う事実はない事も既に研究で明らかになっている。確かに理想の人数の子の数を諦めた理由という調査では、その理由に経済を上げる人が多いが、統計で分析すると
要するに夫婦の子どもの数を増やすには、最も合理的な手段は晩婚化対策であるだと言うことになるが、政治的にタブーでありこの路線はほぼ無理であるとも言える。ただ、やるべきではあるのだが、これは子育て支援の方面ではない。
もちろん、
ただし
子育て支援は少子化対策としては有効ではないと言うことをとにかく認識してほしい。
よく「子育て支援・少子化対策」と並べる人がいるが、この二つは似て非なるものである。少子化対策とは別に考えるべきだ。
と言うことになる。
この施策を真っ向からストレートに捉えると、出会いを作って結婚してもらうと言う事になるだろう。色々な所が取り組んでいる。それを東京都がやるのが東京都が行う管掌のマッチングアプリという事になるだろう。
ここで「合理的か」という観点から見るとき考えなければならないのが、この施策にかかるリソースだが、東京都がこの婚姻支援に入れる予算は、たったの3億円である。(注5)
福祉予算としては圧倒的に低く、はっきりと東京都レベルでは誤差の範囲の予算だ。例えば、都庁のプロジェクションマッピングの半額以下である。
予算が低いことが問題ではない。むしろ「合理性」という観点では低い予算で高い効果が上がる可能性が高いと言うことだ。3億円では都心の100人規模の保育所の運営費にも満たないと思われる。
色々な資料を読んでいると、非婚化・晩婚化による少子化は1990年代から既に言われていることで(注1) この程度の予算でできる事をなぜやってこなかったのか、とどうしても思ってしまうが、過去の事は仕方が無い。
これからでもよいのでやるべきだ。
さて、優先順位の3番目にきている「晩婚化対策」についても触れたいと思う。
晩婚化対策が何故必要かは、既に述べた理由の再掲にはなるのだが、まとめると
また、
さて、晩婚化対策とはなんだろうか?これは2つ考えられ
の二つがある。
政策的にやりやすいのは明らかに後者である。1は大事だが、これは政治的にタブーであるし、現実問題出来るのかという事がついて回る。
一方で後者はやりやすい。と言うのは、いずれの統計でも、いずれの時代にも「結婚したい」と考える独身者の率は年齢が上がるほど延びて、一定を超えると諦めて減ると言うカーブを取るからである。
ただしこれは子育て支援とは切り口が異なる。政策的には子育て支援に含められている場合も多いが「不妊治療の公的扶助の拡充」などがそれにあたる。
子育て支援と異なるのは何かと言うと、保育所の支援、学費の無料化などは「既に生んだ後」の支援である。実はこれが少子化対策には効果が薄く非合理的だと言われる。
直接的に生みたいが生めないと言う人々を支援することが有効なのだが、何故か少子化対策に対してこちらの方が手薄になっている。
少子化対策予算などいくらでも出せるのだから全部やればいいと思うのだが。
おこなわれないのは、属性の人々はあまり政治層に声を上げないし、代弁して声を上げるような社会団体が無いからだと思われる。
再掲するが、せめて
が必要だ。
政治的に
みたいなことを堂々といったら炎上するだけで難しいのはわかる。例えば、子育て支援は所得制限無し無制限が支持される一方で、自治体が頑張って結婚相談所を作っても参加補助どころか無料も無理で、実費請求されるところがほとんどだ。
今回の件も、例えば朝日新聞の報道( 注5) にも「行政がやる事か?」「結婚しろという圧力になる」と言った的外れなコメントが、有識者枠で掲載される有様だ。有識者と言いながら単なる社会活動家のポジショントークに過ぎないのだが、ほぼ例外なく誰もが当事者であるから出てきてしまうのであろう。
これは有権者の支持が得られないというところであろう。
が、もうこれを上手くオブラートに包んで実行していくほかにないのでは無いと思われる。
子育て支援をするなと行っているのでは無い。子育て支援はやるべきだ。しかし、子育て支援は少子化対策にならないのを直視して、少子化対策は別枠でちゃんとやってくれと言う事である。
少なくともこの現実を直視し、正しい基礎知識を持った上で、婚姻支援を合理的ではないなどいった誤った考えを早く正すべきだと考える。また政治活動家がロビー活動をする時も、この論法を使うことは控えてほしい。もっと他に手頃なスケープゴートがあるだろう。
冷静に考えてほしい。東京都だけで2兆円ちかい子育て関連予算に対して、3億円の施策が何だというのか? そして誰も「子育て支援を削って非婚化対策しろ」なんて考えで施策を行ってないのである。
少子化対策は非常に重要な問題で、主要な政治家はみな積極的に取り組んでいる状態だ。子育て支援と婚姻支援がトレードオフの関係にある訳がないから、必要なら両方やれば良いのだ。
正しい知識をもって行動してほしい。
アドレス載せすぎてスパム判定されたので、h抜きにしてあります。
入らなかったので別エントリで
言いたいことをまとめると
さらに言うと
以下本文(別に読まなくて良い)
こんな増田があった。
つぶやき的な増田だけど、素朴に基礎知識を持っている人の感想というところであろう。
しかし、それに対しての反応に、未だに基礎知識がなく印象論だけで話をしている人が多く居るという事を見かたので、改めて書いてみる。
この他にも、元々東京都が婚活アプリを整備すると言う話 [注5] に対しても微妙な意見があるので整理してみる。
ちなみに前書いた増田
https://anond.hatelabo.jp/20231208002645
子育て支援のほうが合理的、そんな意見があるが、それは間違っている。何故かと言うと、少子化の主因を捉えていないから。
これは繰り返し言われてきたが、少子化の主要因は、非婚化と言われている(注1)
詳しくは注記に文献を上げておくので見てほしいが、簡単に言うと
と言う状況があるためだ。
結婚した夫婦がもうける子どもの数は微減状態にはあるが、そこに合計特殊出生率の変化のグラフと、婚姻率のグラフを重ねてみてほしい。そうすれば、夫婦が設ける子どもの数は横這いで、結果として表れる合計特殊出生率の変化のグラフとは重ならないが、婚姻率のグラフは綺麗に重なることがわかるだろう。一目瞭然で「結婚した夫婦も減ってるじゃ無いか」と言うのは枝葉であり、全くマトを得てない事が分かると思う。
少なくとも「対策の合理性」という観点から検討すると合理的とは言いがたい。
ただ、この点についても重要な視点がある為、あとで少し書いてみる。どちらにしても少子化支援で解決は難しい。
このように、結婚しない人を結婚させるより、3人目を諦める人を支援した方が良いと言う事実はない事も既に研究で明らかになっている。確かに理想の人数の子の数を諦めた理由という調査では、その理由に経済を上げる人が多いが、統計で分析すると
要するに夫婦の子どもの数を増やすには、最も合理的な手段は晩婚化対策であるだと言うことになるが、政治的にタブーでありこの路線はほぼ無理であるとも言える。ただ、やるべきではあるのだが、これは子育て支援の方面ではない。
もちろん、
ただし
子育て支援は少子化対策としては有効ではないと言うことをとにかく認識してほしい。
よく「子育て支援・少子化対策」と並べる人がいるが、この二つは似て非なるものである。少子化対策とは別に考えるべきだ。
と言うことになる。
この施策を真っ向からストレートに捉えると、出会いを作って結婚してもらうと言う事になるだろう。色々な所が取り組んでいる。それを東京都がやるのが東京都が行う管掌のマッチングアプリという事になるだろう。
ここで「合理的か」という観点から見るとき考えなければならないのが、この施策にかかるリソースだが、東京都がこの婚姻支援に入れる予算は、たったの3億円である。(注5)
福祉予算としては圧倒的に低く、はっきりと東京都レベルでは誤差の範囲の予算だ。例えば、都庁のプロジェクションマッピングの半額以下である。
予算が低いことが問題ではない。むしろ「合理性」という観点では低い予算で高い効果が上がる可能性が高いと言うことだ。3億円では都心の100人規模の保育所の運営費にも満たないと思われる。
色々な資料を読んでいると、非婚化・晩婚化による少子化は1990年代から既に言われていることで(注1) この程度の予算でできる事をなぜやってこなかったのか、とどうしても思ってしまうが、過去の事は仕方が無い。
これからでもよいのでやるべきだ。
さて、優先順位の3番目にきている「晩婚化対策」についても触れたいと思う。
晩婚化対策が何故必要かは、既に述べた理由の再掲にはなるのだが、まとめると
また、
さて、晩婚化対策とはなんだろうか?これは2つ考えられ
の二つがある。
政策的にやりやすいのは明らかに後者である。1は大事だが、これは政治的にタブーであるし、現実問題出来るのかという事がついて回る。
一方で後者はやりやすい。と言うのは、いずれの統計でも、いずれの時代にも「結婚したい」と考える独身者の率は年齢が上がるほど延びて、一定を超えると諦めて減ると言うカーブを取るからである。
ただしこれは子育て支援とは切り口が異なる。政策的には子育て支援に含められている場合も多いが「不妊治療の公的扶助の拡充」などがそれにあたる。
子育て支援と異なるのは何かと言うと、保育所の支援、学費の無料化などは「既に生んだ後」の支援である。実はこれが少子化対策には効果が薄く非合理的だと言われる。
直接的に生みたいが生めないと言う人々を支援することが有効なのだが、何故か少子化対策に対してこちらの方が手薄になっている。
少子化対策予算などいくらでも出せるのだから全部やればいいと思うのだが。
おこなわれないのは、属性の人々はあまり政治層に声を上げないし、代弁して声を上げるような社会団体が無いからだと思われる。
再掲するが、せめて
が必要だ。
政治的に
みたいなことを堂々といったら炎上するだけで難しいのはわかる。例えば、子育て支援は所得制限無し無制限が支持される一方で、自治体が頑張って結婚相談所を作っても参加補助どころか無料も無理で、実費請求されるところがほとんどだ。
今回の件も、例えば朝日新聞の報道( 注5) にも「行政がやる事か?」「結婚しろという圧力になる」と言った的外れなコメントが、有識者枠で掲載される有様だ。有識者と言いながら単なる社会活動家のポジショントークに過ぎないのだが、ほぼ例外なく誰もが当事者であるから出てきてしまうのであろう。
これは有権者の支持が得られないというところであろう。
が、もうこれを上手くオブラートに包んで実行していくほかにないのでは無いと思われる。
子育て支援をするなと行っているのでは無い。子育て支援はやるべきだ。しかし、子育て支援は少子化対策にならないのを直視して、少子化対策は別枠でちゃんとやってくれと言う事である。
少なくともこの現実を直視し、正しい基礎知識を持った上で、婚姻支援を合理的ではないなどいった誤った考えを早く正すべきだと考える。また政治活動家がロビー活動をする時も、この論法を使うことは控えてほしい。もっと他に手頃なスケープゴートがあるだろう。
冷静に考えてほしい。東京都だけで2兆円ちかい子育て関連予算に対して、3億円の施策が何だというのか? そして誰も「子育て支援を削って非婚化対策しろ」なんて考えで施策を行ってないのである。
少子化対策は非常に重要な問題で、主要な政治家はみな積極的に取り組んでいる状態だ。子育て支援と婚姻支援がトレードオフの関係にある訳がないから、必要なら両方やれば良いのだ。
正しい知識をもって行動してほしい。
アドレス載せすぎてスパム判定されたので、h抜きにしてあります。
今までの話を読んできてもらった人には、完全に誤った議論であることはわかっていただけると思うのだけれど、どうしてもこう言う事を言う人がいる。
ただ、一点だけ「既に金がある奴を支援するべき」はその通りで、そのための施策がマッチングサービス・非婚化対策なのである。
統計で見ると、結婚しない・出来ない理由は、トップが「出会いがない」で次いで「経済的理由」である。
経済的理由と出会いが無いはほぼ同率なので、両方に手当てをする必要がある。
そして未婚男性で最も多いのは年収500万円以上なので、経済だけを協調して、マッチングサービスなど出会いを作る施策を非合理的だとする理由はない。
両方やれば良いし「合理性」で考えるならば、マッチングサービスなどの単純な婚活支援が最初に来るだろう。
参考: ttps://president.jp/articles/-/63789 婚活市場では"高望み"の部類だが…「年収500万円以上の未婚男性」が最も余っている皮肉な理由
引用:
涯未婚率対象年齢である45~54歳男女の未婚人口を年収別にみると、未婚男性でもっとも人口が多いのは500万円以上の年収層になります(2007~2017年の10年推移)。これは2007年も同様で、比率にしてしまうと小さくなるのですが、実数としては「婚活女性が高望みといわれてしまう年収500万円以上の未婚男性」がもっとも余っている
わずかにそう言った傾向はあるかも知れないが、基本的には誤り。根拠としては、結婚する理由に「子どもが欲しいから」と答える人が減っているという事を上げることが多いが、子どもが欲しいからと上げていた Permalink | 記事への反応(0) | 12:26
友達は未婚なのだが、お金の話をしていて感覚が合わないなと思ったけどペラペラ話せる相手がいるわけでもないので増田に書き捨てる
感覚が合わないなと言いつつも、私も友達もたくさんのお金を使うタイプではない。
ただ、友達は俗に言う奢られて当然女子で、一人の時のスタバやたまに買うカバンや靴なんかの一時的な支出しかしたことがない(はず)
話の中で私が夫と家計から両親+義両親との旅行をプレゼントした話をしたら、ひどく夫のことをケチだとか非常識だと言われ、私にはわからなかった
共働きなので二人で傾斜はつけつつも共通の口座に毎月入れるようにしているんだが、夫との食事は結婚しても奢られ続けるものなのか?
はあ。下方婚。はあ。
女の認識が悪い。はあ。
という感じでこの2年?くらいの眺めてたんですが、よく考えたらおれ下方婚だったわ。気づいたのでひり出しておこう
・おれ(男32):学士卒4社めWeb系コンテンツベンチャーで何でも屋350時間労働、400万くらいのどブラック。
・後の配偶者(女32):修士卒1社目、名の通ったコンテンツメーカーで専門職、毎日20時に帰宅できるホワイト環境で4年目600万くらい。
みたいな感じでした。
その後互いに転職したりして、あいかわらず仲良く都内でDINKS(不妊治療はしている)やってます。中古持ち家ローン中。
このレベル感だったらべつに上下は誤差の範囲だなー。と書いてて思いました。
はあ。下方婚。そうですね。構造主義的な意味での構造の話を属性たたき棒に使うの2重の意味でアホじゃない。
精読せよとは言わないけどせめて『親族の基本構造』 でどういう話がされてるか「はえー」レベルでいいから把握してから話しようよ。現代人なんだから。
なんとなく話題トラバ(この増田への直接的な批判ではない) https://anond.hatelabo.jp/20240520114923