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はてなキーワード: 少年漫画とは

2021-06-13

anond:20210613091521

それを言い出したら「正義は必ず勝つ」と言えば悪人被害に遭った人のセカンドレイプになるし、「家族の絆」を描けば家族を失った人へのセカンドレイプになるな。

人の善性や世界の美しさを描く創作物は全て許されない世界になりそう。

少年漫画とか絶滅するだろうな。

2021-06-08

anond:20210607234817

大抵の人気少女女性向け漫画少年漫画より高い頻度で年に何作か実写化されてるし、当時としては豪華キャスト売れっ子ジャニーズとかアイドル女優とか)が出るしそれなりの利益も出る。でも当時の役者ファンくらいしかタイトル思い出せないし、大抵の人には区別がつかない。

2021-06-07

毛利小五郎は愛によって死を免れている

最近名探偵コナン』をHuluで追っている。

幼い頃にテレビ放送で全話逃さず見ていても、記憶は段々と薄れていくものだ。特に妃英理と毛利小五郎関係性は、最近赤井フィーバー最中では朧気になってしまう。

こうしてサブスプリクションによって、見たいと思ったタイミングで、ノータイムアニメを振り返ることができる。良い時代になったと思う。

 

(一応、自分は熱心なコナンファンというよりは、結末が気になる一心で連載を追うライトファンである

ガッツリと読み込みファンにとっては、妃英理と毛利小五郎関係性は、新一と蘭の関係性と同等に重要であろうことは言うまでもない。)

 

改めて最初から原作を(そしてアニメを)追っていると、少しばかりからかいの目で以て彼らのストーリーを読んで(見て)しまうことがある。

これはライトファン故に、ディープファンにとってはやや失礼というか、無粋と一笑に付されてしまうかもしれない話題だ。

 

ずばり毛利小五郎の頑丈さについてだ。

毛利小五郎は何度か死んでもいても可笑しくないほどの打撃を、妃英理から受けていると思しき場面がある。

最近だと、映画ゼロ執行人」のED映像の中の一場面。疑惑が晴れ、釈放された毛利小五郎を、妃英理が手料理によって祝う場面だ。

 

あの場面で小五郎は英理の料理の味に青ざめ、料理吹き出ししまうのだが、それに怒った英理が、言い争いの末に煮物たっぷり盛られた土鍋で小五郎の頭を殴るのだ。

五郎の頭にはたんこぶが出来、白目を剥いて伸びてしまった。それだけといえばそれだけのシーンで、ギャグチックに処理されているためか、深刻さは見受けられない。

 

こうした少年漫画における女性男性に対する暴力描写は、最近では眉を顰められることも多々あるそうだが、自分くらいの世代だと、ギャグとしてスルーされることが多いという認識だ。

好き嫌いはともかく、一種様式美

クレヨンしんちゃんで言うところの『げんこつ』的な描写と言えよう──かの描写コンプライアンス関係で喪われて久しいが、表現の自由という意味では、中々に悩ましい事例だ。

もちろん、5才児を拳骨で強く殴ったり、頭をぐりぐりと圧迫してはいけないのだけれど。現実コミックリリーフは、切り分けて考えたいものだ。

 

しかである

そうした様式美として片付けていた描写は、『コナン』という作品の中ではやや趣を異にする。何故なら『名探偵コナン』はタイトルの通りミステリーの側面があり、結構な頻度で殺人事件が発生する漫画からだ。サスペンスドラマももう少し加減するんじゃないかという頻度で人が殺されている。

 

その殺人事件の、殺人手段の中には様々なバリエーション存在するが、その中でも最も手近な方法といえば『撲殺』であろう。

 

撲殺とは、ほぐして言えば叩き殺すことである。何らかの鈍器を、或いは自らの拳を凶器とし、叩いて殴って、息の根を止めることである

殴って殺すといえば『殴殺』という言葉もあるが、ここは撲殺で統一させて頂く。

 

コナン』の作中では、撲殺事件は、ブロンズ像だとかお高い壷だとか、そういった身近な重たいオブジェ家具によって引き起こされてしまう事が多い気がする。

計画性も低く、犯人動機もカッと頭に血がのぼって、思わず──というシチュエーションが多い。

何だかんだ動機の薄さが槍玉に挙げられるコナンだが、現実的だと感じるのは筆者だけだろうか。現実事件も、ドラマチックな犯人動機などあまり聞かないものだ。むしろドラマチックだからといって納得できたとしたら、そちらの方が問題である

 

さて、ここまで読んでくださった皆様の中には、筆者の言いたいことがぼんやりと分かってきた方もいらっしゃるのではないだろうか。

 

まり、『自分料理を貶されて』『夫婦喧嘩に発展して怒りのあまり』『煮物たっぷりと入った鍋で殴りつける』──という、動機手段シチュエーション三拍子揃った場面なのだ

鍋を振り上げてから変な溜めがあったからか、ちょっといつもより洒落にならない絵面だったように思う。

前述の通り、深刻さはないのだが(尺稼ぎだったのだろうか)

 

もしも彼らが、一週限りのゲストキャラクターだとすると、確実に小五郎は亡くなっている筈だ。

コメディ一言に言ってしまうのは簡単だが、その裏でコメディ的な行為がしっかりと殺人に発展している作品の中では、かなりギリギリ描写なのではないかと思う。

 

そんな『鈍器で殴られる』という場面なのに、何故小五郎は生きていられたのだろうか。

 

ゾウでも一瞬で眠る程の麻酔薬を毎週近く射たれているのだから当然だ、という冗談は受け流すとして、それは恐らく、妃英理の愛故にだろう。

或いは、毛利小五郎から、妃英理に向けての愛故に、だ。

 

端的な話、英理は実際には鍋を振り上げてはいないし、振り上げていたとしても、毛利小五郎の頭に振り下ろしてはいない。

びしゃっと机の上にぶちまけて、ビンタでも食らわせたのではないだろうか。

 

あれは一種幻想的な描写なのである

 

名探偵コナン』はミステリーだが、同時にラブコメディーでもある。コメディ描写通用しないかもしれないが、ラブコメディな描写通用してしまうのである

 

あの鍋を振り上げるシーンなのだが、発端は妃英理が久しぶりに毛利家に上がり込んでいるという事実に、小五郎がちょっぴり照れている所から始まっている。頬を赤らめている小五郎に、英理が何事か話しかけた時に、小五郎が照れ隠しに煮物一口頬張ってしまうのだ。

英理が作った料理だということは承知の上で、である

そして口に合わない料理を、ブーッと噴き出してしまう。

 

まり五郎ツンデレが発動したシーンなのだ。(まるで毒でも食んだかのようなリアクションである

まあそのツンデレが高じて彼らは別居状態なのだが、関係性とは常に変わり行くものである

 

ややフィーリング結論なのだが、妃英理は手加減をしていたのだ。

それを受ける毛利小五郎も、甘んじて受けていた。

深刻なように見せかけて、冗談だった。

 

愛がある見方をすれば、そんなふうに見える。

仮にも警察に拘束されていた所を開放された、という、それこそ深刻な雰囲気を、夫婦喧嘩というロールで和らげた、という見方もできる。意識にしては怒りが強いので(いくら下手とはいえ自分の作った料理をぶちまける心情は、察するに余りある。英理がかわいそうだ)、無意識だろう。

 

ともすれば作中の『犯人被害者』の関係に至ってしまいそうな所を留まれるのは、ひとえに、そんな言葉のいらない信頼関係が成立しているからであろう。

 

コナン』の世界では、ラブが全てを凌駕するのである。蘭が絡んだ事件では新一(コナン)が空回ってしまうように、和葉が絡むと服部がばかになってしまうように。

ラブがきっかけで阿呆やらかしをしてしまった小五郎が受ける暴力は、同じくラブによって阿呆になっている英理からのものからこそ、威力が軽減されるのである

 

恐らくあの世界で『犯人被害者』になってしまカップルは、ラブなパワーバランスが崩れてしまったカップルなのだ

 

そしてその「ラブによってだめになっている」部分は、読者、ひいては視聴者は、愛すべきポイントなのかもしれない。

 

なんだかふわふわとした結論に至ってしまったけれど、夫婦喧嘩は犬も食わないと言う。筆者もここまで考えて、なんだかどうでも良くなってきてしまった。

 

あの夫婦はかわいらしい。

ただそう思うだけで良かったのだ。

 

さて。

感染対策をしっかりして、『緋色弾丸』を観に行くとしよう。

 

(終わり)

2021-05-31

anond:20210531110017

まあこれだよね。思春期身体の成長とスポーツって題材で、女キャラクターなら「身長が伸びなくなった」「生理がきて身体が変わる」は共感度高い。

これの男Verだと合唱部声変わりとかありそうだけど、あんまり少年漫画テーマで見ないのはなんでだろ。(少女漫画BL分野でギムナジウムモノでは見る)

成人してからも定期的にある生理とちがって、声変わり一時的から

anond:20210531105304

あの漫画一応読んだけど、わざわざ生理登場させる意味あったのかなって気はした。

ストーリーとしては登場人物男の少年漫画でもよく見るやつだよね。

2021-05-30

書いたな、俺の前で、劇団☆新感線の話を!!

タイトルやってみたかっただけ。あと他人話題にかこつけて自分の好きなものの話がしたいだけ。

あとトラバ演劇関係自意識過剰新感線が30年前? バーカ! 一生そこで半可知識したり顔しながらネチネチやってろ!

なお元増田は言いすぎで、一般教養とまでは言えないと思う。

さて、劇団☆新感線のことを初めて聞いた人が「2.5次元みたいなことですか?」というのは、当たらずとも遠からずではないかなと思う。

というか2.5次元舞台の多くは新感線の影響下にあるのではないか(数が多すぎるのですべてを把握してはいないが)。

あと、新感線は2.5ブームが来るはるか前に犬夜叉舞台化していたりするし、距離としてはそこそこ近いと思う。

共通点としては、宮村氏の言う通り、漫画アニメ世界観舞台の上でやろうとしてること。

これは話の筋立てや演出もそうだが、往年の漫画の熱気みたいなもの再現する美学みたいなもの共通していると思う。

新感線舞台は往々にしてかなり過剰にSEを使うのだが、漫画の描き文字再現と思うと納得がいく。

相違点としては、当たり前だが、漫画原作ではないこと。

漫画アニメ世界観、いいところ、を舞台でやろうとしていることは共通しているが、

すでにある漫画舞台の上に再現しようとする2.5次元と、

舞台のために漫画の良いところを抽出して作り上げるのではやはり出来上がるものが違う。

あとはまあ2.5次元企画ありきで役者を集める形式が多いのに対し、

劇団☆新感線は「所属劇団員」がいる。ほとんどの主役級は客演の有名役者がやるが、脇を固める劇団員安心感というのはある。

劇団☆新感線はどんな舞台をやっているのか

大きく分けて以下の3つ。

いのうえ歌舞伎

いのうえひでのり演出で上演される時代物。戦国時代モチーフ神話モチーフが多い。

ストーリー人間の業的なものを中心に据えたものが多く、人がバンバン死にがち。

「髑髏城の七人」、「アテルイ」、「阿修羅城の瞳」、「蛮幽鬼」、「蒼の乱」、「偽義経冥界歌」など。

もの

「Rシリーズ」が正式名称っぽい、ロックミュージカル色の強いもの

ストーリー内容は割と多岐にわたる。

五右衛門ロックシリーズ、「SIROH」、「メタルマクベス」、「Vamp Bamboo Burn」など。

ネタもの

「おポンチ」などと呼ばれ、ギャグに振り切ったシリーズ

パロディネタが多い。3系統の中では劇団員の占める割合が多い(他シリーズ客演が多い)。

轟天シリーズ、「花の紅天狗」、「レッツゴー!忍法帖」、「月影花之丞大逆転」など。

ただどれもギャグシーンは多いし、歌の多い「いのうえ歌舞伎」もあるし時代物の「音もの」「ネタもの」もある。

配信で観れるやつ(一部)

演劇は高いだとか都市部でなければ見れないだとかと当たり前のように言う人もトラバ散見されるが、

劇団☆新感線に関して言えばゲキ×シネという全国映画館での上映を2004年から続けている。

実際の舞台撮影ではあるが、何台も仕掛けたカメラによるカット割りがされており映画として見やすくなっている。

(知ってて当然という話ではないが、彼らの不断努力を、「演劇全般へのルサンチマン発露のために勝手に無に帰すのはあまり勝手だなと思う)

なお、今は動画配信でかなり安価で観られるので下記に一部紹介しておく。


髑髏城の七人(NetflixサブスクAmazonプライムビデオ都度課金500円)

いのうえ歌舞伎代表作であり、劇団☆新感線代表作。

戦国時代の終わりかけ、死んだはずの信長異名第六天魔王」を名乗る男が現れたことによるあれこれ。

人情もつらい過去凄惨な戦いも少年漫画的な展開もしょうもね~ギャグも、全部乗っけ盛りの濃厚さ。

脚本は座付き作家中島かずきで、「グレンラガン」「キルラキル」「プロメア」なんかの脚本の人と思えばなんとなく近い。

1990年の初演以来7年ごとに再演し、役者演出を大きく変えている。

初期は主人公の「捨之介」と悪役の「天魔王」の一人二役の演じ分けがみどころだったが、2011年の上演版以降はその二人を別人が演じることも増えた。

その代わり、「無界屋蘭兵衛」というキャラクターの注目度が高まっていて、

そのきっかけを作ったのはおそらく11年に蘭兵衛を演じた早乙女太一のあまりにも華麗な剣捌きだと思う。

配信で観れるのは2011年「ワカドクロ」と17~18年に連続上演した「花」「鳥」「風」「月」「極」。

初見ならばおすすめは「ワカドクロ」か「花」

個人的に好きなのは「鳥」で、森山未來早乙女太一身体能力オバケ二人による殺陣は鬼気迫るものがあるが、全体の流れから言うとキワモノなので2本目にお勧め


蛮幽鬼Netflixサブスク

いのうえ歌舞伎。「モンテ・クリスト伯」を翻案し、架空アジア世界舞台にした復讐譚。

主演は上川隆也堺雅人

上川隆也演じる主人公自分を落とし入れ親友を殺した相手復讐する話で、ずっと怒りに目を見開いており怖い。

堺雅人は「ニコニコ顔の最強の暗殺者」という完全に漫画キャラ立てなのだが、息をつかせぬストーリーの展開によりいつの間にか受け入れてしまう。

このころの中島かずきはこういうどうしようもない人の業により悲劇が加速するような話をやたらめったら書いているのだが、

その、己の業によりずたぼろになっていく人の描き方に容赦がない。

個人的新感線にはまるきっかけとなった作品なので思い入れが深い。

あと、この作品により稲森いずみが大好きになった。舞台初出演とのことで慣れてはいなかったのだろうがあの細い体で舞台を圧する瞬間に目を奪われた。


五右衛門ロックシリーズAmazonプライムビデオ都度課金500円)

音モノ。「五右衛門ロック」「薔薇サムライ五右衛門ロックⅡ」「ZIPANG PUNK五右衛門ロックⅢ」の三部作

古田新太演じる石川五右衛門が、どっかの島の危機を救ったり、スペインぽい国の危機を救ったり、帰ってきて宝探しをしたりする。

いのうえ歌舞伎的な陰惨さはある程度影を潜めているが、話は冷静に考えると割とヘビー。

ただ、どんなに悲惨な展開で善玉がひどい目に遭って悪者が高笑いしていても、最後に五右衛門かっこよく登場して何もかも解決するので最後はスカっとして終る。

明日から仕事かーみたいなときに観ると元気になれるのでよい。

新感線看板役者古田新太」というイメージの具現化みたいな作品だと思っている。決して二枚目ではなく飄々としていて最後に決める。

個人的に好きなのはⅡで、ⅢはⅡを踏まえたお祭り作品的。



anond:20210529215116

2021-05-28

闇堕ち漫画無性に読みたいから教えてください

復讐でも正当防衛でもなんでもいいんだけど、主人公がそれに準ずるメインキャラが闇堕ちして

強すぎる力に苦しみながらもそれを行使することをやめられないとか、味方キャラのことまで襲ってしまうみたいなシチュエーションが好きなので

いい感じの漫画教えてください。

少年漫画ならナルト暴走して九尾になっちゃうシーンとか

犬夜叉妖怪なっちゃう話とか好きでした。

闇堕ちして戻れなくて決別みたいなのも好きです。、

アニメ版の『スーパーカブ』へのヘイトビジュアル無視して語るのは無理がある

https://anond.hatelabo.jp/20210528052915

女子かくあるべしという一面がヘイトを生んだというの、一理ある。というか、それがまさに問題点だと思うんだよね。

これ、「人殺しの顔をしろ」と同一案件かつ、

アニメーションビジュアル」と

創作での違法行為の話」と

創作内のリアリティライン」と

つの話が混ざってるにも関わらず、「創作での違法行為ヘイト」のみに絞って揶揄する声がTwitterなんかで作家から上がってるの見ると危うい感じがする。

元増田が言う通り、アウトローでかつフツーの女性ってのもアリだと思うけど、ハイコンテクスト文脈及び暗黙の前提が必要)なんだよね。

スーパーカブビジュアルについて

映画詐欺予告と違って、アニメ版スーパーカブの告知動画と実際の作品ビジュアルは、近い。

ありていに言えば「新海誠風」だよね。

より正確に言うと「秒速5センチメートル」のビジュアルで、ゆるきゃんよりも「けいおん」ふうのキャラクターで、「スーパーカブ」に焦点を当てたアニメーション

このビジュアル音楽のガワで、作中の小熊というキャラクターアウトローにするのは、かなりの難物になる。

何故かというと、ビジュアルのちからって、アニメーションのわりと根源的なポイントから

西岸良平の「夕焼けの歌」や、青木雄二の「カバチタレ!」のビジュアルで、2ケツしたくらいじゃこうはならない。

これは、男女差別ではなくて、そのビジュアルは、どういった印象を相手にあたえるか、というところがポイントになるから

創作での違法行為について

ここでは各流派については踏み込まないけど、創作物の違法行為問題視されるのは概ね3つ

  1. 現実世界マネをする奴が出るから
  2. 違法行為肯定的に描かれるから
  3. 間違った知識認識を世の中に広げるから

漫画アニメーションには、現実人間に影響を与える力があると信じるものからすると、どれもまあ批判としては妥当かと思う。

受け入れるかどうかは別として、「アニメは良い影響を与えうる」と「アニメが悪い影響を与えうる」というのは、どちらも正しいと個人的には思っている。

1番のマネする奴がでるってのは、一番創作者にとって受け入れがたい指摘だとは思う。

悪い奴が悪いことをする、もしくは、悪いとわかっていてやることに意味があることを描いていても、指摘されるから

2番の違法行為肯定的にってのは、程度問題ではある。文化圏によるものもあるし、時代背景もあるしね。

ざっくり少年漫画少女漫画わず現在でも例えば「これ普通に暴行傷害だよな」とか「女性がやっててもこれ普通にセクハラパワハラだよな」みたいなのは散見される。

3番がちょっとメタっぽい話になるけど、2ケツって別にしたことないってアニメーションが増えると、そういう認識が広がる、という考え方のこと。

(主張する人たちが概ね3流派に分かれてるよねってことぐらいで、ここは特に踏み込まない)

創作内でのリアリティラインについて

アニメ版スーパーカブでは、(ビジュアル音楽とを取り払ってしまえば)リアリティラインは概ね一定に保たれていると思う。

個人的には、あの地域高校二年生が、自己矛盾なく一貫した姿勢物事に向き合ってたら気持ち悪いし、変だと思う。

ないないづくしの天涯孤独女子高校生が、他人に厳しく自分に甘く、2ケツで気分爽快とか、まあ良いんじゃないの?という。

ココは元増田の話とは違うと思うんだけど、「小熊は2ケツなんかしない!」って話とは、若干違うと思うんだよね。

人殺しの顔」は良く見るとしている、が、ビジュアルと反する

さっきのリアリティラインの話、純真無垢な箱入り娘のお嬢様じゃねえんだから法律違反ぐらいするだろ、みたいな話は

アニメーションビジュアルが訴えかけてくるものに反するからヘイトを生んでるんだと思うんだよね。

「口では2ケツは法律違反だって言ってるけど、つまるところあのビジュアルマイルドヤンキーみたいなの受け入れがたいってだけじゃね?」ってこと。

そしてそれは、「受け入れがたいというのは、ある程度しょうがないのでは?」という話。

要は、アニメーション全体で生み出そうとしてるリアリティライン齟齬が生じてる。

ゆるキャン△でさ、嫌な店主だからっつって万引きしてみんな笑顔で「やっちゃったねふふふ」とかやってたら受け入れがたかろう。

今日日の女子高生は別にグループ万引きとか普通にするしむしろ知らないのは世間知らず」とか反論はしなかろう。

あのキャラクター造形で、丁寧に遵法精神に欠けるところがあるって演出してても炎上すると思うな。

雑なまとめ

アニメーションビジュアルが訴えかけてくる「この主人公はこんな感じです」っていうのと言動が一致してないんでヘイト生んでるんじゃねえのかな。

「このアニメーションは、スーパーカブという原付の良い面を広げる啓蒙アニメーションぽいんすよ」みたいなのとか

「このアニメを通じて交通安全に思いを馳せて欲しいっすね」みたいなのとかが見え隠れすると、そりゃ反発もされんじゃねえかな。

例えば「ここは退屈迎えに来て」の中でまったくおんなじエピソードが語られたとして話題になるかっていうと、そんなとこ注目もされねえんじゃねえかな。

新海誠監督の時の「天気の子」で出てた法律違反の話と今回の件とは、語られ方がちょっと違うと思うんだよね。

ともあれ、個人的には「フィクション違法行為にいちいち難癖付けてて乙乙」みたいな茶化し、良くないと思うなあ。

少なくともその層は切り捨てて良い層なのか確認してから揶揄すべきだと思う。

ドウェイン・ジョンソンワイルドスピード無茶苦茶するのに笑ってる同じ人間が、今回の件で嫌悪感を示すの別にダブルスタンダードでも何でもないと思うのよ。

俺は、ワールドトリガーアニメ版で迅さんが原作とは異なる描かれ方をしているのを見てポリコレに屈しやがってとは思わない。客あっての商売よ。

とはいえスーパーカブは切るところ残すところの取捨選択ちゃんとなされてると思うので、まあこれぐらいは織り込み済みなのでは)

2021-05-27

anond:20210527133211

理解力ではなくリテラシーの違いと思われる。

Web配信とはいえ、やはりそこは少年ジャンプ少年漫画的なものちょっと範囲青年漫画的なものを含んでいることもあるが、そういう漫画的なテンプレート理解してるかどうかで楽しめる範囲は変わるんじゃないかな。

2021-05-25

anond:20210525095250

昔有名な少女漫画で「外からみてわからいからって女性傲慢」みたいなこといってる美少年キャラがいたぞ

竹宮恵子はすごいぞ それにくらべて少年漫画ときたら人物造形が浅い 生理のある女キャラ1人もかけてない(生理ちゃんのぞく

コロナもあるし全員内風呂か交代制にしろ

おわり

2021-05-24

何故恋愛したくても出来ない人間が発生するのか理解できない

人間には3種類いる。

パートナーが既にいる奴」、

パートナーが欲しくない奴」、

そして「パートナーが欲しいけど出来ない奴」である

既に居る奴はいい。そして欲しくないというのも当然選択肢としてあるし、要らないならそれで構わないだろう。

問題は「パートナーが欲しいけど出来ない奴」だ。これが何故発生するのか全く理解できない。

パートナーが出来ない事自体は色々複雑な過程をたどるのでしょうがないが、恋愛がしたいのに出来ないって有り得るの?

車買いたいと思ったら車屋に行ってお金を出す必要があるように、

旅行に行きたいと思ったら、宿を調べて予約して、新幹線飛行機を取る必要があるように、

恋愛もある程度はアクションを起こさないと出来ないと思うんだけど、言ってる人は大体しないので疑問である

出会いがない†派

自然出会いとやらを永遠に待ってるタイプ

定番だがこれを言ってて出会おうとしてる人間を一人も見た事がない。

マッチングアプリもやってないし、恋活婚活の場に足を運ぶ事もない。なんらかの新しいコミュニティ所属しようとも思わない。

部屋で寝っ転がりながらTwitterやってるだけの1年間で誰とどう出会うつもりなんだ。本気で出会えると思ってるならどうかしてるぞ。

†私は顔が悪いから†派

容姿コンプレックスがあり、一歩踏み出せないタイプ

でも世の中ブッサイクでも結婚してる人大勢いるし、ひたすら気にしすぎ。

そもそも本気で「顔が悪いか恋愛出来ない」と思っているなら、少しはマイナスゼロにする努力をすればいいのに、大体しない。

お金がないから†派

経済力がなく、一歩踏み出せないタイプ

中卒やクソみたいな年収結婚したり、なんならヒモ的なやつなんて大勢いるし、やっぱり気にしすぎだと思う。

顔が悪いから派もそうだが、どちらかというと〇〇のせいで恋愛できないというよりは、コンプレックスでうだうだしてる事が大体の原因。

†正常な青春を過ごせなかったんだ……†派

幼少期のいじめ毒親育ちであることをトラウマにしており、全部そのせいにしているタイプ

増田もそういう被害に遭ってきたので気持ちは分かるし気の毒なのだが、過去過去にしておかないと永遠に先に進まない。

別に一生「イジメノセイダー」「ドクオヤノセイダー」と言いながら死んでいくならそれでもいいのだが、それは恋愛をしたい人がする言動ではないと思う。

理想相手が見つからない†派

基本高望である

(追記)

・「お腹が空いてるけどうんこは食えない」派は、自分スペックでは自分理想に届かない事を知って諦めているのであるからして、選択的に要らない派に含まれないだろうか?

それならば「俺面食いなんだけど、俺のスペックじゃ美人と付き合えないから諦めてるわw」と言うのであって、恋愛したくても出来ないとウダウダしてるタイプの人にはならない気がする。

・男は生物学必然的いくらか余るとしても、では何故このような女性が発生するのだろうか。男女ともによくいる。

自分理解する必要がないとはいえ、「あーあ恋愛したいなー、でも私……†〇〇だから†……(キリッ)」って毎回言う人が周囲にしょっちゅう出てくるのでいい加減鬱陶しいと言うのが本音である

なんか中二臭い風が吹いているというか、ダガーが見えるんだよな。単に行動していないだけの話を、少年漫画の訳アリ能力者が悲惨過去を語ってる時みたいな臭さで語られるので良く分からない。

・「痩せたいけど痩せれない人」は類似例としてかなり近い。なんとなくお菓子を食べるのを辞めれば、ちゃん運動すればいいのに意志が弱くてつい立てようとした誓いを破ってしまう心境。つまり恋愛したいと口では言うけど出来ない人」も意志が弱いということ?

片想いした相手と通じ合わないパターンというのは最も切ないが、個人的には恋愛市場の中には既に足を踏み入れているという意味で、そういう人は将来的になんとかなりそうな気はしている。

というより、あーあ私も恋が出来ればな系の人とは何か数段階ぐらい違うと思う。もしかたらここはカテゴリーをある程度分ける必要があるのかもしれない。

・行動を起こしても失敗してしまう人というのは具体的にどういう人なんだろう。これが最も気になる存在なので体験談などがあれば教えてほしい。間違った方向に行動を起こしていてそれを軌道修正出来ていないのでは?とどうしても自己責任論的な事を考えてしまう。

・つまりこのエントリーで言いたいことは、「恋愛したいって言うけど、本当は別にそこまで恋愛したい訳じゃないんだろ?本当に恋愛したくてたまらないのに出来ないなんて人いるの?」という事である

ノリが「ああ~行きたいよね、ハワイ。いつかね。」みたいな感じなんだよ。ハワイに今すぐ行かないと死んでしまうみたいな切迫感じゃないわけ。

ハワイにどうしても行きたいんだよなああっっっっ!!!!て言ってる奴がいたら、聞いてる側からしたらいや旅行予約すればいいだけではってなるだろ。(※コロナ禍ではない想定で)

今すぐ行動を起こさないならなんとなく漠然と思ってるような所詮その程度な訳じゃん。それって本当に恋愛したくてたまらない人なの?

・Q:恋愛ってそんなノリでするものなの?

 A:いや普通はそんなことないと思うけど、少なくとも今周囲にないものを掴み取りに行きたいならそれなりに普段と違う事しないとダメじゃね?

  少なくとも女性には妊娠に関してそれなりに明確なタイムリミット存在するのに、「あーうん、子供、欲しいね」って人生計画すぎるだろ。

・Q:理解してるのでは?

 A:結局このエントリーで述べた事は、「口では恋愛したいと言いつつ本当は別にそこまで恋愛したくはない人」に対する考察しかない。

  「結構マジで恋愛したいし凄い頑張ってる、けど出来ない」のがこれだけブクマを見渡しても誰一人現れないので、分からないのだ。本題はこれなので引き続き募集したい。

  ダイエットに例えると、食事コントロール運動もやって、時々医師相談したりした上でなお全く痩せない人。

  つまり、これといった自己責任的な非が無いのにも関わらず目的を達成できない人について、もっと詳しく知り、そして理解したいのである

  途中でお菓子とか食べちゃう人は求めてる快楽が 食べたい>痩せたい なんだからそらどう考えても痩せない気がする。想定した現象がそのまま起こっているだけのような。

・Q:片想いが何故想定出来なかったのか?

 A:上にも述べた通りだが、特定相手に好かれなかったことが原因であるなら、少なくとも「あー恋愛ね、したいね、でも自分には縁がないからなあ(キリッ」とは別の人種であると考えていたからだ。

  どちらかというと「特定相手に好かれなかった為」故に、選択的いない派の中に包含しているつもりであった。

  はじめのカテゴリーけがそもそも悪いという点については柔軟に訂正していきたい。あと今片想いしてる人は頑張って欲しい。

・Q:割に合わないから、コストが高いからだよ

 A:恋愛に対するコストの高さを前に支払う事を諦めた人は、それってもう選択的な独身なんじゃないだろうか?

   色々考えた結果そういう方針自分で決めたってことだよね?これは恋愛したくても出来ない人ではないと思う。

・Q:就職できない人が居るのと同じだろう

 A:確かにこれも分からない。就職を見越してそれなりの学歴を築いたり、学生時代資格特筆するべきスキルを身に着けておけば、第一志望に受からない事こそあれど少なくとも全く誰から相手にされないという事は起きない気がする。というか最悪誰でも働けるような場所という選択肢があるけど、それは嫌だから無職のままであることを「選択している」んじゃないのだろうか。

 対策してない人が失敗するのは極めて普通の事だろうとしか思わない。

・Q:増田絶対無理な奴に告白されても交際できる?

 A:勉強しなかった奴が試験に落ちるのは当たり前じゃないの?受験した子は頑張ったんだから合格にしてあげて!っていう思想の方か?

   試験対策がされているならそもそも絶対無理な奴には成り得ないはず。

2021-05-23

anond:20210523052307

何を主張したいのかいまいちわからんな。

ドラクエモチーフにしてる(であろう)なろう小説を書いている奴らは本当にドラクエ3をやってるのか?という意地悪なことを言いたいだけだな。

しかし、ドラクエ3が異世界転生の根底とはさすがに言えないな。よくあるファンタジーの一つでしかない。

そもそもドラクエ3は異世界転生ではなく、少年漫画のもの

2021-05-21

anond:20191019133314

男性少年漫画のかっこいい男にムカついてる人が多いような

anond:20191019133314

乙女ゲーっていうか女に媚びてる男キャラは嫌い。

少年漫画なのに女ウケ狙い始めたりすると興ざめする。

きしょい。

2021-05-19

一般人親衛隊という少年漫画だけにある謎文化

少年漫画だけにある謎文化は他にも色々あるが、イケメン一般人高校生親衛隊グループがついていて、キャー◯◯くーん!と校内で追い回すというのは実に謎だ。大抵主人公以外で、主人公親衛隊がいて追い回されてるというのはあまり見ない。

部活エースという設定もあるが部活エースだとしても試合以外の日常生活でもなぜか追い回されている。ただの顔面のいい一般人場合もある。

追い回してるのはモブ女たちで、主要な女キャラ親衛隊というのは見たことがない。「女に人気がある」というボンヤリした戦闘力の具現化みたいなもので、あのモブ女たちは人格を持ったキャラクターではなさそうだ。

これの元ネタというか発想の根源ってなんなんだろ。80年代アイドルとかなんだろうか。でも80年代アイドル親衛隊といえばむしろアイドルハッピ着て追いかけ回してた男オタのイメージだけどそういうのは出てこないし、そもそも少女漫画には出てこないんだよね、イケメンを追いかけ回す女グループって。

それに書いてる作者もも80年代アイドル文化なんてリアルタイムで知らなそうなのによく妄想だけで書けるもんだな。

2021-05-14

anond:20210514145738

少なくとも全国大会やってるうちは「ちゃん最初からこうなるように考えて作ってるんだな」ってわかる程度には整合性が取れてるし、なおかつ少年漫画らしくキャラ熱量もきちんと表現できてる。ちょっと敵役整合性の一部を背負わせてる部分はあるけど、毎回ちゃん敵役にも理由個性が用意されてるからそこまで気にならないと思う。

全国大会の決勝が「神々への挑戦」みたいな感じでちょっとリアリティが逸脱してるように感じる部分があってそこを減点とする人もいる。

全国大会終わってからは、まぁ、なんかよくわからん

2021-05-13

anond:20210513130417

それぞれの漫画ファンが重なっていなければ、そのファンにとっては初めてかつ大問題なっちゃうんだよなぁ。だからこの手の話題少年漫画に多いわけで。

モンキーターン知らない子ですね

anond:20210512222408

自分結婚エンド自体少年漫画テンプレそこままの終わり方でつまんねえな、まあルキアよりはマシかな(恋愛なしのバディに急に性愛混じるのキモいし)……と思ってたファンだけど、作中読んでて「織姫のことを特別に思っていた」っていうのは一度も感じたことなかったわ

高校時代あくまで仲間全員横並び、強いて言えば若干ルキアと関わりが深いか恋愛的な意味は一切なしで)程度で、あれって全部終わったあとに関係性作って結婚までいったんじゃないの?

作中で描写がないからこそ、バディ解散した後は一護ルキアもそれぞれの「性愛相手という設定で作られたキャラ」ととりあえずくっつけて終わらせました、っていう

そういう設定だったか

まあこれ書いた人は一護織姫が好きだからそう見たいんだろうけど、なんか全然そんなとこないとこまで根拠と思い込んでるんじゃね

まあルキアとくっつくよりは「設定通り」だからよかったんじゃない?「高校時代のバディ」として作られたルキアとくっついてしまうと「設定違い」になってしまうし

2021-05-12

取り上げられにくい護身用の防具

取り上げられにくい護身用の防具としては、鉄箸、ステンレス製シャープペンシルワインコルク抜きなどが存在します。だた、ワインがよほどの趣味でない限り銃刀法違反になるので注意が必要です。特に鉄箸は関節、突き、関節を決めてからの投げに応用できるため有効範囲が広い武器です。

銃弾が飛び交う地域旅行する場合、バッグは必ず体に巻き付けるようにし、手の前に持ってきましょう。買い物中に貧しい子どもたちなどがスリ行為を働くためです。また、体の大事な部分、心臓や腹部に少年漫画ほどの暑さの本を入れておけば防弾チョッキ代わりになります。ある程度のナイフ・打撃対策にもなりますので大変有効です。ま、この場合防弾チョッキを買ったほうが早いかもしれませんね(わらい)。

現地で拳銃を購入しても部品バラバラにして溶けない包装を用意し、後に嘔吐して取り出すようにしてください。これで密入国バッチリです。吐き出せない場合開腹手術が必要です。大変ですので注意してくださいね

anond:20210512082646

※最下段は真似しないでください

anond:20210512100808

しかにな。レベルEは展開がスリリングで、毎回楽しみにしてたなぁ。

ハンター始まったとき感想は「ワンピースみたいな王道少年漫画に寄せていたな」だったし。途中からなんか漏れ出ちゃってたけど。

2021-05-09

anond:20210509111944

ただ自分の魂の声に従っているだけだ!(少年漫画風)

2021-05-06

anond:20210506172318

それは昔からそうだけど、マンガマンガからまれるようになって、その世代にとっては「ああ…」ってパターン散見されやすくなっただけ。

小説映画戯曲から少年漫画になるパターンなら、当時の少年はまだそれを知らないから新鮮にうつるってだけ。

手塚治虫だってかなり宝塚歌劇団の影響受けてるし(リボンの騎士なんてもろにそうだ)

エリア88だって巌窟王」をなぞってたりするし。

二次創作BLおよび百合等もセクシャリティの改変なのではないか

主に少年漫画系を想定する話として、漫画アニメキャラが当然のようにヘテロセクシャルであるということを前提とするのはヘテロセクシズムであり、そのキャラがもしかしたら同性愛者かもしれないじゃないか、というのはわかる。

ただ現実的には性的指向が明かされるキャラなんてそうそういるわけでもない。彼氏彼女がいる、性欲があるキャラの描き方がされることもあるけど、そうでないことの方が多いくらいなんじゃないかテクストだけを見るならば、むしろ多くのキャラが無性愛者だと考えたっていいくらいではある。

恋愛描写のないキャラに対して半ば強引に二次創作ヘテロものBL百合あるいは夢小説にするというのはセクシャリティの改変であり、厳に慎まなければならないことなのではないか

先日、アセクシャル矯正する薬を飲ませて恋愛をさせるという漫画Twitter炎上していた。これは別におかしなことではない。その人物、そのキャラクターのセクシャリティ尊重せず、無理矢理恋愛あるいは性行為をさせることなど以ての外だからだ。そのことは多くの人が批判点として共有していた。

しかし、そうであるならば二次創作として描かれる恋愛ものも同じなのではないか? そこに刃は向けられないのか。

別に例はなんでもいいが、カヲルくんとシンジくんでも、煉獄さんと炭治郎でも、五条悟と虎杖悠仁でも、その他無限カップリングについても、そのキャラゲイまたはレズビアンではないのではないか場合によってはヘテロセクシャルですらないのではないか、という疑問は残る。メインキャラはともかくサブキャラになればなるほど恋愛描写なんてなくなるわけで、ヘテロセクシャルなのかどうかすら描写が皆無なんてのは珍しくもない。

もちろん、仮に性的指向であるからといって、相互関係性を必要以上に縮ませる(はっきり言うと性行為をさせるエロ同人など)こともまたそれでいいのかどうかという問題もある。

ミスジェンダリングという言葉があって、トランスジェンダーやノンバイナリーに対して当人の自認するあり方とは違う性別で呼ぶことを批判する用語なのだけれど、それはゲイレズビアンヘテロセクシャルとして扱うことにも適用されるものではあると捉えている。このことは二次創作には適用されないのだろうか。

所謂ポリティカル・コレクトネスについて、私は重視しているのだが、そうであるが故に、それを推し進めていくと今まであった二次創作もまたどんどんキツくなっていく。インターネットにおいて二次創作ファンアートは聖域に近く、その存在を認めない発言は極めて少数だ。二次創作存在していいものとしてあることが明らかな既得権になっている。ポリティカル・コレクトネスを重視する人はしばしば批判対象の既得権特権)を指摘するのだけれど、そういう人が、個別的エロ同人などはともかく、二次創作のものにまで批判を向けることは、意外に少ないようにも思う。フェミニストでありオタクでもある、というのは非常によくあることでもある。そのこと自体別に問題ない、けれど、自分の持つ刃をどこまで適用するか、という問いはいつでも突き刺さったまま残るのではなかろうか。

今まで自明であったものがそれは抑圧だという批判に晒されるということはよくある。例えば所謂腐女子(この名称にも問題は多数あるわけだが割愛)の中での「ホモ」呼びもこの10年で漸減してきたとは感じるけれど、それと同じように、そもそもの前提としての性的指向の改変自体が好ましくないものなのではないか、という問いの声は、もう少し出てきてもいいとは思っている。

既得権からは「二次創作文化である」という反論が来るのだろうけれど、そんなのはセクハラ文化だと言っているに等しい、とさえ言うことができるのではなかろうか。既得権はいだってそれを自覚せず傲慢なままだ、というのはポリティカル・コレクトネスを重視する側ではよく聞く話でもある。

すぐに変わるとは思っていない。変化には長い年月がかかるだろう。ただ、自分の楽しんできたものは正しかったのかを問い直す作業は、どの分野でもあって欲しいとも思う。

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