はてなキーワード: メタルマクベスとは
タイトルやってみたかっただけ。あと他人の話題にかこつけて自分の好きなものの話がしたいだけ。
あとトラバ、演劇関係が自意識過剰? 新感線が30年前? バーカ! 一生そこで半可知識でしたり顔しながらネチネチやってろ!
さて、劇団☆新感線のことを初めて聞いた人が「2.5次元みたいなことですか?」というのは、当たらずとも遠からずではないかなと思う。
というか2.5次元舞台の多くは新感線の影響下にあるのではないか(数が多すぎるのですべてを把握してはいないが)。
あと、新感線は2.5ブームが来るはるか前に犬夜叉を舞台化していたりするし、距離としてはそこそこ近いと思う。
共通点としては、宮村氏の言う通り、漫画やアニメの世界観を舞台の上でやろうとしてること。
これは話の筋立てや演出もそうだが、往年の漫画の熱気みたいなものを再現する美学みたいなものが共通していると思う。
新感線の舞台は往々にしてかなり過剰にSEを使うのだが、漫画の描き文字の再現と思うと納得がいく。
漫画やアニメの世界観、いいところ、を舞台でやろうとしていることは共通しているが、
舞台のために漫画の良いところを抽出して作り上げるのではやはり出来上がるものが違う。
あとはまあ2.5次元は企画ありきで役者を集める形式が多いのに対し、
劇団☆新感線は「所属劇団員」がいる。ほとんどの主役級は客演の有名役者がやるが、脇を固める劇団員の安心感というのはある。
大きく分けて以下の3つ。
いのうえひでのり演出で上演される時代物。戦国時代モチーフや神話モチーフが多い。
ストーリーは人間の業的なものを中心に据えたものが多く、人がバンバン死にがち。
「髑髏城の七人」、「アテルイ」、「阿修羅城の瞳」、「蛮幽鬼」、「蒼の乱」、「偽義経冥界歌」など。
「Rシリーズ」が正式名称っぽい、ロックミュージカル色の強いもの。
ストーリー内容は割と多岐にわたる。
「五右衛門ロック」シリーズ、「SIROH」、「メタルマクベス」、「Vamp Bamboo Burn」など。
パロディネタが多い。3系統の中では劇団員の占める割合が多い(他シリーズは客演が多い)。
「轟天」シリーズ、「花の紅天狗」、「レッツゴー!忍法帖」、「月影花之丞大逆転」など。
ただどれもギャグシーンは多いし、歌の多い「いのうえ歌舞伎」もあるし時代物の「音もの」「ネタもの」もある。
演劇は高いだとか都市部でなければ見れないだとかと当たり前のように言う人もトラバに散見されるが、
劇団☆新感線に関して言えばゲキ×シネという全国映画館での上映を2004年から続けている。
実際の舞台の撮影ではあるが、何台も仕掛けたカメラによるカット割りがされており映画として見やすくなっている。
(知ってて当然という話ではないが、彼らの不断の努力を、「演劇」全般へのルサンチマン発露のために勝手に無に帰すのはあまりに勝手だなと思う)
なお、今は動画配信でかなり安価で観られるので下記に一部紹介しておく。
戦国時代の終わりかけ、死んだはずの信長の異名「第六天魔王」を名乗る男が現れたことによるあれこれ。
人情噺もつらい過去も凄惨な戦いも少年漫画的な展開もしょうもね~ギャグも、全部乗っけ盛りの濃厚さ。
脚本は座付き作家の中島かずきで、「グレンラガン」「キルラキル」「プロメア」なんかの脚本の人と思えばなんとなく近い。
1990年の初演以来7年ごとに再演し、役者や演出を大きく変えている。
初期は主人公の「捨之介」と悪役の「天魔王」の一人二役の演じ分けがみどころだったが、2011年の上演版以降はその二人を別人が演じることも増えた。
その代わり、「無界屋蘭兵衛」というキャラクターの注目度が高まっていて、
そのきっかけを作ったのはおそらく11年に蘭兵衛を演じた早乙女太一のあまりにも華麗な剣捌きだと思う。
配信で観れるのは2011年「ワカドクロ」と17~18年に連続上演した「花」「鳥」「風」「月」「極」。
個人的に好きなのは「鳥」で、森山未來と早乙女太一の身体能力オバケ二人による殺陣は鬼気迫るものがあるが、全体の流れから言うとキワモノなので2本目にお勧め。
いのうえ歌舞伎。「モンテ・クリスト伯」を翻案し、架空のアジア風世界を舞台にした復讐譚。
上川隆也演じる主人公が自分を落とし入れ親友を殺した相手に復讐する話で、ずっと怒りに目を見開いており怖い。
堺雅人は「ニコニコ顔の最強の暗殺者」という完全に漫画のキャラ立てなのだが、息をつかせぬストーリーの展開によりいつの間にか受け入れてしまう。
このころの中島かずきはこういうどうしようもない人の業により悲劇が加速するような話をやたらめったら書いているのだが、
その、己の業によりずたぼろになっていく人の描き方に容赦がない。
個人的に新感線にはまるきっかけとなった作品なので思い入れが深い。
あと、この作品により稲森いずみが大好きになった。舞台初出演とのことで慣れてはいなかったのだろうがあの細い体で舞台を圧する瞬間に目を奪われた。
音モノ。「五右衛門ロック」「薔薇とサムライ~五右衛門ロックⅡ」「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ」の三部作。
古田新太演じる石川五右衛門が、どっかの島の危機を救ったり、スペインぽい国の危機を救ったり、帰ってきて宝探しをしたりする。
いのうえ歌舞伎的な陰惨さはある程度影を潜めているが、話は冷静に考えると割とヘビー。
ただ、どんなに悲惨な展開で善玉がひどい目に遭って悪者が高笑いしていても、最後に五右衛門かっこよく登場して何もかも解決するので最後はスカっとして終る。
「新感線の看板役者・古田新太」というイメージの具現化みたいな作品だと思っている。決して二枚目ではなく飄々としていて最後に決める。
失意失意失意のたまねぎっていうよりは、もう観れないという事実をまだ受け入れられていない…ので、結局まとまらないけどダラダラと感想を書いていくことにする。
中盤くらいまでの感想っていうかなんていうかなものは以下参照。①って書いてるけど②はないw
https://anond.hatelabo.jp/20181005225652
しかしここから終盤に向けてメッッッッチャ演者の表現が変わっていったので驚いた。自分で読み返して浅いなあ…と思うけど、これだけすごいものを見た記録はやっぱり残しておかねばという気持ちになりました…はてな記法とかよくわからないのでとにかく読みにくいと思われますがご容赦ください。
ランディの本質、「殺しが好きだから」戦う、っていうところへの迫り方がとにかく終盤すごかった。たぶん、なぜ戦うのか本当に最後の最後あたりまで気付いてなかったんだと思う。きっとランディの中では、とにかく王になるため=夫人の願いを叶えるためで、王になってからは王位を守るために戦っていて、夫人はランディに戦う理由を与えてくれていた。なのに夫人のための「王位」に固執するあまりに魔女の予言に振り回されて、最後にはあれだけ執心していた夫人ではなく魔女たちに気持ちが傾いてしまう。メタルマクベスは予言を現実のものにしてくれるから、魔女の予言を叶えるマクベスと自分を同一視して、結局はなんのために戦ってるのかブレブレになってくるんですよね。ランディの殺意のたまねぎには本当に魂がなくて、ただ「殺しが好きだから」だってことに、夫人が死んだあとに鋼鉄城のバルコニーでようやく気付く。王になるために、家族のために戦ってきたんだと信じていたのに、自分の本質を否応なしに突き付けられて、だからレスポールからの問いかけに「殺しが好きだからに決まってるだろ!!!!」って言ったときそれを認めざるを得ない自分がいて、だから泣いたのかなあ。ここずっと笑ってる表現だったのに、ある日突然泣く表現に変わって、それでやっと私の中でランディというキャラクターがストンと落ちた感じがした。
夫人がいることで、本質を隠して「家族のため」だと言えたのに、夫人がいなくなってしまってそれが言えなくなってしまった。夫人だけがランディの存在を肯定してくれていたんだと思う。
大きなことがしたかっただけで、実態は味気なかったことに気付くのが早い。もうちょっと、もうちょっと余韻に浸ってほしかったの!!
夫人は、野望ばっかりでかいワガママで自己顕示欲の強い女だと思ってたけど(自己顕示欲は強いけど)、もっと根深かった。と、いうことがどんどんわかるようになっていった…大原櫻子恐ろしい…
大きなことがしてみたかったけど、自分では成し遂げられない。そのためにランディが必要だったんだけど単に道具としての存在ではなくて、自分の身代わりであり自分の存在を肯定してくれる、っていうあの夫婦はしっかりお互いがお互いを必要としていたんだなって今となっては思える。夫人は名前もなく、夫人が何をしたところで功績は形には残らないけど、ランディには目に見える評価がある。だからその妻である自分にも同じ評価が与えられている感じがしたけど、結局はそれはランディのものであって、自分はその妻でしかない。それに気付いたから味気なかったのかもしれない。手に入れたものはやっぱり自分のものではなかった。だからランディだけは自分のものであってほしかったのに、ランディの心はどんどん魔女に傾いていって、ランディの目には自分が映らなくなっている。ランディがマクベスならその目にもう一度自分が映るためにはローズになるしかなかった。ローズになろうとして、夢の中では自分はローズなのに、目がさめるとランダムスター夫人であることに気付いてしまう。だから眠りたかったのかもしれない。地獄は暗い、地獄は寒い、のところでランディが現れて、そこできっと夫人は目覚めていたのにあえて「マクベス、もう寝ましょう」と言ってローズになりきって、ランディは一緒に眠ってくれると思っていたのに起きたらまた1人だった。そこで本当にランディが自分のことを必要としていないことに気付く、もう自分の存在を肯定してくれる人はいない、1人になりたくない、っていう思いが自分への殺意に繋がっていったのかなあ。最後の殺意の歌、自分のお腹をドスドス刺す仕草が本当に痛々しくて悲しくて、合間に入る笑い声が、ああもうこの人は死ぬんだなってわかって、もう、とにかくもう辛くて泣けた…
こんなにもお互いを必要としていた夫婦だったのに壊れるときは一瞬で、しかもそれが魔女たちのお遊びだったのかと思うとやりきれなくなって病む。←私が
やっぱり最後まで共感はできなかったけどw、Jr.の行動は全てが希望だった、っていうとちょっと語弊がありそうだけど、Jr.としてはきっと全ての行動が未来の希望へ向かったものだったんだと思う。いろんなことがあったけど、それらを絶望にしてしまうともう立ち上がれなくなってしまう。絶望にはしない。だから実際はどうあれ、あれだけ希望を背負った存在だったのかなって。結局やってることは復讐だけど。でもその復讐の歌ですら希望を感じさせられたから、私の中では明けない夜〜も明るい光が射していた。
ランディを倒せば未来があると信じて、それを自分が切り拓くことで父やランディに殺された人への弔いになると信じていて、最後屋上で死を悟ったときも、なんとなく光りがさしてる感じがしたんだよなあ。だから最後の雷はJr.の全てを賭けた希望の光だったと思う。
ここからはジャニオタの語りになるけどw、原嘉孝という存在が新感線の3番手を担えるなんて、そんな奇跡みたいなことがあんのかよって感じで、レスポールJr.を演じているということそのものがまず希望の光なんですよね。原嘉孝、まだジャニーズとしてバックつけて歌ったことないんですよ。信じられる?!?!それが新感線の舞台でセンター張ってたくさんダンサー引き連れて歌って踊ってんだよ?!?!?!私は信じられなかった、初日は。初日の明けない夜〜の曲中ほんとに息止まりそうなくらいドキドキして、隣の友達の手握りしめて(その節はご迷惑かけてすいません)、曲終わりでやっと涙出てきて。だけど原嘉孝として見て感動したのはそのときだけだった。本人もいのうえさんに「当たり引きましたね」(←よくぞ自分を選んでくれましたね、の意)と言っていたらしいですが、本当にその通りで。どうやってオーディションのチャンスが巡ってきたとかそこらへんのことは置いといて、なるべくしてなったレスポールJr.なんだって納得せざるを得なかった、見れば見るほど説得力があった。原嘉孝とレスポールJr.は別の人だけど、ジャニーズJr.としての原嘉孝が希望の光だったから、それがレスポールJr.として体現できたんだと思う。
よしたか最高にかっこいいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
関係各位の皆様!!!!!!今後とも原嘉孝よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
○パール王
顔がかっこいい。中の人50歳ってやっぱり嘘だと思う。でも後半ちょっと疲れも出てきたのか、微妙に老けた気もしてそれもたまらなかった。パール王様心底お美しい。好き。
しかしパール王はなぜ反乱軍に出てきたのか。余計な正義感燃やしたせいで自分の国をぶっ潰したの本当に罪深いと思う。このタイミングでESP国に仕掛けなくても、きっと遅かれ早かれフェルナンデスは滅びてただろうね…でもJr.とマーシャルを匿ってくれて剣まで教えてくれてありがとう。お前の優しさが反乱軍を支えてくれた…。
パール王の1番好きなとこは、グレコとJr.を送り出したあと、「行くぞ!!!」って走り出したときの顔の前になびく後れ毛。あの若干の後れ毛残した人ほんと天才だと思う。
マーーーーーーーシャル!!!!!!愛しのマーシャルちゃん!!!!!!!!!!disc2で誰にハマってたって、たぶんマーシャルに1番ハマってたwまず顔と身体がどちゃくそタイプ。オープニングの綺麗は汚いのとき上裸だからずっと見てた。時には双眼鏡も使って見てた。たまらなかった。ラストシーンのボロボロの服もめっちゃえろかった。マーシャルちゃんの脇腹が私の性癖をガンガンにくすぐった。。。
っていうクソみたいな感想になって本当に申し訳ない。しかしマーシャルとJr.のやりとりかわいかったなあ。
マーシャルはとにかく弱くて、いつも誰かに守られていて、でも平和な?頃はたぶんそれが当たり前で。古着屋の店長になりてえって夢をヘラヘラ語りながら父ちゃんに愛されて、それで十分だったんだと思う。だからこそ、目の前で愛する父ちゃんが殺されたときの絶望はどれほどのものだったんだろうって計り知れない。しかも自分にできるのは逃げることだけ。そもそも自分が弱いから、父ちゃんは自分を守るために戦って、そして死ぬ。あとで書くけど、ローマンはあんなに幼くして母のために命を賭けるんですよね。でもマーシャルは逃げろと言われたら素直に逃げる。誰とも戦ったことがないから。ローマンは、父を謀反人扱いされて王が間違っていることもわかっていて、なんとなく「誰かと戦う必要性」に気付いている。けどマーシャルは、父ちゃんが殺されて初めて、何にも抗えない自分、弱い自分に気付く。きっと泣きながらバイクに乗っていたでしょう…だから、鋼鉄城で弱々しくもJr.より先に剣を抜いたことがすごく驚きで。ああマーシャルにもついに復讐の炎が…と思ったけど結局最後までアホっぽかった。ありがとうマーシャル。Jr.のバカあ〜〜〜〜〜〜!!!!のかわいさが語り尽くせない。連日産んだ。
いくら父親同士が友達とはいえ、ランディにタメ口きいてるマーシャルやばいし、幼馴染だからって王の息子であるJr.にタメ口きいてるマーシャルやばい。でもそれが成立しちゃってるのすごい。きっとマーシャルは幼少期からすぐ泣いて、いじめっこからもJr.が守ってくれて、いじめっこ達とケンカしてJr.がボコボコにされてマーシャルくそほど怒られてるけど結局変わらない。
ローラが殺される前、Jr.がフェルナンデスにいるっていうのは聞いてて、殺し屋達に追われながら行き先はフェルナンデスしかないって思って必死にバイク走らせてフェルナンデスになんとか辿り着いて。Jr.は1人でフェルナンデスに行って、味方だとはわかっていても心許せる人もいないし王位継承者としてのプライドもあってたぶん泣かなかった。そこに自分と同じように父を殺されたマーシャルが現れて、そこで初めて泣いて、2人でわんわん泣いたと思う。だけどJr.が泣いたのはそのときだけで、マーシャルにも「もう泣くな」って言って、(マーシャルはその後も何度も泣いたと思うけど)剣の稽古を2人でパール王につけてもらって。
っていう二次創作みたいな設定作って泣きながら見てた。結局最後までJr.はマーシャルを守って、マーシャルは王になる。レスポールJr.は王位継承者と見せかけて、ずっとずっと人生を賭けて未来の王マーシャルを守り続けてきたんだなあ。
○ローマン
この幼児、すごい。世の中の流れをよくわかってて、自分の生きる世界がどうなるのかも悟ってる。あんな子供だからきっと自分の世界はほぼ父と母だけのはずなのに、父がその場にいない状況で母を守るのは自分しかいないって、なんで思えるんだろう。父ちゃんは助けにくるって絶対の自信をもってる。1回致命傷を与えられて、「ちくしょう、父ちゃんの…バカ…」は、自分の死を受け入れてる。でも母の死だけは受け入れられない。自分には間に合わなかった父に対しての「バカ」で、母には間に合うはずだとまだ信じてる。だから最後の力を振り絞って、少しでも時間を稼ごうとして「母ちゃん逃げてー!!!」って叫ぶ。悲痛の極み。もうここ私の涙腺爆発してる。力尽きて、命が消える瞬間に母の殺される叫び声を聞くんだよ。これ以上の絶望あるか?!?!ほんとにグレコ何やってんだよふざけてんのか?!?!って毎回新鮮に思う。「俺はバカだ…!!!」ってほんとにな!!!バカやろう!!!!!!!!あとこのシーンの象徴は、夫人と息子が死んだ以外に城の景色が何も変わってないところにあって。殺し屋を全員殺して夫人を背負ってグレコが現れたとき、あまりに静かで。風に揺れる木々の音と、鳥の声と、水の音と、いつも過ごした何も変わらない景色がそこにはあって、なのに家族はもういない。家族の声は聞こえない。それがあのバルコニーに立ち止まる数秒に全部こめられてて、あまりに残酷。ランディの残虐性もそうだけど、こんなにもあっさりと人を絶望に落とす残酷さをランディがまったく気付いてないんだろうなっていう罪深さも感じる。
そのあと現れたJr.はグレコに復讐を訴えかけているのに、マーシャルは父を殺した殺し屋達の首を目の当たりにして、どうしていいかわからなくなって崩れ落ちる。「Jr.…」って消えそうな声で縋って、たくさんの絶望を背負っても、それを希望に変えるために立ち上がるJr.のパワーがすごい。やっぱり王ではなく、王を守る戦士だったんだなあとあらためて。
そんな感じではまりにはまったメタルマクベス disc2でした。ストレートに悲劇だと最初は思ってたけど、終わってみればハッピーエンドだったかもと思わせてくれたdisc2。ひとつ後悔してるのは、disc1を1回しか見ていなかったことだーーーーもっと比較してあれこれ言いたかった。2を愛しながら3も見ようと思います。
普段は長い文章書かないのですが。メタマクdisc2については自分の感じたことを残しておきたいなーと思ったので一応書いておく…
1つお断りしておくと、いろんな人の感想を読みまくってるのでめちゃくちゃいろんな人に影響を受けまくってます。表現が被るところが多々あると思いますがご了承ください…。
基本ぜんぶネタバレ。これから初見の方がいたらご注意ください。
顔芸がおもろい歌舞伎の人。歌舞伎も演技も見たことなかったけど、とにかく歌が上手くて安定感がすごい。殺陣かっこいい。殺陣の所作に所々垣間見える歌舞伎感がたまらない。あと顔の大きさと身体の厚みもたまらない。
ランディに関してはまだちょっとわからないこといろいろあるけど…夫人が言ってた「あなたは強い、だけどとても弱い」っていうのが一番しっくりくる表現。戦いのセンスは異常にあるけど、それに伴う精神がない。夫人の意思を自分の意思と勘違いしてる感じ。王になりたいなんて最初はきっと微塵も思っていなかったはず。それがだんだん夫人に乗せられてその気になったきて、王になることが自分の野望であるような気がしてきてしまって、最終的に魔女の予言でダメ押し。魔女のお遊びにまんまと付き合わされて破滅に向かってしまったかわいそうな人。さすが裸エプロンの王様…タチが悪い。
かっこいいといえばいい、かっこ悪いといえば悪い、どちらとも言えない中途半端な人w
終盤の失意の歌が本当に純粋に憐れでかわいそう。自分の中の弱い部分を夫人の強さで補っていたのに、その夫人を失ってしまってそれはそれは失意のドン底だろうよ…っていう同情ばっかり生まれる…
影響されやすいというか自分がないのに、きっと自分では意思があると思っていそうな印象。たぶん子供の頃は親の言われるがままにいろんなことをやってきただろうなーたまたま剣の才があったから、お前は強いもっと強くなれって言われ続けて領主にもなれるぞって言われて、親の欲が自分の欲になり、結婚したら夫人の欲が自分の欲になり…他者との同一性を感じやすそう。
しかし殺陣の力強さよ…下半身の安定感が半端じゃなくて、戦いの中にいれば帝王。あんなに動きながら歌ってんのに声がブレないのもすごすぎないか?!個人的にはスコーピオンハートが一番好き。
野望に溢れた強い女。弱さを欠片も感じないww可愛らしく美しく、エネルギーに溢れまくってて、そのエネルギーが全方面に発揮されまくってて存在感すごすぎ。歌うますぎ。
あの野望の湧き出方、ベタだけどたぶん生まれは貧乏。幼少期は苦労して生きてきて、周りからも下に見られてきつく当たられてきてるからきっと自己肯定感は今でも低い。あの気の強さは自己肯定感の低さからきてると思う。あるときふと、アレ?私ってカワイイんじゃね??って気付いて、愛嬌振りまいたら意外と地位を上げてこれた系。そのためにいろんな人を蹴落としてきただろうけど、きっと夫人の記憶には残ってない。悪いけど憎めない、案外同性からも受け入れられちゃう系女子な印象。
ランディと出会って、この人強いじゃん!将来性ありそう!見た目もいい!しかも自分に惚れてる!って感じで自分の野望を叶えるために結婚したんだろうなあ。でも結婚してから弱い部分もたくさん見えて、この人私がいなきゃダメじゃんねっていう庇護欲?みたいなものも芽生えていそう。
二幕頭のお城の歌がどちゃくそ好きなんだけど、なかなかの大それたことをして(させて)手に入れた城と王位なのに、近くで見たら鉄の塊で味気ないし、ただ大きなことがしたかっただけ!!!!ひどい!!!!!で、あなたは満足してるの?今の生活…とかランディに問いかける。ひどい!!!!!!!人殺しさせといて!!!!!っていうワガママ大爆発な女。でもかわいい。
二幕どんどんブッ壊れて狂っていくけど、反省はしてないが後悔はしているっていう雰囲気。わりと途中までマトモっぽくてランディのがおかしい感じするのにどこで加速したんだろうって思ったら、きっかけはキャラメルの歌にあるなあって思って。それまでボーッと聞いてるのに、「赤い血」ってワードにハッて反応して、今2人に必要なのは「眠ることだけ」で、そこから「血」と「眠る」だけが残っていった感じ。血に執着して手を洗い続けてたのはそのせいで、眠りたい、眠りたい、眠らなきゃ、どうしたら眠れるだろう、の結果が永遠に眠ることだったんだなーきっと。でもそれって思考の中にランディはいなくて、1人で自分の思うままに行動した夫人を象徴した最期だった気がする。
最後バルコニーに現れて階段で倒れるけど、Jr.に気付いたらハッとした顔で敬礼したのが、あんた結局敬礼してるんじゃ王の妻になりきれなかったんじゃん!!って突っ込まざるを得ないのが切ない。敬礼→アッハハハハ!!!!!!→あーあ…→手すりまたぐ→キャハッ☆→飛ぶっていう一連の流れに夫人の全てが詰まってた。
そして思うがままに生きて死んだ夫人なのに!!!!!夫人が死んだらあんなに失意しかなくなるランディ!!!!!!かわいそう!!!!!!!!妄想に取り憑かれてるのに、あの失意の歌だけはハッキリした意識のある彼そのもの。だからこそ悲しい。夫人は夫人のために死んで、1人になったランディも自分のためだけに戦って死ぬ。
あんたたちなんで結婚したの????って聞くしかないこの感じ。メタルマクベスってなんだったの????っていう疑問が残りながら終わるw
あと最後にトチ狂った殺意の歌を歌う夫人は誰への殺意なんだろうっていうのを今考え中…
ジャニーズが誇る顔芸王子。とにかくすんげえ顔が動く。恥ずかしげもなくいろんな表情を見せます!!!!報告でグレコと一緒に徳ちゃんの方に出てくるとことか、間違えました〜👉とか、乳首マッサージのあとのランディにびびってるとことかオススメ。振り切りまくったきよしもオススメ。とにかくオススメだから!!!!!!!!!っていう宣伝が入るから自担のことはうまく書けない。普段からギャップ売りしてるけど、メタマクが今までで1番ギャップえぐい。まず王子様できんの??マジで???っていう不安をぶっ飛ばしてマジ王子様。びっくりした普通に。
全編通してJr.のキャラクターとして感じられるのが、威厳はあるけど大らかで楽しいことが大好きな王と、その王を慕って仕える人たちに愛されて愛されまくって育った王子っていうところで。ゼマティス処刑シーンは拍手されるとペコペコしてるのがまだ若いなあって感じで、首掲げて笑ってるのは意外と王の器?!と思ったのに生首と目が合ったら足ガクガクで吐いちゃって、あー背伸びしちゃったんだなあってまだ微笑ましい。基本的に言葉遣いも丁寧で所作もきれいなのに、グレコとマーシャルの前でだけは幼くなるのがめちゃくちゃ愛おしい!!!!マーシャルとJr.の年齢の関係については永遠の課題。今後要検討案件。
しかし基本的にはJr.の行動には全然共感できないんだ…みんなに守られてきたんだからそのまま守られて民衆を治めたらいいのに、なんで自ら出てくるのか!!!!!!!!大人しく引っ込んどきなさいよ!!!!!!!と全力で言いたい。っていうか王になるって言ってたのに、王冠や国は問題ではなくランダムスターを倒すためだけの復讐とは?!?!しかもそのために兵を集めろとは?!?!あんたのカリスマ性そこで使うんかいっていう残念さが、やっぱり世間知らずの王子様だったのかなあ。でもこの明けない夜がメッタクソにかっこいい。本当に国のこととか忘れてる。そんで初日から毎回歌が良くなる進化具合がすごい。ファンの欲目は入ってると思うので異論は認める。元々歌うより踊る人だからダンスを見るべきなのかもしれないんだけど、全身から溢れ出るエネルギーがすごくて歌の記憶しかあんまりない。あのエネルギーを感じるだけでもメタマク観る価値あるよ!!!!!!!
ずっと緊迫感あるシーンが続いてきてからの、バルコニー上ってきてからマーシャルに話すときだけは語尾が〜の!になる。かわいい。トップスピードからの癒し。夫人が飛び降りてマーシャルは座り込んじゃうけど、Jr.はなんとか耐えて立ってる。この違いがやっぱりな〜Jr.がマーシャルを守る形にならざるを得ないなと。まずどういうつもりでマーシャル連れてきたのかわかんないけどw誰かを守りながら先陣切るなら王様になれないのは必然な気がする。
DEATH for〜は流れるような殺陣が最高。そして蹴り。基本的に顔の圧がすごくて目力で殺されそうな感じだけど、階段で後ろ向きに2人の兵士の刀を受けた時の横顔がほんんんんんんんんとに美しいからみんな見て。私は見返り美人て呼んでる。
そして1番の見所だと思っている、王にもらった短剣に祈るところ。毎回やってるのかわからないけど、その前に空を見上げてたところからの祈りが切なくて苦しくて胸が痛い。そこでやっと死を決意して、父に力をもらおうとしてるのか、そっちに行くよと言ってるのか、わからないけど多分、走馬灯ってああいう瞬間に見るのかなあと思う。
先日「メタルマクベスdisc1」という演目を豊洲のIHIシアターで見て来たんだけど、本当にカルチャーショックだった。
まず、客席が回る。何を言ってるのか分からないかもしれないけど、とにかく客席が回るのだ。
そんでもって、ステージ上に生バンドがいてライブのようにメタルを演奏し続けている。音が良すぎ。
更に、演者の生歌が痺れるくらいに良い。
演技のこととか話のことはよく分からない。普通に面白かったけど。自分は普段、あんまりお芝居見ないから。
他にも舞台装置がLEDとかキラキラしたり、バイク走り回ったり、エレベーターあったり、とにかく凄かった。
連れて行ってくれた友人の話だとあんまりチケットが捌けてないらしい。
もったいない!もったいなさすぎる!
お芝居普段見ないって人ほど行ってほしい。