はてなキーワード: 成果物とは
http://anond.hatelabo.jp/20140501223619
良く潰れなかったなあ。たぶん資金繰りの才能があるんだろう。人徳も。
補助金関連事業に関わるときの心構えってのを、適度にボカしながら書く。
コンテンツ緊急電子化事業、略して緊デジってのが何なのかを簡単に。
・目標
予算規模
概略を読むときも「電子書籍市場の拡大及びそれに伴う被災地域の知へのアクセスの向上に向けて」とかは読み飛ばして良い。
「書籍の電子化作業に要する製作費用を国が補助します。」という何を国が補助するのかだけ読めば良い。
だって、目的は「電子書籍市場の拡大」でもなければ「被災地域の知へのアクセスの向上」でもないんだもの。
緊デジの目標は、
という数字を達成すること。
平たく言えば、金を使い切って電子化した書籍数が約6万になれば完了。
「文書でコミットしたこと」が絶対ってことは、基本的に口約束は軽いし、その場限り。
だから、東北の雇用がとか、地元にカネをとか、口では言う。文書の目的には絶対に書かない。
ただ、勘違いしちゃいけないのは、官僚は有能で、情熱を持った人が発案者でってことが、圧倒的に多いことだ。
だから、情熱を持った善意の人が「自分のできる範囲で自分のやりたいことと復興を結びつけて、国からカネを引っ張れれば素敵だ」と思って行動してることが多い。
もちろん、ソレを取り巻くあれやこれやで歪んだり骨抜きになったり意味が無くなったりするコトが多いんだけど。
とりあえずおいておくとしても、緊デジはその目標から、既になんかおかしいわけだ。
東北のある制作サイドからの視点の人(以後は、「制作会社の人」と呼ぶ)が言うように、雇用とか復興とかってそうじゃない。
とりあえず失業者囲って金を払うってコトが雇用創出とは呼ばない。ドヤ街作りたいなら別だけど、そうじゃないだろう。
本来なら「電子書籍市場の拡大を目指して、中小出版社と中小制作会社を結ぶネットワークを作って、今後出版される本の電子化ルートを構築しよう、少量でも継続的に今後10年は仕事が流れるようにしよう」とかが骨子の所にないといかんわけだ。
だから、制作会社の人は、補助金関連事業の要項を読むときにいつもの感じだったら
「これはバイトを雇って金をせしめるチャンスだ」と目的を設定しなければならない。
役所は金をばらまきたい一時的に雇用を作りたい、こちらは受注が欲しいバイトを雇って地域に一時的に貢献したい。
役所と仕事するときの口癖は、「それ、文書にして貰えますか」。
もちろん、受注は欲しいのであくまでもソフトにソフトにいくんだけども。
そして、文書になっていないことは、何も決まっていないものとして動く。
はじめから短期バイト募集って形で確実に損失を固定しないと、仕事は間違いなく途絶える。
だって、「10年は継続的に仕事を流します」なんて口ではなんと断言しようと絶対に文書にしてもらえないもの。
どうせ視察なんて形だけのモノだし、「できてます揃ってます体制は整ってます」と言うだけならタダ。
履歴書読むのに1通15分、500通で125時間で、時給2000円として25万。
教育も研修も待機時間も、何もかも全部金額にして書類に起こす。
具体的な数字の載った書類をタテに、相手に書類を書いて貰う。
まあ、納品遅延は違約金で、発注遅延は無視ってのが世の常とは言え、待機時間のコストを負担させる手法が皆無じゃない。
役所は、カネを払いさえすれば何時でも良いと思ってるし、ばらまけば良いことをしたと思ってる。
準備は綿密にさせるが口でしか言わないし、文書にはなかなか書かない。
中小企業が借金で準備を整えて、払いが遅れたら倒産するとか想像もしていない。
だから「体裁は取り繕う」「言質は文書でとる」「文書になっていないところは可能な限り省く」が必須。
「チェックできないところはうっかりミスをする」「日程は確実に、品質は担当者次第」「教育コストは相手に被って貰う」
例えば、「InDesignはうっかりミスで買ったと思っていたが試用版」「熟練作業者が確保できていたと思ったが素人だった」
「日程前倒しで納品したが、担当者が気に入らないと突っ返してきたので、詳細に内容を確認して直した」とか。
熱意を持った善意の人が完璧な書類と準備で、悪意が無く仕事でミスするが、結局うやむやのままお金が支払われる。
まあ、制作会社の人が言ってるけど、鼻息荒くMac新調の予定を立てるのが正しい付き合い方。
受注が確定してから、Mac新調しつつバイト雇ってノウハウを手順書にまとめさせて、低品質で納品する。
http://anond.hatelabo.jp/20140418195937
話がデカくなりそうなら「うちコンサルもやってるんで仕様決め手伝いますよ、30万/月ぐらい出ます?」っていってコンサルの仕事ゲットして、自分達の作りやすいように仕様を決めて思い通りにできる。
本職じゃないくせにコンサルもできるとかいって週1回ぐらいちょっと世間話するだけで金取るパターン。
しかも仕事の話がでたら相見積の審査やってるフリして、身内企業に決めるか、身内以外でも業者からバックマージン貰うダニ仕事も奴ら平気でやる。
つうかIT屋が月30取るとかいうなら社内の業務の分析からそのまま中国に出せるぐらいの設計まで1カ月でやらせろ。
もしITコンサルに金払うとしたら、月の終わりに成果物ださせてその内容で金額決めたほうがいい約束にしたほうがいい。
業務分析と外注にそのまま出せるシステム設計書ではじめて30万払うよと。もちろん設計に穴があったら瑕疵だから責任もって直させる。場合によっては損賠賠償っていう契約は最初にしておいたほうがいい。
まず、有料化OKにしたいなら全面的にコネ入社OKにしてからだね。アメリカなんかは大学もこね入学普通にOKなんだから(だから"裏口入学"なんて物が存在しない、そもそも裏じゃないので)
この金額なら確かに効果はあるかもしれないけど、これを解禁してしまうと限度が無くなるから
だから、上としてはどうしたってここは全てを止めざるを得ない。
そもそも、この程度の金額なら、100社くらい払うだろう、今の若者なら。
100社でも25万だ、地方から泊まり込みで何度も就活に来てるのを考えれば大した額ではない。
(今回は地方は除く、とかにしてるけど、これはこれでまた色々差別にどうしたってつながるので一般的に行うのは難しい)
一番簡単なのは単に書類を出し審査してもらうまでの過程を大変にすること。
論文を提出せよ、みたいのだと流石に見る方も大変になるけども、でも、ある程度成果物を最初に提出させる、っていう入社試験をやってるところは多いけど、
それが一番志望者を減らし、且つ、ホントに入りたい人が受ける様になる方法だと思う。
今は、皆が皆、100も200も受けて、ってやってるから焦るかもしれないけど、皆が皆、10も受けたら大変だ、みたいな感じになればそれなりに収まるのでは?
最初は人気の会社ばかりに偏ったりしてその会社が大変になったり、一方、ちょっと下のランクの会社には全然応募が無くなったりするかもしれない。
でも、なんだかんだの競争原理で上手くばらまかれるんじゃないかな、とは思うが。
ただ、そうすると、今度は、「就職試験対策塾」みたいなのが本格化し、くだらん金の動きが出る可能性が否めない、というか、確実に出る。
リクルートとかはすでにアップをはじめてる、というか、実際そういうのはじめてる害虫も居るわけで。
それを避けるには会社側が工夫しなきゃいけないんだけど、今度は、その工夫が出来ないからコンサルみたいなのに頼んだりするようになり、
結局は堂々巡りでいろんなところに害虫が入ってくるだけで上手くいかないな。。。
どうしたらいいの?
一番いいのは新卒一括採用を辞める、ってことは誰もが解ってることだとは思うんだけどね。これだけはカイガイガーと言われようが海外のゆるさを取り入れたい所。
ただ、そのためには、まず、終身雇用を完全に撤廃して、正規とか非正規とかなくして、だれでもすぐ辞めれてすぐ入れる様な組織を作っていかなくては行けないんだけども。
過去に自分が多少"くりえいてぃゔ"だった時代のモチベーションは何だったかと考えていた
そのときに書いていたものはC言語のプログラムと数学の証明だった
モチベーションは、「自分が満足いく出来の物を作ること」「それを、自分が能力と価値を認めるごく少数の友人と先生に見せること」のふたつだった
前者は、満足することが目的で、成果物を人に見せようとは思わなかった。作ることができれば満足だった。成果物に与えることができた「凄み」や「美しさ」にうっとりしていた
後者は、成果物の「凄み」とか「美しさ」を共有したり共感することが目的だった。共有して共感するためには一定以上の能力がある人間を選ぶ必要が有った、阿呆に見せても「よく分かんないけどすごいんだね」としか言わないのでつまらなかった
そして、大事なことだと思うから強調するけど、自分への賞賛を集める気は無かった、全く無かった。「凄み」と「美しさ」を共有して共感できれば十分だった
まとめ
当時は、成果物に「凄み」と「美しさ」を与えることに中毒していた
与えることができた「凄み」と「美しさ」にも中毒していた
http://anond.hatelabo.jp/20140321033339
元増田だけど、どうやら「絶対優位」というのがあって、
デザイナーとしてもプログラマーとしても劣っているBがいる場合、
Aさんは絶対優位になるらしい。
自分が聞いた話だと、この絶対優位がある状況でも、
比較優位が成り立つらしい。
Bさんがデザイナーとしての劣り具合がプログラマーとしての劣り具合より
比較的にマシだった場合、Bさんをデザイナーとして使って分担したほうが、
Aさんをプログラマーとして専任させたら全体として効率的ですよ、って事らしい。
自分はその経済学者の話に納得ができなくて、元増田の文章を書いたって経緯。
しかも、輸入コストなどが上がるとこの法則が成り立たなくなることもあるらしい。
仕事の例だと、コミュニケーションロスが輸入コストにあたるのかな。
絶対優位がある場合の比較優位の例が「成果物のクオリティ」を考えていないので、
机上の空論ってやつだとわかったよ。
特にコンテンツは「スピード」より「クオリティ」が大事な場合も多いので。
最新の開発ツールや手法を駆使し、情熱と知性を以って産み出される成果物が、
いかに馬鹿に金を落とさせるかということに執心して作られたゲームや、金を得るために仕方なくやる委託システムっていうことについて、当人達はどういう風に思っているんだろう。
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-4.pdf
PDFの中の文字が引っこ抜けなかったので、Microsoft Office Document Imaging使って文字にした。
精度はイマイチだけど、タイプするよりはマシだろうと思うので、情報共有。
誰かが引き継いでくれなかったら、明日清書する。
----
平成26 年3 月13 日
経緯
平成26 年2 月13 日、独立行政法人理化学研究所く以下、「研究所」という0 ) の職員らの研究論文に疑義があるとの連絡を受けた研究所の職員から、役員を通じて監査・コンプライアンス室に相談があった。監査・コンプライアンス室長は、「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程く平成24 年9 月13 日規程第61 号)J (以下、「規程]という0 )く参考資料)第10 条第3 項に基づき、当該相談を通報に準じて取扱うこととし、規程第11 条に基づき、同日より同年2 月17 日の間、予備調査を実施した。予備調査に当たったものは、石井俊輔、他4 名である。研究所は、予備調査の結果の報告を受け、平成26 年2 月17 日、規程第12 条に基づき本調査を実施することを決定し、石井俊輔を委員長とする本調査委員会が本調査を行うこととなった。
本中間報告書は、調査対象のうち、これまでの調査で結論を得た一部のもの、及び調査継続中のものについて報告するものである。調査継続中のものについては、事実関係をしっかL )と把握した上で結論を導<必要があL )、結論を得た時点で速やかに報告する。
2 調査の方法・内容
以下の点に関して、規程第2 条第2 項に規定する「研究不正」が認められるかどうか調査した。
( 1 ) obokata et al , Nature 505 : 641 - 647 ( 201 4 )論文(以T 、r 論文1 ]という。)く1 - 1 ) Figurelf のdZ 及びd3 の矢印で示された色付きの細胞部分が不自然に見える点。
く1 - 2 ) Figureli の電気泳動像においてレーン3 が挿入されているよ引こ見える点。
( 1 - 3 ) Method の核型解析に関する記載部分が他の論文からの盗用であるとの疑い。
( 1 - 4 ) Method の核型解析の記述の一部に実際の実験手1 ― 頃とは異なる記述があった点。
く1 - 5 ) Figure Zd , Ze において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。
小保方晴子く筆頭著者、責任著者)、笹井芳樹く共著者)、若山照彦く共著者)、丹羽仁史く共著者)
( 2 ) obokata et al , Nature 505 : 676 - 650 ( 201 4 )論文(以T 、r 論文2 ]という。)( 2 - 1 ) Figure lb (右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig 29 ( T パネ
小保方晴子く筆頭著者、責任著者)、笹井芳樹く責任著者)、若山照彦く責任著者)、丹羽仁史く共著者)
く発生・再生科学総合研究センターく以下、「CDBJ という0 )細胞リプ口グラミング研究ユニット:研究ユニットリーダー)
笹井芳樹
若山照彦
く前CDB ゲノム・リプ口グラミング研究チーム:チームリーダー、現国立大学法人山梨大学生命環境学部生命エ学科発生エ学グループ若山研究室:教授)
丹羽仁史
( CDB 多能性幹細胞研究プ口ジ工クト:プ口ジ工クトリーダー)
2 一3 調査方法
平成26 年2 月20 日から同年3 月12 日までの間、関係資料の収集及び関係者のヒアリングを行った。
資料は、論文に掲載された実験のオリジナルデータ・ラボノート、論文作成過程を示すファイル、調査対象者らから提出された書面、調査対象者らの間の電子メール、実験に使用された機器類等に関するものである。
加えて、イメージ画像の復元に関して、専門家である中野明彦氏(国立大学法人東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻発生生物学研究室教授、研究所光量子エ学研究領域エクストリームフオトニクス研究グループライブセル分子イメージング研究チームチームリーダー)から意見を聴取した。委員会は、これらの資料・ヒアリング結果を基に審議をした。
2 一4 調査結果及び評価く見解)く結論を得た調査項目)
調査結果
小保方氏より、ライブイメージング画像を作成し、この画像から静止画像を作成し、これを圧縮したものを投稿した、投稿論文の元の画像には歪みがなかった、論文に掲載された画像に歪みがあることは気付かなかった、歪みが何故生じたかは分からないとの説明があった。
この画像元となるオリジナルのライブイメージング画像ファイルの提出を受け、調査したところ、複数の仕様の異なるコンピュターで再生しても画面上で、投稿された論文の画像に歪みはな<、他方、論文に掲載された画像には歪みが見えることを確認できた。
中野明彦氏から、歪みが生じる原因等について、以下のコメントを得た。提出されたライブイメージング画像から、論文に掲載された静止画像と全く一致するものは作成できなかったが、類似したものは作成できた。解像度を下げ、さらにJPEG などで圧縮すると歪みが出る。歪みはどれだけ圧縮するかによるた
め、同じ歪みを再現するのは難しい。従って、Nature 編集部における図の作成過程で、この歪みが生じたとしても、画像の歪みを正確に再現することは困難である。画像の圧縮に伴いブ口ックノイズが生じて元画像にはない色が出ることがある。以上のことから、論文に掲載された画像は、提出されたライブイメージング画像の1 コマと考えてよい。
評価く見解)
元のライブイメージング画像から、論文に掲載された静止画像が作製されたと解するのが相当であるc 投稿の際に用いられた画像に歪みはな<、一方、論文に掲載された画像では歪みが見えることから、Nature 編集部における図の作成過程で、この歪みが生じた可能性がある。画像を圧縮した時に生じる画像の歪み(ブ口ックノイズ)についても広く知られているところである。従って、動画からこの図を作製する過程には改ざんの範畷にある不正行為はなかったと判断される。
調査結果
若山氏より、この2 つの画像はいずれもSTAP 細胞から作製したキメラマウス胎児のひとつを、異なる角度から同氏が撮影したものである、それぞれの画像の帰属を整理した上で、他のキメラ胎児画像とともに電子ファイルで小保方氏に手渡したとの説明があった。
小保方氏から、同氏が上記2 つの画像を若山氏から受取L )、笹井氏と共に論文用の図を作製した、論文の構想の初期過程では、FigZg 下の画像はsTAP 細胞とFI - SC との比較のためのコント口ールとして使用することとして挿入することとなり、小保方氏が挿入した、その後、笹井氏の執筆の過程で、構想が変わり、図の1 ― 頃番を変えたため、この画像は不要になL )、この図についての記載も一切行わないことになった、しかし、そのことに気づかず、削除することを失念したままであったという説明を受けた。笹井氏か引ま、同旨の説明に加え、削除することを失念した状態のままで投稿し、論文の修正や校正の過程でも看過したまま論文発表に至った、図の作製の具体的な作業に当たっていた小保方氏に対して、削除の指示をすることも失念していたとの説明を受けた。
FigZg 下の画像は、胎盤でのGFP の発現を示したものであるが、FigZg の本文及び図の説明では、胎仔でのGFP の発現を説明しており、FigZg 上の画像だけが記述されている点を確認した。また、当初の論文の構想過程で考えられていた図の配置を示すとする作成日情報付きのファイルや該当する実験ノート部分コピー等が提出された。
評価く見解)
Figure lb (右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig 29 ( T パネル)の胎盤の蛍光画像は、同一のキメラに由来する画像である。他にも本文や図の説明の中で言及されていない図が存在することから、GFP 陽性細胞の存在を示すためにFig 29 (下パネル)の図が配置されたと解する余地もある。論文構想の変遷のすべてを記録したデータが保存されていなかったため、その変遷を説明通りに復元するには至らなかった。しかし、上述の作成日情報付きのファイルデータの内容を検討したところ、当初の論文の構想過程に異なる図の配置を検討したとの説明と矛盾するものではなく、異なる図の配置を議論していたデータであると解する余地が
ある。
論文では、本文及び図の説明の中で言及されていない図が他にもあるので、他の図に関する説明がないことについても検討したところ、失念とは別の理由によって言及されていないと解することもできる。悪意があったことを直接示す資料等も存在していない。とすれば、規程に定める「改ざん]の範畷にはあるが、その行為について「悪意」があったと認定することはできず、研究不正であるとは認められない。
2 一5 調査経過(調査継続中の項目フ
本項目における下記4 点については、研究不正が行われたか否か、について事実関係をしっかりと把握した上で判断するためにさらに期間を要する。現時点で把握された事実について調査経過として報告する。なお、今後、所定の調査結果及び評価く見解)が得られた時点で報告を行う。
調査経過
小保方氏と笹井氏の連名により提出されたFigure 11 の元になったゲルの写真の電子ファイルと実験ノート類および同図の作成経緯と方法の書面による説明、ならびに同二氏からの個別の聴取内容を精査した結果、Figure 11 の図は2 つのパルススフィールド電気泳動ゲルを撮影した2 枚の写真に由来する加エ画像であることを確認した。同電気泳動においては合計29 のサンプルを、サンプル1 から14 をゲル1 に、サンプル15 から29 をゲル2 に電気泳動し、Figure 11 のレーン1 , 2 , 4 , 5 がゲル1 の左から1 , 2 , 4 , 5 番目のレーンく標準DNA サイズマー力一をレーン0 として左から番記)に相当し、レーン3 がゲル2 のレーン1 (同)に相当することを、各ゲルに写った写真情報から確認した。
画像の加工については、ゲル1 のレーン1 , 2 , 3 , 4 , 5 の写真において本来レーン3 が存在していた場所にゲル2 のレーン1 の写真が単純に挿入されたものではなく、前者のゲルにおける標準DNA サイズマー力ーレーンの泳動距離が後者のそれに比して約063 倍であり、Figure 11 の作成時に前者を縦方向に約16 倍に引き伸1 ます加エをした上で後者が挿入されたことを、前者に写った挨類の位置関係の縦方向への歪みから確認した。また後者については写真に淡く写ったスメアが消失して挿入されていることからコントラストの調整も行われていたと判断した。そこで小保方氏に説明を求めたところ、T 細胞受容体遺伝子の再構成のポジティブコント口ールを明瞭に示すためにはゲル2 のレーン1 が適しておL )、ゲル1 とゲル2 のそれぞれの標準DNA サイズマー力一の泳動について双方のゲルにおいて、標準DNA サイズマー力一の対数値と泳動距離が良好な直線性を保っている関係にあることを確認した上で、ゲル1 の写真を縦方向に引き伸ばし、標準DNA サイズマー力一の位置情報に基づいてレーン3 の写真の挿入位置を決定したとの説明があった。検証の結果、ゲル1 とゲル2 の間には、標準DNA サイズマー力一の対数値と泳動距離について直線性の保持は見られず、説明通L )に標準DNA サイズマー力一の位置情報に基づいてレーン3 を配置することが無理であること、仮にFigure 11 のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に近い標準DNA サイズマー力一群に絞ってそれらの位置情報に基づいてレーン3 の画像を配置するとFigure 11 のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンドとは異なる位置にT 細胞受容体遺伝子再構成バンドが来ることから、説明を
裏付けることはできなかった。説明とは逆に、Figure 11 のレーン31 こ見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に合わせる形でレーン3 の画像を配置すると、ゲル1 とゲル2 の標準DNA サイズマー力一j くンドの位置にずれが生じることから、Figure 11 の画像加エ時には、標準DNA サイズマー力一を基準にしていたのではなく、T 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置を隣接するレーン4 のそれらに合わせる形で図の挿入が行われたことが示唆された。
電気泳動されたサンプルについては、実験ノート類などの記載やサンプルチューブのラべルなど小保方氏から提供された各種の情報は、Figure 11 のレーン1 , 2 , 4 , 5 は論文の通りであること、論文で「LymPhocytes 」とラべルされたレーン3 はCD45 + / CD3 + T ' J ンパ球であることを示していた。
( 2 )論文1 のMethod の核型解析に関する記載部分が下記の論文からの盗用であるとの疑いが判明し、この点についても調査した。
Guo J etal ; Multicolor Karyotype Analyses of Mouse embryonic stem cell In Vitro Cell Dev Biol Anim 41 ( 8 - 9 ) , 278 - 283 ( 2005 )
調査経過
小保方氏は、若山氏がチームリーダーをしていたCDB ゲノム・リプ口グラミング研究チームく以下「若山研」という0 )では、核型解析を日常的に行っていたが、若山研で使用されていたプ口トコールの記載が簡単であったので詳しく記載した方がよいと考えて詳しく記載のある文献を参考にしたが、引用を忘れたと説明した。論文のMethod 部分は小保方氏により作成された文章であることを同氏に確認した。小保方氏は何らかの記載をコピーしたという暖昧な記憶を持つ様子であったものの、この文献そのものを保有しておらず、この文章の典拠については覚えていないと説明した。文章の類似性、小保方氏がその手法を熟知していなかったこと、実際に行われていた実験と記載が完全に合致しないことから、この記載はGuoJ らによる論文の記載を何らかの方法でコピーしたものであると認められた。
( 3 )笹井、若山両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1 : Method の核型解析の記述の一部に実際の実験手1 ― 頃とは異なる記述があった。
調査経過
この核型解析の実験は、小保方氏と若山研のスタッフによL )行われ、データは小保方氏に渡されたとの説明を若山氏から受けた。細胞サンプルの調製は小保方氏によりMethod に記載された通L ) l こ行われたが、ハイブリダイゼーションとイメージングは、若山研のスタッフにより、記述とは異なり、APP - ied sped 「al lmaging のSKY FISH システムを用いて行われたとの説明を若山氏から受けた。作成日情報を含むこれらの画像のファイルが提出された。若山氏は、このMethod 部分は小保方氏により書かれた、小保方氏がハイブリダイゼーションとイメージング部分の実験の詳細を知らなかったため、この間違いが生じたと推測していると説明した。
( 4 )笹井、小保方両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1 : Figure Zd , Ze において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。5
調査経過
2 月20 日に笹井氏と小保方氏より、修正すべき点についての申し出とこれに関する資料の提出を受けた。申し出の内容は、論文1 の牌臓の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いたという記載が、実際には骨髄の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像であることと、正しい画像に訂正することを考えているという2 点であり、提出された資料は、実験過程を示す資料と作成日情報を含むこれらの画像のファイルであった。小保方氏から、それぞれの実験の過程で、牌臓及び骨髄に由来する血液細胞のサンプルに対し、いずれもhemato ( hemat 叩oietic :血液系の意味)というラべルを用いていたため混乱が生じ、同氏において画像の取り違えをしてしまったとの説明を受けた。提出された資料等により、この2 つの実験は全く違う時期に行われていたことが確認された。一方、上記の骨髄の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像は、小保方氏の早稲田大学における学位論文に記載された画像と酷似することが判明した。データの比較から、これらは同一の実験材料から取得されたデータであると判断せざるを得ない。学位論文では3 - 4 週のマウスB6 骨髄細胞を細いピペットを通過させて得られた多能性幹細胞(スフ工ア)を用いて実験が行われたと記載されていることを確認した。すなわち、修正前の論文1 のデータは学位論文作成時に取得されたと推定されるが、実験条件の記載が学位論文と論文1 とでは異なっていることが確認された。
また、この申し出の際、これらの図が小保方氏の学位論文に記載されたデータであるとの言及はなかった。
3 その他の事項
論文1 のMethod のBisulphite sequencing の記述の一部に、他の論文と似た記載があることが認められた。記述は8 行であるが、似た記載のうち大半は、プライマーの配列と頻繁に行われるPCR 実験の記述であり、必然的に良く似た記述となる。そのため、このような似た記載は、多<の論文に見られる。盗用の範畷にないものであった。
以上
○ 手1 学酬究上の不正行為の防止等に関する規程
(平成24 年9 月13 日規程第61 号)
し目的)
第1 条この規程は、独玉目う攻法人理化学研究所(以下研究所」という0 )の研究者等による科学酬究上の不正行為(以ド1 研究不正」という。)を防止し、及び研究不正が行われ、又f まその恐れがあるときに、迅速かつ適正に油志するために必要な事項を定める。
k 定義)
第2 条この規程において… 研究者等」とf ま、研究所の研究活動に従事する者をいう。2 この規程において「研究不正」とは、研究者等が研究活動を行う場合における次の各号に掲げる行為をいうD ただし、悪意のない間違い及び意見の相違は含まないものとする。( 1 )掲告データ発研究結果を作如上げ、これ
私は大規模・小規模、それこそものすごい人数でのチームや、自分一人のプロジェクトまで経験してきた。化石のような連邦事務局でもクールなシリコンバレーの会社でも働いたことがある。私は12種類以上のプログラミング言語を学び使っていた。私の時代には ウォーターフォール/BDUF (big design up front), 構造化プログラミング, トップダウン, ボトムアップ, モジュラーデザイン, コンポーネント, アジャイル, スクラム, エクストリーム, TDD, OOP, ラピッドプロトタイピング, RAD, その他思い出せない様々な手法が生まれた。 でもそれらで上手くいってると思えるものは一つもなかった。
( 注:ここで書いてある「ソフトウェア開発手法が上手くかない」の意味について説明させてほしい。それらはソフトウェア開発のプロセスや、ソフトウェア開発そのものについて予測性や再現性を提供していないという意味だ。ほとんどのソフトウェア開発手法はプログラミングに工学風のプロセスを提供してくれる。しかし、上記の理由でそれだけでは不十分だ )
チーム生産性・幸福度・メンバーのつながり・1日あたりのコード量・人月・コードの品質・製造された成果物、、、そういったもの以外でソフトウェア開発手法が上手くいってるか、いってないかを図るものはあるのだろうか?
もちろんどんな手法論だって、それに合わせた正しい指標を使えば上手くいってるか・いってないかが計測できる。しかし一番肝心の問題 ーー予算と期限内で要求を満たす事ーー について定常的に結果を図れる開発手法を見たことがない。
上記は私の経験則だけど、僕の知ってる殆どのプログラマは同じような事を経験している。それらの話から言えるのは「ソフトウェア開発手法について厳密な研究は存在しない。なぜならソフトウェア開発上のすべての要素をコントロール事が出来ないからだ」
こんな思考実験をしてみよう、
2つのプログラマのチームがある。どちらも要求・期間・予算はしっかり確定していて、同じ開発環境・プログラミング言語・開発ツールを使うとする。一つのチームはウォーターフォール/BDUFをつかう。もう一つのチームはアジャイルテクニックを使う。
この思考実験にはもちろん意味がない。メンバー一人ひとりのスキルや性格、お互いにどんなコミュニケーションを取るか、そういったことの方が開発手法よりも大きな影響を与えるのは明らかだ。
アリスター・コッバーンが2003年に"People and methodologies in software development" (http://alistair.cockburn.us/People+and+methodologies+in+software+development) という記事でまとめている。
" 人と人の間で、更には刻々と経過する時間の中で変化するメンバーのキャラクターこそがチームの振る舞い、結果に影響する最初の要因だ。 "
私がプログラミングを始めた1970年当時、開発体制はプロジェクトマネージャー・ビジネスアナリスト・シニアプログラマと言った階層構造でガッチリと管理されていた。開発言語やツールを選ぶことは許されていなかった。私はいくつかの大きく複雑なプロジェクトに関わっていたが大体上記の様な働き方だった。成功したプロジェクトもあれば上手くいかないものもあった。
今は開発言語やツールに合わせて、開発手法・働き方をプログラマが選ぶのが当たり前になっている。アナリストやらがプログラマを監査することは殆どなくなった。プロジェクトマネージャーは"リーダー"・"スクラムマスター"という形で矮小化され、管理職の権限は無力化され「チームの意見をまとめる事」以外は何も出来なくなっている。
ガントチャート・スケジュール・ドキュメントを使った「厳格なマネジメント」は"ユーザー"や"ステークホルダー"の関与を省かせて、"ユーザーストーリー"を要約していた。今や私の周りではまともな大人が監督してるとは思えないプロジェクトばかりだ。プログラマのカウボーイスタイルのコーディングを放っておいてるのに、彼らは自分好きな手法を適用するか作るかさせて、1980年代以上に決め事・儀式だらけだ。
実際、今のプログラマは1970年代のCOBOLの現場以上に手法論について厳格で、盲信している。実際私が最近関わるプロジェクトは、大体の場合何も価値を生み出さないのに一人か二人のメンバーが開発したプロセスや"ベストプラクティス"を背負わされてるものばかりだ。
プログラミングチームが手法論を採用する(多くの場合チームの数名か、一人のいじめっ子が決めるのだが)と、やがて厳格に従うように要求を始め、やがてそれは宗教になる。そうなることではじまる無自覚な攻撃が、手法論やテクノロジーが生産性を高めるより早く、チームの生産性を下げてしまう。
私の経験から言わせると、アリスター・コッバーンの論文やフレデリック・ブロックスの「銀の弾丸はない」http://www.cs.nott.ac.uk/~cah/G51ISS/Documents/NoSilverBullet.html で述べられているように、プロジェクトを成功させるにはチームメンバーが共通のビジョンを共有する事(その本では「コンセプトの統合」と呼ばれている)が必要だ。特に何かの手法論を指しているのではなく、これと言ったプロセスがない場合でも同じだ。私はプロジェクト管理ツールの「完了」ボタンをクリックするだけのチームで働いことがあるが、何故か分からないがBDUFやアナリストの監査の元で働いていた昔よりも気分が悪いものだった。
私はプログラマは様式やツールにこだわるより、同僚の話にもっと耳を傾け、もっと一緒に働くことに注力したほうが良いとおもう。そしてプログラマは手法論やプロセスについてもっと疑って掛かった方が良いと思う。そうすればみんな魔法の様に生産性が上がる、間違いない。多分プログラマが社交的なスキルを高めるのは他の職業より大変な事だと思う。(私は必ずしもそうだと思っていないが。)でもそういったスキルを鍛える事は、手法論を試すより事よりはるかに元が取れる、間違いない。
これの翻訳です。
http://typicalprogrammer.com/why-dont-software-development-methodologies-work/
下ネタを取り扱った文や、
コンプレックスを題材にした文には、
割と多くのフィードバックを頂ける。
全くフィードバックがない。
文の下手さを省みる事もあるけれど、
そもそも、読んで頂ける方々の趣向、
特性がかなり大きく起因するんだろうと思う。
そして、
単純にフィードバックを手にする練習をしたいならば、
そこに狙った書き方をする必要がある。
物書きでも、絵描きでも良いのだが、
一寸芸術というジャンルと手段が近しい職業には、常につきまとうこの考え方。
少し考えれば分かるのだが、
自身の成果物に沿うお客様を集めた上で、そこにアプローチをする必要がある。
例えば、
湘南の風やったって受けないんです、当然ながら。
もっと細かく言うならば、
心なんて掴めない。
掴めたとしても、その数はたかだか知れてる。
集まってるお客さんに合わせて曲を変えるし、雰囲気も変える。
心をつかんで次に繋げて、ワンマンで落とす。
文章でも、同じだろうね。
ただ叫ぶなら別に良い、1でも2でもない。
フィードバックを求めて既存の池で釣りをするならば、ただ叫んでたって効率が悪い。
読者に合わせた文章を書くべき。
臭い。
うるさい。
醜い。
けばけばしい。
邪魔だ。
世の中が示してくる、様々なものに対して、自分の感覚が悲鳴を上げている。
世の中は生きにくい。
世の中は面倒くさい。
ずるい。
人間は文明によって発展して、文明によって生かされているのに、どうして生まれもった感覚の違いで
自分が不利にならないといけないのか。
こういう事は文明で解決するべきだ。
だから、たとえば特定の音を指定して「消し」たり、特定の臭いを「消し」たり、特定の人物の顔を、声を「消し」たりしたい。
自分にとって重要でないものからの干渉を「無かったことにする」方面での改善をしたい。
いわゆる「デキる」人達は、これらを自分の意思なり無意識でやっているのだろう。
その能力を先天的に持っているだけの癖に、偉そうに「努力が足りないから」ばかり連呼して、鈍感でない人達はただ徒労を繰り返して疲れ果てるだけ。
デキない人達は改善せず、デキる人達の苛立ちはつのり、誰も幸せにならない。
なので、当人が意識する範囲で「任意の感覚をフィルターする」という電脳化手術があればいいと思う。
頭にハードディスクを入れる必要はもう無い(スマホ+クラウドで十分)ので、こういう観点のQOL向上も考えて欲しい。
自分の感覚にGreasemonkeyを適用したい。
http://yokichi.com/2011/05/post-315.html
ドラクエ人生論は、読者をドラクエの主人公である「勇者」に例えたものだが実際は不思議のダンジョンシリーズの「トルネコ」が近い。
ダンジョンを探索して得た宝を売って生計をたてている。
街を救うような大クエストを夢見るのではなく、
はじめは簡単なダンジョン(案件)へ何度も潜ることになるだろう。
そこで、敵の倒し方(クライアントとの折衝)や体力の減り方、効率的なアイテム(語学・チャート・プレゼンスキルなど)の使い方を覚えていく。
たまにはモンスターハウス(デスマーチ)に遭遇するかも知れないが、
やがては深層へいたり大きな宝(プロジェクト成果物)を見出して、
もちろん宝は依頼主へ渡すことで金になる。
経験を積んでいけば、より難易度の高いダンジョンへ潜ることができるようになる。
トルネコではアイテム(スキル)はある程度引き継げるが、培った経験値は新しいダンジョンでゼロになる。
実際のプロジェクトでも新しいメンバーと新しい仕事を行うため、そっくり引き継げる技能は限定的だ。
もちろん、物理的には何の成果物も出さないマネージメント業務にも
対価が支払ってもらえることが前提だけど。
これも取れないのなら元請けすぐ辞めた方がいい。
そもそもオーケストラで例えるなら、指揮者もフリーランスに任せたらいい
イベンターが楽団に文句言ったり、何も知らないけど指揮者やろうしてると言う方が正しくないかい?
増田が言うフリーランスで集まってもいいもできないって草野球のメンバー集めみたいなもんだろ
守備位置も何も考えずに適当に野球できる人集めて、次の試合やりましょうってくらいレベル低い
知名度だけで選手とってあとは監督に丸投げする球団って言ってもいい
「人に任せられなくて自分が全部やってしまう病」にネガティブな意見が多いが、そんなことはない場合が多い。
人に任せると、以下のロスが必ず発生する。
・確認コスト
・感情コスト(その人に対する心のケア、とりまく人間関係の把握など含む)
しかも、それでようやくできたものさえ自分の思惑どおりにならない「ゴミ」の成果物が出来上がる可能性もある。
・その人にしか出来ないものがある場合(鳥山明に絵を頼みたい場合とか)
もちろん一般論にあてはめられないが、業種によって個人がモーレツにやって、あぶれた所を拾ってもらうくらいで
やった方がいい場合が多い。
はじめから、「自分がいなくてもまわる組織」なんて絶対に考えない方がいい。「怠惰な道」だからだ。
自分が手を動かして、動かして、細かい作業など面倒な部分すら全て自分がやって、考え抜いて、
くらいの勢いで進撃していって、初めて成果が出る。
自身、底辺表現者の端くれとして、普段思っている事を書いてみる。
表現でメシを食うプロフェッショナルには、大きく3つの段階があると思っている。
1つ目は、顧客の要望に合わせて納品出来る段階。 天才でもない普通の人が、表現のプロとしてメシを食っていくには、最低限、ここに達していなければならない。 残念ながらと言うか当然と言うか、表現のプロを目指したほとんどの人が、この段階にとどまり、次の段階に行く事が出来ない。 ここから先は、努力も運も、並はずれたものが必要になるからだ。
この段階の人達は、表現者ではあるものの、「自分が表現したいもの」を作っていてはメシが食えない。 顧客の代弁者でしかない。 しかし、価値が無いわけではない。 それどころか、この段階に達した表現者は、貴重である。 絵描きでもモノ書きでもプログラマでもそうだが、「カネが取れるレベルの表現」が出来る人は、出来ない人より圧倒的に少ない。 顧客は「出来ない人」であり、「出来る人」の能力を欲している。 「出来る人」が「出来ない人」より圧倒的に少ないという現状が続く限り、この段階の表現者は食っていける。
ただし、この段階に在るプロは、自ら顧客を探し当ててこなくてはならない。 この段階の表現者に向かって、「あなたを探し出しました、この仕事を依頼したくて」と言う顧客がいたら、それはたぶん詐欺師である。
2つ目は、顧客の要望に対して提案出来る段階。 顧客が「こうしてください・こうして欲しい」と言っても、「……いや、そこは、こうした方が良い・こうすべきです」と、見方によっては顧客要望を否定するような事を言える段階である。
顧客は「素人」なので、素人ならではのとんでもない案件を持ち込んでくる事がある。 それを何とか実現する事が飛躍につながる事も無いでは無いが、大抵は、素人ゆえの無知に拠る無茶振りであったり、矛盾を含んでいる事が多い。
この段階の「プロ」は、顧客の要望を全て満たしてハイ終わり、ではなく、顧客の要望に潜む問題点を早期に見つけ出し、代案を素早く考え、提示し、時には顧客を説得する。 プロフェッショナルならではの知識と技量と視点をもって、顧客の要望を叶えていく。 顧客自らがうまく言語化出来なかった要望を炙り出す事もする。 この段階に達したプロは、顧客の単なる代弁者ではない。 自らの表現能力に自信と誇りを持って、顧客の要望という材料を、見事な逸品に仕立て上げる料理人である。
この段階になると、顧客を自ら探す事も有るが、顧客が表現者を探してくれる事もある。 1段目に比べると、「営業」は格段と楽になる。 プロフェッショナルとして、努力で到達出来る最終地点であり、この段階に達した表現者は、同業者の尊敬の対象となり、社会の成功者でもある。
3つ目は、表現結果に、勝手に顧客が付く段階。 誰からの要望をこなしたわけでもなく、ただ自分が表現したいものを表現した成果物を、誰かが勝手に買い取ってくれる段階だ。 放っておくと誰かが買ってしまうので、買い手は多くなり、当然の結果として表現物の価格は上がる。 この段階のプロは、もはやアーティストである。
ここに到達出来るのは、ほんのわずかな、才能と運を持ち合わせる人だけだ。 多くの表現者が、この段階を目指し、そして、そのほとんどが1段目でプロとしての生涯を終える。