はてなキーワード: Abcとは
https://togetter.com/li/1774289
モチベーションは適切なコミュニケーションでいくらでも向上させることはできる。「エー勉強なんか嫌いだヨォ」という生徒ほど勉強にプラス講師のコミュニケーションの時間を取り、それなりに楽しい時間を演出できれば多少なりとも伸び代はある。中三でABC書けなかった生徒も覚醒すれば夏までに中一範囲くらいは何とかなったりする。ただ「塾に来る、講師と雑談する、雑談は楽しい、ついでに勉強する」のサイクルを回すことができれば大体は勝手に伸びてくれる。そこで「この生徒はダメだな」と講師が勝手に見切ることは生徒に失礼だ。
ただ、モチベーションの低さが特に家庭環境に起因する場合はその限りではない。元々の性格や発達障害など本人起因で学習が難しい生徒もいるが、保護者や学校の理解が得られている生徒は周囲の助力で本人なりの努力が出来ている。しかし、特に受験などはスポンサーの協力がないと伸ばせる子も伸びない。特に「塾に課金すれば勝手に成績が伸びるに違いない」と思っているスポンサーは全ての責任は塾講師にあると抗議することが多い。そんなことを言われてもかけ算九九がまともにできない中学生相手に一介のバイトが太刀打ちできるはずもない。知ったような口を叩くブコメも多いが、その状況からの救済にはかなり気力と精神力を使う。ほぼカウンセリングみたいなものだ。もう辞めてしまったが、時給1000円台の仕事じゃなかった。今からでも特別手当欲しい。
更に何が原因なのか全くコミュニケーションが取れない生徒もいる。会話が全く噛み合わなかったり、ずっと黙り続けたり、塾にすら通えなかったりと様々な困難がある。会話ができないというのは、「この算数の問題は難しい?」という問に「私は社会が好きだから今日学校で褒められたんだけど消しゴムなくしちゃった」という答えが返ってくるくらいのものだ。もはや学習以前の問題で、モチベーションの低さで説明できるものではない。カウンセリングに行って欲しい。塾講師はカウンセラーじゃないし、どちらかというとスポンサーにカウンセリングに行って欲しい場合も多い。
最近「勉強苦手な子専用補習塾」みたいなものを見かけるけど、多分本当の意味でできない子はそういうところには行かないと思う。そこまで子供が出来ないことに気がついているスポンサーならば、大抵の「やれば出来る」枠にあげられる気がするからだ。デキナイヲデキルマンさんの「できないに気づいたらできるのだ」が真理だ。モチベーションより自覚だ、自覚。
というのも毎年夏はクソみたいな高校野球のせいで関西だけプリキュアが放送中止になる、あるいは延期になるから。くっだらねえ曜日に再放送とか死ねよマジで。
ただ去年辺りからTVerで朝9時から見られるように措置が図られたけどやっぱり全国放送でリアルタイムで皆と感動を共有したい訳で
先週時点で、はあまたこの鬱々した日曜日がやってくるのかと気分が落ち込んでいたけど
今週ずっと大雨でホント良かったぁ!
マジで良かったよ。
他方土砂災害とか雷雨とか地滑りとか色んな災害に見舞われてる地域が多いけどホントに不幸中の幸いだわ。
高校野球なんて正直全国ネットでやりますって話ならやってくれたら良いけど、関西だけ延期とか中止とかってイジメじゃん。
イジメはいけないとか言いながら朝日新聞はよく高校球児を美談にして感動ポルノを引き出そうとするんだけど、プリキュア見れない俺からすればイジメポルノとしか思えんわ
毎年夏になるとプリキュアの放送を延期するからさ腹が立って腹が立って。
これ今後も継続するつもりなら幹事降りろよ。幹事テレ朝に渡して降りろよ、ABC放送さ。
あれもしたいこれもしたいじゃねえよ。
高校野球ハラスメントで好きなアニメを見れなくするのは辞めて下さい。嫌ならプリキュアの制作をテレビ朝日に譲ってABC放送、お前もう船降りろ。
最近すごい発見したんだけど、はてなブックマークってブックマークとして使うと意外と便利なんだぜ!!
ブクマしてから「タイトルは覚えてないけどたしかABCについて書いていたよなー、なんだったかなああぁー」って時に自分のブックマーク一覧の検索窓に入力するとABCって入力しても全文検索してくれるから、ブクマしたページの中の文章にABCが入っていれば検索に引っかかるんだ。
すごくね?
追記:
ブコメ見た。
プライベートで立てられる全文検索ブクマサービスあってもいいよな。
ブラウザプラグインで、ブクマと履歴ページ全部記録してくれて、それぞれ分けて検索できると便利そう。はてブ連携でブコメとかも検索できると捗りそうだ。
というか、もっといろいろ自分の生成したデータや周辺のデータだけをまとめて全文検索したい。今後は一人一台くらい elasticsearch を持ってもいいのでは。
This looks like the rehearsal! Hard to watch !
[FOX SPORTS] ‘Like attending a funeral’: Fans slam ‘worst ever’ Opening Ceremony
USAトゥデイ 「それは奇妙な、時には気まずい、そして非常に不協和な4時間のプレゼンテーションでした」
But in another – especially considering the controversy behind the Games and the toll they are taking on Japan and the world – this lackluster ceremony is a huge letdown. What's the point of all the risk, all the testing and quarantining and masks, if this is the best emotion and spectacle we can muster?
(しかし、大会の背景にある論争や、大会が日本や世界に与えている影響を考えると、このつまらない式典は大きな失望です。これが私たちが集めることができる最高の感情と光景(スペクタル)であるならば、すべてのリスク、すべてのテスト、隔離、マスクに何の意味があるのでしょうか?)
[USA TODAY] Review: The Tokyo Olympics opening ceremony was more of a whimper than a bang
他もこんな感じ
● 2008年北京 <チャン・イーモウ>
代表作
『紅いコーリャン』
『初恋のきた道』
『HERO』
● 2012年ロンドン <ダニー・ボイル>
代表作
『127時間』
● 2016年リオ <フェルナンド・メイレレス>
代表作
『ナイロビの蜂』
『ブラインドネス』
● 2021年東京 <小林賢太郎>
代表作
※開催前日に解任
This looks like the rehearsal! Hard to watch !
[FOX SPORTS] ‘Like attending a funeral’: Fans slam ‘worst ever’ Opening Ceremony
他もこんな感じ
https://anond.hatelabo.jp/20210617075257
上がってるような基本(元増田に上がってるやつの倍ぐらい)が全部立ち上げからできて
2〜3個プロジェクト経験したらテックリードの素養が既に身についてそう。
プロジェクト的にもどっちかが弱いと
Rails/DjangoにjQuery+Bootstrapみたいな構成や
Amplify/FirebaseにVue/Reactみたいな構成も全然あるので
面接はなんとか抜けてもらうとして、
チーム開発での最低限の目標としては、
成果物から、指導、学習コスト、レビューコスト、技術的負債、マネジメントコストを引いた分が正になっていれば
ひとまず「チームに居ていい人」と見なされそう。
チーム的に良くても、経営層にそれで許されるかはわからんのでその辺の立ち回りも上手いことやるとして、
一旦は、正の生産性を目指してほしい。
以後、ブコメで誰一人一ヶ月でできるって言ってなくて笑うので、
一ヶ月というのは無視して、三〜六ヶ月程度をイメージしつつ書いていく。
似たような言語なのでどっちからやってもいいし、両方同時にやってもいい。
どっちかしかやらないならJavascriptがおすすめ。後ででてくる、Flaskは適当にExpressとかに置き換える
現場だとほぼTypescriptなので、Javascriptはある程度慣れたらTypescriptに移行したほうがいい。
どちらも、Python2とES2015以前の記法というレガシーがネット上に転がってるので参考にしないように注意。
・一貫性があって
・正しい書き方がされた
お手本プロジェクトをなにか(githubや書籍など)で手に入れて読むべき。
おそらくフレームワークに乗っかっているので並行して進めることになる。
話の流れで先にこっち
現在のコーディングのグッドプラクティス、デザインパターンはフレームワークの形をしている。
なので、ReactとVueをその思想から理解しきれれば、プログラミング言語の潮流の最先端に追いつけるはずだ。
TypescriptもVue.jsも書き方をどこまで取り入れるかが使用者の裁量に任されてるし、
開発でVueとReactのどっちを使うかはチーム次第なので、
一旦React+Typescriptでガチガチに書かれたコードプロジェクトを拾ってきて、必死で解読するのがいいと思うなー。
2割ぐらいわかった気になればチーム入ってから(React, Vueどちらだったとしても)動けそう。
パッケージとかテスト、タスク&デプロイ辺りもこのタイミングで拾ってきたプロジェクトを使って学ぶ。
バージョン管理とコンテナの思想が優れているのは自明なので、これらはツールと見ていい。
そして、後からプロジェクトに入った人がプロジェクトの流儀に沿って使う分には難しいことはなさそう。
採用に来た人がgitとかわかってるとチーム開発経験者だなーって思うし、知らないと未経験者なんだなーって思うし、
そういう意味ではチーム開発の経験があるかどうかの試金石にはされてそう。
構築できる、ではなく、触れる程度で良さそう。
gitはプロジェクトの流儀によると書いたが、git-flowのイメージ図を理解して運用できるのがよい。
https://qiita.com/KosukeSone/items/514dd24828b485c69a05
こういうのができるんだなーって言うのを知っておいて、調べつつ書ければ十分。
あとはシェルスクリプトとかって思ったけど同様のことはPythonでもできそう。
地味にSSHでログインした先の環境だと、vimが主要なテキストエディタになるので
vimを最低限触ることだけ要りそう。もういらないかもって思ってたんだけどなー。
→ ファイル開いて入力モードに切り替えて書き込んで保存して終了
細かく書いたが、LPIC-1の範囲がほどよくまとまっているのでそっちを参照するとよい。
これが意図なら
この辺の機能を持った小規模Webアプリを作ってHerokuでデプロイすれば一旦完成とみなしてよさそう。
コード書き写しただけにならないようには注意しつつだけど、長く見て5人日ぐらい?
慣れると1日あればいけると思う。
フレームワークもなんでもいい。
Djangoとかでも各コンポーネントがどんな働き方してるか程度はわかるだろうしそれで十分。
余力があれば複数個触ってみたり、人から勧められたらそっちでも。
最近はサーバーレス&NoSQLが流行ってるのでFirebaseとかもやればいいと思う。
に尽きる。
計算量を気にしなかったせいで線形検索メソッドとfor文を組み合わせて
それらに対して分散や非同期処理で解消しようとするとか、
ちょっとでもアルゴリズムを触った人ならアホらしいなって思うような行為を
計算量を意識するだけなら、AtCoderのABCのC〜D問題辺りが解ければ十分。
有名な脆弱性や攻撃手法は、ほとんどフレームワーク等で解決手段が用意されている
のでアドリブをせずに正しい書き方でやれば良い。
開発現場でもセキュリティリスクがある箇所を1から自前で実装することを経験が浅い者にはやらせないので、
ただただ、フレームワークが正しいとしているやり方をなぞるのが良い。
開発の勉強のやり方としては、
・正しいコード見本を手に入れること
この辺りの習慣があればやってけんのかな、
その他、チーム開発って面では
TeamGeek(人間性)とかインプットしておくと共通言語が増えて嬉しい。
この方向で進めてけば、その途中で正の生産性≒足引っ張らないぐらいになれるので、
そしたらやってけるんちゃうーって感じ。
なんか、インターネット陰キャラカルチャーに染まりすぎたせいで、ヒット曲を「ヒット曲である」って理由だけでバカにしないといけないと思い込んでしまったんだよな
米津さんのレモンとか、YOASOBI?の夜に駆けるとか、ああいうのが俺はホントは好きなんだ
オレンジレンジとか湘南乃風とかグリーンみたいなのが普通に好きだったんだ多分
「あまりに聴かされるから耳に残っちゃったよ〜」とかじゃなく、ただいい曲だから覚えてたんだ
でもなんかこう、そういう、ランキング開いて一発目に目に入るような層の曲は嫌だ!っていう謎の自意識、それが邪魔をして、ABCで言うならB-Cくらいのところの曲を聴くのがいいと思っていた
FとかGとかじゃなくて、BとかCなのがまたハンパなんだよな ミスチルじゃなくてスピッツとか、そういうレベルなんだ せいぜいナンバーガールくらいのところにしかたどり着けないんだ
結局「陰キャラ全員聴いてる」みたいなバンドをみつけて、この世界を知ってるのは俺だけ!みたいな気分に浸ってるだけ 実際相当みんな知ってる
なんのための意地だったんだあれは
そしてなんであれを未だに捨てられないんだ俺は
近所の弁当屋さんについて書く。
うちの子どもが通っている小学校では、クラスで先生からチケットが配られる。
チケットと言っても、A4のペラ紙の下に、ハサミで切り取れる何枚か分のチケット的な枠があるだけ。
「ABC小学校___年」と書いてあって、学年を書き入れるところがある。
小学生以下の子どもがそのチケットを持って行くと、一緒に来た弟妹のぶんも含めて無料でもらえる仕組みになっている。
子どもだけで勝手に行くことも考えられるし、親に言われて受取に行くというケースもあるのだと思う。
小学生以下の子が行くという条件だけで、誰が言っても必ずもらえる。
経済的に困っているだとか、役所だの施設だの、そういう話は一切ない。子どもならもらえる。
思うに、むしろ大勢の小学生が引換に行くことで、本当に本当に必要な子がそこに自然と紛れていくのだと思う。
企画・主催しているお店は、そうした活動に熱心で、小学生であれば喜んで弁当をくれるような意気込みに思える。
ただ、それはそれで経済的な体力が必要になるな、とは思う。感心する。
以前にテレビで見た話だけど、ワゴン車かなにかを使って学校帰りの子どもにたこ焼きをうるおっちゃんがいた。
おっちゃんは母子家庭で経済的に大変な幼少時代を過ごしていたのだそうだ。
大人になってから、たこ焼きを売るわけだが、このたこ焼き屋はちょっと変わっている。年齢別に料金が設定されている。
そしてその料金は、くじ引きのような箱の中に子どもが自分で入れる仕組みになっている。
いくら入れたのかは外からは見えない。箱の中にはタオルが敷いてあり、お金の音がしないよう工夫している。
「ちょうど今日はお金を持ってきていなかった、という子はげんこつをいれるだけでいいよ」というようなメッセージも書かれていたと思う。
お金がなくても、払わなくても、誰が払っていないかを見せずに、見られずに、たこ焼きが買えるのだ。
おっちゃんの、優しさがすごい、と思った。
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渾身のクソデカ○○系を書いたときにはまったくブクマ付かなかったのに。
「長くなる」と書いたのは、最初はブコメで要点だけ書こうと思ったけど、きっと伝わらないと思って増田にした。元増田に伝えることだけを意識して書いたが、結果として多くの人の目に触れて良かった。
id: zenkamono
実はこれ、週末の1日だけ。お昼を念頭に置くなら、小学生は給食あるもんね。
id: kokojp
関係者でないのでしらないが、その店は福祉の活動をしている。というか、福祉事業が出発点みたいだ。
id: hatebu_ai
たこやきのおっちゃんは、そこそこ有名らしいのでブコメでリンクが付いている。本文は増田本人が書き入れたテキストなので完全にオリジナルのはず。
貢献?のつもりで大人として弁当を買いに行くこともあるが、通常価格でも安い、うまい、ヘルシー、ボリュームあり、という惨状(褒めてる)。
公助の失敗、政治の失敗だとは思う。それが根本だけど、今目の前に困り事があるならそれに取り組むことも同時に素晴らしい。
そういう活動ができればいいが、できないならせめて、そういうお店を応援したい。
俺、20歳になりたての時は2回くらい選挙に行かなかったことがある。あと海外にいて行けなかったこともある。それ以外は基本的には候補者をよく見て投票してきたつもり。公営団地とか奨学金(返す奴だけど)に育てられてきた身としては、福祉政策が重要ポイントで、そっち系の人に積極的に入れるようにしている。でも自分は1票しかもてないだろ。でも、良さげな候補者の応援・協力をすれば、自分の1票が2,3,4票に増えるかもしれない。不惑の年を越えて、だんだんそう思うようになってきた。ネットでブクマしたりTwitterで騒ぐのも大いに結構だが、リアルな選挙関連の活動をちょっとだけやって、どこか近くにいるだろう困っている人のプラスになれば、と。例のたこやきおじさんが良い意味で廃業する世の中になってほしい。
菅首相会見 ワクチン接種 1日100万回を目標とする考え | 新型コロナウイルス | NHKニュース
これに対し、ぶくまは手厳しい。例えば、こんなふうに。
アメリカの1日の接種回数300~400万件を考えると目標としては妥当なラインだが、1日わずか数万件の検査で現場がパンクする日本でできるわけないと今から諦めている。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20210507/k10013017981000.html
しかし、アメリカは最初からうまく行っていたわけではなかった。
ワクチン接種が始まった当初は大混乱だった。
連邦政府と州との連絡調整不足、優先順位をめぐる混乱、各州ごとのバラバラな接種戦略、連邦政府のワクチン供給管理への州の非難などなど。
フランスでも1月時点はさんざんだった。報道では「お役所仕事」「縦割り行政」の弊害を厳しく指弾された。
ワクチン供給が始まって1週間もたつのに、わずか接種したのはわずか800名とは何事か、いう報道がみられた。
ただし、それは三か月前のことだけど。当時、アメリカのニュース報道をみていて、前途多難だな、と思ったのを覚えている。
1月に報道をウォッチしていた頃(といってもデイリーショーを英語の勉強がてらみていただけだけど)、
大統領就任から100日の4月下旬、バイデンが高らかに勝利宣言をすることになるとは想像できなかった。
以下は1月27日、デイリーショー(youtubeの報道バラエティーショー)で紹介していた報道の一部だ。
ワクチン接種の遅れにイラついたニュースキャスターがこんなことをいう。(同番組1分過ぎ)
また、現在の日本で報じられている、基礎自治体のワクチン接種予約サイトがパンク状態。
これも、アメリカは3か月前に経験していた。(同番組2分過ぎより)
https://www.youtube.com/watch?v=43y1TOC9aTM&t=140s
各地で予約サイトはクラッシュするなど混乱が続いています。ある予約センターでは、750回分のワクチンに25万もの電話が鳴り響いたという。
また、インターネットで予約するスキルがない高齢者が接種会場へ車の長い列をなして夜を明かしている、といった報道や
予約キャンセルによるワクチンの無駄な廃棄などが問題視された。
あるドラッグストアでは、予約キャンセルで余ってしまったワクチンをたまたま立ち寄った若い健康な女性に接種したという事例などが紹介された。
4月に入ってからも、ワクチン接種に消極的な人々を釣るために、「今ならもれなくビール付き」みたいなキャンペーンをやったりした。
今日、日本で報道されているワクチンのロジスティクスをめぐる問題は、すでに欧米が通ってきた道なのだ。
日本も各国の教訓を生かせばいいし、そもそも災害経験のたくましい日本に、行政にそれほどロジ能力が足りないとはとても思えない。
だから、ひょっとすると案外、一ヵ月もすれば、100万の水準にめどが立つかもしれないと若干、期待している。
しかし、ワクチン供給をめぐるロジ管理も喫緊の課題であるが、実はもっと重要なことがある。
バイデン政権発足後の「3本の矢」ともいうべき最初の取り組みのひとつがワクチン接種の促進だ。
しかし、そもそも一体何のためにワクチンを接種するのか。その方針と目標をしっかりと共有すること。
これがあいまいに理解されていると、一体なんのために急いでいるのかわからなくなる。
以下は、アメリカCDCのファウチ博士が、今年1月下旬、トランプ失脚後、初めて”自由に”会見を行ったときの報道だ。
https://abcnews.go.com/Health/wireStory/coronavirus-guidelines-now-rule-white-house-75419663
ファウチ博士:もし7割から8割の国民が接種されていれば。。それは夏頃になると思うが、少なくとも秋までにはある程度の正常性を回復できるだろう。
記者:(途中で質問を挟んで)それは秋までに接種が完了できると認識しているということですね。
ファウチ博士:いやそんなことは一言も言ってない。”もし”7~8割の大多数のアメリカ人がワクチン接種を受けていれば集団免疫が獲得できるということだ。正常性とはそういうことだ。今懸念しているのは、ワクチン接種を受けたがらない人たちだ。
重ねて、今後、ファウチ博士はホワイトハウスで定期的に記者会見を行うと発表。ファウチ博士は会見の最後にこう語る。
私が今後、会見でお伝えするのは、科学的な事実です。科学に語らせるのです。
https://www.nytimes.com/2021/01/24/health/fauci-trump-covid.html
abcニュースは、この報道に「ファウチ博士ワクチン接種に大きな但し書きをつけた」とした。
記者もまた、住民にワクチンがいきわたるかどうかという、行政サービスデリバリー目線での質問だった。
abcも質疑の記者も、ミクロな視点で、アメリカ人がちゃんとワクチンにアクセスできるかどうかを問題視していた。
一方、ファウチ博士は、彼の答え方からわかるように、ワクチン接種の利益というのは、決して医療アクセスといった住民サービスレベルの問題だけではなく、
感染症の蔓延の克服だ。パンデミックの原因を取り除くために必要なこと、という視点で発言していた。
ファウチ博士のいうノーマリティというのは、個々人一人ひとりのワクチンによる免疫力強化というより社会全体の免疫力のことだ。バイデンも言及していたことだが、ファウチ博士はトランプ政権で一番欠如していた科学性を真っ先に訴えたのは本当に象徴的だったと思う。
しばしば報道機関は、どこの国であれ、災害や事故、殺人事件の現場に急行し、現場の窮状を訴えることでインシデント対応を促す。
しかし、インシデント対応と、リスク削減は根本的に発想の異なるものだ。
報道機関は例えば、殺人事件が起こってもセンセーショナルに報道しがちで、背景にある社会保険の欠如とか貧困といった原因部分を軽視しがちだ。
リスク削減とは、簡単にいえば、そこで起きている出来事の対応の問題点ではなく、出来事の「原因」にスポットを当て、原因を取り除くことにフォーカスすることをいう。
ファウチ博士が強調していたのは、その原因分析は科学的なアプローチでなければならず、そこがすべての出発点だということだった。
5月に入ってからの報道、例えば「バイデン政権、若年層へのワクチン接種へシフト」
をみても、一貫して集団免疫という戦略に基づいたワクチン接種促進を行っている。
https://abcnews.go.com/WNN/video/biden-administration-shifts-vaccination-focus-77501505
一体何のためにワクチン接種を促進するかという全体的な目標ではないかと思う。
住民にワクチンが行きわたるかどうか、の前提として必要なのは、なぜワクチン?という疑問に、「あなたの健康維持」というだけではなく、社会システムの視点から答えることだ。それが本来、公共というものだ。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
をみても、残念ながら「あなたの健康」以上の情報が見当たらない。
厚生労働省はワクチンによる集団免疫獲得について、明確な見解を示していない。
まあわかる。よくわかっていないリスク(不確実性)については、下手なことは言いたくないものだ。官僚特有のディフェンシブなスタンスがにじみ出ている。
でも実は、その科学的不確実性について沈黙する姿勢こそが、リスク・ガバナンスの内なる敵なのだ。
水俣病に代表される過去の公害問題もその姿勢がボトルネックとなって被害の拡大が見過ごされてきた。
仮説を立てて意思決定をする勇敢さが必要だ。8割おじさんを思い出してほしい。
ファウチ博士が科学的にすべてを見通しているかというと、そうではない。
接種されたワクチンによってどれだけの期間、有効に免疫力を持ち続けることがえきるか、はっきりとした証拠は1月の時点でも、今日でさえも出ていない。つい先日もこんな報道があったばかりだ。
https://gigazine.net/news/20210507-covid-19-herd-immunity
ここでは、5月時点で成人の半数以上が少なくとも1回のワクチン接種を受けているアメリカでさえ集団免疫獲得は困難だと率直に表明されている。
ファウチ博士が7~8割としたコロナウイルスの集団免疫の仮説も、データが蓄積されるたびに、恐らく日々、新しい仮説に塗り替えられてゆくだろう。科学的不確実性と向き合うことがリスクガバナンスのキモだ。だからこそ、ホワイトハウスで毎週のように会見を開く、ということに意義がある。
疑問なのは、日本において、そういったリスク・コミュニケーションが開かれているのか、ということだ。
聞こえてくる報道は、直近のロジ課題、高齢者の接種問題ばかりだ。
それもワクチンの安全性の広報であったり、供給のロジであったり行政の住民サービスの視点が中心だ。
それって、役場の窓口でやる会話でしょ。重要じゃないとはいわないけど。
河野大臣は、恐らく菅首相から突然、ワクチン接種促進担当として指名されて、戸惑っただろう。
感染症の知識もあるわけではない。だからこそ、やれることを模索した結果として、接種促進のロジ分野に集中してしまった印象を受ける。
もちろんワクチンの安全性を広報することに意義がないと言いたいわけではない。
しかし、もっとも根幹にあるべきなのは、最終的なゴールを提示することだ。
高齢者の接種のあとどうなるか?何一つ見えてこない。
一体どれくらいでワクチンの効果が切れてしまうのか。10年持つ、あるいは一生、抗体が働くというわけではあるまい。
そうすると、抗体を持つ人間が何%で集団免疫が達成できるとして、仮定したワクチンの賞味期限以内に短期集中的に接種が完了しなければ
集団免疫がいつまでたっても確立できず、次から次へと新しい変異に対応させられるということになる。
アメリカがこんなにも早くワクチン接種のロジが進歩した理由のひとつは、バックグラウンドとして理解している接種戦略があるからではないだろうか。
やみくもに尻を叩いているわけではないはずだ。
日本では、先日、菅首相が唐突に思いついて7月末までの高齢者のワクチン接種を指示、混乱が広がっている。
冒頭の報道も、厚労省からすれば、寝耳に水だったとしても不思議ではない。
それくらい日本のリーダーの方針は行き当たりばったりにみえる。
一体なぜ7月までに?
・いつものことながら急に何かを決心するくせに、目的意義を聞かれても答えが返ってこない。
・方針や方向性を共有したうえで役割分担を決め、タイムラインを設定するということもしない。
・うまくいかないと、キレて「みろ、周りはもう先に進んでるじゃないか、何してるんだ」と部下を怒鳴る。
河野大臣にしても、自分のプレゼンスをみせるいいチャンスだったのに。将来の総理大臣候補と目されているのだが。
3か月の働きにもかかわらず、目先の短期的なロジ状況を伝達するだけの役人仕事になり下がってしまった。
ロジならロジでもいいのだけど、ドメスティックではない外交の動きがあってもよかった。
例えば、なんなら4月に菅首相とアメリカに飛んでもよかったはずなのに。
これではちょっと大臣の仕事内容としては物足りないというのが私の認識だ。
全体を見ているひとは誰なのか。それが日本ではわからない。それが問題だ。
リスク・ガバナンスというのは、平時のガバナンスに比べてより高い能力水準が求められる。
リスク自体が複合的で、科学的にも不確実性が高く、そして社会政治的な影響について認識がばらつきやすい。
ワクチンも、そういう意味では、リスク・コミュニケーションの能力が試される課題。