はてなキーワード: 東洋経済とは
つい先日の話。
休日昼下がりの優雅なひと時をぶち壊すのは何人ぞと思い
40過ぎのおばちゃんが職員相手に詰め寄っていた。
しばらく遠くから聞き耳を立てて様子をうかがっていると、
・今日本を借りに来たのに本を借りれなかった。
・その理由は延滞している本があって、延滞ペナルティで新規貸し出しできなかった。
・(ここがおばちゃんキレポイント)そんなの突然言われても困る。
職員はと言えば、激昂するおばちゃんに二人がかりで平謝りだ。
火に油を注いで喧嘩になったらボコボコに負けそうなので止めておいた。
他に周りに数名利用客がいたが、皆持ち前のスルースキルを発動し我関せずといった感じだ。
30分ほど様子を見ていてさすがに飽きたので、
2月8日に西武ドームで行われたリアル車将棋のニコ生タイムシフトを見終えた。言わずと知れた羽生善治四冠と新進気鋭の豊島将之七段が対局したのだが、まず場所が野球場であること、対局者はそれぞれ4時間の持ち時間を持つが、普段の対局とは異なり時間切れの場合秒読み勝負とはならずその時点で負けとなること、また直接対面せずに一塁側、三塁側に設営されたテントの中で考慮し、マイクで指し手の宣言を行い、そしてそれを合図にドライバー達がグラウンドへ駆け出し、でかでかと描かれた「将棋盤」上に配置された「駒」である車に乗り込んで目的の場所へと移動することで対局を進めていくという、スケールの大きい、あえて別の言い方をすると非常に馬鹿馬鹿しい企画だ。
個人的には将棋は駒の動かし方と大まかな戦法しか分からず、見る方も有名な棋士はなんとなく知ってはいるものの棋戦を積極的に見ることはあまりない程度の者なので将棋の詳しい内容を語ることは難しいし、車に至っては公共交通機関の発達している都市部での乗用車利用は禁止してしまえばいい、くらいの考えを持ったことがある程度には車の所有欲がない人間である。
そんな自分がこの番組に興味を持ち、最後まで見続けることになったポイントは、なぜこのような企画を立て、実行できたのか?という一点に尽きる。
今回の番組はドワンゴに並んでトヨタの主催という立場で行われた。つまり番組の本質はトヨタの宣伝だ。ドローン空撮を利用した壮大なオープニングから始まり、MCやゲスト、解説の棋士が次々と入れ替わりながら途中休憩時以外ほぼノンコマーシャルで進行していくのは快適だ。ゲストは盤面の動きの多い序盤と終盤に将棋側、長考が多い中盤に車側を多く呼んでいたように思うが、盤面解説の棋士に対しても積極的に車のエピソードについても聞いていくというコンセプトで進められ、番組全体の長さは10時間を超えるものとなった。
駒となる車も、羽生側は往年のトヨタ車、豊島側は世界初の量産型燃料電池車であるMIRAIをはじめとした最新のトヨタ車が選ばれ、豊島側の歩兵、銀将、飛車が成ったときは専用の車種に入れ替わるという演出も用意された。展開の都合上、成銀と龍王の出番はなく閉会式での紹介のみとなったが…。
陳腐な表現だとは思うが、今回の番組はネット番組ならではの特性というか、地上波テレビではできないことを惜しみなく行う「良さ」を見た気がする。今回のような番組は当然ながら地上波では行えるはずもない。例え無尽蔵の予算があったとして、公共性が求められるとされる地上波放送においては10時間もの間、たった1社の宣伝のためだけの番組を生放送し続けることを許す土壌がないからだ。地上波で行うとなるとたとえば1時間とか2時間の枠に圧縮され、視聴者に分かりやすいように編集され、宣伝色も薄められたものが届けられる。それはおそらくクライアントの思惑と必ずしも合致しないものになるだろう。
登場するゲストたちも、次々に「こんな企画誰が考えたんだ?」と口にした。東洋経済の記事によるとドワンゴがトヨタに持ち込み実現した企画とのことだが、トヨタ側の真剣な取り組み具合もその記事から見て取れるように、この番組を通していわゆる「若者の車離れ」をなんとかしたい、というトヨタの思いが強く感じられる番組作りだった。ネット番組にありがちの低予算番組とはせず、社長決裁が必要となる規模で行うほどの企画を通した担当者の努力には敬意を表したい。
そういう意味で番組全体を通して特に印象深かったのは、終盤戦に差し掛かったあたり、レーサーの脇坂寿一氏とトヨタマーケティングジャパンの社員が登場した時間帯だ。脇坂氏がトヨタ社長の豊田章男氏自らレースに出場するというエピソードを紹介したり、チャーリー・チャップリンが「あなたの最高傑作は何か?」と問われたときの言葉を引用した「ネクスト・ワン」を会社のキャッチフレーズにしているといった話、そして企画担当者の話を通して、トップをはじめとした社員達がが商品を好きであることが企業にとって強い力であるということを感じた。
本論とは外れるがピストン西沢氏の言葉も車将棋ならではといったもので興味深い。「羽生陣営の玉将である二代目クラウンはエンジンが冷えてしまうと大変なので、車ファンとしては定期的に動かしてほしい」。玉将はいったん駒組みが終わってしまえば終盤攻められない限り動くことはないし、実際本局でもその願いが叶うことはなかったのだが、終盤羽生玉が攻められた際に、移動中エンストをしてタイムロスを起こしてしまうクラウンを見たときにはある種の痛快さを覚えた。
さて、このように自分としては今回の番組はクライアントであるトヨタの思いが強く反映され、それが功を奏した画期的なものであるように感じられ、それが最後まで見続ける原動力になった。もちろん100点満点の番組だったという訳ではなく、段取りの悪いところや会場のチョイス(他に会場の空きもなかったのだろうが、吹きっ晒しの西武ドームで10時間以上過ごすとか…)などの改善すべき点も見られた。トヨタの思いにマイナス方向の印象を持った視聴者もいるかもしれない。もしこの番組に続編があるとしたらどうなるだろうか?たとえば「○○社vs××社」のような企画となったとき、別の意味を持つことになるだろうか。また、今後もドワンゴがまったく別の業種に対して大規模な番組企画を持ち込み、それが実現した際にどういう番組になっていくかというところについても注目していきたい。
★自分はダイヤモンド・東洋経済が好きだが、ニッセイ基礎研究所のレポートも好きだ。
生保系の研究所なので、人口・出産・老後といった厚労省的レポートが多いのが特色
そのニッセイ基礎研のレポートで、「一般市民が、社会統計データを脳内でどう想像してるか?」の話があって面白かった。
★一般市民に「日本の高齢者人口比率(65歳以上比率)は何%と思いますか?」
と尋ねたら、実際の高齢者比率(25%)より高い回答結果になった。
(全回答者の平均数値は「44%」)
つまり一般市民は実態以上に「高齢化は深刻」と悲観バイアスを感じている。
★「一般市民の、脳内社会データ」を測定すると、日本市民の「悲観バイアス」がいろいろ確認できそうな気がする。
例えば「老後に何万円貯金が必要ですか?」と質問したら、多分実際必要額より多額の資金が必要と回答あるだろう
また、「日本社会に凶悪犯罪が増えてますか?」と脳内治安レベルの質問をしたら、
多分過半数は「治安が悪化したと思う」と回答するだろう。実際は減少してるのだが
★「誤った常識が定着しているのではないか?」の事実確認も、このニッセイ基礎研流の市民脳内調査で確認したい。
例えば、「家庭でCO2排出が増える、エネルギー使用が増える季節」は「夏」と誤解している人が多いが、実は「冬」だったりする。
★例えば「日本の都市の中で、若者人口比率が高い都市はどこだと思いますか?」と脳内人口統計テストをしたら、
多分大多数は「そりゃ東京でしょ?」と回答するだろう。
大学が多数な京都はわからなくもないが、「福岡の若年比率が東京より多い」という統計事実を認識している一般市民はほとんどいない。
★恐らく、今後東京23区の高齢者比率は恐ろしく急増するだろう。
⇒多分、あと10年もすれば、全国10大都市の中で、東京は「高齢者比率が多い方の都市」になると思われるが、
仮にそうなっても、日本人の脳内では「東京は若者が多い都市」のママになってるんだろうなあ。
「東アジア若者調査」として、若者に年収や欲しいもの、「生活に余裕があるかどうか」質問しているのだが、
東京の若者とソウルの若者の収入比較で、円安効果もあるのだろうが、「ソウルの若者の方が収入高い」
シンガポールには抜かされたとは知っていたが、まさかソウルに抜かされているとは・・・
★東洋経済の3か月前の教育特集に載ってた記事だが、「年収1,200~1,500万円の子供」の学力の方が、「年収1,500万円以上の子供」の学力より高かったのが興味深い。
露骨に書くと、「東大クラスは1,200万円クラスの部長が多く、慶応クラスが2,000万円の経営者クラスが多い?」ので、それが子に遺伝した?
★単に収入面だけだと、白い巨塔な大学医学部教授って、そんなに「儲からない」。せいぜい年収1,000万円でしょ?
※しかし、製薬担当者からのバックマージンが巨額・・・おや、誰か来たようだ。
★東大理科3類な人々って、生涯年収が3億円に達したら、それ以上の上積みはあまり望んでないような気がする。
それより権威と名声を望む、的な。
藤沢数希的には「頭がいい人間こそ、10億でも100億でも目指せ」と嘆くところだろうが、第一使いきれない
gunosyのスマホアプリは芸能ネタばかりで1週間で削除したが、メールにくるのはわりと重宝している。
きょうのgunosyから来た記事ではてなブログなどのブログサービス以外のエントリーを、アクセス数を調べることができるwww.similarweb.comで調べてみた。一番最初がURL 次が11月の訪問者数(おそらくUU) UUあたりのページ数 UUとページ数をかけざんしたもの=いわゆる月間PV
UUで一番多いのは、ギガジン。ページビューが一番多いのは東洋経済。ただ、東洋経済は、前編集長は実は実績を残しておらず新編集長になってから過去最高を更新、UU1000万人突破などと高らかにリリースしていたがこの差はなんだ?
自社調べでなくて、なんでグーグルアナリティクスの数値を公開しないのだろうか?
r25.yahoo.co.jp 1,700,000 2.09 3,553,000
http://www.gizmodo.jp/ 4,000,000 2.12 8,480,000
http://weekly.ascii.jp/ 2,600,000 1.8 4,680,000
http://office7f.com/ 50,000 3.24 162,000
http://mainichi.jp/ 4,400,000 2.47 10,868,000
http://toyokeizai.net/ 5,000,000 3.47 17,350,000
http://bushoojapan.com/ 470,000 1.89 888,300
http://gigazine.net/ 6,800,000 2.32 15,776,000
http://grapee.jp/ 2,000,000 1.98 3,960,000
http://cyblog.jp/ 180,000 1.49 268,200
http://news.mynavi.jp/ 4,400,000 2.41 10,604,000
http://www.soccer-king.jp/ 850,000 2.41 2,048,500
http://president.jp/ 1,400,000 3.16 4,424,000
★「老後生活に必要な資金総額を、過度な額で報じる雑誌等のせいで、人々は過度にカネを溜め込んでしまい、その結果消費萎縮」、
マスコミって、一種の「不安産業」な側面もあり、不安を煽れば煽るほど「売れる」。
★・・・という内容をツイートしたら、「結婚費用も同じ。実際は雑誌が言う金額の3分の1で済むし、ご祝儀の副収入もある」とのRTをいただいた。
結婚費用をオーバーに言い募ることで、若者の「結婚式離れ」、さらには「結婚離れ」を助長しているとすれば、罪づくり。
★一番の悪例は、「子供に教育費がかかります」と過度に煽って、結果子作りを萎縮させ少子化を加速させている例だと思う。
前提の試算が、中学受験ところか小学受験を前提としていたりするケースもある。
たぶん、そういう記事を書いている朝日とかダイヤモンドの記者が住んでる世界だと、「お受験がデファクトスタンダード」な世界なんだろうなあ。
★「子供をまともに育てるには、年収1000万円は必要」な一部の情報に踊らされ、
「俺年収700万円だから、子供は無理だわ」と諦めてる人が、結構いるんじゃないか?
★都市住民ほど、ダイヤモンドなどの「信頼できる情報」を信用して行動し、結果少子化する。
一方、マイルドヤンキーは、そういう「信頼できる情報」より、リアルな友人の情報、というかデキ婚の通知とか見聞し、そっちを重視。
そういう公言をしてない、ダイヤモンドとか東洋経済あたりの教育費とか老後費用の記事が、一番一般人への悪影響が大きい
労働基準監督署及び厚生労働省では、いわゆる「ブラック企業」※について、経営者が労働基準法を
犯したり、重大な労働災害を引き起こしたりする事案が後を絶たない社会問題となっていることを受け、
いわゆる「ブラック企業」は危険な会社であるという内容にふさわしい呼称名を募集します。
1 募集内容
「ブラック企業」に代わる呼称名を募集します。なお、呼称の見直しを望まない方は「ブラック企業」という
※「ブラック企業」とは、労働基準法を守らず、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業です。
・「アットホームな職場」という呼称名は特に危険性について誤解を与えることから、原則使用しないこと
4 募集期間
ブラックはダメで土人は使っていいという、元朝日の新聞記者に怒られるまで。
5 注意事項
この記事は、『「ブラック企業」は、人種差別用語である』という東洋経済ONLINEの、ブラック企業の提灯記事をもとに作成したネタです。
たしかに5年前に比べて世代交代はしつつありますよ。コアラさんはテレ東でも出なくなり、30台前半の活きのいい学者がNHKや東洋経済によう出なさって。
でもね、たしか最初の志は「経済学者」言うても専門性の違いって言うもんがあるやろ、なんで個別のトピックでは学術的貢献があのあほんだらに比べたらきちんとある人がおるのになんでその人にいかんで相変わらずコアラに聞くんねん、ということだったと思うのよ。なのに、なぜ、単なるコアラの代替わりでしかなくなってるのか。がっかりですよ。なぜ、market designの人が金融政策とか語るんだろう。少なくともその某氏は経済史学者が金融政策について語るのはおかしいって言ってたはず。PhD取る直前は。
http://anond.hatelabo.jp/20131101091839
例の宗教の関連記事「大学に何しに行ってるんだろう」に割と同意。
東洋経済の元記事も読んだけど、大学生に限らず一定の社会的立場を得る人なら誰でも、教養を持つことが望ましいと思うんだよね。
この教養って、単に古典を知ってるとか知識を表面的になぞるだけではなくて、それを自分のものとして消化し身につけなければならない。
そうした中で、子供のころからなんとなく持ってきた価値観や常識を、もう一度根元まで掘り起こして新しい知識とともに再構築する作業が必要になってくる。
この掘り起こして再構築という作業の中で、最も根元に近いものが、宗教観なんじゃないかな。
もちろん、自分を見つめなおし余計なものを削ぎ落としていくという作業は困難で、痛みを伴うもの。
価値観を揺さぶられることに抵抗がある人が多いのは当然だし、とくに根元の宗教観において
宗教アレルギーみたいな「宗教」って言葉そのものに嫌悪感を持ってる人たちが
だけど少なくとも東工大レベルの学生なら、自分の宗教観を自覚し、教養を身につけていくことが求められると思う。
「そうやって自己を見つめ直す体験って貴重だし面白い」には完全同意。
だたこれは自分がやったことあるからこそ、こう思えるんだろうな。
東洋経済の記事で「流山市が若年人口流入のため、市長が旗振りして地域ブランディングしている」
という記事があり、「これは凄い」的コメントがはてブやツイッターで溢れてた。
不動産屋の自分から言わせれば、流山市の人口流入の99%はTX開業で説明が付く話であり、
1.そもそも、首都圏民が「どこにマイホーム買おうかな?」と検討する際に、行政サービスの充実度を参考資料にする人なんて1%もいない。
99%は物件自体の利便性広さ価格で決める。流山市が人口増えたのは都心距離の割にマンション安いから。行政政策の寄与度は少ない
それを「人口流入は市長の手柄」という記事を書くからには、「市の政策と若年人口増に相関がある」ことを、東洋経済自身が行う必要がある。
例えば、ここ数年で流入した人に、ネット経由でも何でもいいから「なぜ流山市に流入したのか?」アンケートを東洋経済が取ることだ。
おそらく「通勤に便利」「マンションが安い」辺りが選択肢上位に来ると思うが。そのようなアンケートを東洋経済は実施したのか?
「東京は郊外から消えていく」の三浦展氏は、ちゃんと首都圏各地の各世代住民に大規模アンケートを実施して、自説の裏づけしている。
東洋経済も流山市民にアンケート取ったり、ナマの声を取材すべきだったのでは?
そういう相関関係のデータを挙げてない時点で、東洋経済のこの記事は「ダメ記事」である。
「ホットスポット問題が発生したから、適度な人口流入にとどまった」という側面がある。
(因みに市のHPを見ると、3・11以降もじわじわと人口は増えている)
多分、「おおたかの森」辺りの駅前分譲マンションに1都3県から2000人流入し、
一方で南流山辺りの賃貸2DKマンションから赤ちゃん連れファミリーが放射能忌避で埼玉とかに1000人流出し、
もし3・11が発生してなければ、交通インフラの割に地価(マンション価格)の安い流山市は
もっと人口が集中してしまい、江東区や武蔵小杉みたいにインフラ整備が追いつかずにパニックになってしまったのでは?
それ位、行政が「人口増加幅や家族構成、年代構成をハンドリングする」というのは難しい。
「流山市の望んでる人口増加率に偶然収まっている」のが実情では?
例えば人口密度日本一の豊島区は、単身者比率・ワンルーム比率が高いことに業を煮やしてワンルーム規制を実施してるが、
にもかかわらず建てられるのは相変わらずワンルームが多い。それ位人口流動は「行政の手に負えない」のである。
3.ツイッター見ると「自分の街も流山市を見習え」的ツイートが多いけど、
一般消費者向け(G To C)にアピールして人口増やすのは至難。
事業所を誘致して、雇用の場を作って、それにつられて人口が増える、という格好が王道だと思う。
一旦事業所を呼び込んで、結果的に一般消費者を増やすのだから、G To B To Cだ。
4.流山市長は「30代ファミリーの流入目指す」と胸張ってるが、バランスを考えなきゃ、
世代間バランスが取れた街造り、という観点なら、一気に街を作りこまなかった
…というタイトルで記事を書いたら「読者をバカにしてるのか」と言われボツられた。どうしてくれよう。
http://anond.hatelabo.jp/20130614194425
ひとっ風呂浴びて晩飯食って読み直してるけど、普通に面白くないよ。
大雑把にまとめると、
というのを踏まえて、結論は
という身も蓋もない話になっちまってる。ほんと大雑把にだけど。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20130414-00024399/
上記のエントリを読んでみての大学教員から見た現場の感想。(後から読んだらそういうことで愚痴言いたいだけになってた。すみません。)
ブラック起業が世間的に叩かれているのはもっともだと思うのですが、一方で、著しく管理の面倒な勤労者がいるのも事実です。その勤労者をどのように勤務させ、管理するのかという話において、ブラック企業を必要悪として支持する人がいるのもわからんではない。
基本的に、ブラック企業に行きたくない勤労者は勤務しなければ良いという割り切った考え方もあるかもしれません。しかし、ある程度不良な労働力を含めて、社会的安定のために失業者を減らすべきという前提からすると、なんとか労働力化しなければならないのが社会的要請な訳です。
その上で、大学という高等教育機関のあり方、もとい、現実的には一定以下の水準の大学であれば、(高等?)職業訓練学校としてのあり方も大きく問われているわけです。(まあこれから書くことはだいたい中堅以下の大学を対象にした話だと思ってください。)
まず、大学全入時代に、特に他人に説明できる専門的能力を満足に身につけさせないで、卒業させる大学の価値はいかなるものか。という問いが大学に厳しく求められている気がします。(というと、昔から大学はそんなことなかったよというおっさんの反論があるのが目に見えますが、実のところ、昔の大卒の優秀さと貴重さを今と比較すると悲惨です。若者の絶対数が減っていく中で、今の中堅大学は一昔前の下級ランクです。さらに、中国語しか聞こえない本当の底辺校も増えています。また、その点では今の学生に同情しないところもないではないですが。)
さらに、一定以上の大学であれば、大卒者は高卒より就職が良いはずで、大学を卒業すれば就職できるはずだという、「神話」を社会全体で共有して、信じている雰囲気を強く感じます。
そういう神話を信じている人には、学ぶ目的意識も希薄で、就活までの3年間学んだ内容を満足に説明できない、他人に説明できる専門的能力も無い、という人を大卒にふさわしい賃金と待遇で雇いたい人が一体誰なのか、説明して貰いたいです。
にも関わらず、現実の大学生は、大学に行って、就職活動すれば就職がなんとかなると思っています。というか、そうせざるを得ない。そのうえ、就職指導をする教員はなんとか押し込めるところがないか必死に探しています。その先がブラックであるかどうかなんてこの際どうでもよかったりします。東洋経済に報告する就職率さえ上がるのであれば。
そういう環境の中で、学生を労働力化するために、何が必要か考えたいと思うわけです。
まあ平たく言って、一定水準以下の学生に、難しい知的作業を期待することは無駄と言わざるを得ないし本人も無理だと思ってる。授業で"多変量解析~♪"とか"ユーエムエル~♫"とか教えたって、まず仕事で使わない。というか大前提として、大学で学ぶことはそもそも就職してから使う前提ではなかったりするし、そこを譲ったとしても、人には適性というものがあるので、いまさら、中堅校以下の学生に知的労働期待しないでしょう。。
また、大学の授業ってそういう「知的なこと」が中心だという大前提に立っているわけです。もちろん、知的なことが理解できて、仕事にむすびつけられる出来る学生はいいんです。そういう人は放っておいても就職も決まるし。
一方で、そういう知的なこと以外に、もう少し社会人に求められる常識があります。「挨拶ができる」「連絡が取れる」「1日8時間最低限仕事が出来る」「待ち合せなどの時間を守る」とか。そういうのは、明らかに「知的なこと」ではないので、あんまり知能的な動きと関係ないのですが、そういう仕事を一緒にしていく上での最低限の所作が出来ないと、労働力化という観点では大問題です。
しかし、現実の学生を見ていると、そっちの手当が足りてない学生がわんかさいる。そういうのを何とかするためには、今の大学は本当に向いていない。なにしろそもそもが、大学教員の少なくない割合が、がそういうのが苦手です。社会的にはダメ人間だらけで、むしろ時間管理されたくないとか、そういう理由で教員になっている物が多いから、指導できるはずがないです。
そういう最低限の労働力化に求められる能力が書いた学生を、大学教員が指導しようと思っても、なんだかこれって俺の仕事なの?って思ってしまいますよね?
少なくとも研究費もらってる研究者に同時に求められるスキルではないと思うよね。
でも実際にゼミやるとひどい。自分が必修を落として留年したことすら気づかず、頑張って就活している奴すらいる。
そういう労働力化する上で最低限のスキルさえ持てないブラック学生にはどうしたらいいんでしょう。
たまに大学来ないで自衛隊に行けばよかったのにね。って、学生には話しているのですが。資格もたくさん取れるらしいし。仕事も安泰だし。
好きとは言わない。嫌いなのに、なぜか読んでいる。
先日の、日立と三菱重工の電力統合の報道も疑ってかかっていた。本当だったけど。
いろいろだまされた。投資はしていない。
中国報道はめちゃくちゃだし、提携や合併の交渉は邪魔しようとするし。
かといって、東洋経済やダイヤモンドでは毎日読むことができない。
他に読むものがない、ってことなのかもしれない。
嫌いな新聞なのに、なんとなく読んでいて面白くて、本当かどうか疑いつつ目を通してしまう。
これが朝日新聞だったら、本当に読みたい記事がなくて、ぺらぺらという印象。
2紙しか読み比べたことがないけれど、個人的には朝日より日経のほうが読める。
単純に読む時間も長い。
明日から、というかあと15分ほどで14年卒就職サイトが公開される。
大学生へ売り込みをかけていて、悪質というか、足元見られているなあと感じる。
私の体験では、日本経済新聞に書いてあることがすっかり正しいことを前提としているふうだった。
あと、いまやってるテレ東WBSに挟まる日経のTVCFも嫌い。
未だにこんな陳腐な話するか?と少し腹が立ってブコメ非公開だったので酒の勢いで殴り書きしてみる。
なんて言うか現役電機メーカーのエンジニアたる俺からしたら、決定的に現場の状況を知らない。
最近絶不調の電機業界論に決定的に欠けているのが、エンジニアの視点だと思うわけですよ。
フラッシュメモリの竹内先生とか、発言するエンジニアが居ない訳じゃないけれども、
彼の言説も、『ポジショントークか?』と思える部分が多々あって。
東芝出身で、今現在も企業と共同研究をしている竹内氏が現場を知らないはずがないし、
自分自身、NEセミナーや、講演等を通して部分的に氏を知っているだけに違和感を感じる。
大前提としてエンジニアにはパブリックな場で発言するとと会社に不利益をもたらす情報も
多々あるわけで大手メーカーで意志決定できるポジションにいる人の話は絶対に出てこない。
と言うことで、勝手ながら評論家たちよりは真実を知っている折れ様が
サイレントマジョリティたるエンジニアを代表して現場の視点を述べてやる。
経営の重要性なんて、偉そうに言ってるけど、すでにみんなよく知っているって。
俺が大学生をしていた10年くらい前からすでに経営の重要性が説かれていたし、
産学連携イノベーションセンターみたいなのも流行で、うちの大学にもあった。
で、選択科目として、MBA的な授業もやってた。
おもしろがってたくさん履修してたもんだ。単位取りやすかったし。
当時出たばかりの任天堂のDSとソニーのPSPを題材にした、枯れた技術の水平思考とか、
ユニクロを例にとってSPAとか水平分業とか。フラット化する世界とか。
そんなトピックスをやってたね。
そんな俺が電機メーカーに入社して、事業部で知った事実は、評論家たちの意見とは違う。
ビジョンがないとかグローバリゼーションに乗り遅れたとか、そんな大げさな問題じゃなくて。
結論から言うと、
純粋に現場の開発能力が落ちて、まともなものが作れなくなってきてる。
それも、ここ数年で急激に。
台湾企業のODMを増やしているのも、コストや水平分業とかじゃなくて、
プロパーの設計よりもレベルが高いから。とか。あまり書くと問題になるかもしれんな。
他のメーカーにいる友人たちといろいろ話して感じたコンセンサスがこれ。
AppleやSamsungはすごい企業で特別なのかもしれない。
勝てないのは仕方ないのかもしれない。だけど、LGやAcerといった所にも勝ててない。
経営がダメでも、技術が今でも一流なら、さすがにこのあたりとは良い勝負が出来るのじゃないのか?
90年代だって、MicrosoftやIntelにはかなわなかったけど、今より良かったわけで。
その開発力の原因は何かというと、一つには開発現場のいびつ人員構成に構造的な問題があるんじゃないかと思うわけで。
まず、2000年代半ばの好景気時に大量採用で入った人間が多いこと。総じて彼らのスキルは低い。
同年代の韓国・台湾のエンジニアよりかなり低い。(折れもその世代なのであまり偉そうなことは言えないが。)
彼らも30歳前後の年齢となり、ここ2,3年で発売された家電のかなりの部分にこの世代が関わっていると言うこと。
次にその製品開発の統括をしているリーダーはバブル世代の40代が中心になっていると言うこと。
さらに、彼らが大学で学び、若手としてスキルを磨いた時の知識が時代遅れになっていると言うこと。
そして、そんな現場をかろうじて支えているのが氷河期世代の30代。
デジタル家電普及の過渡期に入社し、技術の発展と共に育ってきた世代。
リーダーの補佐から若手の尻ぬぐいまで、この世代がいなければ現場が破綻する。
ただし、人数が少なく、常に激務。あらゆる所から引っ張りだこ。
いかにスキルがあろうとも、細部まで目が行き届くわけではない。
この世代が他の世代のフォローに回れば回るほど、製品完成度は少しずつ下がっていき・・・
余談だけど、地味に響いていると思うのが、社内文章の電子化。
自社開発の製品の設計資料は電子化されているが、セキュリティ対策で、社外から参照できなかったりする。
ベテランエンジニアが飲みの席で『おれば若い頃は図面を持って帰って勉強したものだ』
とか言うけれど、最近はこんな事は出来ない。
しかもなぜかアクセス権の問題で、入社前に作られた製品のドキュメントが読めなかったりとか。
書き出すときりがないけれども、眠いし終わらないので中途半端だけどここまで。
気が向いたら、明日続きを書くかも。