2015-02-08

社会統計データに関する、実際データと『市民脳内データ』のズレ

自分ダイヤモンド東洋経済が好きだが、ニッセイ基礎研究所レポートも好きだ。

 生保系の研究所なので、人口出産・老後といった厚労省レポートが多いのが特色

 そのニッセイ基礎研のレポートで、「一般市民が、社会統計データ脳内でどう想像してるか?」の話があって面白かった。

一般市民に「日本高齢者人口比率(65歳以上比率)は何%と思いますか?」

 と尋ねたら、実際の高齢者比率(25%)より高い回答結果になった。

 (全回答者の平均数値は「44%」)

 つまり一般市民実態以上に「高齢化は深刻」と悲観バイアスを感じている。

★「一般市民の、脳内社会データ」を測定すると、日本市民の「悲観バイアス」がいろいろ確認できそうな気がする。

 例えば「老後に何万円貯金必要ですか?」と質問したら、多分実際必要額より多額の資金必要と回答あるだろう

 また、「日本社会凶悪犯罪が増えてますか?」と脳内治安レベル質問をしたら、

 多分過半数は「治安悪化したと思う」と回答するだろう。実際は減少してるのだが

★「誤った常識が定着しているのではないか?」の事実確認も、このニッセイ基礎研流の市民脳内調査確認したい。

 例えば、「家庭でCO2排出が増える、エネルギー使用が増える季節」は「夏」と誤解している人が多いが、実は「冬」だったりする。

★例えば「日本都市の中で、若者人口比率が高い都市はどこだと思いますか?」と脳内人口統計テストをしたら、

 多分大多数は「そりゃ東京でしょ?」と回答するだろう。

 正解は1位京都・2位福岡

 大学が多数な京都はわからなくもないが、「福岡の若年比率東京より多い」という統計事実認識している一般市民ほとんどいない。

 不動産会社幹部ですら、この統計を知らなかったりするから困る

★恐らく、今後東京23区の高齢者比率は恐ろしく急増するだろう。

 今いる人の高齢化に加え、地方から高齢者が流入する。

 ⇒多分、あと10年もすれば、全国10大都市の中で、東京は「高齢者比率が多い方の都市」になると思われるが、

 仮にそうなっても、日本人脳内では「東京若者が多い都市」のママになってるんだろうなあ。

★先日、日経朝刊に載ってた特集見てビックリした。

 「東アジア若者調査」として、若者年収や欲しいもの、「生活に余裕があるかどうか」質問しているのだが、

 東京若者ソウル若者収入比較で、円安効果もあるのだろうが、「ソウル若者の方が収入高い」

 シンガポールには抜かされたとは知っていたが、まさかソウルに抜かされているとは・・・

 「東京若者ソウル若者、どっちが収入多い?」と日本人質問したら、9割は「そりゃ東京でしょ?」と答えるのでは?

 つまり日本人脳内統計データアップデートされていない。

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