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はてなキーワード: 定量的とは

2024-08-06

anond:20240805211301

そもそも日本って強くなってるの?

からそこそこ強かったと思うけど

メダル割合とかで定量的検証できそうだけど誰か検証しました?

2024-08-02

画像へのタグのつけ方に表れるフェチズム

たとえばdanbooruでなら百万単位でヒットするくらいメジャー身体の部位についてのタグがあるのだけど、女性人気のジャンルでは該当する画像にもほとんどタグがつけられていない。

おそらく、このフェチズムを理解するのは男性ばかりなのだろう。

 

同じくdanbooruでは数十万単位でヒットするようなメジャータグがあり、日本人が描く画像はかなりの割合で該当するのだけれど、日本人はそのタグほとんどつけない。

他方、たとえば日本作品の該当するキャラ(非常に多くが該当する。)を外国人が描いた画像場合には、ほぼ確実にこのタグがつけられている。

おそらく、日本人以外からは「日本人は○○フェチだ」と思われているが、我々は無自覚なのだろう。

蛇足だが、自分の知る限り、「日本人かわいいと言うが現地ではそうでもない外国人女子」はだいたいこのタグがヒットするタイプ

 オフラインの知り合いに聞いた限りでは、この属性欧米ではネガティブに捉えられている。)

 

このような傾向を踏まえた上で、国や集団ごとの好みの傾向を定量的に把握したい、と思っている。

「肌が綺麗」のようなどの国でも肯定的評価される属性に対する地域ごとのウェイトの違いであれば、より容易に検証できるだろうが、そうではなく、「A国では減点要因だけどB国では加点要因」のようなはっきりと好みの分かれる属性を調べ上げたい。

2024-08-01

VR演劇はかなり厳しい気がする(現状は)

VRChatでフレンドの話を聞いてVR演劇に興味を持ち、VR演劇Youtube配信アーカイブを少し見てみた。

あらかじめ言えば、全編見るには耐えられず、飛び飛びで表現確認しただけである

ちなみに、実際にVR演劇VRで1度だけ見たことがあり、それは全編見た。

私自身の演劇の関わりを話すと、学生時代演劇が好きで、多いときは年間60本程度観劇し、自分舞台演出したことも何度かある。

そのため、全く演劇に対して知識がないわけではない。

最近は全く関わっていないけれど。

それで、VR演劇を見てみた率直な感想をいうと、現状ではVR演劇の良さを表現できているとは思えなかった。

プロニアムアーチでやる必要ある?

まず、個人的な考えとして、VRにも関わらずプロニアムアーチの中でやる芝居はナンセンスだと思う。

正直言って、今の技術ではアバターにどんな細かい演技をさせたところで、リアル人間から出るオーラに比べて、アバターから伝わるものは100分の1も満たないと思う。演技自体に魅力を感じない。

にも関わらず、VRという空間にもかかわらず舞台と客席をわざわざ分けて見れる部分を限定することは、あまりにもリアルに比べて不利な条件で戦いすぎていると思う。

勝てる要素がないどころか、演劇の魅力を一切表現できず、下手なお人形遊びを見せられているようにしか思えない。

人形遊び感を更に増しているのが、アバター統一感なさである

アバター統一感を持たせるのは大変だということはもちろんわかっているが、美少女とおじさんのアバターテイストが違いすぎて、違うおもちゃ人形を使っている感がすごい。

前述のとおり、細かい演技も表現できないから、余計におもちゃ感。

それをカバーできる演技力もないから(当然で、一流のプロでも難しいと思う)、見るに耐えない。

そんな悪条件のなかでわざわざプロニアムアーチの中で勝負する意味はどこにあるのだろうか。

やるだけ無駄演劇の魅力を伝えるどころか、ただでさえ受け入れられていない演劇をよりつまらないものとして発信しているように思える。

その打開策として、最初劇場ワールドだけど、開始すると劇場が壊れて、舞台セットが現れるといった演出を行っているのもあった。

プロニアムアーチの破壊としての演出自体には、VRならではの表現方法としてなるほどとはおもったけれど、どうやら客席自体は固定で、観客は結局固定した位置から見ることしかできないみたいであり、プロニアムアーチ自体破壊しても、本質的第四の壁破壊にはならず、結局は同じことやっているなと思ってしまった。

アトラクションのようなアプローチ

第四の壁破壊を目指したものとして、体験型VR演劇と銘を打った作品があり、これはなかなか挑戦的だとは思う。

観客自体ワールドを移動しながら、また物語としての役割を与えられて、役者から行動を促されながらストーリーが進んでいく。

テーマパークアトラクションのようなイメージだ。

これはVRからこそ作りやす作品ではあると思うし、VRならではの演劇を目指そうという気概は感じられた。

ただし、こういった体験型コンテンツというのは、現在リアルでも相当アプローチをかけられている分野で、ネットコンテンツが全盛な今、リアルの生き残る可能性として大きく取り扱われているものだと思う。

単なる体験型として見ると、インターネットコンテンツとしては挑戦的かもしれないけど、やはりリアルコンテンツ勝負するとどうしても分が悪い。

どうやってもリアルに勝る演技表現体感は今は難しいからだ。

もう一歩踏み込んだ演出がなければ、これも正直VRならではなものとも思えない。

VRならではってなんだろうね

VRリアルに勝てる可能性のある分野はリアルでは再現できないほどの視覚表現を駆使することだと思うが、これは映像アーティストが本腰入れたらできるものであり、VR演劇を行うような団体でそれを駆使するのは、まだ厳しいと思う。VR演劇ほとんどは無料で、参加者自己表現範囲内だから予算のかかることは難しいだろう。

映像アーティスト志望の人がVR演劇可能性を見出してくれるような魅力を表現できれば、そういった道もできてくると思う。

現状でいえば、VR演劇は実際の演劇の何段も劣る環境下で、同じ舞台勝負している印象があり、これでは勝負にならないどころか、演劇の魅力がほとんど伝わっていないなと思う。

もっとVRならではの視点での演出構造表現してくれれば、VR演劇可能性を感じることができるのだけれど。

個人的には、VRならではの演劇演出というのは一つ思いついているものもある。

演劇ならではの良さを、更にVRで伸ばす事ができるという視点があると思う。

そんなに特異な演出ではないから、すでに誰かがやっていると思うし、もしかしたらうまくいっていないのかもしれない。

これについては、もう少しちゃんVR演劇を見て、有効性が確信できたら書いて見るかも。

ちゃんと傾向がみえてきたら、VR演劇論的なものもできてくるんだろうね。

VRChattarが観客という可能

VRならではという意味では、まだまだ課題はたくさんあると思ってはいるけれど、私がVRChatを始めたばかりの2年前に見たVR演劇VRとはまた違った視点可能性を感じたことがある。

その演劇自体は、舞台上で行われる普通舞台で、第四の壁破壊する行為として、キャストが観客に語りかける演出があった。

それ自体リアル演劇アプローチと一切変わらないものであったが、観客の反応が違った。

そのキャストが観客に語りかけるシーンは、登場人物少女競売にかけられるといった内容で、キャストが観客に対して「◯◯円からです。オークションスタートです」みたいなセリフ?(うろ覚え)を言って、観客を競売参加者見立てて問いかけた。

これがリアルならば、ほとんどの場合は観客は反応せず、あたかも観客が競売しているかのようにキャストが装い、劇を進行させることが多いと思う。もしくは観客に仕込みをいれるかだ。

でも、VRChatは違った。

観客が突然ロールプレイを始め「いくらだ!」「この娘ならこれくらいの価値はあるはずだ」みたいな声を上げ、演技をし始めた。

多分仕込みではなく、自然発生的に観客がキャストになったのだ。(仕込みだったら申し訳ないけど)

VRChatを行っている人がロールプレイをして遊んでいる人が多いからこそ、発生した事象だと思う。

また、それを行うことが許される空気VRChatにはあるのだと思う。

いくらロールプレイに慣れている人でも、リアル舞台で振られて、観客席からそのようなことができる人は少ないと思う。そして多分リアルだとその行為自体を嫌がる観客も少なからずいるだろう。

私はここに、新たな第四の壁破壊可能性を感じることができた。

これ自体VRじゃなくてもできることであるが、ロールプレイという訓練をされた観客、また観客がロールプレイをして許されるという空気感。

これはリアルではなかなかできなかった文化形成ができているということで、リアルよりもVRが進んでいるものだと思う。

また、これは演出側の観客に対する信頼も評価したい。

これは反応がなければ白けるだけのリスクある演出だけれど、きっと演出側は観客がロールプレイをしてくれるという信頼の元行ったものだと思うから

とにかくこれにはすごく感動した。

ライブコールアンドレスポンスのような観客との一体感演劇で出せるとは。

この舞台と観客の一体感というのは、ライブからこそできるものだ。

そして、ライブ感というのはリアルに比べてVRはいろんな要素の欠落から、劣ってしまう部分がある。

けれど、観客側のアプローチによって、そのライブ感は現実にも勝る可能性を秘めていることがわかった。

演劇における観客との双方向コミュニケーションは、常に課題として挑戦されている分野で、それを解決できるなにかを感じ取れた。

今はまだ厳しいVR演劇というコンテンツだけれど、VRならではの演出双方向コミュニケーションで、リアルを超えるような演劇体験ができるようになったらいいなと思う。

ただ、VRChatはすこしずつ流行ってきており、一般的コンテンツとなってくると、参加者自体一般化し、こういった要素は薄まってくるのかもしれないという危惧もあるけれど。



辛辣感想にはなってしまったけれど、私がみた作品クオリティが低いだけな可能ももちろんあるので、良いVR演劇があれば教えてほしいところ。



余談

余談だけど、VRピアノ演奏イベントにいってきて、音楽VRでもかなり楽しめるなと思った。

演劇との違いはなんなのかは、またいつか分析してみたい。

単純にクオリティ問題もある気もするけれど。

演劇俳優は単純に技術の低い人が多いというのも大きな要素なんだとおもう。

演技は定量的技術の積み重ねで表現するのが難しい分野なので。

音楽はある程度定量的技術の積み重ねで行ける部分があるからこそ、定性的表現の域に達している人も多いのだろうという印象はある。

演技も定量的技術力がつけばいいのだけど、いろんな演技法があってもそうなっていないのが現状だと思う。

まあ、役者自体が他のジャンルに比べて、勉強不足ということも大いにあるのだけど。

日本指導者含め。

ただ、久しぶりに演劇勉強したくなってきたので、ちゃんと本を読みに図書館へ行こうと思った。

演劇に関する本は売れないか新規発行がなく、プレミアがつきすぎてて、中古で数千円から数万になるものが多くて嫌になるね。

2024-07-28

小学生でもわかる」が「馬鹿にはわからない」を意味するとき

 とある高名な環境建築家YouTube動画も上げている)が省エネ建築経済的社会福祉合理性説明するときに、「ちゃん計算すれば小学生でもわかる(のに、相応の地位にいる人がいい加減なことを言うのはけしからん)」という言い回しを多用する。

 いや、実際のところ、自分にとってそれは余りにも耳慣れたフレーズのため、特に気に留めるほどのものとも思っていなかったのだが、ある動画に「小学生だとか人を馬鹿にするような言い方はやめろ」とクレームがついていて驚いたのだ。

 

 それなりに整った環境理系教育を受けたものにならわかると思うが、「研究発表は『頭のいい小学生にならわかる』ようにせよ」というのは誰がいつ言い出したかもわからいくらいあまりにもそこら中で聞く言葉で、これを特に何かを見下したとか馬鹿にした言い方だと思う奴はいない。

 何故ならば、ここで言う『頭のいい小学生』は『特に専門知識はないが理解力は深い人』を意味するのであり、具体的には『専門分野の違う他ゼミ教授陣』のことを指すからだ。

 これが「人を馬鹿にした言い方」だと思う時点で驚き、非アカデミックキャリア詰んだ人々との文化の壁をまずは思わざるを得なかったが、よく考えるとこれこそがつまり理系』という知性の特殊性汎用性を表す側面なのだと思うに至った。

 

小学生にわかるとはどういうことか

 『小学生』と比較されると、普通の人は怒るらしい。何故か。小学生を劣った存在だと思っているからだ。

 この人たちにとって『小学生』と呼ばれることは『頭が悪い』とか『未熟』とかを意味するのだろう。

 しかし、理系認識においてはそんな意味合いはほとんどないと言って良い。

 理系思考力の学問なので、「知識がなくてもわかる奴には説明すればわかる」「わからない奴、考えようとしない奴はどれだけ本を読んでもわからない」という認識が当たり前だからだ。

 将棋囲碁などの知的スポーツと近いところがある。

 これらの競技若いうちに才能を発揮できなければ辛いと言われるように、数学物理仕事若いうちにできなければその後もあまり希望はない。

 若さ可能性ではあってもなんら見下す要素ではないのが理系世界だ。

 

 さらに考えを深めてみよう。

 では、なぜ理系は「そういう世界なのだろう。

 将棋囲碁は、ルールシンプルだが組み合わせが複雑で、知識より思考力がいるものだというのは誰にでもわかる。

 しか数学物理は難しい数式や抽象的な概念を覚えなければいけないから、小学生に難しい問題理解できないはずだ。と、考える人も多いかも知れない。

 だが実のところそれ自体、そんなことはないと証明されているのだ。

 

 チューリングマシンという概念がある。イギリス数学アラン・チューリングの考えた計算モデルで、現在コンピュータの元になっている。

 さて、ではなぜチューリングマシンは「コンピュータの元」たりうるのか? 言い換えれば、「チューリングマシンには何ができることが保証されているのか」?

 この答えが、まさに「理系議論に『小学生にもわかる』説明義務づけることができる理由である

 チューリングマシンは、本来ただの計算機のアイデアではない。それは『数学自体定義である

 『計算とは何か』『計算できるとはどういうことか』この答えを探した結果チューリングが得たのが、『計算とはチューリングマシンで解ける問題のことである(意訳)』という、現代ではもはや計算定義数学定義として認められている回答である

 計算とはチューリングマシンで解けるものことなので、どのような数学問題コンピュータプログラムとして書き、計算することができる。

 

 コンピュータプログラムとは、ifとgotoを伴った算数レベル計算連続ことなのだから、これはつまりどのような数学問題も、深い思考力さえあれば『算数レベル説明に落としこんで理解できることを意味する。(方程式がなくても鶴亀算が解けるように。)

 ここで必要なのは純粋算数程度の知識と、それを深く複雑に組み合わせる思考力だけである

 

 従って、理系説明数学的に表される定量的議論というものは、説明者にきちんとした理解があれば必ず算数レベルの話に落とし込める。

 最近は、ネットの声の大きいマナー講師たちによって「専門的なことを誰にでもわかるように説明することなんてできない」という言い訳を聞くことが多いが、少なくとも理系問題において、定量的議論をする限りは、『数学』は『算数』の複雑化、抽象化に過ぎないのであり、必ず噛み砕いて説明することは可能だ。

 ただし、ここで聞き手に求められるのは、何をおいても『算数レベルでならしっかり理解できる知能』ということになる。

 つまり『頭のいい小学生』には必ず理解させられても、算数すら苦手な『馬鹿大人』に希望はないということである

 

 『小学生でもわかる』は、小学生を劣ったものと考えている言葉では決してない。しかし、それ故にこそ、小学生レベル算数も覚束ない大多数の大人が、劣ってるどころではない論外の存在であることを突きつけてしまう厳しい言葉なのだ。使い方には気をつけなければいけない。と思った。

2024-07-27

文系ってばかだよな

どんな高度な自然科学でも、定量的でなく定性的説明が必ずできると思ってる

自然言語曖昧理解した気になることの愚かしさがわからないやつは目障り

2024-07-19

仕事評価って難しい

Aくん:

問題の原因究明のスピードは速いが、解決方法自分にない、現場解決可能場合は次のステップを教えて現場問題解決差し戻す。

結果的に一つの問題にかかる時間が少なく定量的評価では高くなる。

 

Bくん:

問題の原因究明のスピードは遅いが、解決方法自分になかったり現場でも解決可能場合でも他所への問い合わせや問題解決最後まで行う。

結果的に一つの問題にかかる時間が多く定量的評価では低くなる。あと残業時間が多い。

 

当たり前だけど周囲の人間から評価はBくんのほうが「最後まで面倒を見てくれる」という点で高い。

でも、私は考えとしてはAくん側の人間だし定量的評価した場合Aくんの評価を高く付けるのだけれど、

現場を見ていない上の人間は周囲の人間から話を聞いてBくんの評価を上げろと言う。

私としてはBくんのような"優しい"人も別に嫌いではないが、なんでもかんでもBくんがやってしまうことで現場問題解決ノウハウが溜まっていかないことは非常に問題だと思うし、他所でもできることをBくんのマンパワー使用して解決することが常態化すれば、最終的に課の定量的評価の減少につながるので好ましくないと考えている。

このへんをどこまでシビア評価をつけていいのか、難しいなと毎回思う。

2024-07-14

活版印刷bpsで表してほしい

世界史を習うと活版印刷画期的だったと教えられるがいまいちピンとこない。

手書きよりは面倒が少ないだろうが、木版印刷との違いはよく分からない。

まり情報伝達スピードが上がったということなのだからbps定量的に表してほしい。

インターネットと比べることで現代情報処理量の異常さも実感したい。

2024-07-12

anond:20240712124113

申請フォーマット作れよ

目的

・日時、場所指定

・当日のタイムスケジュール

やらせてもらう代わりに行うこと(家事または金品の贈答)

・双方への効果(定量的数字で示す)

サインが入ったらやれる。書類も残るので後からDVとか言われずに済む

anond:20240712124113

申請フォーマット作れよ

目的

・日時、場所指定

・当日のタイムスケジュール

やらせてもらう代わりに行うこと(家事または金品の贈答)

・双方への効果(定量的数字で示す)

サインが入ったらやれる。書類も残るので後からDVとか言われずに済む

2024-07-11

精子観察キットを使ってみて感じたこ

7/13 驚いた。コメントを返しておく。

https://anond.hatelabo.jp/20240713003005

 筆者の友人の女性との話題で、女友達妊活に苦労していて大変そうみたいな話をよく聞く。身の回り男性もすでに既婚者となるなか独身を貫く筆者にはおおよそ無縁な話であるが、女性の子供が欲しいながら恵まれなかったという話に相槌を打つのである

 しか教養として知る話として、不妊の原因の半分は男性にあると言われている。子供ができないことにヒステリックになる背景に、男性他人事になって検査もしてくれないと聞く。プライドはわかるが検査はした方がいいと思った。

 それはそうとして、そもそも諸君自身精子を見たことがあるだろうか。毎日出している白いやつと言えば半分は合っているのだが、実は精子は白くないのを知っているだろうか。そもそも毎日向き合っているものを知らずして他人押し付けてよいものなのだろうか。

 「精子は青い」そう教えてくれたのは、高校の保健の先生だった。高校とはいえ筆者の性の目覚めは遅めだったので、当時はフーンというくらいに聞いていたが、大人になって不妊治療だとか性教育とかそんな単語が現れると、ふと思い出すのであった。

 そんな中、あるネットニュースで「精子観察キット」というものが紹介されていた。スマホカメラ顕微鏡のようなレンズを取り付けて精子可視化できるのだという。興味が湧いたが、それを読んだ当時はそんなものを買う度胸はなかった。

 転機が訪れたのは2020年新型コロナウイルスワクチン接種が始まった頃。

ワクチンを接種すると精子の質が落ちて不妊になる」という噂話がSNSを駆け巡った。今後これを読む人のために補足をすると、今でこそワクチンデマと一蹴されるこうした根拠のない医療情報が、当時は社会問題になったのである。そんな中、コロナ対策チームはよく頑張ってくれたと思う。

 人類の新たな危機と言える新型コロナに対抗すべく、一個人としてできることをやらなくてはならない。そんな使命感に駆られた筆者は、自らの精子精子検査キットで観察し、ワクチン接種の前後精子がどう変わるのかを調べてみることにした。

 まずはキットの選定が重要だ。童貞の筆者は知らなかったのでここで啓発しておくと、コンドーム精子検査キットはアダルトショップで買うものではなく、妊娠検査薬などと一緒にドラッグストア普通に並んでいる。当時はリクルートが発売していたSeemというサービスサービス終了)と、TENGA提供していたメンズルーペという商品があった。試しに両方買ってみることにした。レジに持っていくとスッと茶封筒しまってくれ、こんな配慮サービスがあるのかと驚いた。化粧品の充実したドラッグストアだとレジ前に女性が多いので少し勇気がいるが、気になるならペットボトルでも買ってカゴに混ぜておけば良いのだ。

 いずれも箱の中には精液採取用の道具とレンズが付いている。これをスマホカメラに装着し、レンズに精液を垂らすと、カメラ精子が映る。この動画サーバーに送ると、精子画像認識し、精子の数と、よく泳ぐ精子割合を示してくれるのである

 性教育をあまり受けてこなかった人のために補足すると、精液は精子のほかに前立腺など様々な液が合わさってできていて、射精直後は粘り気の強い塊になっていて、一丸となって送り込まれる。そして時間が経過すると透明でサラサラになり、卵子めがけて泳ぐ精子を助ける潤滑剤となるのである。つまり、活発に泳ぐ精子を見るためには、精液を30分ほど放置してサラサラにしなくてはならない。

 ところが実家暮らしの筆者にとってこの作業は困難を極めた。筆者の部屋にはわりと気軽に家族が会話しに来訪するので、普段トイレでこっそり致している。ということで、部屋で致そうとすると緊張して奮い立たないし、隠しておくにしてもビクビクしている。ビクビクしているゆとりもないのだ。偶然もらったお菓子の空缶があったので、そこに隠して放置する。サラサラになった精液をスポイトでレンズに注入すると、精子が見える。測定上の注意事項として、最近スマホレンズは大きいので、ここに傷がついていても飛蚊症のようになり綺麗に映らないので注意が必要だ。そしてLED照明など点滅する照明を顕微鏡ライトにするとチカチカしてとても見るに耐えないので、ライトにも気を配る必要がある。

 ドキドキの対面である精子の姿がスマホに映った。Seemのレンズで見た精子は、確かに青かった……。

 早速精子動画に撮り、サーバーに送ると、しばらくしてその結果が送られてくる。筆者の精液には1mlあたり2400万の精子がいて、そのうち活きているのは6割という結果だった。TENGAメンズルーペには精液採取カップに目盛がついていて、量を測ることができた。測ってみると5〜6mlの範囲に収まっている。これも保険教科書通りだった。基準WHOが定めているので気になった人はググってみて欲しい。

 ワクチン接種は筆者にとって地獄であった。腕はパンパンになり、高熱が出て1週間寝込んだ。精子は熱に弱いので、この熱では死んでしまうのかもしれないと思った。しかし少し落ち着いてから測定してみると、4200万匹、運動率は6割でほぼ倍増である。減るどころか増えているではないか。色々考察してみたが、夏の筆者は繁忙期で、寝ても覚めても仕事していた。これがワクチンの熱で1週間寝たきりになったことで、睡眠不足改善されて精子が増えたのではないかという仮説に至った。

 2回目の接種でもためしたが、寝込んだ後に精子を調べると精子の濃度が高くなることがわかった。そして年末の繁忙期にも試してみたところ、この時期になると精子運動量が2割程度に落ち込むのである主観的意見と言わざるを得ないが、精子疲労バロメーターになっているように感じられた。

 つまり、我々は日常的に精液を放出しているつもりでも、その中にいる精子健康状態……たか寝不足程度でも、日々増減したり、中身がほぼ死滅していたりするのである女性は月に一度しか妊活のチャンスがないと言われるが、一方で男性にも毎日チャンスがあるわけではないということをこの実験は示した。

 自分身体にこんな秘密が隠されていたとは思わず、外出自粛の間、メンズルーペを使って精子を調べることに没頭した。画面の中で精子たちは、腕時計の中で動く歯車のようにピコピコと機敏に動いている。そうやって頭を振りながら泳ぐ精子たちを観察しているうちに考えたことがある。それは

女性けが命を宿すことができるというが、男性だって命を宿している」ということだ。

 精子は人体で最も小さい細胞であるが、父親遺伝子母親に届けるという役割のために泳ぎ回っている。確かに赤ん坊女性からまれるが、この精子たちもその命の構成要素の一つだ。精子は生きていた。この目ではっきり見たのだ。

 顕微鏡に注いだ精液は、スマホで観察するために照明に照らされ、蒸発やすくなる。その中を泳いでいる精子がどうなるか知っているだろうか。だんだん身動きが取れなくなり、必死尻尾を振りながら息絶えていき、やがてレンズにはさっきまで活発だった精子たちの死骸が映るのであるいくら単細胞とはいえ、ふだんトイレに流していた命の源を直視すると、少し堪えるものがある。

 卵子受精する瞬間を奇跡とか神秘とか称する教育ビデオ学校でも見てきた。確かに命は尊いものだ。ただ精子一人称とすれば、彼らは生きた状態で放たれるとも限らず、その行先もゴミ箱トイレゴムの中かもしれない。生涯に1兆匹生み出されながら、ヒトとして生を受けるのは数匹である。1匹や、0匹かもしれない。生存競争にすら立てなかった精子生き様を見て、掴んだ命に誇りを持って生きていこうと思った。本当は身近な人にこそこういう話をしたいが、頭のおかしい人だと思われたらどうしようという思いで二の足を踏む。誰かに届くことを願って、ネットに垂れ流しておこうと思った。

 さて、それぞれのサービスの違いだが、Seemは1回3000円という結構お高い装置だったが、鮮明に精子が泳ぐ様子を眺めることができた。いっぽうTENGAメンズルーペは1500円で4回分というお買得な商品だが、そのせいか鮮明さでは少し劣るところがあると思う。しかし安いので、定期的に精液チェックをするにはもってこいである。

 それとは別にロート精子観察用のレンズを売っているそうで、ピント調節もできる高性能なものらしく、大いに興味を抱いている。しかしこれが通販しか買えないらしいので、家族にバレないように買う方法を探している。

 最近スマホカメラAI画像を補完するようになり、精子の動きがカメラ古典的画像処理なのかAIの補完なのかわからなくなってしまったようで、いい映像が撮れない。この影響か、テンガもついに解析サービスをやめてしまって、目視精子を見るアプリと化した。なのでこの手法で手軽に判定することはもう叶わず定量的評価をするには泌尿器科に行かなくてはならない。だが1500円ほどで精子が見れるので、一度は自分の目で我が子の泳ぐ姿を見る経験をしてもいいのではないかと思う。

 というか、妊活する男性にとってはこれこそがチントレであろう。精子簡単に弱る。せっかくなら自分精子の動きから戦闘力とか算出して遊ぶゲームとか作ったら楽しそうだなんて妄想らする。流石にゲームは難しいかもしれないが、少なくともただ排泄する粘液と思わず自分の生み出す命と気軽に向き合ってみてもいいじゃないか、という気がした。

anond:20240711163936

炎上してるのはアホな反AIの中でだけだろ

だいたい広告効果って定量的に計測できるし悪影響があったら即差し戻すだけ

AIイラスト広告が増えてきているって時点でお気持ち炎上()なんかよりよっぽどメリットの方が上回ってんだよ

2024-07-09

anond:20240709181347

自分の好みだって言ってるならいいけど、実際はそれすら(意図的に?)怠っているからなあ。

じゃなきゃ、技術レベルが低いって言葉意味がわからなくなる。

技術というのは絵画でいうならパースの正確さなどにあたるもので、売り上げ同様定量的ものから、好みだけで相手批判しようとする態度のなかで行使していい論点じゃないんだよな。

anond:20240708211707

定量的な話をしてくれよ。外国産レモンにどの程度の量が付着してて有毒物質はどの程度の量か、そしてその毒物はどの程度の量で人体に有害になるのか。それがわからないとただ「付着してる」だけじゃ何も判断できない。例えば「○○は有毒!致死!」→「バスタブ3倍飲むと死にます」なら「それほぼ無害だろ!」ってなる。増田思考停止お気持ち人間可能性は排除できない。うん、外国産レモンの皮には有毒物質が付着してる、知ってるよ。で?

2024-07-07

群盲像を評す、的な還元主義批判ってタラバガニで考えた方が分かりやすいな。

生き物の分類を明確に定義づけるために、定量的な要素を見ていこう。

ヤドカリカニじゃ見た目は違う。でも水棲で、外骨格で、ハサミがあって、と色々な要素は重なってる。

じゃあ脚の本数や歩き方で区切ろう。

カニに対して、ヤドカリヤドカリたらしめるのは脚が8本である事だ。となればタラバガニヤドカリだ。

いやどう見たってカニじゃん。宿も借りねえじゃん。

何ガニとは言わずとも、「カニ」と言われて我々が思い浮かべるかにぱんみたいな生き物そのものじゃん、っていう。

2024-07-03

anond:20240703042923

翻訳専任時短ワーママ」が切られている話、事業会社内勤務の翻訳者としても頭が痛い。

GPTによる翻訳特に素人が工夫なくGPTを使って出力する翻訳)の間違いを指摘して、よりよいアウトプットを出すことは当然できるんだけど、翻訳発注部署はそれを求めなくなってくるんだよな。よくて、以下のような対比になる。

前はほぼ後者しかなかったし、機械翻訳は結局手直し必要なのが明らかで使い勝手悪かったけど、今は技術UIの向上で、担当者の独力でいろいろできるようになってきた。

それでも人力の方が質は高いはずなんだけど、やりとりめんどくさくて遅いし、「翻訳うまくできるよー」の価値がどんどん下がってきた。

翻訳の質の低さがこういうリスクになるよー、とか、質が高いとこういうリターンがあるよー、とか、定量的に言えないと説得力ないよね。でも無理だなあそれが。

ここから脱線だけど、そうやって人力翻訳価値が下がった結果、機械翻訳で出力されたbrokenな日本語UIウェブサービスが多い。ああいうの見て若者が育つのどうなん、と思っちゃう

入管外国人支援ポータルサイトなんかも、予算がないか機械翻訳使ってて、ほんとめちゃくちゃな外国語が出力されてて、お金無駄。それだったら各利用者機械翻訳あててもらうの前提にして、英語だけハイクオリティで出す方がよっぽどよい。

活発なコミュニケーションによって日本語が変化してくのはいいんだけど、機械翻訳の流暢性の低さのせいで崩壊した日本語が溢れていくのはしんどい

2024-06-28

自由研究って言われても、そもそも研究」という概念がよく分かってなかったなって思う。

なんか顕微鏡覗いたり、薬混ぜ合わせたり、本読んだりするイメージはあるけど、じゃあ研究とは何なのかと言われるといまいち分かってない。

仮説の設定、検証考察というプロセスによって物事法則論理蓋然性を確かめる、という趣旨理解してなかった。あんまり説明もされてなかったような気がする。

実験」にしたって、教科書に書いてあることを実際に試してホンマやんって確かめるだけの作業だったし。

本やネット情報写経だったり、何らかの論理を用いた訳でもなくただ作りましたってだけの工作ばかりだったのもそういう所があるのかなって思う。

定量的比較による睡眠量とゲームスコアの相関分析、とかの方が遥かに研究」ではあるんだけど、それよりはなんか理科教科書に従って「実験」でもしてる方がそれっぽいと思ってたし。

もっと理解してた所でちゃんとやってたかって言えばそんな事もない気がする。

大人になったらさ、ガキの頃面倒だった自由研究も羨ましく思えるんだよな〜とか言う奴いるけど、じゃあやればええやんと思ってたし。

発表の場が欲しいってんなら、今どきyoutubeなりSNSなり色々あるんだから。やれば?やりたいなら。やれよ。やらねえだろ?やらねえんだよお前は。

大人になってから勉強したくなってさ〜〜とかもそうだけど。それは現在のアンタの価値観環境、諸々の前提に立って発される感情であって、その前提が違う人間の前で押し付けがましくのたまうなよ。

よしんば、というか多分大体の人間が似たような後悔を抱くにしたって、少なくとも今この瞬間やりたいとは思ってないんだよ。お前の後悔には経験に基づいた納得という重みがあるんだろうけど、その結論だけ押し付けられてもおれには重みがねえんだよ。と思ってた。

最近自由研究ってちゃんとやったら面白そうだよな〜〜とか思い始めた。やる気もねえ癖に。

絶対あの手の事言わんよう気をつけてえ。

anond:20240628165534

定量的評価ってより結局自分がどこまで求めるかだと思うんだけどな。

複数人で自宅行くと割とわかりそうじゃない?

家庭的な人なら家が片付いていてホコリ溜まってないしゆかもベタベタしてないし、窓もサッシも水周り綺麗だし、自炊すんなら食器調理器具が揃ってたりするはずだよね。掃除ズボラさは掃除機かけたくらいでは歯が立たないから割と自宅行けばどんだけ家事力あるかは分かりそう。

育児に協力的かはやってみるまで分からんな。泥臭いことできるのかどうかである程度判断できそうだけどね。何かあった時に自分が泥被ってでも庇ってくれるか見てみるといいかもね。こっちに擦ってくれるやつはダメ

anond:20240628165534

どのくらい家庭的かを定量的評価できる方法があれば下方婚する女性も少しは増えるのかも

家庭的な男性は希少なので価値は間違いなくあるはず

anond:20240628170815

それ出来ない人もみんなして言うんですよね

から定量的評価できる方法ないのって言ってるの

弱者男性でも家事育児を率先してやってくれて浮気もしなくて優しいならめっちゃ結婚したいけど

結局そういうのを定量的評価できる方法がないわけじゃん

2024-06-27

anond:20240627182949

実際知能を定量的説明しようと思ったら確率密度関数として表現すると思うんだよね スカラーでなく

実際にWAIS-Ⅳ受けるとわかるけど、結果は信頼区間つきで出てくるよ。

まあその信頼区間には臨床心理士主観も入ってると思うけど、それは仕方がない。

2024-06-23

anond:20240623142501

顔面レベル定量的に示す方法がないので書きません。

「25歳になっても童貞卒業できない程度の見た目」といえばよろしいでしょうか?

2024-06-22

AIの性能って正しく測れてるのかね

GPT3.5とGPT4とでは歴然の差があるとは感じる

関数としての柔軟性があきらかに違う、と思う

でもGPT4とClaude 3 Sonnetとでどれくらい差があるのか、よくわからん

○○の出力は得意だね、賢いね、とか

結局恣意的に見てるだけなんじゃねって気がするし

日本語だけで調べても分からねえよな実際

俺は読む書く聞く話すが日本語しかできない日本人から

英語中国語ヒンディー語スペイン語とかの他の言語で賢いの?どーなの?って尺度では体感的には分からない

実際は何某かのスコアを使って定量的な性能評価をしてます、なんだろうけど

どこまで信用できるんですかね

賢い賢くないってそのスコアで測れるんですかね

数学とか統計ドシロウトなので分からないけれど

AIっていう非常に複雑な対象を、何々スコアっていう単純なものさしで本当に測れているのか?

人間だってペーパーテストの点数や知能テストで「賢さ」が分かるかっていうとそうではないじゃん

いまだに地頭なんていうよーわからん概念信仰してたりするじゃない、人間はね

と、いうふうなことがAIにも言えるんじゃないのと思う

LLMが競い合う折れ線グラフみたいなやつも、あれを出して、○○が××を上回りました、って主張するけど本当にそうなのかね?

歌川広重並に疑わしいよね

2024-06-21

「好きと良いは違う」に対して還元主義(?)的に考えていった結果、良いと悪いは好き嫌い多数決しかないのではないかという結論に至った。

この服はなぜ良いのか?

着心地が快適だから。なぜ着心地が快適だと良いのか?快適である状態は良い事だから。快不快問題だ。

かっこいいから。なぜかっこいいと良いのか?そもそも「かっこいい」の定義は?かっこいいものを身につける事は精神的充足に繋がるから。かっこいいとは見ていて嫌悪感を抱かず、むしろ快楽や憧れの念を抱かせるような事である。快不快問題だ。ちょっとトートロジーめいてる気もする。

いから。なぜ安いと良いのか?可処分所得の減少が少なくなるから。なぜ可処分所得の減少が少ないと良いのか?可処分所得の消費による購買の機会を増やし、効用の追求機会が増えるから。快不快問題だ。

いから。なぜ高いと良いのか?高額な消費であればより大きな効用を得られるだろうという誤謬めいた判断快楽をもたらすから。高額の消費、及びそれを誇示する服を着ることが収入の高さ、引いては社会的評価の高さを示唆し、自尊心の向上や社会的承認が得られるから。快不快問題だ。

もっと言えばエシカルコンシャスネスだとか、造形の斬新さや精緻さ、テーマ性の反映度合いや精神性が云々だとかいくらでもあるけど、それらを測る評価軸はどこから湧いて出きたのかという事になる。

いずれの評価軸も快不快好き嫌い問題へと収束していくはずだ。デニムなんかで着心地が悪いからこそ「良い」みたいな美意識もあるだろうけど、それも然りだろう。

いつからかあってこれからもあり続けるであろう自然法則所与の前提として持つ自然科学と違って、何が良いかという判断においては意図的に何かを前提として置かなければならないのだから感覚的な部分に頼らざるを得ないのは当然に思える。

ただそれだと必ずしも多数派に支持されない「権威」の存在説明がつかない。

ハイメゾンの攻めたコレクションを見て賞賛を送る人間多数派だろうか?もっと定量的にいけばジャンルを変えてトマトメーターでも見れば分かるけど、権威大衆意見は必ずしも一致しない。それなのに権威意見が良し悪しの評価に無影響だとは受け取られていない。

謎すぎる。

世界共通自然法則支配される存在であって、かつ誤差みたいな個体差はあれどほぼ構造も似たような生き物同士なんだから、何かしら共有されている本質的感覚があるのだろうか。

それはまああるか。

様々なノイズを除去しながら、そういった本質的ものを見極めて評価対象物と照らし合わせる技能を持った人間が伝導師として権威を握っているんだろうか。

ただ人類共通感覚って言ったって大枠のものに過ぎない気もする。ドブ川の水を啜って美味いと感じる人間は多分いないだろうけど、椎茸を美味いと感じる人間もいれば嫌いな人間もいる。

アレルギーでもなきゃ、食わせ続ければいつかは美味しさを「理解」して好きになるのか?

宗教規範から脱却したように思えてその実人々が未だ様々な信仰に基づいて生きている点は全く変わらないように、本質主義だとか教養主義だとかが社会の中で生き永らえているだけの話なのか?

多数派が好き(あるいは嫌い)だと思わないようなものについても、新たな価値判断基準提示して「言われてみれば、確かに……」という共感を呼び、考えを変えてしまうような魔力を持った主張の出来る人間権威を握るのか?常にそれが達成される訳ではないにせよ。

論理的分析してみた所でそれが良いかいか論理ではなく基準問題なので、共感の方が重要に思える。

基準に沿った判断合理的にやっていけるけども、基準のもの妥当性はより上位の基準しか判断出来ない。好き嫌いというのは恐らく最上位の基準であって、それ以上の基準はなく共感によって一変してしまうのかもしれない。

これなら原則として良い悪いが好き嫌い多数決によって決まるという説の中でも得意的に良い悪いへの影響力を持つ事がさほど矛盾しない気がする。一番しっくり来るかもしれない。

哲学世界ではとうにこんな議論もグチグチと交わされてるらしいけどおれの中では前向きなニヒリズムが一番納得感があるし、それ以上の理屈を求めようという気にもあまりならない。

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