石丸風に言うと「政治屋の一掃」だろう。今の腐った政治に心底嫌気が差している。政治家というものをまるで信用していない、そもそも「政治」が嫌いな世代。そんな「選挙なんて行ってもどうせ何も変わらない」と思っていた若者が、安芸高田市での顛末を見て何を思ったか。「この人なら現状を変えてくれるかもしれない」そう思ったはずだ。

確かに短絡的な解ではあるかもしれない。歳食って丸くなった人間ほど、そう思うものだ。

しかし、若者の感じる閉塞感を軽視し過ぎではないだろうか。もはや、こんな問題だらけで窮屈な政治システムは一回壊してしまった方がマシだと心底思ってるんだよ。本気で。

いいじゃないか、これが若者の民意だ。壊そうぜ、一回。

そして若者たちの手で、より良い形でまた創り直せばいい。破壊と創造。

そもそも、「若者の選挙離れ」に苦言を呈してきた人間がこの結果をとやかく言う事自体おかしい。若者が選挙行った結果、石丸が支持された。それが若者の民意だろう。その結果が気に食わないからと言って「民主主義の崩壊」を叫ぶのは、理屈がおかしい。若者の声を聞こうぜ。

まあつまるところ、多くの人間は自分の価値観に反するものを糾弾し、排斥することしかできないのだろう。

今回の件で再認識したことがある。世代間の溝は埋まらない。上の世代は下の世代の考えを理解しようとせず、人生経験が足りないバカだと断じ、悦に浸るのみ。下の世代は上の世代を軽率に「老害」と呼び、敵視する。

石丸伸二は、その溝から生まれたモンスターだ。

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■自分用メモ: 2024年 都知事選でひまそらあかねに投票した背景

8年前は小池氏に投票して、4年前は全く覚えてないので、今回の2024年都知事選で「ひまそらあかね」氏に投票した背景をメモしておきたい。

投票日当日午後に投票した小学校はラランド・サーヤの出身地域にあった。なお、都議補選は白紙で投票した。

小池氏及び東京の現状にはこれといった不満は無い。そもそも膨大な予算がある東京で現職が不利になることはあまり考えられないのではないか。ただ、「イス取りゲーム」のイスが固定化されてきている印象、ゲームが面白く無くなっている印象があるので、その辺の漠然としたものに対するルール変更の要請はしたかった。

なぜ、東京の「イス取りゲーム」がダメになっているかというと、基本的には「高齢化」と言う感覚が強い。人口動態で「高齢者」が占める割合が多くなっているので、否が応でも「今イスに座っている人」の発言力が強くなるのだと思われる。東京以外の地方政治は共産党 or not の大政翼賛体制になりがちらしいが、国道16号線エリアで30年ぐらい前はドーナツ化現象の最前線で輝いていたこのエリアでも、そうした流れを感じることがある。東京全体ではまだ大政翼賛体制ではないと思うが、そうした漠然した懸念ベースの投票を今回はしたいと思った。

投票を一瞬でも考えた人は以下:

蓮舫氏 :6月18日の出馬会見はテレビの生放送で見たけど、すぐに「批判」しかしていないのでは? と感じた。まあそれでも少しずつ盛り上げていくのだろうと期待したが、結局何がしたいのかよく分からなかった。あと、「高齢者」の支援を求めていそうな雰囲気を何故か感じ、それは結局住民税非課税世帯へのカネ配りとか公営団地の家賃を下げるとかになりそうで、少し警戒心が出てきた。東京都選出の政治家なのに、政策が細かくないのも逆に印象的だった。
石丸氏: 6月上旬に広島エリアの地方自治体の首長が東京都知事に立候補する報道には接していたが、YouTubeとかを見ても「批判」しかしていない印象だった。ただ、シルバーデモクラシーを象徴的に「批判」するならば、こういう人なのかなと思ったが、結局何がしたいのかよく分からなかった。
AI エンジニア: 意見の集約過程や議論過程でテクノロジーを使うみたいな発想はもはやありきたりすぎる気がした。全体的に、教科書っぽく、それっぽいことをするのにAIとかテクノロジーで根拠を形成しようとしている感じだった。
ひまそらあかね: 何らかの事情を抱えている女性を支援している団体や東京都に情報開示請求したり訴訟をしているイメージだった。政策をパッとみたが、特に印象はなかった。ただ、この人は「情報公開」のあり方というところで具体的な結果を出しているし、膨大な予算を抱える東京の「イス取りゲーム」はゲームの情報をもう少し公開すると、ゲームが全く違うものになる印象があるので、今回はこの人かなという感じ。「情報公開」の過程でテクノロジーを使う、みたいなAI エンジニアが居たらその人にしていたかもしれない。

今回の投票行動に関して考えた東京の現状:

法人税収ありすぎ。それらを収める法人は主に23区に拠点があるが、昼夜人口のバランス悪すぎるのでは。23区はそこに毎日通う大量の労働者の生活インフラを支えている訳でも、そこまでの輸送インフラを支えている訳でもない。ただ、ここのゲームを変えるのは東京都知事選では無い。
人が集約している割に一人当たりGDPはそこまで高くない。東京の輸送インフラは凄いが、他国のもう少しのんびりしている街の方が結局一人当たりGDPは多い。
東京 23区の魅力が増えている、ではなくてこの国では東京 23区以外、東京以外、東京圏以外だと人生の選択肢が少な過ぎる。だから人が東京 23区に集まる。東京 23区の魅力を反映したような地価の形成、固定資産税収の増加がなされている訳ではない。
23区以外で法人税収を稼げそうな地域がなさすぎ。(東京では無いが)リニアモーターカーの終着駅である「橋本」駅周辺、ここを日本の技術の総花の発表場所にするにはあまりにも厳しいと思う。そこに行くまでの京王線も揺れすぎ。設備投資額が賄えないのか。
環状の流れが悪い。交通インフラが中心に行くことを想定しすぎ。ただ、今更、環状線周りの交通インフラを整備しても、人の流れは大きく変わらないのだと思う。
モノレールには少し期待。ただ、法人の拠点を作れないとあまり意味ないのでは、と思う。消費の拠点を作ろうとしない方が良いと思う。
電車内での酒臭さもマナー違反にしたらどうか。23区で労働した人が、労働後に23区で飲食をして、非23区エリアまで電車で酒臭い状態で輸送されることは、非23区エリアにも鉄道会社にもほとんどメリットが無い。電車内で酒臭いのはNGとしたら、平日夜の郊外の消費が盛り上がり、飲みニュケーションが大事な企業の非23区化が多少進み、鉄道会社が直面している暴力系のカスハラも減るのでは。
神宮外苑再開発にしろ都市計画が密室過ぎる。神宮外苑再開発で事業者側が「ルール」に即しているとはいえ、何故風致地域で高層ビルが建てられるようになる「ルール」になったのかの肝心なところがよく分からない。もう少し「情報公開」すれば、もっと色々な事業者からの提案があり、再開発も旧財閥系のありきたりなもの以外の選択肢も増えるのではないか。
緑が大事ならば、防空緑地として空爆回避のために緑が結果として存在している都立公園の緑をもう少し発展できないか。
首都直下型地震や富士山大噴火で何が起こるのか分からない。大量のガレキは東京湾の新しい埋立地になりそう。選挙よりも、「イス取りゲーム」のルールが大きく変わるのかな。
そして、いつになったら戦後復興計画は終わる?
全体として、ひまそらあかねが良さそう。