はてなキーワード: 木版印刷とは
浮世絵は絵師という原画を作る職人、彫師という版を彫る職人、摺師という版木から摺取る職人の分業なのだけど、現在浮世絵の絵師と呼ばれる人はいない。
職人を目指すなら、彫師か摺師となる。
昔は、木版印刷というのは、いわゆる印刷所だったわけで、美術品だけでなくて、本の表紙や酒のラベル等々、易しいしごとがわんさあった。
その修業期間が終われば、下手くそだろうと、個人事業主として泣いても笑っても腕一つ、まずは易しい仕事で数をこなして、腕を磨いてより単価の高い仕事、というわけだったのだけど、そんなのは昭和初期までで。
今は、ほぼ無給の修業期間が終わったら、限りなく薄給の食えない期間がずっと続き、美術品を作れるくらいになるまで生活がままならない。
といいつつも、重要なことは、どんな人でも、ある程度のスパンみっちりやれば、そこそこのことが出来るようになるということ。
芸術家が心が赴くままに作る版画と違って、浮世絵というのは、産業として成り立っていたくらいなので、
こういうときはこうする、こうやればこういう失敗はしない、こうしておけば怪我をしない、こうすれば効率がいい、というノウハウがしっかりあって、どんな不器用でも、そこそこのレベル(絵の通りに彫れる、100枚摺ったら100枚同じものを摺れる)には到達する。
もちろん、残酷なくらいに才能の差はでる。
同じことを最初から出来る人もいれば、長いトレーニングの末に出来るようになる人もいる。
ご興味があれば、レスしてください。
追記
個人ブログを開設してみた。