はてなキーワード: 焦燥感とは
視線を合わせないように俯いてスーッと通り過ぎる。
「上司と目が合えば嫌味の一つや二つ言われるに違いない、、、」
特に悪いことをしてるわけではない
定時で上がっただけなのに私は小走りで
逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が聴こえてきた。
早く帰ろう。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
この日も上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
繰り返される日々
(冒頭に戻る)
特に悪いことをしたわけではないが
定時で上がる時は俯きながら逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が垂れ流されていた。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた。
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日、
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、お得意の答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思い立った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
早く戻ろう。悲しくなる前に。
※繰り返される日々
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時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 153 | 7882 | 51.5 | 5 |
01 | 41 | 4125 | 100.6 | 44 |
02 | 31 | 3547 | 114.4 | 78 |
03 | 8 | 680 | 85.0 | 37 |
04 | 6 | 2441 | 406.8 | 49.5 |
05 | 6 | 1258 | 209.7 | 183.5 |
06 | 9 | 654 | 72.7 | 54 |
07 | 26 | 3601 | 138.5 | 54.5 |
08 | 67 | 5753 | 85.9 | 50 |
09 | 81 | 11554 | 142.6 | 53 |
10 | 151 | 13304 | 88.1 | 54 |
11 | 166 | 16388 | 98.7 | 55 |
12 | 160 | 11137 | 69.6 | 43 |
13 | 116 | 12515 | 107.9 | 39.5 |
14 | 104 | 11155 | 107.3 | 51 |
15 | 101 | 9827 | 97.3 | 42 |
16 | 130 | 10835 | 83.3 | 45.5 |
17 | 166 | 10174 | 61.3 | 37.5 |
18 | 103 | 16467 | 159.9 | 58 |
19 | 119 | 13394 | 112.6 | 40 |
20 | 89 | 13801 | 155.1 | 64 |
21 | 112 | 13110 | 117.1 | 56 |
22 | 124 | 22802 | 183.9 | 58 |
23 | 145 | 24717 | 170.5 | 63 |
1日 | 2214 | 241121 | 108.9 | 47 |
人(207), 自分(193), 増田(123), 話(107), 今(106), 仕事(87), 女(81), 日本(76), 男(72), 子供(63), 問題(62), ー(61), 前(60), 相手(56), あと(55), 普通(55), 時間(50), 人間(50), 気(48), 好き(47), 関係(47), 意味(46), 韓国(43), 感じ(41), 必要(41), 気持ち(40), 他人(39), 今日(39), 金(38), 理由(38), 最近(38), 社会(37), 頭(37), 行動(35), 一番(34), 女性(34), 最初(34), 手(33), 無理(33), 会社(33), 存在(32), 理解(32), 結婚(31), 言葉(31), ネット(31), 確か(31), 全部(30), 男性(30), 人生(29), 一人(29), 世界(29), 場合(29), 別(28), 他(28), 時代(28), 昔(28), 話題(27), 目(27), 結局(27), KKO(27), 経験(26), 逆(26), 日本人(26), 情報(25), ネトウヨ(25), 個人(25), レベル(24), 勉強(24), 都合(24), 嘘(23), 嫁(23), 反日(23), 親(23), とこ(23), 結果(23), データ(23), 良(23), ダメ(23), 心(23), 当たり前(22), 誰か(22), しない(22), 医者(22), 子(22), 嫌(22), 声(22), 馬鹿(21), じゃなくて(21), 扱い(21), 簡単(21), しよう(21), 大変(21), 勝手(21), 内容(21), 生活(21), 投稿(21), クズ(20), 横(20), 程度(20), 漫画(20), 迷惑(20), 間(20), 印象(20)
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特に悪いことをしたわけではないが
定時で上がる時は俯きながら逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が垂れ流されていた。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた。
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
2
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日、
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
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どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、お得意の答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
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間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思い立った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
早く戻ろう。悲しくなる前に。
※繰り返される日々
(冒頭へ戻る)
「土日」っていうので、俺はピンときたね。お前、休みの日暇なこと多いだろ。友達がいるとはいっても、毎週会うでもないし、仕事してない時は何しようってアイデアの引き出しが少ないやつだ。
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脳に「何かやってる!」と思わせればいいの。
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一番手っ取り早いのは運動だな。筋トレおススメ。身体動かすとバンバンホルモン出るから、特に何も起きてなくても体より先に精神の調子が良くなるぜ。
あとはなにごとかを達成するといいよな。資格の勉強でも、ゲームをやりこむでも、凝った料理を練習するでも、小説を書くでも。とにかくなにかやる。俺はやったぜ!という気分になる。
少しハードルは高いが、人と話すのもいい。毎週必ず話をするサークルやグループに所属したりする。ちょっとめんどいけど行くか、ぐらいのやつがちょうどいい。単純に、話してる間は不安とか出てこないだろう? 最終の最終は、家族を作ることによって完成する。
を、ふと今日思い出した。
授業の最中、強烈な尿意に襲われた。休み時間まであと20分以上はあったと思う。
その一言が恥ずかしくて言えなくて、下腹部に力を溜めて一生懸命おしっこを我慢していた。
時間が経つにつれ、冷や汗が出てきて頭が真っ白になっていった。
どうしようどうしようという焦燥感に襲われて、頭はその事でいっぱいだった。
もうだめだ、と感じた瞬間、股間からじわっと温かい感覚があった。
あとはもうそのまま。
我慢したけど少しずつおしっこは漏れていって、パンツも制服もびしょ濡れになった。
幸い、当時椅子にはお母さんお手製の座布団が敷いてあったのですぐには床には垂れなかった。
じわじわと、座布団に染み込んだおしっこは椅子の足を伝ってゆっくりと床に水たまりを作っていった。
当時、机の横に雑巾をかけるというルールがあったため、急いで雑巾を床に落として足で拭いた。
壁側だったからできた荒業だったと思う。
漏らした、どうしよう、気づかれていないか。
周りを慎重に見回しながら、目線が下に行っている生徒がいないか確かめた。
いない、よかった、誰も気付いてない。
おしっこでぐしょぐしょになった制服のまま、床を拭き終えると、壁と机の間に雑巾を押し付けて、何事も無かったように授業に勤しんだ。
次の中休みか何かで友達がトイレ行こうと言ってきたので席を立った。
濃紺セーラー服は濡れ染みが目立たなかったのでトイレで下着やスカートを一生懸命トイレットペーパーで拭いた。
一生忘れそうもない出来事なのに、すっかり忘れていた。
自宅のソファでごろ寝していた時に、ふとトイレ行きたいなと思った瞬間にハッと思い出した。詳細な記憶が全部湧き上がってきた。
あの時、後ろや隣の席の子は本当に気がついていなかったのだろうか。
匂いがあったんじゃないだろうか。
誰にも指摘されず、そのままこの歳まで過ごしてきた。
今上天皇のお気持ちから2年以上が経った。国会では来年度の祝日についての、1度限りの法案が提案され、ニュースを見るたびに平成のしめくくりにかかっているなぁと感じる。さながら、映画のラストシーンを見るような、寂しさと焦燥感と緊張感である。
とはいえ、平成が終わろうとも、一個人の生活には特に影響がないのである。むしろ、平成などとは関係なしに未来へ繋がる問題は沢山あるのだが。
ひとまず、一時代のピリオドとして、SNSを終わらせてみた。LINE、Facebook、Twitterを辞めた。メールは流石に辞めなかったが、電話番号は変えようとしている。
SNSこそ、平成の産物である。輸入コンテンツだとは言え、今どきの流行はSNSから作られるし、作ることが出来る。クチコミ至上主義であり、誰かが誰かを常に見張っている。Twitterなんて、匿名で使用していても、少し眺めていればだいたいの家のエリアも分かってしまう。見ていてもSNSは疲れるのだ。そして、いつから誰もがSNSに疲弊し始めたのだろうか?
そういう訳で、今日から新時代まで、匿名ダイアリーを更新しようと思う。新時代を生きる勇気と希望を、物思いに耽る中から見つけ出したい。古めかしくも新しい、イマイチ世界に誇りきれない、病気のように主体性がない平成と心中するつもりはないが、明るい時代を生きる糧を見つけたい。
これを読んで、甘えだと思う人はたくさんいるだろう。私も甘えだと思うが、自分ではどうしようもできないと思っているしぶつける場所もないので匿名という形に甘えようと思う。
私は仕事が出来ない。
というか、働いていない。
理由はまあいろいろあるのだけどそのひとつは家庭環境だと思う。幼少期に母親に躾としてナイフを向けられ、父親から性的虐待を受けた。おそらくそのせいで、怒られることを極端に怖がるようになってしまった。怒られること以外にも、人に笑われたり、怒るまでは行かなくとも注意されることが物凄く嫌だ。
なので、高校のときもアルバイトは1ヶ月も経たずに辞めるということを繰り返し、高校を卒業して就職もしたが1ヶ月で辞めてしまった。
高校といえば、私はいじめられた訳でもないのに周りの自分に対する感情に嘘がないだろうかとか、実は嫌われているんだとか勝手に思い込んで、クラスに馴染めず2年で完全通信制の高校に転入した。
話を戻す。実家暮らしなので、仕事を辞めた時は母親にもちろんこっぴどく叱られたし、早く次の職を見つけろと言われた。だが、もう何度も辞めている私からすれば「次もすぐ辞めてしまうんだろうな」という気持ちしか湧かず、自分の中で働く=叱られるという方程式が出来上がりますます働けなくなった。
そうして2年が経とうとしている。
それでも焦燥感は自分の中でぐるぐるしていて、我が家は自分の部屋の壁の向こうに階段があるのだが、母親が階段を上る度に私を叱るんじゃないかとビクビクしていた頃もあった。
今は、先日心療内科にかかったおかげで母親は少し優しくなったような気がする。が、母親が私のことを邪魔だと思っている気がしてならない。部屋にこもりきりな人間に優しくしろというほうが無理な話だと自分も思う。
それに、最近友達とも会う機会が多くなってきたのに、働いていないということを未だに言い出せずにいる。正直、言えない。
働かずに引きこもっている人間なんて最低だ。
周りはみんな学校に行ったり仕事をしたりしていて、自分はしていない。
私はSNS上の友達も沢山いるが、誰にも言っていないしあたかも私が働いているように振舞っている。そして嘘をついているということに罪悪感を感じ、ストレスで何も手につかなくなり、変な汗が出る。
早く言わなきゃとも思うし、言いたいとも思うが今更言えないとも思う。
私はどうしたらいいのだろう。
先生は働かなくてもいいよ、とは言ってくれたが、オタクとしてはお金が欲しいし、両親と同じ家にいるのも辛いので引越しもしたい。
お金が無いから出来ない、仮に引越し費用を出してもらえたとしてもその後は自分で稼がなくてはならない。
私はこのまま引きこもって死んでいくんだと思う。
もし私の友達がこれを見たら、恐らく私の事だとわかるだろう。先に言えなくてごめん。
そして、今まで沢山の言い訳をしててごめん。本当に数え切れないくらいお世話になっててごめん。謝って済むことじゃないのはわかり切っているが、謝る以外に何も出来ない。本当にごめんなさい。
研究者か否かは、日本語論文の検索サイトで確認できるけど、一般に理系教員ならば100を超す論文が示されていて、文系では20以下も珍しくない。
45歳の教員の論文数が15以下であれば、仮に30歳から研究生活に入ったとして、平均で毎年1編以下となる。
もちろん論文の質や、扱う問題の大小や難度こそが重要だが、文系であれ優れた研究者の論文は「年に1編」より十分に多い。
緩くみても、論文数が年齢から35を減らした数より少なければ、「まともな研究者ではない」「研究はしていない」と考えた方がいい。
文部科学省は、2015年6月の文部科学省通知「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」にみられる、主として人文社会科学系学部の廃止や他領域への転換を求める方向性を打ち出している。
文科省の焦燥感は理解できる。こうした「自称研究者」の給料を税負担でまかなうことへの懸念があるのだろう。指導を受ける学生の不幸もしのびない。たとえ無償で受けることができたとしても、内容が無意味であれば、何のための教育だろうか。「学の独立」からすれば、国家による統制ともとれる圧力や、規制強化が好ましいはずもない。大学や各学会の自浄作用に期待したいが、それが働く可能性は決して高くないだろう。学内や学会での「業績審査の厳格化」がなかなか受け入れられがたいのは、それが「不出来な同僚を指弾する」ことになるからであろうが、大学の矜持が問われる。
という話です。
『風俗狂い卒業セット』(https://anond.hatelabo.jp/20181001213032)という増田を書きました。
コメント欄では、
正直、風俗3週間行かなかったので、「風俗辞めれてるんだよな~w」と余裕でした。
そして、ある時、あるコメントに目が付きました。
「嫁にアナル舐めさせたくない、子供にアナル舐めした口でキスしてほしくない。だから風俗に行くぞ」と。
アナル舐め?高級ソープで何回か、それこそミスコンで優勝したみたいな女の子や、乃木坂底辺レベルの子にしてもらったことありますわ。
凄く、説得力を感じた。
アナル舐めなんて、xvideosでオラついたカップルがやってるものでしょっていう意識。
そう思ってた。
別に、そこまで興味あるわけでもない。
その後、普通に卒業セットでシコシコとオナニーしてたんだけど。
どーもアナルがムズムズするような。
卒業セットでオナニーするたびに、どーもアナルが気になって気になってきた。
どー考えても、正しい気がしてきた。
頭ではない、体がそう答えをだしていた。
矢も楯も無い。
なるほど、有料そうだ。
別のもう一個の店。
そこは。アナル舐め専門だと。
いかにも危なそうな空気だが、日ピン研では結構な美人が来るとのこと。
だが、危険な街だ。。。
店の、要望を書くシート。
え?かなりカワイイ。普通にミスコンでカワイイ子じゃん。乃木坂ギリ入れるくらいじゃん。
そして、ホテルで待つこと数分。
来た。
え?え?
マジであたり何だが。
もうね。
え?っていう。
上手いんだよ。
もうなんてか、
あ~そういうマシーンなんだーって。
挿入は無いよ。
無くていい。
もうね、なんだろ。
もう何でもやっちゃってくださいって感じ。
あ~あの悪魔のコメントしてたオッサンが主張してたのはコレかと。
ハイハイ。
これなんだなと。
俺、もうそろそろ、30歳なんだよね。
大げさカモしれないけど。
30歳まで、何をしてきたんだと。
まあ。確かに負けた。
しかも、これは、ハマる予感がある。
これを知ってしまって、あらがえる気がしない。
あーなんだけっけ。あれあれ。
そう、神が与えた試練ってやつじゃないかな。
試練。
そう試練。そうかも「しれん」。
あのさ。俺、頑張るよ。
VRでの機材も買ってみる。
そうやって、あの試練に打ち勝てるだけの、『風俗狂い卒業セット2』を作るよ。
それまでは、しばらく、お世話になるわ。
俺がめったに会えない旧友との飲み会に来ていたとき、彼女からヘルプの電話が来た。焦燥感や不安で過呼吸気味で、明言はしなかったが家に来て一緒にいてほしいという感じだった。彼女は一ヶ月ほど前に親を亡くしており、不安定になるのは理解はできた。
俺は飲み会は抜けられないことを伝えた。本当に久しぶりの再会で、飲み会は始まったばかりで、話すべきことが山ほどあったからだ。俺はマンションの常駐受付人(コンシェルジュというほど大層なものではないが、同様の存在)に一緒にいてもらって、過呼吸が続くようなら夜間病院に行くよう伝えてその電話を終えた。
終えたのだが、そこから鬼電がはじまった。ゆうに20回は着信があったと思う。俺はマンションの受付人に電話を代わってもらい、行けないので代わりにタクシーで病院へ連れて行ってほしいと伝えて、それ以降管理人からの電話のみ取り、彼女からの鬼電は取らなかった。
飲み会を終えて彼女のマンションへ向かった。点滴をしてもらっていくぶんか落ち着いた彼女と話した。「私は飲み会以下なのか」と、何かのセリフのようなことを聞かれたのを覚えている。俺はマンション受付人というこのようなときのためのサポートシステムを利用し病院へ送り届けたのに、ひどい言い方だと思ったのでそう伝えた。話は平行線だった。
俺はもう限界を感じ、恋人だからといって何から何までそのようにサポートを求められても困る、別れよう。と言って、別れてきた。
で、彼女と俺の共通の友人の間で、俺がまるで外道のごとく彼女を捨てたという設定になっていることを知り愕然としているのが今。俺は冷たいのか?外道なのか?
納得できない
就職するという道に全く魅力を感じなくなった自分は先輩のすすめもあって博士後期課程に進学したけれど、卒業のめどが立つまで「博士ってどうですか?」と進学を考えている後輩から質問される度に「魔が差した」と答えていた。
その頃、研究の進捗も見えず、先行きも不透明で、いつも追い詰められていたような気がする。
親からはいい歳して仕事もしていないニート扱いで、モラトリアムを延長しているだけではないかという疑念の目を常に向けられていた。
博士後期課程進学者で「死んじゃおっかなー」と思っている人は結構多いと思う。
そういう生活をずっと続けていて、論文が通ってめどがついたら、ちょっとは楽になったけれど、心の中には変わらず焦燥感が続いていた。
逆に、その焦燥感がPh.D ディフェンスの想定問答を作るのに役立ったのかもしれない。自分の研究を否定する質問を考えつく限り列挙し、それら全てに答えを持って臨んだので、教授陣からの質問は楽にこなせた。誰も自分ほど自分の研究を理解していないので、自分が思うほどの弱点を突ける人が居なかったというただそれだけのこと。
研究は基本的に孤立無援でやっていく感じで、精神的に相当きつい。シーナアイエンガーか誰かが研究職のことを牢獄で誰からも応援されずただがむしゃらにペダルをこぎ続ける作業と称していたけれど、うまい表現だなと思ってる。
会社はチームプレーなので仕事について先輩や上司に相談することもできるし、ミスっても連帯責任だから先輩や上司と解決すればいい。
まあ、就職先では博士の学位を持っているのがチームで自分しかいなくて、過度な期待と羨望の目を向けられて、潰されていくのだが、それはまた別の話。