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はてなキーワード: 感情表現とは

2018-10-05

anond:20181005124145

第一に、「嫌なら見るな」は感情表現制限してない。第二に、「嫌だからこの表現規制しよう」と主張する人間は腐るほどいて、炎上はたいていそいつらが火種から、その文脈に乗って「私も不快」と言えば「規制に賛成」したことになる。

「人の表現制限するな」というやつが「人の表現制限」してくる件

お気持ち~~というのが話題になっているが

とりあえず「人の表現制限するな」と言ってくる。

キズナアイの話もそうだ。

例えば、「私には合わないし、なるべく見たくないな」と言ったとする。

そうすると「見るなカス。お前が視界にいれなきゃ済む話。人の表現制限するな」と言ってくる。

ん?

「人の表現制限するな」と言っている人が

「人の感情表現制限」してくるってどういうことなんだ?

なんでスルーできずに人の行動制限してこようとしてんの?

相手の行動制限してるわけでもないのに、制限してくるのほんとクソwww

2018-09-19

anond:20180919110638

でもそれを言ってる本人もキモいと思ってるでしょ。

そういうプロトコルなんだよ。

Vtuberあたりのtwitterなんかでもやたらと!!!!!!!!!!!とか絵文字連打とかしてたりして過剰に感情表現するのと一緒だし、

なんなら昔のネチズンがみんなでねらー語使ってたり、最近若い子がみんな淫夢語にかぶれてたりするのとも一緒。

2018-09-10

anond:20180907133749

猫耳はその扱われ方の多様さという点で、エルフ耳を大きく引き離す。

猫耳それは、可愛さであり、凛々しさであり、無邪気さであり、クールさであり、感情表現機関であり、特別さであり、差別庇護アイコンであり、性感帯である特に最後大事

2018-09-07


1. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 06:19

いつものTGS前のニンダイだな

2. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 07:05

幻影異聞録♯FE移植はよ

3. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 11:18

朝7時やめちくり〜

4. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 12:53

今年も来ましたね

今回は何だろう?

ドラクエとか来るかな?

5. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 12:58

サプライズは無いと思うけど、色々情報出て来ると嬉しい

6. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 16:13

年内発売予定ソフトに特化する感じかな

スマブラはなさそう

スマブラだけで同じ規模のダイレクトひとつ作れちゃうもんね

メトロイドプライム・・・もまだかな

7. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 18:05

震災で延期になったね

8. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 18:13

延期できるような程度の内容ということで、サプライズはなさそうだな。

年内のソフトラインナップと有料化オンライン特化VCの紹介して終わりってところか。

プラ2はガンガゼ改修工事バイトの方にも動きが見えるからそれぐらいの発表はするだろう。これを受けて上旬予定のスプラアプデ延期ということにまではならないだろうが・・・

9. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 18:13

あほ

震災で延期するのは当然だろ

10. 匿名希望ゲーマー 2018/09/06 19:42

※8

ひさしぶりに吐き気がするほどの屑を見た気がする…

11. 匿名希望ゲーマー 2018/09/07 00:55

10

ぶっちゃけ今回の震災他人事だわ

東日本大震災東北で直撃したが、津波も被ってない奴らからアレコレ言われて返事に困ったもんだ

12. 匿名希望ゲーマー 2018/09/07 01:15

品性を疑う

さすがに反省して欲しい

13. 匿名希望ゲーマー 2018/09/07 02:43

12

反省してほしいと言われてもな

被災者気持ちを考えろということを言いたいんだろうが

考えたところで理解には及ばない 所詮偽善

震災に遭ったことでむしろそういう風にを考えるようになった

ろくに被災もしてないくせに知ったような同情を語りかける人間

津波で何かを失ったわけでもないのにさも手足をもがれたかのように悲しむ人間

ネットがなければ知ることもなかった

ネットがなければ、そういう人間がどれだけ過去適当発言をしてきたか歴史に残ることもなかったから、俺もそういう考えに至ることもなかったのかも知れないが、現にこうなっている以上俺は自分生き方を変えるつもりはない

その場その場に応じた適切な振る舞いというのがある

健全に育っただろう大人は模範解答として、それが当たり前にこなせるものだ 悲しむべきときに悲しみ、喜ぶべきときに喜ぶ とても空気を読んだ、周囲と調和した所作で、それはそれでまともな人間に求められるべきスキルなのだと思う。

私はあれ以降そういったもの気持ちが悪いと思うようになった。彼ら、というかあなた方は周囲の期待という問いに対して、そのばその場の行動で適切な答を与えているように思う。私はそういうもの一種の「反射」のように見えている。そういった模範解答をしない人間を蔑み、排除しようという動きまで含めて。

から私はあなた方のそういった行動がたまらなく不愉快でどうしようもなく嫌いなんだけれど、あなた方はあなた方でよく教育されてそうした感情表現をすることが自然だと思っているのだろうから、私からとやかく言うつもりはないし、あなた方はあなた方で私のようなそういう人間たちをどこまでも正しく適切に気の済むまで攻撃すればいいのではないだろうか。

14. 匿名希望ゲーマー 2018/09/07 06:10

10

クズは捻くれ過ぎると自己中心的を通り越して邪悪になるからなあ。

ほら、※13みたいな丁度いい下種のサンプルがおるじゃろ?

15. 匿名希望ゲーマー 2018/09/07 10:08

こう言うクズが常駐して、真っ先に水差しコメントしてたんだな

本性が知れて良かった

16. 匿名希望ゲーマー 2018/09/07 14:33

※13

恥知らずクズが○ねよ

言葉どおり次からお前だとわかったら容赦なく攻撃するから

お前みたいなのが生きていい道理はないんだ

とっとと消えろカス

増田議論大会猫耳vsエルフ耳」

司会を務めさせていただく増田ですが、私はエルフ耳の方が流麗で良いと思います猫耳はあざといし。

 

追記15:13

猫耳はその扱われ方の多様さという点で、エルフ耳を大きく引き離す。

猫耳それは、可愛さであり、凛々しさであり、無邪気さであり、クールさであり、感情表現機関であり、特別さであり、差別庇護アイコンであり、性感帯である特に最後大事

ただの感想なのでこの論はないものとさせていただきます

では議論を再開してください。

2018-08-21

anond:20180821141938

日本人感情表現が苦手だからだろ

日常感情表現しようとすると過激になるのが普通から

過剰な演技=自然な演技ってわけだ

見るに堪えないのはどうしようもないが

役者の演技が下手なのは、何も役者だけのせいじゃない

anond:20180821141938

中学生でも演技ができると書いているように、時間をかけて適切な演出稽古をできる環境があれば、誰でも人に見せられるレベルの演技はできるものだ。

(もちろんできない人だっているが)

ではなぜ日本映画ドラマ役者が下手かといえば、要するに適切な演出稽古や、脚本の読み込みがされていないからだ。

何事もそうだが、練習を重ねれば当然うまくなる。

しか練習には時間がかかる。そして現場では時間をかけることに一番金がかかる。一番の費用人件費なのだ

監督や主演俳優など、特に金のかかる主要メンバーで長時間の打合せをして、基本から鍛えて演技のレベルを上げるという全世界で当然の作業が、金のない日本現場はできないのだ。

昔ながらの役者も、今の現場の悪い点として監督演出や指示を出さないことを挙げている。

そうやって適当な演技で済ませた方が、作業効率もいいし楽なのだ

(ジブリブラック企業かという話もあったが、創作で楽をするというのはこういう結果になりがちだから悩ましい話)

こうして、大声を出したりやたらと手を動かすことが感情表現だと思っているようなひどい演技が出来上がる。

だが、大御所を除く映画監督給料が一本平均100万、役者映画よりCMの方が何倍も稼げるという話を聞くと、あまり彼らを責める気にもなれないのだ。

テレビ局資本映画で、言うことを聞いて適当仕事をした方が金も入るし顔も売れるということならば、仕方がないと思う。

同じ役者でも演出する人間が変われば演技がまるで変わる例としては、シン・ゴジラ進撃の巨人がわかりやすい。

ちなみに歌舞伎の影響云々については、オリエンタリズムへの憧れで見誤っている意見のように感じる。

逆に、下手な演技を許す日本映像界に、伝統芸能へのリスペクトなどを感じるだろうか?(上記シン・ゴジラ野村萬斎を起用しているが)

見栄の所作など、今尚息づいている伝統もあるとは思うが、それ以前の問題が大きいので基本的には関係ないだろう。

anond:20180821141938

海外、とくに英米の演技はメソッド演技と呼ばれる方法論に沿っているんで、誰でも一定クオリティになりやす

ただしこれは通常の生活の中での感情表現を呼び出して利用する方法から、大して感情表現のない生活を送っていると使えない

日本でもメソッド演技自体は知られているが、日本人の多くは生活の中でろくに感情表現しないので、この方法機能しないんだよな

2018-08-13

anond:20180813145826

MzdA0w73tg 書き直し。これポジショントークだよね。自分がその立場に無い(と思ってる)から言えるんだよ。俺からしたら泣かない未就学児の方が怖いわ。感情表現苦手なんじゃないの?泣きたくても泣けないんじゃないの?

2018/08/13

からさあ。

泣く子はおかしいとか俺の子は泣かないなんていつ俺が書いたんだよ?

俺はお前らのブコメと違ってコセコセ書き換えたりしてないかいくらでも魚拓とればいいぞ。

いつ俺が「泣く子はおかしい」なんて書いたんだ?引用してみろよ。

冒頭で書いてるじゃないか

7歳と4歳の子持ちだがどっちも別に騒がない。

外で興奮しだしても言って聞かせればやめる。

電車の中で何かを食べさせることなんかない。

そりゃ子供から周囲に気を使えないことはあるけど言えば気付いてやめる。

母に聞いたら俺達姉弟を育てた時もそんな感じだったそうだ。

2018-07-19

anond:20180719173503

泣くとか大笑いするとか日本人は大きく感情表現しないよね。人によるかもだけど

2018-07-07

ゆとり世代ロスジェネや団塊と違う意味日本好景気化の現状を良く思っていない

ネットアンケートをとったんだけど日本好景気についてどう思うかについて聞いたところゆとり世代がなぜか「好景気のせいで私たちゆとりが割を食っている」「不景気時代のほうがよかった」とかいう回答を飛ばしてくるんだよ。

ゆとり世代20年間の不景気のツケを昔より比較的よい待遇と引き換えに高ストレスプレッシャー社会で支払わされているってマジなの?

なぜか神奈川県茅ヶ崎市ネットテレビ中毒言及しないけど、ゆとり世代ってロスジェネ正反対迷惑を被っているんだよ。

なんでかというと、自分学生時代では不景気最盛期で労働も短時間化で努力馬鹿馬鹿しいという価値観だったのに、いざ社会に出れば好景気化途上で、長時間勤務と努力要求される社会

で、それより少し上の私達プレッシャー世代というのは、そもそもゆとり世代のように実感として学生時代に甘やかされて育ったという実感がないから、下手にその事実を知っていたら心がひん曲がると思う。

からゆとり世代はみんな今の好景気にムカツイテいるんだよ。労働時間パワハラ(体罰含む)・セクハラバブル期より減っているくせに最近異常に多い過労死とかはみんなその感情表現の行動だよ。わざとお金を溜め込んでいるのもそうじゃないの?

ロスジェネ不景気を恨んでいるようにゆとり世代景気回復を恨んでいる。

まあその尻拭いをしなければいけないほかの世代は大変だな。

2018-06-22

相手感情表現してくれなさすぎて気を使って疲れる

何を考えてるかわからなくて怒ってるのかなとかつまらいかな、とか色々1人で考えて無理して話したりご機嫌とったり

でも好きだから嫌われたくない一心で頑張ったけど急にプツンと何かが切れたように自分の中で相手に対して冷めてきた

単純に合わないんだろうね

2018-06-21

人はどうして2つの世界を半々に生きないのか

無言の文化自体は良いと思う。問題は無言の文化のみを過信している存在かなと。

そもそも無言の世界が出来る前は必ず言葉を使ってきた(手紙などは別として)のに今では無言であることに楽を覚えて

言葉で通じ合うことを拒否しているという存在が増えすぎている。

そのくせ、自分のことを分かってくれないとぼやく。分かるわけがないのだ。

無言の世界での感情表現記号文字なのだから「w」で笑いと言われても嘲笑されているのかと思ってしまう人もいる。

そのような世界だけで生きようとして人は精神を病ませる。

大事なのは、無言の世界だけを自身世界とせず、言葉を自ら語る世界をも自身世界とし、

どちらも大事であることを認識することではなかろうか。

私自身、古い人間の1人だがパソコン通信が始まった頃から今後はこれが主流になっていくのだろうなと心踊った。

が、ネットが広まってみるとコミュニケーションを避け、日々他人を徹底的に攻撃する輩だらけになった。

無言の世界弊害だろう。

本来情報世界として、今まで知り得ることが難しかったものを知り得るための大きな辞書のようなものであったのに。

話が飛んでしまったが、人は現実社会と無言の世界を半々程度に生きるようにしたほうが健康的で良い。

どちらも偏ってしまうと生き方が苦しくなる。

anond:20180621141458

2018-06-11

SNSにおける幸福感情表現が大げさな人は大体メンヘラ

から視認できる範囲幸福の上限値が異常に高い人は、躁鬱なのか

極端に落ち込んでヘラる→またハイになるを繰り返してる事が多い。

twitterとかで一斉にフォローして、ハイになって過剰な喜びを表現した後

しばらく後に鬱モードに入って勝手に傷ついて挙句垢爆破する所までがワンセット

「過剰にハイテンションな俺」を演じてる人は皆メンヘラ予備軍なので自覚しておいて

2018-05-27

anond:20180527115713

全員に言えるかわからないけど、そういう人って感情表現が激しいだけで心の底から怒ってないよ。ただその場での対応ミスるヒートアップしてしまうけど。

対応さえ間違わなければその場で収まって終わる。

文化が違うだけって感じだな、その文化に慣れればそれが普通になる

2018-05-19

昨日のかぐや姫感想

子供の時は人間でいれたのに年齢重ねると女をおしつけられるとかリアルだった

初潮を迎えてなにがめでたいのか、だとか

女の幸せ金持ち結婚することだと勝手幸せ定義押し付けられたりだとか

高校卒業したら今まで禁止されてたはずの化粧をして当然っていう風潮に戸惑う18歳とかあるあるだったな

よくこれを男性監督が作ったなと驚いた

女に限らず男も自分意思が無いところで勝手自分価値が決められ押し付けられる不快さを

きっと誰しも一度は経験してるんだろう

いやあ本当に久々に心を動かされた映画だった

かぐや姫感情表現が解りやすすぎて辛いからもう観たくはないんだけど多くの人に見て欲しい映画だった

2018-05-17

anond:20180517134115

キモいって思うのも言うのも表現の自由

感情表現禁止するの?兵隊さんは笑ってはいけないとか震災不謹慎厨みたいに?

2018-05-15

葬送

元彼に新しい彼女ができた、と人づてに聞いた。

別れてから数ヶ月、1人でもそれなりに楽しく生きていたつもりが、話を聞いてから丸1日はそのことしか考えられなくて、自分の中で彼とのことを消化できていないことに気づいた。それは本件について誰にも本音を吐き出せていないからかもしれない。彼に大切な人ができた今なら、私が何を語っても大丈夫だろうし、今まで何かが怖くて言語化してこなかった自分気持ち文字にすれば、これまた何かを供養できるんじゃないかと思い立ったので筆を執ることにした。

4年間という短くない期間を共にしたので、長文になるだろう。でも、文章にしてしまえばとても陳腐な話なのかな。書き終わる頃には少し楽になれてるといい。

一目惚れだった。内定先の会社で開かれた先輩社員との飲み会で隣の席になり、仲良くなれる気配を感じてSNSアカウントを交換したのが始まり

当時大学生の私にとって、たった2歳上でも社会人ものすごく大人に見えて。そのバイアスも多分に含まれていたとは思うけど、落ち着いた雰囲気ながらもユーモラスな彼はとにかくかっこよかった。ルックスも好みで、特に目元がゾウさんみたいにぱっちりでマツゲが長いところは、ずっと眺めていたいほど。背も高くて、大きな手が魅力的だった。

その飲み会では、彼に彼女がいるということを聞いて(周りの先輩達がわざわざその場で言ってくれるくらいには、私の好き好きオーラバレバレだった)、ものすごく残念に思ったけど、私にも彼氏がいたので飲み会後は「入社が楽しみだな」という気持ちで帰った。

でもせっかく連絡先を交換したので、飲み会の後から頻繁に連絡を取り合うようになる。ライン上での会話のテンポ言葉遊び感覚が非常に合って、話ははずんだ最初は先輩後輩としての会話だったものが、だんだんプライベートな話までするようになっていき、私の好意はもちろん伝わっていただろうし、向こうもまんざらでないように思えた。

そして2ヶ月後には彼が大阪まで遊びにきてくれるという進展っぷり(私は当時大阪在住、内定先および彼は東京だった)。一緒に大阪観光名所を遊び回って、電車の乗り間違えなんていう些細なことでも笑いが止まらないほどだった。この旅行での胸の高鳴りは今も忘れていない。

大阪旅行を経て、私は彼の恋人になりたい気持ちが強まった。当時の彼氏に別れ話をして、彼と付き合えるように準備を進めた(私が悪いので当然だが、別れ話はもめにもめた)。そんな中、彼からは決定的な言葉はなくて、まだ彼女とも別れていないようだった。スカイプでのテレビ通話中に不安を伝えると、無言になって部屋の中で何かを投げ始めて、びっくりした。どうやらイラついたらしい。そのような感情表現をとる人を見たことがなかったので本当に驚いた。これが最初違和感。そのほか、お互いの恋愛観についてもいろいろと話をする中で「とにかく楽しいほうに流れたい。現状を変えるのは面倒」といった旨の意見を聞いて、このあたりにも少し不安を覚えたけど、恋は盲目からそっと記憶の端に追いやった。

数ヶ月後、晴れて彼も彼女と別れ、私が正式恋人となることができた。幸せだった。遠距離は寂しかったけれど、名古屋で会ったり彼の家に泊まりにいったりして、私が入社のために東京に引っ越すまでに5回ほど一緒に過ごしたのではないだろうか。私は時間を、彼はお金をお互いのために割いた。卒論は彼の家で書いた。

大学卒業して、ようやく社会人になった私は極力彼の近くにいるようになった。彼の住む駅と同じ場所アパートを借り、ほぼ私の家で一緒に過ごしていた。6畳のせまい家だけど、大好きな彼とやっと一緒にいられる楽しさで全然苦ではなく、べたべたとくっつく毎日

けれど、頭の隅に追いやったはずの不安が少しずつ顔を出す。発端は彼が家事をあまりやらないこと。ありがちかよという感じだが、気になったのはそこではなくその後の対応である家事負担に対して私が不満気にしていた日、彼は「(私)が不機嫌みたいだから」と出て行こうとした。話をするのではなく去ろうとした。違和感その2である。私もただ不機嫌なのはよくないなと思い、家事の分担について話すと「俺のほうが疲れてる」「昔は文句言わなかったのに」と的外れかつ見下した返事をする。結局その後チャットでもう一度話して分担を決められたけど、この時のそこはかとない不安感覚は鮮明に覚えてる。

それから、忘れられないのがその年の私の誕生日。彼はほぼ常に誰かしらの女の子と連絡を取り合っている人であったが、その時期特にはまっている相手がいて、私の誕生日にも目の前でスマホばかり見ていてかなり辛かった。出かけていたけど、悲しくなってすぐに帰ってきた。彼にとっては私の嫉妬がうざったかったようだが、それならそれでもう少し上手くやってほしいと願う。彼へのいくつかの不信感はこの後どんどん増大していく。

なんだかいきなり悪いことばかり書いてしまったけど、基本的にはすごく楽しい日々だったし、彼のことも尊敬している。私が配属先のことで悩んでいた時、彼の的確なアドバイス希望通りに進んだことは感謝のしようがない。常に向上心を抱いていて、努力努力と思わずストイックに進み続ける人。でも私にはどろどろに甘くて、一緒に歩く時は手をつないだり腕を組んだり、駅の階段を上る時は体力のない私を押してくれたり、そんな何げないシーンに幸せを感じていた、確かに愛されていた。1人では何もできなくなるんじゃないかと思うくらい甘やかしてくれた。シングルベッドと壁の間にぬいぐるみが挟まって爆笑したり、旅行して写真を撮ったり…このあたりの時期に撮ってもらった2ショットはその後3年間ずっと部屋に飾るほどの宝物だ。ここまで書いてやっと1年。ちょっと飛ばそう。

やはり6畳では手狭に感じてきたので、私が社会人2年目になる頃には広い部屋を借りて同棲を始めることに。さすがに同棲をするのに親に内緒というわけにはいかず、私の親に電話あいさつをしてもらった。2~3年後には結婚を考えていると電話口で言っていて、常套句ながら口元が緩んでしまったのを覚えている。

新しい1DKの部屋で、私は世界一幸せだった。夜、眠くなったら優しく寝かしつけをしてくれて、朝は私から行ってきますキスをして、毎日ハグして、一緒にゲームして、くっついて寝て。手をつないでふらっとコンビニに行った。テレビを見てやいやい意見を言い合ったり、ばかみたいに妖怪ウォッチダンスを踊ったりして笑顔が絶えない日々だった。ご飯を食べる時は、小食な私の食べ残しを彼が食べてくれることに強烈な愛情を感じていた。うれしくて、別にそこまでお腹いっぱいじゃなくても彼にパスしちゃってたな。私のドジで笑ってくれるのが愛しかたから、いっぱいドジした。大柄な彼の上にのしかかるのが好きだった。お互いの寝言について笑った。関西弁を使ってくれるのが嬉しかった。2人にしかからない符号がたくさん生まれた。彼の好きなものを真似して、私にも好きなものが増えて、世界が広がった。彼の脱いだTシャツですらいとおしかった。彼に愛され続けるように、見た目も中身も、かわいくいようと努力した。

そんな幸せ日常の一方で、なるべく直視しないようにしていたものの、不安なことはいくつかあった。まず、お出かけを一緒に楽しめなくなっていたこと。倦怠期と言われればそれまでだけど、付き合いはじめの頃はどこに行くか、何を食べるか一緒に決めて楽しんでいたのが、だんだん彼が私についてくるだけになった。ついてくるというのは、本当に後ろをついてくるだけ。何食べる?と聞いても「どうする?」と言うだけ。目的地でも興味を示さずぼーっとスマホをいじっていて、それならむしろ1人で出かけたほうが気楽だからとそう言っても、ついてこようとはしてくれる。店員さんを呼ぶのも、席を探すのも、地図を見るのも私。前に出るのは苦手だったからかなり苦痛だった。友達とたくさん遊んでいる彼は、絶対友達の前ではそんな感じじゃないはずなのにね。甘えられてたのかもしれないけど、一緒に楽しもうとしてくれない人と出かけてもしんどいだけになってきたから、だんだんデートに誘わなくなった。最後年の瀬カレンダーを買いに行くと言ったらついてきてくれたけど、やっぱりずっとスマホをいじってるだけだったね。連れまわして機嫌が悪くなっても困るから、早く済まそうとして最初に入ったお店で全然趣味じゃないカレンダーを買ったときの虚無感は忘れられない。

不安なことの2つめは、彼が不機嫌になった時のこと。機嫌を損ねると無言になって話ができず、物にあたり、こちらを無視してどこかへ行ってしまうという癖があった。これは付き合う前に感じていた違和感その1と2で、どんどん膨れ上がっていた。もちろん私も黙って我慢していただけではなくて、話し合いをしたいときは、どういう話の持って行き方をすればいいのかを調べて試行錯誤したし、直接、無視するのはやめてほしいと伝えたこともあった。でも性格簡単に直らないし、私の心もなかなか強くはならない。本当にもう無理と感じたのは、彼がケガの療養中に、少し出かけてみるというから一緒に行ったら、ケガが痛いようでみるみるうちに不機嫌になっていった日のこと。「帰ろう」と言っても「うるさい」と一蹴され、どうすることもできず黙って着いて行った。みじめだった。極めつけは、後になって「ごめんね。でもケガしたらわかるよ」と言われたこと。例えば私が生理痛あなたに当たり散らしたことが一度でもあっただろうか? ケガのせいではない、この人の性根がそうなだけだ。この人と、将来、何か問題が起きたときにうまく支えあっていけるのだろうか? 不機嫌をまきちらすこの人と。私はいつの間にか、彼の顔色を伺いながら無理におどけるようになっていて、どうにも元気が出ない日も、ドアの前で深呼吸をして笑顔を作ってから帰宅していた。できるだけ彼の機嫌が悪くならないように。そうすれば楽しい毎日が送れていたから。何度も傷ついて、もうあの空気になるのが耐えられなかった臆病者。

不安なこと3つめは、女性関係。前述の通り、彼は常に誰かしらの女の子と連絡をとっていて、時々会ってもいた。私が嫉妬するからと隠そうとしてくれるのはいいが、全然隠せていないから、結果として最悪な形で私に「女の子と会う」と伝えていることになっていた。男女入り混じったグループで遊ぶことはもちろんあるだろうが、2人でデートしたり、合コンに行ったり、ドライブしたり…これで嫉妬するほうが悪いというなら、恋人を作らないほうがいいのではないかと思う。愛されているという自覚はあったけど、彼が何を考えていたのかわからない。仕事のためだと言うこともあったけど、本当だとしたらどれだけ効率の悪いリクルーティングだろう。でも嫉妬しすぎて彼が不機嫌になったら大変だから、1人の時に泣いて消化していた。この家で不機嫌になっていいのは彼だけだから。それでもどうしても我慢できないことがあった。それは旅行。私とは満足にお出かけもせず、何にも誘わないのに、ほかの女の子とは自分で車を借りてホテルを予約して旅行するんだ。その扱いの差に耐えられなかった。出発の日には目の前で泣いてしまった。帰ってくるま毎日涙が止まらなかったし体調も崩した。彼が帰宅後、我慢できずに口からこぼれてしまった日、彼は心底めんどくさそうにして、私と別れると決めたようだった。女の子と会うことよりも悲しかったのは「私が嫌だと感じていることを意に介さない」こと。例えば、本当に仕事なのであればそう説明するか、友達なら紹介してもらうとか、何かしら2人の間で納得できる解決策を見つけようとすることがなかったのが辛い。また思い出して泣けてきた。痛い。私の価値観が低次元とかそういうことではなく、歩み寄ろうとしてくれないことが何より悲しかったんだ。

でも彼のことは、心に顔が浮かぶだけで泣きたくなるくらい大好きだった。3年目にはもう頭の中はぐちゃぐちゃで、彼と結婚してずっと一緒にいたいという強い思いと、上記不安がないまぜになって、自分でもどうしたいのかわからなくなる。彼は結婚というものに興味がなさそうだったので、私から結婚するのであれば子供不安なく産めるうちに、と逆算した結果を提示し、これくらいの時期に籍を入れたい、という話をしていた。彼も了承していた。でもその時期になっても彼は何も言わない。私たちより後に付き合い始めた友達カップル結婚した。彼は何も言わない。彼は結婚してまで私と一緒にはいたくなかったのだろうか。うちの実家には来てくれたけど、その気がなくなったのかな。わからない。

結婚したい、してくれない、でもこの人と将来ずっと生きていけるのか、そんなことばかり毎日ぐるぐると考えているとき旅行騒動があったから、私の心はポッキリ折れてしまった。このままじゃ彼のことも自分のことも嫌いになって、笑顔でいられなくなりそう。自分の心を守りたかった。でもまだ寝顔ですら愛しいと思う気持ちは変わってなくて、「別れたい」という言葉は絞り出すように口にした。

そこからは早かった。「別れたい」「わかった」というやりとりをした1か月後には引っ越して、あっさりと同棲は終了。最後に会った彼は、あの飲み会で初めて会った時と同じ顔をしていた。

今私は初めてのちゃんとした一人暮らしをしている。彼氏はいない。4年間というのはとても大きくて、生活のそこかしこに彼のおもかげを感じてしまう。彼が好きなテレビ番組、食べ物スポーツ、手をつないで乗った電車の中、駅のエスカレーター。彼に似た人が歩いているとつい目で追ってしまう。

彼には新しい彼女ができたらしい。

私には、親から見合いの打診があった。

高校卒業からずっと彼氏を切らさないようにしていたが、独り身になった途端これだ。きっと逆らえずに結婚するのだろう。私の人生は親の言うとおりだから。思えば、就職先だけは自分で決めた。そこで出会った彼に恋をして、4年間幸せに生きた。途中は恨み言ばかり書いたようになってしまったけど、上京就職という精神的に不安定になりがちな時期を支えてくれて心の底から感謝しているし、夢のように幸せ時間だった。彼の腕の中で安心して眠った日のことを思い出して、この先強く生きていけるはず。今はまだ泣いてるけど。大丈夫。1人で階段も登れるようになる。

これを書いて、匿名ではあれ公開して、誰になんて言ってほしいのかわからない。別れてよかった、別れないほうがよかった? もし彼が見たらどうしよう、見てほしい?

まり不義理な感じだったから、上手くいっていないなんて誰にも言えなくて。自分から別れを切り出したのに、何で悲しんでいるんだと思われそうで。「何で別れたの?」って聞かれても一言では答えられなくて。でもここで吐き出せたら少しだけ気持ちが楽になる気がする。まだまだ書き足りない思い出も気持ちもあるけど、心の中でぐるぐる回っていたものをやっと少し言葉にできてすがすがしい。

面倒くさがりな彼がこの先、とんでもなく面倒な「結婚」ということをしてまで一緒にいたいと思う人を見つけたら、ちょっと悔しい。

でも、いつ死に別れても後悔しないように、私にできる精一杯で、全力で愛したと胸を張って言えるから、その結果がこれなら仕方がないかな。

2018-04-28

anond:20180427235111

アンガーマネジメントよりはアサーション必要ではないか

上記記事については、怒りをもっと表現すべきという主張だと理解します。

少し私は違う意見で、もう少し素直に意見を言い合える世の中になるのがいいのではないかと思います

人に想いを伝える方法はたくさんあります

ときに「怒る」のも良いと思いますが、非常にコントールが難しい感情表現だと思っています。怒りの根本的な性質問題となる怒りの例を以下に示します。

怒りの性質

  1. 強いところから弱いところへ
  2. 怒りは伝染する
  3. 身近な対象ほどイライラする
    1. 理由自分コントロールできると思っているか
  4. 行動を起こす動機にもなる

問題となる怒り

  1. 強度がある(感情的
  2. 頻度が高い(なんども有り、些細なことにも怒る)
  3. 攻撃性がある(相手にも、自分にも)
  4. 持続性がある(何日も続く、根に持つ)

また、怒りは二次的な表現です。悲しみ、不安、焦り、寂しい、辛い、心配、といった想いが元となり、怒りに繋がっていきます

上記の取り扱いが難しい感情をみんなで表すのは少し疲れてしまう。わたしは怒るよりは、アサーションという手法を使って、素直に意見を言いあうことが日本に合っているのではと考えます

アサーションとは

  1. 自分気持ちを捉え、それを正直に伝えてみる
  2. 伝えたら相手の反応を受けめようとする

無理に相手に折れたり遠慮したり逆に傷着いたりするわけではなく、イラっとするわけではなく、めんどくさがらずに意見を言い出し双方に納得のいく結論を出すことを目指すのです。


私もたくさん怒られることがありました。そのとき自分をグッと堪えてたこともありましたが、自分にも相手にもよくなかったと思っています。そのあと、素直に自分の想いを伝えると、心は少し楽になるし、相手も気づくことはあるのだと思います

2018-04-14

anond:20180413223900

アンタは自分意見正義表現をやめた方がいんじゃねーっすかね?

 “嘲笑される” “べきだ” “可能なのだ” “アスペ崩れか?” “べきだ” ……。

自分で答え分かってんじゃないの? 話題になりたいからでしょ? そうしないと見て貰えないからでしょ?

 感情表現所作も音も映像も地味で売れなかった作品を幾つか知ってるけど、そうある“べき”だったんっすかねぇ?

まー提言としてはおもしろいと思いましたがね。

2018-04-03

anond:20180402235801

😺にゃんでもかんでも自分のせいにしないでいいニャ。

怒るのはおちょくられてると思ったり、あるいは彼女自分にまったく自信がないのでかもしれないニャよ?

増田ニャンは魅力があるってこと。

それに怒るのは期待値でもあるけれど、そこで発散にもなるニャ。

感情表現する人は、一気に爆発させないので、コントロールは出来てると思うニャ。





思っていることは話したほうがいいニャ。話さないと判んないことはあるニャ。

とりあえず、体の調子のためにも、休んでまたあしたニャ。

2018-03-22

2018年アニメ宇宙よりも遠い場所」を12話まで観た感想 その3

各話ごとのレビューネタバレあり)

https://anond.hatelabo.jp/20180322081702 からの続き)

11

背景美術どうやってんの

 そもそも写実的な背景美術には素材が必要なのだけれど、アニメを作るために宇宙よりも遠い場所に行けるわけもないので、限られた素材であれだけの背景美術をこさえていることになる。マジでどうやってるんだ。

報瀬と日向の成長

 報瀬が日向を呼び出すシーン。笑顔(抑圧の象徴)ではなく自ら弱さを見せる日向は6話でのやり取りから成長を強く感じさせる。でも結局笑顔で気を使っちゃう日向を見ると、どんだけ日向過去に捕らわれて深く傷ついてるんだろう…と思う。このあとのシーンにおける日向セリフ「ちっちゃいな、私も」がヤバイ彼女なりに弱みを見せないよう満面の笑みで言っているのが逆に強烈。

 そして例のシーン。日向が「6話でああいうことを言い出したり、普段から笑顔で振る舞って「友達にさえ」弱さを見せなかったりする」ようになった原因を作った奴を報瀬が許さなかったのは日向が報瀬にだけ弱さを見せることが出来たからだし、さらに言えば報瀬が6話で日向と気を使わない関係を築けたからこそ、自分わがまま日向を守ったのだろう(トイレまで尾行したり、勝手メール見たり、奴らにメンチ切ったり)。かーちゃんという過去を断ち切るために南極まで来た報瀬だからできたウルトラCであり、物語を通して報瀬がいかに成長したかを描いた最高のシーン。あと何が最高かって、たぬキマリゆづ日向のことを守ってくれたことだ。特にたぬキマリ11話では全話中最もポンコツを発揮していたところにあのシーンである10話でめぐっちゃんの話が出ていただけに、強烈に刺さった。

明るい予感

 このシーンで流れる挿入歌は4話でキマリ隊長が会話するシーン以来。4話ではキマリが「ここではないどこかへ」ではなく「この4人で南極行って、あれやこれやしたい!」と覚悟を新たにする印象的な回であり、それに対して11話でたぬキマリの「もう日向ちゃんは~」というセリフから、4~11話の間に4人が培ってきた時間や、その間の日向笑顔だった時間をたぬキマリがすべて肯定してくれていて胸がいっぱいになる。この挿入歌は今作で最も好きな曲なのでぜひフルVerで聴いてほしい。「宇宙よりも遠い場所で 真っ白な世界を見渡して ここから始めよう」っていう歌詞が控えめに言って最高。

 締めも最高で、

たぬキマリ「全部ぶっ飛ばそう、日向ちゃん!」

日向「ぶっ壊れるかもしれないぞ?」

報瀬「ドラム缶から良いんじゃない?」

日向「…そっか!」

すごく重い回なのにこんなに晴れやかな終わり方しやがって、最高かよ。なんかドラム鐘が鳴る音も良く出来てるし。

マリポイント

16:45頃 カップ麺作ってて、ドヤ顔で卵を持ち出すタヌキマリ

12

12話をリアルタイムで観たあとぐっすり眠れた人はいるのだろうか。この回だけはどうしても「一歩引いて観る」が出来なかったので、あまり参考にならないと思う。

隊長

 4話で報瀬のことを「娘のことはよく知らない」とキマリに話していた隊長と報瀬の関係が9話で「距離がある」報瀬の思いを知り、12話で背中を押してあげるという流れに、隊長不器用さがあって好き。隊長が報瀬に贈った「人に委ねるな」は「思いの強さとわがままは紙一重である」あるいは「吟の魂」に通じているものがあり、報瀬に自らを変えるよう強いるものではなく、むしろこれまでの報瀬を強く肯定していて、まるでお父さんである

 観測隊の中で最も貴子の亡霊にとらわれていたのは間違いなく報瀬だけれど、次点はきっと隊長なのだろう。だから天文台予定地に到着して一人空を仰ぐ姿は表情が硬かったのは、隊長隊長たる強さが報瀬との対比として描かれていて好き。

報瀬の気持ち(以下自分語りにつき注意されたし)

 私が母を病気で亡くしたのは13歳の頃。報瀬家と違って、私の母は癌との闘病の末だった。だからある日いきなり云々というはずはないのだけれど、いかに当時の私の認知が強く歪んでいたかをよく覚えている。

 母の闘病は数年続いていて、最初仕事しながらの通院だったのが、ある日から入院に切り替わった。でも私は一度も病院にお見舞いに行かなかった。当時の気持ちを代弁するならば「ゆうてもしばらくしたら癌も治って、元気に帰ってくるんでしょ?お見舞い行ったら逆に心配してる感じがして恥ずかしいし、家でおとなしく待ってるよ」といったところだろうか。定期的に父から母の病状を聞くにつれ、徐々に悪化していることはわかったはずであるしかし当時の私にそういう認識は一切なかった

 ようやく私が現実直視したのは、母が亡くなった日だった。早朝、父に叩き起こされて病院に向かう車の中で「眠い。こんな朝早くにお見舞い行って病院の人に怒られないの?昼に行けばいいのに」と心のうちにぼやいていたことを思い出す。横たわる母の手はまだ温かく、部屋は静かだった(心電図モニターのP音が鳴っていたはずだけれど)。もしあの時間がなかったら、私は今どうだったのだろう。報瀬は私が経験したあの、母の帰りを待っていた日々を過ごしていたのだ。

幸福レプリカ

 報瀬にとっての「母を待つだけの、いつもと変わらない日々」は、言い換えれば「何も変わらない日々という偽物の楽園」、あるいは「幸福レプリカ」と言える(河野裕 著 「サクラダリセット」第5巻 ”ONE HAND EDEN”参照)。案外、それは心地よい。偽物だとうすうす気づいていたとしても、ついつい抜け出せないような依存性がある。だから、報瀬が母の元へ行きたくない気持ち死ぬほど分かる。殊更報瀬にとって母の死という事実はとても辛く、同時に報瀬自身孤独にすることになるため(父親がいないこともここにつながっている可能性アリ)、受け入れ難かったのだろう。だから報瀬は「母がもしかしたら帰ってくるかも知れない日々」という、幸福レプリカから抜け出すことが出来なかった。

 それを象徴していたのが「母あてに送ったメールである。母がメールを読んでいる姿を想像すれば母を近くに感じることができるし、もしかしたら生きていて、メールを返信してくれるかも知れない。そしたらまた母に会える。この現実逃避は一時的に報瀬の心を満たし、現実直視しないで済むための手段として、報瀬なりに編み出したのだろう。

 そしてこの幸福レプリカ本来、心の穴を一時的に埋めるための麻酔に過ぎない。報瀬は日々の中で本物の幸福を見つけて、入れ替わりに幸福レプリカ役割を終えるものである最初仏壇毎日拝んでいたけれど、そのうち回数が減っていって、最終的に全くしなくなる、というのに近いような。報瀬の場合も、時間解決してさえくれれば自らの手で幸福レプリカ破壊する必要はなかった。そう考えると、すべての原因は報瀬の孤独にあって、もし傍にいつも寄り添ってくれる友達がいたら、報瀬は母の死をゆっくり受け入れることが出来たのかもしれない。だからこそ、あそこまで来たけれど最後の一歩を踏み出せなかった報瀬のことをキマリたちが助けるという演出彼女たち4人が培ってきたすべてが描かれている気がして、胸がいっぱいになった。

宇宙よりも遠い場所

 そして例のシーン。目の前で新着メールをひたすらに受信し続けるPCは、報瀬にとっての幸福レプリカが音を立てて壊れていくことの具現、つまり報瀬のヨスガが失われていく瞬間である。直前の、母に向けて綴った報瀬の独白も相まって悲しみが天元突破した。そしてこれこそ彼女の望んだ「宇宙よりも遠い場所」に着いた瞬間を描いている。

 「でも報瀬はもう幸福レプリカと決別するために歩きだしていて、すでに本物の幸福を手に入れていた」という物語を、「母に宛てたメール」、「南極を目指すために稼いだ100万円」、そして「一緒に泣いてくれる友達」で語る演出はとてもじゃないが言葉にできない気持ちにさせてくれる。そんな、彼女の「動き出した時間」を、「太陽が沈んで初めて夜になる南極」という絵で表していて、こんなに綺麗な終わり方があるのだろうか、と思った。

本来の報瀬の性格

 キマリは本作では特に感情表現が豊かな子である。それに比べ報瀬は感情表現が歪であり、一見すれば報瀬はキマリと違ってクール女の子のようにも見える(え?見えない?)。11話までの報瀬は、どんなきれいな景色風景を見てもなんというか、感動しているようなしていないような、すごく微妙な表情をしているのだけれど、その多くは彼女の横顔である。そんな彼女の表情が、横断幕に書かれた報瀬の似顔絵に現れている。この横顔が12話で号泣する彼女の横顔と強い対比になっていて、この瞬間に彼女が得たものの大きさを感じさせる。

 一方、6話の飛行機内でのシーンで報瀬はペンギン映画号泣しており(本作で報瀬が号泣するのは1話トイレ、6話飛行機内、12話のアレ)、実は感受性の豊かな子であることが分かる(他にも感受性の豊かさを象徴するシーンはいろいろある)。

 だからこそ12話で報瀬が泣く姿は本来の(母を失う以前の)報瀬を描いているように見えた。それは声からも読み取れる。中学時代の報瀬が母としゃべるシーンは本作を通して9話 12:30頃の回想で「でも行くんでしょ?」と母に話す一言だけ。今より3歳くらい若いいか、少しだけ高く、そしてやや甘えたような声。12話で「お母さん!」とPCに向かって泣き叫ぶ報瀬の声はまるでこの声のように幼くて、まるで中学時代の報瀬が母に泣きつく姿のように見えた。冒頭の回想において3年前、一人で泣くことが出来なかった報瀬がこの日4人で泣く様子は、報瀬の成長と、報瀬が得た幸せと、動き出した時間を優しく描いていて大好き。

挿入歌「またね」

 本当によく練られたタイトルである。5話では「じゃあな」と別れを告げためぐっちゃんに絶交無効押し付けたキマリの歌であり、10話では「離れていてもつながっている」キマリとめぐっちゃんの姿を端的に表す「ね」の歌として、そして12話では、報瀬の心を捉えて離さなかった貴子を、その死を認識することでようやく別れを告げることができた報瀬の歌として演出されていて、色々すごすぎる。

マリポイント

2:00頃 報瀬が放球の撮影に来なかったので、代わりに出ることになりすごく張り切ってる(いつの間にたぬキマリ治ってたんだ)キマリ

13話

<<放送情報>>

AT-X・・・3/27 20:30~

TOKYO-MX・・・3/27 23:00

BS11・・・3/27 23:30~

MBS・・・3/27 27:00~

<<配信情報(最速のみ)>>

d'アニメストア・・・3/27 20:30~

AbemaTV・・・3/27 20:30~

最後

 今期のアニメは色々観ていたのだけれど、どれも面白い作品ばかりだった。でもあえて本作について書いた理由は便乗以外にもある。いちファンとして、作り手の思いに報いたいと思ったのだ。この感想を見た人が100人いたとして、そのうち1人くらいパッケージを買ってくれないかなぁ、そうなったらいいなぁ、というのが本稿の目的である

 私は本作に触れる以前にプロデューサー田中 翔氏のインタビュー記事( http://anime.eiga.com/news/105638/2/ )を読んでいたのだけれど、その中で同氏は

田中:うーん。今お話したように、ビジネススキームが変わりつつある状況ではありますが、映像お金をだしていただく、いちばん分かりやすい結果は、結局「パッケージが売れる」ことなんですよね。自分は、パッケージが売れないタイトルは、あまりやる意味ないと思っています――心の底では、ですけど(笑)

とまで言っている。個人的に、良い作品であることとパッケージが売れる作品であることに強い相関があるとは思っていないし、そりゃ円盤はどの作り手も売りたいと思ってるでしょと考えている。本作についても初めは「私はこの作品が大好きだから売れなくても別にいいや」というスタンスだったのだけれど、Pの発言を思い出すうちに少し気が変わった。もっと作り手に「この作品を作ってよかった」と思って欲しいのだ。そして、このような作品作りをもっと続けて欲しい。贅沢な願いだけれど、この感想一助になれば嬉しいな。

2018-03-16

Citrus10話まで観た

今季百合アニメである

アニメ自体を久しぶりに観た。

全話観れそうなのはけもフレ以来だから約1年ぶりだろうか。

これが多いのか少ないのかはともかく。

結論から言うとこのアニメあんまり面白くない、というところ。

レキップ紙的な10点満点でいうと5.5点のアニメ

なんせ話の進み方がゆっくりすぎる。

丁寧な心理描写を描きたいのかどうかわからないが、とにかくじれったい。

私「はやくキスシーン見せて」

キャラ「嫌です」

私「なんで?(殺意

とは言うものキスシーンの作画めっちゃヌルヌルなので3話に1回くらい出てくるキスシーンで多少満足できなくもない。

とにかくキスシーンに至るまでの道程が長すぎるんだコレ。

もっとチュッチュしてくれよ!あくしろよ!!

簡単作品紹介をする。

多少のネタバレもあるので覚悟の上みて欲しい。

主人公は今をときめく女子高生

名前輿水幸子(仮)としておこう。

金髪に派手なメイク、着崩した制服

超イケイケマジ卍。

というもの男性経験はなく、恋愛に強い憧れを抱いている。

それに対してヒロイン

名前小日向美穂(仮)とする。

黒髪ロングストレートで物静か。

感情表現はほぼなく、その内心はほとんど読み取ることができない。

物語は2人を中心に進んでいく。

幸子の母が美穂の父と再婚したことにより、美穂が義理の妹に。

美穂は転校先お嬢様学校生徒会長理事長の孫である

美穂は校則違反の幸子にとても厳しく当たる。

幸子はそんな美穂に段々と惹かれていくのであった。(適当

まあまあこんな感じ。

かいつまんで説明しただけなのにツッコミどころ死ぬほどあれどアニメだし多少はね?

序盤の焦点は2つ。

・幸子はどの段階で美穂を意識するようになったのか

・その感情はなんなのか

幸子は自分感情をかなり持て余してしまう。

美穂への思いが恋愛なのか家族愛なのか姉妹愛なのか憧憬なのか。

恋愛経験が無く強い憧れがあったのでいつの間にか恋愛感情になっていました。

そしてその表現確認キスしかできないのがこの作品もどかしい魅力の1つ。(のような気がする)

プラトニックやね。(適当

百合っつーとマリみて以来触れていないのでほぼほぼ初心者である

マリみてといえば、主人公親友由乃ポジション)はこの作品でも健在。

髪形も性格もどことなく似ている。(ほぼ一緒。初めて出てきたときよしのん!よしのんじゃないか!と思ったくらいだ。声が池澤春菜じゃないから違うことに気が付いた)

邪魔キャラは縦ロールっていうのも一緒。

なんだマリみてじゃねーか。やったぜ。

というわけで妙に気合の入った作画キスシーンのあるマリみてである。(結論

OPだけでもガッツリキスシーンあるので興味が出たらみて欲しい。

1クールだとしたらあと2話くらいで終わるので最終的に「2人は幸せキスをして終了」なのは間違いない。

そこは心配していない。

頼むぞ。

というわけで私の目下の心配事は今永ウィー濱口が抜けたDeの開幕先発ローテだ。

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