はてなキーワード: ハンバーガーとは
バンドマン向けの作曲の教本とか読むと「ビートルズの曲は今となっても勉強になるから聴いたほうが良い」みたいに言ってるオッサン少なくないんで、多分コーラとかハンバーガーと同一視出来るもんでもないと思うぞ。
それにビートルズって、ハウリングを演奏に取り入れたりとか、MV作ったりとか当時としては革新的なことをバンバンやってたりするわけ。当時の感性で言ったら「めちゃくちゃ衝撃的なバンド」だったわけで、コーラに例えるなら当時からしたら、それまでコカ・コーラなんて存在しなかった時代に「コカ・コーラを発明した!」ぐらいの衝撃的なバンドだったんじゃないだろうか?そもそも当時「バンドがオリジナルの曲を自分達で演る!」ということですら革新的だったんだから。
まぁ、正直ビートルズなんてよく知らんもんで、他人の受け売りにはなってしまうが。
そもそも、今の子たちってそんなに真面目に音楽聴かないと思うのよ。
昔は憧れの対象が少なかった上に邦楽もカッコ悪かったんで、洋楽バンドに憧れた若い子達が一生懸命洋楽を聴いたりしてたわけだ。
今じゃ、娯楽も多様化して憧れる対象も分散しちゃった。で、簡単に手に入る安価な娯楽もクソいっぱいあるもんで、音楽を真面目に聴く子自体ほとんどいない。音楽が何かの付属品にすらなりつつある。
それに今では色んな技術が昔とは比較にならんくらい進歩してるわけ。素人でもプロと見紛うような曲を作ってネットで配信したり出来る時代なわけ。
耳障りが良くて刺激的な曲を、ネット経由で手軽に無料で幾らでも聴ける時代なわけですよ。
そんな中、古い音響技術で作られた、今となっては耳障りが良いとは言えないビートルズの曲を、わざわざ選んでまで聴かないでしょ、今の子たちは。編曲技術も進歩して、似たような曲でもっと曲として洗練された曲なんか幾らでも転がってるし。そもそも、邦楽もだいぶ進歩して「邦楽はダサい!洋楽だ!」みたいな時代も終わりを告げたんで、進んで洋楽を聴くのは音楽ヲタだけ。しかも、海外ではバンド音楽の衰退は日本以上に進んでるって話だし。
はい。
http://negineesan.hatenablog.com/
氏のブログは肉や魚を解体しているところを余すところ無くブログにアップしているため、全体的にグロい。グロいせいで後に出てくる料理が軒並みまずく見えてしまう。
食べログだとかクックパッドだとかに出てくるお料理と比べてみても、見た目が圧倒的に汚い。お皿についてる余計なソースとか醤油とか、食器とか、料理の並べ方とか、諸々汚い。あと汚れたキッチンとか調理中の三角コーナーとか写り込んでいてやっぱり汚いからあんまり食欲が沸かなくなる(あと料理の見た目も結構汚い)
自分自身、分かりやすい料理が大好き(≒味覚が子供)で、たとえばうどん、ラーメン、パスタ、ハンバーガー、ハンバーグ、焼き肉、とか、そういうのが好きだ。だからなんだかよく分からない食材が出てきた時点で結構アウトで、このブログに出てくる食材もどちらかといえばゲテ寄りなので、結構受け付けない。それと卵が好きじゃない。
低賃金で働いている人にハイレベルな接客を求めるのは無理があるがハンバーガー屋や牛丼屋などで働いている従業員はガラが悪い。料理の盛り方や食器の置き方が雑で速ければそれで良いと思っている。だがファストフードの中にも丁寧な接客をする店がある。それは弁当屋である。弁当屋で働くオバちゃんたちは衛生管理が徹底しておりフレンドリーで客あしらいもうまい。あのオバちゃんたちにはもっと高額な報酬を支払っても良いと思う。家や職場の近くにハンバーガー屋と牛丼屋と弁当屋があったら私は間違いなく弁当屋を選ぶだろう。接客はそれくらい重要な要素なのだ。
そう、季節のベジ定食だ。
以前増田に「外食しようとすると意外と野菜を大量にとれない」という話を書いたのだが、それからいろいろお店に入っては野菜メニューがあるかどうかを調べていた。
吉野家には季節のベジ定食というのがあり、季節限定といいつつもほぼレギュラーメニューで季節によって野菜が違う。今の時期だとかぼちゃ、さつまいも、赤パプリカ、レンコン、ブロッコリー、そしてヤングコーンを鉄板で炒めたような定食がある。一度吉野家に入ったら試して欲しい、ガッツリ野菜をとった気分になれるし、お米も少なめなので女性にオススメだ。もちろん男性も牛皿をつけて食べてみて欲しい。
普段は昼にいくのだが、昨日は仕事が長引いたこともあり、自炊するのも億劫で吉野家のベジ定食をたべようとした。
吉野家に着席するとすでに店内では多くの人がすき鍋定食を食べている。無事秋冬の定番に落ち着いたよなぁすき鍋定食と思いながら、店員がお茶を置きに来た時、「ベジ牛定食で」と言った。昼ならベジ定食だが、夕飯だし牛皿つけてもいいだろうという判断である。
注文した後すぐ、となりに初老の男性が座った。男性は店員がお茶を置きに来るやいなや「これ」とメニューの表紙にかかれているすき鍋定食を指差す。
自分のベジ牛が来る。米とベジだけで食べれてしまうのに牛皿もそこそこボリュームがあってなんというか華やかだ。これで600円はすき鍋定食よりコスパが良すぎると思いつつ、箸をつけようとしたとき、隣の男性に話しかけられる。
「兄ちゃん、今こんなのあるんやな。えらいええやつやん。」
どうもベジ定食の事を初めてみたような感じだった。
「ほら野菜入ってるやろ。俺は野菜が食べたくてコレ頼んだんやけど、兄ちゃんのみたら絶対そっちにしたよ。」
「しかも、ブロッコリー入ってる。俺はブロッコリーがめちゃくちゃ好きなんや。」
「普段はモスバーガーばっかり行くんだけど夕飯にハンバーガーってのもちょっとへんやろ」
それから自分が食べ終わるまで男性は「そっちにすればよかった」と言うようなことをずっと言いながら食べていた。
意外だと思ったのは、野菜をガッツリ食べられるというのは自分だけの需要ではないということである。
同じ牛丼屋のすき家は多分ファミリー向けを謳っているが故に健康やヘルシーに気を使っているが、それでも野菜を摂ろうとするとサラダしかない。
本当は吉野家みたいに、季節の野菜を食べたいはずだ。春であればキャベツや玉ねぎ、夏であれば茄子、トマト、秋であればさつまいも、冬ならかぼちゃ。
幾度かベジ定食を食べてきたが、はっきりいって周りでベジ定食を食べている人を見たことがない。もちろんそれはファーストフードゆえでもあるが。
また、どうしても牛のイメージが強いのだ、吉野家は。店舗の前にポスターもはらず、メニューでも隠れた場所にある。なおさら、野菜を食べたいと思う人にはほとんどリーチしないのではないかと思う。
ベジ定食を発見できなかった隣の男性が悪いようには自分は思えない。
おっちゃんが次回はベジ定食にありつけますように。そして、多くの人がベジ定食を知れますように。
ちなみに、昼で食べる時はベジ定食よりもベジカレーがおすすめです。
https://www.yoshinoya.com/menu/set/vege_tei/
本文中でも触れていますが、限定と言いつつ、実際は季節によって具材が変わるレギュラーメニューみたいです。
夏バージョンのベジ(覚えてる限りですが、オクラ、茄子、かぼちゃ、ヤングコーン、そしてトマトソースで味付けされている)はベジ定食で480円だったと記憶しております。
今の秋バージョンだと、ベジ定食が490円なので、季節によって使う具材が違うことによるブレで、修正ミスかと思います。
以前の増田でもリンガーハットという声が多かった気がします。大戸屋も。でも、悲しいかな近くにはありません。
ちなみに、自分は松屋が若いときに済んでたアパートの近くにありほぼ毎日通っていたので、一番好きで車で1時間ぐらいの距離にあるのですが、松屋に行くのはそちら方面に営業に行く時ぐらいですね。オススメは牛カレーですね。これにサラダをつけます。
・吉野家コピペ
それ、もう古いですよ。
・社員なの?
(中略)
3
3日目 午前
旅先では余り眠れない事が多い。
今日が今回の台湾旅行で最後の朝だけど、グッスリとはいかず、7時前に目が覚めた。
ボーッと窓の外を眺めていると、部屋の外からオバちゃん2人の声が聞こえて来た。
お客さんかな?ベッドメイクかな?
それにしても、楽しそうによく笑う。
朝食を済ませた後、ホテルのすぐ隣にあるコンビニで、スイカ牛乳、japan walker、烏龍茶を買った。
昨日も女性誌を買ったけど、現地の雑誌というのは興味を唆られるものだ。
昨日、台北車站の地下街を歩いているとき「中山地下書街」という掲示を見たが、午前中の地下街は人の流れもまばらで、場所がよくわからなかった。
烏龍茶を飲んで「美味い!」と呟いた。
あとで再購入したときによく見ると、材料表には「香料」もあったが、それは台湾人の嗜好としてこの香りが重要という事だし、美味ければ大きな問題は無い。
ホテルの窓際でこの旅行記を書いていると、ザっと雨が降って来た。
台湾は雨が多いので、雨具を持って来ていたが、旅行を通して行動に困るほどの雨がなかったのは幸運だった。
雨はすぐに小ぶりになったけど、窓の外にはまだ傘の花が咲いている。
あと数時間でチェックアウトだ。
午前9:45分。
雨はとっくに止んでいる。
定刻にはまだ数時間あったけど、チェックアウトする事にした。
空港への送り迎えのため、ここには21:00にまた戻って来る事になる。
3日目 午前
世界に展開するグローバリズムの象徴、スターバックスはここ台北にもある。
わざわざ海外に来て、世界中にある店に入り、ローカルの微妙な違いを見るもの楽しいものだ。
150元を支払い、アイスのカフェモカ、グランデサイズを受け取って2階に上がると、そこでは男女がラップトップを開いていた。
コーヒーを飲んだ直後で大してのども渇いてなかったが、入ってみる事にした。
入り口には行動を禁ずる、べからず集が書いてあり、犬とハンバーガーにバツ印が書いてある。
その下に「禁止打牌」。
ペットを連れ込むな、食べ物を持ち込むなはわかるが、「トランプするな」は新鮮だ。
ドトールで頼むものといえば、ミラノサンドのA以外ありえなく、これはスタバのドヤリングと同じ様式美なのだが、残念な事に、11:00以降しか頼めないようだった。
少しがっかりして、70元を支払ってアイスの紅茶を頼むと、何も入れなくても甘かった。
旅行を通して概ね正しいエリーさんの助言に一つ違を唱えるなら、台湾版suica、悠遊卡についてだ。
エリーさん曰く、チャージした金額の有効期限は2年だし、デポジットの100元が勿体無いので、頻繁に台湾に来るのでなければ購入を勧めないとのことだったが、実際に使ってみると、メチャクチャ便利。
複雑な購入手続きで切符を買う必要なく、地下鉄も台鐵もバスもピッとやるだけでOK。
多少の損を補って余りある便利さの悠遊卡なので、台湾に来る際は是非購入を勧めたい。
帰りの便までまだまだ時間があるので、悠遊卡に100元チャージして、地下鉄で台湾北部の景勝地、淡水に向かった。
3日目 午後
駅前を歩けばすぐ海岸で、晴れ渡った空の下、おっちゃん達が釣り糸を垂らしていた。
ふと見ると赤い看板。
「本河岸遊客衆多
為維護遊客安全
本路段禁止甩竿汉示」
さて、初日の寧夏夜市で食うつもりで、メモまで描いたが、食えなかったものがある。
「千と千尋の神隠し」で、千尋の両親が食って豚になってしまったモノではないか、と言われている謎のプルプル、肉圓だ。
海岸から山の方に上がろうとして通り掛かった海の家で、「肉丸」と書かれた看板が掲げられていた。
昼時で丁度いい、食おう。
「それだけでは足りない」とエリーさんが言っていた肉圓だが、いざ食って見ると、正体不明のプルプルは意外とお腹にたまり、1杯で小腹を満たすに充分な量だ。
こんなものを大量にガツガツ食えば、それは豚にもなってしまうのかもしれない。
台北についたのは午後14:00過ぎ。
今なら人に流れについていけば「中山地下書街」を見つけられるかもしれない。
やがて中山站を過ぎると、右手に地下街にそって長い本屋が見えて来た。
「中山地下書街」
やった、本屋だ。
「誠品書店」に入って見ると、平積みにされていたのは、謝馬力 著「女子翻轉」
台湾版Sex and cityか?はたまた中国のジェーン・スーか。
ほとんどの本が何を書かれているか、全くわからないんだけど、1冊、ピクルスの作り方に関する本があった。
これならなんとか分かるかもしれない。
分からなくても、開いているだけで楽しそうだ。
買って帰る事にした。300元。
これは是非行かないといけない。
新光三越に着くとデパ地下はどうやら地下2階。日本より小ぢんまりとして、お菓子などが中心ではあるが、これぞデパ地下という光景があった。
色々な店が軒を並べる中、お茶の店があり、白磁の蓋碗がディスプレイされている。
日本に帰って、同僚とお茶を飲む為に、何か茶器が欲しかったから丁度いい。
560元は、多分日本より安い。
3日目 夕方
あと5時間で迎えが来るが、台湾でやりたい事リストの最後の項目がまだだった。
台湾で清粥といえば、飲んだ後に食べるものらしく、店が開くのは17:00からだった。
最近、アルコールに弱くなったし、台湾では心置きなく食いたかったので、旅行中は一切、酒類は飲んでいなかった。
この店では、ショウウィンドウの中からおかずを選び、それにお粥が付いてくる。
どれにしようか?
ショウウィンドウ越しでハッキリ見えないが、美味そうな炒め物を頼んだ。
席に着くと、鍋一杯のお粥。
さあ食うぞ。
しかし、運ばれて来たおかずを見て一瞬たじろぐ。
もっとよく見りゃ良かったぜ、ここは屋台ではないが、エリーさんの忠告を思い出す。
これを食えばあとは帰るだけとはいえ、もし飛行機の中で降せば大きな問題を抱える。
最悪当たるにしても、迎えのくる21:00までにスパっと終わるか、自宅に帰り着く翌10:00以降にしてほしい。
恐る恐る口に運んだ牡蠣は、豆豉の風味が効いて美味く、お粥は歩き通しの身体に優しかった。
無名子 清粥小菜を出て、おそらくこの旅で最後の地下街を乗り継ぎ、ホテルの最寄り駅に出ると、道路はしっとり濡れていた。
参ったな、あと一息で雨だ。
でも3日間で学んだのは、台湾の雨はすぐ上がるという事。
意を決して歩き出すと、どうも降っていたのはさっきまでだったらしく、殆ど雨には当たらなかった。
3日目 夜
ホテルのフロントでこの旅行記を書きながら迎えを待つと、女性2人の親子連れが入って来て、フロントに尋ねた。
日本語だ。
そんな基本的な事を聞くって事は、多分今日 このホテルに着いたのだろう。
自分は今夜、日本に帰るが、今日、日本から来たかもしれない人がいる。
ここでは毎日、入れ違いで人が行き交うのだろう。
しばらく待っていると、また日本からの家族連れがフロントにやって来た。
お父さんが、自分の胸を指差して、現地で買ったTシャツになんと書かれているか聞くと、フロントの男性は、ちょっと戸惑いながら答えた。
話しているのは中国語で、スーツケースの大きさから見ると、多分大陸の人だ。
一団はひっきりなしに喋っていて、声も大きい。
この旅行であった人たちの中で、もっとも賑やかな人たちかもしれなかった。
嵐のような一団がフロントを過ぎると、迎えのツアーガイドがやって来た。
「英語名はありますか?」と聞くと、「無いですね、僕も英語は喋れませんし」どうもみんなに英語名がある訳では無いらしい。
チャンさんは人当たりが良く、風貌もイケメンというか、今風で、ちょっとチャラい感じといえなくも無かった。
空港までの車の中で、たくさん起きたことを話し、少し疑問だった事も答えてくれた。
台湾の男性が機内でメガネだったのは、ちょっと上の世代で伊達メガネのブームがあった事。
台湾で男同志の性愛を描いた映像作品を観たのは、おそらく同性結婚が法的に認められたのと関係がある事。
ドトールのトランプ禁止は、解禁するとギャンブルをやっちゃうからである事。
ついでに、チャンさんは実は以前に日本に来たことがあり、出逢いを求めて相席居酒屋に行ったら、40代以上の女性ばかりで少しがっかりした事も教えてくれた。
やっぱりちょっとチャラかった。
チャラいけれども、仕事をきちんとする好漢のチャンさんは、チェックインまで付き合ってくれると、出国手続きや再両替についても教えてくれた。
台湾で出会う人は素晴らしい人たちばかりで、チャンさんもまた例外では無かった。
もう直ぐ台湾を去る。
台湾でしたい事の全てが予定通りに行えて、多くの予想以上があった。
「全てが掛け替えのない3日間だった。ここに来て本当に良かった。」
でも、最後は、滞在中に助けられ通しだった方法以外にあり得ない。
「じゃあ、僕はここで」と微笑む彼に、ホテルの部屋で朝に書いた、最後のメモを見せた。
「太棒了、台湾」
マイノリティへの差別に敏感だと思われる場所で、ヴィーガンに対しては「◯◯人は頭が悪い」「◯◯は犯罪者予備軍」と同じようなレッテル貼りが平気で行われ、そのようなコメントが多くのスターを集めている光景を何度か見て悲しくなったので、この記事をあげます。
偏見の解消に役立つのか、より悪い印象を与えてしまうのかはわかりませんが、「倫理的観点からのヴィーガニズム」について書きます。
まず、宗教上の理由からヴィーガンになる人はいても、ヴィーガニズムそのものは宗教ではありません。宗教は神話や信仰に基づいていますが、ヴィーガニズムは現実的認識や科学的根拠に基づく生き方です。論理的な考察によって動物搾取を倫理的に正当化できないと判断し、犠牲を減らすための次善策を実践することは合理的ではないでしょうか。一部の悪徳な動物愛護団体などがカルト的主張・振る舞いをしているからと言って、ヴィーガニズムをカルトとする理由にはなりません。また、ヴィーガニズムは自然崇拝と相性が悪いです。
ヴィーガニズムへの反応では、事実に基づかない思い込みで論理を飛躍させ、レッテルを貼って貶める人たちが多く見られます。ヴィーガニズムはよく宗教的だと言われますが、知識を得て考えようとせず、主観的な決めつけを盲信することこそ宗教的態度ではないでしょうか。実際のところ、「感謝していただくのが大事」「残さず食べれば供養になる」「人間は特別(理性的存在)だから、(肉食動物と同じように)動物を殺していい」「昔から続いている」「(畜産業は)自然な食物連鎖の流れのひとつだ」「動物を食べないなら植物も」などの反論には筋が通っていませんし、宗教的考え方に近いです。
ヴィーガニズムは、「苦痛や搾取を減らすこと」に重きを置いています。このことからなぜ牛乳や卵がダメなのかも理解できると思います。
なので「命は平等なのに植物の命はいいのか?(植物も同じように尊重しろ)」というよくある反論はズレていますが、これには「それほど植物を大切に思っているなら、肉食をやめれば結果的に多くの植物の命を救うことができる」と答えます。植物を持ち出す人は大抵、真面目に植物のことを考えているわけではないと思います。ただ肉食をやめたくないのだと思います。それなら「たとえ動物を搾取し、環境を破壊し、飢える人を増やすことになっても肉食をやめたくない」と言うほうが、自分のエゴと素直に向き合っているだけまだましだと考えます。
動物搾取に反対することと、ハンバーガーやピザやケーキやアイスを食べることは両立可能です。葉っぱ生活を強いられるわけではありません。
ヴィーガニズムをよく知らない人々の反論は、同じパターンの繰り返しになっています。論理的にものを考えることができれば、ヴィーガニズムについて筋の通った反論をするのは非常に難しいと気がつくと思います。なのでヴィーガニズムを斥けようとする人のほとんどは、理解を拒み、感情や文化や思い込みなどを盾にした詭弁に逃げたり、馬鹿にして取り合わないことで溜飲を下げたり、単なる罵倒に終始しているように見えます。
搾取を低減するために自らの理念を広めて新しい生き方の選択肢を提示することよりも、自分の快楽のために動物たちに苦痛と死を与えることのほうが「押し付け」がましくはないでしょうか。現実的な認識に基づいて倫理と向き合い、動物搾取だけでなく食糧危機や地球環境の問題をも解決できる道を選んだヴィーガンより、それらの問題に関心を持ったことがあるのにもかかわらず、彼らを鼻で笑う人のほうが「偽善者」ではないでしょうか。
世界の問題を解決するためには、まずより多くの人にヴィーガニズムについて知ってもらう必要があります。それさえ気に障る人はいるでしょうが…。肉屋の襲撃などはヴィーガニズムを広める手段として認めることはできないです。迷惑極まりないですね。
ヴィーガンになることを強要はしません。しかし、せめて都合の悪いことに目を背け続けるのはやめませんか、と私は言いたいです。自分の暗い欲望に蓋をしてヴィーガンを揶揄し、「精神異常者」「宗教的な過激派組織」「人間より動物が大事な奴ら」などのようなヴィーガン像を広め、貶める態度ついて今一度振り返っていただきたいです。
最後に、肉食をすることは、畜産業における虐殺まがいの行いを支援することになります。地球環境を守りたいなら、節水するよりも電気自動車に乗るよりも、肉食をやめるほうが効果的です。貧困に喘ぐ子どもたちを救いたいなら、募金するよりもヴィーガンフードを買うほうが貢献できます。かつて奴隷制が当たり前だったように、今は動物搾取が当たり前だとされています。世界で多くの弊害をもたらしているにもかかわらずです。初めから完璧を目指さなくとも、少しのことから始める勇気があれば、前進できます。これらのことを心の隅にとどめておいてくれる人が僅かでもいるなら、私は嬉しいです。
実施まで1年を切ったことで、最近にわかに軽減税率のニュースを目にするようになってきました。いま話題になっているような規定はずいぶん前から決まっていたことではありましたが、これまで政府やマスコミからの広報は十分でなく、広く国民が知る機会は少なかったといえるでしょう。
軽減税率制度の内容を突き詰めていくと、みなさんの直感どおり「めんどくさい」。われわれ税理士もこんな制度はめんどくさい、やめてくれと思っています。税務署の職員さんもめんどくさいと思ってます、言わないけど。
この面倒臭さの中身について、書いてみようと思います。
軽減税率は「食品」に適用されます(新聞の話はおいておきましょう)。スーパーに並んでいるものはほとんどが軽減対象ではありますが、紛らわしいものも含まれています。例えば次のようなもの。
食品(8%) | 食品でない(10%) |
---|---|
料理酢 | 料理酒 |
ノンアルコールビール | ビール |
みりん風調味料 | みりん |
オロナミンC | リポビタンD |
龍角散のど飴 | 龍角散 |
食品添加物としてのクエン酸 | 掃除用のクエン酸 |
全く同じ物なのに提供の仕方で軽減か標準か分かれてしまうものがあります。例えば次のようなもの。
軽減8% | 標準10% |
---|---|
「テイクアウト」で会計したハンバーガー | 「イートイン」で会計したハンバーガー |
ファミレスのレジで買う食玩 | おこさまランチについてくる食玩 |
屋台で買って近くの公園で食べるおでん | 屋台のカウンターで食べるおでん |
シネコンで買うコーラやポップコーン | カラオケボックスで注文するコーラやポップコーン |
自動販売機で買う烏龍茶 | 居酒屋で提供される烏龍茶 |
農園のおみやげコーナーの果物 | 果物狩りで狩る果物 |
食品の通販 | カタログギフト |
宅配した商品の「とりわけ」 | 宅配した商品の「もりつけ」 |
中身は全く同じものなのです。なのに「食品の提供というサービス」として購入すると標準税率になってしまうのです。このような区分に納得感があるでしょうか。
カナダのように「ドーナツ5個以下は軽減税率」「ドーナツ6個以上は標準税率」、などとなっていないだけマシでしょうか…?
この制度の危ういところは、軽減税率が適用される分野が今後も追加される可能性があることと、税率が二段階のままであるという保証はどこにもないことです。たとえばいま出版業界が軽減税率適用に手を上げています。他にも生活必需品の範囲に入る業界-電気やガス、交通など-が軽減税率適用を目指さないとも限りません。そして、適用される税率が8%とも限らないのです。これは8%、こっちは9%、標準は10%などと。分野が増えたり税率が多段階になれば、今以上の混乱は必至です。
(ちなみに、非課税の取引-医療費や住宅家賃や利息など-を考えれば、今の段階ですでに二段階税率なのです)
軽減税率適用は、業界と政治家が何らかのバーター取引をするインセンティブになりえます。消費税は広く国民が負担する税金である以上、すべからく簡潔な制度にすべきですが、軽減税率に絡むロビー活動はこの原則をないがしろにする懸念があります。
新聞社が良い例でしょう。自身への軽減税率適用と引き換えに、消費税率引上げや軽減税率導入にダンマリを決め込んだのには呆れた方も多いはずです。施行まで一年を切った今になってようやくぽちぽちと記事になり始めましたが、それも些事にとどまり、事務負担やヨーロッパなどでの失敗例については全く触れられていません。軽減税率とバーターに、マスコミ本来の役割である批判を忘れてしまったようです。
消費者とは直接関わりありませんが、会社内部で経理をする方の事務負担は増えます。会社の「売り」も「買い」も、軽減と標準に区分しなければならないからです。そのために販売管理やPOS、仕入や財務のソフトの入替えをする必要もあるでしょう。
SEとしてご苦労されている方もたくさんいるはずです。ソフトウェアや券売機の改修では混乱が生じているだに耳にします。
我々税理士も負担が増えます。一取引ごとに軽減か否かをチェックせねばなりません。税務署の調査官も同じです。
レジなどの販売の現場も大変です。軽減か否かの区分を理解するのはもちろんですが、それ以上にクレームめいた客も懸念されます。「残した分は持ち帰るから軽減税率にしろ」「軽減が適用できる容器に入れろ」。そんな対応をレジのパートの方にやらせるのでしょうか。
軽減税率の先例であるヨーロッパでは、軽減税率は非常に使い勝手の悪い、その割に効果の薄い制度であると聞きます。それが本当ならば、同じ轍は踏むべきではありません。(これサマータイムでもやりましたよね)
長文になりましたが、いかがでしょうか。軽減税率に皆さんが感じている「めんどくさい」が深掘りされ「ほんとやめてくれ」と思っていただければ幸甚です。
まあ、来年の施行日までには公明党さんと新聞各社さんが、国民の納得がいくような説明をしてくれるのでしょう。それが導入を推進した者と批判しなかった者の責任かと思料します。