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はてなキーワード: カカオとは

2019-02-01

[]よくある質問

真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。

Q.プリキュア最終話ヒロイン出産シーンがありましたが、逆に第1話ヒロイン出産シーンがあるアニメを教えてください。

たくさんあるとは思うが、私が知っているのは『タイドライン・ブルー』というアニメだけだな。

本作のヒロイン少女で、しかも未婚だからワケありだと思う。

双子兄弟主人公で、その二人が分娩を協力することになる。

アニメの内容自体ほとんど覚えていないのだが、そこだけはなぜか妙に印象に残っているな。

Q.『ラッパ吹きの休日』って、ラッパ吹きが休めてませんよね?

いい質問だ。

休みからこそ、ラッパを思いっきり吹くのさ。

イラストレーター漫画家TwitterPixiv二次創作絵を描いているようなものだ。

売名のためではなく、息抜きのために普段とは違うアプローチをしたいのさ。

Q.猫にチョコを食べさせては駄目だといわれれていますが、どの程度なら食べさせてもいいですか?

チョコによるとしかいえないが、大まかな基準としては板チョコ一枚分だな。

なぜチョコによるかというと、主な理由カカオ砂糖含有量だ。

砂糖は不健康の塊だ。

そもそも猫は甘味を感じないので食べさせるだけ無意味なのだが。

ならブラックチョコならいいのかというと、むしろマズい。

美味さの話じゃないぞ。

カカオの量が多いので危険だという意味だ。

カカオは神経を殺すのでタブーとされている。

せいぜい一欠片がギリってところだな。

というか、「そもそも食べさせるな」という話なのに、「どこまでなら大丈夫なのか」っていう君の質問おかしいぞ。

今回、学ぶべき教訓は「人間のために作られた食べ物安易動物に与えるな」、だ。

持て余しているのなら、犬にでも処理させればいい。

近くを通ると吠えてくるような犬が特にオススメだ。

Q.石川啄木に借した金を返してもらうにはどうすればいいですか。

その石川という人物に工面できるアテがないのなら、別のところから金を借りてきてもらうのがよいだろう。

そういうのが嫌なら、弁護士ドットコムあたりで相談すればいい。

超法規的措置がお望みなら、別途で私に質問してくれたまえ。

2019-01-27

割り切り女の話

カカオアイコンを某女性キャラにしてたらとうとうそれを知ってる人に出会って、

まじか〜〜〜〜身バレしそ〜〜〜〜wwwあたし探そっか?wwwって感じなんだけど、

まぁ本命の子じゃないし大丈夫やろ〜〜〜

はぁ〜〜〜

2018-12-20

[再度編集しました]痴漢逮捕してもらい、示談するまでの話

痴漢現行犯じゃなくて被害届を出し、通常逮捕してもらいました。

その中で警察に動いてもらうのに効果的だったこと。検事弁護士とのやり取りから学ぶことが多かったので記事します。

私としては、こちらの負担が少なく、示談することができたので被害をあわれた方は参考にして下さい。もちろん示談すること自体自由だと思います

なお、私は代理人で本人ではありません。事件の詳細はぼかして書きますが、示談においても事件秘匿においてはサインしていないので問題いかと思います

事件発生]

彼女痴漢あいました。ある日の深夜近く電車座席に座っている時のことです。横に座り膝と臀部を触ってきたそうです。痴漢以外にも約30分に渡り駅構内から駅周辺をつきまといされたそうです。

彼女には事件発生からずっと指示に従ってもらいました。事件直後にはケアを優先し、落ち着いてから逮捕起訴を目指すことにしました。被害者は恐怖心があるので自立して戦うことは難しいです。

[その後の経過]

駅周辺にカメラがあるのでつきまといに関しては証拠が取れるだろうと思っていました。警察に言おうか考えましたが、中途半端対応を取られるのも嫌だったので一時保留しました。落ち着いてご飯を食べれるようになった頃、ちょうど1日後にカバンの中から犯人からの連絡先(カカオトークID)を書いたカードが見つかりました。

それを元にこちから連絡し、デートの申し込みを受けるが、デートを条件に免許証写真痴漢を認めさせました。犯人をアホだなとは思ったが、こういう人が痴漢するんだと妙に納得しました。

手元に犯人からカカオメッセージによる個人情報犯行についての自認があったので、それを元に警察に連絡することにしました。

警察への対応

電話してすぐ「犯人逮捕したい」、「警察捜査には協力する」旨を伝え、"被害届を出すにはどのようなステップを踏めばよいか"を聞きました。警察署で話をとのことだったので、署に行き、証拠品(カカオトークIDなど)を出したり、話をしたり、カードを触っているので二人分の指紋をとったりして5時間程かかりました。

事件発生当時の服を洗濯していたので犯人の手の組織が取れず、カカオトークによる特定前例がないとのことで送検は難しいかもしれないが、情報の確度が高いため捜査継続約束してくれました。

ここで、警察に何を言われても捜査への協力姿勢を示せば警察は協力的であることを学びました。自転車取締のおまわりさんはちょっとアレな人が多いが、刑事はまともな常識観念を持っている人もいたということです。

警察署には一回行っただけで済んで、あと必要ときは自宅まで来てくれました。深夜に動いてくれたので日常生活に支障はなかった。

[一ヶ月後]

検事から突然連絡が来て送検されていることを知る。あわせて示談の申し込みを受ける。しばらくして刑事さんからも連絡を頂き、詳しく事件経過を聞いた。犯人は自宅に警察が来るとあっさり自供したそうで携帯押収されるとおとなしくなったそうだ。犯人は一度逮捕され、即日で保釈されたようです。

刑事裁判になると不利益も多いので示談してもいいですよと言ってくれた。送検後の対応警察は何も言えないはずだが、こちらの動きやすいように十分配慮してくれた言動だと思う。警察から信頼されることは価値のあることだと感じた。

示談交渉

示談交渉代理人として自分が一貫して連絡した。相手弁護士金額交渉を焦っていたが、先に示談内容の交渉(当該路線を利用しないなど)をして条件を呑めないなら金額が大きくなってしまうことを伝えた。こちらは弁護士を雇っていないし、プライベート時間なので、雑務はすべて相手弁護士やらせた。示談書の大枠が決まってから、15万の提示を受けたが、交渉し、最終的に40万になった。

交渉途中で幾度も「相場では~」や「法律常識では~」など、マウントを取りに来たが、その都度、「示談のものプライベートなことで違法でない限りは法理は必要のないこと」や「謝罪相場必要がないこと」を主張した。

示談金の交渉では、役所でとってきてもらった所得証明書を送ってもらい、相手収入きいてから決めた。

また示談交渉が始まる前に謝罪文を送ってもらった。これは反省等を促す意図ではなく、示談ができないかもしれない緊張感での「〇〇だから許してほしい」などの言質を取るために行った。結果、示談作成する上で謝罪文を引用することで有利な条件を引き出すことができた。

示談締結]

駅前ファミレスで行った。弁護士こちらの事務所まで来ませんか?と最後まで渋っていたが、当たり前だが、来てもらった。示談後、犯人からいくら報酬をもらっているのかを聞くと、大体の相場は30~50だそうだ。相場の中頃と言っていた。

から示談金をもらうなら同程度以上の金額がいいと思う。痴漢弁護の弁護士は30万以上の報酬を得て、それより小さい金額謝罪するのが仕事なのだ弁護士報酬よりも低いのは気分が悪い。

最後に]

彼女はこれまで何度か痴漢にあっている。少し慣れているところもあったが、40万をもらってから自分のおしり尊厳に気がついたようでそれは良かったと思っている。痴漢経験のある女性は少なくないと思うが、きちっと情報がある場合泣き寝入りする必要はありません。警察仕事ができる見込み(証拠があるなど)の限りは紳士的に働いてくれるので活用しましょう。

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投稿直後]

在宅逮捕というワードを使っていて読み直してなんだそりゃとなったので編集しました。指摘くださった方、ありがとうございます

一応自分ブログでも公開していますあしからず

自分の乱文のせいですが、衣服洗濯は当日に犯人の連絡先等がない前提で行ったものです。ちなみに指紋ではなく手の組織の付着を採取するそうです。100%取れるわけではないとのことです。仮に精液などが出れば強制わいせつになるとのこと。この件は迷惑防止条例違反でした。

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追記12/21朝]

昨日取り憑かれたように記事を書いて乱文だったので再度書き直しました。様々な方に目を通してくださり、ありがたい限りです。いくつかブコメに答えます

犯人マヌケすぎて参考にならない

犯人は私達と違って常識通用しない行動をすでにとっているので案外聞けば名前など教えてくれるかもしれません。

指紋が取れる服を洗濯しないでおくのが大事だと分かった。

これは本当にそうです。僕も勉強になりました。物的証拠はかなり強いです。警察は一発で動いてくれると思います。今回は状況証拠と自供があってよかったです。物的証拠がないと本当はやってないとか言い出したりするやつも居るらしく最悪裁判で嫌な思いをするかもしれないと刑事には言われました。

>これ結局犯人路線使わないことに同意したんだろうか(しててほしい)

反省文に書いてくれていて最後には渋っていましたが、同意してくれました。制限なしに路線を利用しないこととつきまといを行った駅には立入禁止です。

>有能なんだろうけど伝わらない文章痴漢と同時にカカオトークというアプリナンパも試みていた犯人

あってます

>前に痴漢示談に持ち込むのをクソみたいな漫画宣伝してたアトム法律事務所?だっけ? は100万くらい取ってた気がするが。警察起訴猶予になりそうだと嫌がるとか聞いたけど、それも初動次第か

示談金の相場はあてにならないと思います。どちらかの言い値で決まると思います。もしくは、財布で決まるのが実情かなと思いました。この件では50万でもいいかと思いましたが、相手の財布の事情で取り立てみたいなことをするぐらいなら40万でいいかみたいなそんな感じです。

何かあったとき希望は無条件に力になってくれる人(肉親)と何かの縁で親身に協力してくれる人だと思います他人に強力を取り付けるにはお互いに旨味がないといけないので、警察には要求するだけじゃなくて警察仕事が極力減るように警察視点からコミュニケーションをするのがいいです。

この記事に触れておしり尊厳を少しでも取り戻せる人がいれば望外の喜びです。沢山の人に目を通して頂き、感謝です。

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2018-11-02

[]よくある質問

真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。

Q.『真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。』と言っていますが、具体的にはどのような嘘をついているのですか。

いい質問だ。

例えば、私は卵にコレステロールがあるという“情報”をまず提示する。

だが知っての通り、卵のコレステロールが血中のコレステロール関係あるかは別の話だ。

ここで、そのことを隠して「だから卵を食べ過ぎてはいけない」なんて答えるのは、ただの欺瞞である

マッシュポテトポテトサラダと言う様なものだ。

からポテトの潰し方を工夫する。

例えに例えを重ね、君が混乱してきたところにソースを混ぜ合わせるんだ。

せっかくだから胡椒もかけよう。

そうしてマカロニサラダが出来るというわけだ。

まり、卵コレステロール論は協議会の抗争によって巻き起こった陰謀だ。

Q.猫は雑食と聞いたのですが、何を食べさせてもいいのですか。

人間だって雑食みたいなものだろう。

まり人間は猫というわけだ。

だがカカオネギを丸かじりしたりはしないだろう?

まあ、から揚げの衣だけ食べるのは好きだが。

ということは猫は人間ではない。

義務教育の段階で覚える、「基本無料」の「基本」の意味くらい基本的なことだぞ。

まあ、内角の和と同じくらい忘れやすいことだから気にするな。

「右向け右の2回分くらい」と覚えておけ。

Q.今回のハロウィンは何の仮装しまたか

去年は別国の民話を参照にして、干し柿とトラの融合モンスターをやった。

から、今年も民話から参照することにした。

イギリス民間伝承バグベアってのがいてね。

ザックリ説明すればナマハゲみたいな存在だ。

普遍的かつ、日本では知名度が低い。

いいチョイスだろう?

だが予定外のことが起きてな。

このバグベア妖精一種なんだが、実はゴブリンでもあるんだ。

最近ゴブリンのスナッフフィルムが巷で出回っているという情報を手に入れてね。

もちろんバグベアゴブリンなんてのは実在しない。

まり、そのスナッフフィルムの内容は、ゴブリンコスプレをした人間の惨殺記録ということになる。

それを知った以上、今回のコスプレ見送りだ。

不謹慎大好物だが、必要以上に敵を作るリスクと見合わないからな。

下手をすれば、私がそのスナッフフィルムの新作に出演するかもしれないし。

2018-09-10

LOOK4

LOOK4というチョコレートがある。

カカオ含有量が27、40、55、70%の4種類のチョコレートがそれそれ3個ずつ、合計12個入っていて、その違いを比較して楽しむことが売りらしい。

パッケージ文句は「違いを楽しむ」ではなくあえて「違いを愉しむ」。気取ったかんじだなあ。

紙のパッケージを開けると、さらプラスチックパッケージが現れる。そこには、「チョコレートの模様もお愉しみください」とある

その模様というのは、錐台形、親指サイズチョコレート上面に△、◯などのかんたんな幾何学模様が彫られているだけである。どう楽しめっていうんだ・・・

2018-07-28

anond:20180728151504

俺の長年の出会い系経験的にサクラでは無いな。

電話も全部カカオでやってるから時間(1回につき1〜2時間近く)電話するメリットサクラに無いだろうし。

Aちゃんは若干メンヘラ入ってるけどまぁ問題無い。

Aちゃんの3倍ぐらいメンヘラな子と付き合ったことあるから、それに比べれば楽勝。

2018-07-24

美人局判定お願いします! 今いかがわしいサイトで、、女子と会うこ

35歳独身です。

つい出来心出会い系掲示板で、パートナー募集しました。

登録とか、年齢認証とか無いやつです。

メッセージカカオIDを書きこみました。

書き込んで数分で、メッセージが来て 第一声目から会えませんか?

みたいな

ほぼ99%美人局なんで、、

もうめちゃくちゃ突き放したメッセージしてやろうと思い、、

から電車で1時間くらい離れたところで会おうって言ったら

OKとのこと。

そのあと「ちょっと待ってください」のメッセージが有り

やはり帰る電車が無いので、(相手が)指定する場所へ来てほしいとのこと

これは100%やばいと思い、断り、

一旦会う話は終了。

そのあとは、もうどーでも良くなり

写真くれ」というとすんなり写真をくれたり

どーでもいい話をしてもずっと返信くれたり

「あれっ?もしかいて普通の子?」と段々思ってきてものすごく会いたくなってきてしまいました。。

「やっぱり○○まで行くので会えませんか?」とメッセージすると

時間が遅くなっちゃうけどいい?」とのこと

(さっき、電車が云々っていってたのになぁ。。男と相談してんのかな??)と不安

ここまでのやり取りで一時間

結局指定された場所まで会いに行くことになりました。

これって大丈夫でしょうか?

奇譚のないご意見をいただけると!

美人局判定お願いします!

2chみたいなノリですみません

2018-07-01

彼氏が家に女を連れ込んでいるのが最近わかった、

その仲直りを一応した。

しかし、彼の携帯からカカオトークの着信がくると迷惑メールかなと言う。

ウケる、その着信音カカオのやつじゃん、指摘しなかったけど。

やましいことあるから先に言い訳したんだろうな。インターネットの女かな。

普通カカオ使わないから。

仕事もうまくいないし、

やらないといけないことも全然出来てないし、

家賃といろいろ払ったら生活がぎりぎりだし

年金は払えてないし、

作りたいものは作れてない。

いろいろ帳尻合わせるために死にてえなあと最近思うけど、親に申し訳ない。

一緒に旅行に行く約束をしたので。

深夜二時みたいな心臓のドキドキと、これからどうしようっていう不安気持ちが、昼でもある。生きてるのがこわいなあと思う。

昨日プールに久しぶりに行った。

サボってた筋トレもまたやろうかなと思う。体を動かすと陽気になる気がする。がんばろ〜

この文章キモすぎ

2018-05-30

明治 チョコレート効果

カカオが95%, 86%, 72%の三種類ある。

カカオが多いほうが健康にそさそうと思って95%を買ってみたけど、まったく甘みがない。チョコを食ってる気がしなかった。

素人86%か72%をお勧めする。

2018-05-25

明治 チョコレート効果カカオ95%

失敗した。

甘さがまったくなかった。

72%を買えばよかった。

2018-03-27

ゴミみたいな処女喪失しました

https://anond.hatelabo.jp/20180219213038

前回これを書いた人間です。1ヶ月前処女喪失しました。結果的にはクソみたいな心境です。後悔しています。私みたいな色狂い軽率ソバカ女がこれ以上増えないように、あと自戒の意も込めて増田に記しておきます

まず、喪失のお相手はいとうせいこうみたいなおじさんじゃなくて、”自称”32歳会社社長フジモンみたいな顔をした男性で、送られてきた写真のウェイ感に正直イラッとしました。フジモンは月20前後での所謂愛人契約を持ち掛けてきました。は???釣り???って思ったんですけど実際インターネットを探すとそういう事をしている人はたくさんいたし、結局釣られて行ったホテルで今振り込んだからって確認画面を見せられたので(今思えば確実にフェイクだ)ああそういう世界もあるんだなと納得してしまいました。いやでもまともな社長ならあんなクソみたいな掲示板愛人探ししないよね。

あの増田を書いた後に性癖合致する結構まともな(クソみたいな掲示板で女漁りしている時点でまともではないけど)男性と知り合い、その人に処女を売るつもりでいた為、挿入はさせられないと伝えたところ2倍の金出すとかほざいてきまして

「金ならある!あと、人の物だったならプレミア➕もえる笑」

この時点で相当な糞なのは明確だったので、マジで会わなければよかったな、しねと今になって思います。見返すとマジでカカオ文章クソムカつくわ。

初めはお試しで良いとの事だった為に挿入されるつもりは甚だなく、適当気持ちよくしてもらって適当にしゃぶればいいだろう…みたいな、そんな気持ちでいました。しかし流されやすい性分というか、多分マゾなので心のどこかでそうなる事を望んでいたのかもしれません。いつの間にか間抜けに開いた足の間に、男性器が充てがわれていました。

挿入時には流石に鈍い痛みや痺れを感じ、気持ちよくない!と思いましたが、奥を10回と突かれないうちにそれは快感へと変わっていきました。足を折り曲げられ、全てを今日会ったばかりの相手晒しながら性器を突かれる感覚に、脳が痺れ、だらしのない声が口から止めどなく漏れて、恥ずかしさに死にそうな気持ちになりながらも、ひたすらに気持ちが良くて、もう頭が真っ白でした。ぼんやりエロ漫画かよと思いました。このまま死ねいかなと思いました。死ねませんでした。死ねてたらよかったのにね。

ホ別ゴム有が条件だったのですが、薬のせいで自分はタネ無しだからという理由ゴム無しでセックスをさせられました。1度目はてっきり着けているものだと思っていたのですが、2度目に裸の状態のそれが女性器に擦りつけられているのが見えて判明しました。もう少し強く抗えばよかったのかもしれませんが、男性器を擦りつけられると何も言えなくなり、気持ち良くされたい一心で受け入れていました。性病にならなくて本当によかったです。

最初現ナマ分割払いを提案しましたが却下(会社人件費で出すからみたいな理由だった気がする)、1回目のセックスが終わった2月26日に15万円を振り込んでもらえる予定でした。しかし26になっても、27になってもお金は振り込まれはいませんでした。この時点で私も大分怪しみ、そこそこに言及してみたのですが上手くかわされ(1ヶ月間違えてたというようなスクショを見せられたけど振込確定画面とかじゃなくて入力画面だった。しね) そんなに疑うならやめよっか💦(汗がクソムカつく)みたいなトークも貰っていたんですけど、バカ女は本当にバカ女だったのでちょろっと騙されてその後月末までに二回セックスする事になります

一週間後くらい、あまりに金の事を気にしている様子が相手に伝わったのか、今度手渡しするよというような事を言われました。時間と日にちも設定し、私は職場の方に頼み込んで昼休みを合わせて向かいました。しかし、待てども相手からの連絡は来ず、昼休みが終わる頃に「ごめん寝てた💦」とトークが。その時ばかりは一生寝てろクソがと素直に思いました。思い返せばそれもどうせ嘘だったんだろうなと思います。なんでその時点で切らなかったんだろう。自分馬鹿さ加減により一層イライラしてきた。

じゃあ次会うときお金持って来て札束ビンタしてくださいとカカオを送るも「確定申告あるから月末までお金持ち出せない💦」理由なんていくらでもあるんだ。

生理が来て一回休み

生理明け昨日3月26日生理明けで死ぬほどムラムラしてたので抱かれました。バカみたいに喘ぎました。尻を叩かれて悦びました。予めカカオで振込は今日振込の明日扱いになるかもしれないか明日朝に確認してと言われました。いくら都銀から地銀でもそれはないだろと思っていましたが、もう何でもよかったです。マジでもうクソみたいな人生だなと思いました。

そして本日3月27日 案の定振り込まれていませんでした。相手に連絡を取るも返信がありません。ああ結局こうかと思いましたしある程度覚悟はしていましたがやっぱり糞ムカつくもんはムカつくのでこの文章を打っています。しねやブタゴリラ。どうせと口では言っていても今日の朝まで少しだけ期待していた私もいて、新しいパソコン買おうかななん家電量販店に下見に行ってたりしたので余計にクソムカつきます

社有車だという車のナンバーだけは控えていますが、相手本名も何もわからないのでどうしようもありません。相手人生舐め腐ってる若いバカ女に灸据えたったwww処女奪えたし安く生挿入セックスも出来てラッキーwwwwまた違う女引っ掛けるかwwwwくらいに思っているんでしょう。その通りです。馬鹿なのは私です。怪しい瞬間はいくらでもあったのに目を逸らし続けたクソバカ女。わかってはいますが言わせてください。

自称定禅寺通りオフィスを構えている32歳社長さんへ

苦しんで死ね

Mより

2018-03-19

[] #52-6「カカオ聖戦

≪ 前

俺はお返しの品を持って、ドッペル宅に赴いた。

自分の家にこもっていれば、お返しそのものをしなくてもいい可能性もある。

だが俺にとってホワイトデーとは、借金をした人間給料日みたいなものだ。

支払能力があり、責任もある人間が「ただ気が乗らない」だとか、「金を出したくない」とかい理由で、それを反故にしていい理由にはならない。

俺は周りより少しだけ利己的だと自覚している。

だが、社会に順応することを無視していいとも思っていない。

内心くだらないとは思いつつも、むしろ必要だとも思っている。

あれこれ理由をつけて、目の前の問題のものから逃れようとするのはナンセンスだ。

「あ、マスダの兄ちゃん……どうしたの」

「ドッペル、分かっているだろう。前置きは不要だ」

俺はドッペルに箱を渡す。

中身はケーキだ。

値段はドッペルの渡したケーキとほぼ同じ。

「ドッペル、お前の言いたいことは分かる。これでは満足に足らないのだろう」

「い、いや、そんなことはないよ……」

そう言っているが、内心はそうじゃないはず。

これでは3倍にならないことは明白だからだ。

そこで、俺はケーキに“真心”を入れる。

当然、真心なんてものは目に見えない。

触れないし、聞こえない、匂わないし、味わえない。

実感でのみ認識できる。

では、どう認識させるか。

「このケーキはな。『何となく』で買ったものじゃない。お前が好きそうなものは何かと考えながら、複数ある候補の中から選んだんだ」

とにかくアピールするしかない。

俺はそのケーキが3倍の価値だと思い込ませるために、ひたすら付加価値をつけた。

自分は苦心したのだと、お前のことを考えて選び、結果として値段自体は同じくらいになったのだと。

「う、うん。ありがとう。とても嬉しいよ」

そして、この説得は成功した。

正直なところ、賭けだった。

いかんせん“真心”なんてものは、漠然としすぎている。

最終的に貰う側がどう思うかに委ねられている以上、納得してくれなければ終わりだからだ。

ドッペルが素直で助かった。


しかし、この作戦を考えていた段階からあった、違和感が未だ拭えない。

俺の真心は十分伝わったはずだ。

これで等価交換は……

……しまった、完全に失念していた。

真心”はドッペルのくれたケーキにもあったのだ。

俺がチョコを食えないことを知っていてのチョイス。

から俺が同じ値段の品に真心を入れたところで、それでは3倍のお返しにはならない。

だが、気づいたところでもはや手遅れだ。

俺は、今の持ち札で等価交換を成立させねばならない。

「待て、ドッペル。これだけじゃないぞ」

スマホにつけていた、イヤホンを渡した。

「俺の愛用品だが、手入れはしてあるから新品同然だ」

俺の持ち札の中ではそれが最もマシだった。

ケーキ丁重に運ぶため、余計なものはほぼ持ってきていなかったのだ。

「あ……ありがとう!」

ドッペルの嬉々とした声、表情。

これでダメだったときはどうしようかと思っていたが、どうやらホワイトデーは無事完遂できたようである

「ドッペル……仮に来年またくれるようなら、今度は安いのでいいからな……お返しを考えるのも楽じゃないんだ」

「え、そんなの気にしなくていいよ。マスダの兄ちゃんだって今度からは安いのでいいよ」

お手本のような「気にしなくていいよ」。

どうやら来年も渡す気まんまんである

完全に俺はカモと認定されたようである


…………

弟が帰ってきた。

「ただいまー。ドッペルに会ったけど、兄貴のお返し気に入ってたよ。すっげえ自慢してくる」

でなきゃ困る。

借金を返済したと思ったら、利子だけしか払えていなかったでは話にならない。

「そういうお前はどうだったんだ?」

「うーん……何とも言えない」

「どういうことだ?」

「だから何とも言えないんだって

総論からいえば、お返しこそ貰えたもの金銭的な側面から弟はほとんど得はしなかった。

3倍返しなんていう文化は、大人たちの間では風化していたからだ。

“取り繕っても、見栄は張らない”

それが俺の住む町の、大人たちのトレンドになっていたのだ。

たぶん、そのトレンド当事者たちにとって都合がいい範疇適用しているに過ぎないのだろう。

俺はイヤホンのなくなったスマホを、しげしげと眺めた。

(#52-おわり)

2018-03-18

[] #52-5「カカオ聖戦

≪ 前

「ただいまー」

しばらくして、弟が帰ってきた。

どうやらチョコは捌ききったようである

「あれ、兄貴チョコ貰ったの」

白々しい反応だが、俺はあえて話に乗る。

「ああ、“ドッペルから”な」

包みの俺宛へのメッセージ露骨に見せてやる。

だが、予想外にも弟の顔色は曇らない。

取り繕っているようにも見えない。

どういうことだ。

「へえ~、店のチラシで見たけど、それ割といい値段するよ。ドッペルのやつ、奮発したんだなあ」

弟の言葉を聞いて、俺は衝撃が走った。

あわてて中身を調べる。

……ケーキだ。

俺がチョコを食えないことを知っていての気遣いだろう。

チョコばらまき作戦をしていた弟に、こんな芸当は出来ない。

まり、これは元からドッペルが俺に渡すつもりだったということだ。

俺はケーキの値段を、恐る恐るネットで調べた。

出てきた結果を見て、思わずよろめいた。

間違っているんじゃないかと何度も画面を見返す。

貯金という概念のない弟が、これを買うことは絶対に無理だ。

「ぐわっ……やられた」

完全に失念していた。

弟の思惑にばかり考えがいって、ドッペル自身の思惑をまるで考えていなかった。

ドッペルにだって、見返りをアテにする欲はあるに決まっているのに。

これの3倍のお返し……。

俺のバイトにかけた時間が、財布からお金が消えていく幻が見えた。


…………

それから1ヶ月間、俺は気が気でなかった。

お返しは確定したから、せめてケーキを味わおうともした。

だが、ホワイトデーのことがチラついて、どんな味だったか覚えていない。

バイトをしているときも「いま働いている数時間分の給料が、ホワイトデーに費やされるんだな……」などと度々考えてしまう。

なんやねん、マスダ。こっちまで伝染しそうやわ」

明らかに溜め息の数が多かった俺を見かねて、一緒に働いていたカン先輩が話しかけてきた。

ホワイトデーのお返しが高くつきそうなんですよね……」

なんや、マスダお前。貰える側やったんかい。いやあ、隅に置けんなあ」

「そんなんじゃないですよ」

「照れなくてもええって。そういうのに縁がなさそうに見えたんやが、ワイの恋愛相談に乗れる程度の経験はしてるってか」

先輩の言い方は、やや嫌味だ。

どうも先輩は、自分恋愛がことごとく失敗しているのは、俺に相談をしたせいだと思っている節がある。

それが根も葉もないとまで言うつもりはないが、だからといって根に持たれるというのは逆恨みだ。

ケーキだったんですよ。しか結構な上物らしくて。それの3倍って考えると……」

「マスダも案外、不器用なところがあんなあ。なにも大真面目に3倍の値段のものを送る必要なんてないやろ」

「んん? どういうことです」

「3000円の料理が、1000円の料理の3倍ボリュームがあるわけでも、3倍美味いとも限らんやろ」

なるほど、先輩の言いたいことも分からなくはない。

俺は金に存在する、分かりやす単位にばかり囚われていた。

だが、それは赤の他人がつけた価値に過ぎず、鵜呑みにする必要はないわけだ。

「ですが、それで俺はどうすれば」

先輩は得意気な顔で、胸をポンと大げさに叩いてみせる。

「“真心”や」

先輩の口から観念的な言葉が出てくるときというのは、大抵は詭弁だ。

だが、今回は大真面目に言っているらしい。

「マゴコロ?」

「ワシは最近アイドルファンやっとるが、そこで気づいたことがある」

先輩、そんなことやってんのか。

どうやら、当分の間は恋人を作るつもりがないらしい。

「あの子らの活躍は『大好き』の具現化なんや。歌がめっちゃ上手いからやない。ごっつ美人からやない。グッズがよう出来てるわけやない。一生懸命真心がこもっているから、ワシらはそれに金を出そうと思えるんや。つまり真心は金になる!」

青天の霹靂

俺は天啓を得たんだ。

モノの価値は目に見えるものばかりではない。

真心”による等価交換だ。

しかし、上手く言語化できないが、何らかの“違和感”を覚えた。

そして、それを拭えないまま俺はホワイトデーを迎えることになる。

次 ≫

2018-03-17

[] #52-4「カカオ聖戦

≪ 前

ところかわって兄の俺は、相変わらず家で世俗にまみれない快適な時を過ごしていた。

しかし、そんなひと時を邪魔するインターホンが鳴り響く。

俺は重い腰をあげると、しぶしぶ玄関に向かった。

念のため、覗き穴から来訪者を窺う。

わずため息をついた。

そこから見えたのは弟だったのだ。

やれやれ、どうやら鍵を忘れて出て行ったようだな。

「弟よ、戦果は如何ほどだったかな?」

ここで深く考えずにドアを開けてしまったのは、我ながら迂闊だった。

覗き穴ごしからは気づかなかったが、肉眼で至近距離ともなると一目瞭然である

弟ではなく、弟に変装したドッペルだ。

バレンタイン……」

そう言うとドッペルは、おずおずと俺の前に箱を差し出した。

やたらと煌びやかなラッピングに対して、箱そのものデザインはひどくシンプルである

言葉が少なすぎて確信は持てないが、バレンタインと言っていたのでそういうことなのだろう。

俺はこの箱の中身、ひいては“意味”を考えていた。

気がかりなのは、いつも以上に挙動不審のドッペルだ。

手元にある少ない情報から可能な限り推察する。

答えはすぐに導き出された。

これは弟のチョコばらまき作戦の一つで、俺も候補に入れたってわけだ。

だが、弟の思惑を俺は知っているので、普通に渡しても受け取ってくれるはずがない。

そこでドッペルを介した。

俺は見分けがつくので、ドッペルだと気づいてチョコを何の疑いもなく受け取る。

これが罠なのだ

弟に変装したドッペルは、後に俺にはチョコを渡していないとしらばっくれる。

そうなると、俺の受け取ったチョコは弟から貰ったという扱いにされてしまう。

そして、俺は弟に高いものを買わされる、と。

随分と回りくどい真似をしてきやがる。

だが、所詮ガキの浅知恵だ。

この作戦には致命的な欠点がある。

「ドッペル、これを受け取る前に確認しておきたいことがある」

「な、なに?」

「いま、お前は弟の姿に変装しているが、弟ではない。ドッペル、お前が俺にくれるんだよな?」

なんてことはない、事実確認だ。

ただつき返すだけでは弟への報復にはならない。

モノは貰う、だがお返しはしない。

しなくていいように、弟があげたなどという可能性を完全に無くす。

「う、うん」

「よし。念のため、包みにお前の筆跡で書いてもらえないか? 『マスダの兄ちゃんへ、ドッペルより』って」

言ったとおりのことを包みに書いてもらい、俺は粛々と受け取った。

その箱の中身がチョコではなく、ケーキだとも知らないで……。


…………

ところ変わって弟のほうでは、タオナケとの熾烈なチョコ押し付け合いが始まっていた。

私、女だけどチョコが欲しくないわけ?」

「欲しいよ。ホワイトデーに何も返さなくていいならな! そういうタオナケこそ、俺から貰っておけばいいじゃないか

私、女だけどお断りよ! ホワイトデーによこしなさい!」

戦いは拮抗していた。

タオナケには超能力があるが、「念じると5回に1回、無機物破壊できる」というもので使い勝手が悪い。

下手に弟のモノを壊せば、お返しどころではなくなる可能性がある。

弟はドッペルを身代わりに有耶無耶にするとは言っていたものの、あくまでそれは最終手段だ。

それにチョコ押し付け合いごときで、仲間にそんなことはしたくない程度の情はある。

そもそも互いがチョコを欲していない時点で、この勝負不毛しかなかったのだが。

そのことをミミセンが指摘するまで、二人の戦いは続いた。

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2018-03-16

[] #52-3「カカオ聖戦

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広場にいたのは以前、弟たちが色々と野暮なことをして困らせた魔法少女の人だった。

どうやら、何らかの催しと合わせてチョコを配っているらしい。

「うっわあ、あんだけ無作為に配るって、俺には絶対マネできないな」

「まあ、人気商売からね。見返りってのは形のあるモノだけじゃないってことなんだろう」

配っているチョコはどうも魔法少女組合販売しているチョコらしく、在庫処分なのか宣伝目的なのか分からないが、いずれにしろ利己的な思惑が絡んでいることは明らかであった。

慈善団体という名目だが、魔法少女をやっていくのは簡単ではないということなのだろう。

「タダで貰えるんだったら、俺も貰ってこようっと」

ついでにこちらのチョコを捻じ込めば一石二鳥だ。

弟は列に並ぼうと魔法少女に近づくが、ミミセンが静止する。

「いや、僕たちはこれまでも魔法少女の人に図々しいことをしてきたし、今回はやめとこう」

弟は些か無神経なため、理屈イマイチからなかった。

それでもミミセンの判断が優れていることは分かっていたため、大人くそれに従った。

「まあ、いいや、とにかくチョコを捌かないと」

「渡すアテはあるのかい?」

「とりあえず近所の知り合い、きっちりお返ししてくれる律儀な大人たちに優先して配ろうと思う」

こうして弟は知り合いの大人たちへチョコを配りまくった。

予想外の人物からまさかバレンタインチョコにみんな最初の内は困惑するが、「こいつのことだからホワイトデーの見返り目的だな」とすぐに勘付く。

それでも受け取ってあげるあたり、良くも悪くも弟の人徳が成せる業である


その道中、また知っている人物を見た。

生活教』だとかいうのを広めている、時代遅れで薄味な新興宗教教祖だ。

「皆様、バレンタイン宗教関係していることをご存知でしょうか。しかし、贈答品がチョコというのは企業戦略の結果もたらされた風潮でしかありません。国によってはメッセージカード、花などを贈ることもあります

バレンタインを話に絡めて、今日も飽きずに布教活動をしているようだった。

みんな教祖のことを胡散臭い人物だとは思っているのだが、それでも話に聞き入ってしまう者が何人か出てくる。

曲がりなりにも教祖なんてやっているわけだから、やっぱりそういった“素養”があるのかもしれない。

恋人のための祭りという認識一般的かもしれませんが、これも厳密に決まっているわけではありません。片思い相手、友人、仕事仲間など様々です。つまりマクロ的な観点から見れば、チョコ以外のものを送ってもいいですし、誰に送っても問題ないのです」

いまの弟にとって、その教えは福音だった。

「こう、おっしゃる方もいるでしょう。『大事なのは真心』だと。ですが、それは目に見えませんよね。こう考えてみましょう。真心可視化したものが贈答品なのだと。そう考えるなら、大事なのは“何を贈るか”ですよね? そこで『生活教』では、生活用品を贈答品として推奨しております……」

しろ耳の痛いことも言っているのだが、こういうものは各々が都合よく解釈するように人間は出来ている。

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2018-03-15

[] #52-2「カカオ聖戦

≪ 前

「けど……ある意味チャンスなんじゃないかな」

「は?」

「俺たちがチョコ押し付けることもルール上ありなんでしょ?」

バレンタイン女性チョコをあげているのがポピュラーだが、別に明確なルールがあるというわけじゃない。

逆にいえば、その裁定個人に委ねられるわけだ。

弟のフレキシブルな発想に、俺はどこか感心していた。

「まあ、ナシではないだろうな……」

「よし、早速チョコを大量に買って戦闘準備だ!」

そう言って弟は家を飛び出していった。

当然、俺は不参加だ。

世間に振り回されない弟ならともかく、俺がやったら免疫細胞はたちまち死滅するだろうからだ。


…………

弟はありったけの小遣いをチョコに先行投資した。

チョコは質と量を考慮して、松竹梅でいう竹クラス勝負を仕掛けるらしい。

いざ、チョコばらまき作戦の開始だ。

「あ、マスダ、どうしたのそのチョコ。すごいじゃん」

その道中、話しかけてきたのは、弟の同級生であるミミセンだ。

大量に抱えていたチョコが同じ見た目の市販であることに気づくと、ミミセンは身構えた。

誰かから貰ったチョコではないことは明らかであったからだ。

バレンタインからな」

弟の思惑を知らないミミセンは、その発言に頭を抱える。

見栄?

だが、こんな見え見えなことをするとは思えない。

聡明なミミセンは、弟の人格と状況から分析して結論を導き出した。

「……なるほど、貰うんじゃなくてあげる側になってやろうってことだね」

「そう。ホワイトデーの見返りは、期待値が大きいらしいからさ」

「はは、よかった。気づいていなかったら、チョコ押し付けられるところだったよ」

しかし、ハナから弟はミミセンに渡すつもりはなかった。

ミミセンは、その呼び名の通り耳栓を常備している。

まり定期的に買っているということで、見返りを期待できるほどの預金はないと考えていたからだ。

実のところ、耳栓は親が買い与えていたもので小遣いとは別口だったが、弟がどう振舞っても結局は受け取らなかっただろう。

“先約”がいたことで、ミミセンは既に警戒心を高めていたからだ。

俺がテキトーにのたまったことだが、ホワイトデーをアテにする人間というのは存外いるらしい。

「でもマスダ、気をつけたほうがいいよ。タオナケは僕たち仲間にチョコを配っている」

弟がよく連れ立つ仲間の一人には、紅一点(ということになっている)タオナケがいた。

口癖が「私、女だけど」で、ちょっと主張が強い子だと仲間たちに認識されている。

そして押しも強いと認識されていた。

まりチョコ押し付けることに関していえば仲間内で随一なのだ

「既に僕は貰ってしまった。当日、たぶん無理やりにでも取り立てるよ」

その取り立てがどれほどのもの推し量ることはできないが、貰った時点でホワイトデー審判の日になるであろうことは想像に難くない。

弟はタオナケの出没を念頭に置きながら、作戦を完遂する必要に迫られたのだ。

漫然とチョコバラまくだけでよかったはずが、一気に難易度が跳ね上がった。

しかし、弟には奥の手もあった。

「そうか……まあ、タオナケにチョコを貰ってしまっても、ドッペルが俺に変装していたということにしてやるさ」

弟の仲間には、変装が得意なドッペルという子がいた。

特に俺の弟の真似は完成度が高く、身内でも油断すると騙されることがある。

最悪、そのドッペルを身代わりにして有耶無耶にするということも考えていたのだ。

「ズルいなあ……そういえば、今日はドッペルを見かけないんだよね」

「俺も見てないな。もしかしたら、お得意の変装で隠れて機会を伺っているのかもしれない」

「ドッペルは、マスダやタオナケと違って、そんなことしないよ」

「いや、そういう意味じゃなくて……」

そんな会話を二人でしながら歩いていると、町の大広場にさしかかった。

そこはいつも以上に人で溢れており、どうやら何らかのイベントをやっているようだった。

その中心には、見知った顔があった。

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2018-03-14

[] #52-1「カカオ聖戦

バレンタインデー発祥には諸説ある。

バレンタインかい司祭恋人のために催しを行ったのが基とされているが、それは作り話だともいわれている。

いずれにしろ真実あやふや認識されている歴史というものは、得てして現代を生きる人間によって都合よく変換されることが多い。

歴史修正主義者みたいに思想的ではなく、その日にこじつけて何かを売りたい、資本主義だとか商業主義にあたる人間たちによってだ。

まあ、大局的に見れば経済を回すためだとか、それはそれで考えがあるかもしれないが、俺たちの国でそれがチョコレートである必然性がないことだけは確かだろう。

バレンタインデーは、良くも悪くも普及した文化だ。

その日が個人にとって関係があろうとなかろうと、誰も知らないフリができない。

降りかかる各々の出来事平等ではないのにだ。

更にガメツイのは、バレンタインデーの約1ヵ月後にホワイトデーなんていう“お返しキャンペーン”まで普及していることだ。

さて、今回の話は、生憎だが甘酸っぱい要素は何一つない。

かといって、チョコを貰えない人間のほろ苦い話というわけでもない。

共感理解を介さない、極めて面倒な話だ。


話はバレンタイデーに遡る。

その日は休日と重なり、俺は家でくつろいでいた。

去年のことを顧みると、これはとても快適なことだ。

俺の学校にはバレンタイデーに家庭科の授業としてチョコを作るという伝統があった。

男女関係なく班で作ったチョコを食べるという、一見すると何とも平和な授業だ。

だが、このタイミングを利用して“個人的に”作る人間も多かった。

恋人のため、想い人のため、ただ友達同士でワイワイやりたいだけ、と目的は様々だ。

そして、そういった人間の中には、ホワイトデーをアテにして無差別バラまく奴も必ず出てくる。

差別して欲しい時に限って差別してくれない。

面倒くさい話だ。

チョコを食えない人間からすれば尚更である

お返しなんてしなくてもいいと思いつつも、そんなのに律儀にお返しする奴が出てくるから、俺も体裁を整えるしかない。

しかし、そんなバカげた行事から今回は解放されたのだ。

軽やかな気持ちソファに寝転び、煮干しをポリポリと食べる。

チョコが食えない俺のいる我が家にとっては、2月14日煮干の日のほうがポピュラーなのだ

2月14日煮干しの日だが、バレンタインでもある。お前はいいのか?」

同じく煮干バリバリ食っていた弟に、俺は何気なく尋ねた。

「なにが?」

「なにって、チョコだよ。外周れば貰える可能性あるんじゃないか?」

「え、チョコ貰えるの!? でも休日だよ?」

弟はバレンタイン学校行事くらいにしか思っていないようだ。

「いや、別にそんなの関係なく貰える」

「そうなの? じゃあ行ってくる!」

上着羽織って飛び出そうとするが、俺は呼び止めた。

まだ、説明は終わっていない。

「貰えるとは言っても、タダではないぞ」

「貰えるのにタダではない、ってどういうこと?」

弟の疑問も尤もなんだが、そういう疑問のために「タダより高いものはない」という諺があるのだ。

ホワイトデーといってな。バレンタインチョコを貰ったら、何らかの“お返し”をしなければならない日があるんだよ」

「なんだそりゃ。ギブってのはテイク前提でやるもんじゃないだろ。それじゃプラマイゼロじゃん」

実の所バレンタインには様々な側面があって、安易価値推し量ることは難しい。

だが、世間に捉われない自由奔放な弟にそれが理解できるとも思えないので、俺はあえて省略して説明することにした。

「いや、むしろマイナスかもしれない」

「どういうこと?」

ホワイトデーのお返しは、通説ではバレンタインに貰った物の3倍の価値とされている」

「3倍!?……バレンタインチョコをあげるほうが得しやすいってこと?」

「そうだ。つまりバレンタインチョコを貰わないようにしつつ、相手チョコ押し付けゲームってことだ」

全くのデタラメを言っているわけではない。

弟が安易チョコを貰わないよう、遠まわしに釘を刺すための理屈だ。

だが、こういう“全くのデタラメではない”情報のほうが、弟にはかえって害悪だったのかもしれない。

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