はてなキーワード: 3倍返しとは
今の妻は、デブなので拳を振ってきたら普通に痛い。男は女に手を出してはいけないっていうのは昭和の考えだと思ってい流。今は男女平等だ。殴ったら殴られるべきだから、俺は女に殴られたら同じくらいの反撃をする。反撃をすると妻も痛がる。当然これでは終わらず、妻が3倍返しでやり返してくる。自分は1倍返しのつもりだけど、妻がやり返すときの威力がすごい。デブは自分の威力に無自覚なんだと思う。この攻撃をお互いに繰り返していると、そのうち妻が癇癪を起こして、蹴ってきて壁を叩いたり、泣きながら物を投げてくる。ここまできたらもうモンスターだ。刃物で刺してしまいそう。
ということで、頭に血が上ると暴力が止まらない人間とは縁を切りたいと思っている。もう我慢できない。直せと喩してもやっぱり直らなかった。怒るにしても冷静に話せる人と関係を築きたい。しかし、新しい人間と関係を築くには人生はあまりにも短すぎる。私は今死に場所を探しています。
俺はお返しの品を持って、ドッペル宅に赴いた。
自分の家にこもっていれば、お返しそのものをしなくてもいい可能性もある。
だが俺にとってホワイトデーとは、借金をした人間の給料日みたいなものだ。
支払能力があり、責任もある人間が「ただ気が乗らない」だとか、「金を出したくない」とかいう理由で、それを反故にしていい理由にはならない。
あれこれ理由をつけて、目の前の問題そのものから逃れようとするのはナンセンスだ。
「あ、マスダの兄ちゃん……どうしたの」
「ドッペル、分かっているだろう。前置きは不要だ」
俺はドッペルに箱を渡す。
中身はケーキだ。
値段はドッペルの渡したケーキとほぼ同じ。
「ドッペル、お前の言いたいことは分かる。これでは満足に足らないのだろう」
「い、いや、そんなことはないよ……」
そう言っているが、内心はそうじゃないはず。
これでは3倍にならないことは明白だからだ。
触れないし、聞こえない、匂わないし、味わえない。
実感でのみ認識できる。
では、どう認識させるか。
「このケーキはな。『何となく』で買ったものじゃない。お前が好きそうなものは何かと考えながら、複数ある候補の中から選んだんだ」
俺はそのケーキが3倍の価値だと思い込ませるために、ひたすら付加価値をつけた。
自分は苦心したのだと、お前のことを考えて選び、結果として値段自体は同じくらいになったのだと。
「う、うん。ありがとう。とても嬉しいよ」
そして、この説得は成功した。
正直なところ、賭けだった。
最終的に貰う側がどう思うかに委ねられている以上、納得してくれなければ終わりだからだ。
ドッペルが素直で助かった。
しかし、この作戦を考えていた段階からあった、違和感が未だ拭えない。
俺の真心は十分伝わったはずだ。
これで等価交換は……
俺がチョコを食えないことを知っていてのチョイス。
だから俺が同じ値段の品に真心を入れたところで、それでは3倍のお返しにはならない。
だが、気づいたところでもはや手遅れだ。
俺は、今の持ち札で等価交換を成立させねばならない。
「待て、ドッペル。これだけじゃないぞ」
「俺の愛用品だが、手入れはしてあるから新品同然だ」
俺の持ち札の中ではそれが最もマシだった。
ケーキを丁重に運ぶため、余計なものはほぼ持ってきていなかったのだ。
「あ……ありがとう!」
ドッペルの嬉々とした声、表情。
これでダメだったときはどうしようかと思っていたが、どうやらホワイトデーは無事完遂できたようである。
「ドッペル……仮に来年またくれるようなら、今度は安いのでいいからな……お返しを考えるのも楽じゃないんだ」
「え、そんなの気にしなくていいよ。マスダの兄ちゃんだって今度からは安いのでいいよ」
お手本のような「気にしなくていいよ」。
弟が帰ってきた。
「ただいまー。ドッペルに会ったけど、兄貴のお返し気に入ってたよ。すっげえ自慢してくる」
でなきゃ困る。
借金を返済したと思ったら、利子だけしか払えていなかったでは話にならない。
「そういうお前はどうだったんだ?」
「うーん……何とも言えない」
「どういうことだ?」
総論からいえば、お返しこそ貰えたものの金銭的な側面から弟はほとんど得はしなかった。
3倍返しなんていう文化は、大人たちの間では風化していたからだ。
“取り繕っても、見栄は張らない”
たぶん、そのトレンドは当事者たちにとって都合がいい範疇で適用しているに過ぎないのだろう。
美人さんがいうあるあるフレーズ「私だって努力してるんだ」の努力は大きく分けて2種類ある。
ひとつは身なりの努力。服装化粧運動。それに関しては美人じゃないさんも努力してる方はしてると思うんだけどね。これまたよく見かけるフレーズ「身だしなみ整えてどうにか人前に出られる」的な謙遜ね。
それはコミュニケーション。美人さんはそのままにしていると「なにもしてない」のに嫉妬の対象になったり、性欲の対象になるので、他者との距離のとり方に関してはかなり努力されておられる。嫌われないように好かれすぎないように。
これ美人じゃない人にはとっても難しいんだよね。
なぜなら美人さんは「それ」してるとリターンが多いから。努力は多くの場合報われるから。バレンタインの3倍返しではないけど、投資以上のリターンがあるから。そりゃ努力するわ。
これ美人じゃないさんが同じことをしても同じ分のリターンはまずない。むしろ釣り用語でいうところのボウズも多い。有名なコピペのリア充の集まりにおはぎ持っていくやつね。シビアな話、美人さんが同じことやると絶対に「おはぎ最高」になっていた。
美人はより美人と評価されるスパイラル。いかんともしがたい現実。
だから美人じゃないさんのボウズだった努力をみると胸が苦しくなる。がんばれ美人じゃないさん。負けるな美人じゃないさん。あなたの努力は誰かはみてる。だから腐らないで努力し続けましょう!