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はてなキーワード: mastodonとは

2019-07-03

anond:20190703040517

今のTwitter民には分散SNSが何なのか理解する頭が無いか簡単にはMastodonとか普及しないだろうな

インターネットに詳しいはずのはてな民ですらTwitterみたいなヤツとしか理解してないんだからTwitter民理解できるはずがない

anond:20190703132229

取り敢えずmstdn.jpを使っておけば良いと思う

MastodonにはTwitter過去持ってた機能のUserStreamsに該当するlocal Timelineがあるから、mstdn.jpで「音楽趣味なんだけどそれにあったMastodonインスタンスある?」とか「ガジェット好きなんだけど良いMastodonサーバーある?」とかある程度の情報を載せて質問すると、mstdn.jpユーザーの誰かが丁寧に教えてくれると思うぞ

mstdn.jp性質として2ちゃんねるでいうところのラウンジ板とか初心者質問板のような役割を持っている

自身Mastodonインスタンス運営したい場合もmstdn.jp質問をすると既にインスタンス運営している管理者を紹介してくれたり、インスタンス管理者自身リプライしてくるはずだから質問すると良い

ちなみに上手く運営すると年間5,000円も掛からないのでインスタンス管理者の中には大学生高校生すら居る

anond:20190703131747

そうなのかMastodonほかと繋がらなくても良いのか

anond:20190703040517

Mastodonってまだあるのか。

中央集権じゃないとなんかどこ行っていいか分かんないからずっと敬遠してる間に話聞かなくなったイメージだった。

インスタンス(?)運営するにはサーバ代かかるイメージもある

anond:20190703131401

あーそうか増田理解してないMastodon機能の1つに「Mastodonは他のMastodonと繋がることが必須であるわけではない」って部分があると思うぞ

まり分散SNSとして運用しないという選択Mastodonにはできるってことだ

それ意味あんの?って思うかも知れんが、まさに戸田真琴のような者には意味がある

anond:20190703130837

暴言がなくなるって話ではないだろ

暴言を吐く自由はあるが、それをするとTwitterよりもブロックミュート、BANされる可能性が高いって話だろう

そしてそれが嫌なら自分Mastodon運営しろって話であり、それがあってもドメインブロックされるので注意しろよってことだ

そんなんだからMastodonユーザーTwitterユーザーよりも言動が穏やかという話だ

anond:20190703040517

MastodonであってもTwitterのような暴言はなくならないのでは?

anond:20190703123139

Mastodonとかのすごいところってサーバー管理者による「人を減らす仕組みがある」ことだと思うわ

そしてMastodonやってる連中はそれがカジュアル運用されていることを知ってるから言動に気を付ける

anond:20190703125320

分散SNSオープンものから分散SNS機能内包するWebサービスが現れるたびに人が増えるって特性があるんだよ。

ほんのちょっとずつちょっとずつ増えていって、おそらく何かの境界線を超えると爆発的に増える。

そんなんだから分散SNSアカウント電子メールアカウントみたいなものMastodonでは言われてる。

anond:20190703075031

俺は元増田のように他の分散SNSに詳しいそうな感じではなくMastodonしか知らないけれど、Mastodon雰囲気ってTwitter黎明期のそれだよ。

Twitter黎明期プログラミングかに詳しい人が次々とTwitter運営へ何かを提案したり、より良いTwitterクライアントを開発していった。

Twitter環境がどんどん良くなり人がものすごく増えた。

そこへ目を付けたのがマスコミだ。人の多くいるところは基本的に金が生まれから。これは増田の言うとおり。

現在Mastodon、おそらくは分散SNS全体も、その雰囲気Twitter黎明期のような感じだ。

プログラマーが多くて、そのソフトインターネットに公開されており、プログラマーバグ改善プログラミングコードとして提案ができてしまう。

分散SNSは日々新たな問題が想定され、観測され、新機能が追加され、問題解決される。

Mastodonや他の分散SNSは人が増えてもきっとTwitterのようにはならない。いくら人が増えても扇動目的としたマスコミが参入しにくいんだ。

理由マスコミがあまりにも民衆扇動するような記事配信し続け、実際に民衆扇動されているとMastodonサーバー管理者判断したら、おそらく大手マスコミであれそのアカウント管理者によってBANされる。扇動を更に煽るユーザーもろともBANされる。

Twitterではこのようなことはあり得ないだろうし、もし起きたとしたら大騒動になると思う。でもMastodonではそれが起きてしまう土壌がある。元増田が言うようにカジュアルにBANできる空気感Mastodonにはあるから

Mastodonでも大手マスコミアカウントがBANされたら大きな話題となるだろう。それと同時に飛んでくるのは大手マスコミへ対する嘲笑のはず。

嘲笑理由は実にシンプルもので「あまりにもやり過ぎたね。ここはTwitterじゃないのに」というもの

Mastodon元増田が言うようにカジュアルブロックミュートが行われるけど、それと同じくらい気軽にサーバー管理者によるアカウントBANも行われる。その基準は各々のサーバー管理者によって違ってTwitterのように画一的判断されるわけではない。

マスコミはセーフラインの判断が付きにくく、それでもマスコミが物凄く人の増えた分散SNSが諦めきれないのであれば、マスコミ自身Mastodonなどの分散SNSサーバーを持つことになると思う。

しかマスコミが自社でMastodonをはじめても、各々のサーバー管理者によるドメインブロックという選択肢がまだある。

おそらくは将来的に分散SNSへは右や左へ偏った大きなサーバーが現れる(小さいサーバーなら既にある)。

そんなサーバーが現れたら多くの分散SNSサーバー管理者ドメインブロックするだろう。Twitter悪夢を見たくないがために。

扇動するマスコミサーバーと繋がってくれるサーバーはそんな偏ったサーバーくらいなものになると思う。勝手にそっちで政治論争やってろと多くの分散SNSサーバー管理者は考えるだろう。

Mastodonや他の分散SNSサーバーには政治論争する自由があると同時に政治論争しない自由もあるんだ。

そんな環境扇動したい人たちは参入しにくいだろう。扇動して自分ルール他人押し付けたいだけなんだから

戸田真琴さんのnoteを読んだ分散SNSユーザ

https://note.mu/toda_makoto/n/n7f9eaf91302e

上記noteを読み、感銘を受けたので分散SNSを中心に活動するユーザ達が今どのように分散SNSと付き合っているかMastodonを例にして記す。

正直に言って現在Twitterは酷い。

悪を発見した者たちは自身言動正義として疑わず執拗なまでに発見した悪を追い詰める。

どう解釈してもその者たちは正義の味方【ヒーローではない。悪を徹底的に追い詰める悪の敵【ダークヒーローである

我々が幼少期に憧れたアンパンマン仮面ライダーウルトラマンセーラームーンプリキュアetc...などが取るような言動では決してない。

はてな匿名ダイアリーを利用するようなユーザ分散SNSをよく知っているだろう。ただしそれはおそらく誤解を多く含んだ理解だ。

分散SNSの多くはオープンな形で開発されており、情報技術者やギークの多くはオープン技術を好む傾向がある。

からこそ分散SNSに集うユーザ情報技術者やギークが多いのだ……これが既に間違いである。

かに分散SNSにはその傾向はある。しかしながら分散SNSを使うようになった者は「Twitter疲れた」という理由を持っていることが多いのだ。

いっときの、いわゆる「Twitterアカウント凍結祭り」が切っ掛けだったとは言え、分散SNSへ定着したユーザの大半は分散SNSに心の安寧を得ている。

悪の敵が跋扈するTwitter比較して分散SNSは明らかに悪の敵の数が少ないのだ。何故だろうか?

その解答の1つとして、そもそも分散SNSには「Contents Warning(CW)」機能と「Not Safe For Work(NSFW)」機能がある。

CW機能日本語へ意訳すると「テキスト閲覧注意」のための機能だ。CW機能を使うと指定した範囲テキスト隠蔽され、他のユーザはそれを読むとき能動的に操作して隠蔽を展開する必要がある。

NSFW機能日本語へ意訳すると「画像閲覧注意」のための機能だ。NSFW機能を使うとCW機能と同様に投稿画像隠蔽され、他のユーザはそれを見るとき能動的に操作して隠蔽を展開する必要がある。

これらの機能存在は大きな意識を各々のユーザへ与えてくれる。それは「アナタ言動によって心を痛める人が居るかも知れない」というもの

分散SNSユーザはこれらの機能があるため先ず投稿へひと呼吸置く傾向がある。もちろん「この投稿CW(NSFW)を使うべきかな?」というひと呼吸だ。

別にこれらは強制的ルールでもなく分散SNS村社会的に暗黙のルールとして絶対となっているわけではない。しか分散SNSユーザはひと呼吸置く。

なぜならTwitterの現状があるからだ。Twitter反面教師になっているのだ。Twitterユーザのように自分がなりたくないのだ。

もちろんTwitterのようなマイクロブログSNSは気軽につぶやけるというのが美点だ。しか自分の気軽さは他者の気軽さではない可能性は十分にある。それを分散SNSユーザはよく知っている。Twitterを見てきたから。

少なくとも戸田真琴さんが例に挙げた凄惨画像分散SNSだとNSFWになったことだろう。そしてNSFWになっていない凄惨画像は共有ボタンを押すことへ躊躇がなされただろう。

更に分散SNSは、戸田真琴さんは少々否定気味だったが、Twitterよりもカジュアルブロックミュートが行われる文化がある。

これは前述した「アナタ言動によって心を痛める人が居るかも知れない」の裏返しだ。自身の心の安寧を守るためブロックミュートをして見えないようにするという自由価値観として分散SNSユーザ全体で共有されている。

この件についてはPixiv運営する絵描きが集うMastodonサーバのPawooが、外国Mastodonサーバから連携拒否(ドメインブロック)されたことに関して、Pawoo側のユーザ外国Mastodonサーバのその決断を称賛したことにも現れている。

外国MastodonサーバではPawooの絵描き投稿する一部のイラスト問題視されていた。性的イラストは見たくない、性的対象として描くのはおかしいという価値観外国Mastodonサーバで起き、その外国MastodonサーバはPawooとの連携を切る決断をした。

Pawooのユーザたちはそれへ対して「住み分け大事」と言ったのだ。自分たちが生み出す作品への「無理解」へ対して怒るでもなく悲しむでもなく、Pawooのユーザたちは外国Mastodonサーバ決断へ「理解」を示した。

分散SNSMastodonを含む分散SNSサーバ同士が相互接続しあってSNSとしての体を作り出している。

分散SNSを知る人々がこの辺りに誤解を持つことが多いが、Mastodon分散SNSではない。

こう言うと少し詳しい人は「知ってるよ分散SNSってMastodonの他にGNU SocialやFriendicaとか色んな種類があるんだろ?」というが、それ間違いである。

MastodonMastodon分散SNSサーバだ。GNU SocialもGNU Social=分散SNSサーバ、FriendicaもFriendica=分散SNSサーバだ。

分散SNSとは分散SNSサーバ同士が相互接続しあって形成するネットワークのものを指す。

すなわちMastodon種別として分散SNS対応SNSということになり、だからこそ非常に誤解されやすい。SNSが2回出てくるためよくわからないことになっている。

Pawooがなぜ外国Mastodonサーバから連携拒否されたことを受け入れられたのか?

そもそも分散SNSにはルールが無いかである分散SNS分散SNSサーバ同士が相互接続しあって形成するネットワークのものを指すのであれば、ルールを作るのは非常に難しい。

ルールを作りたいのであれば、ルール分散SNSサーバ毎に決めなければならない。というかそれ以外にルールを定める方法がない。

まり、だからこそ外国MastodonサーバルールとPawooのルールは違うものなのだ。そしてPawooのユーザ外国Mastodonサーバ独自ルール運用する自由を認めたのだ。Pawooには好きに絵を描く自由があり、アナタたちには絵を見ない自由があると。

そして外国MastodonサーバはPawooのユーザ自由に絵を描いていることを制限しようとはしていない。外国Mastodonサーバユーザたちは絵を描く自由を認めて居るのだ。

分散SNSネットワークには非実在青少年のような問題は無い。外国Mastodonサーバにはあるかも知れない。しかしPawooには無いのだ。双方のルールの違いを認めあっているからこそ分散SNSネットワークにはそういった問題存在しないと言えるのだ。

Twitterにこのようなことが可能か?

無理だろう。TwitterTwitterルールという1つの価値観しかないのだから

例え今後TwitterCWが導入されようがNSFWが導入されようがTwitterではたった1つのTwitterルールに則らなければならないのだ。Twitterネットワークではルールの違いは認められていない。

SNSでの自分価値観他者価値観を両立しようと思えば分散SNSというのは間違いなく現状ではTwitterよりもより良い解決策を示していると言える。

分散SNSでは自分自身分散SNSサーバ管理者になり、自分自身分散SNSサーバルールを作る側に回ることすら可能なのだから

戸田真琴さんが分散SNSサーバ、例えば戸田真琴さんが自分自身のためのMastodonを立ち上げれば、そのMastodon内でのルール戸田真琴さんである

他の分散SNSサーバ戸田真琴さんの価値観を「ルールの違い」として認識して、戸田真琴さんが特定分散SNSユーザブロックしようがミュートしようが、特定分散SNSとの連携を切ろうが、すべてはルールの違いであり、他の分散SNS戸田真琴さんのMastodon内でのルール行使を受け入れる。

例えば戸田真琴さんが自身Mastodon内で傍若無人に振る舞い絶対権力者として君臨していることを誰かが非難したとしよう。戸田真琴さんが法令違反していないのであれば他の分散SNSサーバ管理者たちは戸田真琴さんを全力で擁護する。戸田真琴さんのMastodonでは戸田真琴さん自身ルールなのだと。

もちろん分散SNSとはいえ倫理はあるし戸田真琴さんが自身Mastodon内とは言え暴言を吐きまくれば非難する人が現れ、その非難は多くの人が理解を示すだろう。

しかし、戸田真琴さんのMastodon内での暴言を止める権利は誰にもない。戸田真琴さんの暴言が気に食わなければ戸田真琴さんのアカウントブロックするかミュートするか、戸田真琴さんのMastodonとの連携を切ることが分散SNSとして正しいやり方なのだ

分散SNS個人個人が違うこと、コミュニティー毎にルールがあることを前提で成り立っており、だからこそブロックミュート、ドメインブロックカジュアルに行われ、それらがカジュアルに行われるという認識があるからこそ言動の前にひと呼吸置くという文化がある。

これこそが2ちゃんねるmixiFacebookTwitterを経て、SNSで心の安寧を得るための現在想定できる最も良い方法なのだ

Twitter疲れたのならば分散SNS価値観の違いやルールの違いを謳歌しよう。

2019-06-26

Mastodonから知る分散SNS本質

インターネット日常的に利用する諸氏はMastodonというマイクロブログサービスを知っているだろう。

ある程度のIT知識を持った者ならば自身マイクロブログサービスを始められるオープンソースソフトウェアだ。

2017年当時学生だったハンドルネームnullkalがmstdn.jpというドメインを取得しMastodonサーバーを開設したことによって日本で注目を浴びた。

これらは一部の真実表現している。

しかし、本質ではない。一部の真実表現しているので誤りでは決してないが、本質かと言われれば決してそうではないと返せる。

Mastodon(と分散SNS)という言葉存在を知る多くの人々が本質理解できていなかったため「劣化Twitter」などと評価せざる得なかった。

そして、不幸なことにMastodon話題となった当初、それを報じるインターネットメディアもまたMastodon本質理解できていなかったので、Mastodonに関する記事を読んだ多くの人々の評価Mastodonアカウントを作らずとも「劣化Twitter」として固定されてしまった。

私の友人はMastodonを指してこう言った。

Mastodonって不人気だけど何故かプログラマーな人が多いよね」

おかしな話だ。コンピュータインターネット技術に詳しく専門分野に関しての審美眼には信頼のあるプログラマーが何故か不人気なものクールさを見出していると言うのだから

そこでこのエントリでは、日本情報も多いMastodonを例にして分散SNS本質解説しつつ、何故プログラマー分散SNSクールさを見出しているのかを語っていこうと思う。

本質はActivityPubの中へ潜んでいる

2007年インターネット上に「OpenMicroBlogging」と呼ばれる通信プロトコルが登場した。

OpenMicroBloggingは分散SNSで使われることを想定した通信プロトコルで、OpenMicroBlogging実装SNSとして「Identi.ca」が開設される。

Facebook2004年設立Twitter2006年設立であり、Facebook設立からわずか3年後、Twitter設立からわずか1年後に分散SNSが登場したことになる。

オープンSNSでよく語られるのは「中央集権SNSへのアンチテーゼ」だ。

これらの表現は悪いわけでない、悪いわけでないが分散SNS理解へ誤解を生む。

誤解を生む理由は「わかりやすい」のだ。「自身サービス内で強権を奮うFacebook運営Twitter運営へNOを突きつけよう!」「我々の手にオープンSNSを!」といういかにもな正義は非常にわかやすい。

からこそ一部でこの表現が支持されてしまい声たかかに叫ばれ、多くの人々の分散SNS本質的な理解を妨げた。

インターネットを長らく観測してきたお歴々はご存知だろうが、そもそもユーザー自身管理者となり自分自身ルール運用できるオープンSNS分散SNS登場以前から存在している」のだ。

日本国内であればmixiクローンSNSとして「OpenPNE」などがFLOSSコミュニティでは非常に有名だ。

では、これまでのオープンSNS分散SNSは何が違うのか?

分散SNS大前提として通信プロトコルありきで開発されている点が違うのだ。

思い出して欲しい。Identi.caの前にOpenMicroBloggingが作られていることを。

後に整理されてIdenti.caは「GNU Social」と、OpenMicroBloggingは「OStatus」と呼ばれるようになるが、Mastodonもまた通信プロトコルありきで開発されており、MastodonがありきとしたのがそのOStatusなのだ

OStatusのベースであるOpenMicroBloggingは設計が古いため、現在ではOStatusの事実上の後継であるモダン設計のActivityPubへ差し替えられるという大きな変化はあったが基本は変わらず、MastodonはActivityPubありきで開発されている。

分散SNSとは何なのか?

多くの人々はSNSと言えばTwitterFacebookInstagramなどを想像してしまい、分散SNSと言われるとMastodonGNU Socialを連想してしまう。

はっきりと言おう、この認識自体根本的に最初の誤解であるのだ。

分散SNS通信プロトコルありきで開発されており、ActivityPubなどの通信プロトコルによってSNSサーバー同士が相互接続形成されている。

このネットワークのもの分散SNSだ。Mastodon分散SNS形成するSNSサーバーしかない。

すなわちMastodon分散SNS方式SNS分散SNSSNSなどと表現したほうがより正確な意味を持たせられるのだ。

ただこれは情報技術に詳しいはずの技術者でさえ誤解しやすい部分であり、よりわかりやす説明するためにActivityPubなどで形成されるネットワークのことを「Fediverse Network」と表現することが多くなっている。

まりMastodon分散SNS」「Fediverse Network分散SNS」という図式が成り立つ。

Mastodonはやろうと思えばFediverse Network接続しないこともできるということを理解しておかなければならない。

分散SNS本質

分散SNSとは何か?

ActivityPubなどの通信プロトコルによってSNSサーバー同士が相互接続することにより形成されるネットワーク(= Fediverse Network)そのもの分散SNSであると言った。

では分散SNS本質とは何か?

それを知るためにはFediverse Network特性を知らなければならない。

Fediverse Network形成するActivityPubを現在は様々なSNSサポートしている。

代表例を挙げればマイクロブログサービス型の「Mastodon」「GNU Social」「Pleroma」「Misskey」「microblog.pub」、Facebookのような名鑑名簿型の「Friendica」「Hubzilla」、写真投稿型の「PixelFed」、動画投稿型の「PeerTube」、電子掲示板型の「Prismo」などがActivityPubをサポートしている。

ここで疑問を投げかけてみよう。

もし、何らかの理由Mastodonの開発が停止し、この世から完全にMastodonサーバー消滅した場合、Fediverse Networkはどうなるか?

答えは簡単だ「Fediverse Networkは維持されたまま」である

単にこの世からMastodonが消え失せるだけであってActivityPubが形成するFediverse Network対応しているのはGNU SocialやFriendicaなど他にも多数あるのだ。

Mastodonが使えないのであればGNU Socialを使えば良いというような形式ネットワークインターネット老人会のお歴々はよくご存知で、おそらくこう表現するのではないか

「まるでE-Mail Networkだ」

GMailが使えないのであればYahoo!Mailを使えば良い。それと全く同じだ。

うつまり分散SNS本質それは「SNS形態を取った次世代E-Mail」なのである

分散SNS本質SNS形態を取った次世代E-Mailであるからこそ「Twitter代替」や「中央集権SNSへのアンチテーゼ」などという言説は分散SNS本質表現できているとは言えないのだ

TwitterE-Mail Networkのような特性を持っておらず、E-Mail NetWorkそもそも分散されている(E-Mail NetWorkはそのように設計されたから)。

ましてや、そもそもシステム根本から違うので「劣化Twitter」という言説もまた分散SNS本質などではない。分散SNSTwitterクローンですらないのだから

分散SNS本質SNS形態を取った次世代E-Mailであるからこそ、そのアカウント数はE-Mailと同様にゆっくりと増え続ける。

過去日本ではユーザーが望む望まない、ユーザーが使う使わないへ関係なくDoCoMo携帯電話iモードへ加入するだけでE-Mailアカウントが付いてきた。

分散SNSアカウントはそのようにして増える。今後登場するであろう人気WebサービスがActivityPubをサポートしているとユーザー意識せずともFediverse Networkアクセスできてしまうのだ。

分散SNS本質SNS形態を取った次世代E-Mailであるからこそ、プログラマーたちにとってクールなのだ

現在GMailアカウントがどのように使われているか?を少し考えるだけで、SNS形態を取った次世代E-Mailである分散SNSがどれだけ刺激的で新しいインスピレーションを生み出してくれるかが理解できるだろう。

これが分散SNSだ。

2019-06-23

共産党とか立憲民主党Mastodonサーバー始めたら面白いのになぁ

どんなコミュニティ形成されるか物凄く興味あるわ

自民党マンセーしかならないかMastodonサーバーあってもなくてもどうでも良い

2019-06-21

anond:20190621114409

Mastodonのようなここまでの規模で真っ当な政治的正しさを実行しようとしているの始めてみたかもしれない

はてなープログラマーとか多いのになぜこうならんのだ

anond:20190621024537

AGPLを守るためにGabの参入は許容しなければならないってことか

そしてGabドメインブロックする権利は各々の自由でありMastodonクライアントが強権を持ってGabドメインブロックしてはいけないと

IT界隈のリベラリズムは進んでるな

anond:20190621024537

Twitterで凍結だ何だと言ってる中でそんなことになってるんだなMastodon

anond:20190621024537

Mastodon垢はメールアドレスってスゴくしっくり来た

あぁだからプログラマーみたいな人たちがMastodonへすぐ飛び付いてMastodonプログラマーが多いのか

分散SNSで「Gabドメインブロックするべき」という提起が紛糾している

Eugen Rochko氏の提起

昨今のインターネットへ明るい者であれば「分散SNS」を知っているだろう。

各々のユーザによって個別サーバ相互接続し合うことによってSNS網を構築し、中央集権であるTwitterFacebook代替として確立されたサービスのことだ。

日本では一時期、分散SNS実装の1つであるMastodon」が話題となり、その意義を明確に理解したユーザや、ビジネスチャンス見出し企業が参入した。

Mastodon自分に合わない」「Mastodon流行っていないのでTwitterに戻る」などの理由で一時期よりはアクティブユーザが減ってしまったが、少々の誤解のある人も居るようなので、最後の方でこの点についても言及したい。

そのMastodonを創始した「Eugen Rochko」氏の提起が分散SNS内で紛糾してしまっている。

So Gab has decided that their own code that they spent $5M of investor money developing is so unsalvageably bad that they're going to use Mastodon's code instead, with the added bonus of leeching off of our apps (with Gab apps being banned from app stores)

This is an early warning to fellow admins to be vigilant and domain-block them on sight, when/if they appear (unconfirmed whether they intend to federate), and to app devs to consider if blocking Gab's domains from their app is necessary.

https://mastodon.social/@Gargron/102184195834215862

すべてを翻訳するのは面倒なので要約すると「Mastodonクライアントアプリ製作者はGabドメインブロックに協力して欲しい」という提起だ。

そもそもGabとは何か?

Gabは早い話がTwitterと同様の2016年に創始されたマイクロブログSNSだ。

Gab言論の自由表現の自由が尊ばれ、あらゆる発言表現が許容されるSNSとして成立した。

ここまで聞くと大変素晴らしいSNSのように思えるが、実は「あまりにも自由すぎた」ためにAppleのAppStoreやGoogleのPlayStoreからアプリ排除されてしまうという事態引き起こした。

何故ならばGab自由のためヘイトスピーチすらも許容し、北米ユダヤ教礼拝所の襲撃予告に使われてしまった。

そう、Gab自由すぎたために北米Alternative Rightの巣窟となってしまったのだ。

2019年現在Gabサービス停止へ追い込まれた。

IT界隈のリベラリズム

ここまで聞けばEugen Rochko氏は正しい。2大スマートフォンプラットフォームにさえ排除されたGab擁護するのは非常に難しい。

そんなことは分散SNS界隈は全員がと言って良いほど理解している。GabはEugen Rochko氏から非難を受けても仕方がないと皆が思っているのだ。

しかし、何が問題なのかと言えば「MastodonはAGPLを冠している」からEugen Rochko氏の発言問題とされ紛糾してしまった。

IT界隈は比率として非常にリベラリストが多い。

Richard Stallman」氏が「GNU宣言」を提唱して以降、数多くのFLOSSな成果物が公開され、数多くの情報技術者がそのFLOSSで育ち、日々FLOSSで業務を行っているからこそだ。

GNU宣言個人自由は最大限に守られるべきだとし、個人選択は最大限に尊重するべきだとしている。

AGPLはGNU宣言に影響されたソフトウェアの利用・配布・改変などに関するライセンスだ。非常に自由ライセンスとして知られる。

GNU宣言IT界隈で一種聖典として扱われ、IT界隈でリベラリストが育つ土壌となっている。

MastodonはそんなAGPLを冠して開発されており、GabMastodonフォークして新たなSNSを立ち上げると宣言した。

Eugen Rochko氏はGabMastodonフォークすることへ不快感をあらわにし、フォークすることすらも自由であるはずのMastodonからGabを閉め出そうとしたのである

それへ対して自由尊重する分散SNS界隈は当然ながら「待った」をかけたというのが事の顛末である

イスラム国すら許容したAGPL

見出しへ対して驚愕した人も居るだろう。

イスラム国(ISISISIL)はMastodonと同じくAGPLライセンスで開発されている分散SNS実装の1つである「Diaspora*」へ参入を表明したことがある。

Twitterから閉めだされた「イスラム国」、分散SNSのDiasporaに乗り換え

https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1408/22/news099.html

この件も、分散SNS界隈では紛糾したが、AGPLにはイスラム国のようなテロ組織が利用することを禁じるような条項はないので、IT界隈のリベラリズムイスラム国のDiaspora*参入を許容した。

分散SNS界隈が取れる選択は「各々の分散SNSサーバ管理者個人選択としてイスラム国Diaspora*サーバドメインブロックすること」くらいなのだ

これほどAGPLとは自由であり、IT界隈の多くは確固たるリベラルなのである

AGPLを冠しているからこそ

Mastodon自由なAGPLを冠している。

からこそMastodonでは絶大な影響力を持つ創始者たるEugen Rochko氏が「GabMastodonクライアントアプリドメインブロックしないとアプリストアからアナタアプリが削除される可能性がある」というような脅迫と取れるような発言してはいけないのだ。

Eugen Rochko氏自身MastodonをAGPLライセンスと決めたのであれば、Mastodon開発はAGPLに基づいて運用されなければならない。

Eugen Rochko氏ができる発言は、Mastodon本家サーバ(デモサーバ)としても知られるEugen Rochko氏自身運営する「管理者としてmstodon.socialはGabドメインブロックする。そして他のMastodonサーバおよびMastodonクライアントアプリGabドメインブロックするかどうかは管理者開発者自由に委ねられる」くらいなもの

Eugen Rochko氏のGab不快感を持つという意志尊重されなければならない。だがしかしMastodonへ関わる開発者扇動してはならない。

分散SNS界隈はGab擁護しているのではなくAGPLを擁護しているからこそ、Mastodonの偉大な創始者であるEugen Rochko氏の発言は紛糾してしまった。

Eugen Rochko氏の発言は結果としてAGPLの自由を脅かす発言となってしまったのだ。

Twitter自由権利に関しての話題が紛糾することがままあるが、分散SNS界隈が抱える自由権利問題はこの段階まで来ている。

Mastodon流行っていないについて

最後にこの点について解説しておく。

MastodonはActivityPubプロトコルというものに基づいて、Mastodon以外の分散SNS相互コミュニケーションを取ることができる。

このActivityPubプロトコル形成されるネットワークをFediverse Network(日本語では連合ネットワーク翻訳されることが多い)という。

まりアナタが利用する分散SNSがFediverse Networkへ参加していればSNSの種類が違ってもコミュニケーションについては問題ないわけだ。

例えばもしMastodonが完全に廃れてしまい開発が止まっても、Fediverse Network自体はFediverse Networkへ参加する分散SNS存在する限りFediverse Network消滅することはない。Mastodonが消えるだけなのだ

もっとわかりやすい例を出そう。Fediverse Networkは早い話が「SNS形態を取ったE-Mail Networkと似たようなもの」なのである

アナタMastodonアカウントや他の分散SNSアカウントを取得するということは、GMailアカウントYahoo!メールアカウントを取得することへほぼ等しい。

ここまで言うと察しの良い人は段々と気付いてくる。

もしかしてメールネットワークが完全に消えてなくなるとは考えにくいように、分散SNSネットワークも消えてなくなるとは考えにくい?」と。

メール流行流行らないという段階ではすでになく誰でもいつでもメールアドレスは取得できるので一種インフラのようになっているが、分散SNSもほぼ間違いなくそのようになる。

分散SNSアカウントは誰でもいつでも取得できるので、その参入者数はメールのように時間をかけてゆっくりと増え続け、気付けばインフラのようになっているというのが分散SNSネットワーク特性なのだ。そうなるように設計されているから。

Mastodon流行流行らないという部分は問題にするべき部分でなく、というかFediverse Network設計上で見当違いな心配なのだ

要は「分散SNSってメールみたいなものなのね」と早期に気付いた人は早い段階で分散SNSアカウントを取得したし、それにまだ気付いてない人は分散SNSアカウントの取得が遅れているだけということだ。

おそらくは現在分散SNSアカウント未取得でも、将来的に流行するWebサービスがFediverse Network何気なく対応していて、気付かないうちに分散SNSを使えるようになっているということが発生すると思われる。

DoCoMo携帯電話を持っただけでiモードdocomo.co.jpメールアカウントが付いて来たように、流行りのWebサービス登録したら分散SNSアカウントが付いて来るだろう。

分散SNSってそういうものなのだ

2019-06-12

anond:20190612205701

分美「日本国内で強い分散SNSであるMastodonだってGNU Socialのアクティブユーザを取り込むためGNU Socialと互換を取ったのですもの

分美「これが今の分散SNSよ」

共太「自由自分で設置できてルールを作れて」

有子「常にアクティブユーザが居て色んなWebサービスと繋がれる」

――――分散SNSはみんなのために広がっていくんだ

着想元

anond:20190612051750

途中で切れてしまった・・・わかりやすかったかな?

増田でわかる分散SNS

1章 アカウント凍結

有子「あっキレイなお花!」

共太「写真を撮ってTwitterシェアしようぜ!」

有子「いい考えね!じゃあさっそく・・・あれ?」

共太「ん?どうしたんだ?」

有子「あっ私のTwitterアカウントが凍結されてる!」

共太「なっなんだってー!」

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共太「最近SNSアカウントが巻き込まれ凍結されるって話をよく聞くけどまさか有子のアカウントがなぁ・・・

有子「私なにも悪いことしてないよ!お花や猫の写真シェアしたりしてただけだもん!」

分美「あら?どうしたの?」

共太「あっ分美お姉さん!ちょうど良いところに」

有子「分美お姉さん・・・何も悪いことしてないのに私のTwitterアカウントが凍結されちゃって・・・

分美「あら大変!でも仕方ないわよねぇTwitterシステムの上では巻き込まれ凍結はどうしても防げないわ」

共太・有子「えっそうなの!?

分美「Twitter問題のありそうなアカウント独自アルゴリズム自動で凍結しちゃうのよ。コンピュータプログラムで判定しているからどうしとても間違えてしまうことがあるわ」

有子「プログラム相手じゃ間違えてますよってお話することも難しいよね」

共太「Twitter勝手に始めたことを押し付けてくるなんてヒドイじゃないか!」

有子「私の友達だって悪いことしてないのに何度も凍結されちゃって悲しい思いをしてたんだよ!」

共太「お姉さんなにか良い方法はないの!?

分美「ふふふ・・・あるわ!分散SNSよ!」

共太・有子「分散SNS?」

2章 分散SNSって何?

共太「お姉さん、分散SNSってなに?」

有子「前に少しだけ話題になった気がするけど私よく知らない」

分美「分散SNSはねTwitterFacebookみたいなSNSが動くサーバシステム個人個人自由に設置して、設置されたみんなのサーバ同士が繋がり合ってコミュニティネットワークを作ろうって試みなの」

分美「分散SNS構成するサーバ個人の持ち物だから、持ち主の個人独自ルールを定めることができるのよ」

分美「TwitterFacebookサービスを利用しているとTwitterFacebookが定めたルールに利用しているユーザは従わなきゃならないけど、分散SNSサーバ毎にルールを定められるので凍結される可能性を低くできるわ」

有子「あれ?じゃあもしかして私が分散SNSサーバを設置したら・・・

分美「良い点に気が付いたわね!そう、有子ちゃん分散SNSサーバを設置したら有子ちゃんルールよ!」

共太「すっげぇ!じゃあボクの分散SNSサーバを利用したかったら100円な!」

分美「ふふふ、共太クンの分散SNSサーバからそのルールはもちろん定めて良いわ・・・でも分散SNSを利用するユーザにはルールを選ぶ権利があるのよ?」

有子「なるほどね!もし私の分散SNSサーバの利用が無料だったら共太クンの分散SNSサーバを使おうって思うユーザなんか居なくなるじゃない!」

分美「そうねユーザが困っちゃうようなルールを定めればユーザは利用しないだろうし、更に法律違反するルールを定めて実行しちゃうお巡りさんに捕まってしまリスクも当然あるのよ」

共太「自由ルールを決められても好き勝手にしちゃ駄目なんだ・・・

3章 分散SNSは過疎らない

共太「でもさぁ思ったんだけど新しいSNSってユーザ数が少ないよな」

有子「SNSってやっぱりいっぱいユーザが居たほうが楽しいしね」

分美「実はね、分散SNSっていわゆる『過疎』になる可能性が非常に低いのよ。設置したら既に誰かが居るわ」

共太「えっ!?SNSを設置して直ぐは誰も居ないに決まってるじゃないか!」

有子「そうよね?居たとしてもSNSを設置した管理人さんだけでしょ?」

分美「それが分散SNSメリットの1つなのよ。分散SNSは点在する分散SNSサーバ同士が相互接続することで成り立っているの」

分美「だから例えば分散SNSサーバαが既に設置されている状況であれば、分散SNSサーバβが新たに設置されたとき分散SNSサーバβから既に存在する分散SNSサーバαを利用するユーザが見えてコミュニケーションが取れるのよ」

有子「えぇ!?それってすごいことじゃない!!」

共太「自分分散SNSサーバを利用してくれるユーザ積極的に探さなくても良いわけか」

分美「わざと他のユーザを集めないで管理人がたった1人だけで利用している『お一人様』と呼ばれている分散SNSサーバだってあるわよ。他にも家族だけとか学校友達だけの分散SNSサーバがあったり、お絵かき趣味の人のためや音楽趣味の人のための分散SNSサーバもあるわね」

有子「なるほど学校のお友達なら見知った仲だし凍結なんてほとんどありえないもんね!」

共太「通ってるスポーツクラブ分散SNSサーバ設置したら面白そうだなぁ!」

分美「独自ルールを定められるってことは利用するユーザを好きに選ぶこともできるってわけ!そしてなおかつさっきも言ったとおり他の分散SNSサーバユーザともコミュニケーションが取れるから便利」

分美「そんな便利な分散SNSコミュニティネットワーク形成しているのが『ActivityPubプロトコル』よ!」

4章 ActivityPubプロトコル

共太「アクティティパブ・・・?」

有子「プロトコル・・・?」

分美「早い話が分散SNS同士の会話がちゃんとできるようにする方式規格のことなんだけど、実際に重要なのは利用する分散SNSサーバがActivityPubプロトコル対応しているかどうかってこと」

分美「実は分散SNSってActivityPubプロトコルが登場する以前にも様々なプロトコルが考案運用されてきたの」

分美「例を挙げればOStatusプロトコル、DFRNプロトコル、DiasporaプロトコルZotプロトコルあたりが有名ね」

分美「でも問題プロトコルが違えば相互コミュニケーションが取れないことなの」

有子「あれ?分散SNSサーバは他の分散SNSサーバ相互コミュニケーションが取れるんじゃなかったっけ?」

分美「そう、それを実現したのがインターネットで使われる技術の標準仕様を定める団体であるW3C』が制定したActivityPubプロトコルってわけ!」

共太「そうかActivityPubプロトコル以前は分散SNSでも相互接続できない分散SNSがあったんだな」

分美「W3Cが標準仕様であるActivityPubプロトコルを定めてくれたお陰で、分散SNSほとんどは積極的にActivityPubプロトコル採用するようになり、ほとんどの分散SNSサーバほとんどの分散SNSサーバ相互接続コミュニケーションが完成したわ」

5章 もっと知ろう分散SNS

共太「へぇ!ActivityPubプロトコルって凄いんだなぁ」

有子「お姉さん!分散SNSサーバってどんなものがあるの?」

分美「うん!じゃあ先ず最初に語らなきゃいけないのは『GNU Social』ね!Twitterに触発されたマイクロブログSNSよ」

分美「GNU Socialは分散SNS最初期に登場した分散SNS2007年まで遡るわ」

有子「今から12年も前!?そんな前からあるの!?

分美「12年前はidenti.caっていう名前だったの。GNU Socialという名前に落ち着いたのは2013年よ」

共太「それでも6年も前か。その時から分散SNSを考えていたなんて凄いなぁ」

分美「分散SNSのヒントになっているのは2002年に登場したP2Pファイル交換システムの『Winny』なのよ日本製ね」

有子「2002年17年前!どんどん遡るね!」

分美「WinnyのあとにBitTorrentが登場したり色々日本でも問題になり善悪評価が定まらないけれど革新的システムだったのは確かで、それが現代分散SNSという実装に応用されているわ」

分美「GNU Socialの特徴はなんと言ってもその安定性の高さね。最初期に登場したこともあり機能性に乏しさは感じるしアップデートは驚くほど少ないわ。でも後に登場した分散SNSへ強い影響を与えたの」

共太「アップデートが少なくて済むほど安定してるってことか?」

分美「それもあるし、GNU Socialはプラグインによる機能追加に対応しているのよ。新機能が欲しいなら自分で作れという文化なのGNU Socialは」

分美「次に紹介するのは日本で最も人気のある分散SNSMastodon』ね」

有子「あっ聞いたことある!」

分美「Twitterアカウントの凍結騒ぎで一時期Twitterでも話題にのぼったわね。MastodonGNU Socialに触発されたマイクロブログSNSよ」

分美「GNU Socialを参考としたためGNU Socialと互換性がありつつも、よりもモダンな外観や機能を備え、コミュニティが活発でアップデートも非常に多いのが特徴だわ」

共太「それだけ聞くとMastodonの方が良いように感じるなぁ」

分美「日本国内にMastodonサーバは膨大に存在するし分散SNS選びに迷ったらMastodonって考えるのも悪くはないわ。情報も非常に多いしね」

分美「ただMastodon欠点としてはGNU Socialに比べるとより高性能なサーバマシン必要になることね。とある有名なC++プログラマが『富豪的プログラミングだ』と揶揄したのはMastodonコミュニティでは有名な話よ」

有子「自分Mastodonサーバを設置するときサーバマシンの用意に困るわけね」

分美「まぁとは言っても今の普及価格ノートパソコンくらいで十分に動くわ。利用状況によるけどサーバレンタルするとしても月額2,000円以下かしら」

分美「そんな重いMastodonに触発され動作が軽いことを念頭に置かれ開発されたマイクロブログ分散SNS『Pleroma』も検討に値するわね。Mastodonと一部機能互換性を持っているの。Mastodonクライアントアプリが使えたりするのよ」

有子「GNU Socialを参考にしたMastodonMastodonを参考にしたPleromaか面白いなぁ」

共太「お姉さん!なんかもっとこうドーンッとスゴイやつってないの?」

分美「あるわよ?例えば『Hubzilla』なんかは高機能すぎるくらい高機能よ。SNS機能に加えて、ユーザ単位の公開範囲限定チャットアドレス帳カレンダーオンラインストレージ、簡易Webページ作成RSSフィードリーダーFacebook連携Twitter連携、ActivityPub連携etc...」

共太「スゲェ!なんでもアリかHubzilla!」

分美「もともと『ハブ』になることがコンセプトらしいわね。でも今挙げた機能はHubzillaの最大の特徴じゃないの」

有子「えっこの時点で高機能なのに?」

分美「HubzillaはZotプロトコルによるGridネットワークを特徴としていて、これはサーバ認証ユーザ認証が別個に管理されているのよ」

分美「端的に言うとHubzillaサーバαとHubzillaサーバβで1つのユーザアカウント運用できるのよ。例えば普段使ってるHubzillaサーバαが何らかの障害でダウンしても、ユーザアカウントそのままでHubzillaサーバβで利用できちゃうのよ。普通サーバが変わるとユーザアカウントも変えなくちゃいけないわよね。Hubzillaはユーザアカウントを維持できるの」

共太「えっHubzilla凄すぎない?」

有子「まさに分散SNSだね。サーバ1つ無くなっても他のサーバが使えちゃう

分美「非常に先進的な試みをHubzillaはやってるんたけど、その豊富すぎる機能や細かな設定項目、更には複雑な外観で素人お断り感がスゴイのよ・・・

有子「もっとこう気楽で高機能分散SNSはないの?」

分美「あるわよ?」

共太「ちょっと思ったけど何でもあるんだねw」

分美「筆者の増田もこのエントリ書くため改めて調べてみて驚いてるらしいわ。それでもっと気楽な高機能分散SNSには『Misskey』があるわ。なんと国産よ」

分美「投稿テキストへ太字などが設定できたり、昨今のチャットサービスなどで定番化しつつあるいいね!に変わる様々な反応を送れるリアクション機能ユーザ指定して会話できるグループトーク、様々な情報を表示するウィジェット、更にはリバーシゲームが楽しめたりするわ。他にも機能いっぱい」

有子「エンターテイメントって感じ!結構好きかも!Hubzillaは敷居が高すぎる・・・

共太「エンターテイメントと言えばマイクロブログSNS以外には分散SNSってないの?」

分美「あるわよ。Hubzillaを見たときSNS部分はFacebookっぽいなと感じたと思うのだけれど、よりFacebookっぽい分散SNSに『Friendica』があるわ」

分美「FriendicaはFacebookクローンと言って良いほどFacebook機能酷似していて分散SNSFacebook機能を求めているのであれば一番手っ取り早いかもね」

共太「あるとは思ってたけどやっぱりFacebookっぽい分散SNSもあるのか」

有子「えっじゃあもしかしてInstagramっぽいのも・・・

分美「あるわよwInstagramっぽい分散SNSは『PixelFed』ね。Instagramと同様に投稿する写真エフェクトフィルタがかけられるわ」

有子「あるんだw」

共太「流石にYoutube・・・

分美「あるわよwYoutubeっぽい分散SNSは『PeerTube』というの。PeerTubeの凄さはActivityPubプロトコルへの対応だけじゃなく動画配信自体分散機能を持つこと」

共太「あるんだw」

https://peertube.fr/videos/watch/217eefeb-883d-45be-b7fc-a788ad8507d3

分美「この動画は実際にPeerTubeへ投稿されている動画なのだけれど、複数人が同時に視聴するとPeerTubeはYoutubeにない動画配信挙動をするの」

分美「それは視聴者αに続いて視聴者βが動画の視聴を始めると、視聴者βへはPeerTubeサーバから動画配信されるだけでなく視聴者αから動画配信されるのよ。これはWebTorrentという技術を使って実現しているわ」

分美「理論上の話になるけれど、1GBの動画Youtubeが2人へ配信した場合は当然ながらYoutubeサーバは合計2GB配信することになるけれど、PeerTubeサーバ場合は合計1.5GBで済んでしまうのよ。残り0.5GBは他の視聴者からまかなう

有子「これは本当に凄いじゃない!お姉さん当然100人が同時視聴するとPeerTubeサーバ送信量はYoutubeサーバに比べてもっと下がるんでしょ!?

分美「もちろん理論値だし様々な状況によってPeerTubeサーバ送信量は変わるけど間違いなくYoutubeサーバ100人配信するよりは送信量がかなり少なくなるわ」

分美「ちなみに引用しているPeerTubeサーバはわざとフランスのPeerTubeサーバを選んでいるわ。私1人だと何度も動画が途中で止まったけれど増田に貼った時点でどうなるか楽しみね」

共太「PeerTubeスゲェな!もっと知られていても良さそうなのに」

分美「個人動画配信って自宅サーバでやらない限りはレンタルサーバとかだとかなりお金掛かるのよ。PeerTubeだと送信料が抑えられると言っても積み重なるとかなりの額になるしね」

分美「そして例えばJ:COMとか一部のインターネットプロバイダはWebTorrentなどのP2P通信規制をかけているところもあるわ。そのようなプロバイダ契約しているとPeerTubeの旨味は活かせないわね」

有子「PeerTubeもActivityPubプロトコルリプライしたりできるんてしょ?」

分美「できるわ」

https://peertube.cpy.re/videos/watch/da2b08d4-a242-4170-b32a-4ec8cbdca701

分美「この動画はPeerTubeとMastodonのやりとりのデモ動画よ。Mastodon上でPeerTube動画を視聴してリプライしてるわね。そのリプライはPeerTubeへ反映されているの」

有子「すごい!まったく違うWebサービスなのにやりとり出来ちゃってる!」

共太「さっきのPixelFedもやりとりできるんだろ?いいね!とか。これがActivityPubプロトコル・・・!!」

分美「ActivityPubプロトコルは今後ともどんどん様々なWebサービスに広がっていくわ。現在開発中だけれど電子掲示板Redditに触発されActivityPubプロトコルを組み込んだ電子掲示板『Prismo』は良い例ね。Prismoが正式に稼働するとMastodonから電子掲示板雑談へ参加できるようになるわ」

分美「そして別にActivityPubプロトコル対応するため新しくWebサービスを始める必要もないのよ。例えば過去日本国内で栄華を極めたmixiあたりがActivityPubプロトコルサポートしたら一気にmixiから観測できるアクティユーザが数十万人増えるわ。起死回生の一手として検討に値するわね。はてなハイクもそうよ」

分美「ユーザが居ないこと、ユーザを集めることが問題になるのならば常にアクティユーザが居ることへ期待できるActivityPubプロトコル採用するのはアリなのよ。 Permalink | 記事への反応(3) | 20:57

anond:20190611171253

MastodonってTwitterアカウント凍結を食らいまくるから凍結されないSNSとして選ばれていると思っていたけど、Twitter雰囲気が悪いか移住するみたいな人も居るんだね

2019-06-11

タイムラインが闇堕ちする仕組み」に欠けている視点

タイムラインが闇堕ちする仕組み

https://note.mu/fladdict/n/n2984690f10a0

深津さんのこのエントリ、非常によくまとめられていてわかりやすく、個人的にも高く評価したいのだけれど、インターネットと共に育ってきた身(現在30代)としては欠けてる視点があるなと気付く。

先ず1つ目の欠けてる視点として例えば「2ちゃんねるではディスコミュニケーションを前提とする掲示板もしくはスレッドしかディスコミュニケーションほとんど発生していなかった」という点。

この「ほとんど」という部分が重要で、人間がいっぱい居れば口論が発生してしまうことは往々にしてあるので「絶対に発生しなかったわけじゃない」のは当たり前の話。

ディスコミュニケーションを前提とした掲示板って今でも一部で悪名の高い『生き物嫌い板』とかだよね(※動物愛護者はググらない方が精神衛生上良い。これは本当に心から善意博愛精神を持って全力強力に要請したい。ググるな知るな見るな)。

そして更に欠けている視点と言えば、これたぶん現在40代以上にはまったく知らないか、もしくは知っていても下らなすぎて一切関わりを持とうとせず内容を知らないユーザが多いと思うんだ。

それが何かと言えば「過去インターネットには『喧嘩板』と呼ばれるディスコミュニケーションを前提としたディスコミュニティ存在した」って点。

この喧嘩板はlivedoorしたらば掲示板へ各々のコミュニティ所属するユーザが好き勝手に設置していったもの2ちゃんねるには存在しなかった。

その喧嘩板の黎明期は各コミュニティ口論が発生した際にそのコミュニティ雰囲気破壊しすぎないようにユーザが各々に自浄作用として「オイちょっと体育館裏に来いやクソボケ!」的に設置するものだった。

まあつまり端的に言えば「口論をするため2ちゃんねるの外に設置された掲示板」ってわけだ。

しかし次第にその当初の目的は薄れていって(ストレス解消のためか)本当にどうでも良い理由口論することが目的2ちゃんねるの外の掲示板になっていったんだ。

悪ノリが過ぎる2ちゃんねる運営ですらここまでストレート口論するためだけが目的掲示板は設置していなくて、そのためか深津さんは「コミュニティ自浄のためのコミュニティ設立」「ディスコミュニケーションをするためのディスコミュニティ」を認識できていないんだよね。

こういうコミュニティ面白いところは現在のみんなは理解できるだろうけど「現在喧嘩板は廃れている」ということだね。

現在2ちゃんねるユーザ数が減っているとはいえ、完全にコミュニティ崩壊したのか?といえばそうではないとみんなは知っているはず。

少なくとも一定需要があった喧嘩板が廃れ、2ちゃんねるコミュニティが存続しているという事実は深津さんのエントリでは説明が付かない。

2ちゃんねるが存続している理由、これはおそらくきっと「喧嘩板は口論のたびに設置されることが多く、設置目的からして喧嘩板の寿命は非常に短かった」というのが関係していると思われる。

喧嘩板は2ちゃんねるコミュニティ崩壊しないよう、まるでアポトーシスのように2ちゃんねるの代わりに早々その役目を終える運命だったんだ。むしろその短命こそが目的だったとも言える。

改めて2ちゃんねるディスコミュニティ化を防ぐやり方を振り返る良いタイミングなのかもしれない。

  1. 大まかなジャンル掲示板を設置する
  2. 口論が起きるとユーザ口論用のスレッド作成する
  3. 口論収束せず口論用のスレッドが乱立するとlivedoorしたらば掲示板喧嘩板が設置される
  4. それでも口論収束しない場合運営に訴え出て新たに隔離板が設置される

まり2ちゃんねるでは問題が起きるたび枝分かれのように分岐してディスコミュニティ化を防いできたんだ。

ただこれは2ちゃんねるのみで起きたことではない。実は現代(平成終期)のTwitterでも確認している。

それは何かと言えば、Twitterディスコミュニティ化したと捉えた一部のユーザ分散SNSMastodon移住した件だ。

分散SNSはその大半がオープンソース提供され、各自自由に設置できるSNSだ。大小の規模を問わず分散SNS同士が相互接続することでコミュニティ形成している。

その流れの中で生まれたのが「テーマサーバ」と呼ばれる分散SNSサーバで、分散SNSを設置する際に音楽テーマイラストテーマなどお題目を掲げ、ゆるく話題を絞るという試みが起きた(このテーマ絶対基準でなくテーマに合っていない雑談をしても叱られることはない一応のお題目だ)。

2ちゃんのる的に言えば「専門板」に該当し、ゆるく話題を絞ることによって大幅な「板違い」を防ぐことが狙い。あまりにも自由だと怪訝な表情を浮かべざる得ない発言が目立ってしま可能性があるからだ。

分散SNSは「自由」に関してばかり着目されることが多く「ユーザ自由を縛る中央集権や、ユーザ発言価値観中央判断することへ対してのアンチテーゼである」ということが注目されやすいが、実はそればかりでない。

Twitterを例にすると、Twitter運営TwitterでなければならずTwitterを愛するユーザは決して認めないだろうが、分散SNSユーザはすでに「Twitterディスコミュニティである」と見做している。

Twitterを愛する者からすると多くの反論があるだろう。しか現実として分散SNS移住したユーザ代表格として一部のユーザTwitterというコミュニティを見限っている。

Twitter喧嘩板のような口論をし他者を罵るディスコミュニティだと烙印を捺したのだ。自身ルール押し付け合い、自身ルールに反した悪とみなせば徹底的に追い詰める。それがTwitterだと分散SNSユーザは言う。

突然、話は変わるが現在若者に人気のサブカルチャーコンテンツに「Fateシリーズ」という作品がある。

ゲーム小説漫画アニメと幅広くメディアミックスを展開する作品であり高い評価若者から受け人気だ。

そのFateシリーズに「アーチャー」と呼ばれる登場人物が居る。

詳細は省くが、アーチャーはもともと正義の味方へ憧れる少年であり、いつまでもその心を待ち続け、いつしか少年は成長し多くの人々を救ったことで正義の味方代名詞である英雄と称されるようになった。

そんな正義の味方アーチャーが登場するFateシリーズだが、長期シリーズでは付きもの登場人物がどんどん増えていくという長期シリーズの悪習を踏襲している。

そんな中で「オルタ化」と呼ばれる既存登場人物を再定義する設定が追加された。つまり同一人物ではあるが設定の違う二人目が現れたのだ。

もちろん既存登場人物の「アーチャー」にもオルタ化は適用された。ここでは「アーチャーオルタ」と呼ぶことにしよう。

アーチャーオルタアーチャー正義の味方たる魂が反転した存在という設定だ。なんだつまり悪役になったのか?と考えるのは誤りだ。

アーチャーオルタは悪を倒す。それも徹底的に追い詰め手段を問わず悪を殺戮する。悪を倒す正義の味方が反転した存在アーチャーオルタは「悪の敵」である

日本サブカルチャー界は2000年以降、これまで掘り下げられてきた「正義の味方」というテーマを非常に強く掘り下げてきた。もうそろそろ20年に到達する一大テーマだ。

ブギーポップは笑わない」「涼宮ハルヒの憂鬱」「とある魔術の禁書目録」「金色のガッシュベル!!」「機動戦士ガンダムSEED」「テラフォーマーズ」「僕のヒーローアカデミアetc...挙げればキリがないほど様々な正義の味方考察され描かれてきた。昨今の日本流行アメコミもその流れの一環だろう。

そんな正義の味方考察の中で対比として描かれたのが悪の敵アーチャーオルタなんだ。

正義に反する者を悪と断じ、正義の味方に反する悪の敵が徹底的に追い詰める。

Twitterはそんな悪の敵が蔓延ディスコミュニティだと分散SNSへと一部のユーザは逃避した。

2ちゃんのるの頃とは逆に喧嘩板を設置するのではなく、Twitter喧嘩板になってしまたからこそTwitterは最早手遅れだと自らがそんなディスコミュニティではないSNSを立ち上げていった。

これが現在マイクブログSNS世界だ。

しかnote2ちゃんねるSNSのように分岐してディスコミュニティアポトーシスができない。可能方法と言えば中央集権SNSと同様に運営物事の可否を判断することだ。

我々はそろそろ勇気を持って認めるべきだと思う。

Twitterと利用する多くのユーザは公正、平等自由博愛倫理法治人権平和etc...健全を重視して運営コミュニケーションしようと模索し続けており、その結果がディスコミュニティ化してしまった現状であると。

これらを訴えるアナタたちは決して悪ではない。しかアナタたちは正義の味方か?

少年少女の時分で胸に秘めた正義の味方であるアンパンマン仮面ライダーウルトラマン戦隊レンジャーセーラームーンプリキュア魔法少女が今アナタのような言動を取るか?

そして愛を唱え、自由を訴え、平和を願う者たちをWebサービスはどうやってコントロールすると言うのか。中央集権たるnoteにはそれができるというのか。

ディスコミュニティは悪が蔓延って生まれるばかりでない。ディスコミュニティは悪の敵が蔓延っても生まれるのだ。

この視点が欠けている限り絶対に上手く行かないと警告すると共に、noteが今後見せてくれるであろうイノベーションに強く期待したい。

2019-04-21

インターネットゾーニングの話

くそ長い話なので注意

最近TwitterロリキャラのR18イラストを描くアカウントへの規制が厳しくなってきたらしい。

そういったアカウントの凍結は前からあったが、最近特に見つかり次第凍結されている印象だ。

ぶっちゃけしまうと私はそういうイラストが好きなので、個人的には少し残念な状況ではある。

ただ、だからといって「表現の自由を守れ!」なんてTwitter社にケチをつけたいとは全く思わない。

みんな知ってる通り、日本という国はロリエロ絵に対する規制がかなり緩いが、世界的に見れば法律NGとしている国も少なくないし、国際的な流れは完全に規制寄りだ。

そんな状況では、いくら日本ユーザーが多いTwitter社でもロリエロ絵を看過できなくなって当然だと思う。

さて、それではそもそもロリエロ絵がTwitterなどのSNS上で投稿拡散されることの問題とはなんだろう。

ロリコンが増えることも社会的にはマイナスではあるが、これについては言論思想の自由で見逃されていい範囲だと思う。社会的プラス思想のみ肯定する世界になったら、それは単なるディストピアだ。

なので、間違いなく一番問題なのは「見たくない人の目に触れてしまう」ことだと思う。

すこし前に話題になった「お父さん、あれ気持ち悪い」発言だって、見たくないのに目に入ってしまうのが原因だし、他の既出問題もたいていここが原因だろう。

これの対策一見すると簡単で、「見たくない人が見ないところで投稿拡散すればいい」という「自主ゾーニングなのだけど、私の知っている限りこの試みは何度も失敗している。

これまで何度も、ロリエロ絵のイラストレーター達は「Twitterではやってられない! Pawoo(Pixiv運営するMastodonインスタンスTwitterに似ている)に移住しよう!」と発言しているのだが、まあ十中八九失敗している。

なぜかと言えば、Pawooはユーザーが圧倒的に少なく、絵を多くの人に見てもらえないからだ。

クリエイターにとって知名度こそ全てだ。知名度だけ高ければいいわけでもないが、知名度がなければ何もできない。そして、それはロリエロのイラストレーターも例外ではない。

というわけで、結局彼らは絵に修正を入れたりリンクを貼ったりして、だましだましTwitter活動し続けている。

とまあ、ここまで書くと「そんなもん描くやつ勝手にくたばればいいだろ」と思う人が多数派だろう。

まあその通りなんだけれど、ちょっとだけ待ってほしい。

上で書いたとおり、ロリエロ絵の最大の問題は「見たくない人の目に入る」ことで、それさえ無ければ被害者はいなくなる。

からゾーニングさえ上手くできれば(ほぼ)問題はないのだ。

ではロリエロに限らずweb上で、「見たい人にはちゃんと届くように」「見たくない人には届かないように」上手くゾーニングするにはどうすればいいんだろう。

私は「webブラウザ検索エンジン提供する企業が、最初ユーザーに見たくないもの選択させ」、「Twitterなどのサービス提供者が連携する機構を作り」、「投稿者がきちんとカテゴリ選択して投稿する」ことでしか解決できないと思っている。

例えば、Google Chromeブラウザ)のインストール時、ユーザーに「ポルノ」「暴力」など見たくないもの選択させる。

Twitterはそれに対応するカテゴリ選択肢を作り、投稿時などに選択できるようにする。

そして投稿者が「ポルノ」にチェックをつけて投稿すれば、ポルノを見たくない人には届かないといった寸法だ。

そして、これらのルールを破ったユーザーサービス提供者には即座にペナルティを課すようにする。

大仰なやり方ではあるが、web上のゾーニングロリエロだけでなく大きな問題なのでこれくらいやってもいいんじゃないかと思っている。

そして、この仕組みを作れるのは世界中のwebを席巻しているGoogleくらいじゃないだろうか。

…というわけで、Googleさん、そろそろ(誰も不幸にならない形で)ゾーニングに本気出してください。

お願いします。

はい

これが言いたかっただけ。

2019-03-31

長い旅路

2017-04-13

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マストドンについて、ブログ書きました。あと、今日このあとからオフ会やります

2017-04-13

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今夜4/13、アーガイルオフィスmastodonオフ会やってるので、気軽に寄ってねー。酒は無料です!

夕方に呼びかけて夜に来てくれる人のありがたさよ。10人以上のおっさん達で超盛り上がった! またやります

2017-04-14

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優れた記事中央集権化と分散化の流れは、振り子のように行ったり来たりするもの。今後しばらくは分散化の方向なのかもね。でも、mstdn.jpの例のように、おそらく自動的一極集中が進む気もする。

2017-04-15

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こんなんプロトタイプだろ。ニーズがあって注目されれば、ソース構造もどんどん改善されて行く。まず、情報インフラTwitterじゃなくてもいいんだ、自分でも運営できるんだ、ってことが皆に浸透したこと画期的

2017-04-15

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これは非常に正しい。自前の鯖を立てることにしよう。

2017-04-18

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このインスタンス状況まとめページは役に立つ

2017-04-20

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マストドンは愛すべきサービスだが、今のままではとても流行るとは思えない。「インスタンスを選ぶ」の時点で、一般人の8割が脱落する。例えばLINE最初サーバを選んで始める仕組みなら、こんなに普及してないよ。

2017-04-21

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今こそ、新しい個人インスタンスを立てて、企業色を嫌うユーザー達を取り込むチャンスだー!!

2017-04-30

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マストドン流行ってます、とか語りつつ使ってなかったり、使わずに大したことないとか言ってるWeb業界人が本当に意味不明インスタンス運営知識覚悟必要だが、1分で出来るユーザー登録を何故やらないのか。

2017-11-12

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Mastodon別に「来て」はいないだろう。一部コミュニティで、ツールとして定着してるかもしれないけど。

2017-12-02

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俺は、国内最初Mastodonオフ会を自社オフィスで開いて以来、Mastodon会議に参加してヌルカル氏、清水氏、江添氏その他の話を聞くまではヘビーユーザーだったが、これはスケールしないな、と確信したので常用を辞めた。

2018-05-10

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アカウントの完全削除処理って地味に影響範囲が大きいかほとんどのサービスは利用凍結くらいで止めてるんだけど、マストドンで実行すると他のインスタンス横断のデータ処理になるので、マジで恐ろし過ぎる。

2018-09-18

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はてブ投稿連携ができたら、もっとMastodonも使うんだけどなー。俺にとってNo. 1のソーシャルメディアは、はてブからなー。

2018-10-17

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これは乗るべきか乗らざるべきか迷うなあ。GAFA以外の次世代の有力サービスが軒並み参画して流れがこっちに向けば普及するかもしれないが、そうでなければMastodonレベルだろう。とりあえず仕様確認してみよう。

2019-03-28

b:id:shields-pikes

当時からMastodonの行く末を予想してツイートしてたが、予想通りすぎる。結局、スケールできないSNSは廃れるんだよ。どう考えても、10万以上のユーザーを抱えるにはコスト的に見合わない。

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