はてなキーワード: 決裁権とは
あるある。んでマネジメントが一本化されてないの。みんながそれぞれにマネジメントしようとすんの。できねーのに、なの。
たとえば最初の案があるとして、直属の上司Aが指示して変更案を作成するの。でもその上Bに行くとまたひとひねりされるの。それってぶっちゃけ全体見ない小手先の変更だから訳分からんことになるの。でもBに言われたらAは「Bに言われた通りやれ」と言うの。そうでないとBの判子が貰えん、なの。でもってそれが訳の分からない案だから、その上のCから呼び出しで「なんでこんなことになってんの」って説明を求められるの。でもってAと一緒に呼び出されて「お前は黙っとけ」と言われて立ってたら、Cから「お前はどう思ってんの」と言われるから「正直○○とすれば問題は解決すると思ってます」と最初の案を言うと、Cが「それでいいじゃん」と言うの。ぶっちゃけここまでが一番シンプルな様式美なの。つーかこれは、Cで覆るだけまだ割と幸運な例なの。訳分からないB案のままでスルーすることも多いの。だから、どっちにしろ「全ての段階のバージョン」を残しておくのは必須なの。
ハッキリ言って、この「間のステップ」は全部不要で、最初から決裁権のあるヤツだけが口出すべきなの。そもそもこの程度の案件ならAに決裁権を委譲しとけ、なの。現在の日本型組織の根本的な問題はそこなの。
ここ数年、Web系エンジニアはかなりの人手不足らしく、有効求人倍率も7~8倍に迫る状況で、いわゆるWeb系ベンチャー企業様から採用コンサル的なことをお願いされることが多くなってきた。有効求人倍率も7~8倍となると、数字そのまま人ひとりを7~8社の企業が奪い合っている状況で、建築業界や看護業界を超えて人が足らない状況である。
数年前までは他社よりも良い待遇(給与・環境)を示すだけで応募があったらしいのだけど、ここ数年では応募が少ないを通り越して「人影が見えない。どこにも人がいない」という状況とのこと。そうなると「人を選ぶ状況ではないので、どうしても満たしてほしい必須条件をいくつか設定して、その条件を満たしたらどのような人であれ採用してください」というアドバイスをすることになる。人として気に入ろうが気に入るまいが、その人の能力を発揮させるのがマネージャークラスの役割だし、好きだろうが嫌いだろうがちゃんと仕事をするのが大人なので、「条件を満たすかどうか」で採用を考える必要がでてくる。採用した結果「だめなひと」だった場合は、その人の能力が発揮できるような場所に配置換えするなど、それこそが人事のお仕事になる。
「スカウトを送る際は“あなたのプロフィールをちゃんと読んでます”というサインを入れた文章を送る」だとか「気に入ったスキルを持った人がいたら決裁権を持つ人が同席して一回の面談で採用を決める」など、もちろん細々としたアドバイスもあるが、大前提として「なんとしても採用するぞ!」という意識を持てるかどうかが重要になる。「いい人がいれば是非とも採用したい」などと言っている状況ではない。
で、実際に採用の経過をみてみるとまったく採用にいたっておらず、採用担当者様に「あれ?先日スカウトを送って面談に来てくれた方はだめだったのですか?」ときくと、大概「なんとなくアレがいや」「なんとなくコレがいや」「なんか方向性が違う」と第一印象や人柄や目つきにまで難癖をつけて、未だに「人余り時代」の採用マインドを捨てきれていない。
「下手なエンジニアが一人でも入り込むとコードの品質を担保できなくなる」から始まって、よくよく話を聞いてみるとどうやら「選民意識」が邪魔をしているらしい。(品質管理の問題を人事採用で管理しようとしていることについては、また別の問題) 要は、「私達は特別なスキルと特別なビジネスマインドをもった、選ばれたエンジニアなので、これから入ってくる人も選ばれたエンジニアでなければいけない」みたいな考え方がある。他にも「今やってる仕事は最高に楽しいし、この会社も最高に居心地がいいので、この環境を壊すような(選ばれていない)人が入ってくるのは避けたい」みたいな、要は「選民意識」。
これが現場採用担当者様だけであればまだいいのだけど、企業様によっては経営者自身が「選民」だったりするので、そうなるともう手に負えなくなる。
この期に及んで「選民」の意識を捨てきれない会社さんは、もうそれ以上伸びようがないし、こちらとしても手の付くしようがないし、案件としては終了させていただくことになるし、そんな会社には転職しないほうがいいと思うよ。
ひょんなことから、嫁が以前勤務していた企業にビジネスで協業できないか声をかけてる。
当方業界最大手そこそこ決裁権あり、以前の嫁の職場は零細ブラック。
ある日突然給与体系が変わるわ、勤務条件を一方的に変更するわ、勤務時間を改ざんするわで相当ヤバイ会社。
協業の可能性を探る程度なんだけど、何故か先方は担当さんと社長さんが来社するらしい。
この社長がまた、嫁が辞める時にさんざんディスってきた人。
「エージェント使って転職していった奴にロクなやつはいない」「君(嫁)は転職しても通じない。失敗する」とかね。
幸い嫁は転職に成功して今は穏やかに生活できてる。そりゃ給料は以前よりちょっとしか上がってないけど。
先方の担当者は私のことを以前から知っているのでビクビクするだろうし、ビジネスの話なのでフラットに
いきたいけど、でも嫁をディスった相手だしなあ。ううーむ。
ただただ疲れた。
人員基準違反で運営を続けるせいでほとんどの事故は人手不足に起因し、現場は疲弊する。
中間管理職なので是正しようとしても「困ってる人がいるから」となり上司とは会話にならない。
「皆の意見を聞きたいから開催してくれ」と、開催したミーティングで改善策と対応を決めた翌日にちゃぶ台返しをされ、最後の心が折れた。
客も行政も吉野家に行ってフレンチのフルコースを出せみたいな過剰な要求を行うのがまかり通ってる。
家族は下手したら週7通わせようとする、あれこれ時間外サービスを要求する。そして上司は断らず、運営基準を無視して人を入れる。送迎も入浴も、フロアの座席も限界。
行政はボケ老人であっても健常者と同様に扱えという。先が分からないんだからたまに死んだっていいだろ。
薬剤師でも看護師でもないのに誰しも配薬について責任をもたされる。ミスを起こせば事故報告だ。
辞める言い訳には給料が安い、将来が見えないということにした。それも一つの事実だが。
何をどうやっても月収=年齢(万円)にならないのだから長居する理由もない。
引き止めの時には上司が私達で待遇改善を進めていきましょうと言われた。現場にそんな決裁権ねえよ。
今、世の中を動かしている60代70代の企業幹部や政治家が動かないと変わらないだろうと、思う。
なにか、マスコミ報道などで、大々的に取り上げられない限り、変わらないだろうと、思う。週刊誌やワイドショーは、何をやっているのだろうか?
大きな企業で女性管理職が、増えてCMや広報の決裁権を持つようになったら、世の中も変わるんだろうか。
ゴディバのチョコの新聞広告よろしく、日本経済新聞に意見広告を載せるぐらいでないと、世の中変わらないのではないかと、思ってしまった。。
これまで、御堂筋事件という言葉は目に入っていて調べてなかった。
恐怖な話だ。作り話であって欲しいような展開。
おまえがそれを仕事と呼んでいないのならなんかつまらんことで業務が滞ったり個人的な感情で業務が困難になる状況を予測できない無能だということになるぞ
マニュアルに書いてあるとおり、契約にあるとおりを守って仕事がなんでもうまくいくとか思ってはいないだろうとは思うけれども
いまだに名刺一枚あれば取れたはずの大口受注があったのにという名刺管理のCMがあるとおりお問い合わせ窓口から相談するより
呼び出せる決裁権に近い人間にバイパスできるほうが効果的で、それを業務としている会社もある
そんなものが必要ないのにルート営業で名刺も交換することがない会社が名刺管理をしてるのも無駄だろうし人間関係とりもつ人間が
https://anond.hatelabo.jp/20171027082453
というコメントがあったので、マネジメントと会社経営をした経験のある私が言うが、これはやはりマネジメントの問題だよ。そしてマネジメントをしたことがない人でも「これは(主に)マネジメントの問題である」と感じているのはむしろ希望だと思う。
サラリーマンを辞めて、会社を作って、社員を雇った。給料日とは口座からお金が消し飛んでいく日である。知ってはいたけど社会保険・年金って会社が半分払ってたんだな。などの新米経営者あるあるは存分に堪能した。それで何となく分かったんだが「自分と家族と少ない社員が食べていくだけであればわりとどうにかなる」んだよ。
だけど大抵の会社は「規模を拡大しよう」とする。もっと儲けたいというのもあるだろうけど、中小企業のあるあるは「調子に乗って仕事量が150%になった」「人を雇わないと俺がしんどすぎる」だと思う。本当はもっと緩やかなペースで資金を貯め、社員が健康で文化的な生活を送れるだけの適切な仕事量と給与を見積もった上で初めて雇うべきなのに、時間給で急募する。160%の人員を確保すべきところを130%くらい集めるのが精いっぱいでバッファーはない→仕事を改善する余裕もない→人が増えた分キャッシュフロー悪化→悪循環止まらず、となる。
まずこの時点で社長業失敗してるんだよ。数千人規模の会社でもまあ失敗する理屈は同じだと思う。どんどん規模が大きくなって現場の困難に目が届かなくなったとしたら、それは社長の責任なんだよ。さすがに大会社で社長一人で抱えるのは無理だから、複数の役員や各地の支店長で重荷を分散するのはありだと思うけど、それでもなお社長は最後の責任を負う。
と言うが「人を雇う・人員を工面する」というのは自営業 → 会社への第一歩・基本の基なわけで、その能力がないなら会社は始められない=その権限と責任に高い役員報酬を貰ってるんだよ。その責任を負いたくないなら平社員か家族経営の自営業でも暮らしていけたんだから。現場の苦労を改善できない会社ってのは始まりは社長のさぼりなんだよ。「ちょっと一人ではしんどいわー」というそのしんどさを他人にこっそり投げたんだ。
これは「社長が匙投げたマネジメント誰がやるの?」という問題に置き換えられる。マネージャーとその現場がやらされてるわけだ。
これは「社長が週休二日取ろうと夜7時で帰ろうとどーでもいい。理由がなんであれマネジメントに穴を開けるってことだろ」と言い換えられる。
でもこれらは社長は甘んじて受けなければならない批判なんだよ。だって「すべきことをやらないで会社を拡大した」んだから。(二世社長は?となるけど今回は会社を作って人を集めるという大元の話として聞いてください)
だから、愚痴そのものはどんどん言おう。その愚痴を向ける対象を社長にしよう。そのまっとうな愚痴を受け止められないような社長なら、みんなでよってたかってクビにしよう。レッツ炎上。
もちろん実際は遠くの社長じゃなくて、直属の上司に向けることになるだろうけど。そしてその愚痴を受け止める中間管理職の皆さんはそれをさらに上層部に上げよう。
できるだけ上から下まで目を行き届かせることがマネジメントの重要な要素の一つ。だから
が言いたげ?な「会社の人員不足を気にして妊娠時期を調整する」類などはマネジメントではない。社長からすれば、本当に会社のことを考えてくれるのなら困り事を下から上へスムーズに上げてくれることこそがマネジメントになるんだよ。
「あんたの分の仕事どうすんの?」「帰ってきても仕事ないから辞めたら?」とかいうのマジ勘弁してほしい。愚痴を言わざるをえない苦境に置かれてるのは分かる。だからその愚痴を同僚ではなく上に向けてくれ。
「周りのこともっと考えたら?」と言うときはまず「周りのことを考えず、自分が楽をしたいから、身の丈にあった経営をできなかった」社長に言ってやろう。
上でも書いたけど、二世社長とか、名ばかり管理職とかで「それができれば苦労はしねーよ」と言いたい人も多いだろう。せっかく売り手市場なのにここで社長が皆規模縮小に走ったら困るじゃん?とかの意見もあるかも。
でも、同僚の気遣いに頼ってたらいつまでたっても解決はしないよ。言うべき人に言わなきゃ変わらないんだよ。過労死に「いい加減にしろよ」と言い続けたら少し変わったでしょ(好景気も要員だけど)。
結婚・出産を望む人が働くのを諦めるよりは、期間限定・時短希望を複数雇って、本人にはまた戻ってきてもらう仕組みの方が一から教えるよりずっと楽だよ。そのために給与・保険等お金がかかるのは分かりますが、それを考えるのは社長の仕事です。
別の方が書いてくれてるけど
『「誰かが休んだことを、他の誰かが責める」という状況を放置するマネージャーにはなりたくない。』
http://blog.tinect.jp/?p=44204
その通りだと思います。
追記:無能な社長がいたとしてクビにしたら、跡継ぎ問題で困ってるという小さな会社でなければ、後釜はいるよ。周りの話を聞いてると一番困るのは「社長がスパッと辞めない」「辞めたのに会社に出てきて口出しする」とからしいので。そんなにみんな無能じゃないし。
今回の話はとにかく社長を叩いておけばよいという話ではなくて「現場でなんとかしなければ」「会社には迷惑はかけられない」というような流れになってたから「人材の確保という最重要課題をなぜ末端の社員に解決させようとするのか。予算だって決裁権だってないじゃないか。だから現場は「私の体(労働力)を差し出すしかない」なんて無茶苦茶な解決方法を提示することになる。上層部はしっかりしろよ」ということ。
そして「社長ですらそうそううまくマネージメントできないんだから、現場責任者とか中間管理職の立場でそこまで自己責任で被らずに、上に助けを求めてもなんら恥ずかしくはない」ということです。
皆わかってるんだとは思う。 / 現実の上司はグチを聞いてくれず、物分かりのいい社長もいない。今の環境を変えようとするのは辛いし、かといって転職するのも怖い。そうして増田に愚痴を吐くのだ。
うん、そうだろうな。どうしたらいいんだろうなぁ……。
空手形や欺瞞が横行している世間で、いかに信頼関係を構築するかという話っぽい。
形式的なルールで縛ったり、契約で保証をつけたりすると、結局は普通の金融商品になる。じゃあ今すぐ現ナマよこせ、という話に。口約束のファジーさは不可欠だ。しかし口約束的な部分だけでは反故にされるかもしれない。
口約束的な部分と、金融的な保証をうまくバランスさせる。口約束に対するコミットメントの仕掛けをつくって、誠実さへの覚悟を見せる。過去に雇った人を搾取したという実績が世間に明るみになれば、今後マトモな人材からはそっぽを向かれるので、誠実であることの必要性は経営者にだってある。
1000万投げるときに、貢献度への妥当性って、そんなんリーダーが「あいつは貢献したぜ」って言い張れば十分だ。決裁権持ってる人間が良しという、それだけで「妥当」。そこで数字で表現できなければダメだ、なんてことになったら、どれだけ労力をかけたって、質的な貢献を評価することなんてできない。
あの企業の旧経営陣が強制起訴された件で、全員が「罪状認否」したそうですね。
あの方々は、「企業責任」を認めて言葉ではお詫びをしながらも、経営者であった個人としての「経営者責任」は
認めていないという事です。
認めない理由のひとつが「マンモス企業」であり、役割と責任は階層的であるとして、現場レベルの事は完全には
把握できる立場になかったという事を挙げているようですね。
現場レベルの事を把握していなかった事を公然と認めて、それを理由に自分には責任は無いと言っているようにも
聞こえます。
あの企業に限らず、日本の大企業は皆、同じような病巣を抱えているのかもしれませんが、あの企業の内情を、
……
1)兵卒~下士官 : 実際の現場において、その技術を行使したり、現場の監督を行う
2)下級士官 : 現場の監督者の更に上として、中央(本店)の指針に基づき具体的な方針を立て、
3)上級士官 : 本店(本社)において、全社的な指針を策定し、総括を行う。主として現場に対して
実働的な部分は委託する
→ 本店 or 本店直轄 (主任クラスが主、キャプテンは近年准管理職化された旧副長クラス)
4)将官 : 本店、または下部組織において、それぞれの実働や立案、意思決定に対して、決裁を
行う
→ 管理職(マネージャー、部長、所長など) ※近年は決裁権を持たない課長クラスも多いが
……
こうして挙げてみると、確かに、と思える部分も見えてきます。それは何か。
軍隊において、例え将軍と言えども、作戦の失敗に関して、「現場の事はわからない」とは言えないでしょう。
作戦の成否は、戦術レベルの理由よりも、戦略レベルで決する事が多いのですから。
あの重大事故に、あの企業の責任があるとすれば、それは戦略レベルか、もしくは更に上のレベルのミスがあった
ということになるでしょう。
……
上の構造が仮に正しいとした場合、戦略レベルのミスを犯したのは、管理職クラスの人々ということになります。
……
しかし、本当にそうなのでしょうか。
……
確かに、戦略レベルのミスも大きかったのでしょう。しかし、それよりも更に上の、政治的レベルでのミスも
大きかったのではないでしょうか。
……
役員クラス(つまり経営者)は、上の例で言うならば、「制服組ではない私服組」の半分政治家レベルの人達
なのです。それが良いかどうかはここでは問いませんが。
……
その彼らに、戦略レベル、政治レベルのミスの責任が無いとは、とても言い切れないのではないでしょうか。
……
事故当時、主として現場レベルで奮闘し、世間からの批判にさらされながらも、社会的責任を果たそうとしたのは
上記の例で言うと、1)兵卒~下士官、2)下級士官 のレベルの人々なのです。
……
当のマンモス企業の純粋な社員も、かつて40千人以上居たのが、32千人にまで減少しています。
……
・大学での専攻は情報系ではない。パソコンは趣味でいじってきた。
1. SIerへの思い
・毎回、見積もりの度に「何人月ですか?」と聞くが、聞いてる私だって無意味な質問だと思ってるよ。
すまん、私の説明が悪すぎるのか、こっちの決裁権者は上から下まで人月でしか理解できないんだよ。
妥当かどうかはわからんけど、例えばソースの行数単価とか、プログラムの容量単価とかで説明したこともある。「訳がわからないから、やっぱり人月で表現してくれ」と言われたがな。
・要求する機能に対して短い納期を設定しているが、「なんとかします」って言ってくれてありがとう。無理をねじ込んでごめん。
私にはお金関係を決裁する権限もなければ給料も安いから、ありがとう、ごめんと言うしかできない。
・毎年「保守費、下がりませんか?」とお願いしているが、これも申し訳ないと思ってる。今年度の保守契約を結ぶためにギリギリ値下げしてくれた某社の営業担当には本当に頭が下がる。
保守費の計算根拠は毎年説明している。あれやこれやを努力してもらって、実質的には安くなっていることも説明した。しかし、今年はダメだった。実際に払う金額を下げろと言われた。
・必ずしも全員が、というわけではないが発注側の現場担当者の中には、SIerに対する無理なお願いを悔やんでいる者がいることは知ってほしい。
2. 偉い人への思い
・日頃から従業員の稼働率という基準で考えているようだから、人月計算がわかりやすいのかもしれないけど、世の中にはそういうのでは測れない世界がある。
うちでは誰が作っても同じ品質のものができるように設備を設計しているから「従業員何人で、何日でなんぼ稼げる」ってイメージが染み付いてるだろうけど、システムの開発はそんなもんじゃない。
・システム開発における工数単価の比較は、多くの場合バカにしか見えないからやめてほしい。システムの規模の大小、メーカの違いで単価は異なるに決まってるじゃないか。
更には全く別の業種と比較して単価が高い安いとか言われても困る。電気工事業者にプログラミングさせるのか? SIerに配線工事させるのか?
・システムの機能追加や保守ができるのは、そのメーカだけだよ。
そりゃあ確かにソースやシステム設計書を受け取っているから他社にもできる「かも」しれない。でも契約書に書いてあったでしょう、「成果物を勝手に他のメーカに流さない」って。
それに、機能追加や保守をしてもらうには、そのシステムの全てを理解してもらう必要があるんだよ。
他人が書いたソースを何ヶ月もかけて読み解いて理解して、見積もりしても発注してもらえるかはわからない、安い方にお願いする……そんな案件、誰も手を挙げないよ。
実際そういうやり口で、うちの仕事を受けてくれなくなった業者があったと聞くぞ。又それを繰り返すのか?
・事前に説明して了解を得たから稟議をあげているのだが、説明済みの内容に納得が行かないからという理由で稟議を引き戻させるのはどういう意味があるの?
納得してもらえなかったのは主に金銭面。そこは何度も説明した。(意味のない)人月計算もしたし、工数単価も出した。スライド3枚で表とグラフを見せて「わかった、それでいい」と言った内容を「納得できないからもう一度考えなおせ」とか、こっちが納得できない。
・納期は「開発、検証、納入設置、動作確認」に必要な日数だよ。短くするにも限度があるし、言われたとおりのスピードでやってもらうようにSIerに無理をねじ込んだんだから、決裁もそれに合わせてはやくほしい。
・設備投資の妥当性が必要なのはわかるが、上記の通り自社にはない考え方で動いている世界もある。そこをご理解いただき、「それなら何を出せば納得できるか」を教えてほしい。
例えば最初から予算を示してくれれば、それに合わせて何ができるかを考えられる。作業者の運用面や端末のコスト削減などの工夫はしているのだから、そこを評価してほしい。
システムの開発、改造、保守の話が出てくるたびに私は悩んでいる。
評価もされない、新しい技術も身につかない。ユーザからは「使いにくい」と文句を言われて、上からは「よく考えたのか」と怒られる。誰がそんな仕事に喜びを感じる?
http://blog.imalive7799.com/entry/2015/10/09/005411
これ。クレームばかり入れるのは当然で、入れないと上司から怒られるからだ。もはや奴隷を使い倒す、つぶれたらクレームを入れて交換すればいいだけ。なにがあっても組合も訴訟も関係がない。退職されたって関係がない。面倒がないのならまともに扱うわけがない。これまでで一番すごかったのは某大手なのだけれど、プロマネすら社外派遣だった。何の決裁権限もないのにプロマネ。その会社の実態はいったい何なのか。その会社の価値はどこから生まれてくるのだろうか。
スキルのある奴隷がいい。それを安く使いつぶす。スキルのない奴ならもっといい。さらに安く使える。時間をかければとにかく物事は前に進む。作業実態は元請の社員ではないのだから、遅延の原因はすべて社外だ。クレームを入れればそれで対策になる。
あまりに各新聞社の新聞記者さんの国立大学法人会計基準に対する理解度がバラバラなのに、呆れてブログにするしかないと思い立った。酔った勢いで書いているので、間違いもある(そう書いてもおそらくツッコミはあるまい)。
最初に目にしたのはYahoo!ニュースだった。これは時事通信。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151007-00000104-jij-soci
秋田大(秋田市)は7日、2014年度の決算で、研究などに使うべき寄付金7億2243万円の使途を無断で変更し、経常損失の穴埋めに使う不適切な会計処理をしていたと発表した。
Webの記事は後日リンク切れになることが多いので引用するしかない。ここの引用箇所はまあいい。「寄付金」じゃなくて「寄附金」の方が一般的に使われるのだが、それは細かい。引っかかったのは次の文章。
同大によると、寄付金は特定の教授の研究に使うなどの目的で数百人から集められたもので、目的外使用には寄付者の同意が必要だが、同大は承諾を得ずに転用していた。
意味不明。どうやったら寄附金を「目的外使用」で「転用」したら赤字=経常損失を穴埋めできるのか?時事通信社の記者さんは、根本的に理解できていない気がした。
次は読売新聞。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151007-OYT1T50098.html
理事はこの手続きを経ずに寄付金を収益に回し、損失を大幅に圧縮。財務諸表で約15億3301万円とすべき損失額を、約8億1058万円と記載した。
この記者さんはわかってるかもと感じた。この時点で私が想像したのは次の会計処理。
まず、国立大学法人会計基準では、使途が寄附者によって特定された寄附金は「使途特定寄附金」として次のように受け入れられる。
簿記の基本は勝手に勉強してね。この寄附受入によって、借方は資産、貸方は債務なので損益に影響は無い。おそらく国立大学法人のほとんどの寄附金はこの使途特定寄附金として受け入れているはず。もし使途が特定されない寄附金であれば次のように処理される。
おそらく秋田大学はこの違いを利用して、使途特定寄附金として受け入れたはずの寄附金を使途不特定寄附金として処理することで利益を上澄みして損失を圧縮したと思われる。読売新聞の記事からそう読み取れた。
伝票は一枚で済む。
722,430,000(借方)寄附金債務/(貸方)寄附金収益 722,430,000
金額はでかいが、たったこれだけ。この伝票が監査法人の目を逃れれば、おそらく文部科学省もなかなか気付かない。というか、大臣承認後とはいえ、よく気付いたと思う。
ポイントは、決して寄附金を「目的外使用」したわけじゃないということ。使い込んだわけではないし、現金は減っていない。だからこそ「不適切な会計処理」なのだ。
続いて産経新聞
http://www.sankei.com/affairs/news/151007/afr1510070030-n1.html
渡部理事は国立大学法人会計基準に反し、医学部に対する寄付金7億2243万円を収益に振り替えて赤字を少なく見せかけるよう提案し、沢田学長らが承認。2人の監事や外部監査法人も見逃していた。金銭的な実害はなかった。
たぶん産経新聞社さんもわかっている。「国立大学法人会計基準」と書いているのは好感がもてるし、たぶん勉強している。「収益に振り替えて」というのも上記の処理を示唆している。おそらくほとんどの国立大学の学長は複雑怪奇な国立大学法人会計基準を理解していない。そこをついて理事は学長らに誤った説明をして不適切な会計処理を通したようなのだ。しかし、外部監査法人が見逃した、というのはいただけない。そこはプロでしょうに。
「金銭的な実害はなかった」というのは、上で説明した通り。
続いてJ-CASTニュース。J-CASTって何?
http://www.j-cast.com/2015/10/08247351.html
寄付金を目的外で使用するには寄付者の同意が必要だが、同大は承諾を得ずに約7億2000万円分を経費として使ったように見せかけ、収益に回していた。
もう、意味がわからない(笑)。なんで「経費として使ったように見せかけ」たら収益になるのか。
http://www.akita-u.ac.jp/honbu/event/item.cgi?pro&1942
1.判明した事実
秋田大学では、平成26年度決算に際し、寄附金債務として計上されていた19億5,035万円の内、7億2,243万円を手続きを経ることなく寄附金収益へ振替えるという処理が行われ、経常損失並びに当期総損失を同振替額だけ少なく表示し、同時に寄附金債務を同額だけ少なく表示する不適切な会計処理が行われた。
これで上記の処理だという確信が得られた。
722,430,000(借方)寄附金債務/(貸方)寄附金収益 722,430,000
この処理で収益が増えることで経常損失等を少なく表示し、寄附金債務を少なく表示することができる。
http://www.asahi.com/articles/ASHB763MHHB7UTIL03P.html
読むことができる部分だけで、もうお笑いレベル。一人だけ明後日の方向へ走っている。いった購入したようにみせかけることでどうやって赤字を減らすことができるのだろう?
よって結論としては、今回の問題については、当然、秋田大学のプレスリリースに当たり、そして読売新聞と産経新聞を読むといい。朝日新聞の記者さんってやっぱり思い込みが強い、現実歪曲フィールドで記事を書いているんじゃないかと思わせる結果となった。
http://www.sakigake.jp/p/akita/editorial.jsp?kc=20151010az
寄付金は、寄付の目的に沿う研究などに要する支出をその都度、収益に計上するよう決められている。7億2千万円については寄付金を充てるべき支出がないのに、収益に繰り入れていた。使途を変更するときは寄付者の同意を得る必要があるが、この手続きもしていなかった。
朝日新聞の記事ももしかして間違っていないのかな?記者さんは、寄附金収益にはそれに対する費用があるはずだからつっこんだら、たとえば「病院の費用に対する収益です」と大学側が答えたのかな?
あるいは附属明細書(19)で寄附金収益が病院セグメントに計上されていたのかな?
はてなブックマークでつぎのようなコメントが付いていたが、その意味がわかった。
寄附金債務の解消(寄附金収益の計上)の条件が、特定目的の費用計上だろうから、本当は関係ない費用を特定目的使用に見せかけることで収益を計上したって言い方は間違いじゃない気がするけどなあ。
確かにその通りかも。ということで朝日新聞が間違い、というのは訂正します。上の文章はそのまま残します。id:crimsonstarroad さん、ありがとうございます。
しかしそれでも、「付属病院の備品購入費」というのがよくわからなくて、附属病院であっても使途特定寄附金で備品、この場合は資産を購入すれば寄附金債務は資産見返寄附金という別の負債科目に振替られるだけなので収益を押し上げる効果は無い。附属病院の消耗品購入費に充てたように偽装すれば確かに収益は上がる。
「使途を変更」というのが一般に誤解を与えるかもしれない。使途を変更といっても使い途を勝手に変えて使い込んだわけではなく、受入時点での使途の変更になる。そこを気をつけないと、現金(預金)を使い込んだと思われそう。
今回の問題で問われるのは、学内外のチェックが働かなかったことだ。財務担当理事は実際には起こり得ないにもかかわらず、「給与遅配の恐れがある」と説明したという。国立大学法人の会計基準は特殊だとはいえ、寄付金から繰り入れた収益が例年の倍以上と不自然だったのだから、決算を承認した決裁権者の責任は重い。
収益が例年の倍以上、ということで過去五年間の秋田大学の寄附金収益を公表されている財務諸表から拾ってみた。
平成25年度 635,979千円
平成23年度 701,486千円
平成21年度 511,825千円
平成26年度がざっくり650,000千円だったとして、それに不適切分722,430千円を加えると確かに倍以上になる。1,372,430千円の寄附金収益。
大学は県庁OBら監事2人を置いているほか、大手監査法人に年間960万円を支払って外部監査を委託している。だがいずれも不適切な処理を見抜くことができず、決算書を見た文部科学省の担当者に指摘されるというお粗末さだった。チェックがこれほどずさんだったとすれば、過去の決算が適切だったかどうかも疑われる。
この寄附金収益の不自然な増加を見抜けなかった監査法人は確かにお粗末だよなあ。過去の損益計算書と科目ごとに比較すれば絶対に気付くと思うんだけどなあ。
この社説を読むと背景に附属病院の赤字問題があることが見えてくる。しかし、書いてあるように財務担当理事がなぜこのような方法で赤字を無理に減らそうとしたのか、理解ができない。
https://news.careerconnection.jp/?p=14365
このニュースを見て、ネットの多くは、ちゃんと金払って、まともなエンジニアを集めろよ、
みたいな意見が多いが、じゃあエンジニア個人としてどうしたら幸せなのか、ちょっと考えてみたい。
ふつうの人と、当のエンジニア達との認識ギャップを中心に考える。
まず、現状をモデル化してみる。
その辺のよくあるプロジェクトで現場のリーダーやアーキテクトができる程度をレベル6
とする。
おそらくなんだけど、多くのエンジニア以外の人々は、レベル3~7ぐらいの区別が大して
ついてない問題がある。
エンジニア以外の人の認識では3~7ぐらいを一緒くたにして、「ふつうのエンジニア」だと思っている。
当のエンジニア自身にしてみると、いや、4~6ぐらいから「ふつうになれた」、でしょ、なんて感じで思っている。
ネットを見てるとスーパーエンジニア(9~10)の話をちょいちょいもってきてるけど、
そもそもそんなスーパーマンはその辺にいないので、普通の人には存在すらしらない。
仮に存在を知っていて、すごい人認識があっても、じゃあ6の人とどう違うんだろう、ってのがわからない。
ネットを見てると、技術力の高い人に金を払えと言ってる人が多いが、
上に書いたように3と5の区別ができるのはエンジニアぐらいであり、5だから単価上げるわ、とはなりにくい。
というわけで、単純に技術力を上げたところで、単価は上がらず給料も上がらない。
給料面については、上記のまとめに書いたが、実際の幸せでいうと、
働く同僚とか環境とかそういうのも要素として大きい。
Webでも、受託でも、その他でもなんでもいいが、日本にエンジニアが幸せな職場が多く生まれることを願ってやまない。
おしまい。