はてなキーワード: メソとは
幸い私はクソマシュマロを貰ったことはないが、ここまで読んで貰えば分かる通り、非常~~~に自我が強い。
仮に貰ってもメソメソ病んで泣いて作品を消す事はないし、こちとら腐っても字書きだ。
日頃のツイートから窺える思考の癖や、暮らしぶり、攻撃の手口から絞り込めば、大体こいつだろうなってのは察する事が出来る。
私にも送ってくれないかな~。私は自分を嫌っている人間を特定できるし、送った側は(一旦)溜飲が下がるし、互いに良い事だらけなんだが。
私は字を書く腐女子だ。
男同士の恋愛を妄想してはその一部始終をダラダラとツイッターに流したり、ピクシブ(支部)に投稿したり、気まぐれに本を出したりするのが生きがいだ。
今までに何度かイベントに出て、何度か新刊が完売したり、何度か完売しなくて現在もそれなりの在庫を抱えているくらいの、まあどこにでもいる同人女である。
色々な反応や記事を見てニヤニヤさせてもらった。ああいうのだいすき!!!!!!!私ならおけパ即ブロして、別垢から監視リスト入りさせてるけどな!!!!!!!
私は自分で言うのもあれだが相当に性格が悪い。中身はこんなんでも本アカでは健気に猫を被っている。
いつものように傍観者気取りで黙っていても良かったのだが、せっかくだし吐き出す事にした。
クソ腐女子の激重感情、お気持ち長文、分析考察、本当にありがとう。
↓
フォロバを貰えなかった本当の友川からすれば、私はおけパに近いのかもしれないな。でも私は自分の事友川だと思ってるから、そう自称させてもらうな。
今いるジャンルは主人公受け(主人公をBとする)のカップリングが一番人気だった。
規模はそれなりにでかいのだが、私がそのジャンルに出会った時には最盛期を過ぎていた。
それでも推しカプA×Bを検索すれば成人向け小説が4桁単位で出てくるし、「斜陽」となった今でも参入者はいるし、支部の作品だって時々増える。
今のジャンルに来る前の私は読み専、ロム専というやつだった。
いや、実は一次二次問わず執筆自体はずっとしていたのだが、一切ネットへ投稿せずに過ごしてきた。
私も最初は多くのロム専がするように、先人が残していった遺産をほぼほぼ漁り、漁りつくして、それでも足らなかったので自分でも書くことにした。
初めてのA×B。それなりのものが書けたので投稿した。3桁程度のブクマ評価を貰い、それなりに満足した。
もう一本思い付いたので、また書いて投稿した。
そんな事を繰り返し、自作品におおむね○○usersのタグが付くようになると、私もいっぱしの字書きになれた気がしてくる。
A×Bで書きたい話はまだあったし、私も本を出してイベントに出れば、神たちと交流できちゃったりして??
神絵師、神字書きのイベント終わりのキラキラアフターツイート群に、私も憧れていた。
そんな薄暗い野心を密かに抱きつつ、私はとうとう交流用の二次創作アカウントを作った。
初めは当然見向きもされなかったが、自分の作品や呟きには既に「ウケる」自信があった。
妄想ツイートを続けていると、♡やRT、フォロバやフォローしてくれる人が増えるようになる。
あの作品、まさか読んでいただけてたんですか!ありがとうございます、嬉しいです!作りたてのアカウントですが、よろしくお願いします!
そのうち「支部に最近現れた字書きの○○さん」本人だと認知されるようになった。
計画通りだった。
いそいそと推しカプのイベントに行き、一般参加だと買えない事の方が多い、とある神絵師の本を勝ち取った。
例のアカウントで「○○さんの本最後の一冊だった~~!!絶対欲しかったから大勝利♡」などと呟いていると、
ちょうど呼吸のごとくA×Bの妄想ツイートもしたところだったので、そちらに反応したのかもしれない。
神絵師は滅多にフォロバをしない人で、自身の呟き自体も少なかった。
その神絵師が私のツイートに♡やRTをくれると、みるみるフォロワーが増えていく。
うーん、さすが拡散力が違うな。
そんなこんなが積み重なり、今の私の本アカはフォロー<フォロワーである。
長々と現状共有をしたが、私にも界隈で嫌いな人はいる。けっこういる。
A×Bの解釈が合わないとか、A×Bで繋がったものの、その後別カプに移動してしまったり、はたまた別ジャンルに移動してしまったり。
私はA×B固定なので、申し訳ないと思いつつ、そういう人たちは早々にミュートしてしまう。
他のジャンルの話をされたくない。旬ジャンルに誘わないでほしい。お前が勧めてくるそのゲーム、私は公式ブロックしているからな。A×Bアカではその話だけしてほしい。困る。
・・・・・・すべて私のわがままなのは分かっているが、それが理由で相手に凸したりはしないので安心してほしい。
そんな私にとっても、当然おけパ、おけけパワー中島は存在する。
私と似たような字書きで、もっと古参で、もっと一般受けするような作風の人とか。
かなーりコミュ力が高くて軽率に褒めてくれるけどジャンルが見るたび変わる175エロ描きとか。
幸い私はクソマシュマロを貰ったことはないが、ここまで読んで貰えば分かる通り、非常~~~に自我が強い。
仮に貰ってもメソメソ病んで泣いて作品を消す事はないし、こちとら腐っても字書きだ。
日頃のツイートから窺える思考の癖や、暮らしぶり、攻撃の手口から絞り込めば、大体こいつだろうなってのは察する事が出来る。
私にも送ってくれないかな~。私は自分を嫌っている人間を特定できるし、送った側は(一旦)溜飲が下がるし、互いに良い事だらけなんだが。
話が逸れた。
私みたいな心の強い同人女だって、きっとこの世には沢山存在するに違いない。
フォロワーの数は肯定力だ。その人の価値全てではないにしろ、「オマエの事を定期的に見ていてやるよ」という意識を(一度は)表明された数だ。
誇りを持っていい。
ようやく本題に入れるが、私は自分が「友川」だと言った。でも同時に誰かの「おけパ」でもあるのだろう。
「友川が凸しなかったのは純粋に偉い。友川になれないオタクいっぱいいる。」
そんなことない。私程度でも友川もどきになれたのだから、友川はもっとたくさんいる。物陰に息を潜めているだけだ。
多分おけパの事わざとフォローしてないんだろうし、おけパと相互になってしまった世界線の友川はおけパの事さっさとミュートして鍵リストに入れてるだろ。
で、憧れの神絵師と自分より仲が良さそうなリプライを覗いては、黒い気持ちになったりしてるだろ。
自分が誰かのおけパになってる事にはうすうす気づいてるけど、さっきフォローしてくれたばかりの新しいフォロワーのホームまではいちいち見に行ってないだろ。
そいつ、最近界隈に来た私たちの後輩かもしれないぞ。あれは少し前の私かもしれないんだよ。
私が気軽にフォロバしない理由は、先述の通り「地雷を踏む可能性が高いと気付いたから」だ。
A×B以外を、私が望むタイミング以外で見せられたら困るのだ。
私は175作家と旬ジャンルに食いつく腐女子を親の仇ほど憎んでいるので、誰かをフォロバしようかなと思ってから少なくとも1か月は監視している。
誰と仲が良いか。そいつのジャンルは何か。コミュ力が高いか。ジャンルの経歴はどんなものか。
日常ツイートの傾向にイライラしないか。かまってちゃんじゃないかどうか。
生活レベルが自分とかけ離れていないか。価値観が合わないといつか決裂する。
・・・・・・私は結婚相手でも探しているのだろうか。でも実際、推しカプって大体は恋愛させているのだし、個人の恋愛観は重要だと思っている。
びっくりするほど上から目線だ。自分でも何様のつもりだって感じだが、結局ここまで吟味したフォロワーでなければミュートすることになるのだから、
腐女子が大好きな学級会で声高々に叫ぶやつだ。そういう事だぜ。
友川本人の話に戻ろう。
地雷は年々増えるものだ。私だって昔はプロフィールに「地雷なし」と書いていた時代があったさ。
普通は地雷を名言したりしないし、貴方のここが私の地雷だからフォロバしません!なんてわざわざ言わない。
友川からしたら綾城は好み100%圏内なんだろうが、綾城にとっての友川の作品傾向が100%好みの範疇に入るかは分からない。
綾城がどうでもいい日常ツイートをするたび、謎の鍵垢からどういう意味かも分からない♡が一定数付く。
原稿のご褒美と称した、ただのコンビニアイスの写真がRTされる。正直意味が解らない。晒されているのかと思う時もある。
賞賛の数だけ、嫉妬と中傷が付きまとう。人間が画面の向こうに居る以上は仕方がない。
友川だって、支部のブクマに1つでも評価が付いた瞬間から、誰かの綾城になっているのだ。
もう少し肩の力抜いて生きようぜ。オマエが綾城だけを見ている間に、オマエのフォロワーがオマエにフォロバして欲しがっているんだぜ。
仕事に行くのが怖い。ずっと怖かった。特にすごいストレスがある職ではない、というかストレスが軽めの担務につけてもらっている。
というのは2年くらい鬱を治療しているからだ。ただでさえ仕事に行くだけで怖いというヨワヨワのメンタルなのに、クレーム担当になったことであっけなくぶっ壊れた。
ちょっとずつ貯金してアーリーリタイアをするのが夢だった。コロナ相場で狼狽売りをして、あっけなく吹っ飛んだ。
仕事は体力を使うものに切り替わっていった。数年前は平気だった肉体労働が休んでも疲れが取れないようになっていった。
このところの暑さで熱中症になった。無理して10日くらい働いていたが限界だと思って今日明日休みをもらった。
休んでも疲れが取れるとは思わないけれどとりあえず休もうと思った。
何度も入院で穴を開けて、そのうえ身体も持たないのかと。情けない気持ちが爆発した。鬱の再発かもしれない。そうしたらまた入院だ。数ヶ月穴を開ける。それは嫌だ。もう迷惑をかけたくない。どうしたらいいのかまったくわからなくなった。むやみに悲しくなってベッドの上でメソメソ泣いた。気分が悪くなって吐いた。母とLINEして弱音を吐いた。昼から酒を飲んでいる。不安が押し寄せる。自殺念慮が湧いてくる。怖い。とにかく怖い。生きているのが怖い。死にたい。もう嫌だ。もう死にたい。
「君がずっと寝てるもんだから、ずっと一緒にいられて幸せだね」
「お散歩ね、楽しいよね。私も好きだよ。でも一緒に寝るのも好きだよ」
「りんご美味しいよね。もっと食べていいよ、何でも食べていいよ」
「まだ頑張るの?そっか偉いね、じゃあ一緒に頑張ろうね」
「私のこと好きなの?ありがとう、私も大好きだよ」
そんないつもどおりの他愛のない会話をして、犬が寝たら一人でメソメソ泣いて、という10日間を過ごした思い出。
犬のことを思って泣いたというよりは、犬のいない中自分だけ生きていくのがが怖くて泣いていた気がする。
寂しいな、怖いな、一人ぼっちだなって。
ちなみに後悔はあまりしていない。死ぬ前は色々悩んでいたが、最期の日に犬が目を見ながら力強くしっぽを振ってくれたので「これでよかったんだ」と思えた。ああ、私のパートナーは良い子すぎる。
朝散歩に叩き起こされることもないし、マーキングと戦うこともないし、トイレもお風呂も覗かれないし、前より平和な世界かもしれない。
最初の数カ月は一人家にいる時間があると涙が溢れてきていたが、最近はおちついていた。
もう寂しさは忘れたな、人間ってのは大概薄情なもんだ、なんて過ごしてたけど、あの増田を見たら一気に心を揺り動かされてしまって、今日は朝からもうどうしようもない。
増田は今毎日泣いてるのだろうか。猫ちゃんの最期を看取ったあとは毎日泣くのだろうか。
どんな言葉をかけて良いのかわからないけど、とりあえず残りの日々を幸せに過ごしてほしいと思う。
自分も犬のことを増田に書くことが何度かあったが、いつも優しいブコメやトラバがついて励ましてくれた。
増田にはたくさんのブクマがついている。どれか一つの言葉でも、増田の励みになってくれるといいなあ。
自分も一応地味なブコメをつけているが、100字で語るには感情的になりすぎたので増田でもこっそり長文お気持ち表明しておく。
それは多分実際その通りで、思えば、ある冬の日から始まっていた恋なんですよね。
しかしどうしようもない、どうしようもないダメ人間だった僕はどうしようもないのでどうしようもなかったんですよね。
グズグズしています。
気付きがありまして、気付きって言うのかはわからないですけど。
失恋して初めて気付く恋というものがこの世にはあったんですね。
フラれたんじゃなく失恋、ここがミソです。
僕はついに最後まで好きだった人に好意を伝えることができませんでしたね。
最後ってなに?って自分でも思いますが、最後は最後です。最後という意味です。
別にタヒぬとかそういうネガティブな意味じゃなく、もっとカラッとした気持ちで言ってるつもりなんですけど、まぁ実際は違いますよね。
同じことがずっとずっとずーーーーっと頭の中をグルグルしている。
まるで微弱なWi-Fiで見るYou Tubeのように、続きが一向に再生されない。
少し話が逸れるのですが、私は人生に於いて「嫉妬しない」ということを目標に掲げていまして、
嫉妬というのはとても醜い感情で、それが私のような人間になればより一層醜悪なものになってしまうわけです。
だから誰にも何にも嫉妬せず、応援や希望や羨望の言葉を持って尊敬や称賛にかえているわけです。
それは自分なりに正しい思考だと思っているので、それ自体を否定してくる人はあまり居ないのではないか、というか居てほしくないなとも思っています。
それは本心で、心の底からそう考えていることだと、そう思っています。
そう思っているはずなんですけど、なんですけども。
好きな人に恋人が居ると知った時に私の心に芽生えた感情は、それはそれは立派な嫉妬でした。
轟々と音を立てて自分の心がどす黒い曇天に変わっていく様子を私は呆然とした気持ちで観測していました。
本当に醜い。失恋からしばらく経った今でも尚その厚い雲は一向に消えません。どうしちゃったんだ一体。
ことの本質はたった一言で済みます。「別に付き合いたかったわけじゃない」と。
ずっとそんな気持ちをなんとなく抱えて誤魔化しながら生きてきたんですね。
相手は恋愛経験があまり無いほうらしく、いうなればそこに甘えきっていたんですよね。
なんとな~く「相手の身近な異性」というポジションでなんとな~く良い感じになれたらなんとな~く幸せなんじゃない?っていう。
甘い!クソ甘です。ぬるま湯にも程があります、どれだけ自分に甘いのか……反省しなさい。
ほんっっっっっっっっっっとうに自分大好き人間の思考ですよこんなの。結局、自分が傷付くのが怖くて、友達で居られなくなるのが怖くて、ああ好きな人って友達なんですけども、
それで特に何もアクション起こすことなくいつか相手が自分のこと気にかけてくれるの待ってて、でもそんな都合のいい話あるわけなくて、
バ~~~~~~~~~~~~~ッカじゃないの????
返す言葉もございません。
ずっとそんなことばかり考えています
失恋ってこんなに辛いんですね。
これは笑い話として聞いて欲しいんですが、失恋後2日ほど食事が喉を通らなかったんですよね。
なんなら食うやいなや嘔吐みたいな、そのくらい参っちゃってたんですよ。ウケますよね、根っからのデブなのに。こんな時だけはいっちょまえに飯食えないって。
上にもありますが私と相手は友人です。少なくとも私は相手のことを大切な友達だと思っています。
友達の恋路を応援するのは友達として当然でしょう?まるで女子中学生みたいなことを言ってますね。
それが自己満足なのはわかってるけど、友達として、心から、応援しているって、言ったんですよ。
相手の反応は芳しくありませんでしたけど。
凄くない???俺。
ほんとよく言ったよね。手震えっぱなしだったけどね。
本心じゃないとしたら私は友達の前ででっかい嘘をついたことになるわけで。
嘘つき呼ばわりされても仕方ないぐらいの嘘で、嫌われても、軽蔑されても、友達じゃなくなっても仕方ないくらいの
でね!?私は「それらがいつか本心になればいいな」って思っているんです
そもそも付き合いたい訳でもないし相手のことを幸せにできる自信がないクズなんですよ僕は!?
その上応援もできない友達なんてそんなの友達じゃないじゃないですか!?!?!!??!!?
だから!!!!僕は!!!!!その子に!!!!!!ハッピーになってもらいたいんです!!!!!
ご清聴ありがとうございました。
まず、今年大事な一年を迎えた人たちは本当に運が悪かった。本当に残念だった。なにか他に熱中できることや目標ができるだけ早く見つかってほしいと切に願う。
甲子園予選じゃない単なる練習試合やらせてもらっても、球児には全く一区切りになんかならない。この試合用意してあげたよ、はい、やったからもう切り替えてメソメソすんな、ってそんなの切り替えられない。
甲子園予選とは別にベンチ外のための引退試合とか毎年聞くけど、あれはまた別の話。ベンチ外メンバーにとっての区切りは、ベンチ入りできませんでした、っていうメンバー発表自体。その区切りの後で最後に楽しく野球しようっていうやつが引退試合。補欠は甲子園予選でプレーできなくてもきちんと区切りをつけられている。
感染拡大を防止するための管理が行き届かないからって中止になったのに、各都道府県で独自に何らかの形を模索するってどういうこと?各都道府県の管理に一任して完全に感染拡大防止を実施できるのか?感染者が出たりクラスターが発生したりしても、批判を恐れて、「感染者はいませんでした」と偽装してしまう、もといせざるを得ないような同調圧力だって0じゃないと思う。ワクチンとかできるまで不要不急の活動は控えるのが肝要。大人が生徒達にきちんと説明できなくてどうするのか。
今回の甲子園中止を受けて行うべきは、新しい生活様式を取り入れること、つまり、スポーツのことしか考えられなくなるようなライフスタイルの改善をすること。これからは野球に限らず、どんな競技もオフライン大会(特に大規模な)は開催できることの方が稀な世の中になる。大会が中止になっただけでこんなに大騒ぎになったり動揺してしまう状況を改善しなければならない。
秋の神宮大会とか来年の春夏の甲子園だってどうなるかわからない。同じようなライフスタイルを取っていれば、また同じ悲劇が繰り返される。
在宅勤務に切り替わって約1カ月半、未だに毎日鬱々メソメソしながら過ごしている。
自分は東京のそこそこ大きなところで勤めているが、会社は一人の感染者を出したという理由で早々に全社リモートでの勤務体制を整えた。
今考えると健全で素晴らしい判断だったと思うが、当時は差別されるようで怒りが湧いた。突然そんな働き方を変えられるわけがない、仕事のやり方を変えるか会社が求めるハードルを下げるのか、方針を決めてくれと抗議したが上司はめんどくさそうな顔をするばかりだった。仕事のやり方を考えるのは末端社員の役割だった。
だんだん世の中の空気が変わってきてこれはヤバいかもとなった3月半ば頃、その流れに逆らうようにしてプライベートの時間は遊びに出かけるようにしていた。
平日は引きこもりっぱなしだし、休日くらいは人と会わないと息が詰まるような気がした。そのうち自社だけでなくて取引先や名のしれた企業からもポツポツ感染者が出るようになっていた。そうしているうちに楽しみにしていたイベントが順々に延期や中止を発表した。それもそうだ、海外では感染者数も死亡数も膨れ上がっていて、日本の未来の可能性の一つを示唆していた。
今月に入ってからはやれロックダウンだ、緊急事態宣言だとドタバタしていて、会社の同僚は「もう東京から出られなくなるかもしれないから」って言って仕事もあるのに山梨の実家に帰っていった。あれだけ海外で帰省した若者が感染拡大に寄与した可能性が報道されていたのに同年代でマジでそんなことするヤツがいるのかと驚愕した。(余談だが、頼りにならない先輩が取引先に「非常事態宣言について」とメールを送っており、物知らずな人間と働いている自分に腹が立った。使えねえ)
宣言が出たあとの週末、買い出しに出かけたら駅前は家族連れの買い物客でごったがえしており、子どもを危険に晒す親にこれまたびっくりした。自分はまだ平日に仕事をサボって買い物に行けばいいと引き返した。
そうやって迎えた今週、なんとなく体調もメンタルも整わなくてどうしても仕事に向かえないでいる。もう水曜日だと言うのに最低レベルの生存確認連絡にしか返事をしていない。仕事があるだけマシ、電話が鳴るだけ存在価値がある、何よりこの状況で在宅ワークが許されていることを幸せに思うべきである。でも、末端独身社員であるところの自分には頼れる仲間もおらず、守る家族もいない。仕事で迷惑をかけても所詮は末端なので大したことはない。なんなら誰とも濃厚接触しないから感染の危険性も薄いけれど、会いたい人もいないのだ。
どちらかといえば自分が感染するより感染させるリスクのほうが怖いから、買い出しくらいは出かけるけどこの状況も甘んじて受け入れている。でも、よく晴れた昨日でさえ仕事に向き合えず、とはいえ仕事から逃げ出して遊ぶことも出来ず、パソコンの前で膝を抱えてスマホばかり見てしまった。自分の機嫌を取ることだけは得意だったのに、選択肢も減ってしまってメンタルがやられてるんだろうな、と客観的に考えている。
今日は仕事に打ち込めるだろうか。寝付けていない時点で負け戦のような気もする。どうしたらいいのかわからないまま過ごすしかない。みなさん、なんとか、生き延びましょうね。
1 辛いこと
(1) 出世が遅れた。後輩に抜かれてダセえ。
同期は皆受かって、受かっていないのなんて子供が出来て育休とって試験自体受けてない女性くらいなものだ。
我が社はこの試験に受からなければ、6年で済む下積み生活を18年もやらなければならない。定年は一定なので、その後ようやく管理職に昇進する試験を受けられるようになる。
皆が自分のことを馬鹿だと思っているだろうし、後輩に追い抜かれるのも辛いし、なんだったら後輩の直下で働かなければならないのか辛い。
実際あんまりいない。3回も落ちてる人。2回はたまにいるけど。6割強くらい受かる試験だから……。
何よりも会社に対して貢献しているっていう自負が粉々になる。え、結構頑張ってて、成果出した人にだけつくボーナス+査定だって付いてたのに……。
(3) 嫁に申し訳ない。
嫁に申し訳ない。こんなしょうもない試験に3回も引っかかって…嫁さんって夫が仕事で負け犬だと辛くない?
(4) 親に申し訳ない。
親に申し訳ない。大学も現役で入れる環境を作ってくれたのに、3浪or3留みたいなことになってしまって。親って子供が仕事で負け犬だと辛くない?
2 経過
1回目:一次試験落ち→いや、これは正直落ちても仕方がなかったと思う。勉強してなかった。講評は「何を言っているかわからない論文」
2回目:一次試験落ち→自分なりに頑張って論文練習。だめ。講評は「論理的にまとめようとしているが、論拠が弱い論文」。読み返してみると確かにクソだわ。自慰論文練習をしていた。
3回目:二次試験落ち→一次は初めて受かる。やり方が悪いのだとケツまくって、金使ってプロの教授も受けた。しかし大丈夫だろうと思っていた二次で落ちる。「個人面接:高い意識や成果をアピールできていたが、せわしない。課題に対する解決案を経験に基づいて示せていたら良かった」「GD:迂遠で何を言っているかわからない。議論の進展に貢献していない。」
あまりの恥に転職を考えるが、30代も中盤が見えてきた年齢じゃあどうにもならない。地域では有名なホワイトだし、結構好きな仕事だからホントはやめたくない。イヤ。っていうかまたイチから始めるなんてだるい。っていうか、世間ってひどい仕事しかないなあ。俺今住んでる県好きだから東京都なんて行きたくないよ。田舎だけどいいとこだよ。
マイナビ転職でちょいホワイトっぽいとこの書類選考受かって喜んでる場合じゃない。
ていうか、皆1回で受かっている試験に三回も落ちているんだから自分がそもそも信じられないよ。オヨヨ。
4 じゃあ、どうするんだよ。
どうするかを決めなければならない。最近軟便も止まらねえ、クヨクヨしてるだけじゃあ寿命縮まっちまうよ。直進行軍するなり転身するなり、身の振り方考えないと。
(1) 転身
ないなあ。。。タイミングが悪すぎる。キャリアの断絶にはおそすぎる。生涯年収にも大きなダメージだ。よほどいい仕事があれば別だけど、ないだろ。
(2) 直進行軍
うーん。。。やはりこっちか。
一次試験に対しては人事考課と論文の評価が適用される旨の要領は出ている。腹が立つほどフェアな試験だ。1,2回目ともに論文の点数は平均点を下回っていた。おそらく人事考課が激悪&論文平均点以下のやつは切るんだろう。上司に泣きついて内緒の人事考課を聞いたが、悪くはない。事実、ボーナス+査定、これは上位10〜20%くらいにしかつかないはず。うん、やはり論文が悪かったんだ。きちんと対策したら受かったし。だから、二次試験の面接とGDの練習だってすればいいじゃないか。面倒見のいい先輩もいるし、抜きさっていった後輩も「増田さんが落ちるなんて信じられないです」とか言っている。多分お世辞だけど。助けてくれるとも言ってくれた。これは言質をとった。カネを払ってプロにお願いしてもいい。
試験と、会社員として有能か無能かは必ずしも一致しない。(多少重なっているだろうけど)だから腐らず、仕事はやりつつ、死ぬ気で対策すればいい。不器用なんだからしょうがない。
イ 俺ってなんで試験に受かりたいの
別段管理職に強くなりたい、ってわけじゃない。偉くなりたいっていうのは自然にはあるけど。第一にあるのは恥ずかしいって気持ち。ここをくだらないと切り捨ててもいいんだけど、それはそれとして大切にしようと思う。一次試験にうかったとき、とても嬉しかったから。一次試験は年次順に座る。俺より前に座っていた先輩たちもいた。
ウ 何が辛いの
恥は耐えるしかない。→先輩は言った。「辛くても情けなくても歯を食いしばれ。諦めるのは増田らしくない」。「苦境はお前をデカくするから」。仕事をきちんとやって、仕事はできるのになんでだろうキャラになる。そうでなきゃ惨めさが増すだけ。
報いがない→いや、それはそれこれはこれだから。そうしないと情実になっちゃう。それはそれで怒るくせに。お前、そんなに器用じゃないだろ。
嫁→気にしないよといってくれた。
■
3年落ちるやつは滅多にいない。でも、うまく立ち回ることができれば3年遠回りしたって、執行役員はむりでも、部長くらいにはなれる。
……次浮かれればだけど。
5 もういちど泣き言
1回で受かる同期たち、後輩たち、君たちはどういう優秀さなのか。それとも俺が歪んでるの?
答えは闇の中。
予定日を過ぎても一向に中の人が出てこないので、促進剤を打って強制出産する。本当はもう少し様子を見ることもできるらしいが、年末年始を挟むと病院側も色々あるらしい。オトナの事情だ。
妊娠する前、正直に言うと、妊婦なんて腹が大きくなるだけで何でもないと思っていた。
実際になってみると、意外としんどい。
ついでに頭も全く回らない。文章を読んでも一回では頭に入ってこないし、口頭での指示は言われたそばから抜けていく。
動悸や息切れもあるし、腰は痛いし、電車や車で酔う回数も明らかに増えた。
1日外をウロウロすると、あまりに疲れて顔色が真っ青になってしまう。
私は体力に全く自信のない自営業なので、妊娠が分かってからすぐに仕事を減らし、妊娠中はほとんど働かずに過ごしていた。
こんな状態でどうやって働き続けているのだろう。女の人ってすごい。
電車に乗ると、妊娠マークを見てすぐに席を譲ってくれる人がたくさんいた。
ヘロヘロ妊婦だったので、譲ってくれると本当に助かった。譲ってくれた人には、もれなく一生幸せに過ごせる呪いをかけておいた。
でも、面白いことに、席を譲ってくれる人は全員おば様。
若い人や男性は譲ってはくれない。譲ってくれないのか、妊婦マークに気付いてないのか、気付いても譲る必要性を感じていないのかは分からない。
ちなみに私も妊婦になる前は席を譲らない側の人間だった(席を譲ろうと思うほど妊婦に興味がなかった)から、譲られなくても格段何も思わなかった。
逆に譲ってくれたおば様たちは、きっと妊娠中に大変な思いをしたのだろうなぁと思うと涙が出そうだ。
私も妊婦さんを見たら、席を譲るようなオバちゃんになろうと思う。
妊婦は空気を吸っても太る、と聞いていたからビクビクしていたら、なんとびっくり体重が増えずに医者に怒られる、というレアな体験をした。
普段は食べないオヤツを1日2回食べ、カロリー気にせず食べたいものを朝昼晩と食べ、炭水化物を多めに取っても効果なし。
何が腹立たしいって、妊娠する前はこんな生活してたら普通に太っていたという事実である。
胎児、羊水、増加分の血液、胎盤の重さを全て足すとそのぐらいの重さらしいので、産んだら元の体重に戻りそうだ。
戻らなかったらどうしよう。
美味しいお店があると聞いて、父と豚足を食べに行った。
汚い立ち飲み屋のようなところで豚足を食べ、あまりに美味しいのでお持ち帰り。
翌日お持ち帰りを嬉々として食べたら、その日の晩に盛大に吐いた。
1つ言えることは、豚足はおいしいということ。
電車に乗って出かけようとしたら、人身事故の影響で混んでいた。
とりあえず乗った各駅停車。その中で、頭の先から冷たいものが足元まで降りてくる、という初めての感覚があった。
ああこれダメなやつ、と、次の駅で転がるように下車し、壁を伝って何とかベンチに腰を下ろした。
人でごった返したホームの中で、一緒に電車に乗っていた夫が温かい飲み物を買いに走り、全く回復しない私を見てすぐに駅員を呼びに行ってくれた。
私がベンチで気分の悪さと戦っていると、電車待ちの行列の中から2人のおば様がやってきた。
「大丈夫?」
「あら、あなた妊娠中?駅員さん呼ぼうか?ああ旦那さんが呼んでくれているのね。」
「顔が真っ白よ。」
そう言って見ず知らずの私の背中を撫で、大丈夫大丈夫、と励ましの呪文をかけてくれた。
まさかの優しさに号泣してしまった私を見て、泣かなくていいのよぉ〜とおば様たちが笑った。
「妊娠ははじめてかしら?」
知らない妊婦の腹の事情なんかに興味を持ってくれて、私はその質問に答えることで何とか気持ちを立て直すことができた。
あの優しさは一生忘れない。
そして、私もそういうことができる人間になりたいと思った。
これ以上電車に乗せるのは不安だと、夫は電車で家に帰り、車で迎えに来てくれることになった。
電車に乗った意味が全くなくなってしまったが、夫があまりに優しいので、将来介護は任せろと心の中で呟き駅長室でお留守番。
駅員さんはとても優しく気遣ってくれて、毛布やら枕やらを準備し、何かあったら声をかけてと丁寧に言って、仕事場へ戻って行った。
人身事故の最中なので、駅長室はたくさんの放送が飛び交っていた。ドコで電車が止まってるとか、駅のホームで何が起こったとか。
向こうの方で駅員さんの
「うぉおぅ…。こりゃもうダメだわ…。」
という、この世の終わりを見た人みたいな呟きが聞こえた。
その間にも、忘れ物をしたとか、切符がないとか、道に迷ったとか、迷子を見つけたとか、お客さんがドンドンやってきて、一つ一つ優しく対応する声が聞こえ続けていた。
ソファでまどろみながら、駅員さんってすごいなぁと思った。
お仕事、本当にご苦労様です。
私が倒れた駅のホームで、対応が遅いとか情報がないとか客の誘導が出来てないとか、ずっと大声で文句をつけているオッサンが1人いた。
でも、私におば様たちが駆け寄って慰めている姿を見て、声を荒げるのをすぐにやめていた。
気遣ってくれてありがとう。でも、駅員さんにも優しくしてほしいな。
妊娠して明らかに変わったのは、バストサイズと乳首の色だ。バストは大きくなり、乳首は真っ黒になった。
それはもうまっくろくろな乳首で、こりゃ「乳首をピンクにします」みたいな怪しげなクリームが売れるわけだと妙に納得した。
そしてお腹には、正中線と呼ばれるらしい、一本の黒い線が浮き出てきた。
胃のあたりから股の上にかけて、まっすぐ引かれた黒い線。妊娠週数が進むにつれ、ちょっとずつ濃くなっていった。
これは最初の細胞分裂の跡だと、どこかに書いてあった気がする。本当ならおもしろい。
切り取り線に見えるので、てっきり帝王切開の時はこの線を目印に縦にメスを入れるのかと思っていたら、横に切るらしい。
なんだ、キリトリ線じゃないのか…。
黒くなったのは乳首だけじゃない。
脇のあたりとか、背中の上の方とか、局所的に黒くなっているところがいくつかある。何故かはサッパリ分からない。
私は毛深くない方だが、明らかに産毛の量も増えた。背中も気持ちフワフワになり、お腹にも毛が生え、腰にも産毛のクッションができた。
毛が生えているところは弱いところだと聞いたことがある。胎児を守ろうとしてこうなっているのなら、私の身体は私の気持ちなんかよりよっぽどお母さんだ。
私は普段から化粧を全くしない程度には美容に興味がない。だから黒くなったところで、そういうものか、ぐらいの感慨で済んでいる。
でも美容にしっかり向き合っている女性は、この黒くなったり毛が生えたりする現象をどう受け止めるんだろう。
やはり、ショックを受けるのだろうか。
それとも、子が産めるのならと受け入れるのだろうか。
まだ見ぬ子のために自分のこだわりを一旦置いておけるって、すごいことだ。
一方では「妊婦は動くな、ゴロゴロすべし」と言われた。お腹が張ったりすると、赤ちゃんも苦しいらしい。
もう一方では「妊婦は動け、何でもやっちゃえ」と言われた。動いてはいけない場合は指示をするから、それ以外はお産に向けての体力作りのために動いてほしいらしい。
仕方ないので、都合のいい方を日替わりで信じることにした。おかげで楽しい妊婦生活だった。
おかげで好き勝手、ストレスもほとんどなく過ごしてきた気がする。
夫は優しさが服を着て歩いているような人で、義両親は付かず離れずの距離で気を回してくれる。
実の兄弟とも仲良しで、義兄弟やイトコ、ハトコとも、深夜まで話し込むことができる程度に仲がいい。
友人もそれなりにいて、出産経験のある子からのお下がりとお祝いで、赤ちゃん用品はほとんど買うことなく済んでしまった。
これだけ味方がいて、みんなに励まされているけど、やはり出産は怖い。どれだけ痛いのか考えただけで震える。
そして妊娠中は苦しい。何の理由もないのにメソメソ泣いて夫を困らせたり、何もしていないのに疲れて一日中寝ていたりした。
それでも周りは許してくれて、慰めてくれて、私の好物を買って来てくれたりする。
だから何とかここまで耐えることができた。
そこには必ず、DVを受けていませんか?と書いてある。
世の中にはいるのだ。人に恵まれず、望まない妊娠をして、苦しい妊婦生活を一人で過ごし、出産の恐怖に怯える人が。
私が大勢に支えられて何とかやってきた生活を、ただ一人で耐え抜くのはどんな気持ちなのだろう。
幸せになってほしい。
つわりで気持ちが悪いと「腹の中の人のせいだ!」と思うし、胎動で眠れないと「ちょっとは静かにしてよ!」とウンザリするし、思うように動けないと「お腹重すぎるよ!」と悪態をついたりする。
そもそもお腹が膨らんでいったところで、その中に人間が1人入っている、というのが信じられない。
でも、もし本当に産まれてくれたら、精一杯かわいがってみようと思っている。
私は子どもを産んで育てたいと思っているけれど、別に子ども好きではない。
だから泣き声を聞いてうるさいと思うことだってあるだろうし、イライラすることもあると思う。
ついでに家事も上手くないから、子どもにいい環境なんて作ってあげられない。
それでも休み休み愛して、一緒の時間を過ごして、ゆっくりお母さんになっていけたら素敵だ。
明日産まれたら、お腹の中の人は初めての肺呼吸と初めての哺乳で大パニックだろう。
その前に、狭い産道を通ることでヘロヘロかもしれない。
一緒に頑張ろう。
痛いのは怖いけど、私も何とかやってみるよ。